みんなの議会

幕別町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月16日

新たな新規就農支援システムの検討と酪農ヘルパーへの支援について

2011年6月16日、幕別町議会の一般質問で、東口隆弘議員が「新たな新規就農支援システムの検討と酪農ヘルパーへの支援について」質問し、町長 岡田和夫、経済部長 飯田晴義が答弁しました。

質問者
東口隆弘 議員
答弁者
町長 岡田和夫、経済部長 飯田晴義

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 東口隆弘

通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。質問事項といたしまして、新たな新規就農支援システムの検討と酪農ヘルパーへの支援についてご質問をさせていただきます。2010 年世界農林業センサスの結果では、我が国の農業従事者の平均年齢は 65.8 歳となり、65 歳以上の占める割合は 60%を超え、高齢化が進んでおります。また、後継者不足も大きな問題であり、地域農業の崩壊の危機が迫っていると言えます。農業の担い手の確保が農家子弟の就農だけでは困難な場合、新規就農者を新たな担い手として受け入れる必要があるが、農業、特に酪農に新規就農するには、技術の習得はもちろんのこと、資金面に加え、地域の同意、土地条件、環境問題などさまざまな障壁が存在しております。北海道では早い時期から、新規就農に対する優遇措置を設け、積極的に誘致するシステムづくりがなされてきたところでございますが、支援対策の核である農場リース事業の利用が前提であり、多くの離農が発生しても受け入れ戸数を増やせないという限界がございます。新たな新規就農支援システムの検討がなければ、後継者不在による遊休農地が発生し、農地の保全が守れなくなるおそれがございます。また、酪農ヘルパーとして経験を積み、新規就農する人がいるなど、担い手確保の役割も果たしてきた酪農ヘルパー制度は、酪農家における労働負担の軽減や冠婚葬祭、疾病時の対応など酪農経営にとって欠くことのできない制度でございます。しかし、この制度に対する支援措置は縮小傾向にあり、支援が途絶えた場合、酪農経営組織の運営に支障を来し、酪農経営に大きな混乱をもたらすことになります。そこで、以下5点について質問をお伺いいたします。一つ、これまでの幕別町における新規就農者の受け入れ実績についてお伺いをいたします。二つ目、就農後の状況把握と問題分析について。三つ、新規就農希望者に対する研修体制について。四つ、「浜中町における分場方式」「居抜き継承」など、新たな新規就農の形態に対する支援の検討について。亓つ、酪農ヘルパー組合に対する国の補助及び町の支援の状況、並びにヘルパーの稼働状況、職員体制についてお伺いをいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

