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妹背牛町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月17日

21年産米の適正生産量と本町の水稲の今後について

2020年12月17日、妹背牛町議会の一般質問で、廣田毅議員が「21年産米の適正生産量と本町の水稲の今後について」質問し、農政課長 廣田徹、町長 田中一典が答弁しました。

質問者
廣田毅 議員
答弁者
農政課長 廣田徹、町長 田中一典

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 5番 広田毅

(登壇) おはようございます。通告に従いまして一般質問をいたします。本町の基幹産業であります農業、とりわけ水稲につきましては、当初茎数不足など収量について不安視されておりましたが、終わってみれば北空知管内では作況指数107の良、たんぱく値も低く、生産者にとっては質、収量共に最良の年となりました。また、一方では、21年産米につきましては、毎年の需要減とコロナ禍による中食、外食の低迷で、さきに農水省が示しました21年産米適正生産量693万トンを目途といたしますと、20年産米の全国作況指数がついせんだって99の平年並みで確定をしております。ですので、36万トンの減産が必要となりまして、明年は米にとってまさに正念場の年となろうかと思います。このような状況を踏まえまして、次のことについてお伺いをいたします。需給調整を担う地域農業再生協議会事務局を預かる行政の立場として、現下の状況をどのように受け止めているのか、本町にどのような影響があると考えられるのかをお伺いいたします。再質問を留保して終わります。

答弁 農政課長 廣田徹(農政課長は2020年12月まで)

米の需給調整についてお答えいたします。米の数量、面積につきましては、全国的あるいは全道的に取りまとめが終了しておりませんので、あくまで予想の範疇であることをご了承いただきたいと思います。令和2年産全道の主食用米の面積につきましては、生産目安を1,713ヘクタール下回った結果になっております。目安に届かない理由といたしまして、道内におきましては離農者の増加、高齢化が背景にあるのではないかと言われております。来年においてもこの現象が続くかは予測できないところでございます。こうした状況下におきまして、本町の令和3年の生産目安は2,243ヘクタールで、本年産の当初が2,249ヘクタールでありますので、6ヘクタール、0.3%の減になっております。面積だけ見ますと、あまり問題がないものと考えております。一方、全国ベースで見ますと、関東、東北の一部の県では10%の減となっているところもありますが、大部分の県につきましては1%から3%の減が多く、また西日本では、まだ数字は出ておりませんけれども、うんか被害により面積が抑制されるとの情報がございます。これらの状況を考えますと、今回の693万トンの数量は、前年より約5%減らす必要はあるものの、結果が予想しにくい状況でありますが、オーバーする可能性があると思っております。仮に作付面積が全国的にオーバーしますと、来年の作況にもよりますが、北海道、本町においても米価の下落は避けられないものと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

質問 5番 広田毅

北海道農業再生協議会から15日に道内全域の目安となる面積が日本新聞に公表されております。今課長お答えになったとおり、明年について本町につきましては、面積でいいますと6ヘクタール、マイナス0.3%の減というお話でございました。これだけ見ると、課長おっしゃったように、前年とあまり増減がないのではないか、影響もそれなりに少なくて済むのではないかというようなニュアンスのお話でございましたけれども、事はそれにとどまらず、簡単なものではございません。本町だけに目を置きますと、全体像、それこそ木を見て森を見ずではありませんけれども、日本全体で米作、作付面積を考えていかないと、本町の農家にとっても甚大な影響が今後出てくると私も考えております。需給のバランスが崩れますと当然、今課長からお話があったように、米の価格が下がってまいります。以前過剰在庫を抱えた13年、14年産米にかけて、この2年間で米価が60キロ当たり4,000円以上下落したことがございます。これらを回復するのに3年かかった経緯がございます。この当時で3年かかっておりますから、今は毎年消費が10万トンずつ落ちております。そして、コロナ禍ということで、一度米価が下がりますと相当厄介なことになりかねないと考えておりますし、また米というのはほかの食品と違って、安くしたからといって需要が伸びるといった食材ではございません。それは私が言うまでもなく皆さん御存じだと思いますけれども、それだけに非常にこの問題は根が深いと考えております。また、米価が大幅に下落をいたしますと農業経営を圧迫し、生産基盤の弱体化につながります。町税にも当然影響を与えることとなると考えております。さきに触れておりますように、36万トン減産する場合、本年の作付面積、これは日本全体でございますけれども、136万6,000ヘクタールから6,700ヘクタール、5%の転作をしなければならないことになっております。この面積は、山形県の米の生産を全部やめるといったぐらいの面積になります。それだけ大きな需給調整ということになるわけであります。国は来年度に向けて、米の需給均衡に向けての対応策を今年度の第3次補正予算に計上しております。この対策が過去最大規模となる減産の実効性につながるかどうかは不透明でありますけれども、生産者はもとより、JA、行政など関係者が一丸となって取り組まなければならないと考えております。以上のことを踏まえて次のことについて伺います。1点目、農水省は、水田活用交付金の運用見直しを現在検討しております。また、21年産米の需給均衡に向け、第3次補正予算で水田リノベーション事業を創設しました。この2点についてそれぞれの内容についてお伺いをいたします。2点目、21年産米の減産の実効性確保のため、また食生活の多様性による米の消費の減少は永続的になると考えておりまして、恒久的な転作の対策として町独自のインセンティブ、動機づけの措置を考える必要があると考えておりますけれども、いかがでしょうか、お伺いをいたします。再々質問を留保して質問を終わります。

