みんなの議会

幕別町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月9日

産業用大麻(ヘンプ)栽培について

2014年9月9日、幕別町議会の一般質問で、藤原孟議員が「産業用大麻(ヘンプ)栽培について」質問し、町長 岡田和夫、商工観光課長 岡田直之、教育長 飯田晴義が答弁しました。

質問者
藤原孟 議員
答弁者
町長 岡田和夫、商工観光課長 岡田直之、教育長 飯田晴義

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 藤原孟

それでは、通告に従いまして質問をいたします。産業用大麻の栽培で、十勝農業の母となれ。大麻(ヘンプ)は、最も古い作物であり、紀元前 8000 年前の福井県鳥浜遺跡より縄が出土しているとおり古来日本人は、大麻(ヘンプ)となれ親しみ、衣服や紙の原料として生活に利用していた。しかし、第2次世界大戦の敗戦以降、米国の食料、石油戦略や大麻取締法などの制定などで、大麻の栽培は免許制となり、以来日本では、マリファナと混同され、現在に至っております。北海道では、明治から昭和の戦前まで重要な生産拠点であったが、姿を消してから約 70 年も過ぎました。ところが、最近になり、高橋はるみ知事が道議会で、「新たな作物としての可能性について調査を続ける」と発言され、予算 200 万円を計上され、各所に勉強会が広がってきました。そこで、産業用大麻(ヘンプ)栽培について伺います。1点目、エネルギー自給型の農業の形成になることや、次世代基幹作物としての可能性を探る考えはないか。2点目、産業用大麻(ヘンプ)栽培の可能性検討会は、町の主導で設置しては。次に、不登校、ひきこもり、ニートを地域の力について伺います。内閣府の調査から、全国 70 万人と推計される不登校、ひきこもり。道は、自宅からはほとんど出ないひきこもりや 15 歳から 24 歳で仕事や通学もしない人たちに対し、介護職への就職の可能性を探る事業に乗り出した。介護を通じて、人から頼りにされることで自信を取り戻し、社会貢献の充実感を得ながら働いてもらう狙いがある。町には福祉科を持つ高校があり、不登校生の受け入れや定員に満たないと聞くので、この事業を町として取り組むべきでは。また、秋田県藤里町では、地域ごとのつながりを回復させようと、3年かけて簡単なボランティアやアルバイトのできる「中間的就労」の場をつくったり、後継者不足の商店、農業や建設業に埋もれていた若い力を活用したりで、既に 30 人が職を得るまでになっている。そこで伺います。不登校、ひきこもりの新たな実態調査、支援の可能性、追跡調査を行うべきではないか。以上であります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

