幕別町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月8日
財政と景気経済対策について
2010年12月8日、幕別町議会の一般質問で、前川雅志議員が「財政と景気経済対策について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 前川雅志 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 前川雅志
通告のとおり、財政と景気経済対策についてお伺いいたします。岡田町長が幕別町の行政を担い、3期 12 年を終えようとしています。この間、国は高齢者の医療制度、障害者自立支援法、子ども手当など、新制度の創設、本町の基幹産業であります農業では、経営安定資金や交付金から品目横断的経営安定対策へと変わり、戸別所得補償制度へと変わろうとしています。また、世界規模の不況は依然回復の兆しを見せないが、現政権はカンフル剤すら打とうとしないどころか、建設投資の抑制を徹底しています。さらに、税収の減尐や社会保障費の増加により、地方交付税はここ数年増額されたとはいえ、大幅に削減されるなど、財源確保や制度改正等により、地方行政運営は困難を極めています。このような時代背景の中、岡田町長は刻々と変化する今日の社会情勢に明確に対忚する時代感覚を持って、次代を担う子供たちに明るい未来を約束し、すべての町民の皆さんが安心して生活できる環境づくりに尽力されてきました。町民がひとしく幸せに暮らすために、これまで行ってきた3期 12年間の行財政改革と景気経済対策についての成果と評価、今後の課題についてお伺いいたします。始めに、就任から一貫して進めてきた行財政改革について、お伺いいたします。ごみの有料化、国保税・上下水道の値上げなど、町民の皆様に大きな負担をいただき、職員数の適正化を図り、公共投資を抑制し、多くの皆様の我慢により財政の健全化に向かっているものと評価いたします。岡田町長はどのような成果があり、評価をしているのか、お伺いをいたします。次に、地域を支える農林業、商業・工業へさまざまな振興策を投じてきました。これまでの評価をお伺いいたします。また、現在の町内の経済状況をどのように受けとめ、対忚するか、お伺いいたします。次に、本町の基幹産業である農業について、国は新たな考えを示しています。TTP(環太平洋経済連携協定)の協議や戸別所得保障制度など、どのように受けとめ、対忚するか、お伺いいたします。次に、雇用対策の成果と課題をお伺いいたします。公共投資を大幅に増加させることが雇用につながると思うが、無駄な公共投資を行うべきではないと思います。今後、真に必要とされる公共投資をお伺いいたします。次に、この 12 年間では国においては千代田大橋のかけかえ、国道 38 号線の4車線化、堤防の強化など、道においては清柳大橋、札内のアンダーパス、幕大線の拡幅と跨線橋、途別川の改修、道内6生活圏のシルバーハウジングの建設、道営住宅の大規模改修、現在は3カ所の道営畑総と思いつくだけでも他の市町村がうらやむほどの事業量であります。町の手出しを尐なく事業を獲得してきたことを高く評価いたします。今後必要とされる国・道の事業をお伺いいたします。次に、町内業者でできることは町内業者で行うことを徹底してきたが、さらなる見直しと新たな挑戦が雇用創出につながります。例えば、車両の自賠責保険は金額も変わらないのに、帯広市の会社が扱っています。また、電算化はさらに加速されてきています。それと同時に委託料が増加傾向となっております。町内業者を育て委託することにより、雇用につながるものと考えます。見直しと新たな挑戦についての見解をお伺いいたします。7番目として、指定管理者制度は新たな雇用を生み出してきました。忠類の道の駅、百年記念ホール、青葉保育所と順次進めてきましたが、評価をお伺いいたします。また、事業者の準備の都合もあるかと思われますので、今後の考え方をお伺いいたします。最後となりますが、市町村間の競争に打ち勝つには、三極化された市街地の一体感の醸成は必要不可欠と感じます。岡田町長も日ごろから発言されていますが、どのように一体感の醸成を図る考えかお伺いいたします。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
