幕別町議会 平成21年第4回定例会 2009年12月9日
社会的弱者の雇用創出について
2009年12月9日、幕別町議会の一般質問で、藤原孟議員が「社会的弱者の雇用創出について」質問し、町長 岡田和夫、企画室長 佐藤昌親が答弁しました。
- 質問者
- 藤原孟 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、企画室長 佐藤昌親
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 藤原孟
通告に従いまして質問いたします。1、社会的弱者の雇用創出について。政府の地域雇用戦略会議の設置を受け11月に札幌で全国に先駆け、行政の仕事である公園や公共施設の管理などの外部委託を通じ、派遣切りされた若者や障害者、元服役者などの雇用を生み出していく会議がありました。ヨーロッパでは、社会的弱者を雇う仕組みをつくっていくことは一般的であり、この雇用の創出により、生活保護費などの自治体の福祉予算が減らせる効果があると言われています。しかし我が国の最近の経済状況はアングロサクソン系の思想である自由主義・過度な価格競争を求める風潮が強く、弱者を雇用するゆとりがなくなってきます。このような中で最近、第2期町障害福祉計画に基づき障害者の職場体験を実施され、個人への支援がなされたことは重要なことであると思います。今後は、この行動が個人の支援で留まることなく、雇用者側の理解を求め就労機会の拡充を図るべきである。また、現在の経済状況は、非常に悪く求人率前年比3割減であり弱者の雇用拡大には官民連携はもとより、特に行政の指導のもとで、旧来の日本型の入札方式に、今新しく始まっている総合評価制度や地域貢献度などの透明度が高まる制度を導入し、外部委託業務から社会的弱者の雇用を創出すべきと思っております。2点目、低炭素社会への役割から役場庁舎を建て替える。鳩山首相が国連気候変動サミットの演説で2020年の二酸化炭素排出量を25%削減すると発表された。この数値の実現には、太陽光発電の普及も建物の断熱化も、それこそあらゆる施策をやり尽くして社会全体を根こそぎ変えないと達成できる数字ではありません。そういう中で、行政の中心を担う役場庁舎は昭和47年の建設であり、現施設の耐震改修費用も膨大であると伺いましたが、行政・住民情報の安全な保存という面から、被災のままいつまでも放置はできないと思います。コンクリートから人へと予算の変更をする政権に対し、積極的に高品質を持つ環境対応がある、つまりエネルギー消費25%削減できるとか、先進的な貢献度が高い建物にする。いわゆるデモンストレーション効果の高い施設を示し、早期の建て替えを行うべきと考えますが町長に伺いたいと思います。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
藤原議員のご質問にお答えいたします。はじめに、「社会的弱者の雇用創出について」であります。米国の金融危機に端を発する経済危機がわが国をも襲い、政府は去る11月20日に発表した月例経済報告において「日本経済は、ゆるやかなデフレ状況にある」と宣言したところであります。こうした状況の下、雇用情勢は一層悪化し、過去最悪の失業者が発生する恐れがあると言われておりますが、とりわけ、高齢者、障害者そして母子家庭の母など、いわゆる社会的弱者の雇用情勢は、特に厳しい状況であると言われているところであります。国におきましては、本年10月23日の緊急雇用対策本部会議において、「緊急雇用対策」を決定したところであります。本対策は、「情勢に即した機動的な対応」、「貧困・困窮者、新卒者への支援の最優先」及び「雇用創造への本格的な取組」の3つの視点に立って進めるものとしており、新卒者や離職者のほか障害者や外国人労働者など、社会的弱者の支援を早急に実施するとしております。具体的には、ハローワークの機能強化により、就職相談のほか住居及び小口融資などの相談や手続きを行う「ワンストップサービス」事業の試行や中小企業の雇用の維持・拡大への支援などであります。また、本対策の一環として、地域において官民が連携して、地域の実情に応じた雇用対策を実施する母体となる「地域雇用戦略会議」の設置を都道府県に対して働きかけているところでもあります。本町といたしましても、これまで各種の緊急雇用対策を実施してきたところであり、本定例会におきましても、緊急の雇用対策に係る補正予算を提案させていただいているところであります。障害者の雇用に関しましては、本年3月に策定いたしました第2期幕別町障害者福祉計画におきまして、「障害のある人が、地域の中で安心し、生きがいをもって暮らせるまちづくり」を基本目標とし、「施設から一般就労への移行」等に対応した基盤整備を目指しており、障害者の雇用の拡大を促すことは重要な課題であると認識しているところであります。このようなことから、町といたしましては、商工会などを通じて障害者の雇用の促進についてPRに努めているほか、「障害者職場体験事業」として図書館などに4名の方を受け入れさせていただいたところであります。