みんなの議会

幕別町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月11日

道立幕別高校普通科の現状と将来の姿について

2014年12月11日、幕別町議会の一般質問で、藤原孟議員が「道立幕別高校普通科の現状と将来の姿について」質問し、教育長 飯田晴義、町長 岡田和夫、経済部長 田村修一が答弁しました。

質問者
藤原孟 議員
答弁者
教育長 飯田晴義、町長 岡田和夫、経済部長 田村修一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 藤原孟

通告に従いまして、質問をいたします。「ひと、しごと」創生に未来の自動車学科を幕別高校に。昭和 47 年、自動車産業が鉄鋼を抜いて輸出産業の第1位になり、それ以降、主力産業として、日本の経済の発展に大きく寄与してきた。現在、自動車は「環境対策」、「エネルギー対策」「安全自動化対策」「道路交通対策」という4課題を抱えております。したがって、未来の自動車は、これらの問題を解決しようとする方向から開発研究が進められています。情報化社会の進展に伴い、ますます自動車とコンピューターとのつながりが密になって高度に発達していきます。その結果、自動車は移動の道具から、移動中でも情報の処理が可能になり、仕事の場としての役割が一段と大きくなっていくと考えられます。また、幕別の歴史には、この業界に若手専門技師 1,675 名を管内、道内、本州の企業に送り出した実績が残っております。そこで、町の地方創生を検討するために、以下お伺いいたします。1点目、道立幕別高校普通科の現状と将来の姿について。2点目、理系女など若者の人材育成に未来の自動車学科を幕高に。3点目、自動車産業はダイナミックなイノベーションの中から多様性あふれる新たなビジネスが生まれる。したがって、最先端の仕事や既存の整備修理業界、リサイクル業界、また天然素材生産加工などを仕事として地域に創生する考えは。以上であります。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