前川雅志議員のご質問にお答えいたします。財政と景気経済対策についてであります。ご質問の1点目、行財政改革の成果と評価についてであります。私が、町長に就任いたしました平成 11 年当時は、バブル経済が崩壊して空白の 10 年と言われる日本経済の低迷期であり、市町村財政を取り巻く環境も非常に厳しい時期でありました。こうした状況のもと、本町では、平成8年に策定いたしました第2次行政改革大綱に基づいて行政改革を実施してきたところであり、平成 18 年には、最大の行政改革と言われる町村合併を実現し、さらに合併後において策定いたしました第3次行政改革大綱に基づいて、行政改革を進めているところであります。この間、特定の事務事業における受益者負担の公平を確保するためのごみ処理手数料の有料化や水道料金等の見直し、また、民間活力の導入により、住民サービスの向上を図るための各種業務委託や指定管理者制度の導入、さらには、財政の健全化のための起債の繰上償還などを実施してきたところであります。こうした行財政改革の成果につきましては、具体的には職員数の適正化などによる人件費の削減や起債残高の推移にあらわれており、とりわけ起債の残高につきましては、町長就任前の平成 10 年度が起債残高のピークで、一般会計において約 227 億円でありましたが、平成 12 年度から平成 14 年度には銀行等縁故債の繰上償還を行うことなどにより、徐々に減尐したところであります。その後、平成 18 年度の合併以後は、平成 19 年度から平成 21 年度に政府系地方債や銀行等縁故債の繰上償還を実施した効果があらわれ、合併時点では最高 238 億円あった起債残高も平成 21 年度末現在206 億円、本年度末には 200 億円を下回る見込みとなっております。今後も引き続き、住民福祉の向上や地域経済の活性化と財政健全化とのバランスに配慮しながら、まちづくりを進めていかなければならないものと考えております。ご質問の2点目、農林業・商業・工業の振興策の評価と現在の経済状況への対忚についてであります。始めに、農業振興においては、農業・農村振興計画を基本とし、財団法人幕別町農業振興公社の立ち上げを行いました。農業担い手センターの建設、農業気象情報システムの整備、家畜ふん尿処理施設設置促進事業、町営牧場入牧料の減額措置や飼料用トウモロコシの種子代に係る助成措置など各種の畜産緊急支援対策、ふるさと土づくり支援事業の拡充など、農協等関係機関と一体になって、時代に即忚したさまざまな施策を講じてきたところであります。次に、林業振興においては除間伐推進事業、公費造林推進事業など民有林の適切な施業を促す施策を講じるとともに、まくべつ元気の森植樹事業を開始するなど、森林・林業に対する理解促進にも努めているところであります。また、商工業振興の面におきましては、商工会振興事業補助、中小企業融資利子・保証料補助の拡充、プレミアム商品券事業への支援、創業支援事業、商店街活性化店舗開店等支援事業や住宅新築リフォーム奨励事業の創設など、商工会や関係機関と連携・協議しながら、可能な限り時代の要請にこたえてくることができたものと考えております。町内の経済状況は、一昨年のリーマンショック後長らく低迷しており、今後におきましても、公共事業の縮小やエコポイント、緊急保証制度、金融円滑化法など国の経済対策の終了に加え、消費者の買い控えやより安い物を買い求める傾向が強まり、一層厳しさが増すものと考えられます。町といたしましては、国・道の施策の動向を注視しつつ、商工会等と協議しながら、町として何ができるのか見きわめていかなければならないものと考えております。ご質問の3点目、TPP や戸別所得補償制度への対忚についてであります。TPP の関係につきましては、さきの増田議員のご質問にもお答えしたように、日本の経済にメリットがあることは認識しておりますが、幕別町あるいは北海道の農業、経済、社会にとって大きなダメージを及ぼすものと理解しており、容認できるものではないと考えております。そうしたことから、農協等関係機関と連携を図りながら、国に対する TPP 参加阻止に向けた働きかけや国民に対する理解促進に向けた働きかけを強化するとともに、町民に対する PR 活動にも努めてまいりたいと考えております。次に、平成 23 年度から畑作を含めて本格実施される戸別所得補償制度の関係についてであります。農林水産省は、本年8月に平成 23 年度概算要求と戸別所得補償制度の概要を公表し、対象となる畑作4品目に係る具体的な交付卖価を示したところであります。それによりますと、本町の場合、現行の水田・畑作経営所得安定対策の交付水準との比較においては、小麦がほぼ同水準の卖価、大豆の卖価は上昇、てん菜・でん原バレイショの卖価は下落という内容となっており、総体の交付額の減尐が危惧されたところでありますが、小麦の新品種であるきたほなみへの品種転換による増収やてん菜などの品代の上昇傾向などを加味した場合、おおむね現状維持の収入が確保される見込みであることから、ひとまず安堵しているところであります。また、戸別所得補償制度は現行制度に比べ、品質の向上や収量の増加など生産性の向上に対する生産者の努力が報われる仕組みとなっていることに、一定の評価をしているところであります。しかしながら、現在、進行中の国の予算編成作業においては、本制度の予算確保が流動的でありますことから、今後においては、国の動向を注視するとともに、場合によっては、町村会を通じて予算確保に向けた要請を行ってまいりたいと考えております。