紋別市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月7日
(1)市庁舎建替えについて/(2)地域医療について/(3)合葬墓について/(4)水産加工業飼肥料加工施設の老朽化対策について/(5)オホーツク紋別空港の利活用について
2020年9月7日、紋別市議会の一般質問で、石田久就議員が「市庁舎建替えについて」「地域医療について」「合葬墓について」「水産加工業飼肥料加工施設の老朽化対策について」「オホーツク紋別空港の利活用について」について質問し、市長 宮川良一、保健福祉部参事 住出晋一、副市長 鈴木英樹、環境生活課長 清水博昭、市民生活部次長 大月茂、観光連携室長 中島和彦が答弁しました。
- 質問者
- 石田久就 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、保健福祉部参事 住出晋一、副市長 鈴木英樹、環境生活課長 清水博昭、市民生活部次長 大月茂、観光連携室長 中島和彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 石田久就
私は、市政会の一員として、さきの通告の順に従い、質問させていただきます。初めに、市庁舎建てかえについてお尋ねいたします。市庁舎の建てかえについては、昨年9月の第3回定例会における飯田議員、橘議員の質問に対し、市長は、建てかえ財源である市町村役場機能緊急保全事業の利用期限が令和2年度までと迫っており、期限内での着手は難しい状況である、しかしながら、今後、庁舎の建てかえ場所や機能などを専門家や市民の方からの意見も参考にして、庁舎建てかえ計画を進めていくとのことでありました。また、ことし3月の第1回定例会における橘議員の質問に対しては、庁舎建てかえは、令和2年度に庁舎建設検討委員会を設置し、基本構想策定と建設候補地等の検討を行い、令和3年度に基本計画の予算計上を行い、パブリックコメントや住民説明会、各種団体との意見交換会を経た後に基本設計及び実施設計へと進み、新庁舎建設工事着手、竣工を予定しているが、この期間を五、六年と見込んでいる、建てかえ財源である市町村役場機能緊急保全事業については、全国市長会等を通じて、国に期限延長を要望しているとの答弁でありました。私は、市町村役場機能緊急保全事業の期限延長の要望を行いながら、ふるさと納税が好調であることもあり、市民の意見を取り入れ、時間をかけて庁舎建てかえに取り組まれるものだと思っておりました。しかしながら、市長は、8月21日に記者会見を開き、市町村役場機能緊急保全事業を活用した市庁舎建てかえの実施を発表しました。私は、建設から54年を経過し、老朽化の著しい市庁舎の建てかえには賛成でありますが、検討の期間が短く、今後、市民のより多くの意見を取り入れていく努力が必要なのではないかと感じております。庁舎建てかえには、現庁舎の抱える課題を洗い出し、働く職員にとっては、職場環境や事務効率の改善、国や道の行政機関の施設の集約も考慮すべきと考えますことから、何点かについてお尋ねいたします。1点目に市民との議論を経ないで建てかえを決断した背景について、2点目に市民との意見交換の時期について、3点目に今後の市庁舎整備スケジュールについて、4点目に国や北海道の老朽化した施設との集約についてお尋ねいたします。次に、地域医療についてお尋ねいたします。新型コロナウイルスの感染拡大が依然として続いており、その終息はいまだに見通せない状況の中、病院や歯科医院などの医療機関に携わる方々には、新型コロナウイルスへの感染と隣り合わせの最前線の現場で安定した医療を提供するために日々奮闘されておりますことに心より敬意と感謝の意を表する次第であります。さて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をめぐって、市長は、本年3月から現在までに、子育て世代に対する特別給付金の支給を初め、小売・サービス事業者や福祉事業者などに対する補助金の交付、さらには、プレミアムつき商品券の発行事業など、疲弊する市内経済や企業経営を下支えするための手厚い支援策を次々と講じられてきました。私は、これまでの市長の一連の早急な対応を高く評価しておりますが、これらの対策において、1点だけ、民間医療機関に対する市独自の支援が行われていないことが気になっております。