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紋別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日

(1)子宮頸がんの情報提供について/(2)コロナ感染者への偏見・差別の対応について

2021年3月9日、紋別市議会の一般質問で、梶川友子議員が「子宮頸がんの情報提供について」「コロナ感染者への偏見・差別の対応について」について質問し、市長 宮川良一、健康推進課長 大平朱美が答弁しました。

質問者
梶川友子 議員
答弁者
市長 宮川良一、健康推進課長 大平朱美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 梶川友子

通告に従い、質問させていただきます。子宮頸がんの情報提供についてお伺いいたします。日本では、年間およそ1万人の女性が罹患し、およそ2,800人が命を落とします。ほかのがんに比べて比較的若い世代の患者も多く、治療のために子宮を失って妊娠できなくなることもあります。この病気は、多くの場合、ヒトパピローマウイルス―HPVが原因で発症します。ワクチンは、このウイルスの感染を減らすものです。2013年4月から法律で定められた定期接種になっていて、接種の費用は公費で助成されます。対象は小学6年生から高校1年生までの女の子で、このウイルスは主に性行為によって感染するので、そういった経験をする前に接種するのが望ましいとされています。定期接種であれば通常は国が接種を呼びかけるのですが、このワクチンでは積極的な勧奨は2013年6月から控えています。ワクチン接種後に長く続く全身の痛みや手足の運動障害など、副反応が疑われる症状を訴える人が相次いだためです。定期接種が始まって僅か2か月で勧奨を控えるという異例の措置が取られていて、今もその状況が続いています。その結果、一時、70%だったワクチンの接種率は、1%程度にまで激減しました。そして、接種を促す通知が来ないので、自分が定期接種の対象であることやワクチンの存在すら知らない人も増えています。厚生労働省の認知度調査においても、接種対象年齢の女子の85.5%、また、その母親の87.7%がHPVの情報、リーフレット等を見たことがないとの結果が出ています。日本では、ほとんど接種されていないということですが、この7年余りに新たに分かったことで一番大きなことは、ワクチンの効果がより確かになってきたことです。世界では、大変評価されていて、世界保健機構が推奨していますし、100か国以上で公的な予防接種に同意されています。その中で、昨年―2020年10月、注目される研究成果が公表されました。スウェーデンで167万人の女性を対象にワクチン接種と子宮頸がん発症の関係を分析したところ、接種した女性の発症リスクが63%下がったというものです。ウイルスに感染してがんになるまでには時間がかかるので、感染が減っても感染者を減らせるところまで確認できていませんでしたが、実際に患者を減らす予防効果が初めて示され、注目されています。日本では、新たな動きとして、今使っているワクチンより効果が高いとされている新しいワクチンが、昨年―2020年7月に承認され、定期接種で使えるよう検討が始まっています。この新しいワクチンも無料で受けられるようになるかもしれないとのことです。ただ一方で、安全性はどうなのか、日本で積極的に接種しましょうということをやめるきっかけになった接種後の副反応が疑われる訴えが気になるところです。問題になっていたのは、全身の痛み、歩行困難、睡眠障害、記憶障害などがあります。今もこうした症状が続いていて、学校をやめたり、就職できずにいたりして、将来の不安を抱える人がいて、深刻です。このような方たちは、こうした症状はワクチンの成分のせいだというふうに訴えていて、およそ130人が国と製薬会社を相手に裁判で争っています。そして、国の積極的な勧奨を再開することに対しても強く反対しています。これに対して、国は、国内外の研究を見てもワクチン接種と因果関係があると証明されていない、つまり、因果関係があるという証拠も因果関係がないという証拠もまだない状況だということです。しかし、このような症状はワクチンを接種した後に出ているので、国も重視していて、接種後の局所の痛みや不安などが症状を引き起こすきっかけになったことは否定できないとしています。このような状況の中、接種するかどうかを判断しなければなりませんが、どのように考えたらよいのか、個人にとっての効果とリスクを総合的に判断するしかないと思います。厚生労働省の勧告に基づき、2013年以降、接種勧奨を控えておりましたが、昨年10月に、厚生労働省からワクチンの定期接種について情報提供のさらなる充実を図ることとの通知がされたことを受け、紋別市においても対象者へのリーフレットの配付をするべきと考えます。予防接種の推奨ではなく、対象者とその家族に対し、子宮頸がんやワクチンに関する正しい情報を周知することで予防接種を受けるかどうかの選択肢を自分で決める環境をつくるべきと考えますことから、見解をお伺いいたします。次に、コロナ感染者への偏見、差別の対応についてお伺いいたします。新型コロナウイルスに感染した人やその家族に対する差別によって深刻な人権侵害が起きています。どんなに気をつけていてもウイルスの感染を100%免れることはできず、感染したことへの責任を問うべきではないと思います。特に、地方は、感染者が目立ちやすく、差別などを受けやすい傾向にあります。差別の問題が最初に表面化したのは、クルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号の医療関係者でした。診療に当たった医療関係者が中傷されたり、子どもを保育園に登園させないよう求められました。医療従事者以外でも、介護施設、保育所、スーパー、薬局、トラック運送、清掃など、私たちの生活は、これらの様々な方々により支えられています。こうした方々や感染者、濃厚接触者に対して、感染に関する誤解や偏見に基づく差別を行うことは許されません。感染者は加害者ではなく、感染症の発生は不祥事ではなく、感染者が責められるべきものではないこと、そして、感染対策が必ずしも十分ではなくても、その人への非難や攻撃が正当化されないようにすることが大切です。感染者等に関する差別的な言動の中には民事上の損害賠償責任が発生するものや刑事責任が発生するものが存在しますが、そのことについて一般に周知することでこれらの行為に対する抑止効果が期待できると考えられます。差別が感染対策の敵であること、感染対策の徹底がゼロリスクを意味するものではないということです。感染した人には早くよくなってほしいと励まし、治った人にはお帰りなさいと伝えることが差別と闘う方法の一つになると思います。加えて、ネットの差別的な発言や不安をあおる発言に同調しないことも大切です。しかしながら、職場の人間からの露骨な嫌がらせ、このまま職場にいてはいけないのかと、偏見、差別に苦悩している市民が現実に存在しています。紋別市として、このような方々への有効な支援策が何かあるのではないかと考えていますが、市長の見解をお伺いいたします。以上で質問を終わります。再質問は留保いたします。(降壇)

