中頓別町議会 平成21年第2回定例会 2009年6月1日
合併の終結と権限移譲について
2009年6月1日、中頓別町議会の一般質問で、星川三喜男議員が「合併の終結と権限移譲について」質問し、町長 野邑智雄、総務課長 遠藤義一が答弁しました。
- 質問者
- 星川三喜男 議員
- 答弁者
- 町長 野邑智雄、総務課長 遠藤義一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 星川三喜男
今回は1点のみ質問させてもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。合併の終結と権限移譲についてお伺いしたいと思います。先般地方制度調査会の小委員会が平成の大合併を進めた市町村合併特例法について、今年度末での廃止を求めることで一致したと新聞に報じられておりました。本町の前月末の人口は2,037名、幌加内町、そしてお隣の中川町に続き全道で3番目に人口の少ない町として、間もなく2,000人の大台を切るのではないかと危惧しています。こうした小自治体が今後生き残るためには、職員が自立の気概と責任を持ってまちづくりに邁進することが求められると思います。5月14日付の道新社説には、道が持つ4,000項目の権限のうち、稚内市に405項目が移譲されたのに対し、網走管内、これは合併した町だと思うが、大空町は8項目の移譲にとどまり、財政難や職員不足などの自治体の体力差、分権に対する温度差があらわれた結果と私は受けとめました。そこで、本町では平成18年度から21年度までに移譲を受けたのは合計94項目で、豊富町、枝幸町に続き管内町村の中で3番目の多さとなっています。これらの移譲項目の主な内容と決定過程を伺います。また、今後権限移譲についてどのような方針で臨むのか、町長のお考えをお伺いいたします。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
星川議員さんの合併の終結と権限移譲について、前段は遠藤総務課長、後段は私からお答えをいたします。
答弁 総務課長 遠藤義一(総務課長は2017年3月まで)
これまで権限移譲された主な項目といたしましては、農地または採草放牧地の権利移動の許可等の事務、農用地区域内における開発行為の許可等の事務、生活環境、農林水産業または生態系に係る被害防止を目的とした鳥獣の捕獲等の許可等の事務、低体重児の出生の届け出に関する事務や浄化槽の設置後等の水質検査に係る報告の受理等の事務などであります。権限移譲の決定過程は、まず北海道にて権限移譲対象事業が整理され、移譲すべきとされる事務について北海道から対象市町村に移譲要望の照会、調査がされ、要望があったものについて担当課で協議が実施され、協議が調った、同意されたものについて総務課に報告があり、権限移譲の手続を進められるというのが一般的な決定過程であります。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
今総務課長から、これまでの移譲項目の主な内容と決定過程を報告をいたしました。今後も私は、限られた職員体制の中で町民の利便性を高めるために権限移譲を受けやすくするための環境を強く北海道等に働きかけて、権限移譲等を受けてまいりたいと、このように考えております。
再質問 5番 星川三喜男
それでは、再質問させてもらいます。私がこのように一般質問の項目を出した途端、ここ二、三日、道新のほうにもるるいろいろ各自治体等の今までの経過等が示されておりました。その中からも質問させてもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。まず先に、私はこれまで権限移譲を受けた事務についてのリストを担当職員に見せていただきました。これの中で、確かに項目数が多いけれども、この中に果たして住民にとって身近な事務が幾つあるのかなと私なりに考えてみたところ、なかなか住民ニーズには沿わないものもあるのでないかと思っております。そんな中、住民はどのような事務が権限移譲の対象になっているかも知らないと私は思っておりますし、これはともすれば住民ニーズを調査することなく役場内の中で受けやすそうな事務を決めたのではないかと思っております。町民の利便性を高めるために、権限移譲を受けやすくするための環境を強く北海道に働きかけるとも答弁されましたが、これは財源や人の手当ても伴うと考えてよろしいでしょうか。また、新聞報道にも、るる各自治体からも出されておりますけれども、人、金不足の市町村が二の足を踏んでおりまして、理念はわかるが、割合が合わない。