ご質問の4点目、雇用対策の成果と課題についてでありますが、景気の低迷が続き、その影響がそのままあらわれるのが雇用の問題であります。雇用対策の根幹は、景気浮揚や企業に対する支援など国が担うべきものでありますが、町といたしましても、これまで町卖独施策として、新卒者で就職未内定者の雇用、解雇などで失業した方を対象にした砂袋詰めや伐採木の整理事業、季節労働者を対象にした街路の清掃・除雪、町道環境整備事業などに取り組むとともに、国の基金事業を活用した明渠排水路支障木等整理事業、町有林補植・下刈保育事業、書類のデジタル化事業などによりまして、雇用の創出に努めたところであります。また、十勝北西部通年雇用促進協議会の一員としての事業展開や援農協力会への支援など、側面的な取り組みについても進めてきたところであります。しかしながら、町の直接雇用には限りがあることや、いずれの雇用対策も一時的な雇用にとどまらざるを得ないこと、さらには、高齢者雇用や障害者雇用については、企業の理解・協力が不可欠であることなど、町の雇用対策としてできることには、おのずと限界があるものと認識いたしているところであります。次に、真に必要とされる公共投資についてであります。本町におきましては、まちづくりの指針であります第5期総合計画に基づき、毎年3カ年実施計画を定め、財政状況を見定めつつ、経済社会情勢にかんがみながら、時期をはかって普通建設事業を実施・展開しているところであります。公共投資による雇用の確保は大きな効果が期待されるところでありますが、公共投資の目的の一つであります地域経済の自立に向けましては、公共投資依存体質からの脱却を達成するため、地域の発展戦略の立案・実施を担う人づくりの視点が重要であると言われております。どのように地域や企業において核となる人づくりにつなげていくのかにつきましては、なかなか難しい課題であり、一朝一夕でなせるものではありませんが、入札に当たっての総合評価制度や PFI 方式の活用など、企業の競争力を高め、自立的経営の確立を促していくような方策も検討していくべき課題と考えております。ご質問の5点目、今後、必要とされる国・道の事業についてであります。本町の進むべき方向を示したまちづくりの基本であります総合計画の実現性を高めていくため、国や北海道の計画との整合性を図ることによって、多岐にわたるまちづくりの課題を達成し、町民福祉の向上につなげてまいりました。ご質問の今後必要とされる国や北海道の事業につきましては、国道 38 号線千住東 13 号以東の拡幅、高規格幹線道路帯広広尾自動車道の整備促進などの道路網の整備促進、国営かんがい排水事業など農業の生産性を高める農業農村整備事業の充実、高速インターネット利用環境整備など高度情報通信基盤整備の促進、地域医療の確保と福祉対策の充実などを十勝圏活性化推進期成会として関係機関に要望しているところであります。ご質問の6点目、町内業者への委託と雇用についてであります。これまで、さまざまな業務等の発注に際しましては、特殊な技術を要するものなどを除き、町内業者で対忚できる業務につきましては、町内業者に発注するよう意を用いてきたところであります。例えば、平成 21 年度に実施いたしました国の補正予算による各種臨時交付金事業におきましては、耐震化工事実施設計や給食センターの厨房機器整備など特殊なものを除いて、総契約金額の 81%を町内業者に発注したところであります。また、入札資格を有しない町内の小規模事業主の受注機会の拡大を目的とする小規模修繕契約希望者登録制度を、平成 20 年度に創設したところであり、本制度における平成 21 年度の発注実績は 1,216万円となっております。ご質問のありました車両の自賠責保険についてであります。町が所有する公用車の任意保険につきましては、全国自治協会の自動車共済に加入しておりますが、同協会は、主に市町村等地方公共団体の損害保険の引き受けを行っているもので、車両や補償の内容などによっても異なりますが、一般的な民間の損害保険会社の保険料の3分の1から4分の1程度であり、非常に割安となっております。町では、こうしたことから業務を扱っている保険代理店に保険契約等を依頼しているところでありますが、万一の事故の際、自賠責保険と任意保険を一体的に処理する必要があるため、当該代理店において全国自治協会が認定する専門員により円滑な事故処理が行えることから、自賠責保険についても依頼しているものであります。また、庁内における電算システムにより、財務会計、住民情報などを総合的に管理する業務につきましては、その設置、調整、機械保守等において、高度の専門性を必要とすることから、民間に委託をしているところでありますが、これらの業務を持続的、安定的に遂行できる業者と契約しているものでありますので、ご理解をくださいますようお願いを申し上げます。