むかわ町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月22日
ししゃもふ化場の運営について
2023年6月22日、むかわ町議会の一般質問で、中島勲議員が「ししゃもふ化場の運営について」質問し、農林水産課主幹 飛岡雅幸、町長 竹中喜之、農林水産課長 酒巻宏臣、経済建設課参事 江後秀也が答弁しました。
- 質問者
- 中島勲 議員
- 答弁者
- 農林水産課主幹 飛岡雅幸、町長 竹中喜之、農林水産課長 酒巻宏臣、経済建設課参事 江後秀也
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 中島勲
通告に基づいて、簡潔に2点について質問いたします。まず、第1点ですけれども、ししゃもふ化場の運営についてお伺いします。これについては、昨年、長年の懸案でありました件ですけれども、約7億7,000万円をかけて新設したししゃもふ化場、これの本格的稼働は本年度からであると私は考えております。そこで、ふ化養魚による漁業振興、そして本町のPRと。これに平行して過去に解明されていなかったししゃもの生態、それから生育最適環境条件、これらについてデータを基に取り組んでいくとの説明でありましたけれども、このことは非常に困難であると思うんですけれども、今後、どのような手法で問題解決に向けて取り組んでいくのかお伺いいたします。
答弁 農林水産課主幹 飛岡雅幸
ししゃもの調査・研究に関しましては、これまでも道立水産試験場等の研究機関で調査・研究が行われ、そのデータで毎年の好漁・不漁の予測や、遡上時期の予測を行い、漁期の設定等の支援の管理に役立ててきております。しかし、ししゃもの生態に関しましては、その一部しか解明されておらず、いまだ謎の多い魚でございます。そこで、持続的にししゃも資源を活用できるように、むかわ町と鵡川漁業協同組合が栽培水産試験場、さけます・内水面水産試験場の2つの道立水産試験場と、北海道栽培漁業振興公社に呼びかけを行い、調査研究会を立ち上げることとしております。現在の状況といたしましては、これまで行ってきました研究実績を分類整理し、持続的資源利用に向けて、いまだ把握されていない情報が何かを洗い出してきております。その中でも、今年度につきましては、これまで行ってきた引き網での資源量調査に加えて、魚の大きさを判別できる最新の魚群探知機を活用いたしまして、1歳魚とゼロ歳魚を混獲しないように操業を進めるための調査を行うこととしております。また、ししゃもの漁獲量が、夏における海水温に影響を受けているという調査結果もあり、海水温を観測するシステムの導入についても、現在、検討を進めているところでございます。今後につきましても、関係機関と新たに研究会を設立し、より一層連携を図りながら、必要な調査研究を進め、ししゃもの資源回復と資源管理に努めていくこととしておりますので、御理解をいただきたいと思います。
質問 7番 中島勲
従来どおりの対応としかちょっと、今、聞いた範囲では私は感じないんですけれども、7億という巨大な資金をかけて設置した施設ですし、考えてみれば、このししゃもの関係は、どうしてほかの魚種と同じように研究、生態を実施されていなかったのかということを、御承知のとおりこの産卵収穫場所、これが太平洋沿岸、釧路白糠近辺と、ここの鵡川門別近辺と2か所しかないわけですね。ですから研究機関としても、こういう言い方どうか知りませんけれども、その結果が認められないといいますか、そういう傾向があったんです。これは私も確認しておりました、ある当事者から。そういう問題をクリアして、今回、特にむかわがこれだけの経費を投入して設置した場所ですから、施設ですから、今までのやり方を変えてもう少し突っ込んだ研究をしていかなければならないんじゃないかなと考えております。それで、今、答弁の中に、研究会を立ち上げるとか、漁協と協力してとかありますけれども、それは今までも当然あったことだと思うんですけれども、私は特別な研究機関との連携を進めていきたい、いくべきだと。具体的にししゃもというふうに限定をしてやるべきだというふうに考えております。この試験場とか、あるいはいろいろ、今、答弁ありましたけれども、特にきちっとした位置づけで大学との研究機関、具体的に言いますと、北大の水産学部、これは函館にあります。ここときちっと連携をして進めて、こういう言い方はどうかと思いますけれども、責任を持って結論を出すような研究体制を構築すべきだというふうに思います。そういうことにしていかないと、何か一遍通りの今までと同じような関係になるような気がしてならないです。心配し過ぎかもしれませんけれども。そういうことを考えると、重複しますけれども、大学、あるいはそれに付随する研究機関と連携する、契約を結ぶ、そして相手方にも義務を果たしてもらう、当然これは経費もかかります。しかし、これはしようがないんです。そして、今よりも数段上の漁獲量、安定した漁獲量が得られれば、当然漁師の方にも恩恵があるだろうし、本町のPRにも役立つということに考えておるんですが、これについてはいかがでしょうか。