藤原議員のご質問にお答えいたします。ご質問は、教育委員会と町にわたるものでありますが、質問内容の順番に沿いまして、答弁をさせていただきます。「『ひと、しごと』創生に未来の自動車学科を幕別高校に」についてであります。幕別高校につきましては、昭和 23 年 11 月、北海道立池田女子高等学校幕別分校として定時制で開校し、昭和 26 年4月、町立の北海道幕別高等学校として独立しました。昭和 30 年代後半、日本経済が高度成長期に向かう中で、町は花形産業として脚光を浴びつつある自動車産業に着目し、管内町村や商工会連合会など、町内外の多くの関係機関との運動の結果、昭和 38年度に自動車科2間口、商業科1間口の全日制高校を実現させ、その後、40 年4月に北海道に移管されることとなりました。道立高校移管後は、昭和 51 年に商業科が普通科に学科転換し、52 年には普通科が1間口増の2間口となり、自動車科2間口と合わせて4間口となりました。昭和 60 年 11 月、北海道教育委員会は、自動車科受験者が減少の一途をたどる一方で、普通科受験者が増加傾向にあることを背景に、61 年度から「自動車科を普通科に学科転換し、自動車科募集停止、普通科4間口とする」と決定しましたことから、昭和 63 年3月、最後の卒業生 74 人を送り出し、設置以来 25 年間、1,675 人の卒業生が学びやを巣立った自動車科の幕が閉じられました。全学年が普通科4間口となりました昭和 63 年度以降は、中学卒業生の減少の影響により、平成 17年度3間口、18 年度2間口、25 年度1間口、26 年度2間口と推移しております。ご質問の1点目、「道立幕別高校普通科の現状と将来の姿について」であります。初めに、現状につきましては、幕別高校は「安心して学べる学校、安心して我が子を託せる学校」を目指す学校像に掲げ、「分かる、楽しさが実感できる授業」「豊かな心の育成」「生徒指導・進路指導体制の充実」「インターンシップ、奉仕活動等の充実」の四つの教育活動を重点的に展開しており、とりわけ四つ目の「インターンシップ、奉仕活動等の充実」につきましては、インターンシップに臨むための基礎段階として、1年生では保育園における保育実習を1日、2年生で介護施設における介護実習を2日間行った後、3年生では一人一人の希望に応じた5日間の実習を実施するなど、確かな職業観の形成を目指した実践的なインターンシップが行われているところであり、この取り組みの結果が、「過去3年間の卒業時の進路実現 100%達成」となってあらわれているものと考えております。また、平成 25 年度に同校内に設置されました中札内高等養護学校幕別分校とは、パークゴルフやそば打ち体験を初め、学校祭についても企画から運営段階まで互いの立場を尊重し知恵を出し合って、合同で実施しているとのことであります。幕別高校においては、これら日常的な交流により、分校生を障がい者としてではなく、同じ高校生としてお互いを理解し合うという、いわゆるインクルーシブな教育環境が育ってきており、さらには分校生の作業学習を見学することにより、インターンシップについての理解を深め、みずからの積極的な活動につながっていると伺っております。次に、将来像についてでありますが、本年9月に策定されました平成 27 年度から 29 年度までの3カ年を計画期間とする「公立高等学校配置計画」におきましては、29 年度に新得高校を募集停止としたほか、平成 30 年度から 33 年度までの間に学区内中学卒業者数が 264 人減少することが見込まれますことから、「4年間で5から6学級相当の調整が必要」との見通しを立てているところであります。一方、幕別高校の間口数につきましては、平成 29 年度までは2間口でありますが、幕別高校の入学者は、過去5カ年平均におきまして本町と帯広市出身者が 95%近くを占めている状況にあり、特に平成 27 年度は 26 年度に比べ中学卒業者が本町で 48 人の減、帯広市内で 92 人の減となりますことから、少なからず影響を受けるものと考えられますとともに、今後も引き続き十勝管内の中学卒業者数が減少していく見込みとなっております。このため、教育委員会といたしましては、今年度内を目途に、仮称「幕別町後期中等教育を考える会」を設置し、これから高校に進学を希望する生徒や保護者の皆さんの意向、産業界のニーズなどを踏まえながら、江陵高校を含めた後期中等教育のあり方について、検討してまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「理系女など若者の人材育成に未来の自動車学科を幕別高校に」でありますが、ただいまお答えいたしましたとおり、「後期中等教育を考える会」の中で、学科を初め教育課程、教育活動、施設面など、幅広く検討をしてまいりたいと考えております。以上で、藤原議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

私から、ご質問の3点目、「自動車産業を町に創生する考えについて」お答えをさせていただきます。自動車産業につきましては、製造を初め販売や整備、運送など広範な関連産業を持つ総合産業であり、日本の経済を支える基幹産業の一つとして重要な地位を占めているものと認識いたしております。自動車産業は、自動車メーカーの外注依存度が 70%以上と極めて高く、部品の輸送コスト低減のため組み立て工場の近隣に部品メーカーの工場を立地することが多いことなどから、道内では苫小牧東部地域や石狩湾新港地域など立地は限定的であり、十勝管内ではテストコースは建設されておりますものの、大規模な事業所の誘致は進んでいない状況となっております。本町におきましては、他市町村と比較いたしましても充実した優遇制度により企業の誘致活動を行っており、今年度は札内地区での野菜冷凍加工施設の増設や忠類地区での生ハム製造施設の立地などがなされたところであります。今後におきましても、新たな産業の創生や企業誘致に向けて、さまざまな分野の企業に対して本町の優位性をPRしていくとともに、いわゆる6次産業化と言われる産業の連携や雇用の拡大、さらには新たな事業展開を計画している「起業家」の誘致などにも取り組まなくてはならないものと考えております。また、町内の自動車関連事業者に対しましても、新たな事業展開を図ることができるよう、商工会や町内金融機関と連携をいたしまして、中小企業融資制度などにより、引き続き支援に取り組んでまいりたいと考えております。以上で、藤原議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

