中札内村議会 平成28年12月定例会 2016年12月16日
中札内村の避難判断について
2016年12月16日、中札内村議会の一般質問で、中西千尋議員が「中札内村の避難判断について」質問し、村長 田村光義が答弁しました。
- 質問者
- 中西千尋 議員
- 答弁者
- 村長 田村光義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 中西千尋
それでは、質問させていただきます。この夏の、8月の連続台風、特に8月30日から31日にかけての十勝管内に甚大なる被害を及ぼした台風10号に関して、中札内村の避難判断についてお伺いをいたしたいと思います。管内においても、まだ現在爪痕が残ったまま年を越さなければならない状況にもなっております。9月の16日でしたか、定例議会の折に、台風10号、直近の議会での状況等々はご報告にございましたけれども、直近の状況でありましたのでなかなか詳しい状況にもならなかったかと思いますけれども、3カ月間経った今、改めて伺うわけであります。過去数十年、30年以上になりましょうか、大雨・台風による水害に係る避難情報を発令した事例が当村においても多分なかったことではないかと思います。札内川ダムが1999年の供用開始以来、特に水害に関しましては、あまり大きな被害のないままに過ぎておることではないかと思うのでありますけれども、ここ近年の日本各地において、水害、それから土砂災害等々が非常に多く発生をしておるわけであります。昨年の2015年に国、内閣府と申しますか、国からの避難情報発令に関するガイドラインが改定になっているとお聞きをしております。国、道からのガイドラインは具体的にどのように今回の台風10号において、当村では活用されたのかお伺いをいたしたいと思います。また、併せて、今回の台風10号のとき、村内における各家庭への避難勧告、避難指示は、前回の9月の議会の折にも一部報告がされておりますけれども、要介護、それから、高齢者、障がい者を数多く入所しておる当村の高齢者福祉施設3か所、それから、障がい者を抱えている施設2箇所、これに関しては、この避難指示、避難勧告等々は、地区外ということもあるかとは思いますけども、何か具体的な連絡・指示は担当部署からなされたのかをまずお伺いいたしたいと思います。最後にもう1点、10月1日付けの道新の発表で、これはかなり大きな新聞記事になっておりましたけれども、ちょうど1カ月が経った時点で、管内被害状況が1面に出てございました。330億円超の各市町村調査、直近の集計を北海道新聞が聞き取り調査という記事でございましたけれども、この記事の中に、十勝管内全部の市町村の金額等々が発表なされておりましたけれども、当村においては、この記事内容では、当村は集計をしないという方針、このように記事に書かれて発表なされておりました。すぐその後、広報10月号、11月号では、きちっとした数字等々が発表なされておりましたけれども、この一番最初に出ました10月1日付けの1カ月後の道新の記事の集計をしない方針でという記事に関して、非常に他町村の方々から、中札内は被害なかったのでしょうか、集計しないという意図はなんですかということをお聞きいたしました。村内はもとより、管内からいろんな方に聞かれたことでもありますけれども、これに関しての集計をしない方針という内容をちょっとお聞かせいただければと思うことであります。
答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)
中札内村の避難勧告と避難指示についてでありますが、内閣府において策定している「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」について、昨年の鬼怒川の堤防決壊、一昨年の広島市の土砂災害など、新たな災害の教訓を踏まえて平成27年8月に改正されました。これを受け、村においても本年7月に「避難勧告等の判断・伝達マニュアル(水害編)」を作成しております。村の避難勧告等の判断・伝達マニュアルでは、「避難勧告等の対象となる区域」、「避難勧告等の発令の判断基準」、「避難勧告等の伝達方法」などを定めており、台風10号に対する対応はこのマニュアルに基づいて行動しております。マニュアルにおける避難勧告などの発令判断基準についてですが、札内川の雨量観測所の中で、上札内の観測所では「避難判断水位」が示されていないことから、「避難判断水位」が示されている大正町の第二大川橋の水位を基準に作成しております。台風10号による札内川の水位の上昇は、「避難準備情報」を出す「氾濫判断水位」に達したのは、31日午前2時以降で、すでに、札内川ダムの放流状況から札内川右岸地区の一部に「避難指示」を出した後になりました。村は、降水量の状況から前日に「大雨に関する警戒情報」について防災行政無線を通じて伝えておりますが、「避難準備情報」については、マニュアルに定める判断基準に達しなかったことにより、発令は行わず、福祉施設にも連絡等は行っておりません。今回の台風の災害対応については、避難情報の発令、避難所の対応、災害対策本部運営など、これまで30年以上水害が発生していない本村にとって大きな教訓を与えました。次の災害はいつ襲ってくるかわかりません。平時からの避難体制の強化、緊急時の防災情報の共有など、万一を想定した取組みを行っていかなければならないと考えております。次に、北海道新聞の記事については、やり取りの中でそのような報道がされましたが、被害額については北海道においても取りまとめており、村民に対しては、広報紙によるお知らせや、まちづくりトーク、行政区長会議などにおいて、通行止めの道路状況と合わせて報告してきております。
