紋別市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月7日
(1)帯状疱疹を未然に防ぐために/(2)リトルベビーハンドブックについて
2022年6月7日、紋別市議会の一般質問で、梶川友子議員が「帯状疱疹を未然に防ぐために」「リトルベビーハンドブックについて」について質問し、市長 宮川良一が答弁しました。
- 質問者
- 梶川友子 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 梶川友子
私は、さきの通告に従い、質問させていただきます。初めに、帯状疱疹を未然に防ぐためにということについてです。私は、前回第1回定例会において質問させていただきましたが、再度この問題を取り上げさせていただきます。帯状疱疹は、多くの人が子どものときに感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治った後もウイルスは体内に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが再び活性化して帯状疱疹を発症します。また、糖尿病やがんなどの免疫力が低下する病気が原因になることもあります。発症すると、皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症を起こし、痛みが現れます。神経の損傷がひどいと、皮膚の症状が治った後も痛みが続くことがあります。日本人の約90%以上には帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜んでいて、帯状疱疹の発症率は、50代、60代、70代と増加し、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。加齢に伴う免疫力の低下は避けられず、今後の高齢化を考えると対策が必要と考えます。通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。その後、皮膚症状が現れると、ぴりぴりと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合があります。多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、50代以上の約2割の方に、神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあり、帯状疱疹後神経痛と呼ばれ、最も頻度の高い合併症です。50歳以上は、帯状疱疹の発症リスクが高くなる傾向があるので、ワクチン接種を行うことにより、病気に対しての免疫力が高められ、発症や重症化を抑えることができ、予防接種の意義は大きいと考えます。また、一度なった人でも、免疫力が低下すると再びなる可能性があり、帯状疱疹の予防が大切です。前回質問させていただいたことにより、帯状疱疹ワクチンの周知については一定の効果はあったものと考えます。一方、ワクチンについては、水ぼうそうワクチンが、2016年に50歳以上を対象として、帯状疱疹に対する効能が追加され、適用が拡大されました。しかし、任意接種のため、1万円前後の費用が必要となり、接種への大きなハードルとなっております。不活化ワクチンであるシングリックスは、2020年1月に認可されました。特に、シングリックスは、2回の接種が必要となり、全額自費で接種すると、1回当たり2万円から3万円程度かかります。前回のご答弁では、予防接種法に基づく定期接種化について国が検討を進めていることから、助成は考えていない、国の動向を注視するとのことでした。定期接種の対象となれば、費用の一部に対して地方交付税措置が図られ、高齢者のインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどと同じように、個人の経済的負担が軽減されます。多くの高齢者が、ワクチン接種をすることにより、帯状疱疹の発症率を低減させることができ、日常生活に支障を及ぼす激しい痛みに苦しむ方を減らすことができます。現時点で任意接種となっている帯状疱疹ワクチンの経費の半額程度の助成をしている自治体もございます。紋別市としてのお考えをお伺いいたします。次に、リトルベビーハンドブックについて伺います。リトルベビーハンドブックとは、小さく生まれた赤ちゃんと保護者のためにつくられた低出生体重児用の手帳で、主に1,500グラム以下で生まれた赤ちゃんの保護者にお渡しいたします。通常の母子健康手帳は、満期産を前提につくられていることから、早産等によって小さく生まれた赤ちゃんは、成長の記録や確認をすることが難しく、思ったように記録することができません。子どもの成長に合った手帳が欲しいとの保護者の思いが各地で広がっています。通常、母子健康手帳は、体重が1,000グラム、身長は40センチからです。体重や身長を書こうと思ったら、目盛りがありません。また、保護者の記録で、手足をよく動かしますかなどの質問項目にはい、いいえで答えていきますが、小さく生まれた赤ちゃんの保護者の答えは、そのほとんどがいいえとなってしまい、修正月齢で記入しようとしても、いいえになることが多く、母子手帳に興味を失うとともに、小さく産んでしまって申し訳ないとの思いから自分を責めてしまいます。また、一般の子育ての取組に参加しても、ほかの子どもと比べてしまい、自分の子どもの成長を客観的に見ることを見失ってしまうことがあります。