再質問 7番 藤原孟

それでは、再質問に入りたいと思います。1点目の幕別高校の存続についてであります。幕別高校が普通科として現状のまま残ることは厳しいのではないかと私は思っております。生徒数の減少、進学希望の多様化、こういう要因であれば、なかなか良薬はないとは思いますけれども、それでもやはり残ることは厳しいかなと思っている。町内にある高校の特性、幕高の普通科、江陵の実業科の部分、それから中札内分校というそれぞれの役割を生かした形で将来の姿を考えるときが来た、そう思っております。現状でまず残れるとは思えないと私は思いますが、その点についていかが考えているか、まずお答え願いたいと思います。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

おっしゃるとおり、中学卒業生がまずは来年かなり減ると。その後も漸減傾向が続くと。それならば、やはりこのままでは普通科2間口を維持していくのは非常に難しい状況にあるのかなというふうに認識しております。

再質問 7番 藤原孟

道内を見ますと、今、元気のいい高校は、いわゆる実業部門を持っている。音威子府だとか、美唄だとか、そういう高校が今は元気を持っている。また、十勝管内では鹿追高校が看護学科をつくると。十勝全町村会挙げてこれは応援するという形をとっていると聞いております。それから、忠類の隣にあります大樹高校、ここも今、多分存続についての質問がなされているのではないかと思っている。あの町はやはり宇宙という町です。きっとハイテクなことを考えた高校づくりをしているのでないかなと私は思います。普通科で存続ということ、これはやはりもう潮目が変わったのかな、そう思って他の道内の移りといいますか、実業高校方向というのを参考にすべきことではないかなと思っております。それで、昭和 63 年に幕別高校自動車科閉科に当たって出版された記念誌があります。ここには、59年に赴任された最後の自動車科の卒業生を見送った先生の言葉です。「幕高は、自動車科の閉科と新校舎の落成によりセールスポイントを失った。なおかつ、地元の幕別の中学生の受け皿となる思惑も期待したけれども、成果は小さく、素直だが覇気に欠ける生徒たちと日々過ごすことに」。これは私が言ったのでありません。先生が言った言葉です。今日の幕別普通科の衰退を推定しているような気がする文章だったと思います。やはり中学生にとって、目指す高校にはいかなる魅力があるのか、ユニークな部活があるか、セールスポイントを探して進学するものだと思っております。中学生から選ばれなくなれば、入学者は激減します。隣接市町村の高校と生徒の取り合いになれば、やはり勝ち残ることは厳しいのだろうと思っております。次なる形を模索すべき、そういうときが来たと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

ご答弁でお答えいたしましたように、今年度中に町民組織を立ち上げまして、どういった高校づくりといいますか、幕別町における後期中等教育をどうしていけばいいのかといったことを検討していただこうとしているところでありまして、その中で、今おっしゃっておりますどういう教育課程を持つか、どういう学科の編成にするかといったことも含めまして協議をしていただくということにしているところであります。

再質問 7番 藤原孟

ぜひ存続のためにどういう形がいいかを検討していただき、次の質問の内容を参考にしながら考えていただければと思っております。まず、いわゆる理系女という言葉があります。そういう人材育成に、未来の自動車学科を設置していたらいいのではないかなと思いまして質問をいたします。まず、技術系の道に進もうとする若者も、やはり減少している。そして、今、さまざまな業界で技術屋が不足しているということで苦しんでいると思っております。その対策の一つとして、女性、いわゆる理系女の育成を積極的に取り組むべきと考えております。女性の今、代表的な就職先としては、事務職だとか医療・介護系、それから食品、工業、サービスなどに進む傾向は多分、今後も変わらないとは思います。しかし、技術大国日本、物づくり日本を支える人材が不足してきております。ぜひ女性の進出を図らなければならない、そう思っております。今、都会では、その対策として、小中学生または親たちに、町なかで理科の実験を公開しております。身近に理科に早く触れさせることで興味を持たせる、理系女の育成のため、女性の活躍の場を広げる、そういう試みではないかと思っております。本町においても、学校にとどまることなく、あらゆる場所で、また空き店舗等の活用をするなどで、放課後、休日に理科の実験、特別授業として試行してみてはいかがと思いますが、伺います。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

