幕別町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月9日
シバザクラ、カシワ、オオハクチョウの歴史を振り返りつつ、まちづくりでの活用と今後の取り組みについて
2016年3月9日、幕別町議会の一般質問で、藤原孟議員が「シバザクラ、カシワ、オオハクチョウの歴史を振り返りつつ、まちづくりでの活用と今後の取り組みについて」質問し、町長 飯田晴義、教育長 田村修一、札内支所長 羽磨知成が答弁しました。
- 質問者
- 藤原孟 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、教育長 田村修一、札内支所長 羽磨知成
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 藤原孟
それでは、通告に従いまして、質問いたします。1点目、幕別生きものがたり。平成9年3月に出された幕別生きもの調査報告書は、幕別の開拓期から現在に至るまでの動物・植物の現状を科学的に調査したものである。特色としては、調査専門員は町民のボランティアであり、動植物の変遷の実態を多くの町民の方に聞き取り調査をしていることにある。この調査の方法は全道的に見ても新しい試みといえるし、町にとっても報告書は意義深い資料である。このように生きものの調査が実施された歴史を持つ我が町に、今年合併 10 周年目に自然豊かな町の具体的なシンボルとして、花、木、鳥が制定された。そこで町長に伺います。1点目、シバザクラ、カシワ、オオハクチョウの歴史を振り返りつつ、まちづくりでの活用と今後の取り組みについて。2点目、幕別生きもの調査の次なる実施計画は持っているのか。②味の景勝地構想を持つべき。農業が核の特性を持つ町として、食と農を育んでいる気候、風土、歴史等が体験型や滞在型観光の資源と一体的に景勝地を形成することで成立していた今までの集客力の小さい観光策から脱してみるべきと考える。国内外から時間とお金をかけて来てもらうが、何かが欠けているのではないか。ストーリー性のある何かが必要ではないか。そこで対応策として地域観光のマネジメントやマーケティングなど一体的に扱う組織 DMO を立ち上げ、味の景勝地構想を検討することや地域観光の戦略を立てるかじ取り役を担う場を設立させるべきと考え、伺います。
答弁 町長 飯田晴義
藤原議員のご質問にお答えいたします。ご質問は、町と教育委員会にわたるものでありますので、私からは「幕別生きものがたり」の1点目と「味の景勝地構想」にかかわるご質問につきまして、ご答弁させていただきます。初めに、「幕別生きものがたり」についてであります。町では、合併 10 周年の記念事業の一つとして、新町にふさわしい花、木、鳥を選定することとし、昨年5月に町の花、木、鳥の候補を、町民の皆さんから募集したところであります。その結果、95 人の方から「町の花」には 47 種類、「町の木」には 39 種類、「町の鳥」には 44 種類の応募がありましたが、応募数などからそれぞれ5種類に絞り、町民投票を経て、選考委員会において「町の花」には「シバザクラ」、「町の木」には「カシワ」、「町の鳥」には「オオハクチョウ」を選定したところであります。「シバザクラ、カシワ、オオハクチョウの歴史を振り返りつつ、まちづくりでの活用と今後の取り組みについて」であります。本町の花、木、鳥の選定につきましては、開基 70 年、開基 80 年の際にも話題となりましたが選定するまでには至りませんでした。その後、昭和 60 年に町民の皆さんの意見を踏まえ選考した結果、「町の花」には、「シバザクラ」と「スズラン」、「町の木」には、「カシワ」、「町の鳥」には、「オオハクチョウ」を制定し、昭和 61 年の開基 90 年の式典で発表したところであります。また、忠類村の「花」と「木」は、昭和 56 年に、「村の木」には「シラカバ」、「村の花」には「シバザクラ」を選定し、同年8月の開村記念式典で正式に制定されております。先ほど申し上げましたとおり、今回の選定に当たりましては町民投票を実施いたしましたが、「町の花」は投票総数 407 票のうち、シバザクラが 141 票、「町の木」は投票総数 407 票のうち、カシワが 184 票とそれぞれ最も多い得票数でありましたことから、町民の皆さんの意向を踏まえつつ選考委員会で選定したところであります。