申し上げるまでもなく、医療機関は、都市機能の中で最も重要な役割を担うものの一つであり、その機能を低下させることはあってはならないと考えております。そこで、何点かについてお尋ねいたします。1点目に、市内の民間病院や歯科医院などは、長引くコロナ禍の中、外来患者が減少していることに加え、衛生薬剤の購入や、備品、設備の整備などに伴い、収支が厳しくなっているものと思われますが、民間医療機関に対する経営支援を新たに講ずる考えはないか、お尋ねいたします。2点目に、先日、新聞報道にもありましたが、市内の民間病院の一つが9月末をもって閉院することとなり、大変残念であると感じております。同時に、市内の民間医療機関の医師の皆さんにあっては、年齢や諸事情などにより、今後においても閉院等はあり得ることと思いますが、民間医療機関の現状認識を初め、今後の見通しと対応についてお尋ねいたします。次に、合葬墓についてお尋ねいたします。合葬墓については、平成26年第4回定例会において、初めて青木議員が一般質問で取り上げて以来、何名かの議員により幾度となく議論されてきた経緯がありますが、市長は、令和元年第4回定例会での一般質問に対し、無縁遺骨の保管のあり方、無縁納骨堂の後継埋蔵施設の観点から、関係機関との協議を進め、令和2年内に判断したいと答弁しております。道内他市の合葬墓の設置事例もここ二、三年で急速にふえ、近隣の遠軽町や興部町などでも公設合葬墓が設置されるなど、家族構成や社会情勢の変化などにより需要の高まりが加速しているものと感じております。私も、近年、市民の方からのいわゆる終活に関する切実な相談を受けることがふえてきており、早期の合葬墓整備を多くの市民が期待していると強く感じております。そこで、何点かについてお尋ねいたします。1点目に令和元年第4回定例会からこれまでの経過と関係機関との協議の内容について、2点目に、関係機関との協議を踏まえ、現時点で考えている合葬墓の構想の概要と、その中で遺骨の尊厳についてどのように考えているのか、3点目に、早期の合葬墓整備の必要性を強く感じていますが、整備の有無の判断はいつごろを考えているのか、お尋ねいたします。次に、紋別市の水産加工業飼肥料加工事業所の老朽化対策についてお尋ねいたします。本市の水産加工業においては、豊富な資源に恵まれたオホーツク海という大きな漁場からのさまざまな水産物の恩恵を受け、その産物を水産加工事業者が加工することで、さまざまな製品に生まれ変わり、市内はもとより、道内外、さらには、海外の多くの方々に付加価値の高い水産品として提供されるなど、食料供給基地として重要な役割を担っており、本市の経済を牽引する基幹産業の一つであります。しかしながら、市内における各飼肥料加工事業所の現状においては、建屋を含めた加工処理施設の老朽化により、事業規模の縮小が余儀なくされていることや、市民生活に甚大な影響を及ぼしている悪臭発生の原因となっております。そのため、市の悪臭規制の担当部局では、今年度は、さらに、悪臭における規制根拠としての科学的データを蓄積するために臭気測定の回数をふやすとのことであり、仮にこの規制値を超えた場合には、今までは行政指導であったものが、今後は、状況に応じて、改善勧告やより強制力のある改善命令などの行政処分を発動することも検討していると伺っております。このような行政処分等を発動された場合、各飼肥料加工事業所が今後の事業を継続するに当たり、取引先や地域住民からの不信感も助長され、経営にも不利な状況に陥り、結果的に廃業が進み、これからの水産加工業全体が衰退の一途をたどることは絶対に避けなければなりません。むしろ、基幹産業として今後も成長を続けていくために、市としても、スピード感を持って、何らかの支援を講ずるべきものと考えております。また、さきの定例会の答弁では、飼肥料工場の位置づけというのは重要だと認識しており、産業振興の観点から、財政的な支援についても関係団体と協議を進めていくとありました。そこで、何点かについてお尋ねいたします。1点目に悪臭の原因となっている加工処理施設の老朽化の現状と対策に係る事業者の認識について、2点目に、魚粉製造過程で発生する副産物の煮沸煮汁の受け入れにおいて、仮に現在の受け入れ先の事業所に不測の事態が生じた場合、水産加工業のみならず、水産業全体に対する影響や緊急時の受け皿となる他の事業所の確保については、どのような考えを持っているのか、お尋ねいたします。