今、盛んに理科嫌いといいますか、そういうことが言われておりまして、我が町としても、学校教育という範疇ではないのです、社会教育という範疇でありますけれども、東部4町でやるサイエンス教室でも数学者の秋山先生を呼んだりして、なるべく理数に関して興味をいただいてもらおうと、そういうような取り組みはやっておりますし、また本町が地域連携協定を締結いたしました北海道科学大学から出前授業をやっていただいておりますし、また、ものづくり教室というものも小学生を対象にやっております。さらには、釧路高専からも来ていただいて、物づくりに関して教室を開いているところであります。以上です。

再質問 7番 藤原孟

実は、私、11 月 25 日に、幕別高校のPTA向けの公開講座に参加しました。そこで理科の実験を受けました。内容は、光と色の実験、ある物質をまぜながら光を当てると、いろんな場面で七色に変化する。本当に楽しかった。また、結構内容が難しい、そういうものでしたけれども、そのときにこれは夜のイベント、いわゆる光ですから、これを活用することもできるのではないかなと、そういう思いを感じました。実は、幕別高校の理科室には、眠れる宝の山がたくさんあるのではないかなと。ぜひ移動教室、これは無理なくやれると思います。参加して、楽しんでみてほしいなと。理系好きの女性、また、そういう子供たちもたくさんできるのではないかなと思い、ぜひお勧めしたいと思っております。それと、ことしの4月から、道は機械工業会と、製造業での女性雇用の拡大を目指して、ものづくり「なでしこ」、こういう名前で応援キャンペーン事業に取り組んでおります。高校での出前授業を初め、製造業、建設業に女性の進出で職場や業界の閉塞感を打ち破る大きな原動力とするためと言われております。本町では、こういう事業を中学生相手に導入して、理系女、またものづくり「なでしこ」、そういう道に目を向けることに使えないか検討すべきでないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

中学校におきましては、キャリア教育といいますか、職業体験教育が総合的な学習の時間を利用してやられているところであります。各学年、おおむね 10 時間から 10 時間程度を割いてそういった教育活動を行っているわけでありますけれども、今までの取り組みとしては、外部からは、例えば忠類中学校において、帯広 JC の役員を呼んで職業についてのお話をしていただいた、あるいは昨年、幕別中学校においては AIRDO(エア・ドゥ)から来ていただいて、飛行機業界の話をしていただいたと。こういった取り組みをやっております。このことについては、年度途中でぱっとこういう話があるよといっても、なかなか教育課程が編成された後は難しいわけであります。それで、我々としても来年の1月の校長会議におきまして、教育課程に盛り込むべき事項であるとか、教育活動全体を通して留意すべき事項、あるいは学校経営方針に盛り込むべき事項について、これをお話しさせていただこうというふうに思っております。今ありました話も含めて、こういう話もあるよというようなことを提案というか、提示をさせていただきたいというふうに思います。

再質問 7番 藤原孟

ふるさと、この町をつくる、これはやはり人づくりから始まるのだと思っております。ぜひ私の提案も中に入れて検討していただきたいと思います。それでは、2点目なのですけれども、未来、いわゆる次世代の車を学べる学科を幕別高校に、それが存続につながるのでないかということを考えましてお尋ねしたいと思います。未来の車というのは、二酸化炭素を排出しない、未来のエネルギーである水素を活用した車、また究極のエコカーとも言われる燃料電池で走る、そういうことで、なおかつ車の総重量の 50%以上が精密通信機器、そういう関係のものを搭載した車のことをいうと聞いております。つまり自動車産業と情報通信産業が融合し、車とコンピューターを区別する意味合いが薄くなった状態をいうといいます。このような車を学ぶ学科を設置し、この幕別高校からハイテク系に強い、システム系に強い人材を育成する、そういう時代がまた来たのではないかと考え、質問をしております。いかがでしょうか。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