「町の鳥」につきましては、投票総数 408 票のうち、ハクチョウは 51 票と、他の候補である、クマゲラ、アカゲラより少ない得票数ではありましたが、町内の生息状況等に鑑み、ハクチョウを選定したところであります。こうした経緯で選定いたしました町のシンボルのうち、「町の花」に制定いたしました「シバザクラ」は、その数が減りつつある状況にあります。このため、新庁舎を初め公共施設への植栽を進めますとともに、協働のまちづくり支援事業の事業メニューに、苗の購入等にかかわります経費の追加を考えておりますことから、早ければ5月から6月ごろには、公区が管理している公園や近隣センターにきれいな花を咲かせることができるものと期待しているところであります。「町の花」「町の木」「町の鳥」は、いずれも、町のシンボルとしてホームページや広報紙などを通じ周知を図るとともに、各種印刷物に使用するなど町民の皆さんに長く親しまれるものとなるよう普及に努めてまいりたいと考えております。次に、「味の景勝地構想を持つべき」についてであります。ご質問にあります「味の景勝地」は、良質な食や食の生産・加工等に関連する景観などと、これらを守る人の各要素が備わった地域を「味の景勝地」として認証し、これらの地域資源を一体的・複合的に活用する取り組みにより、地域全体のイメージアップを図り、地域産品の付加価値の向上や国内外からの観光客の増加により、地域の活性化につなげる取り組みとして、1994 年、平成6年にフランスで創設されたものであります。また、「DMO」につきましては、観光地域づくりのかじ取り役として、関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実施するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人を指すものであります。今後は、国において「日本版 DMO」として登録制度の創設を予定しており、新年度には、地域の食とそれに不可欠な食材を生産する農林水産業や特徴のある風景等の観光資源を活用して、訪日外国人を中心とした観光客の誘致に取り組む地域を認定し支援する「(仮称)食と農の景勝地」制度を創設することとしております。十勝管内におきましても、食や農業、観光など幅広い分野が一丸となって十勝の魅力を発信することを目的とした「(仮称)食と農の景勝地・十勝協議会」の設立に向けた準備会が、去る2月 15 日に開催されたところであります。設立準備会には、町の観光物産協会が加盟しております十勝観光連盟も出席し、十勝観光連盟として本協議会に参加する方向で検討が進められております。なお、国から示されております「(仮称)食と農の景勝地」実施要綱(案)では、本事業の実行組織は、DMO を中心とした協議会や NPO 法人等の組織が存在することとされておりますことから、今後は「(仮称)食と農の景勝地・十勝協議会」の設立と並行して、そのかじ取り役となる DMO の設立についても準備が進められるものと考えております。また、新年度から、国の地方創生加速化交付金事業の広域連携事業として、管内の 19 市町村が連携して、「十勝アウトドアブランディング事業」に取り組む予定としております。本事業は、十勝の雄大な自然空間を活用し、アウトドアによる特別な時間や憧れの景色を楽しめる新たな魅力を創造し、ブランド化を図ることにより、地域の稼ぐ力を引き出すとともに、観光地域づくりのかじ取り役としての役割を果たす十勝独自の DMO を設立し、これを核とした観光地域づくりを推進しようとするものであります。新年度は、DMO の設立に向けた調査を実施するほか、民間企業から専門的な知見や業務経験、経営感覚、人脈等を持った人材の派遣を受け入れ、平成 29 年度には、キャンプに特化した「十勝アウトドア DMO」を設立し、31 年度には、その DMO を観光分野全般に機能を拡大する予定としております。