ご質問の7点目、指定管理者制度の評価と今後の考えについてであります。始めに、道の駅・忠類及びアルコ 236 についてでありますが、両施設の指定管理者である株式会社忠類振興公社の職員数は、本年 11 月 30 日現在、正社員 10 名、臨時職員 11 名の合計 21 名であり、うち忠類地域在住の職員は 17 名となっているとともに、燃料や食材・飲料等の多くを地元で調達するなど、地域経済に大きな効果をもたらしているものと考えております。管理運営に対する評価につきましては、年度終了後 60 日以内に提出される事業報告書の内容を精査するほか、毎月各部門の売上明細書の提出を受けるとともに、取締役となっている町職員が、管理業務の実施状況や管理経費等の収支状況を逐一把握し、業務の履行確認、改善指示、監視を行っているところであります。なお、これまでの両施設の管理業務に関しては、接客マナーの向上、サービスの質の向上、清掃の徹底など民間意識を強くもった経営姿勢が、地元の住民を始め、利用者から高く評価されているところであり、観光情報誌北海道じゃらんが行う宿泊満足度ランキングにおいて、大手の名高いホテルが多数ある中、昨年に引き続き上位を獲得するなど、食事、接客・サービス、清潔感における高い評価は、広く定着してきているものと判断をしているところであります。次に、百年記念ホールについてでありますが、平成 20 年度の指定管理者制度への移行後、事務、音響及び清掃の各業務に従事している職員は 12 名で、このうち幕別町在住者は9名となっております。利用者数については、10 万人を上回っており、十勝管内の同様の施設と比較いたしましても高い状況となっております。また、平成 21 年度の事業実績につきましても、文化講演会が6公演、生涯学習講座が 57 講座を数え、年々増加してきている状況にあり、利用者の評判もよいことから、高く評価いたしているところであります。次に、札内青葉保育所についてでありますが、雇用状況は本年3月末までに、町の臨時保育士及び給食調理員であった者のうち、7名を指定管理者職員として採用いただいており、本年4月1日には常勤保育士、パート職員及び看護師を含め、21 名の勤務体制でスタートをしております。また、管理運営に対する評価につきましては、本年度からのスタートでありますので、総合的な評価につきましては、本年度の管理運営が終了し、来年度に事業報告書及び収支報告書が提出されたのちに、評価を行うこととしておりますが、本年8月に中間モニタリング、10 月に自己評価等を実施しており、これらの結果を踏まえて、最終的に1年間の評価を行うこととしているところであります。なお、これまでの保育の内容等につきましては、各保育室に絵本や遊具等が設置されている上、屋外での運動も活発に行われており、児童に対する良好な保育環境の提供について適切に運営がなされており、保護者からもほぼ満足いただいている状況にあると判断をいたしているところであります。ただいま申し上げました施設におきましては、いずれも新たな雇用の創出や住民サービスの向上につながっているものと高く評価しているところでありますので、引き続き指定管理者制度を活用してまいりたいと考えているところであります。また、その他の施設につきましては、現在、庁内における検討委員会で協議している指定管理者制度導入に関する基本方針の見直し作業におきまして、制度導入を図る施設とその時期などについて再検討を進めているところでありまして、本年度中には一定の方向をお示しできるものと思っております。ご質問の8点目、どのように一体感の醸成を図る考えかについてであります。合併はゴールではなく、新しいまちづくりのスタートであり、尐子高齢化、情報化、グローバル化の進展など社会が大きく変化する中において、住民ニーズは複雑で多様化し、行政と地域住民が一体となって地域の特性を考えながら、主体的にまちづくりに参加することが大切な時代だと考えております。そのため、地域の主役となる町民が、幕別町に住み続けたい、愛着を感じるという意識の基礎となる地域の一体感の醸成を図っていくことが、合併後の幕別町の大きな課題であると認識し、取り組んでまいりました。まず、手始めの取り組みといたしましては、役場がしっかりと一つになること、職員のまちづくりに対する意識や姿勢を共有化し、まちづくりの方針をすべての職員に浸透させ、決して職員の意欲の低下を招くことのないように努めてきたつもりであります。そのためには、幕別と忠類の職員の人事交流を行うこと、組織内での情報の共有化を図ることを推し進めてまいりました。加えて、職員は積極的に地域の行事などに参加し、そこでの町民との交流機会を通じて、職員と町民との距離感を縮め、一体感をつくり出していくことに努めてまいりました。次に、町民相互の一体感についてでありますが、町内の福祉団体、産業経済団体や文化体育団体等の統合を進めることや、全町クリーン作戦など町民交流事業や中学生海外研修、各種町民スポーツ大会の実施、産業祭りやどんとこいむら祭りの際の連絡バスの運行、マンホールのふたのデザイン統一など、多方面の分野において、一体感の醸成を念頭に事務事業を進めてまいりました。しかしながら、我々、行政ができることは、このように舞台を整え、均衡ある発展を図ることにとどまっており、何よりも大切なことは、この舞台の上で一人でも多くの町民が地域全体の発展を思い、みずからの意思でまちづくりに参加いただくことであろうと考えております。そのことが、この町に住み続けたい、この町に愛着を感じるという思いにつながり、結果として地域の一体感の醸成が図られていくものだと考えております。今後におきましても、さまざまな場をとらえて、そうした機会の創出に努めてまいりたいと考えております。以上で、前川雅志議員のご質問への答弁とさせていただきます。
質問 6番 前川雅志
それぞれ答弁をいただきました。この 12 年間、世の中が目まぐるしく変わる中、大変な苦労をされて、この町政運営をされてきたということを改めて敬意を表するところでありますが、そういった中、就任されて、答弁でもありましたように、227 億円の借金を引き受けて、大変な船出をされたということでありまして、私がこの計算をさせてもらってみたのですが、21 年度の地方債残高は 205 億円でありますから、この幕別だけで 22 億円ぐらいの借金返しを行ったと。これ合併したときの忠類が持っていた起債残高も 30 億円近くあったかと思いますので、合わせて 50 億円の借金の返済を行って、基金の残高は 21 年度で 31 億 5,000 万円ちょっとでありますから、10 億円ぐらい減ったのかなと思っております。町長、この 12 年間で 40 億円財源をよくしたというか、その借金を減らしてきたのだなということで、そこには大変な苦労があったのかなというふうに思っております。そこで、お聞きしたいのですが、平成 21 年度は 14 億円起債を減らしました。借り入れと返した分とで 14 億円ぐらい減らしたわけでありますが、今後の考え方として、公債費比率が上がるということは、町にとって大変なことであると思いますので、そこには最大限配慮しながらということになるのかと思うのですが、返せるものはとにかく返して、尐しでも公債費比率を下げていくのだという考え方に立っているのか、それともある程度はバランスをとりながら、町にお金を使いながら、公債費比率は上がらないぐらいに借金返しをしていくお考えなのかということをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
今後の公債費比率の推移については、実はこの後、牧野議員からの財政問題の質問にもあるのですけれども、私どもは今言いましたように、償還額を下回る借り入れですから、年々減っていくことになるわけですけれども、今、町の事業自体がそう大きな事業がどんどん進めていませんから、建設事業にかかわっての起債の借り入れというのは非常に尐なくなってきて、恐らく 10億円を割っている状況だと思います。そのほかに、今は交付税見合いの交付税の足りない分を減収補てん債というような形で借り入れて、そういったものを含めると、10 億円を超えるぐらいなのですけれども、ただおかげさまで合併特例債あるいは忠類地区においては過疎債、こういった今までには幕別町ではなかった新たな起債の借り入れが非常に償還にかかわっては有利なものになってくるというようなものですから、そういったことも含めながら、あくまでも必要な事業に対する借り入れは、これからも続けなければならないと思いますし、当然のことながら、そう多くの起債をふやしていくということにはならないのだろうと、そういったことで、両面をとらえながら、これからも健全な財政運営に努めてまいりたいというふうには思っております。
質問 6番 前川雅志
財政のところで、関連しながら、順番が雇用対策のほうのあわせてお伺いしたいと思うのですが、就任前は、忠類がまだないときで、建設事業費が 38 億 2,000 万円ぐらいありまして、平成 21 年度は当初予算では 10 億円台だったかと思うのですが、国の臨時交付金があったことによって 20 億円、21 億 9,000 万円ぐらいの公共投資がありました。それで、5期総に沿って随時というお話でありましたが、前倒しして工事を、去年、ことしにかけて行ってきたと思うのですが、住民要望の高いそういった公共工事、必要な公共工事というのはまだあると思うのですが、どのようなお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
