幕別町議会 平成18年第3回定例会 2006年9月13日
町事業小規模暗渠排水工事における砂利暗渠の導入について
2006年9月13日、幕別町議会の一般質問で、伊東昭雄議員が「町事業小規模暗渠排水工事における砂利暗渠の導入について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 伊東昭雄 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 伊東昭雄
先に、字句の訂正をいたしたいと思います。お願いします。1ページの上から2行目の「地方向上」とありますが、これは「地力の向上」でございますので、訂正をお願いいたします。それでは、通告に基づきまして質問をいたします。町事業小規模暗渠排水工事における砂利暗渠の導入について。当幕別町における農業振興の一環とする農地保全管理事業は、地力向上策としていち早く堆肥の増産奨励、そして良質な堆肥づくりのための切り返し事業、さらには緑肥作物栽培による有機物農地還元事業が進められてきました。同時に、小規模暗渠排水事業が継続的な年次事業として積極的に進められてきました。こうした各事業は生産性の高い農業経営を推進するための方策として誠に価値が高く、その成果は農業関係者をはじめ、広く全町民が認めているところであります。特に排水不良地や地下水位の高い農地においては、この小規模暗渠排水事業の効果が最も高いものであると私は考えます。ところで、今年の農作物作況状況を見ると、春以来の天候不順により、生育遅延が顕著に現れました。土地条件の良い農地では8月の天候回復で、ある程度生育を取り戻したところもありますが、排水不良の湿地帯では冷湿害の被害が大きく、農業生産に大きく格差がつくことになります。農家にとっては深刻であります。こうしたことから、作物の生育環境を良好にし、病害虫の発生を抑制したり、農業機械の作業効率向上を図るためにも、一層の土地基盤整備を進めなくてはなりません。特に暗渠排水工事は、農業生産を図る上で絶対的な条件であることは火を見るより明らかであります。そこで町長に質問いたします。現在、本町で行っている小規模暗渠工事は昔ながらの麦稈暗渠であります。地中に埋めた土管やパイプを取り巻く麦稈は腐れが早く、土管、パイプなどに土が入り、目づまりを起こし、排水効果は年々低下していきます。その耐用年数はせいぜい 10 年から 15 年といわれ、排水効果がなくなり、今年のように冷湿害となって作物の根は腐り、農業生産に大きな損害を受けるわけであります。現在、国や道が行っている補助事業の暗渠は、全て砂利暗渠に転換しているという実態に着目すべきであります。この砂利暗渠は、土管を取り巻く砂利の特性から永久的な基盤整備施工であるということが試験研究から明らかにされているわけであります。長期的に見た土地改良投資の成果と展望を踏まえるならば、これからの町の事業である小規模暗渠排水工事は耐久性にすぐれた砂利暗渠に転換すべきであると私は考えますので、町長の考えをお伺いいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
伊東議員のご質問にお答えいたします。小規模暗渠排水工事における砂利暗渠の導入についてであります。本町では、農業に関する各種計画に基づき、国営・道営・団体営事業等において農業生産基盤整備事業に取り組み、農業経営の基盤強化に努めているところであります。特に、平成8年度から北海道の施策であります通称パワーアップ事業が始まり、暗渠・除礫・客土・区画整理などの圃場整備が進み、近年における生産性向上に大きく寄与しているものと思っております。農業生産基盤整備事業の中で行われてまいりました暗渠整備では、従来、被覆材として麦稈が使用されてきました。しかし、伊東議員ご指摘のとおり、麦稈が腐るなどの要因により暗渠の効きが悪くなり、土質にもよりますが耐用年数はおおよそ 15 年程度と考えられているところであります。そのようなことから、平成10 年度以降、道営の畑総事業におきまして、砂利を疎水材とした暗渠の施工が行われるようになりました。砂利を疎水材とした暗渠が実際どの程度の耐用年数となるか、今のところ不明でありますが、施工された農家の皆さんからはおおむね好評であるとお聞きいたしているところであります。