要するに、事務処理をやってもそれなりの得る金額がないということだと思っております。その中で、18年度から権限移譲し、事務処理をしたのは何件あったのか、それに対して交付額は幾らほど町のほうに入っておられるのか、お聞きいたします。その中で、新聞報道にもなされておるとおり、ふなれな業務で時間がかかり過ぎて、道の査定の割合ではなかなか自治体では受けられないという報道もなされております。そういうことで、再度お聞きします。また、今後住民ニーズを調査するつもりがあるのかどうか、あわせて伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
総体的なことは私からお答えをいたしますけれども、権限移譲の交付金等々の問題については担当課長から説明をいたさせます。北海道も地域主権型社会を目指すのだということで、道州制に向けた道から市町村への事務、権限移譲の方針の概要というのは担当者会議等でも示されております。そういう中で、今までそれぞれの市町村がこの権限移譲を受けたことによってどうなのだと、財政的措置が十分なされているのかどうなのか。権限移譲されたら、それに見合う財源を道から市町村に交付しなければならないだろうと、こういう話はそれぞれ担当者会議の中でも出ているわけでありますけれども、ご承知のとおり財政的には非常に厳しい状況でありますから、そういう中ではそれぞれの市町村、移譲を受けやすくする環境は財源の問題だとか、または職員の派遣の問題、または市町村と定期的な意見交換等をして、それぞれの市町村がどういう権限移譲を希望しているのか、そういうようなことをやっていく必要性があるだろうと、このように思います。そういう中で、宗谷管内としては明年度、平成21年度でありますけれども、道が重点的に権限移譲したいということについては檜山と宗谷というのがありまして、電気用品の安全法に基づく電気用品販売等の規制に関する事務、恐らくこれを受けたとしてもほとんど町民の利便性が高まるということはないだろうと、こういうぐあいに思いますけれども、北海道としては今そういうようなことを考えているみたいであります。それぞれの地域、地域によっていろんな権限移譲を北海道がしたいという考え方を持っておりますけれども、それから全道的に統一的には有料老人ホームの設置等に関する事務だとか、そういうようなことも考えているみたいであります。地域によっては、檜山だとか空知、上川、留萌、胆振、十勝等については農地等の転用許可等に関する事務もやりたいだとかと、これは宗谷は入っておりませんけれども、そういうようなことでいろんな事務の権限移譲をそれぞれの地域、地域に分けた中で重点的にこういうものを権限移譲したいというお話はあります。しかしながら、それが住民の利便性を高めるものかどうなのかということについては若干疑問もあると、こういうような中でありますけれども、これは住民の意向調査をして、その意向に沿って道のほうに権限移譲してほしいと、こういうような形がいいのかどうなのかということについては、なかなか難しい面があると思います。それは、さっきお話ししたとおり財源の問題だとか人的な問題だとかとあるわけでありまして、一番この近くで多くの住民の人たちがよかったと思うのは、パスポートの問題だと思います。枝幸だとか稚内がやっています。ただ、我々からいったら外国へ行くパスポート持っていないので、だけれども近くにあればいいと、そういうような話もないわけではありません。そういう意味で、アンケート調査をするかどうかという問題については、今後の課題として検討させていただきたいと思いますけれども、何せかんせ道が言う地域主権型社会の実現を目指すのだという方向性については、我々も協力していかないとならないだろうと思います。そういう考えを持っているということでご理解をいただきたいなと思いますし、細かいことについては担当課長のほうから答弁をいたさせます。
答弁 総務課長 遠藤義一(総務課長は2017年3月まで)
道の権限移譲の委託事務交付金の関係でありますけれども、平成18年度につきましては件数としては全部で27件であります。そのうち交付金として入ってきているのが9万5,620円、うちの部分です。19年度につきましては、全部で38件で、交付金の額としては8万60円。20年度ですけれども、20年度は全体で65件で、交付金は全部で13万6,310円ほどの交付金が交付されているという実態であります。このほかに、基本的にこの金額の中にも、北海道公害防止条例というのがありまして、これは全道どこの市町村にも配付される部分でありますので、その1件については件数には含めておりません。以上であります。