東口議員のご質問にお答えいたします。「新たな新規就農支援システムの検討と酪農ヘルパーへの支援について」であります。幕別町の基幹産業であります農業の持続的、安定的な基盤を構築し、農業生産力や農村地域のコミュニティを維持していくためには、生産性の高い農地の確保とともに、農業生産に携わる農業の担い手の確保が必要となるところであります。しかし、近年、農業後継者の減や農業従事者の高齢化などによりまして、農業の担い手不足が問題となっております。このため、幕別町におきましては、農業後継者の育成や新規参入希望者への研修及び受け入れ、経営規模の拡大や農作業効率の向上に対応した農地の集積・集団化を図るため、農地流動化対策、さらには気象情報や農地情報などの農業情報の提供などを一体的、総合的に行うため、平成 14 年に財団法人幕別町農業振興公社を設立し、生産性の向上と地域農業のさらなる発展及び活力ある農村の育成に努めているところであります。ご質問の1点目、「新規就農者の受け入れ実績について」であります。幕別町における新規就農実績のうち、農家子弟の新規学卒やUターンを除く、いわゆる新規参入の実績といたしましては、平成9年度からこれまでに、まくべつ農村アカデミーのフロンティアコースを修了した7組8名を含めまして、幕別地域におきましては7件、忠類地域におきましては3件、合わせて 10 件が新規参入いたしております。また、現在、忠類地域におきまして1件が新規参入に向け、補助事業の採択決定を待っている状況であり、順調に手続が進めば、本年度中に新規就農が果たせるものと思っております。ご質問の2点目、「就農後の状況把握と問題分析について」であります。昨今の農業を取り巻く状況は、農業資材の高どまりや相次ぐ農業政策の転換など、国内事情に加え、TPP や EPA 交渉などの国際事情が極めて不透明な状況にあり、新規参入を果たした農業者にとっては不安要素を抱えての営農となっておりますが、新規参入者に対しましては、所属する農業協同組合や農業改良普及センターなどによる経営指導や技術指導を初め、周辺地域の農業者や研修受け入れ先となった農業者の支援・協力など、地域を挙げて安定的な農業経営を行えるように各種支援を行っているところであります。しかし、残念なことではありますが、新規参入いたしました 10 件のうち、3件がやむなく農業経営の継続を断念いたしております。営農を断念した理由といたしましては、畑作・野菜経営で就農した方が、病気により死亡し、農業経営を続けることができなくなったのが1件、花卉栽培で就農した方が、市場の需要に対応した適期の出荷が行えず、計画どおりの販売額が確保できずに3年間の営農をもって断念したのが1件、肉牛経営と削蹄師の兹業で就農した方が、削蹄師の業務が主になり肉牛経営を廃業したのが1件となっております。新規参入を果たしながら、経営不振により離農せざるを得ないケースが発生いたしましたことから、農業振興公社におきましては、平成 17 年度に新規参入希望者を対象とした「フロンティアコース」の研修制度の見直しを行いました。幕別町での農業の実体験をもとに農業に対する認識を深めるため、1年間の農業研修を行った後に新規参入の意思確認とフロンティアコースへの移行の適否について、農業関係機関及び北海道指導農業士による審査を経てフロンティアコースに移行していただくことと改めたところであります。ご質問の3点目、「新規就農者に対する研修体制について」であります。将来の幕別町を担う農業者を育成することを目的に、平成7年度に「まくべつ農村アカデミー」を開設し、平成 15 年度からは関係農業協同組合とともに設立いたしました財団法人幕別町農業振興公社がその事業を引き継ぎ、農業経営者、後継者の育成を図ってきたところであります。現在行っております研修事業の内容といたしまして、新規参入希望者を対象とする「フロンティアコース」、新規学卒者等を対象とする「ニューファーマーコース」、おおむね 30 歳から 40 歳までの中堅後継者を対象とする「リーダーコース」、さらには「フロンティアコース」への移行を前提とする新規参入希望者及び短期農業研修希望者を対象とする「短期農業体験コース」の4コースの農業研修を行っているところであります。ご質問の4点目、「『浜中町における分場方式』や『居抜き継承』など、新たな新規就農の形態に対する支援の検討について」であります。ご質問の浜中町における分場方式は、浜中町農業協同組合が所有していた「本場」となる牧場を活用し、浜中町、浜中町農業協同組合、農業者が出資した有限会社浜中町就農者研修牧場が実施していたりしております。