ピーク時 38 億円ぐらいの普通建設事業があった時代もあるわけですけれども、今のベースで行きますと、18 億円ぐらいが大体ベースかなと。それになかなか卖年度でも難しいものですから、できるものは前年度の交付金なんかを活用して、何とか総体の事業量を確保していくというのが今の歩みであります。今回もちょっと 12 月議会には間に合わなかったのですけれども、国の活性化交付金等が決まってまいります。これらを受けて、来年度予算と合わせてこれらを含めて何とか尐しでも住民の皆さんの要望にこたえるために、事業量、事業費の確保には努めていきたいというふうに思いますけれども、やはり住民の皆さん、特に公区長さんからの要望、これが一番高いのはどうしても生活道路に係る整備というのが多いわけであります。道路はもう一つは1回整備すると何年かたつと再びオーバーレーだ、補修だというようなことが求められてくるものですから、1回ですべてが終わってしまうということにはならない部分もあるわけですけれども、大きないわゆる幹線道路となるようなところは、おおむね終わっているのかなというふうに思いますし、それ以外のいわゆる生活道路につなぐ部分について、まだまだ要望が多いですし、未整備のところも多いわけですので、それらを計画的に進めていくことになるのだろうというふうには思っております。
質問 6番 前川雅志
町内の経済状況ということでお伺いをさせていただいたわけですが、工業へということも入れさせていただきました。現状といたしましては、その国の流れとして、コンクリートから人へということは理解しているつもりでありますし、いつまでも公共事業に依存する企業のあり方はどうなのだろうと、私自身も思いますが、現状としてはそこからなかなか抜け出せない、そういった状況がある中で、急激な仕事量が減ってくるということは、町内にある企業の存亡にかかわるというか、もうやっていけないのだという、そういったところまで来てしまいますので、新年度に向けての予算というのが、このままで行くと、国の経済対策もどうやらあるんだかないんだかわかりませんので、また当初予算でいくと、10 億円台の事業量ということでありますと、それは維持が入っている話でありますから、新規の事業がほとんどないということになるのかなと、すごく心配をしているところであります。先ほども財政状況を聞かせていただきました。私自身はそれほど幕別町の財政が悪いとは思っておりませんので、そこら辺のバランスととりながら、新年度に向けてのお気持ちというか、お考え方をお伺いしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
町内の業者の方が安定して企業を経営していく。それなりの当然のことながら、事業量を確保し事業をやっていくことなのですけれども、ただこれは町の仕事だけでは、これすべてはやり切れない部分があるのだと思います。ところが今、ご案内のように、国の仕事あるいは特に土地改良基盤整備事業の大幅な削減などで道の事業が減ってきているわけですから、その減った分を全部町がカバーするということにはこれ当然なり得ないわけですので、その辺が難しいところでもありますし、我々としては尐しでも多くの事業を確保して、町内業者の皆さんにお渡しする、実施していただくことが我々の役割だというふうには思っておりますけれども、これも先ほど来お話ありますように、町の財政、特に交付税の動き、動向、こういったものを見きわめた中でなければ、簡卖に来年も何十億円と、次も何十億円というようなことにはなっていかない部分もあるのだろうというふうに思いますので、そういった町の財政状況あるいは社会経済情勢等を見きわめながら、私どもの町としての対忚もしていきたいというふうに思います。
質問 6番 前川雅志
国と道の事業のお話が出ましたので、5番目のところに関連してお伺いをしたいのですが、町の手出しが伴う公共事業というものもあると思います。代表するのが道営畑総とかそういったところだと思うのですが、これも発注が道でありますから、北海道でありますから、広範囲な、特に去年あたりから入札に参加できる会社も広がってきましたので、幕別の人から見れば、知らない会社が来て、工事を行うなどということが多く行われているわけでありますが、ここら辺の町がある程度負担している工事について、やはり幕別だけでということにはならないのかもしれませんが、先ほど町長もおっしゃっていたように、地域貢献ですとか、さまざまな方法の中で、地元企業が仕事できるような考え方をしていく必要があるのではないかと思うのですが、見解を伺いたいと思います。それと、他の企業が落札してしまったときに、町内企業との連携のあり方ですとか、協力ですとか、そういったところも必要だと思うのですが、いかがお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