藤原議員のご質問にお答えいたします。初めに、「産業用大麻の栽培について」であります。ご質問の大麻につきましては、種子は穀物としての「麻の実」や食用油などの食用のほか、繊維質は麻織物や住宅用建材などの工業製品原料など、多様な用途に利用されております。また、栽培方法におきましても、農薬や化学肥料を低減できることや、生育期間が 100 日間程度と短いこと、単位面積当たりの収量が多いなど優れた特性を示しており、さらには土壌中の重金属等の有害物質を吸い上げ、成長過程で光合成により無毒化するといった土壌の浄化作用があり、バイオマス資源としても期待できるとお聞きいたしております。北海道内の栽培の経緯は、開拓使設置以来栽培を奨励し、開拓農家の収入源としており、明治 30年ごろに最盛期を迎え、約 1,600 ヘクタールの作付がありましたが、その後、その生産は亜麻(アマ)に移行し、昭和 23 年の大麻取締法の制定や化学繊維の普及に伴い生産が衰退したところであります。平成 23 年の栽培面積は、全国で 5.5 ヘクタール、北海道では、1人の方が7アールの生産にとどまっております。しかしながら、近年、大麻の栽培と活用について道内各地で検討され始め、平成 14 年からは北見市で「麻プロジェクト」が立ち上げられ、17 年から 20 年には、北海道立総合研究機構北見農業試験場において窒素吸収に関し、ソバなど他の作物との比較試験が行われております。北海道におきましても、平成 25 年8月に北海道産業用大麻可能性検討会を設置し、産業用大麻の栽培の可能性の検討し、26 年3月には報告書が提出されております。ご質問の1点目、「エネルギー自給型農業の形成と次世代基幹作物としての大麻の可能性を探る考えについて」とご質問の2点目、「産業用大麻栽培の可能性検討会の設置について」は、関連がありますので、併せて答弁させていただきます。先ほどの北見農業試験場の栽培試験において、地下水汚染の原因と言われている土中の硝酸態窒素の吸収に優れていること、根の張りが 120 センチメートルと深いため土壌の通気性や透水性の向上に効果が認められること、10 アール当たり 2,500 キログラムの収量は他の作物の2倍程度でバイオマス資源としての効果も期待できるとの結果が示されております。また、道の検討会の報告書におきましても有用性の高い作物であるとしておりますが、無毒性品種を栽培しても野生大麻との交雑による有毒化が懸念され、慎重に対応すべきとの意見も付されているところであります。道では、本年度から本格的に栽培試験に取り組んでおり、新たな作物としての可能性について調査検討を開始するとともに、上川管内東川町におきましても、本年から元上川農業試験場長や農業者らが一般社団法人「北海道産業用大麻協会」を設立し研究用免許も取得しており、今後3年から5年間をかけて栽培試験や加工適正についての調査を開始したとお聞きいたしております。町といたしましては、道の研究結果や各地での栽培状況を調査するとともに、まずは、ゆとりみらい 21 推進協議会の中の指導部会におきまして、新規作物の導入の観点から検討を進めてまいりたいと考えております。次に、「不登校、ひきこもり、ニートを地域の力にについて」であります。子どもや若者が次代を担い、その健やかな成長が社会の発展の基礎を形づくるものでありますが、近年、子どもと若者をめぐる環境が悪化し、不登校やひきこもり、ニートなどの社会生活を円滑に営む上での困難さを有する子どもや若者が増加していると言われております。ご質問にありますとおり、内閣府が平成 22 年に行った「若者の意識に関する調査」によりますと、「ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する」という、準ひきこもりの 46万人を含めた 70 万人の子どもや若者がひきこもりであるとの推計が出されております。また、平成 23 年に総務省統計局が行った「労働力調査」によりますと、176 万人の子どもや若者がフリーターや若年無業者(ニート)であるという統計結果が報告されているところであります。ご質問の1点目、「ニートの介護職への就職の可能性を探る事業について」であります。ご質問にありますように、道では、今年度、離職からの再就職を希望する方々等の福祉・介護分野における雇用の創出とともに、福祉・介護人材の育成と確保のため、福祉・介護人材雇用推進事業を実施いたしております。本事業につきましては、道内の失業者や未就職卒業者、結婚・出産等による離職からの再就職を希望する方を有期雇用契約労働者として雇用し、介護保健施設等に派遣して介護業務等への従事や外部研修を受講させ、就業に必要となる知識と技術を習得させることにより、福祉・介護分野における雇用を創出するとともに、福祉・介護人材の育成と確保を図ることを目的として実施されており、道内に居住されている方と道内の介護保険施設等を対象とするものであります。本事業は、本町に居住する方も活用することが可能でありますことから、町といたしましては、本事業のさらなる周知を図ってまいりたいと考えております。また、本町におきましては、平成 17 年度から、新規学校卒業者のスキルアップを図り、就職活動を支援する事業を実施いたしております。本事業は、高校等を卒業してから3年以内の未就職者を対象に、町の臨時職員として一定期間雇用し、事務補助などの仕事を通して社会人としての基礎的な素養を身につけていただくとともに、週1回を求職活動や自己研修に当てていただくものであり、今後も本事業を引き続き実施し、多くの若い方たちの社会参加につなげてまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「不登校・ひきこもりの実態調査について」であります。初めに、「不登校」につきましては、文部科学省が「病気や経済的な理由以外で学校に行かない、あるいは学校に行けない児童生徒」と定義されており、毎年実施いたしております学校基本調査では、「年間 30 日以上欠席した児童生徒」をその対象といたしております。教育委員会によりますと、本町における不登校児童生徒数は、平成 24 年度は、小学校2校で7人、中学校2校で8人の合計4校で 15 人、25 年度は、小学校1校で2人、中学校4校で 19 人の合計5校で 21 人でありますが、その理由としては、「無気力で何となく学校へ行けない」が最も多く、他には「対人関係の不安」「生活リズムの変調」「家庭生活環境の急激な変化」などであります。次に、不登校となった児童生徒への支援につきましては、学級担任が家庭訪問を継続するほか、心の教室相談員や子どもサポーター等による教育相談を実施するとともに、子どもの交流施設「まっく・ざ・まっく」におきまして学習支援等を行っているところであります。次に、「ひきこもり」につきましては、厚生労働省が「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6カ月以上続けて自宅にひきこもっている状態を言い、時々買い物などで外出することもあるという場合も含める」と定義されております。また、ひきこもりは、いじめや、家族関係、性格、病気などさまざまな要因が関係し合って生じることで、一つのことが原因だと決められるものではなく、精神疾患による症状や発達のおくれや偏りなど生物学的な要因が強くかかわっているとの考え方と、環境による強いストレスが原因であるという考え方があり、生物学的要因、心理的要因、社会的要因がさまざまに絡み合ってひきこもりの状態を引き起こしていると言われております。ひきこもりが長期化すれば、本人にとって就学や就労ができないなど自立と社会参加への機会が失われ、また家族にとっても精神的、経済的に大きな負担が生じ、結果として、ひきこもりがふえることで社会の活力の低下につながるおそれも指摘されております。町といたしても、ひきこもりの解消と自立の支援が重要であると認識いたしているところであり、支援が、精神保健、福祉、医療など多岐にわたりますことから、関係機関が一体なって支援する体制づくりが必要であると考えております。なお、ひきこもりの調査につきましては、調査の対象世帯が限定できないことやプライバシーの問題もありますことから難しいものと考えているところであります。ひきこもりの支援につきましては、専門家による相談が受けられるよう、北海道が設置しております「北海道ひきこもり成年相談センター」の周知に努めるとともに、関係機関による協議の場の設置など相談体制、支援体制の充実に努めてまいります。また、ご質問にありました秋田県藤里町の「中間的就労の場づくり」のような就労支援につきましては、ひきこもりやニートだけではなく、障がいのある方の就労支援にもつながると思われますので、先進事例を調査・研究してまいりたいと考えております。以上で、藤原議員のご質問への答弁とさせていただきます