新規参入希望者を対象とした新規就農につなぐ研修方式であります。新規参入希望者は、有限会社から給与を支給されながら、初めに「本場」における作業を通して酪農全般の基礎的研修を行った後、有限会社が離農者から取得した「分場」において、牧場管理、収支管理など実際の農家に近い形で実践的な研修を行い、独立に足りると判断された研修生に分場を新規参入者として取得させるものであります。本町農業の課題や施策のあり方につきましては、町、農業関係機関・団体で構成しております「ゆとりみらい 21 推進協議会」の中で研究、検討をしていただいておりますが、これまで、この分場方式につきましては、話題に上ったことがなく、本町においては認識が薄いものと思われますが、農場リース事業の枠が限られている中で、より多くの新規参入者の受け入れ可能にする方法であると考えられますことから、「ゆとりみらい 21 推進協議会」において研究をさせていただきたいと考えております。一方、「居抜き継承」と言われる農業経営継承事業につきましては、北海道農業担い手センター(財団法人北海道農業開発公社)が事業主体となり、農業後継者がいないため、今後、数年の間にやめる予定の農業経営を新規参入者に譲渡する事業であります。この事業によります新規参入者に対しましては、農場や施設の整備、導入に関して、公社営農場リース事業の対象になるとともに、幕別町新規就農者の育成に関する条例に基づく農地等の賃料と取得した農地の固定資産税相当額に対する補助、農地取得等に要する資金の借入金の利子補給の対象となっているところであります。ご質問の5点目、「酪農ヘルパーへの支援について」であります。酪農ヘルパー制度につきましては、酪農家が定期的に休日をとるときや、急な疾病などにより作業が困難になったときなど、ヘルパーがかわりに作業を行う制度であり、酪農家の生活向上や再生産の活力を養う観点から、不可欠なものになっていると考えております。本町の畜産農家が加入している酪農ヘルパー組合につきましては、幕別・札内地区の方は「幕別・池田酪農ヘルパー有限責任事業組合」、忠類地区の方は「南十勝酪農ヘルパー有限責任事業組合」と二つの組合にそれぞれ加入しているところであります。初めに、「幕別・池田酪農ヘルパー有限責任事業組合」の平成 22 年度の状況について申し上げますと、加入戸数は幕別・池田全体で 85 戸、職員体制は7名で、そのうち事務局職員を除いた専任ヘルパーが5名、稼動日数は延べ 1,278 日、ヘルパー1人当たりの稼働日数は 256 日、1戸当たりの利用日数は 12.5 日となっております。また、収入の決算状況といたしましては、収入総額約 3,500 万円に対しまして、国や北海道などの拠出金で造成した基金からの補助金が約 260 万円、幕別町・池田町からの助成金が 100 万円、関係4農協からの負担金が同じく 100 万円となっております。次に、「南十勝酪農ヘルパー有限責任事業組合」の状況について申し上げますと、加入戸数は幕別・大樹・広尾全体で 247 戸、職員体制は 19 名で、そのうち事務局職員を除いた専任ヘルパーが 17 名、稼動日数は延べ 4,297 日、ヘルパー1人当たりの稼働日数は 253 日、1戸当たりの利用日数は 17.2日となっております。また、収入の決算状況といたしましては、収入総額約1億 1,600 万円に対しまして、基金からの補助金が約 350 万円、幕別町・大樹町・広尾町からの助成金が 600 万円、関係3農協からの負担金が同じく 600 万円となっております。ヘルパー組合の収入の大部分は加入農家の負担金や利用料で賄われておりますが、基金からの補助金につきましては、現在、「酪農ヘルパー円滑化対策事業」として、ヘルパー組合の運営費やヘルパーの研修費などに充てられているところであり、ヘルパー組合の運営に大きな役割を果たしていると認識いたしております。しかしながら、この基金は平成 25 年度をもって全額取り崩される見込みとなっており、ご質問の要旨にもありますとおり、事業が廃止されれば、ヘルパー組合はもとより、畜産農家の経営にも尐なからず影響を及ぼすものと考えております。そうしたことから、このような有効な支援が継続されますよう、町村会等を通じ、北海道や国に働きかけてまいりたいと考えております。また、町の支援につきましては、組合の運営状況などを勘案しながら、農協や酪農ヘルパー組合と協議をさせていただきたいと考えております。以上で、東口議員のご質問への答弁とさせていただきます。