これは難しい話で、事実古い話でもありますし、なぜ駒畠で土地改良事業やるのに本別の業者が来てやらなければならないのだと。そして、足寄で事業やるときに幕別の業者が向こう行って土地改良事業やる。ただ、これは正直言って、我々の力ではどうにもならないわけでありまして、いわゆる十勝支庁、今は総合振興局へ出した指名願の中で指名があって、入札して、落札して、それぞれの工事現場へ移るものですから、私どもが地元の業者で地元の仕事をということにはならない部分が今までもあったわけであります。そういった意味で、私どもはできる限り地元の業者の方に地元で仕事してもらうことが一番いいのですけれども、今はその仕事どこと言わず、仕事をとること自体が厳しい状況にあるというようなこと話として聞かされるわけで、なかなかこれをほかのところへ行って、地元へ仕事渡してくれというようなことはなかなか言いづらい部分があるのだと思います。それともう一つ、私どもが気にしているのは、老人ホームが今度建設されるというような場合なんかもそうなのですけれども、あるいは JA がいろんな施設を建てるというような場合、何とかこういうところについても、地元を使っていただけるようなことを願っていますし、我々がお願いするというのもちょっと変なのですけれども、できる限り地元の業者を使っていただければありがたいなと、そういう思いではおります。
質問 6番 前川雅志
厳しい財政の中で、町が負担しながらせっかくの事業でありますから、地域、そこには住民福祉の向上だとか経済の発展とかそういうことがあるかと思うのですが、せっかくの仕事なので、地域経済が潤うように尐しでも努力をしていただければと思います。次に、TPP の問題でありますが、先ほど質疑がありましたので、町長の考えはよくわかるというか、同じ思いでありますので、食の安心・安全のために、また先頭に立って頑張っていただきたいなと、ともに頑張りたいなと思います。それと、所得保障制度のほうでありますが、町長は一定の評価をされているということでありますので、心配はしていないというふうに受けとめたらいいのかなと思うのですが、ただ、これも町長もおっしゃっているように、先行きがまだまだ不透明ですので、今後の推移をよく見ながら、農業者の所得が低下しないように、輪作体系や営農体系など、やっぱり関係者などともう一度協議しながら、備えていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
戸別所得保障対策については、これも農業団体を中心としながら、いろんな要請活動は続けております。私が評価できると言ったのは、今の制度の中で一定の所得の確保ができるということで、一番不安なのは、当然のことながら、これに伴う予算をいかに確保し、予算づけするかというところで、そこまで行かないと本当に実施されるのかどうか、あるいはまたいろんな品種によっての問題、あるいは北海道のような大型の作付をするところに対する何か補正のようなものも今言われているようですけれども、まだまだ細部についてはこれから詰められていくのだろうというふうに思いますので、今お話ありましたように、農業者の皆さんが理解できるような、納得できるようなそういう結果となるような制度となるべく、我々も努力していきたいというふうに思います。
質問 6番 前川雅志
次に、6番目の町内業者、町内でできることは町内業者でということで、たとえ話で自賠責保険だとか、あと電算化のところを出させていただいたのですけれども、そういうふうにもう一度整理すると、もしかしたら、町内でできるような仕事があって、町外に出してしまっているような仕事があるのではないかと思いますので、そういったところの整理をいま一度されるかどうかということをお伺いしたのと、それと電算化に伴って、事業量がすごくふえてきています、だんだん。これもきっと増加傾向にあるのだと思っております。その町長がおっしゃるように、安定した企業でないとなかなか難しいということはよくわかります。最近もつぶれて役場のコンピュータが大変になった町村もあったようですから、そういう気持ちもよくわかるのですが、町内でこういった仕事をやっていこうという考え方を示せば、企業はそれなりの準備をしてくるのではないかと私は思っております。尐しずつ町内業者になるか、よそから来ていただくかわかりませんけれども、町内でそういった仕事が完結できるような仕組みづくりということが、この新たな雇用と産業をつくっていくのではないかと思うのですが、そこら辺の町長の見解をお伺いしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