答弁 町長 竹中喜之
基本的な考え方については、先ほどの答弁の中で述べたとおりでございます。もう少しその答弁の中身ということで、町魚のししゃもの資源、この回復、そして管理というのはもう急務ですよという受け止めはしっかり認識はしているところでもございます。生態の解明だとか、あるいはふ化場、ふ化での増殖というんでしょうか、それとより効果的な実施に取り組んでいきますよというところで、これまでの蓄積されてきている、先ほど申し上げました栽培水産試験場、あるいは内水面水産試験場等々のそれぞれの蓄積されたデータというのは、今までもこれまで突き合わせてきているんですけれども、それぞれの機関同士のつなぎというんでしょうか、横断的な連携、こういったところが、どちらかというと、町も含めて、漁業関係者も含めて弱かったのかなといったところで、先ほど申し上げました全体のししゃもの生態解明も含めて、資源回復、管理に向けた全体の共通認識と共有化、繰り返しますけれども、横断的な連絡連携を図る、これ仮称でございますけれども、むかわ町のししゃも調査研究会、これ新たな機関として、横串を刺して8月に設置の予定で、今、準備を進めているところでもございます。これはもちろん今までどおりのものではなくて、より具体的な対策、対応というのにつなげることとしております。それと、議員がおっしゃられました、先ほどの大学の機関とはどうなっているんだと。それぞれ栽培水産試験場、さらには内水面水産試験場、それぞれ道内の先ほど言われております北海道大学、函館の水産学部、そういったところとの結びつきはしっかりとありますので、その辺の横、縦を結んだ中での織りなす新しい調査研究会というので、ここはまず御理解をいただきたいなと思います。これは早急に8月中に立ち上げるべき、今、準備を進めて動いているところでございます。それと、北海道町村会、ただ単にししゃもがとれている太平洋岸の ですよという押さえではなくて、北海道町村会の場におきましても、水産業の持続的な発展をテーマにという、当面する重要課題の政策懇談会というのがあるんです。そういった席上におきましても、近年の不漁の魚種として、具体的にむかわのししゃも、これが史上最低の壊滅的な水揚げ推移というのが報告されているよというところで、全体共有というのも、今、図られてきているところでもございます。こういった中で、エビデンスを持った中での町としても、あるいは道としての計画の中にも盛り込んでいただいて、先手、先手の中で仕掛けていく姿勢、これからも大事にしていければなと思っております。
質問 7番 中島勲
分かりました。1つ、今、町長のほうから研究会を8月から立ち上げるということなんですけれども、時期はいいんですけれども、メンバーですかね、これはどういうメンバーが入っているのかということが1つと、それから、厳しい言い方になりますけれども、今までのもよかったんですけれども、今までのようにやりました、終わりました、その後どうするという対策、これが出てなかったように私は思っています。ですから、これもきちっと結論を出すような、そういう研究会にしていったらどうかなというふうに考えますが、この辺はどうでしょうか。
答弁 農林水産課主幹 飛岡雅幸
それでは、答えしたいと思います。まず、構成のメンバーについてでございますけれども、最初の答弁でお話ししたとおり、栽培水産試験場、それとさけます・内水面の水産試験場、それと北海道栽培漁業振興公社、これが道内でもししゃもの研究、これまでも継続的にやられているところでございます。これとむかわ町と鵡川漁業協同組合、ここがまず中心になりながら構成をしていきたいというふうに考えているところでございます。また、先ほど町長の答弁でもございましたけれども、北海道大学の水産学部についても、水産試験場との結びつき、強くありますので、そちらとも今後、連携をしながら進めていきたいというふうに考えてございます。
答弁 農林水産課長 酒巻宏臣(農林水産課長は2024年3月まで)
補足をさせていただきたいと思います。研究会につきましては8月立ち上げということでございます。ただ、立ち上げ時から速やかな調査研究活動が円滑に進むように、実はこの間、各試験場関係者と打合せをした中で、まずは、今まで各個別に行ってきた研究成果というものが、どういったものがあるのかというところを、実は洗い出し、それを分類整理し、どういったものがあるかというマッピングということで一覧整理するような作業を進めてまいりました。その中で、やはり課題として上げられてありましたのが、やはり研究者個々、それぞれ試験研究機関個々の調査結果ということで、実は、横断的ななかなか調査研究で結びつきというものが希薄な状況であったというような課題がございました。そういった中で、地元のほうが声を上げながら、そこに地元として横串を刺して、どういったところが研究が進んでいて、どこが調査できていないのかといったところというものも踏まえた中で、今後何からまず取り組んでいくのかといったところを、実は整理する作業を進めてきたというところでございます。