質問 3番 東口隆弘

新規就農に対しての質問とそれから酪農ヘルパーの今後の継続についての質問でございました。まず、この新規就農につきまして、再質問をさせていただきたいと思っております。忠類に3名の方が新規就農をされ、また一生懸命頑張って営農されているというお話を伺っております。それで、友人でもあります農場の畜主からお話を新規就農の畜主からお話を伺っておりまして、ここで尐しだけ質問させていただきたいというふうに思っております。彼いわく、この新規就農の農場リースの枠が非常に厳しいと。その友人の中では何年も農場リースのあくのを待っている人もいるというふうに聞いてもおります。また、農業リース事業の新規就農者の条件の一つに、当該地域における平均規模以上の経営を営むことが確実と認められることとあるように聞いております。これは新規就農者の思いと合致をしない場合があるというふうに思っております。これは資金の関係上公社からそのような枠がはめられるのかとは思っておりますが、町としてはどのように認識をされているかお伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 飯田晴義(経済部長は2013年3月まで)

1点目の農場リース事業の枠が厳しいというご質問でありますけれども、おっしゃるとおり、農場リース事業につきましては、予算枠が決められておりまして、一つの町にとってせいぜい年に1件あるいは多いときで、これは全道的な要望にもよりますので、はっきりは申し上げられませんけれども、多いときで2件当たればもう本当に最高というような状況にあります。これは予算枠、これ、我々が予算つけるわけではないので、なかなかこれを増やすということはできませんけれども、やはり新規就農していく、あるいは居抜きによって継承していくという場合には非常に有用な事業であるというふうに思っております。特に、離農した後の農場の修繕でありますとか、農地の小規模な改善もこの事業の中でできるというようなこともございますので、非常に有用な負担の尐ない事業であるというふうに思いますので、これらについては予算枠については要望してまいりたいというふうに思いますし、平均以上の規模を営まなければならないという要件、これはどうしてもやはり今後の農業を考えた場合に、小規模の農業をたくさん育てるのではなくて、やはり大きな規模の農業を導入していく、そういう経営体を導入していくということが、ひとつこれから先の日本の農業を考えた場合に必要であろうという趣旨から、こういうような形になっているのかと思われます。これは農業開発公社だけの考え方の中で決まっているとは思われませんので、趣旨について公社と協議させていただきながら、いい方法がないか、相談をさせていただきたいというふうに思います。

質問 3番 東口隆弘

今、部長からお話があったことはよく理解をしておるところでございますが、町長からの答弁の中にもございました。今、忠類で一夫婦の方が新規就農に向けて準備をし、認可を待っているというような状況でございます。その方の予算規模というのでしょうか、経営経済が約1億円を優に越すような額に土地を求める、それから乳牛を求める、牛舎の改築をする、その他細かいところ、機械も買う、そこそこの機械を買うというようなことで、総額で1億円は優に越すであろうと。忠類農協の組合長にもお話を伺っても、1億円を越して、さてそれから 60 頭の乳牛を求めて、搾乳を開始するに当たってもなかなか1億円以上の資金を償還、5年間リース事業では返すというのはなかなか大変だろうということでございます。忠類の平均頭数、飼養平均頭数というのが 60 は優に越しておりまして、七十二、三頭になるというような状況でございますので、忠類地域の飼養頭数よりは 10頭ぐらいは尐ない状況ではございますが、それにしても裸一貫の夫婦が1億円を越す借金を背負うということは、なかなか難しいことなのではないだろうかと。それで、小さな酪農家を育てるよりも、これからの経営に向けてそこそこの経営体を育てていくというようなことであろうというような部長の回答でございますが、これらについても、1億数千万円の借金を背負う新規就農についてはやっぱり再度町として何か軽減策等を考えることができるのかどうかということを、まずお伺いをしたいというふうに思います。

答弁 経済部長 飯田晴義(経済部長は2013年3月まで)

