みんなの議会

むかわ町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月10日

旧布施旅館の保存経過について

2020年9月10日、むかわ町議会の一般質問で、中島勲議員が「旧布施旅館の保存経過について」質問し、町長 竹中喜之、総務企画課長 成田忠則が答弁しました。

質問者
中島勲 議員
答弁者
町長 竹中喜之、総務企画課長 成田忠則

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 中島勲

それでは、1番目につきましては、この辺で終わりたいと思いますが、2番目につきましては、これも想定していたんですけれども、旧布施旅館の保存経過についてお伺いします。これにつきましては、皆さん御承知のとおり、公営住宅であるとか、あるいは高校野球部の寮であるとか、あるいは民間によるマンション等々の復興作業が進んでいます。これは目に見えております。ただ、今問題にしようとしている旧布施旅館の保存作業はどのように進んでいるのか、その進捗状況をお伺いします。

答弁 町長 竹中喜之

旧布施旅館についてでございますが、昨年の6月の第2回定例会におきまして一般質問がなされております。具体的な計画については生活の再建と公共施設、そしてインフラの復旧というのを優先させ、今後策定します復興計画の中で優先順位も見極めながら判断したいというふうな答弁をさせていただいたかと思います。そして、震災から2年が経過したところでございます。本町におきましては、御存じのとおり、いまだ復旧・復興の途上という段階でございます。建設資材の活用の計画でございますが、昨年7月策定の復興計画の中でもお示しをしているとおり、現段階のところは、活用計画については未定ということでございますけれども、何らかの今後の活用の在り方ということでの項目の頭出しはさせていただいているところでもございます。今後の具体的な継承の在り方、あるいは保存の在り方、活用策につきましては、今両地区に組織がございますけれども、まちなか再生検討委員会において、これらの活用方策というのも議論をいただきながら判断をしていきたいと考えております。御理解をお願いいたします。なお、旧布施旅館の建物の資材関係につきましては、現在も旧生田小学校体育館において保存を継続している状況でございます。

質問 12番 中島勲

旧生田小学校に保存しているということは薄々聞いておったんですけれども、この旧布施旅館のどの部分をどれだけのボリュームで保存しているのか、それを伺います。

答弁 総務企画課長 成田忠則(総務企画課長は2022年3月まで)

私から布施旅館の関係についてお答えをしたいと思います。保存されている建築資材の関係でございます。明治期の建築資材ということで保存をしているところでございまして、旧布施旅館の当時建っている建物の向かって右手のほうが古い建物ということでございましたので、その部分についての資材を保存させていただいているというところでございます。

質問 12番 中島勲

そうすると、結局ほんの一部というふうに取ってよろしいんでしょうか。

答弁 総務企画課長 成田忠則(総務企画課長は2022年3月まで)

布施旅館建物は、当時建っている状況を思い浮かべていただけると分かると思うんですけれども、正面に玄関がありまして、左手のほうはどちらかというと新しい建物ということで増築をされた部分でございます。明治期に建てられたとする部分については、先ほど申し上げたとおり、玄関から右手のほうということになります。玄関から右手のほうと、向かってですね。この部分について、やはり明治期で貴重な部材ということでございましたので、この部分について保存をしているという状況でございます。

質問 12番 中島勲

その右側の手すりというんですかね、そういうものを含めているのか、あるいはもっと特徴的な古風なものだけを保存しているのか、もうその辺一帯をずっと材料を解体して、積んで保存しているのか、その辺はどうなんですか。

答弁 総務企画課長 成田忠則(総務企画課長は2022年3月まで)

当時の資材については、梁ですとか、柱だとか、そういったところはやはり貴重な資材だということで、布施旅館のその当時建っている部分で北側になりますけれども、明治期に作られた建具だとか、そういったものは非常に珍しいものであるということから、こういった資材を保存をしているという状況でございます。