再質問 7番 藤原孟

それでは、再質問をさせていただきます。まず、大麻ということですが、これは取締法にある大麻ではなくて、私は産業用大麻(ヘンプ)といういわゆるヘンプという言い方で、これから質問を続けていきたいと思います。答弁にありましたように北見農業試験場の栽培の結果で、地下水の汚染原因だとか、根が深いので、非常に効率がいい。また 10 アール当たり 2,500 キロの栽培がとれるというご答弁がありました。この資源というものは、これから恐らく私は、やはりバイオマスの関係で、非常に使えるのではないかと、そういうことを思いまして質問をしております。もちろん幕別にもあります野生大麻との、これが非常に心配でありますが、このヘンプというものは、いわゆる薬物学的に言う麻薬的な要因というのは非常に少なくて、厚生省でいう THC、いわゆるテトラヒドロカンナビノール成分検査というものを受けると、0.3%以下のものをヘンプという。そして、栃木県では、これをトチギシロという名前で今、栽培しているということを聞いております。そのことを幕別で私は広めたいということで質問しております。この作物は、上川管内の東川町、それから北見で、今は中心的に栽培されておりますが、次世代の基幹作物として非常に有用であるということを道知事の高橋はるみ知事も道議会で答弁しておりますが、ことしは調査に 200 万円の予算をつけて、継続して調査をしたいということになっております。また、北海道ビジネスモデルでもありますが、ヘンプの事業化、それから1次加工工場、そういうものをつくることをこれからの目的とすれば、1ロット、500 ヘクタールの面積が必要だということを聞いております。そうなると、当然、上川管内の人たちは、十勝でこの事業をぜひ進めてほしいという声が私の行った研究会では多く聞かされました。そこで、まず私の昔を思い出すと目の前に映るのが、旭町団地ができる前、亜麻(アマ)工場がありました。そこは、本当に社員もたくさんいました。また、家族もいた、それから友達もいました。実ににぎわいのあるまちづくりだったと思っております。このヘンプの1次加工場をもしつくれることになれば、そういうまちづくりが、いつかまた可能になるのではないかと思います。そこで、この農産物としてだけのヘンプの可能性を私は追求するのではなくて、ぜひいわゆる産業化、企業誘致そういう形でも幕別として町長は、ぜひ考えていただきたいなと思います。いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