今回のケースについては、1億円越すというようなことでありましょうけれども、これは離農後によってかなりその時々の投資額というのは異なってくるのだというふうに思います。これは農地の取得、面積によって変わってまいりますし、施設の状況によっても変わってくるのだというふうに思います。全道的な平均からすると、1億円というのはかなり上回るような金額であるというふうに思いますけれども、どうしても1億円かかるとなれば、本当に 30 そこそこで将来にわたって払っていけるのかということは十分懸念されるところでございます。そういう中で、町としましては、新規就農者に対します条例に基づく支援も行っております。大きくはリース料の2分の1の補助であったり、リース料というのは機械なり農地の2分の1の助成であったり、取得した後の固定資産税の5年間の補助であったり、あるいは農地を取得します、L資金によって取得しますけれども、その後の利子補給、取得後の利子補給もさせていただいております。今まで多い方では、1,000 万円を超える、1,200 万円程度の町費補助もさせていただいておりますので、この補助制度が他の町村に比べて見劣りしているかといったら、決してそうではございません。浜中町などは、先進的な取り組みをしている町でありますけれども、これは浜中町と全く同じ内容になっておりますので、なかなかこれをさらに手厚くというのは難しいのかなという認識を持っております。

質問 3番 東口隆弘

浜中町の先進的なことについては、これからお話は尐しだけさせていただこうと思っております。今、部長からお話があったとおり、浜中町においても新規就農に関しましては、先進的なことをやられているということは承知をいたしております。そこで、これは私個人的な提案ということで、お答えはできればしていただいても結構でございますが、お聞きをしていただきたいと思っております。その昔、酪農家に対しまして、酪農を始めたい、もしくは規模拡大をするという酪農家に対しまして、町村から貸付牛というものが、制度がございました。牛を買った、お金を借金をして、それで、2年後もしくは3年後に子返し、子牛分を返すというような、ちょっと理屈にあうかあわないかはよくお考えをいただいて、そういうようなことも要望したいというふうに思っております。それで、このことにつきましては、また委員会等で、もしお話しすることができれば、お話をさせていただくということでさせていただきたいと思います。次に、友人の話の中で出ていたのが、幕別町は農業振興公社というしっかりした組織があって、そこで新規就農を目指す者が入って、ニューファーマー制度に入って酪農家に入って研修をするということで、環境は整っているという話はしておりましたが、その中でレポート提出があるという話をしておりました。このレポート提出が非常に大変だと。自分の思いを書けば、公社には認められないと。ゆとりみらい 21 の中でもなかなかそれに向けたようなレポートを書かなければいけない。これがなかなか大変で、それをクリアすることができずに新規就農をあきらめた方もいるというような話も伺っております。この辺について町のお考えを聞きたいと思います。

答弁 経済部長 飯田晴義(経済部長は2013年3月まで)

詳細については私も存じ上げてないわけでありますけれども、この幕別農村アカデミーにつきましては、農業大学校に匹敵するような農業者の研修機関という認定がなされております。ここで研修しながら、コースに入って研修しながら、教育資金という担い手センターから資金の借り入れも受けられるわけでありまして、これただ資金というと、ただの借金かと思われるかもしれませんけれども、実はこれ、3分の1、限度 200 万円は償還免除がされると、一定の条件を満たせばということなのですが、言ってみれば、小遣いをもらいながら研修もできると、そういった特典も実はあるわけでありまして、そういう公的な研修機関というふうに認定されている以上、やはりある程度のレベルは必要なのだろうというふうに思っております。ただ、レポートが通らない、通るということが変にいじめとはいいませんけれども、変にレベルを求めるようなことであってはならないというふうには思っております。