そして、3点目ですが、この悪臭については、本市が進める観光や2地域居住等、交流人口拡大にかかわる各種施策、そして、定住人口対策にもかなりの影響を与えているのは確実であり、煮汁の受け入れ処理だけではなく、建屋も含めた施設設備全体を改修しなければ解決しない問題であると思います。そこで、今後、建屋を含めた加工処理施設全体の更新をする場合、これらに対する国等の財政支援はあるのか、また、当該支援がある場合にはどのような条件が求められるのか、さらには、市の財政支援についての考えはないのか、お尋ねいたします。次に、オホーツク紋別空港の利活用についてお尋ねいたします。オホーツク紋別空港については、紋別市のみならず、遠紋地域の空の交通拠点として、平成12年7月1日から就航した東京-紋別便の総搭乗者数が約20年間で112万人を超え、地域振興や地域医療の充実に欠くことのできない非常に重要な空港となっております。また、昨年の年間搭乗者数の目標が7万8,000人に届くところまで伸びていたものが、残念ながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により及ばなかったと伺っております。この新型コロナウイルス感染症は、現在でも終息の兆しが見えない中で猛威を振るい、航空業界にも非常に大きな影響を及ぼし、経営を悪化させ、その結果、国内路線の運休、減便が余儀なくされております。そのような中でも、この東京-紋別線にあっては、路線維持のため、全日本空輸と協議を重ねたことなどで、7月22日以降は毎日運航となっており、地域の危機を回避するための市長の一連の迅速な対応に心から敬意を表するものであります。また、本年2月に北海道が実施した丘珠-紋別間のトライアル事業に一定の手応えがあったと認識していますことから、今後の丘珠-紋別線の就航に期待を寄せる市民も多いと思われます。しかし、現在のオホーツク紋別空港ビルの施設の狭隘化については、以前から議会でも一般質問で取り上げられていますが、丘珠-紋別線の就航となると、現在のチェックインカウンターでは事務手続に支障が出るなど、発着に必要な課題等もあると思われます。私は、オホーツク紋別空港ビル株式会社や株主のそれぞれの考え方もあることは承知しておりますが、空港利用者の利便性向上と今後の空港利用促進を見据え、早急に増改築に取り組むべきと考えております。そこで、何点かについてお尋ねいたします。1点目に現在の東京-紋別線の現状及びこの先の見通しについて、2点目に丘珠-紋別線就航に向けた取り組みについて、3点目にオホーツク紋別空港ビルの拡張についてお尋ねいたします。以上で私の質問は終わりますが、再質問については留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、石田議員のご質問にお答えいたします。初めに、市庁舎建てかえについてであります。1点目の市民との議論を経ないで建てかえを決断した背景についてでありますが、市庁舎建てかえにつきましては、懸案事項でありました広域紋別病院の医師の確保、また、赤字に対し、一定程度の支援は必要ではありますが、安定した病院経営のめども立ったこと、及び、本市へのふるさと納税が好調であり、庁舎建てかえに必要な一般財源も確保できる見通しとなったことから、さきの第1回定例会におきまして、十分な事業期間を設けた建てかえの意思表示を行ったところであります。本年度当初から、庁舎建設担当部署において庁舎建設検討委員会を設置し、基本構想策定に市民の方の意見等を盛り込む予定でありましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、市民検討委員会の設置ができないまま基本構想の策定を進めておりました。そのような中、庁舎建てかえへの有利な財政措置が受けられる市町村役場機能緊急保全事業の期間延長を国に要請したところ、国からは、本年度中に基本・実施設計として一括契約ができれば事業採択は可能であるとの提案をいただきました。この提案を受け、庁内で検討を行ったところ、スケジュール的に非常に厳しいとの意見がありましたが、将来、12億円以上の市民負担軽減が見込まれることから、庁舎建てかえの動きを加速させたところであります。本来、建設場所は、市民検討委員会設置後、何案かを提案した後に意見をいただき、市議会の議論を経て選定すべきと考えますが、早急に場所を決定し、基本構想、基本計画を策定しなければ、来年3月までに基本・実施設計の契約に間に合わないことから、現在の庁舎敷地は、地盤が岩盤で強固であること、海抜や地形から津波や水害が想定されないこと、現在地以外の中心市街地で必要な面積の用地確保には多額の費用と期間を要することなどの理由から、建設場所を現庁舎裏手の職員駐車場と想定し、新庁舎建てかえを決断したところであります。