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、梶川議員のご質問にお答えいたします。初めに、子宮頸がんの情報提供についてでありますが、副反応等の発生頻度等がより明らかになるなど、新たな情報を提供できるまでの間はワクチン接種の積極的な勧奨とならないよう留意すべきとの国の通知に基づき、市民への情報提供を差し控えておりました。今般、日本産科婦人科学会から今までより効果の高い新しいワクチンが承認されたことやワクチンの予防効果について研究成果が公表されているなど、新たな情報提供がありましたことから、定期接種の対象者に対し、個別通知により、子宮頸がんについての正しい理解やワクチン接種の有効性及び安全性に関する情報提供を行ってまいります。次に、コロナ感染者への偏見、差別の対応についてでありますが、本市において、1名の感染の公表がありましたが、感染された方やそのご家族の方々がいわれのないいじめや差別的な扱いを受けているとのことで大変心を痛めております。また、その方々に対する不当な差別や偏見、誹謗中傷などにより、感染を疑われる症状が出ても、検査のための受診や保健所への正確な行動歴や接触者の情報提供をためらい、感染拡大につながってしまう懸念があります。そのような中で、市民の有志がチームをつくり、コロナと闘う全ての人に向けて温かい気持ちで応援と感謝を伝えるメッセージの募集公開や、ライトアップ、花火の打ち上げなどのほか、有志の方や市内飲食店などからも、医療従事者及び看護学生、高校生への応援弁当の提供や潮見中学校吹奏楽部による応援演奏など、たくさんの市民による取組が行われております。市といたしましても、より一層、感染防止対策に努めながら偏見や差別がなくなるよう、これらの取組をバックアップするなど、市民の皆様と一丸となって取り組んでまいります。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)

質問 5番 梶川友子

1点確認させてください。子宮頸がんの情報提供に関し、個別で送付しますよというご答弁だったのですけれども、小学校6年生から高校1年生までの幅広い学年に対し、どのタイミングでどの学年にお知らせをするのかはもう決まっているのでしょうか、教えてください。

答弁 健康推進課長 大平朱美(健康推進課長は2023年9月まで)

お答えいたします。どの学年にということはまだ決めておりませんが、令和3年度の早い時期に個別通知をしたいと思っております。接種の対象が幅広いので、適正な時期にという示しが国からあります。それには中学生から高校1年生が適正な時期と書かれているということもありますので、対象者についてはもう少し検討させていただきたいと思います。

出典:紋別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる