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幕別町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月9日

農振法の見直しについて

2005年3月9日、幕別町議会の一般質問で、伊東昭雄議員が「農振法の見直しについて」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
伊東昭雄 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 伊東昭雄

通告書に基づきまして、質問いたします。質問事項。農振法の見直しについて。質問要旨。幕別町の基幹産業は農業であります。農業を継続し、かつ安心して営農を行うことができるために農振法という法律があります。この法律は、自然的、経済的かつ社会的諸条件を考慮して、総合的に農業の振興を図ることが必要であると認められる地域について、その地域の整備に関し、必要な施策を計画的に推進するための措置を講ずることにより、農業の健全な発展を図るとともに、国土資源の合理的な利用に寄与することを目的としております。それぞれの市町村は農振法に基づき、計画が立てられ、農業振興地域整備計画を策定することとなっております。幕別町においても、昭和47年に作成し、幕別町農業の振興についての基本的な計画としての位置づけをされております。ところで、その計画が達成されているか否かについて検証するとともに、5年に一度は見直しをしなければならないと法に定められております。しかしながら、幕別町においては平成2年に見直しをされたものの、その後15年間も据え置きの状況にあります。なぜ、今までに見直しをしてこなかったのかお伺いいたします。次に、私はこの15年間において、農業を取り巻く環境の変化、特に産業経済の著しい推移、農家農村生活の移り変わり、また、都会生活者の農村に求めるニーズが大きく変貌していると認識をしております。例えば、農業生産のために高度に土地利用をしても土地条件から経済効果が上がらない農地などもあります。また、近年、都市生活者が農村の落着いた生活環境や緑豊かな自然を求めていること、そして何よりも坂と丘があり変化に富む幕別町の山村景観を生活のよりどころにしたいと、農村に居住地を求めてくる人々が数多くいることを町長はよくご承知のことと存じます。このようなことから、農村活性化のためにも、また、国土資源の有効な利用のためにも、営農に支障を及ぼさないことを前提に、農業者以外の方にも土地を提供することができるように、農業振興地域整備計画はもとより、関連した計画などを総合的に見直して、過疎化された地域に活力を与えることが大事だと思っております。農村地域を農業生産振興に加え、文化生活の面からも向上させて、農村と都市との調和のとれたまちづくりを進め、田園都市幕別町実現に向けて1日も早く農振法の見直しをするべきかと私は思いますが、町長の考えをお伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

伊東議員のご質問にお答えいたします。はじめに、農業振興地域整備計画の見直しについてでありますが、本町といたしましては、農業の振興を図ることが必要な地域について、その地域の整備に関し必要な施策を計画的に推進するために、昭和 47 年に当初計画が策定され、その後、全体的な見直しを数回経て現在に至っております。しかしながら、今、お話しありましたように、平成2年以来、計画の全体的な見直しについて実施いたしておりませんが、といいますのは、いわゆる農振法の主旨は、基礎調査の結果、必要であればおおむね5年を目途に、またはその他特別な理由により見直す必要が生じた場合には市町村計画の見直しをするというものであります。平成2年から5年を経過した平成7年に実は見直しを検討したところでありますが、当時は、バブル経済が破綻し、大規模な開発計画が見込めない状況であったことや農用地の流動化など農振計画を全体的に見直しするまでの必要性がなかったというような判断をいたしたところであります。その後、平成 12 年には農振法の大きな改正がありまして、国が農地確保について一定の基準を示したことや農振計画の計画事項を追加するなど農振計画策定のうえでの基準が改正されたことも大きな要因になっております。しかしながら、近年、農業後継者や担い手不足の影響により、農地流動化の対応を図る必要性が生じてきたことによりまして、農業振興公社の設立とあわせ、農振計画の全体的な見直しの作業を進めているところであります。見直し作業についての進捗状況でありますが、平成 14 年に設立された「幕別町農業振興公社」事業の柱の一つであります農地流動化対策の中で、マッピングシステムを構築している最中でありまして、土地の地番図、現況図、航空写真、そして土地利用計画図などの確認作業を実施いたしているところであります。このシステムの確認作業終了後、現地調査を経て、北海道との協議を進めながら全体計画の見直しを進めるべく予定をいたしております。なお、農振農用地区域内の部分的な見直しにつきましては、その都度実施いたしており、用途区分の変更や農用地区域の除外など逐一作業を進めているところであります。次に、2点目の農村地域活性化のための対応ということについてであります。一段と厳しさを増す農業情勢において、町といたしましては、本町農業の基本的な振興方策を定めた幕別町農業・農村振興計画に基づき各種施策を推進しているところでありますが、現在、農村休暇法いわゆるグリーンツーリズムに基づく市町村計画を策定すべく作業を進めております。ゆとりみらい 21 推進協議会での検討やグリーンツーリズム研究会との情報交換を終え、本年2月に北海道との協議に入った段階であります。この計画の中では、農業の付加価値を高めるということを目的に、農村滞在型余暇活動の機能整備、農用地その他の農業資源の機能増進のための土地利用、農作業体験施設の整備などの基本方針を示しているところであります。専業大型経営が主体であります本町の農業形態の実情を踏まえたうえで、農業の総合的な振興という観点から積極的な推進を図ることで考えております。いずれにいたしましても、本町の基幹産業である農業及び農村地域の活性化を考える際に、土地利用施策を方向付ける根幹となります農業振興地域整備計画につきましては、十分な調査研究のうえで計画策定を進めてまいりたいというふうに考えております。また、農業振興地域整備計画もさることながら、農業の付加価値を高めるためのグリーンツーリズム市町村計画の策定や農業・農村振興計画の見直し・策定につきましても、各計画の整合性を十分勘案しながら、さらには、第4期幕別町総合計画の理念を反映した中で、総合的な観点から計画策定を進めてまいりたいと考えております。以上で、伊東議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 18番 伊東昭雄