質問 2番 中西千尋
今、ご報告をいただきました。マニュアルに従っての当村における避難準備勧告等々ということでありましたけれども、マニュアルどおりで、それはそれで、今後30年来大きな災害がないからということでのことでありましょうけれども、私が申しましたのは、高齢者施設を抱えておる三つの施設。あそこは札内川の堤防からちょっとは離れておりますけれども、すぐ裏側を恵津美川が流れてございます。今回、台風後いろいろと施設の方々とお話をさせていただきましたけども、恵津美川の状況が非常に危険状況になっていた、夜中、という報告も受けてございます。あそこには恵津美ハイツに50名、それから、向かい側のいちげ荘に14名、それから、梅花荘に10名という本当に介護を抱えた高齢の方々が入所しております。ちょうど同じような状況が大正地区に太陽園がございますけれども、そこもちょうど、あそこは札内川の本流のすぐ脇でございます。あそこの方からもちょっとお聞きした状況では、あそこは非常に危険状況にあった。それで、台風のあのときに一時停電にもなっておるというような状況も聞いてございます。そういうのも含めて、今回、福祉関連施設には発令、何も連絡がなかったということでありますけれども、そういう弱者へ向けてのもう少し早めの対応は、今後必ず必要になってくるのではないかなと。市街に関しては、今回、札内川、中札内地区での一部の左岸の決壊だけで済んでおりますけれども、小さな小川をすぐ裏側に抱えておる高齢者福祉施設。今後、各施設にはそれぞれの施設内の対応マニュアルはございますけれども、それと村行政との密な連絡等々も今後非常に必要になってくるのではないかなと思います。それから併せて、障がい者施設二つ、ここも札内川から離れてはおりますけども、すぐ、ここも裏側に小さな小川が流れております。そういうことも含めて、水害に関しては、こういう弱者を抱える福祉施設への早期の連絡と対応も必要になってくるのではないか。再度お伺いいたします。
答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)
全般的に言えることなのですが、特に施設のことおっしゃったのですけど、今回のことを教訓にして、内部の反省といいましょうか、の中でもいろんな意見が出ています。避難指示の最終的な出し方も含めてですね。前段でちょっと申し上げると、今、まちづくりトークということで出ている中でも、今回は直接職員が行って避難をお願いしたというか、ということがはたしてどうなのかという。情報として放送を聞いていないということも、また一つの意見としてありますし、具体的な施設でのお話については、恵津美の方については、村の方でも監視をしながら見ておりました。その辺の判断基準というのは、つくっているのが札内川の水位ですから、必ずしも基準があってということでないとすれば、ここもやはり、村として見直しの一つかなというふうに思っておりますし、上札内の方も札内川が本当に危険だったわけですから、そういった場合に、では福祉施設の方にどういう影響があるのか。ハザードマップということになるのでしょうか、仮に決壊をするとしたらという想定のもとにもう一度見直し、これは全部いるのではないかというのが思っていますし、その作業をやるべきだということも今思っておりますし、十勝においては、今、防災減災の会議も年明けかな、招集になって、その辺の、根本で言いますと、雨量そのものの見方が本州と違って低いということも情報として何かあるようですから、相当大きなそういった基準の見直しも含めてあるだろうというふうに思っておりますので、今、中西議員からおっしゃられた福祉とのその連携のどの段階が本当にいいのかも、福祉団体とも率直に、基準を設けれないものもあると思いますので、そういった意見交換を率直にすべきかなというふうに思って意見聞いておりますので、しばらくちょっと時間をいただいて、その全体的な防災の見直しということをやろうと思っておりますので、その中の一つとして、特に今ご意見いただいた辺については調整をして、どうあるべきかと、決めていきたいと、こういうふうに思います。
質問 2番 中西千尋
対応についてご報告を、また、新しい対応へのご報告をいただきました。高齢者福祉施設に関しては、本当に弱者を抱えておる施設の方々の思いもございますし、入所しておる高齢の方々、障害の方々の思いもございます。ぜひ、関連課と密に話をしていただいて、施設内での防災、今まで施設内では水害に関してはほとんど防災の件では持っていなかった部分もございますけれども、今回の台風10号のような水害に関しては、施設内でもやはり大きな問題を抱えなければならないということで、水害についてでも対応をしていかなくてはならないことではないかなと思います。弱者へ向けてのそういう災害被害状況の、密に取っていただくような方向でお願いをいたしたいと思います。新聞記事に関しましては、それぞれの行き違いがあったということでお受け止めさせていただきます。