町内でも大麻の関係で試験的に栽培したいというような話を何年か前にお聞きをいたしました。ただ、なかなか今、申し上げましたように許可が出ないということを言われております。そこで、そういった声に応えるために、道でもいろんな試験、研究に入ったのだろうというふうに思っております。私どももこのもの自体を否定するものではありませんけれども、今、言われたようなこれからの研究結果を見ながら、あるいは先ほど言いましたようにうちには、ゆとりみらい推進協議会という組織もありますから、その中でもどの程度の研究ができるかはわかりませんけれども、取り上げていただければというふうに思っております。もちろん最終的に企業誘致に結びつくようなことがあれば、大変結構なことだろうというふうには思っております。

再質問 7番 藤原孟

ヘンプ、これはいわゆる戦前は、石油製品にかわって繊維だとかいろんなものをとれたということを聞いております。今、限りある石油資源に少しでも長く使っていけるためには、やはりこのヘンプの繊維というものを大いに活用しなければならないなと私は思っております。そこで、今、自動車産業で、この製品が非常に使われているということは聞いておりますが、自動車自体は、軽量化を進めるためにいわゆるカーボン製品ですね、これは鉄よりも軽く、そして鉄よりも強い、これを構造体として自動車をつくって、そしてヘンプの製品、いわゆる繊維を内装のシートだとか、シートベルトだとか、そういうものに使って、そしてこれから車を 21 世紀の新しい車の形をつくっていくというのが、今、ドイツではベンツだとかそういう企業がどんどん採用しているということを聞いております。ぜひ私は、今は法が規制されて厳しい、だけれども産業をつくることや、それから資源をつくるということを考えれば、このヘンプをぜひ幕別町で進めなければならないことだなと思っております。先ほども言いましたが、私もこれからも町民の農業者の方で、ぜひ、これをつくりたいという方があれば、東川町では町が主導しまして、50 万円の予算をつけて、そして民間業者に委託して、それを事業とするというやり方をしているそうです。ぜひ幕別町も、そういう希望者がいたら、一緒にこの事業を進める、そういう考えを持ってほしいと思いますがいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

今、前段お話ししましたように、そういう希望者の方がいて、研究をしたい、やってみたいといったときに、先ほど言いましたように道の許可の関係でネックになっていてやめたと、その辺で話が終わったものですから、その後は何も聞いていないのですけれども、そういったことが現実的に進められるというようなことがあれば、町としてもどんな形になるかは別にしても、かかわっていくことについては、もちろんやぶさかではないというふうには思います。

再質問 7番 藤原孟

上川のヘンプ研究会に参加した人たちの声を私ちょっと参考になると思いまして、きょうまとめてきました。当然、東川の町長は、農業者が栽培に向けて一歩を踏み出すこと、それを応援するのが我々行政の役目であるということをはっきりと開会の言葉で述べておりました。また、鷹栖町は、町長が非常にこの製品に興味を持ちまして、情報収集をしてこいということで、役場の職員が参加したと聞いております。それから、上川町は、大面積での生産体系に適した品種があれば、新たな可能性が出てくる。自由に栽培できるよう道に環境整備を働きかけたい、そういうことも申しておりました。特に、留萌管内の天塩町は、牧草地、それから遊休地が非常に今、出ているということで、このヘンプを調べれば調べるほどスーパー作物だということです。泥炭地や草地の緑肥作物として活用できるのではないかということで、歴史ある作物、それの栽培免許の交付権限を道知事が持っておりますので、ぜひ、もう少し門戸を広げてくれと、そういう声をこれから大きな声を出して続けていきたいということです。ぜひ幕別町の町長も十勝の代表として、その声を道に向ける考えはないか伺います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほど来、申し上げておりますように、まずは我々も実態を把握しながら、調査・研究をしながら、それらを声に出して、十勝全体で育てていくということが大事なのだろうというふうに思っておりますので、まずは研究に着手できればというふうには思います。