そういった中で、先ほど冒頭の答弁の中で申し上げたとおり、実際には海洋海域の中でししゃもが一体どこにいるのかも、実際には今のところ分かっていない状況という中で、昨年の例挙げますと、実は漁獲した中で、通常1歳魚、2年目を迎えた魚というのが川に上がっていく状況なんですけれども、その中にゼロ歳魚がかなり混じってとれたというようなところで、つまりゼロ歳魚をその年漁獲してしましますと、それだけ次の年、卵を確保できないというような状況に陥ってしまうというところがありまして、今回、1歳魚、ゼロ歳魚というのが実際海の中でどのような生態といいますか、動きをしているのかといったところを、漁業者とも連携しながら協力をいただきながら、魚群探知機を用いてそういったところも作業をしていくということで、今、まさに分からない不明なところから手をつけて、解明していこうというような動きをしていこうということで、具体的な今年度から行う調査の中身についても議論をして、そこから8月には研究の、横串を刺して連携を図る母体としての研究会も地元のほうで立ち上げるというような流れとなっております。そういった中で、まだまだいろいろな実用段階、いろんな部分で課題の多い部分ございますけれども、まずできることから地元として、しっかりと取り組んでいくというような考えで行っておりますので、御理解と応援のほうお願いできればというふうに思っております。
質問 7番 中島勲
力強い回答いただきました。それで、厳しい言い方かもしれませんけれども、この研究会が一番中心になってこの問題を解決するんじゃないかなというふうに感じました。それで、この研究会につきまして、私の意見です。1年に1回、2回でもいいんですけれども、最低1年に1回、研究成果報告、これを最初、出発するときに決めていただきたい。でないと、やりっ放しと言ったら変ですけれども、ここまでいきました、いきましたという数字を並べて、それで終わっているのが一般的な進め方なんです。ですから、1年に1回は最低、総括をすると。ここまで研究をしてこういうふうになりましたと、次はこういうことに研究を進めていきたいというような具体的なものを、これは地元のむかわ町の行政から発信をしないと、漁師の方はなかなかそういうことは言えないだろうし、また、研究会のメンバー分かりませんけれども、メンバーからもそういう意見は出ないと思います。やっぱり行政から年間の総括、報告、これをしていくようにしていただきたいと思います。そのことについて、どうなのかを。
答弁 町長 竹中喜之
8月に立ち上げる際に、今、申し上げられたような御意見も踏まえて検討課題としながら、できる限りの研究会としての情報発信、これは可能な限り努めていきたいと考えております。
質問 7番 中島勲
可能な限り努めていただきたいということですけれども、ぜひやっていただきたいと思います。それから、これは昨年、施設できたわけですけれども、外構工事があるというふうに聞いていますけれども、私はこういうししゃもの親魚というんですか、親を捕らえて、そして子どもを孵卵させて養魚するという、非常に神秘的な施設ですよね。こういうところですから、ちょっとした環境の変化、これも影響するわけです。そこで私、心配しているのは、外構工事をするときに、外部からの侵入、これを完全にシャットアウトしていただきたい。ということは、こういう言い方どうかと思いますけれども、今、世の中見てください。警察、自衛隊、一般の住民の方、教職員の方、もう死に至る事故です。これを実行している1つというのは、どういう考えをしているか分かんないです。こういう方がもしむかわに来られて、そういう事件に巻き込まれると大変になりますので、親心でしょうけれども、外構工事はそういった踏まえて完璧なものにしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
答弁 農林水産課長 酒巻宏臣(農林水産課長は2024年3月まで)
なかなか外構施設内へ、敷地内への完全な侵入の防止というところは困難かと思いますけれども、外構整備の際に、外構の柵の設置と、それから施設、外部からのシャッターですとか、あとは施錠管理されていまして施設内の侵入は難しいんですけれども、まず外の汚物を除去する部分、外階段がある部分がございます。そこも侵入防止できるような、しっかりとした柵と施錠を行うようなところで、施設の侵入というものを容易にできないような、そういった造りとして外構の工事の中に含まれておりますので、御理解をいただければと思います。
質問 7番 中島勲
それはいつ頃から着工されるんですか。
答弁 経済建設課参事 江後秀也(経済建設課参事は2023年6月まで)
ししゃもふ化場の外構工事におきましては、もう既に発注済みでございまして、10月末から施設が稼働するということですので、それまでに終わる予定で、今、工事を進めております。以上でございます。
質問 7番 中島勲
それでは、次に……