質問 3番 東口隆弘

それぞれの立場の認識の違いというものはあろうかと思います。このレポートの件に関しましては、ちょっときつい言葉になりますが、受け入れる地域としましても、顔も姿も見たことがないような者を受け入れるという不安もございますので、レポートが通る通らないということも認めざるを得ないのではないかなというふうに私も思っております。これは私の新規就農を実現をさせた友人の言葉でございますので、その辺も含み置きをいただきたいというふうに思っておりますので、お願いをいたします。次に、農場リースの件でございますが、農場リース、当然既存の農家が酪農家が離農しないと公社は買い取り事業も始まらない。当然の話でございます。それから、スケジュールがどんどん進んでいって、農村アカデミーに既に入校し、ニューファーマーズ事業に乗って農業実習を重ね、数年、3年もしくは4年とか2年とかいろんなケースがあるようでございますが、そういったこと、それで事業申請をし、9月に事業採択を受け、11 月までにおおむね乳牛を何頭、40、60、50、60 という頭数をそろえ、12 月ころから生乳出荷を始めるということになると思っております。離農が発生をし、それから事業が申請をされて、それで搾乳開始までおおむね 20 カ月とは一概には言い切れませんが、20 カ月、2年近くを要すると。この間、20 カ月の間に、手を挙げ、申請が認可をされるのが9月ということで、粗飼料の確保ができないということがまず大きな問題であろうというふうに思っております。つまり、自分が入ろうとする牧草畑が荒廃をすると。1年間まるまる利用することができない。今回の忠類に新規就農採択を得た方の場合は、個人といいますか、法人が一切の粗飼料の面倒を見るということでコントラを利用し、1年分のというか該当する農地の牧草を収穫をその法人がすると、それで面倒を見るということでスムーズに新規就農ができるということになるであろうというふうに思っております。それで、これもなかなか町単独の事業ではないということは十分理解をしておりますが、国、道の公共事業が発注を出るというのは秋だというのは十分承知もしておりますが、酪農家というのは粗飼料がなければ粗飼料を買えばいいではないかという簡単なことにはなりません、ましてや新規就農については。その辺のことについても無理とはわかっておりますが、町として国に対し、強くこのことについてもご理解をいただけるよう要請をしていただきたいところでございますが、いかがでしょうか。

答弁 経済部長 飯田晴義(経済部長は2013年3月まで)

おっしゃるように、確かに離農が発生しまして、新規就農が現場に入ると、就農するというまでの期間、約 20 カ月現在かかるわけであります。おっしゃる話も実は私どももお聞きしておりまして、今回のケースについてはある法人の方が全面的に研修先でもありますから、全面的に面倒を見ていただけるというようなことになったということであります。基本的にはそういうことはあってはならないわけでありまして、まずその前に、やはり新規就農を受け入れるということは、町にとってもそうなのですが、農協にとっても非常に大切なことなのだというふうに思います。将来の農協経営が成り立つかどうかということにかかわってくるわけですから、まずは農協サイドで何ができるのだということを十分検討していただきたいというふうに思いますし、それはできないとするならば、あとは制度上の問題ということになってまいりますので、迅速に引き継ぎができる、あるいは引き継ぎというか、就農ができる、あるいはその間の掃除刈りぐらいはどこかが責任を持ってやらせてくれとか、そういった方法について相談あるいは要請をさせていただきたいなというふうに思います。

質問 3番 東口隆弘

当農協におきましても、新規就農を迎えるに当たって、一番ネックになったのが、1億数千万円の一気の借金であるということでございます。掃除刈り等々の話もきっと出たのであろうと思いますが、それらについても十分今後ご指導していただきたいというふうに思っております。次に、浜中町の分場方式についてご質問をさせていただきたいと思っております。まず、私も尐しながら勉強させていただいて一般質問させていただいておるわけでございまして、この分場方式についてメリットとして考えられること、三、四つお話をさせていただきたいと思いますが、分場ごとの収支を見ることで、経営成果を明確にすることができると。本場と分場、分場というのは、離農された農場ということでございます。経営が安定をしてからその分場に入った独立を希望するものに対して切り離し、つまり独立することが可能であると。分場で赤字が出ても、連結決算により、埋め合わせが可能。農業従事経験を十分に積むことができる。これは分場に入って、自分が責任を持ってやるということでございます。地域との密着な関係を築くことができる。離農発生後速やかに生産を開始できる。先ほどもお話をさせていただきましたが、この本場というところが分場、離農した農場を一括買い上げをすることによって、春から秋まで牧草の耕地の管理をすることができる。それから、分場を経営をすることが容易にできるということであろうと思っております。次に、デメリットにつきまして、農場取得の際、農地保有合理化事業を利用するため、分場を放せば研修牧場としての規模が縮小となり、経営基盤強化法に基づく拡大型の経営改善計画に反することになり、これは大きな問題になるだろうと。だから、次は予定どおり分場を切り離したときに、例えば 60 町であれば、60 ヘクタールであれば、その切り離すと同時にまた違うところに 60 ヘクタールの農地を求めなければその本場として非常に大きな問題となるということになるかと思っております。当忠類農協は、大きそうに見えて、実は大きくないのですが、正組合戸数が 100 戸を切っております。これは忠類というところは、歴史がありまして、大樹町生花、晩生を含めますと、115 戸ぐらいになります。その大樹町生花、晩生を抜きますと、正組合員個数が 37 戸と。そのうち後継者がいない方もおりますので、これからどんどん出てくることになろうと思っておりますが、後継者がいない農家がふえる予定なので、町、JAほか、浜中方式のことをぜひとも設立に向けて町が音頭をとってもらいたいと思っておりますが、本町におきましては、三つの農協がございますので、なかなか現状を見ますと本町に7件の新規就農があるようでございますが、なかなか立場が違うものですから、なかなか難しいと思いますが、これらについても考えていただくことはできるのでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