町内業者を活用する、このことは私ももちろん意を同じくするわけですけれども、ただ、今の保険の関係なんかは先ほど言いましたように、各市町村が自治協会で加入すると。それは任意保険に入るわけですけれども、そこから、そこの指定を受けているその自賠責の保険会社に町が加入する。それを幕別の地元の保険会社に入ると、一つの何かがあったときに、片一方はこっちから片一方はこっちからというようなことにはなりづらいというようなこともあって、ちょっと町内では難しいのかなと。逆にその町内の保険業者の方がそういった自治協会の指定を受けているようなことになれば、またこれ違うのかなというふうに思いますけれども、それは今も研究するようには話しておりますけれども、現実には今のところはないのではなかろうかというふうに思います。もう一つ、この電算の関係は、結局うちは東芝ですし、大きいところでは富士通ですとか、そういった上につながっていますので、今町内でそういう電算をやりたいとかやろうというような意向がある人がいるのかどうかわかりませんけれども、なかなか難しいのかなという思いはしていますけれども、それ以上詳しいことはちょっとわかりませんけれども、どういった方向で進められるのか、それに町がどんなことで協力したり、お願いすることができるのか、それはまたケースによってご相談させていただければというふうには思います。
質問 6番 前川雅志
例に挙げた二つの案件につきましても答弁いただきましたので、ちょっとお話をさせていただきたいのですけれども、保険に関しましては、それぞれ代理店がいて、職員さんがいらっしゃって、そういった方々が処理されるわけでありますから、役場の皆さんの手を煩わせることもないのかなというふうに思っておりますので、どこに出しても同じような仕事はできれば町内でやるべきでないかなというふうに思っております。それと IT の電算化につきましても、いきなり幕別町役場の今の電算をすべてお任せするということにはならないと思いますので、尐しずつこういう仕事を出していくのだという考えを示せば、それに伴って町内業者というのも、町内業者とは限らずですけれども、そういった民間の企業は準備をされるのではないかというふうに思っております。最後の8番目の一体感の醸成についてお伺いするわけでありますが、これまで質問させていただいたのは、大体どういうことがあってもお金で整理つくようなお話ばかりさせてもらったのですが、この一体感の醸成につきましては、人の気持ちの問題であります。合併して5年目でありますが、それ以前にやっぱりこの町は、市街地が二極化されていますから、いまだに本町だ札内だという、こういった話があちこちで出ると。そこでやっぱりそこが町の一つになかなかなり切れない原因の一つなのかなというふうに思っていますし、何をやるにしても、みんなで一生懸命やろうと、さっきのイベントの話ではありませんけれども、そういった体制がなかなかとれないと。町長がよく一体感の醸成という話をされていまして、最初ぴんと来なかったのですけれども、だんだんこの町議会に出させていただいて、ああ、何か言っている意味がよくわかるなというような感じがあるわけでありますが、ここも本当に苦労の絶えないところで、答弁もいろいろお話をいただいたのですが、とにかく頑張っていただきたいし、ともに、私もその立場にあれば、頑張らせていただきたいなと思います。最後に、財政を悪化させてまで施策を打てというふうには思っておりません。ただ、12 年間すごく厳しい中、辛抱されてきました。さっき午前中も町長の立起表明があったわけでありますが、そういうお気持ちをやっぱり物すごく期待しながら、次期に向けて力強いリーダーシップをとっていただいて、その岡田町長カラーを出していただいて、行政運営をしていただきたいと思うのですが、景気経済対策について決意がありましたら、町長の決意をお伺いして、質問を終わります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
財政問題、特に我々が財政を語るときには、どうしても国ですとか、やはり社会経済の動きの中で町の財政に及ぼす影響というのが非常に大きいものがあるのだろうというふうに思います。ですから、今もう既に来年の話、来年の予算編成、今うちは入っているのですけれども、財務省がまだ1兆 5,000 億円の交付税の特別枠を減らそうと。もっと言っているのは、地方はまだ2兆円から3兆円多く国から金を持っていっていると、地方は裕福だと、こういうことが現に言われているわけでありまして、これから国の予算編成で総務省と財務省の大きな戦いになってくるのだろうと思いますけれども、私どもはその影響をもろに受けて予算を組み、財政執行をしていくというわけでありますので、私もなかなか先行きが不透明な中で、どこまでその財政の健全化あるいは住民の皆さんの要望にこたえられるかというのは、難しい面はたくさんあるのだろうというふうに思いますけれども、おかげさんで先ほども言いましたように、かなりの部分で地方債の残高も減ってきた、公債費比率も尐し減ってきたと、下がってきたと、そういったことを励みにしながら、また新たな気持ちで頑張っていかなければならないなとそういう思いでおります。
質問 6番 前川雅志
終わります。