質問 12番 中島勲

保存の状況は大体分かりました。それで、私からは言うまでもないんですけれども、この布施旅館というのは、今壊れた建物ですけれども、これはもうおじさんに当たるんですかね、今の。その方がやっぱり大きな希望を持って、新潟から大工を呼んで、そして本州の杉等々の高級な材を購入して造ったという記録があるんです。その裏には、駅逓ですから旅の人と、それからその旅は馬で来るわけですから馬小屋、これは御承知かと思いますけれども、旅館の向かって右側の後ろに小屋といっても大きなものですけれども、いわゆる馬小屋があったわけです。そういう由緒ある建物でありましたし、またこの旅館単独の価値といいますか、文化価値も100年以上経過していますからありますけれども、私はそれ以上にこの布施旅館、いわゆる前の駅逓なんですけれども、の果たした機能、役割、これ地域におけるその貢献度、これは苫小牧から浦河へ行く海岸線、非常に山川あってひどかったというものをこの馬で海岸沿いに伝っていく、その馬を交代するところが布施旅館だったと、駅逓であったというふうに私は認識しております。そういう非常に大事な、これはもうむかわの文化財、無形文化財といいますか、ではなくて、この日高、胆振、苫小牧を含めた一帯のこれは文化財であるというふうに私は理解をしております。それだけこの旅館、単なる旅館というと何か民間の旅館を思い出しますけれども、そうでなくて、機能を果たしてきたその旅館の役目というのは非常に大事にしなきゃならんというふうに思っております。これの歴史については、今ここでくどくど述べませんけれども、たしか3年前ですから平成29年ですかね、教育委員会で出している文化クラブといいましたか、あれに非常に細かく道の図書館といいますか、埋蔵品のところまで行って調べて本当に感心しました。御礼申し上げます。私もあそこまでは調査していなかったんですけれども、あれを見ると、ますますむかわだけの財産ではなくて、ちょっと大きく言うと道の財産になるということですから、それであれば道の文化財に指定してもらって、それでこれから一からでも始めてもいいんじゃないかと。もう何十年も前に壊れたんなら分かりますけれども、不意の災害、地震によって崩壊したわけですから、それは写真もありますし、いろんな文献もあります。だから、これからでも道のほうに行って、道の無形文化財、有形でもいいんですけれども、その辺よく分かりませんけれども、そういう方法であの旅館を復活させていただきたいというふうに思います。私もこういう信念なものですから、あの地震以来、いろいろな方に説明をしております。また、聞かれるんです、どうなったの。ただ、こういう意見もあります。この地震の真っ最中にそんな旅館を何で手かけるんだと。結構多数の人がいるんですね。あの頃はまだ地震直後ですから気も立っているし、いろいろ感情的なのもあったと思います。でも、私はこういう説明しているんですよ。いいかいと。人間生きていくために三度の御飯を食べる、食事を食べる。365日、御飯とみそ汁だけでやっていけるかいと。これはやっていけないです。やはりそこに御飯、みそ汁のほかに漬物だとか、あるいはたまには刺身だとか煮物だとかいろいろあるでしょうと。それで、栄養のバランスを取って感覚も満たしていると。言ってみれば、この布施旅館というのはたくあんか刺身みたいなものだと。なくてもいいとはいかないんだということでいうと、二、三回言うと、うん、そうかなという納得してもらった方もいます。ただ、逆に、何で今さらこんなことを議論しているのと。あれだけ町長と教育長は今の場所へ保存するか、移転するかという話だったんじゃないのというふうに言われます。それは私の責任範囲だからちょっとはっきり言えませんけれども、とにかく保存に向けて努力します、私はそういうふうに言ってきております。今も言っております。そういうことを含めて、例の3年前に出された教育委員会の資料をもう一回読んでいただいて、この資料を基にして、今までの布施旅館、あるいはその前の駅逓の機能、役割、文化的使命をもう一回確認してほしい。そして、道のほうに働きかけてほしい。当然お金のかかることですから、町独自では無理だと思います、私は。ですから、やっぱりそれは道に行く、あるいは今はやりのクラウドファンディングですか、そういうものでもしても何としても保存していただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。〔「答弁は要らないの」と言う人あり〕

質問 12番 中島勲

あれば、町長。

答弁 町長 竹中喜之

御意見の部分は、貴重な今後についての参考にさせていただきたいと思います。この旧布施旅館につきましては、中島議員御案内のとおり、今は震災からの再生というのは、復興というのも兼ねていますけれども、地方創生の時代の一つの保全、あるいは継承、そして今後に向けてといったような地方創生の中においても歴史的建築物の保全活用というのは、重要な要諦の一つとも捉えられているところでもございます。そして、先ほど申し上げました震災からの復興、まちなかの再生、こういったところにどういった形で包括的に、そして回遊できるのか、動線的にどうなのかといったことも含めながら、今後みんなでその地域の財産をどう継承していくか、議論していきたいと思います。よろしくお願いします。────────────────────────────────────────────

出典:むかわ町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月10日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる