みんなの議会

幕別町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月17日

児童虐待発生予防対策の推進について

2008年6月17日、幕別町議会の一般質問で、中野敏勝議員が「児童虐待発生予防対策の推進について」質問し、町長 岡田和夫、保健課長 羽磨知成、こども課長 森範康が答弁しました。

質問者
中野敏勝 議員
答弁者
町長 岡田和夫、保健課長 羽磨知成、こども課長 森範康

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 中野敏勝

通告に基きまして、2点について、質問いたします。まず最初に、児童虐待発生予防対策の推進についてです。児童虐待による痛ましい事故が後を絶ちません。平成18年度全国の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、3万7,343件となっており、年々増加しています。この状況に対応して、児童虐待発生予防対策が求められています。厚生労働省では、深刻化する児童虐待について、虐待を受けて死亡に至った子どもの事例を検証したところ、死亡した子どもの約4割が0歳児で、その8割が月例4カ月以下ということがわかりました。また、行政が全ての子どもに関する最初の機会も、4カ月検診までであること。児童虐待は発見や対応が遅れるほど、親と子どもの両方に対する手厚い支援を必要になることを考えると、早期発見、早期対応の体制を強化することが必要不可欠と言われています。厚生労働省は、昨年4月から生後4カ月までの全戸訪問事業、こんにちは赤ちゃん事業をスタートさせています。新生児、乳児を抱える母親は、出産時の疲労と新たな育児負担により、心身が不安定になりやすく、周囲の支援も受けず孤立してしまう人が増えているとのこと。このために、生後4カ月まで早い時期に子育て支援に関する情報提供や養育環境などの把握を行って、母親に安心を与え、乳児の健全な育成環境の確保を図るのです。また、これに連動して、育児支援家庭訪問事業があります。この事業は、生後4カ月までに全戸訪問を行った後、ケース対応会などで報告・検討の結果、再訪問の引き続き支援が必要と判断された家庭に対するケアと活かされ、子育て体験者による育児・家事の援助、保健師などの有資格者による具体的な育児支援に関する技術指導を継続的に実施する事業なのです。これらの事業は、町としてどのように実施されているのか、お伺いいたします。次に、携帯電話のリサイクルの推進についてです。携帯電話は、今は一人に1台が保有するほど普及しています。この携帯電話には、金・銀などの希少金属とともに、リチウム、インジウムなどのレアメタルが使用されています。資源エネルギー省に設置された資源戦略研究会が平成18年にまとめた非鉄金属資源の安定供給確保に向けた戦略において、レアメタル再利用について重要性を指摘しています。国内で1億台以上も普及している携帯電話には、適切な処理と有効資源の回収に大きな期待を寄せているのです。平成13年からは、メーカーと通信業者による自己回収システム、モバイルリサイクルネットワークが導入され、携帯電話を買い換えるときに、販売店において使用済み末端を無償で回収することになっているが、2008年2月に行われた回収調査によりますと、年々回収が減少し、半減しているとのことです。私も携帯電話を買い換えるとき、回収リサイクルを伝えられた記憶がなく、使用済み携帯電話が幾つもあります。このままでは貴重なレアメタルが無駄に眠ってしまうことになるわけです。レアメタルのリサイクルの強化と携帯電話の回収促進を図り、各種ごみのリサイクルの点検を重ね、携帯電話は捨ててはいけない。買い換えるときは購入したショップで処理することを促すことが必要と考えます。行政も広報誌などを通して、携帯電話の回収を呼びかけ、役場や支所などに回収ボックスを設置するなど、回収に乗り出し、我が国の産業競争力の要と言われるレアメタルの安定確保につながるものと考えます。町としての見解をお伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

中野議員のご質問にお答えいたします。はじめに、「児童虐待発生予防対策の推進について」であります。子どもの虐待は、子どもの心や身体に大きな傷を残すばかりではなく、尊い命さえ奪ってしまうなど深刻化いたしておりますことから、早期における児童虐待の予防対策や被害を受けた子どもの適切な保護を行うことのほか、保護者の育児不安や負担感などの悩みを解決し、家族全体を援助するといった視点から取り組むことが求められております。本町におきましても、児童虐待に対応するため、平成14年12月に「幕別町児童虐待防止ネットワーク会議」を設置し、児童虐待に係る諸問題に対処してきたところであります。しかし、近年では児童虐待のみならず、いじめや不登校など児童を巡るさまざまな課題が社会問題化しておりますことから、国は平成16年11月に児童福祉法を改正し、地域全体で児童問題に取組む地域協議会の設置が明文化され、児童問題への組織的な対応を全市町村に求めたところであります。これを受け、本町では、町内外の関係機関が児童虐待に関する情報や対応を共有する広範囲のネットワークを形成したうえで、適切な連携を図りながら、要保護児童への対応に取り組むため、当該会議を発展改組し、平成18年5月に「幕別町要保護児童対策地域協議会」を設置したところであります。なお、本町における児童虐待の事例としましては、平成18年度に2件、平成19年度に1件の事例が発生いたしましたことから、個別の要保護児童に関して実務を担当する構成機関の役職員で構成する「ケース検討会」を開催し、児童への支援内容について検討し、適切な対応に努めてきたところであります。ご質問の「生後4カ月までの全戸訪問事業」いわゆる「こんにちは赤ちゃん事業」につきましては、本町におきましては、母子保健法に基づきまして、生後4週間以内に保健師による新生児訪問を実施し、その際に、保健指導とともに、育児等に関する不安や悩みの相談や、養育環境の把握などを行うことで、本事業の実施に充てているところであります。平成18年度は、出生185人に対し、訪問が178人、平成19年度は、出生190人に対し、訪問が179人でありまして、里帰り分娩や保健師訪問の前に個別相談に応じたケースを含めますと、実施率は100%という状況であります。また、このほか、町の保健師等によります3カ月健診の際にも、同様に母親と赤ちゃんの心身の状況や養育環境の把握に努めているところであります。この3カ月健診の受診率も100%となっております。これら新生児訪問や健診の結果により、支援が必要と判断された家庭については、前段申し上げました「ケース検討会」が行われることになりますが、本町におきましては、これまで、この段階での「ケース検討会議」が必要と判断された事例は出現しておりません。次に、「育児支援家庭訪問事業」についてでありますが、本町におきましては、この名称の事業としては取り組んでおりませんが、同様の事業として新生児訪問などの面接を通して、引き続き支援が必要な場合については、保健師による継続訪問や健康相談等を実施いたしているところであります。例年、20件から30件ほどの継続訪問を実施いたしておりますが、心身の発達の経過観察によるものや親の育児不安が主でありまして、虐待や育児放棄などの恐れのあったケースはありません。ご質問にもありましたように、児童虐待の死亡例は0歳児に集中しているという状況であります。これまで以上に、新生児訪問や3カ月健診での早期発見が重要となっております。小さなサインも見逃さないよう、訪問や健診の内容の見直しを常に行うとともに、関係機関との連携を一層図り、要保護児童の支援に努めてまいりたいと考えているところであります。次に、「携帯電話のリサイクルの推進について」であります。ご質問の要旨にありますように、携帯電話には、金や銀のほか、インジウム、リチウムなどの希少な金属が使用されております。「独立行政法人物質・材料研究機構」の試算によりますと、わが国における携帯電話など電子機器に含まれている希少金属は20種類以上にもおよび、主なものの量は、金は約6,800トンで世界の埋蔵量の約16%、銀は60,000トンで埋蔵量の約22%で、白金は世界の年間使用量の6倍、リチウムは7倍にものぼると伺っております。これら希少金属が残されている廃棄電子機器は、都市鉱山といわれ、現在、そのリサイクル技術が急速に進展しているところであります。国では、この眠っている資源の活用を図るとともに、廃棄物の発生を抑制するために、平成13年4月に「資源の有効な利用の促進に関する法律」を改正し、製造事業者などに、携帯電話やパソコンなどを回収して、原材料として再利用するなどの努力義務を課しているところであります。携帯電話につきましては、この法律に基づきまして、メーカー及び通信事業者32社が参加し、ご質問にありましたように、モバイルリサイクルネットワークを構築して、回収、再資源化に取り組んでいるところであります。回収実績につきましては、平成13年度に約1,300万台であったものが、平成18年度には約660万台と、お話ありましたように、半減している状況であります。なぜ回収台数が減少しているのか。これはいろいろなことが言われておりますけども、今、携帯電話の多機能化により、古い電話機を処分せずに、写真やメールを保存しておく、電話帳、ゲーム機、デジタルカメラ、目覚まし時計として利用するなど通話以外の機能を利用する人が増えているためというふうにいわれております。もちろん一方では、不要となった際、ごみとして捨てたという人も多いという実態があり、携帯電話のリサイクルに関しての認知度は低いといわれております。国におきましては、法律を改正して、携帯電話販売店に対して、使用済携帯電話の回収に関する説明を義務付けることを検討しているというふうに伺っております。中野議員のおっしゃいますとおり、資源小国であるわが国においては、貴重な資源の確保は重要なことであります。町といたしましても、この回収事業を支援し、携帯電話のリサイクルを進め、廃棄物を減少させるとともに、希少な資源の活用に貢献するために、お話ありましたように、広報等で町民の関心を高める取組みを進めてまいりたいと考えているところであります。以上で、中野議員のご質問への答弁とさせていただきます。

質問 11番 中野敏勝

答弁をいただきましたけども、言うまでもなく子どもたちというのは、未来を担う大切な本当に地域の宝、社会の宝でありますけれども、このこんにちは赤ちゃん事業、それから、新生児訪問事業、これは町として行われているようですけれども、これらの情報などの提供というか、これはどのように利用の案内とか、どのように行われているのでしょうか。また、先ほど、ケース検討会議というのがございますけれども、役職、構成機関の役職員で構成されていると。どういうような方がこの構成員となっているのか、お伺いいたします。

答弁 保健課長 羽磨知成(保健課長は2010年3月まで)

こんにちは赤ちゃん事業とか、育児支援家庭訪問事業のその周知についてでございますけども、妊娠したときに、母子健康手帳をお渡しいたします。その際に、こういう事業がありますと。そして、出生届けが出された時点で、今度訪問いたしますということで、それぞれ個別にご案内をしているところでございます。

答弁 こども課長 森範康(こども課長は2012年3月まで)

先ほどもご答弁にありましたように、幕別町要保護児童対策地域協議会というのが設置されておりまして、この協議会の構成員につきましては、民生部長ほか民生部3課、それから、忠類総合支所保健福祉課、教育委員会学校教育課、帯広児相、北海道帯広警察署、幕別町人権擁護委員、それから、幕別幼稚園、忠類保育所、それから、主任児童委員、幕別3師会等の方々がメンバーになっておりまして、このうち対象となる要保護児童の状態に合わせて、この構成員の中から該当する児童相談所なりが集まって行う会議をケース検討会と言っております。

質問 11番 中野敏勝

国はこれらの二つの事業ですけれども、平成20年まで全国自治体に、実施するように求めているわけですよね。まだ実施されていない自治体については、児童虐待予防だけではなくて、地域における総合的な子育て支援体制を整備する上で、効果があるということから、積極的に進めるように求めているわけです。帯広市においては、こんにちは赤ちゃん事業というのは、ついこの5月の29日から行われるように言われております。子どもが非常に少ないのですけれども、第2子以降、こういうところも積極的に拡大していくというようなことであります。町としても、この答弁からみると、しっかり行われているなというふうに思うわけですけれども、保健師や保育士など、十分に対応されているような気がいたします。本当に虐待の数としても、町としては非常に少ない数であります。本当に望ましいことだなというふうに感じております。今後の事故のないように、本当に念願する一人でありますけれども、さらに充実してこの部分をしっかり油断なく取り組んでいただきたいというふうに思います。次、携帯電話のリサイクル推進の方に移っていきますけれども、このレアメタルの供給というか、これは非常に中国や南アフリカなど、数少ない資源国に限られているようです。また、中国ではレアメタルの宝庫といわれているこの四川省で、5月の12日に大地震があったわけですけれども、この地震によって、鉱山から採掘されるこの資源が採掘できなくなったというようなこともあります。精錬工場などはもう生産停止、こういうものに追い込まれていると。レアメタルの中でも携帯電話の電池に使われているリチウムとか、燃料電池に使うマンガン、アルミ合金に使う金属シリコンなど、日本の輸入量の9割は中国から依存されているというようなことも言われております。地震があった関係で、取引価格も非常に高騰して、本当にまた産出国の輸出規制も強化されていると。日本の使用するレアメタルは、枯渇の心配も出始めているのだということであります。産業のビタミンといわれる、今や日本の産業に不可欠な要素となっているわけです。ちなみに、自然の金鉱石から、1トンの金鉱石から5グラム程度の金しか採れないと。しかし、携帯電話1トンからは、400グラムの金が含有されているのだというように言われております。近年のレアメタルのこの安定確保が、喫緊の課題となっているわけです。使用済で廃棄されるIT機器や、それから、電化製品の中でも眠るレアメタル。この日本の都市鉱山という存在に注目が集まってきているわけです。国内の都市鉱山に、先ほど答弁にもありましたけれども、都市鉱山に匹敵するだけの、資源国に匹敵するだけの量があるということです。こんなときに、技術開発はもちろん、回収効率の向上というか、これが第1条件となってきているわけです。町として、公を通じて積極的に進めていくというようなことでありますけれども、若干手間等もかかると思いますが、回収するこのボックスというか、こういうものも必要ではないかというふうに感じておるのですけれども、この点いかがでございましょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほども申し上げましたけども、最近は携帯電話もなかなか回収ではなくて、自分の手持ちで置いておく。大体60数%が自分のところへ残すと。回収の出すのは30%余りというようなことであります。ただ、これは先ほども言いましたように、携帯電話の中にはいろんな機能があって、特に個人情報の問題があります。したがいまして、役場の窓口にボックスを一つ置いておくから、そこへ入れてくれというだけでは、なかなか進まない問題もあるのでなかろうかと。例えば、ある人が販売店へ持っていったら、そこに処分するための承諾書を必要とするというようなことが現にあるようであります。そうなると、役場の中でただそれだけを取り扱うということはいかがなものかというようなこともあります。廃棄してしまうのだから、そこへ預けてもらえばいいのだということで済まされるのであればよろしいでしょうけども、今言ったいろんな個人情報の問題、これらも少し研究をさせていただく中で、今後の対応に当たっていきたいというふうに思います。

出典:幕別町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月17日 議事録 PDF(10ページ) 間違いを知らせる