今のお話を伺いますと、それは高校ではなくて、むしろ高等教育機関であったり、企業の研究所の持ち分でないのかなと、そんな印象を受けたわけであります。その今言った教育課程を高校に設置するのは、非常に難しいのかなというふうに思っております。ただ、いずれにしましても、今ありましたお話を含めて、これは町内の考える会の中で考えていただき、検討していただくことになりますので、そういうお話があったことは考える会にお伝えしたいというふうに思います。

再質問 7番 藤原孟

これは基本、基礎的な教育の内容を伝えたつもりです。うちの町、過去には技術系として 1,675 名という先輩、先人たちが努力して、いわゆる自動車産業に関連した技術をこの町から多くの社会に伝えたと、そういうことですから、やはり私は幕別町というのはそれを伝承する、そういう町にこれからしていかなければ、なかなか生き残っていくことは厳しいのではないかと。いわゆる理系女、ものづくり「なでしこ」、もっと言いかえればハイブリッドガール、そういう技術系の女性を育成する、それがいわゆる今言われています地方創生であります地域性がある、実績がある、理解者もいる、そういうことでこの幕別高校から 1,676 番目と言える卒業生を誕生させるべきでないかなと、私、考えております。ということで、ぜひ実現になればと思って、次の質問に入りたいと思います。3番目です。まず、仕事は、いわゆる民間のダイナミックなイノベーションの中から多様性あふれる新たな仕事、物が生まれると言われております。今は自動車に水素エネルギーが使えることになったことで、開発局と道が実現の可能性を探るシンポジウムを開催しました。また、室蘭では、グリーンエネルギータウン構想の策定を進めるなど、水素の活用、これを第1の構想に挙げております。本町にも、歴史ある製造工場があります。工場から排出される水素利用が進めば、エネルギーの大転換になるし、これは遠いどこかで、遠いところでやっているということでなく、身近なことでも水素エネルギー事業というのは取り出すことができる、そういう時代が来たと思っております。企業、工場、それから若手の町の職員、また石油販売業者、そういう方々が将来、仕事としての可能性がこの町で創生できるか、そういうことを研究すべきと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 経済部長 田村修一(経済部長は2014年12月まで)

水素エネルギー事業の研究というご質問でございますけれども、けさの新聞にも出ておりましたけれども、岩谷産業が東京都内ですとかで、セブン-イレブンと提携して水素ステーションをつくるというようなこと、それとあわせましてトヨタ自動車が今年度中に燃料電池の車をつくると、販売するというようなことが、随分報道されているところでございます。議員おっしゃられるとおり、この水素エネルギーというものにつきましては、国のこのエネルギー基本計画の中でも、非常にエネルギー効率が高くて CO2削減につながるもので、将来的にはこの水素エネルギーの水素社会実現に向けた取り組みを進めなければならないというふうに位置づけられているところでございます。ただ、しかしながら、この水素を生産するのに、現在のところはまだ天然ガスだとか、そういうものを使っており、生産するときに非常に CO2を排出するということと、コストが高いというようなことがあります。先ほど議員が言われましたように、工場から排出される水素利用というようなことが、今、研究されている段階だというふうにお聞きしております。大学ですとか試験研究機関、大手企業などでそれは研究している今段階でございます。町といたしましては、まだまだこれを町が、あるいは地元の企業が活用してという段階まではいっていないと思います。まずは、これらの試験研究成果を調査するというようなことから取り組んでいきたいというふうに考えます。