観光客の誘致につきましては、町単独でプロモーションを実施したり、DMO を設立するよりも、広域連携の展開により、幅広い観光客のニーズに対応した情報を発信することが可能となり、圏域内に点在する観光資源や交通インフラ、人、情報、ネットワーク等をさまざまに組み合わせることで、より幅広い観光客の誘致が可能となります。このようなことから、本町が持つ農業を核としたさまざまな観光資源を、本町の「味の景勝地」として、町の観光物産協会と連携を図りながら、「(仮称)食と農の景勝地・十勝協議会」や「十勝アウトドアブランディング事業」などの広域的な取り組みを通じて幅広く発信し、交流人口の増加につなげ、本町の観光振興に取り組んでまいりたいと考えております。以上で、藤原議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)
藤原議員のご質問にお答えいたします。ご質問2点目、「幕別生きもの調査の次なる実施計画は持っているのか」についてであります。「幕別生きもの調査」は、平成6年度から8年度までの3カ年を事業期間として幕別町開町 100 年事業の一環として企画実施されたもので、町民から募った「調査専門員」が専門家とパートナーを組んで調査を行ったほか、住民を対象とした聞き取り調査や一般情報を広報紙で呼びかけるなど、全国的にも例を見ないユニークな調査方式により、報告書としてまとめられたものであります。本調査は、札幌市の環境市民団体「エコ・ネットワーク」に業務を委託し、自然環境分野の専門家の調査員や、ふるさと館事業委員を含めた 16 人の調査専門員のほか、16 人の町民の方々のご協力をいただき、実施したところであります。調査内容等につきましては、植物は高等植物だけを対象に、帯状区調査と群落調査を、動物は哺乳類、鳥類、両生類・爬虫類、魚類、昆虫を対象に痕跡調査や捕獲調査などとなっております。また、過去から現在に至る町内における生きものの変化を目的とし、町内 21 戸、世帯員を含めた275 人の方にご協力をいただき、聞き取り調査も実施しているところであります。町内を単位とした動物相の調査はこれまで行われていないため、比較すべきデータがありませんが、生息の有無の状況や減少傾向、希少種についてなどが結果としてまとめられたところであります。この調査は、前段で申し上げました方法での調査でありますことから、効率と精度は、学術調査に比べ多少劣る部分がありますが、3年間にわたる調査によって、町民の郷土の自然に対する関心が高まるきっかけになったのではないかと考えております。現在のところ、次なる調査の実施を予定してはおりませんが、町民の方々が本町の自然に愛着を持っていただき、興味を示し、自然を守っていくことは非常に大切なことでありますことから、次の節目の年や「(仮称)幕別町郷土文化資料館」の建設などを機に実施の可能性や手法などについて検討してまいりたいと考えております。以上で、藤原議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
再質問 9番 藤原孟
それでは、再質問させていただきます。まず、シバザクラの件です。これは昭和、古くは、歴史をたどればということではないのですが、本当に華やかなお祭りがこの町で実行されました。それで、この2月に合併 10 周年ということで、私に言えば、第2期、町のシンボルシバザクラが決まったのではないかと思いますが、町民の反応は非常に冷ややかでした。今さらどうするのだ、これから。私はそう感じましたが、町長は、決めた張本人として、そうは言いませんけれども、そのことについてどのような感覚をまず受けたか、伺います。
答弁 町長 飯田晴義