2点目の市民との意見交換等の時期についてでありますが、建設場所以外につきましては、基本設計の策定に際し、利便性や機能性について、市民検討委員会などの意見を十分に反映できる期間を考慮しておりますので、今月中に基本構想に対するパブリックコメントを実施し、市民検討委員会の設置を考えております。来年1月ごろには、市民説明会や関係団体との意見交換等を予定するとともに、市民アンケートの時期は未定でありますが、基本設計へ市民の声を反映できるよう準備を進めてまいります。3点目の今後の新庁舎整備スケジュールについてでありますが、今月、基本構想を策定し、基本計画の策定を9月から12月の期間で行い、令和3年3月に基本・実施設計事業者を決定して契約、債務負担行為に基づき、基本・実施設計を令和3年度から4年度で実施し、令和5年4月に建設工事着手、令和6年12月に竣工、令和7年3月に庁舎移転、同年4月から現庁舎の解体工事や外構・駐車場工事を予定しております。4点目の国や北海道の老朽化した施設との集約についてでありますが、国におきましても、地域における公有財産の最適利用を考えており、国の地方庁舎や地方公共団体の施設建設が現状ではばらばらに計画されていることから、相互に連携した調整が必要ではないかとの観点から、先月、北海道開発局と協議を行いました。市庁舎建てかえに伴い、敷地の有効活用を考える上で、国や北海道の合同庁舎が隣接することは、相互の利便性が高まり、市民サービスの向上につながることから、今後、北海道の施設も含め、国、北海道と情報交換を行っていく予定であります。次に、地域医療についてであります。1点目の新型コロナウイルス感染症に係る市内医療機関に対する支援についてでありますが、市内の医療機関においては、診療控えによる外来患者の減少や手術の延期、感染防止に係る費用負担の増加など、感染症の拡大が経営に影響を与えているとお聞きしておりまして、紋別医師会及び紋別歯科医師団から市に対して支援要請をいただいているところでもあります。本市といたしましては、コロナ禍において、地域の医療提供体制を維持するためには、各医療機関の安定的な運営が重要であると考えておりますことから、早急に影響額等を調査の上、支援に向けた検討を進めてまいります。2点目の市内医療機関の現状と今後の見通し等についてでありますが、現在、市内には入院病床を運用している病院が4カ所、外来専門の無床の診療所が3カ所、合計7カ所の民間医療機関が開業しているところでありますが、そのうち、1診療所が9月末で閉院の予定であり、他の医療機関においても、医師の高齢化や医療従事者の不足など、診療の存続に当たり、さまざまな課題を抱えていることと認識しております。開業医の皆様には、かかりつけ医として、市民の健康管理や疾病予防への対応を初め、初期医療の実施による広域紋別病院への運営支援、予防接種や健康診査といった行政に対する支援など、地域の医療において重要な役割を担っていただいております。そのため、将来的な開業医の減少を見据え、地域医療に与える影響や必要とされる市の対応及び対策につきまして、紋別医師会や広域紋別病院など関係機関との協議を進めてまいりたいと考えております。次に、合葬墓についてであります。1点目のこれまでの経過と協議についてでありますが、道内各市の合葬墓整備に係る調査や近隣の公設合葬墓の視察を行いながら、合葬墓整備の有無に関して判断を行う上で必要な資料整備を行い、関係機関との協議を進めてまいりました。関係機関との協議につきましては、紋別仏教会など、宗教関係の3団体、社会福祉協議会や民間老人介護施設など社会福祉関係の4団体、終活や合葬墓に関する知見がある葬儀会社や石材店との情報・意見交換を実施いたしました。協議結果につきましては、基本的には、市で合葬墓を整備することに対して、これからの社会情勢を踏まえると、必要性を十分に感じているとの意見が多く、秩序ある埋葬の確保や祭祀の実施などを求める意見もありました。また、高齢者の介護現場や相談事業などにおいては、お墓や自身の祭祀に関して困窮している事例が年々増加傾向にある実態があり、市民の祭祀に関する公助が必要であるとの意見もあったところであります。