再質問 7番 藤原孟

費用も、それから研究段階だということは、十分承知して質問しております。室蘭の市長は、水素については他の地域におくれることなく、物づくりの町として意地とプライドを持って取り組むと断言しております。我が町も過去に 1,675 名の技師を育てた、そういう高校を持つ町だったと。技術、人材の育成や自動車関連の新事業にいち早く取り組む、そういう意地を見せてもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 経済部長 田村修一(経済部長は2014年12月まで)

ただいま室蘭の事例をお話しされましたけれども、実は先般、北海道開発局が主催して、この水素事業にかかわるシンポジウムが行われたとお聞きしております。その中で、室蘭市の市長がグリーンエネルギータウン構想というのですか、そういうのを策定して、水素エネルギーを利用したいというようなことを講演したそうですけれども、室蘭につきましては、実は水素に関連する企業が非常に多く立地しているというようなこと、また、その水素を生産して、室蘭港を利用して搬出するだとかというようなことで、一生懸命室蘭で取り組んでいるというふうにお聞きしております。先ほど申し上げましたとおり、まだまだ本町で具体的なものに取り組むという段階ではないというふうに考えておりますので、引き続きこれらの研究を情報収集してまいりたいというふうに考えております。

再質問 7番 藤原孟

十勝でも、いわゆるバイオガス、再生エネルギーの中のバイオガス、そのガスからもとれるということもつけ加えておきます。それでは、既存の整備修理業、それからリサイクル業、天然素材生産加工から仕事がないか、そういうことも研究していただきたいと思いまして質問いたします。整備修理業界もやはり人材不足で、他の業界と同じく、年々高齢化が深刻化しております。未来の次世代の車はハイテク化になり、無人運転、自動制御装備、本格的に導入が進んでいます。コンピューター機器の技師不足で、基板からの交換でしか対応できないでおります。機械、電子、電気、化学などの融合による最先端技術、それの基礎的に学んだ人材が必要となってきております。ぜひ、この幕別からそういう人材を生めるようになれば、大いに貢献できるのではないかと思っております。また、リサイクル業界は、車の今、総重量の 75%がリサイクルされていると聞いております。そして、残り 25%はシュレッダーダストとして埋立処分されています。そういう中で、今後、廃車の再資源化率をさらに高める仕事、それからリサイクル性の高い素材の開発研究を行う仕事、解体しやすい車をつくる仕事、これらが重要な課題と言われております。道内では小樽の業者が、今、ハイバッテリーはほとんど国外流出をしていると思います。それを防ぐために、鉛精錬工場を道内で初めて誘致を目指している。既存の業種、そういう仕事ながらも、先進地の研修を強めれば、新しい仕事が生まれることもあるかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 経済部長 田村修一(経済部長は2014年12月まで)

初めに、町長の答弁の中でお話しさせていただきましたけれども、自動車産業、ただいま議員が言われたとおり、リサイクルも含めまして、さまざまな産業、技術が集積されていると言われております。もちろんそういう企業を町内に誘致できて、また町内の人間が、町内から育った者がそこに従事していけるということになれば、非常に喜ばしいことでございます。私ども、企業誘致、これまで農産物加工などを中心としてやってきておりましたけれども、そういう企業についても、今後、誘致できないかというようなことをさまざまな方面に働きかけて、情報収集などをしていきたいというふうに考えております。

再質問 7番 藤原孟

今、農産物加工ということがありました。それでは、農産物と自動車産業のかかわりについて、一言だけ質問させてもらいます。今、天然素材というものは、生態系にとっては、いわゆる危険な化学物質はある程度は含んでいないということ、それから原料を栽培する限り資源はなくならないと言える、それとアレルギー反応を起こす可能性も低いということで、自動車産業への活用が盛んに取り組まれていると聞いております。ドアパネルに組み込むことで衝撃を吸収したり、車全体の音を遮る役割に使えるとか、内装に使えばアレルギーだとかぜんそくを持つ子供に対していい方向に反応する、それからブレーキホース、断熱マット、シートベルト、座席シート、これらにますます農産物が使われています。特に、前回質問していましたけれども、ヘンプ、それから今はハイビスカス系のケナフ、そういうものが自動車産業には活用されるだろうということです。ぜひ十勝農業の次の作物として検討を進めてもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 経済部長 田村修一(経済部長は2014年12月まで)