私のところには悪い評判というのは届いていないわけなのでありますけれども、やはり町で愛すべき花は定める必要があるということが前提になって、では何をしようかとなったところ、町民の皆さんからもシバザクラが非常に支持を得たということであります。ただ、かつてシバザクラ、町の花でありました、忠類もそうでありますけれども。明野ヶ丘公園の整備に合わせて斜面いっぱいにシバザクラが咲き誇るような、そういう形になればいいのだろうなというふうなことで、実際、事業費を使ってやったことがありました。計算上は1平方メートルに3株だか4株だかを植えれば、もうそれが何年かでいっぱいになる、そんな計算だったのですが、実はやはり斜面でスキー場にも使うというようなことで、想定とはかなり、予想とは違いまして、結果的には張りつかなかった。だんだんだんだんなくなっていったというのが実情であります。しかしながら、今、藤原議員がおっしゃったように第2期の、第2次のというか、スタートに立ったわけでありますので、やはり公共施設を中心に、そして家庭にもシバザクラが咲き乱れるような、そんな町になればいいなと、そういう思いをしておりますので、協働まちづくりの事業としても、そういった支援をさせていただければというふうに思っております。
再質問 9番 藤原孟
さきの町政報告のところでは、シバザクラの予算というものは出ていなくて、今回答弁で初めて予算づけがされるという町長の気持ちが答弁に出ていましたけれども。今、1平米3株か4株ということですが、果たして、私は明野ヶ丘のようなものをいきなりやるということは言いませんけれども、どの程度、初年度として町長が頭の中に予算というか株数を、それは持っているのか全く白紙なのか伺います。
答弁 町長 飯田晴義
再び明野ヶ丘だとか忠類の白銀台スキー場をシバザクラでという、そこまでの思いはありませんし、これは多分無理なのだろうなというふうに思います。やはり町内あちこち、どこに行ってもシバザクラがあるなと、そういうことを目指したいなというふうに思います。ですから、初めから全力投球というのではなくて、徐々に町民の間の理解も深めていきながら広がっていくことが理想かなというふうに思っております。具体的な予算については今は幾らということはちょっと申し上げられません。
再質問 9番 藤原孟
シバザクラの花言葉、これが実に我が町と忠類の仲を示すような言葉、いわゆる合意、一致、忍耐、燃える恋、華やかな恋、これがシバザクラの花言葉だと。もう昭和 56 年、忠類がシバザクラに、村の花として、そして我が町が 60 年に決まると。もうそのときからこの合併というのはできていたのだ、花言葉どおりの行動を我が町と忠類はしたのだなと私は思っています。そして、平成 10 年近くからシバザクラ祭りはなくなり、シバザクラが衰退して、今は多分彼らに言わせれば、彼女たちに言わせれば忍耐の時期なのだなと思っております。いよいよ飯田町長のこの行政が始まることによって、再び燃えるような華やかな花が開くのかなと私は思いまして、ぜひこのシバザクラを、どこででもいいです、例えばこんなこと言うとあれですけれども、新しく町に移住してきてくれた人、それから子供ができた記念、そういう方々に 50 でも 100でも町としてシバザクラを寄附する、それを自分の庭に植えようが、100 年記念の周りで植えようが、そのことはいいのです。要するに、もっとシバザクラが簡単にといいますか、気軽に見られるそういう町、そういうことをすることがやはり私はシバザクラをシンボルとして選んだのだと思いますが、町長、余りかた苦しく考えないで、ぜひ答弁していただきたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
先ほど申し上げましたけれども、余り私は無理して急ぐ必要はないというふうに思います。これは長い時間をかけて町内どこに行ってもその時期になればシバザクラが咲き乱れているということを目指して、地道に本当に取り組んでいくことが大切だというふうに思います。一度失敗しておりますので、二度と失敗しないようにその辺は配慮しながらやっていきたいというふうに思います。
再質問 9番 藤原孟
明野ヶ丘で一株運動が始まったときに多くの団体が協力してくれました。もちろん商工会、観光物産協会、それから青年ボランティア、あとJA農協とか。いろんな方が協力してくれました。今回、シバザクラ町の花としたことをそういう人たちが今どういう気持ちで受け入れてくれたか、そのこともね、聞き取りすべきでないかと私は思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
当然そういう意向を確認した上で、そして協力してもらうことが大切だろうというふうに思いますので、町ぐるみで協力者を募って広めてまいりたいというふうに思います。