ご質問の趣旨は、「総合評価方式による入札等において、社会的弱者の雇用を創出する制度を導入すべきではないか」と捉えておりますが、総合評価方式による入札制度は、価格競争の激化が引き起こすダンピングの急増による手抜き工事と、それに伴う品質低下を防ぐことなどを目的に、平成17年に制定された「公共工事の品質確保の促進に関する法律」により創設されたものであります。価格のほか、耐久性、維持管理の容易さ、工期の縮減、環境への影響など価格以外の技術面の要素を総合的に評価して落札者を決定する方式であることから、雇用実態などの社会的要素を評価項目に入れることは制度の趣旨からはなじまないものであります。しかしながら、入札参加業者の格付けにおきましては、技術的要素のほか社会的要素を審査項目に加えることが可能であり、本州におきましては、障害者の雇用率を審査項目に加えている市町村もあるというふうに伺っております。町が発注する工事を通じて、障害者などいわゆる社会的弱者の雇用の拡大を促す方策のひとつとして、入札参加業者の格付審査基準への反映につきましては、他の地方公共団体の事例など調査研究してまいりたいと考えております。次に、「低炭素社会への役割から役場庁舎を建て替えることについて」であります。藤原議員のご質問は、日本が先の国連気候変動サミットで表明いたしました「二酸化炭素排出量を1990年対比で25%削減」を意識し、役場庁舎の建て替えにあたっては、そのことを先進的に取入れた計画を持つべきとのご指摘と捉えているところであります。ご承知のとおり、本町ではこれまでも省エネルギービジョンや新エネルギービジョンを策定し、低炭素社会の実現に向けた施策を進めてきているところであります。具体的な取り組みといたしましては、さかえ保育所の建て替え時に太陽光パネルを設置したほか、本年度、国の経済危機対策臨時交付金や公共投資臨時交付金を活用し、町内の小中学校5校で、太陽光パネル設置や省エネに繋がる改修工事を実施しようとしているところであります。役場庁舎の建て替えにつきましては、建築からすでに37年を経過した庁舎であり、今後は耐震化を図った改修、さらには建て替えをも含めた検討を進める必要があるものと考えております。このため、先般、関係課による「役場庁舎のあり方検討委員会」を設置したところであり、今後、本格的に協議を進めていこうと考えているところであります。いずれにいたしましても、低炭素社会の実現に向けて、庁舎の改修や建て替えの際には、藤原議員のご意見も含めて検討してまいりたいと考えております。以上で、藤原議員へのご質問への答弁とさせていただきます。
質問 4番 藤原孟
それでは、社会的弱者の雇用についてお尋ねいたします。答弁に、施設から一般就労への移行のため、障害者の雇用状況を促す、これは重要な課題と認識しているとありましたが、ではまず幕別町では障害者の公定雇用率確か1.59%と聞いておりますが、他の町村から見ると非常に低いと認識しております。この改善について、まずどのような考えをもっているかお伺いいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先般新聞に1.59という数字が出て、私どもとほか何町が低いというようなことが新聞に出ていました。私は非常に記事を見て残念に思ったのですけれども、我々の調査には幕別町の職員何人に対して障害者を何人雇用しているかが基準であります。私の町では、基準に対して3名を雇用しているということで、当然基準をクリアしているということで今までしてきたのですが、なぜかあの新聞は、その人数ではなくて、率を対象にしてあのような記事が書かれたものですから、ああいう結果になったのですけれども、法定には十分、法定をクリアして障害者の雇用をしていることは間違いありませんので、ひとつご理解をいただきたいというふうに思います。
質問 4番 藤原孟
3名という数字なのかパーセントはさておき、なかなかやはり弱者の雇用というのは、大変なことだと思っております。特に、やはり社会的弱者の雇用というのは、官民連携でなければなかなか進まないし、行政の役割というのも非常に大きいのだと思います。その中で、やはりこれを進めるということになれば、やはり外部委託その件で官いわゆる業者と協議をしていくべきではないかと思います。特に今、価格競争だけで業者を選定するということになれば、やはり経営者にしてみれば経営上・精神上なかなか余裕がなく、弱者の雇用というのは進まないとそう思っております。行政として指名や入札時点で弱者の雇用を条件とする、または事業実績、地域貢献度など、いわゆる加算方式を取入れて総合評価、またはランク制を使って最低入札者イコール落札者ではないという、過度の低価格競争を止め、なおかつ労務者に低賃金の支払いをさせないという、そういう行政が持つ目的達成のために町独自の施策も導入する。いわゆるポイント加算方式などを導入して雇用を図っていくと、そういう考えを持っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