今お話ありましたように、三つの農協があるわけでありますし、私ども定期的に3農協の組合長と町側あるいは農業関係団体との懇談という場を設けておりますので、今お話ありましたように、直感的に受けただけでは、これはまずは農協が対応することが大事なのかなという思いはありますけれども、それにタイアップした中で町としてどんなことができるのかといったことなどは、十分相談をさせていただきたいというふうに思います。

質問 3番 東口隆弘

そのとおりでございます。話題を上げさせていただいて、町の理事者の方々にお聞きをいただくということが私の使命かと今思っておりますので、よろしくどうぞお願いをしたいと思っております。最後になります。酪農ヘルパー、町長の答弁のとおりでございまして、非常に酪農をやっていると休みがない。生き物相手、生き物相手は 365 日休むことを知りません。知りませんというか休ませません。なものですから、この酪農ヘルパーの現状、状況につきましても、国、道に強く要望をしていただきたいと。基金の造成というのでしょうか、そういうものは強く強く要請をしていただきたい。また、町に対してもぜひとも今後につきましても、補助助成を変えることなく、もしくは上乗せを考えるぐらいのことをぜひとも行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

正直いって、この基金が平成 25 年で全部なくなってしまう。その後、どんな対応がされるのかということは今の段階ではまだ明らかではないわけであります。ただ、私どもは皆さんと同じ酪農ヘルパー制度をこれからも存続していくことが何より大切なことだと、その思いは変わりませんので、何らかの方法でこれらの基金の造成をさらにお願いする、あるいは町として、あるいは農協としてこれも同じように関係機関と相談の中で酪農ヘルパーをさらに発展、存続させていくように努力していきたいというふうに思います。

質問 3番 東口隆弘

ありがとうございます。最後に、締めの言葉を町長のようですが、させていただいて、私の質問を終わらせていただきたいと思います。町長のお言葉にもありましたように、酪農畜産の経営環境は飼料高騰の高どまり、高騰などによる生産コストが上昇している中で昨年度の猛暑による生乳生産の基盤がダメージを受けている大変厳しい状況に加え、東日本大震災に原子力発電所の事故が発生し、先行き大変不安視される中で、将来にわたる畜産物の安定した供給体制が危ぶまれる状況であります。また、TPP、EPA 交渉など、我が国の酪農畜産の市場開放をめぐり、危機的な状況にさらされております。我が国の食料供給を支える北海道の酪農畜産が食料受給率の向上に寄与しながら、持続的に発展するためには、農業者が抱えている将来に向かっての不安を払拭することが重要であります。町といたしましても、担い手確保対策と経営の安定に向けた幅広い支援を推進くださいますよう強くお願いをし、私の質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。

出典:幕別町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月16日 議事録 PDF(63ページ) 間違いを知らせる