再質問 7番 藤原孟

ぜひ岡田町長には、ヘンプ栽培の生みの親、そういうことになっていただければ、幕別町のいわゆる輪作体系が、今はイモ、ビート、豆、それから小麦ですか、十勝は大体野菜、北見ではタマネギだということで、この後、やはりこのヘンプ、これを植えることによって、大きな輪作体系が、新しい輪作体系ができるのではないかと私は考えておりまして、岡田町長には、ぜひこの環境整備、その辺を持っていただきたいと思いまして、次の質問に移りたいと思います。次の質問は、ニートの介護職の可能性につきまして伺いたいと思います。本町には、高校に福祉科がある、そこは今、定員を満たないということを聞いております。ただ、そういう環境のうちの町でしたら、介護人材雇用促進事業、今、道でやっているこういう事業を強く地域のために進めるべきではないかと考えますが、道の事業ということだけでなくて、積極的にそういう姿勢をとる考えを伺いたいと思います。

答弁 商工観光課長 岡田直之(商工観光課長は2017年3月まで)

ご質問の道の福祉・介護人材雇用推進事業であります。これは、本年度、道が全道、全市町村を対象に道民の方、道内の事業所の方を対象にして事業を行っているものでありまして、もちろん私たちの幕別町に住んでいる住民の方も対象になりますし、幕別町内の事業所も対象となるものであります。今、道で全道を網羅している事業ですので、町としてさらに重複してということにはならないわけでありますが、この事業につきましては、我々もまだまだ周知が不十分だったというふうには考えております。これから、広報、ホームページを通じて、さらに周知を図ってまいりたいというふうに考えております。以上です。

再質問 7番 藤原孟

ぜひ、周知に努力をしていただきたいと思います。また、高校3年以内の未就職者を対象にして、社会人として基本的な素養を身につけさせるという事業を町はやっていると聞いております。多くの若い方たちに社会参加をつなげられる、そういう答弁がありました。ぜひ秋田県の藤里町の中間的就労の場づくり、これはやはり今現在、働き手の不足している業界、今も一生懸命建設業、この音を立てている業界、それから農業、また商業、そういうところに新しい労働者の支援にもつながるのではないかと思います。また、障がいのある方、この就労に対しても支援につながっていくのだと。ただ、やはりプライバシーですとか、いろんな障がいがあります。やはり、町と担当者の方は、3年から5年はこの事業を進めるという、そういう努力を持ってやらなければ、決してこの事業は簡単にできるものではないと、私は思います。ぜひ相手のプライバシー、そういうものの問題を乗り越えて、町としての手を打つべきではないかと思いますがいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほどもお答えいたしましたけれども、藤里町の例を出していただきました。これらについても、今後、十分内容を精査させていただきながら、それが即、我が町にどのように生かすことができるのか、それらを含めながら対応をしていきたいと思いますけれども、おっしゃるようにこういう時代ですから、多くの方に働いてもらう、ぜひ社会参加をしてもらうというのが重要なことだろうというふうには思っております。