私どもの町の格付け審査は、経審をもって格付けをしている訳でありまして、いわゆるかつてはそれにプラス主観点数でしたか、町がそれにプラス主観点数を加えていた経緯もありますけれども、今は客観的な数値を持っていわゆる業者の貼付けを行って、何点以上はBランク、何点以下をCランクなんていうことを分けております。これに今言ったような障害者の雇用というようなものを新たな観点として捉えて、経審の点数に主観的な部分で加えることが、これは本当にいいことなのかどうかについては、私どもはもう尐し研究する余地があるのではないかなというふうに思っているところであります。先ほどの答弁でも申し上げましたように、道外の市町村、工業団体において実施しているというようなところもあるやに聞いておりますので、そういったことも含めてどうするべきか、ということを検討していきたいと研究していきたいと。さらには、最近になりますと、地域貢献度なんていうことが盛んに言われて、それらも今の総合評価総合判定方式ですか、そういった中でも取入れられているようですが、そういった中に障害者の雇用というものを含まれていくことが可能なのかどうか、いろんなことも想像される訳でありますけれども、今のご提言いただいたことについては、十分研究をさせていただきたいというふうに思います。
質問 4番 藤原孟
ソーシャルビジネスと呼ばれる地域の課題に対して、ビジネス手法で解決する。そういうことが今、北海道では札幌市が弱者を3名を雇用する条件を付けて、社会的課題解決推進事業を委託しております。本町においても既存の福祉施設の利用者や団体がありますが、まず手始めとして小規模ながらそういう事業を委託する考えというのは持ち合わせていないでしょうか伺います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
障害者の方を任用する、それぞれ会社の事情もありますでしょうから一概にはこう言えないでしょうし、もちろん障害者の方も任用される雇用される以上は自分に合った、それなりの仕事を当然のことながらしていかなければならない訳ですから、そんないろんな事情を踏まえたなかで障害者の方が任用されて、多くの方が任用されることが我々は一番望むところでありますので、今言われたように、うちが発注する中で、事業が全て障害者の方に一緒になってやっていただけるものがあるのかどうか、そういったものも踏まえながら検討していかなければならないというふうに思いますけれども、私どもとしては、できる限り障害者の方が一般任用されて、雇用されて皆さんと一緒に健常者と一緒になって働いていただくことを何よりも望んでいるところではあります。
質問 4番 藤原孟
弱者に対して新しい雇用をつくるということで例なのですけれども、例えば我が町のパークゴルフ場、これを有料化し、そしてその料金の徴収業務を福祉施設の利用者とかNPOの団体等に委託させ、もちろんそれには弱者の雇用ということも条件を付けて実施し、その集めた料金というのは、維持管理に使うことよりも弱者の雇用拡大やその業務賃金に使う。そうすることによって、パークゴルフの愛好家にも十分支持されるのではないかとおもいます。ぜひこの新しい雇用を生むという、そういう考え方を持ってほしいと思いますがいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
パークゴルフの有料化については、また別な次元での問題だろうというふうに思っておりますけれども、今いただきましたご提言については、十分検討させていただきたいというふうに思います。
質問 4番 藤原孟
それでは2番目の役場庁舎の建て替えについてお伺いいたします。これは昨年12月定例会の前川議員が庁舎の安全性について質問され、その答弁は財政の活用も含めさらに十分な検討を重ねながら実施するということでありました。役場庁舎は、耐震度不足であるということはもちろん十分しっており、あの平成15年の地震のとき、单側の柱が座屈破壊をおこし、そのまま放置されたということも事実であります。そういう中で、地震研究者の中では役場の庁舎、いつ倒壊するか、いつ大きな地震がくるか、今日まで何事もなく過ぎてくれたことは奇跡の日々であると言われております。庁舎の危険度は、もちろん十分認識されております。あれから約1年経ちましたが、答弁には役場庁舎のあり方検討委員会もつくったとありますので、その中身・組織についても含めてお尋ねしたいと思います。ぜひ、どういう委員会なのか尐しご説明願います。
答弁 企画室長 佐藤昌親(企画室長は2009年12月まで)
答弁の中に先般関係課によります役場庁舎のあり方検討委員会設置ということでありましたけれども、これは役場庁舎の中で企画室、あるいは総務部、建設部ということで主に庁舎をこれから進めるにあたって、それから民生部ですね、にあたりまして広く関係するところを対象といたしまして、先般11月に立ち上げをしたところであります。この基本的な考え方といたしましては、これまでも庁舎の考え方、管内も老朽化しているということもあり、さらには耐震そのもののこともあったものですから、基本的には改修できるものなら改修ということでありましょうけれども、費用対効果のこともありましょうし、そういう意味では広い意味で、そういうことを考えながら今後の庁舎のあり方について検討していこうということで考えているものであります。以上でございます。