答弁 農政課長 廣田徹(農政課長は2020年12月まで)

国の取組といたしましては、先ほど議員からもありましたとおり、水田リノベーション事業というものを実施する予定でございまして、加工用米、輸出用米、麦、大豆の生産について技術導入等を条件に交付金を増額し、主食用米からの転換を進めようとしております。詳細は決まっておりませんけれども、あくまでこれは補助事業でございまして、ポイント制によって採択が優先されるもので、例えば麦の場合については3万5,000円から5,000円アップして4万円になる制度になっております。それと、これもまだ決まっておりませんけれども、農協等が交付金代理受領を可能といたしまして、農協等が主食用米から飼料用米にシフトするなど判断し、共同でプール計算できるような制度を検討しているようでございます。いずれにいたしましてもこれらの取組が米生産の抑制に実効性があるか判断が難しいところでございますが、何としても米価の下落は回避していかなければならないというふうに考えております。北海道はこれまで生産の目安以上に数字を守ってきたという実績がございます。守ってこなかった地域もあるわけでございますが、国が責任を持って飼料用米あるいは主食用米と言われるものに移行させまして米価を安定させるよう求めていかなければならないというふうに思っております。町単独のインセンティブ、これについては、今のところ具体的には考えておりません。ただ、これが農家経営に多大なる影響があるということになってきますと、関係機関含めて今後協議、検討していかなければならないというふうに思っております。以上でございます。