ただいま天然素材を工業製品にと、材料にということでご質問ありましたけれども、前回ご質問ありましたけれども、ヘンプにつきましては、非常に環境に優しいもので、プラスチックにかわって2万 5,000 種ぐらいの製品をつくれるというようなことでお聞きしておりまして、実は町内の農業関係団体で構成しておりますゆとりみらい 21 推進協議会で、10 月に旭川方面に行きまして、ヘンプを栽培している農家、さらにヘンプからつくった製品を売っている会社、そういうようなところをちょっと調査・研究させていただきました。まだまだ試験栽培におきましても、大麻ということで、免許がないとできないと。さらに、栽培する場合には、3メートルぐらいのフェンスをつくって、囲って、監視カメラをつけてというようなことがありまして、なかなか非常に厳しいものがあるのかなと。ハードルが高いものがあるのかなと思っておりますけれども、非常に生産性が高いものであるというようなことから、まずは農作物として十勝に適しているのかどうかということを引き続きゆとりみらい 21 推進協議会などで研究してまいりたいというふうに考えております。

再質問 7番 藤原孟

ヘンプにつきましては、確かに大麻系であるということ、それにかわるものが今、ケナフという植物があるそうです。これは私もこれから研究して、もしそういう大麻系でないもので繊維がとれるということであれば、非常に興味の持てる作物かなと思っております。ぜひ協働で研究できる場をつくっていただければ、私も参加させていただければと思っております。ちょっと話は変わりますけれども、きのう、十勝に一番早く報道してくれる新聞がありまして、一般質問のきのう議会を終わりまして家に帰りましたら、ビッグニュースが記載されておりました。それは、グローバル企業の代表と言える IT 企業、リンゴの形をしたような企業らしいのですけれども、それが日本に販売部門でなくて研究開発拠点を新設するというニュースであります。なぜ日本に研究部門を持ってきたか、それは IT が進む自動車、医療、住宅など、今後の成長分野の研究を日本企業と連携して加速させていきたいという思惑があるそうです。日本には部品供給メーカーが多く存在し、また、やはり優秀な物づくり技術者がいるということ、これこそダイナミックなイノベーションの中から新しい企業が日本にまた生まれるのでないかなという期待感が私はしております。このことから言えることは、人と仕事というのはやはり一体している。やはり人がいない、人材がいないところに仕事は近寄ってこない、企業も近寄ってこないと私は思っております。一刻も早く幕別高校に、IT 系なのか、自動車系なのか、それとも融合したそういう学科がいいのか、それは今後の検討課題にはなると思いますけれども、ぜひ企業が求める人の育成、これを進めていくことが、私は幕別の地方創生への第一歩だと思っております。最後ですけれども、町長にそのことの見解を伺って終わりたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

いろいろなご提言やらお話を聞かせていただきました。いずれも大切なことであり、これから我々が向かう方向性の一助にもなるのだろうというふうに思っておりますので、教育委員会あるいは町内のいろんな方々のご意見等をいただきながら、町の方向性をこれからも見出していきたいと思いますし、おっしゃるとおり、企業やいろんなところが求められる人材を育成することがまちづくりに直接つながっていくのだろうと、その思いは変わることでもありませんので、引き続き頑張らせていただきたいというふうに思います。

再質問 7番 藤原孟

大変どうもありがとうございました。これで終わります。

出典:幕別町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月11日 議事録 PDF(78ページ) 間違いを知らせる