このように、関係機関との協議において、公設合葬墓設置に関する理解や要望が示され、市としても必要性を十分認識できたこと、無縁納骨堂の後継施設として、合葬墓が市民の宗教的感情にも沿うものであることから、総合的に考慮した結果、合葬墓の整備を進めることと判断したところであり、令和3年後半の供用開始に向けて、積極的に整備事業を進めてまいります。2点目の現時点で考えている合葬墓の構想と遺骨の尊厳についてでありますが、埋蔵計画としては、2,000体程度の埋蔵規模で、計画年数は40年と想定しており、他市の技術的課題を十分踏まえた施設整備を行ってまいります。遺骨の尊厳につきましては、原則として、市民以外の使用を認めない、祭祀権の放棄を理由とした申し込みは認めないなど、他市より厳しいルールを設ける一方、宗教、信条にかかわらず、市民の誰もが自由にお参りできる施設を目指すことを考えており、関係機関の意見を踏まえて、さらに精査してまいりたいと考えております。3点目につきましては、1点目に答弁したことでご理解願います。次に、水産加工業飼肥料加工施設の老朽化対策についてであります。1点目の悪臭の原因となっている飼肥料加工施設の老朽化の現状と対策に係る事業者の認識についてであります。本市において、悪臭対策を積極的に促すため、技術的な支援として、臭気に対しての専門的知見を持った臭気対策アドバイザーを飼肥料加工事業所に派遣したところであります。施設の老朽化に関する主な指摘内容につきましては、加工施設の建屋の壁に多くの穴があり、密閉状況が悪いこと、また、脱臭設備を含む施設全体の老朽化が顕著であることから本来の施設設備の能力が十分効果を発揮していないなどについて指摘がされたところであります。対策に係る事業者の認識につきましては、加工施設全体の老朽化に伴って悪臭を発生させていることや施設の更新の必要性については十分認識されている一方で、これらの老朽施設を更新するためには多額の費用と時間もかかることから、事業者単独の資金力では更新に踏み込むことができない状況にあるとのことでありました。2点目の魚粉製造過程で発生する煮汁の受け入れ先に不測の事態が生じた場合の影響と代替受け入れ施設の確保についてでありますが、煮汁の受け入れ先に不測の事態が生じた場合、魚粉の製造、すり身の製造、水産加工の処理に制限を受けたり、さらには、主な原料を水揚げしている沖合底びき網漁業の漁獲にも影響を及ぼし、水産業全体の生産活動が停滞してしまうおそれがあると考えております。緊急時の受け入れ施設については、市内の民間廃棄物処理施設への搬入は可能であるものの、現状の施設処理能力では、受け入れ数量に制限があるほか、処理費用の負担増が生じてくるものと認識しております。3点目の老朽化した加工処理施設の更新に対する国及び市の財政支援についてでありますが、加工・流通の協業化、効率化のための水産加工残渣処理施設に対する整備交付金があり、主な実施要件は、交付率が2分の1、事業主体は目的を同じにする5名以上の事業者が集まる団体であること等となっております。また、事業者向けの国や北海道等の設備整備に係る補助事業がありますが、一定の省エネルギー性の高い設備への更新、利益率の向上等の要件が求められております。市の財政支援につきましては、飼肥料製造は、水産加工業から排出される産業廃棄物を受け入れ、再生利用している重要な事業活動であるものと認識しており、前段に申し上げた国や北海道等の支援制度の活用を視野に、設備機能、能力等の検討を進めるとともに、悪臭の解消を図るため、飼肥料加工処理施設の施設設備の更新に向けて、製造事業者、関係団体と必要な支援について協議してまいります。次に、オホーツク紋別空港の利活用についてであります。1点目の東京-紋別線の現状及び今後の見通しについてでありますが、新型コロナウイルス感染症の発生以来、東京-紋別線は、4月は毎日運航でありましたが、5月はゴールデンウイーク期間中、3日間運休し、その後、5月6日より7月21日までは曜日運航となりました。7月22日以降は毎日運航、そして、9月も毎日運航予定と、命の線はつながっております。搭乗者数は、4月は651人、5月は395人、6月は1,047人、7月は1,635人、8月は2,448人と、その状況は決してよいものではありません。この先の東京-紋別線の見通しにつきましては、本日現在、9月は毎日運航の予定でありますが、9月の予約数は1,586人、10月はわずか542人、11月は230人と、9月以降の予約が鈍化しており、予断を許さない厳しい状況であると認識しております。