再質問 9番 藤原孟
それでは、シバザクラはこのくらいにしまして、カシワの木に一言だけ。先般、美瑛町の畑の中に立った1本のポプラ、哲学の木が所有者の事情で切られました。美瑛町としては貴重な観光資源の保全を考えていきたいとして、あそこの町には町独自の景観条例、これを持っているそうです。樹木を指定した上で3万円を助成して守っていただきたい、そういう気持ちもあるそうです。それで初年度から、ことしですね、来年ですか、初年度としては大小3本のカシワの木が親子と思える、親子の木があるそうです。ぜひ、それを美瑛町は守りたいなということです。我が町ももちろん新田の牧場にもすばらしい木があります。それから、新田公園にもカシワの木がたくさんある。でも、結局所有権はないので、やはり支障となれば切られるという、そういう現状、そういうことをやはり私は防いでいくことがこの我が町の一番大事なことではないかと思いますが、美瑛町のまねをしてくださいと言いませんけれども、保護するその施策、何かいいものがあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
残念ながら、いいアイデアは持ち合わせておりません。ただやはり、人の財産にかかわることなものですから、強制することもできるわけではありません。大群生地としては新和の新田所有地がありますので、新田さんになるべくあそこを保存していただく、町の木になったということをご理解いただいた上で、協力をいただくことは大切だろうというふうに思っております。
再質問 9番 藤原孟
それでは、オオハクチョウについて一言。昭和 43 年から途別川で飛来するハクチョウに相川に住む方が餌づけをして守っていたという、その方に財団法人日本鳥類保護連盟の会長賞が与えられたことで受賞して、それによって幕別のオオハクチョウがいわゆる観光の資源の一つになった。当然これはシベリアから飛来する鳥ですから、定着はするものではありません。でも、ヨーロッパの人は余り鶴は見ないのですよね。チャイコフスキーの作曲ではないけれども、あれ白鳥の湖、これが彼らにとっては非常に珍しいというか、そういう自然に生息しているハクチョウを見たいと。ですから、鶴居村に行っても鶴を見ることは簡単ですけれども、ハクチョウを見ることのほうが、結構、人気が今はあるのだということをテレビでやっておりました。私の町はやはり途別川に飛来させること、将来、札内新道が途別橋と春日橋で、一番、途別川に接近した道路が多分つくられることになると思います。そのときに、ぜひハクチョウの骨休み、羽休みですか、また餌となる水草、そういうものが食べられるような流速と水深を保ってやれば、きっとハクチョウもそこで何日かは戯れることがあるのではないか、そういうことをぜひ道の河川管理の方と協議して、一つでも、やはりハクチョウ、オオハクチョウの飛来を見せる、そういう考えがあっていいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
自然体系を乱すことは好ましくないと思いますけれども、自然の中でハクチョウが立ち寄って骨休めをしていただく、そういう環境づくりは非常に大切かなというふうに思いますので、管理する建設管理部ですね、道の建設管理部のほうと協議をさせていただきたいなというふうに思います。
再質問 9番 藤原孟
それでは、味の景勝地のほうの質問に入っていきたいと思います。まず DMO、これをつくったらどうかということで、私は考えました。これからの観光というのは地方へ行こう型ではなくて、おいで型でないかと、そこから始まる観光というのが私は大事だと思っています。そのために、今は行政だとか観光物産協会とか、それから観光業者、いわゆる縦割り的なそれぞれの存在が観光を主導していると私は思っています。それを多様な関係といいますかね、いわゆる行政、商工会、観光物産協会、農林漁業者、宿泊業者、それから交通事業者、それらを一度集めて、そして再度さらなる十勝幕別の観光を見つめ直すべきでないかな、そう思います。特に今は十勝観光連盟という大きな組織が動いておりますけれども、ここに入っていっても我が町は必ずしも主導権を握れることではないと思います。どういう既存の協議会、そういうものは一度捨て切って、この新しい DMO の協議会、これをまず自分でつくって進んでいく。特に今、陸別、本別、足寄、これはもう近々つくるそうです。帯広市は来年つくると言っています。それから、先ほど言いました美瑛町もやはりマナーを大事にするという、そういう観点でつくりたいという報告も来ております。ぜひ、私は自分の町からまずこの組織をつくっていくことがまず大事でないかなと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