再々質問 5番 広田毅

町長として、そして妹背牛町地域再生協議会会長として、再々質問をお伺いしたいと思います。先ほど来申し述べておりますように、農水省が示しました明年度の適正な米の生産量につきましては693万トン、先ほど来申し上げておりますけれども、このことにつきましては全国的に都道府県それぞれが5%減らしてようやく達成できるという規模でございます。15日、先ほど申しましたように、北海道再生協議会が北海道の来年の目安を発表しております。課長も先ほど申し述べておられましたけれども、北海道としましては来年度は1.2%の減産ということになりました。北海道だけで考えても5%には遠く及ばないというような目安の配分ということになりました。これは単純に数字だけで推しはかることはできませんで、今課長が再質問でお答えになったように、今まで北海道は転作については全国的に見てもトップレベルで協力してきたという状況がございます。そんな中での今回の判断だったのではないかなと考えておりますけれども、一方、既に県単位での再生協で決まっております主3県がございますからご紹介しますけれども、宮城でいいますと3.3%、秋田が3.7%、山形が2.2%、いずれも5%には未達ということになっておりまして、ほかのまだ決定していない県も恐らく、先ほど課長言ったように、九州が実はトビイロウンカといって、稲の害虫なのですけれども、それにやられますと立ち枯れのようになって全部枯れてしまうわけなのですけれども、九州がすごい被害を受けておりまして、今年はかなり減収をしております。そんなことで明年度の作付については不透明なところがございますけれども、それ以外のところについては恐らく5%を超えるような減産を出してくるところはないのでないかなと思っております。このことから見ましても、明年度の米の生産量については非常に需給のバランスが崩れるといった心配を今から個人的にもしております。今年の収穫前に前厚労副大臣が妹背牛町に来町されました。そのときに私も縁がございまして、出席をさせていただいておりました。私に発言の機会が与えられましたので、国に対してその時点で来年の米の需給調整について転作の拡充策などを副大臣に対して要望をしたところでございます。その席には町長も同席しておりましたから、覚えておられますか。その時点から需給調整についてはかなり心配、危惧をされておりました。その時点では、今36万トンと申し上げましたけれども、何と全国的に平年作であっても50万トンの減産が必要ではないかと言われておりました。50万トンといいますと、北海道全体で来年は52万トンですから、北海道全部ほとんど米を作れないといったような規模の減産が必要とされておりましたけれども、先ほど来申し上げているように、少し収量のほうが落ちましたので、36万トンという目安となっております。改めて需給調整については一筋縄ではいかないなと痛感をしております。そこで、次のことについてお尋ねをしたいと思います。本町だけ北海道全体で減産の目安を達成しても、全国的に未達の場合、21年産米価の下落は避けられないと考えております。このような状況が続きますと、農業経営が圧迫され、生産基盤の弱体化が危惧されております。本町の再生協議会の会長として、需給調整についてどのような考えをお持ちなのかお聞かせをいただきたいのが1点でございます。2点目につきましては、私の9月に行われました第3回定例会での一般質問で、本町のトップとして今後の本町農業の方向性を具体的に示されるべきではないかというような趣旨の質問をさせていただきました。その中で道内の農業関連のまちづくりについて幾つかご紹介をさせていただいております。例えば和寒町のホップ栽培、東川町の公設民営の酒蔵建設による酒米の振興、蘭越町の薬用植物栽培、これらを紹介させていただきました。町長、覚えておられますか。これらは、今日の再質問で申し上げました2点目で伺った恒久的な転作対策として、また町独自のインセンティブ措置として取り組んでみる価値があるというふうに考えておりますけれども、町長は今の私の提案といいますか、を聞きましてどのような考えをお持ちになったのかお伺いをして、私の一般質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 田中一典(町長は2025年3月まで)

広田議員の再々質問に対してご答弁をしたいと思います。まず、本町はこれからも米どころとしての高い評価を守っていかなければならないと考えております。需給調整につきましては担当課長より述べてきましたけれども、今まで確かにオール北海道でルールを守ってきた北海道が、国に対しては他府県に対し強力に転換を促す等の行動を取るよう要請する第1番の力を持っている場所だと認識をしております。それから、来年もし全国的に非常によい作況の場合、価格下落が避けられないという可能性は非常に高いと思っております。これに関しましては、価格下落における収入減少を収入保険によって補填できるという形にはなっておりますが、補填率に上限があること、それから掛金の負担、5年平均の価格設定等に問題があることから、国に見直しを求めていく方向で検討をさせていただきます。2番目の農業関連のまちづくりの前に、まずは妹背牛町が米どころとしての評価を守っていくことの中で、基本は主食用米を重点とした水張り面積の維持ということは、私の立場からはっきりさせていきたいと思っております。また、来年度妹背牛町に関しては、米価は複数年契約により、極端な下落にはならないと農協からはお聞きしておりますが、来年の作況、また消費動向によっては農家経営の影響を想定しないわけにもいかないものと考えております。次期の営農に支障を来す場面におきましては、国、道の支援を要請することはもちろん、独自対策も検討していかなければならないと考えております。まず、米の需給については、長期的視野に立った場合、主食用米は第一に守るべきものとしながらも、議員ご指摘のように、新たな転作作物が必要になることも想定し、作業体系、労働力、設備投資、収益性、また市場ルートなどの様々な検討が必要になるものと思っております。農業関連のまちづくりとして9月議会でもご指摘されました。また、恒久的なインセンティブを考える用意はあるのかということでございますが、このことに関しては行政そのものには現在知見を持っているところではございません。農家の皆様方をはじめ関係機関と協議していくべきものと考えておりますので、これにて答弁とさせていただきます。

出典:妹背牛町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月17日 議事録 PDF(9ページ) 間違いを知らせる