私は、東京-紋別線を命の線と念頭に置き、引き続き、ANA総代理店であります株式会社紋別観光振興公社とともに、全日本空輸株式会社本社及び全日本空輸株式会社北海道支社と路線維持交渉及び路線維持活動を継続してまいります。2点目の丘珠-紋別線の就航に向けた取り組みについてでありますが、本年2月に北海道の事業として丘珠-紋別線のトライアル運航事業が実施され、その結果、一定の需要が確認できたと報告されております。私は、それがすぐに路線就航に結びつくものではないと考えており、路線就航には運航会社である株式会社北海道エアシステムと市の信頼関係構築が不可欠であると考えております。その信頼関係構築は、市と航空会社などとの共同事業の積み重ねが重要でありますことから、本年同様、運航事業ができるよう、北海道の協力のもと、市及び株式会社紋別観光振興公社において、株式会社北海道エアシステムと交渉を重ねているところであります。3点目のオホーツク紋別空港ビルの拡張についてでありますが、オホーツク紋別空港ビル株式会社によると、専門家による基礎調査、設計を終えて、現在、整備スケジュール、整備方法を会社内部で検討していると伺っております。空港ビルの整備方法につきましては、現空港ビルは平成11年8月に竣工しておりますが、その後に、建築基準法のうち、強度、構造等に関する事項が改正され、既存建物と一体で増築する場合には、既存建物においても現行基準に照らし合わせた詳細な検討が必要となり、多額の費用がかかることから、現時点では、現空港ビル北側に渡り廊下で接続した新到着ターミナルビル等を整備する計画で、整備費は3億4,000万円を見込んでいるとお聞きしております。しかしながら、先日開催されたオホーツク紋別空港ビル株式会社の取締役会において、大株主の取締役より、整備計画に対し、慎重なご意見がありましたことから、整備スケジュールを一旦白紙に戻したと伺っております。その意見の内容につきましては、今回の空港ビル拡張整備の建設資金は、今まで、オホーツク紋別空港ビル株式会社が上げてきた利益を株主に還元、配当しなかったものが原資となっており、本来であれば、配当後に残った資金で建設するものであることから、利益剰余金を活用しての建設はいかがなものか、及び、整備後の収支バランスについて、今回の空港ビル拡張整備は利用者の環境改善が目的であり、拡張により施設の維持管理に係るコストがふえていくが、収益向上が見込めないものであることから、収支バランスにおいて黒字化が前提となるとの意見があったとお聞きしております。一方で、市内の取締役からは、空港ビルの拡張は、地域振興上、必要なものとして認識しており、速やかに整備すべしとの声をお聞きしております。私は、人口減少が進む本市において、交流人口拡大が持続的な社会の実現に必要不可欠であり、観光客の増加や経済活動の促進、医療の確保のためには、オホーツク紋別空港の利活用が重要と考えており、総合戦略においても重要施策に掲げております。今回の空港ビルの拡張は、利用者環境の改善にとどまらず、丘珠-紋別線やチャーター便の誘致を進めるに当たり、早急に整備を進める必要があると考えており、市といたしましては、早期に空港ビルの拡張整備が着手されるよう、支援対策も含め、オホーツク紋別空港ビル株式会社と協議を進めてまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)
再質問 14番 石田久就
何点か再質問させていただきます。まず、市庁舎の建てかえについてであります。今月中にパブリックコメント、1月に市民説明会やアンケートという答弁がありました。スケジュールが非常に厳しいと思いますけれども、市民の声をしっかりと反映させ、市民が利用しやすい市役所となるようにしていただきたいという思いであります。そういうことだけなので、再質問はありません。次に、地域医療についてです。これまでの子育て世代に対する特別給付金、小売・サービス事業者、福祉事業者などに対する補助金、そして、プレミアムつき商品券の発行など、早い対応をされてきていると思っております。答弁では、コロナに対する影響額の調査をして、支援に向けた検討を進めるということでした。これは、医療機関に対して支援をするということであると思いますけれども、いつごろを考えているのか、お尋ねいたします。
答弁 保健福祉部参事 住出晋一(保健福祉部参事は2022年12月まで)