質問 4番 藤原孟
それでは今、新しくできた政権というのは先ほど言われましたけれども、事業仕分けという手法で、箱物予算はまさしくばさばさと切り捨てる、そういう感覚を私はもっている。しかるに庁舎の耐震度不足という大義名分だけでは、これからなかなか予算要求のテーブルの上にも乗らないのではないかなという心配をしております。ただ鳩山首相は、CO2マイナス25%という大きな提案をされました。その実現のためには、おそらく予算的にあれもやります、これもやりますということはなくなって、質的評価のできる、そう認められたものだけが予算化されていくのではないかと思いますので、幕別役場庁舎につきましても環境対応を積極的に取入れ、例として挙げると言えば大げさなのですけれども、旭川にあります道立北方建築総合研究所の建物のように、一般庁舎よりもエネルギー消費量が約50%も削減された建物だと聞いております。地域での省エネの行政への先進的役割を果たせる建物の建て替え、こういうものをつくる、そして位置づけに向かってほしい。特に、今現代のCO2の削減の技術的手法というのは、四つしかないと聞いております。一つは、自然エネルギーや自然素材の活用。二つ目は、いわゆる資源の高効率の利用です。三つ目には、CO2の分離貯留、どこかへ閉じ込める。それから四つ目は、原子力ということだと言われております。町村でできるものと言えば、そんな大きなことはできませんけれども、町村でやれることを精一杯取入れて役場の改修は、または改築その案を実現に向けて前向きに進めてほしいと思いますがいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほども検討委員会でこういうことを検討しているというお話がありましたけれども、今までの耐震調査をやった結果、これは今の基準には当然合っていないということでありました。しからば、その基準に合わせるために、耐震の基準をクリアするために改修工事をするといったいどのくらい掛かるのか。どんなことをやればいいのか、実はここへくると話が止まっておりまして、何ら進んでいない訳で、いや改修したら何億も掛かるのではないか、それなら建て替えた方がいいのではないかというような議論で終っているものですから、まずは1回専門家に見てもらうことが先決でないか、そして本当に何億も掛かるのなら建て替えの道を選ぶのも一つの手法でありますし、いやこれから改修して5億掛かって、10億掛かっても20年も30年も持つのであればそれも一つの方法かと。どんなことがあるかは別にしても、まずは1回この既存の建物を専門家に見て、どういう改修方法、どういう今後の使用に向かって、利用に向かって活用していけるかということも検討することが大事だろうと。特に、庁舎を建て替えるというのは非常に大きなことでありまして、国が庁舎を建てるのには交付金もくれませんし、補助金ももちろん何もくれません。ですからまず10億、20億掛かった場合には、自らが基金を尐なくても半分くらいの基金を4年、5年、10年と積立てておいて、さらに借金をしてそして建てるというようなことで、とても国の補助金や道の補助金をあてにするようなことはない。そうしますと、まだまだ先のことになってくるのかなという思いと、ただ今言うように長いですから早めに取組まなかったらなかなかそういう問題も解決できないこともありますので、それらも含めながら検討委員会で十分協議をし、そしてまた議会にもご相談をさせていただきたい、そういうふうには思っております。
質問 4番 藤原孟
最後に、町民にとってこの役場の建て替え案がでました。やはり一番興味のある場所であります。この建築物をまず建てるとなったら、場所の設定なくして図面はなかなか書けないのではないかと、当然その建てる場所によっては、経済的効果の大きなことも生むだろうし、また地域の疲弊を招くと、今、町長言いましたけど、さまざまな問題が沸き起こってくると思いますが。現在、役場庁舎あり方検討会の場で建てる場所について、どのような考えを持って検討しているのかいないのか、最後のお尋ねにしたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 企画室長 佐藤昌親(企画室長は2009年12月まで)
建設場所についてと検討委員会とのつながりでございますが、基本的には検討委員会の中では、1点ここに絞って建てるべきだというところには当然考えておりませんが、とは言え候補地としてこういうところが考えられるだろうなということで、それがちょっと2カ所になるのか、あるいは5カ所になるのかちょっとそこまで、これからの話でございますので、そういう意味では、候補地としてというリストアップはできるのかなというふうに思っております。まだ、そういう段階でございます。
質問 4番 藤原孟
終わります。