ご質問の小規模暗渠排水工事においても、疎水材として砂利を使うべきではないかとのことでありますけれども、小規模暗渠工事、いわゆる町が実施しております農用地排水改善対策補助金交付要綱に基づく本事業におきましては、被覆材の疎水材の種類についての指定はいたしておりません。したがいまして、最近の小規模暗渠排水工事におきましては、麦稈を使用される方と砂利を使用される方の割合はおよそ半々位というふうにお聞きしているところであります。したがいまして、事業を行います農業者の希望する材料で施工していただいているのが現状でありますので、ご理解いただきたいというふうに思います。以上で、伊東議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 12番 伊東昭雄
小規模暗渠排水の重要性は、今年のように春以来の天候不順による冷湿、湿地には最も効果が表れます。品種ごとに1枚の畑を見たときにはっきりわかるわけであります。私は7月に見た作況調査では、天候不順で生育が不良でしたが、8月の天候回復で生育を取り戻したが、小規模暗渠の必要なところは現在も回復しておりません。私は同じ畑を見て言えるわけでございます。小規模暗渠を行えば、今年のような年でも生育不順、生育遅延などを受けずに、秋の収穫を迎えることができたのではないかと思います。砂利暗渠は、ご承知のとおり 90 センチ掘って、上部を 40 センチ泥を被せて、下部 50 センチに砂利を入れるわけであります。砂利はフィルターのような役割も果たし、非常に水の流れが良いわけであります。また、1、2年経つと、トラクターの等圧によりまして、土が固くなり水はけが悪くなりますので、土地をほぐす機械でありますサブソイラーを上部5センチと砂利を入れてある境目をきめ細かに入れるとなお効果が出るわけであります。いわゆる 40 センチまでは雤水が入り畑に残るが、50 センチからは雤水が来たのとほとんど同時に砂利を通じて暗渠に流れることから、非常に効果があるということが、私も経験をしてよくわかっております。私は小規模暗渠の助成は全部対象と聞いていましたが、確認をいたしましたら、作業労賃と被覆材は助成対象になっておらないということがわかったわけでありますが、畑総事業では、今、町長もお話し申し上げましたように、助成対象でありますので、町の事業も助成対象にしていただきたいと思います。現在は、町が4分の1、農協が4分の1、農家2分の1でありますが、砂利暗渠の労賃をみるとしたら、総事業費の約3割増となるようなのでございますが、耐久性、効果性のある砂利暗渠を農業振興の一環として、助成を是非認めていただきたいと思いますので、町長の助成に対する考えをお伺いいたしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話がありましたように、この小規模暗渠事業の補助事業というのは、平成6年からずっと続いておりますけれども、最初のことは機械の借り上げ等に対する補助というようなことから進めました。さらに、今お話にありましたように、町のみでなくて農協にもこの事業に参加を頂いているわけであります。そういったことから、かなりの方に利用を頂く。そして、あくまでも小規模暗渠でありますから、国営なり道営なりで実際に大規模な暗渠をやるその前段の、いわばつなぎ的な役割を担っている事業でありますことから、そう補助金を多くしないで、そしてより多くの人に使っていただきたい。利用していただきたいというようなことから、この補助制度が始まったという経緯もあるわけであります。今お話にありましたように、今ですと暗渠1ヘクタール当たりで 12 万円程度かかるのでしょうか。町から助成されるのであろうと思いますけども、これが相当の額になる。今、7万 5,000 円から 12万になったのかな。要するに今の補助に砂利分の補助を新たに加えますと、総体の6割ぐらいまで減ってしまうと。実施できなくなってくると。そういったことから考えると、補助金を増やすか、今のままの体制でいかなければ、今、実際に実施していただいていることができなくなるというようなことであります。そういったことで、今の財政状況からなかなかこの補助金制度を広げる。さらには農協さんにもお願いしていくということになりますと、厳しい現状があるのだろうというふうに思っております。先ほど来、行革の話もしましたけども、補助金についてはいろんなところから見直しをしていかなければならないというような状況にもありますので、できれば何とか今の状況でご理解を頂いて、先ほど言いましたように、麦稈を使われる、あるいは砂利を使われる、それぞれ農業者の皆さんの考え方で実施をしていただければ有り難いことだというふうに思っております。
質問 12番 伊東昭雄
今、町長は、つなぎと申し上げましたけれども、確かにつなぎもありましょうが、やはり補助事業でやるために、パワーアップ 7.5 だとか、あるいはそうでない、パワーアップに該当しないところは、畑総 20%ということだから、砂利暗渠をやるのだということでは、私は非常に寂しいのでないかと思います。なぜならば、この小規模暗渠というのは、町長は今つなぎと申し上げましたけれども、それもありますが、補助対象にならない地帯、あるいは補助対象になっていても、やはり入れ方がちょっとまずいというか水道に入っていなくて、まず、1枚の畑で、ここに2段か3段入れれば、その畑は全部有効に使えると。1カ所、2カ所あるためにトラクターが行けなくて、適時防除もできないというのが実態でございます。それで、私はなぜ砂利暗渠に助成をしていただきたいと申し上げましたのは、これは非常に砂利暗渠というのは効果がありますことは言うまでもございませんが、今、町長は6倍と申し上げましたが、その数字的なことはよく私はわかりませんけれども、大体この砂利暗渠をやるとしたら、大体総体で3割ぐらい上がるのではないかということは聞いております。その辺はよくわかりませんが、検討していただきたいと思います。それで、もし、この補助事業がなければ、今の麦稈であれば、大体 10 万から 12 万円かかるわけですね。そうすると、補助だからやるということはもちろんだけども、補助でない、そういう自分の土地を有効に良い土地にしようという一部ですから、そういうときに 10 万か 12、3 万ならやむを得ないなというようなことで入れておる方もおりますし、半々と言われましたけども、私は砂利暗渠で個人的に入れたという人は、これは聞いたことございません。というのは、大体砂利暗渠だけだとすると、3倍から4倍かかるだろうと。そうすると、30 万から 40 万円かかると。これは入れたくても、土地が実際に今、良いところは別として普通は大体平均して 24 万から 30 万円。ましてそういう土地は、余り単価も上がらないというところに、果たして砂利暗渠がいいということがわかっておっても、それを入れることは、私はできないと思うのですね。30 万も 40 万円もかけて。そうすると、やっぱり入れるのがおっくうになって、去年も今年も天気が良かったからということでまあまあできているところが、今年のようなときにはっきり目覚めたと。これは大変なことだということで、これからはやっぱり入れていくと思いますが、やはり基幹産業である農業について、町長はひとつ、そこのところを、皆さんが事業がなくても、そうした団体や補助がなくても、町と農協にもちろん相談をして、2分の1は農家が出すのですから、そことのところはひとつ助成をして、尐なくても砂利暗渠が 10 万から 20 万円以内で入れるような、そういう規定を見直して、来年の新年度に予算付けをしていただければと思いますので、その辺のお考えを聞かせていただきたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
砂利を使うことが暗渠にとって有効だということは、今、いろいろお聞かせ願えました。ただ、私は先ほど申し上げましたように、もともとこの農用地の排水整備事業の補助金というのは、農業用の掘削機械の借り上げ、そして運搬、それの4分の1を町が補助する、4分の1を農協が補助して、2分の1が農家負担だと。そういったことで補助率は、若干変化はした経緯はありますけども、対象物件は今までもずっと変わってきていないわけでありまして、今、砂利をやりますとやっぱり 30 万円ぐらいかかるというような話も聞いていますし、ただ、現に伊東議員さんは聞いたことないということですけども、担当から聞きますと、大体今までも半々ぐらいは麦稈と砂利をやって、現にそれは個人負担でやっていらっしゃるという現状もあるわけですし、来年度からは忠類地区も農協さんにお願いして入ってもらうと。いろんな意味で私は先ほども言いましたように、広く多くの方にこの制度を利用していただくことによって、なお優秀な基盤整備が進むのだろうというふうに思っていますし、それと、今言いましたように、何と言っても昨今の財政事情からいきますと、なかなか新たに補助金をどんどん増やしていくという時代にはなかなかならない、難しい場面があるのだろうと。もちろん、基幹産業である農業の必要性は大事だとか、あるいは今年のような場合に、圃場によって収穫の差があるとか、いろんなことはお聞きしますし私も理解はさせていただくつもりでいますけれども、現状の補助制度の中では、何とか勘弁していただければなと。今の制度で継続させていただければなというふうに思っておりますので、ひとつご理解をいただければというふうに思います。
質問 12番 伊東昭雄
町長の言っていることはわかりますが、今までこうしてきたから今後もこういうふうにいくよという考えではなくて、この半々と言われましたから、それはいるのだろうと思いますが、私は聞いた覚えはないのですけども、仮にやれる人は、私は経済力もあって 30 万なり、あるいはそこの投資をしたと思いますが、やろうと思ってもやれない人がおると思いますので、その人はやはりやれないなと。それでは、仕方がないから麦稈暗渠やろうかといってやると。これは 10 年か 15 年で詰まってしまって水が出てこなくなると。そうだとするならば、やはりここで全体の3割であれば、150 万円か 200万円を助成することによって、砂利暗渠をやりたいという人も、大体 15 万から 20 万ならばやれるのではないかと。そうすれば、この砂利暗渠も小規模暗渠の目的が達成できるのではないかと。やはりみんなが利用できるような施策にして改善して、そのときそのときに改善をしていって、そしてみんなが利用できて、そして基盤整備をして、力のある力強い土地基盤を整備して、農業経営にまい進していくという考え方に、私は町長に考えてもらいたいと。それはわかります。経費もかかるし町財政わかりますけれども、これは十分、町の考えだけではなくて、農協が4分の1出しておりますから、農協の理事者とも相談をして、そしてやっぱり検討していただきたいと。これは町だけに私はやりなさいというわけでないのですから。そこのところを、町長はもう尐し前向きで、絶対必要なものについてはやっていかなければならないと。補正してまでやっていかなければならないという、町長の姿勢を私はよく理解し、尊敬しておりますので、今、町長の話であれば、町だけで考えておらずに、農協とも相談をしてひとつ進めていただきたいと強く要望して、もう一度回答をお願いします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
小規模暗渠の必要性ですとか、農家の事情等を聞かされると私もなかなか冷たくは言い切れない部分はあるのですけれども、ただ、これは農業サイドからみればその部分だけの補助金を増やせということにもなるのでしょうけども、全体的な町の行財政ということから考えると、やはり補助金全体、あるいは町財政全体の中で施策を考えていかなければならないというふうなことにもつながっていくわけでありまして、先ほどから言いましたように、最初からこの事業が始まったときから、麦稈であろうが、砂利を使おうが、そういったものは補助の対象にはなっていないのだと。機械の借り上げだ、運搬だということが補助の対象であって、ですから、砂利の使いたい人は砂利を使ってください。麦稈の人は麦稈でやってくださいということの制度で補助がスタートしているものですから、私は今新たにそれを、麦稈が駄目だから、砂利はいいのだから砂利を補助対象にして補助金を上げていけ。農協と相談すれ。なかなか難しいものが私はあるのでないかなというふうに思っております。ただ、そういう伊東議員からお話がありましたので、全く検討も何もしないということにはならないかもしれませんけれども、今の状況では厳しいものがあるのだろうというふうに私は思っております。
質問 12番 伊東昭雄
行ったり来たりの話はする考えはございませんが、ただ、町長は初めからそういう被覆物については、助成はしないのだということから始まったのであるから、今、考えても町財政が厳しいからこうなのだと言われますが、これはやはり、そのときそのときによって、その助成の内容についてやっぱり検討して、そしていくという姿勢が私は大事でないかと思いますので、今日はこれ以上申しませんので、また、別の機会に私の意見を申し上げたいと思いまして、今日は終わりにいたしたいと思います。