他に先んじて先進的にやることも非常に大切だというふうに思います。ただ、今回の食の景勝地、味の景勝地ですね、ここの発想というのは、これまでそれぞれの観光地がばらばらに取り組みをしていた、品質もばらばらである、その結果発信もばらばらになって、どうしても訴求力が弱い、だからお客さんに来てもらえないという、そういう反省に基づいて、一つの地域として共同で取り組みましょうと、そのことによって大きな力、発信力になる、そして魅力も増すということが今回のきっかけでありますので、果たして、それぞれの町がやるというのは、私はどうなのかなと。ましてや、私の町、幕別町には取り立ててすばらしい観光資源があるわけではない、よその観光資源も含めてルート化することによって魅力が増して十勝に立ち寄ってくれるのだということがありますので、ちょっと DMO をつくることについては、私は広域の中で一つの十勝地域としてできることが好ましいのかなと、そんな考えを持っているところでございます。
再質問 9番 藤原孟
確かにそのとおりなのですけれども、それでは我が町、いわゆる道東道、高速道路が通らない町として生きていくにはどうするか、これは当然隣の豊頃町までは入っています。ところが、豊頃町と幕別町、十勝川で結ばれています。これは完全に母なる川ですよ。ここに食というのは、まず秋アジ、我が町でも2カ所もふ化場もあれば捕獲場もあると、こういう町は珍しいのですね。それは秋アジを加工して食べさせる。それから、うちの町は野菜が全道1位から3位で収穫している野菜がキャベツ、ニンジン、ダイコン、レタス、そういうものがあります。でも、きのうの勝毎の記事もありましたけれども、十勝、東京行ったらほとんど十勝の野菜、知っているのは1人、ニンジンだけでしたよね。そのぐらいまだまだ知名度が、私たちはすごいすごいと言いながらもやはりその程度のものです。そうすると、どうやってこれからこの町で観光、当然十勝川はこれを柱といいますかね、それにしてストーリーをつくる、いわゆる明治 15 年、依田勉三が明野の山、いわゆる諏訪山に登って十勝の川、平野、それを眺めて、自分たちはどっちへ行くかという、そういうやはり由緒ある歴史を持った山も十勝幕別にあるわけですから、ぜひそういう位置づけ、決してフランスの、私は味の景勝地がフランスから来たといいながらも、何もないと言いながらも幕別だってあります。ぜひですね、町長、そのストーリー性をつくって、特に私一番に言いたいのは、前の岡田町長が係長以下でつくったあの会がありましたね。飯田町長も、ぜひ、そういう若手の柔軟な思想、それを活用しながら、行動力を活用しながら、町長はまず予算をつけることですね。それをしながら、ぜひ我が町に観光を盛り立てていただきたいな、そう思います。そのことについて一言ありましたら。
答弁 町長 飯田晴義
若手のワーキンググループ、これはまだ存続していますので、十分検討してもらえるというふうに思っています。私が言いたかったのは、多くの魅力をまとめたほうがよりお客さんに対するPRになるんだろうなということで、もちろん藤原議員がおっしゃる歴史的な経過、サケを使うであるとか、この地域であれば食、豚丼を使うとか、いろいろ素材はあるのだと思います。それを協力しながら一つの物語にしていって訴えるということは非常に大切だというふうに思っていますので、先ほど言いましたが、若者の意見も聞きながら、そしてできれば私は連携したほうがより強い力になると思いますので、そういう連携ということも十分視野に入れながら取り組んでまいりたいというふうに思います。
再質問 9番 藤原孟