お答えいたします。ご質問にありましたとおり、医療機関に対する支援の必要性というものを非常に強く感じており、支援に向けた検討をするということです。今、この場で明確にいつから開始するといったようなことはお答えできないのですが、支援する場合は、スピード感を持って対応したほうがいいと思っておりますので、可能な限り早く結論が出せるよう、内部で協議と調査を進めてまいりたいと考えております。
再質問 14番 石田久就
医療機関は大切なものでありますので、なるべく早目に、できることであればやってあげていただきたいなと思います。
答弁 副市長 鈴木英樹(副市長は2023年6月まで)
済みません。ただいまの答弁に補足をさせていただきます。医療機関への支援、あるいは、時期につきましても、今回の議会での補正の追加提案も視野に入れながら、現在、内部でいろいろと協議を進めているところでございます。
再質問 14番 石田久就
わかりました。それでは、合葬墓についてです。先ほど、令和3年の後半の供用開始に向けて合葬墓を整備する、また、使用に当たってのルールについてさらに精査するという答弁でしたけれども、ルールについては、いつまでに決めて、市民に対していつ公表するものなのか、お尋ねいたします。
答弁 環境生活課長 清水博昭(環境生活課長は2021年3月まで)
お答えいたします。まず、使用ルールをいつまでに決めるかについてです。市長の答弁にもありましたとおり、来年の後半には施設の供用を開始するということから、本年度末までをめどにルールを固めたいと考えております。また、市民にいつお知らせするか、公表するかですが、所定の条例等の改正の議決後、年度が明けて、できる限り早い時期に、来年の後半の供用開始までに間に合うようにしたいと考えております。
再質問 14番 石田久就
わかりました。次に、水産加工業の飼肥料加工事業所の老朽化対策についてです。施設設備の更新に向けて、製造事業者、関係団体と必要な支援について協議するという答弁だったと思います。施設設備の更新と悪臭の解消は密接に関係することと思いますけれども、悪臭の規制についてはどのような見解を持っておられるのか、お尋ねいたします。
答弁 市民生活部次長 大月茂(市民生活部次長は2021年3月まで)
お答えいたします。悪臭の規制につきましては、40年来、いろいろとやってきていますが、さかのぼること昭和52年から、規制値を超えた時点で昭和55年に勧告を一度しております。その後の直近10年間では、測定回数が1回程度なものですから、指導程度にとどまっております。施設の老朽化と密接する悪臭対策につきましては、今年度は測定回数をふやしております。既にもう数度測定していますが、あと数回測定しようと思っています。今後の規制の内容ですが、測定対象事業所の敷地境界において、測定結果が規制基準に適合していない場合は、これまでの悪臭に対する苦情あるいは発生状況、件数を踏まえまして、いつまでに直すか、また、その改善の内容を含め、しかるべき時期に悪臭防止法第8条に基づきます改善勧告等を各事業所に発動する考えであります。結果的に、これが起爆剤となって、先ほど言う必要な支援の協議がスピード感を持ってできればなと思っております。
再質問 14番 石田久就
わかりました。においと施設の更新ということで、すごくいずいところがあると思うのですけれども、だめなものはだめということで規制はちゃんとしていただきたいなと思います。次に、オホーツク紋別空港の利活用についてです。丘珠-紋別線の通年運航に関して、北海道エアシステムと市との信頼関係が不可欠という答弁でした。これはソフト面においてのことだと思いますけれども、ハード面においての課題にはどのようなものがあるのでしょうか。また、本年同様、運航事業ができるよう交渉を重ねているとのことですが、本年2月のトライアル便のような運航の可能性はあるということでよろしいのか、お尋ねいたします。
答弁 観光連携室長 中島和彦(観光連携室長は2020年9月まで)