ただいま、町長は農振整備計画を規制的な見地から見直しをいたしますという発言がございましたが、私の質問に対して、明解な答弁であると感謝をいたしております。幕別町は、帯広17万都市の土地続きであり、その帯広市の町並みを眼下し、しかも日高山脈や遠くは大雪連峰を眺望できるパノラマ的な農村景観は他の町村には見られない位置条件を有しております。近年、都会の住民、あるいは府県各地の人々がこうした農村の環境にあこがれて、居を求めており、その数が日増しの増加しつつあると伺っております。そこで、再度町長に見直しの具体的な考えについて質問いたしますが、ただいま町長はグリーンツーリズムについて言及されました。私はさらに議員立法で法律化された優良田園住宅の建設の促進、また、傾斜地、やせた土地などで経済効果の上がらない土地などには、これからは平坦づくりと広域性を考え、カラマツなどの針葉樹ばかりではなく、柏や楓などの広葉樹にも着目し、森林環境保全整備など実情を考慮し、将来を見据えての総合的な土地利用を考えていただきたいと思います。もちろん、農家個々が今までの経済収益が下がることのないよう、経営継続の推進、そして経済効果がますます高まっていかなければならないということが絶対要件でございます。その上に立って、農村社会へのあらゆることを全町として見直しを図ることが寛容であると私は考えているわけでございます。こうしたことを踏まえまして、農振法見直しについて、町長の具体的な考えをもう一度聞かせていただきたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほども申し上げましたように、農振の趣旨は当然のことながら幕別町の優良農地を守り、そして農業振興を発展させていくということが根底にあるわけであります。ただいま、いろいろなご提言もありました。田園構想あるいは森林環境、いろんな制度あるいは構想あるいはそういったものを幕別町の現実に合わせる中で、ご意見をいただきながら、そしてまた、グリーンツーリズム等も含めながら、幕別町のいろんな要素を活かしながら、これからの農業振興に結びつけていかなければならないものというふうに思っております。一番大事なのは、やはり幕別町の農地をいかに守っていくかということであろうというふうに、私は思っております。そうした中で、できる限りの見直しすべきものは見直しをしながら、そうした方向でこれからも進めてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

質問 18番 伊東昭雄

高度成長の流れの中で、今までに農村の人口は都市へ大移動し、現在、どこも高齢化が進んでおります。都市で働く人々は、生活の便利さはあるものの、ストレスが増し、農村に癒しや心のリフレッシュを求めております。一方、過疎化し、人口が大幅に減少した農村では、人々とのコミュニケーションの機会が少ないというストレスが増加しております。これからのまちづくり、地域振興を進める上で、ここら辺の課題を認識し、他の町村にない独創的な考えで快適なまちづくりを実行していただきたいと思いますが、この点についての考えをお伺いいたしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほども言いましたように、農業振興、農振法、農業地域を守っていこうと。優良農地を守って農業振興を発展させようということを、今、本来の目的があるわけだと思います。今、伊東議員の言われるのは、逆に農村人口が減っていくから、都市の人たちを農村地域に迎えたらどうかというようなご質問でありました。ちょっと私とは食い違いがあるのかなというふうに思います。確かに都市の人たちが農村部や静かな環境の中でリフレッシュあるいは心の癒しを求めていくという時代にあることは承知しながらも、かといって、今、幕別町の大事な農業振興地域で守られている農地をはずして、そこに都会の人たちを入れていこうというような構想といいますか、考え方というのは、私自身は今の段階では持ってはいないわけでありまして、あくまでも農業振興法の法律の中で、農業を守っていきたいというのが、私の考えでありますので、なにとぞご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。

出典:幕別町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月9日 議事録 PDF(48ページ) 間違いを知らせる