再々質問 5番 星川三喜男
再々質問させてもらいます。今総務課長、もしくは町長から答弁ございましたけれども、本当にこのように18年、19年、20年と件数こなしておるのですけれども、道から来る交付金というのですか、事務処理に対しての金額は本当に微々たるものということがよくよくわかりました。それで、先ほど答弁で町長がこれは住民に対してどういうアクションを起こせばいいのかなということを言っていましたけれども、本来であれば私といたしましては、こういうこともありますよというチラシではないのですけれども、町民に対してこういうこともできるのですよということをアピールすべきだと思います。私自身身近な事務として、確かに先ほど町長が言いましたけれども、パスポートの交付もあるのかなと思いますけれども、それよりも私は冬の除雪が一番ではなかろうかなと思い浮かべております。特に道道と町道の一体的な除雪は、財源さえ来れば十分可能であるし、これに対して行政効率もよくなるのではないかと思います。権限移譲を申し出ることはそれに対してできないのかどうかお伺いします。また、先ほど来から藤田さんの質問もありましたけれども、本町は早期健全化団体として財政再建に最優先に取り組まなければなりません。権限移譲を受けるとすれば、道から職員まで手当てするなら別ですが、どうしても職員体制に触れざるを得ないと思います。本多さんの最後の質問で来年度退職者の補充を検討するとも答弁されていましたが、権限移譲に伴う事務量の今後の増加と職員の補充採用は関連しているのかどうか、その点についてお伺いいたします。それでない理由もあるならば、それも伺いたいと思います。今後財政再建が計画どおり進まない場合、権限移譲でなくて逆に権限を返上するという考えはないでしょうか。以上3点お伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
まず、1点目の道道の除雪の問題でありますけれども、道道の除雪体系についての権限移譲については、今まで余り聞いたことありませんけれども、ただ短い路線については町のほうに、道道でありますけれども、除雪をしていただきたいと、こういうような話があったことは昔あります。恐らく小頓の国道から駅のほうに向かっての短い距離だったと思いますけれども、そういう部分はないわけでありませんけれども、担当のほうにその旨、そういうことでの権限移譲というのはあり得るかどうか調査をいたさせたいと、このように思います。次に、職員の採用については、道からの権限事務に基づいて職員を採用すると、そういうような考えは持っておりません。基本的には、定員管理計画を平成17年の4月に策定をいたしました。その定員管理の計画に沿って職員数の削減を図っていきながら、住民のサービスを低下しない範囲内で職員の採用をしていかなければならないだろうと、このように思います。そういう意味で、8名なりが退職したから8名を採用するということではなく、住民サービスの低下を招かない範囲内での補充を考えていくと、こういうようなことでご理解をいただければなと思います。最後に、権限移譲の逆提案でありますけれども、私はこれから地域の実情に応じて市町村間の共同だとか相互補完だとか、支援だとか協力の枠組みをつくっていく必要性はあると思うのです。それは、小規模な市町村でありますから、近隣町村とそういう面でいろんな手を携えて、自分の町でできないものは隣の町に補完をしてもらい、または隣の町で補完ができないものはうちのほうの町でも補完をしていくだとか、支援をしていくだとか協力をしていくと、そういう枠組みをこれからつくっていくことが地域として生き残っていく一つの方法論だろうと、このように思いますので、そういう意味で新たな相互連携の仕組みを検討していく、こういうようなことを考えていく必要があると、こういうことでご理解をいただければなと思います。
再々質問 5番 星川三喜男
わかりました。最後に、これは道新の5月28日付ですが、稚内で管内自治体との会議があったという中で、道から積極的に受け入れる自治体は10年度から原則2年間道職員を派遣する考えを明らかにしたということも報じられておりますので、できるのであればこういう条件のいいように道職員も町で使うべきでなかろうかなと、そうすればもっともっと町民に対してもサービスも向上するのでないかなと思っております。そういうことで、以上で私の質問を終わらせてもらいます。どうもありがとうございました。