幕別町議会 平成18年第2回定例会 2006年6月20日
開基100年事業記念モニュメントの安全管理について
2006年6月20日、幕別町議会の一般質問で、伊東昭雄議員が「開基100年事業記念モニュメントの安全管理について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 伊東昭雄 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 伊東昭雄
通告に基づきまして、1点の質問をいたします。開基 100 年事業記念モニュメントの安全管理について。開基 100 年記念事業として建設されたモニュメントは、運動公園内の目立たないところでひっそりと存在している大変貴重な作品であります。建設以来、今日まで先人の開拓の歴史を偲ぶとともに、今世紀に生き、我が町の発展を展望し、活躍する人々に多大なる夢と感動を与えつづけてくれたものと確信しております。このモニュメントにつきましては、現代新彫刻芸術作品といわれ、国内を含め世界に7カ所しかないという大変価値の高い芸術作品であると聞き及んでおります。しかしながら、建設後まだ 10 年程度しか経過していない中で、素材がカラマツのため、あるいは野ざらしのため、大部分が朽ち果てる寸前であり、木の上に乗ると折れると思われますし、また、崩れる様子も見られます。現在に至っては、大変危険な芸術的物件になってしまっていると思わざるを得ない状況にあります。このことについては、町民の何人かが心配をし、危険物としての事故発生を憂慮する意見を寄せてくれております。町長としてもその対応に大変苦慮されていることと推察している次第であります。既にモニュメントの安全維持管理のために、周囲を低いネットで囲み、立入禁止の看板を取り付けるなど、それなりの対応をされております。しかし、人々が癒しを求め、子供の遊び場として、また、スポーツを楽しむ重要な公共施設である運動公園には、より高度な安全性が求められているのではないでしょうか。判断力や体カに乏しい幼児や小学生、老人らに万が一怪我や生命にかかわる事故が発生したらそれこそ取り返しがつきません。危険管理の重要性と安全安心な公園づくりの観点から、しかも制作者の意向に十分配慮しながら、緊急に抜本的な対応策を講ずるべき時がきていると私は考えます。以上のことから、次の点について町長の考えをお伺いいたします。危険防止対策を講じ、今後とも保存をしていかれるのか。それとも、記念事業の目的を達成したということで取壊しをする考えはあるのか。その際には、新たなモニュメントを建設するのか、お伺いをいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
伊東議員のご質問にお答えいたします。開基 100 年事業記念モニュメントの安全管理についてであります。このモニュメントにつきましては、今、ご質問にもありましたように、本町の開基百年記念事業として、平成8年に、発祥の地記念碑広場を構成する一つとして、本町出身で国内外で活躍されておられる環境芸術家国安孝昌氏により制作された作品であります。作品は、猿別川の渦をモチーフに、伸び行くハルニレと巨大な岩を丸太とレンガが取り囲み、永遠と生命を象徴するら旋形で先人の努力と人々が未来に発展するエネルギーを表しているものとされております。この作品は、建物などの一般的な構造物とは異なり、作品が朽ち果てることも制作者の意図であり、その過程も作品の一部であること、また、現状においても芸術作品としての存在価値があること、さらには、周辺環境との調和も保たれているものと考えております。これまでも、危険防止の観点から、制作者のご理解を頂きながらチェーンやネットなどの安全対策をしてきておりますが、今後も必要な際には安全対策など管理に十分意を用いながら、保存を図ってまいりたいと考えているところであります。なお、いずれは、作品としての役割が消滅する時期が到来し、完全に撤去するということになりますが、その後に新たにモニュメントを設置することについては、現在のところ考えてはおりません。以上で、伊東議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 12番 伊東昭雄