それでは、残っておりました幕別生きもの調査報告の次なる実施計画について伺いたいと思います。この私の手元にあります、この幕別生きもの調査、これは当時、平成9年、1,000 円か 1,500 円で出した。今、古本屋に行きますと 3,500 円で売っています。それは、普通こういう手の古本というのは、よほど資料的に価値がないと 3,500 円で売っているなんていうことはありません。一町村でつくったこの資料がですよ、こういう形で今なお残されているという、それはね、本当に私も調べていてびっくりしました。ぜひ、この第2次といいますか、次の調査、これをしなければ、この本は死にます。今のところ、答弁では、ないということでしたけれども、やはり 15 年とか 20 年とか厳しい温暖化の現状ですからね、早く調査していかなければ稀少動物が消えていく。そういうことがありますので、その辺考え直していただけないか、伺います。
答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)
今、藤原議員、貴重な本ということを言っていました。確かにこの調査方法が非常にユニークな方法で町民を巻き込んだ、多くの町民を巻き込んだ調査というのでみんなでつくり上げたものということで、自然保護思想の啓蒙ですとか、あるいは郷土の自然に対する愛着を生むという意味で本当に貴重なものだというふうに考えております。この前回の調査で調査対象となっていない昆虫の一部ですとか植物も、高等植物以外は調査対象になっていないというので、そういうものの調査も含めまして、先ほど申し上げましたとおり何かの機会考えてできないものかどうかというのを、ちょっと勉強させていただきたいと思っております。
再質問 9番 藤原孟
この小さな本なのですけれども、「ふるさとの樹」という本がある。これには気になる木というページがあります。4本の木が紹介されています。江戸文化考古館の前のオンコの木、それから明倫小学校にある桐の木、あと中里の記念松、一本松というのかな、道道のところにある、それと五位の橋本さんのところにある百年桜と、この4本の木が多分、全部が残っていると私は思っておりません。きっと1本か2本なくなっているのではないかなという気はします。そのぐらい、ある意味大事な木なのだけれども、やはり忘れられている。でも、それぞれ皆さん、それぞれ皆さん、自分が気になる木というのは必ず持っていると思います。特に、私一番今回この本を読みましてね、二十何年前、この調査報告の調査専門員となって苦労した、それからその後教育委員会で事務員に、事務局に勤めた、その方が当然年数が来れば役場退職するという節目が来るのだろうと私は思っている。この機会を失えば、この本をつくったときの苦労だとか、それから立派な博士、研究者も来たのだと、いろんなこと影響を受けたのではないかと、もし、もしですね、そのような苦労話とか、いろんな情報がもし今そちらのほうにあるのでしたら、ぜひ紹介していただきたいと思いますが、いかがでしょう。
答弁 札内支所長 羽磨知成(札内支所長は2016年3月まで)
ご指名ですのでお答えさせていただきますけれども、まず、生きもの調査20 年近く前のことをこうしてこの場で評価いただけること、大変、私うれしく思っております。私自身、小さいときから野山駆けめぐるのが好きでしたから、そんな自分ですから、この調査につきましては、私の 36 年の職員生活の中でも大変楽しく思い出に残る興味深い仕事の一つだったと今思っております。また、自然が相手の調査ですので、利害の絡まないと申しますか、罪のない調査でもありました。こうした面からも調査に当たった町民のボランティアの方々もフィールドでは本当に生き生きと活動してくれましたし、聞き取り先の農家の方々も昔や今のことを本当に楽しそうに語ってくれたということが印象に残っております。こういう意味からも、先ほどから答弁にありますように、まちづくりへの町民の参加という観点、また自然保護や自然状況の獲得、そして郷土愛、郷土理解の醸成を深めるという観点からも大変有意義な調査であったと、この調査にかかわった1人としては、今実際そういうふうに思っているところでございます。
再質問 9番 藤原孟
終わります。