再質問 7番 藤原孟

中間的就労、藤里町は、余り大きな町ではないですけれども、やはり 30 人近い就労、そういう人たちが就職できたという実例もあるそうです。そういうことから、ぜひ、この事業は大事なことだな、ただ本当に一朝一夕でできる事業ではないということは、私も十分認識しております。次、不登校のことについて質問をしたいと思います。この不登校の実態調査について、ちょっと一つ伺いたいと思います。中学校の1年生の不登校生は、平成 19 年度は、2万 5,000 人強いたそうです。ところが、小学校6年生のときは、8,000 人ぐらいの不登校生だと。中学校に行くと、約3倍の子どもが不登校になると。その理由としては、3点挙げておりました。集団構成が変わり、人間関係が生じたこと。それから、小学校の担任制ですか、それと中学校の担任制の、教科制の担任で非常に戸惑っていると。それと、思春期における心のバランス、そういうことが挙げられているところです。その対策として、他の町村では、小中一貫性の検討を含めて調査実態をしているとか、それから不登校というのは、「30 日以上休む」ということを言われているそうですが、もっと早期に不登校という認定をするわけではないのですけれども、そういう実態調査をして、早く見きわめをすべきではないかと私は思いますがいかがでしょうか。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

不登校につきましては、「1年を通じて 30 日以上、学校に行けなかった子」を不登校というふうに言っているわけでありまして、ただ学校現場においては、登校しなくなったら、即、学級担任が、その子どものところの様子を伺いに行きまして、子どもあるいは保護者と面談をして、学校に来るような対応をしているというのが実態でございます。

再質問 7番 藤原孟

不登校、この問題は、非常に複雑な問題がいっぱいあるのだと思っておりますが、学校側としての支援について、次、伺いたいと思います。不登校の理由として、答弁にもありましたが、無気力型だとか、遊び非行型、人間関係型、それから勉強についていけない、学校に行かなくても悪く思わないなどという理由があると聞いております。その子どもたちが受けている支援というのが、学校のスクールカウンセラー、それから学校の先生、相談先としては病院の先生、それから養護の先生、教育支援センター、または民間のフリースクール、そういう方々に支援を受けながら不登校のいわゆる相談、心配、できれば不登校を何とか登校の生徒に回復していくということを聞いております。ぜひ、そういう不登校の受けた子どもたちでも、高校進学率が、昔は 65%ぐらいだったのが、今は 85%、それから大学や専門学校に行くのが 8.5%だったのが、22%まで上がったと、大幅に増加していると聞いております。不登校の施策に関する調査研究協力者会議というのがあるそうですが、こういうものを活用しながら、幕別町では不登校を防ぐという考え方はあるかないか伺いたいと思います。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

私どもの町におきましては、藤原議員がおっしゃったさまざまな支援をやっております。それに加えて、ほかの町でやっていないものとして、「まっく・ざ・まっく」における支援というものがございます。ここは、学校に行けない子が一歩でも外に出て、勉強に目が向くというようなそういう役割を果たす施設でありまして、千住にあるわけなのでありますけれども、そこにできるだけ通ってもらって、そこで向学心が出てきたら学校に戻ってもらおうと、そういったことをやっているところでありまして、現にそこから学校に戻った子もおりますし、また「まっく・ざ・まっく」に通っている子につきましては、過去3年間見てみましても 100%高校進学を果たしているというような状況にあるわけであります。ですから、我が町としては、一番、今、力を入れなければならないのは、「まっく・ざ・まっく」にも行けないような子どもをいかに外に出てもらうかというところだと思います。これ簡単ではないのですが、やはりそこは学級担任が足しげく家庭訪問をする、あるいは同級生が通うと、そういうところから何とかやる気を引き出してもらえればというふうに思っているところであります。そういう実際面の現実面の対応を今、主にやっておりまして、専門家が集まって、どういう対応がいいかというところまでは、今のところは考えてはおりません。

再質問 7番 藤原孟

最後ですが、追跡調査について伺います。不登校やいわゆるひきこもりという現象は、人生のステップの間の一つの空白をつくってしまったことであると。将来の社会的自立に向けた支援という視点を持って対応することが重要と言えると書いてありますが、卒業後や学校教育を離れた後も相談に乗れるシステムが必要とされてありますが、その考え方は持っておられるかどうか伺いたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

おっしゃるように不登校、あるいはひきこもりも含めてですけれども、そういった子どもたちが出ないように町として、行政として、あるいは教育委員会サイドからも十分その施策、今おっしゃられたようなことも含めながら、いろんな支援策を講じていくことが大事だろうというふうに思っております。

再質問 7番 藤原孟

終わります。

出典:幕別町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月9日 議事録 PDF(62ページ) 間違いを知らせる