まず、北海道エアシステムの話をこの議会でいたしたいところですが、今、羽田線が非常に微妙なタイミングでもあり、メディア等で紋別市がHACについてどうのこうのと言っているという話になりますと、全日空の本社がある東京からしますと、やはり感情的なことも出てくるかもしれません。しかし、そういったことがないと見込んで、私から簡単にお話しさせていただければと思います。まず、丘珠-紋別線は、私自身、東京とはかぶらないと考えております。その理由としては、東京から来る方が丘珠経由で紋別に来ることはないと思いますし、紋別の方が東京へ行くときに丘珠を経由して行くとも思えません。こうしたことを全日空に対して明確に申し上げた上で今の質問にお答えしたいかと思います。私も、前職時代、航空会社の誘致に関しては、ある自治体と行った経験がありますが、そのときに航空会社から言われたのは、人的課題と整備・設備的課題の二つがあるということでした。まず、人的課題とは何かといいますと、当然、飛行機を飛ばす場合、こちらに社員を派遣する、あるいは、全日空のように総代理店を設けるなど、運航基地をつくらなければいけないということです。基地をつくるに当たりましては、社員を派遣できない場合は総代理店という形になると思いますが、紋別エリアの中にそういった総代理店を受けられる会社があるかということがあります。今、紋別空港は全日空の総代理店になっておりますので、全日空の社内資格を100個ぐらい取って、スタッフが従事に当たっております。逆に言うと、そのスタッフがやめると、どんなに飛行機への搭乗率がよくても来なくなってしまいます。しかし、JALグループの資格がどのくらいあるか、申しわけないですが、私自身も把握できておりません。ただ、資格がどのくらいあって、どのくらいの時期で取得できるかといったことも出てくるかと思います。とはいえ、これに関しては航空会社が決めることですので、紋別市としてできることは当面ないかと思います。もう一つに、施設の問題です。今の紋別空港では、先ほど話した運航基地といいますか、事務所をJALグループとして設置できる場所がないかと思います。報道では女満別に飛ぶという話でありましたが、もともと、女満別空港では東京からの日本航空の便が飛んでおりますので、JALグループとしては同じ事務所を使うというふうにおっしゃっておりました。ですから、事務所がない、それから、先ほど議員がおっしゃっておりましたが、カウンターが設けられないということがあり、さらに言うと、今の状況ではJALのロゴもHACのロゴも出せないということがあります。もう一つ想定されるのは、同じ便帯で、出発、到着が重なることはないと思いますが、仮に出発が重なり、先に出る飛行機が遅延した場合、待合室にはJALのお客様とANAのお客様が混在してしまいますけれども、とても待てるスペースはありませんし、トイレも一つしかない状況です。そして、現在はANAの搭乗口になっておりますので、機械やシステムも含め、ANAのシステムが入っていますが、HACを飛ばす場合は、当然、JALグループのシステムが入ると思います。このような施設の状況の中、HACに対して誘致活動を行うというのは相手に対してビジネス的に失礼かと思いますので、具体的な踏み込みにはまだ入れないのではないかと考えております。チャーター便に関しても、フジドリームエアラインズで28本がコロナでなくなりましたが、このとき課題にされたこととしては、チェックインカウンターを借りるところがない、それから、売店では買い物客が並んでしまい、厳しいということがあり、FDAから指摘を結構受けていました。ソフト面に関しては信頼関係の構築しかないわけですが、整備に関しては時間がかかることですので、もし将来的に本格的な誘致をするのであれば、現時点から進めなくてはならない課題があると感じております。次に、新たな事業についてです。現在、紋別観光振興公社では、北海道エアシステムやフジドリームエアラインズと、何かできないかということで現在検討を進めておりますが、議会という場で各会社の営業戦略的なことをお話しできませんので、これに関しては控えさせていただければと思います。
再質問 14番 石田久就
大変ご丁寧な答弁をありがとうございました。簡単に言うと、人と場所の問題があるということですね。いずれにしても、以前からも議会で言われているとおり、紋別空港ビルは狭いということがあります。待合所というのかな、座るところも少ないということもあったかと思います。丘珠-紋別線が就航することになれば、それが季節的運航なのか通年運航なのかということはあるかと思いますが、可能であれば、そういう運航が可能となるように努力していただきたいなと思います。また、今の質問に関連しますけれども、場所のことについてです。空港ビルの拡張について取締役会では厳しい意見があったということでした。私としては現実的に空港ビル会社の資金だけで拡張を進めるのは厳しいかなと思っておりますので、市の大胆な支援を検討していただいて、整備についてはできれば令和3年中に進めていただきたいなと思います。