リトルベビーハンドブック作成の目的は、母子健康手帳には書く場所がない新生児期や乳幼児期の医療情報を書き込み、我が子が懸命に生きようとしていることの理解を促す、また、新生児集中治療室などに入院中の情報を職員等が書き込んだり、退院後には、産後ケア、乳児健診等に活用し、情報を共有することができます。リトルベビーハンドブックは、本年4月現在、8県6市で運用されています。2018年には静岡県がいち早く、そして、岐阜、福岡、広島、愛知、佐賀、福島、山梨の各県、また、埼玉県の川口市、上尾市、千葉県の印西市、兵庫県の尼崎市、道内では苫小牧市が2020年から運用しています。川口市において作成、配付したリトルベビーハンドブックの特徴は、低出生体重児の育児を経験した保護者からのメッセージが盛り込まれていて、保護者の心理的支援に配慮した内容となっていることです。また、個々の発達ペースを記録できるため、できるようになったことを記録し、メッセージに勇気をもらったという感想も届けられているそうです。先進事例を参考に、紋別市でもいち早く作成してはと考えますが、見解をお伺いいたします。以上で私の質問は終わります。再質問は留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、梶川議員のご質問にお答えいたします。初めに、帯状疱疹を未然に防ぐためのワクチン接種についてであります。さきの第1回定例会で議員のご質問にお答えしておりますが、任意のワクチン接種につきましては、帯状疱疹のワクチンのほかにも、幼児期に接種するおたふく風邪のワクチンがあり、以前より、国の専門家委員会において、予防接種法に基づく定期接種化について検討されております。また、予防接種法におけるワクチンの位置づけを明確化するため、効果の持続性や副反応の発症頻度等から、導入に適切な対象年齢と期待される効果に向けた研究がなされ、調整が進められているとのことであります。そうしたことから、国の動向を注視するとともに、任意のワクチン接種の助成につきましては、優先度を見極め、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解願います。次に、リトルベビーハンドブックの作成についてでありますが、本市の1,500グラム以下の低出生体重児の出生状況は、令和2年度は4名、令和元年度は2名おり、北見赤十字病院のNICUで治療や成長を見守られ、退院しております。予定日より早く小さなお子さんが生まれた場合は、出産後にほとんどの産婦及びご家族が不安定な気持ちになるため、退院後には、医療機関からの情報提供を基に、乳幼児訪問及び相談、産後ケア支援事業の提供など、産婦及びご家族に寄り添った支援を行うことが不安を抱える方への心の支えになるものと考えております。このハンドブックの大きな特徴は、保護者からのメッセージや育児情報が盛り込まれ、細やかな成長、発達が記録できる点にあると認識しております。本市では、低出生体重児の出生数が少ないため、同じ経験を持つ保護者の方から育児状況や要望等をお聞きし、他県のハンドブックを参考にしながら、お子さんに合わせた個別の成長記録を作成し、支援してまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)
再質問 5番 梶川友子
幾つか再質問させていただきます。まず、ワクチン接種の補助の関係で、帯状疱疹についてです。私は、これからなるかどうかは分かりませんし、まだなったことはないので、本当の痛みというのはなった方しか分からないのですが、本当に大変な思いをされているのです。発疹などがなくなっても、ぴりぴりとした痛みがあるようで、ご本人にしか分からないといった状況であるそうです。また、病院に行っても、皮膚の表面に発疹が現れないと帯状疱疹なのか何なのかが分からないということも多々言われています。今の市長の答弁では国の動向を見ながら検討していくということでしたが、ぜひ検討していただきたいと思います。国の計画では、開発優先度の高いワクチンの中に帯状疱疹ワクチンがあります。生ワクチンは1万円前後で、不活化ワクチンは二、三万円、しかも2回打たなければならないということです。その効果ですが、生ワクチンは、1回打つと、大体五、六年はもち、不活化ワクチンは、1回打つと、この場合は2回ということになるのですが、9年もつそうです。ですから、市民の要望に応え、幾らでもいいので、ぜひ助成していただくことに向けての検討をさらにお願いします。リトルベビーハンドブックについてです。本当は北海道でつくって各市に渡すのが一番理想的ですが、そこまでまだなかなかいかないということで、北海道では苫小牧市だけが実際につくられているそうです。しかし、苫小牧市だけではなく、いろいろなところから情報を入手し、子どもが1,000グラムになるまで、例えば200グラムずつの目盛りなど、そういった細かいことについてもやっていただきたいと思います。私の再質問は終わりますけれども、帯状疱疹について、検討していくということでしたが、最後に市長の考えをお伺いし、私の質問を終わります。よろしくお願いいたします。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
ワクチン接種の補助につきましては、地方自治体がその補助を行うという前に、やはり国の手当てが必要だと思います。しかしながら、早く望まれている方々もおりますことから、ただいまご答弁申し上げましたように、検討させていただきたいと思っております。なお、帯状疱疹ワクチンのほかにも、先ほど申し上げましたおたふく風邪等のワクチンもありますので、それらも含めて検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。