この記念モニュメントは、幕別町の自然と調和した芸術作品であり、歴史的な文化財として保存を図っていくべきものと私も考えております。ただいま、町長も安全対策を図って保存していくと申しましたが、この芸術的な価値を再認識して、幕別町の文化財として保存と管理を徹底的に図っていただきたいと思います。現状における安全網の配置と形態は、芸術的な価値を著しく損ねておるのではないか。設置場所の改善を図るべきであると思います。現状の安全網では、容易に作品に踏み込むことが可能な状態でありますので、作品の状態にふさわしい構造物の位置と高さや素材などを考えていただきたいと思います。また、周辺をできる限り鑑賞するために、裏側、山手際ですね、そこにコンクリートの側溝がございますが、その側溝にふたなどを設置して、歩行する場所を広く、容易に鑑賞できるように配慮することも必要でないかと思っております。また、周辺には垣を植樹するなど、鑑賞者の憩いとやすらぎの空間のとれる配慮も大切ではないかと思います。また、安全表示はモニュメントの現在のニーズにあった、木は朽ちている、また、折れやすい、落下するなど具体的な文言で注意を表示するべきと思います。町長は、ただいま、保存を図っていきますが、作品として役割が消滅をしたら撤去し、その後は新たに建設をしないと申しておりますが、私もそういうように考えます。しかし、この場所に大きな建設をするのではなくて、モニュメントの碑を建てる。お金をかけないで長持ちするような碑をたてて、モニュメントのすばらしい作品の姿を後世に残しておくことも、作品、また、場所など表すことが大切だと思いますが、そういう碑を建てることについては、町長はいかが考えておりますか、お伺いをいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
大変貴重な作品だというふうに高い評価も得ているわけでありますけれども、何といってもやはり安全管理が大事だろうと。ただ、私どもは見まして、柵をしてあって、当然のことながら見ている限りに危険はないわけでありますけども、どうしても子供なんかはその柵をくぐって、中へ入って作品に触れたりすると、いわゆる落下するとかという危険があると。何とかそういうことのない、見ている限りは安全であるというような中では、何年か先のことはわかりませんけども、今の状況で保存をしていければというふうに思っております。そうかといって余り高い網とかネットを張ってしまいますと、今度は作品の価値といいますか、観る方からみるとその作品の値がなくなってしまう。大変管理も難しい面もあります。これはレンガが落ちないように、木が落ちないようにと何回か国安さんに見ていただいて、今まで修正していただいた部分もありますけれども、またお見えになったときにもまたいろいろお話もお聞かせいただきたいというふうにも思っておりますけども、いずれにしても貴重な作品をできるだけ長く保存できるように意を用いてまいりたいと思いますし、お話がありましたようないろんな手法について、十分内部で検討をさせていただきたいというふうに思っております。いずれにしましても、いつまでどうしたらということはなかなかこの場で申し上げられない部分がありますのも、ひとつご理解を頂きたいというふうに思います。それから、その目的を終了して、撤去をした後については、今の段階では特別どういうふうにするかは考えてはおりませんけども、これらはそれらの時期に向けて、また、内部でも検討させていただきたいというふうに思います。
質問 12番 伊東昭雄
私も余り芸術的な脳というのか、そういうものはございませんけども、普通、一般の人がこの作品を見たときに、芸術的に見ることができない人は恐らく、あるいは当時 1,200 万ぐらいかかったというふうに聞いておりますけれども、1,200 万ぐらいかけて、しかも落葉で皮もむかずに腐る、そういうこともわからない人がつくっているのかという、そういう批判があると思うけれども、私は、今、町長も申し上げましたように、この作品は、木が朽ち果てていく姿を見ていくことが芸術品であるわけで、すべての生きるものは必ず死となり一生を終わっていくという、いろいろなプロセスがこの作品には表れていると。貴重な芸術品であると思います。作品の変容変革の原理が決められ、見ることから感じる、(聴取不能)語りかける有形無形のプロセスをこの作品は物語っておると思います。学ぶことの多い世界的な作品でありますので、どうかひとつ末永く管理・保存をしていただくことを強く念願して質問を終わります。