みんなの議会

幕別町議会 平成17年第2回定例会 2005年6月16日

果樹の里づくり事業について

2005年6月16日、幕別町議会の一般質問で、中野敏勝議員が「果樹の里づくり事業について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
中野敏勝 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 中野敏勝

通告に基づきまして、質問いたします。果樹の里づくり事業について。平成4年、町の計画のもとで新和農業試験圃場に、試験圃整備の一環として果樹の里づくり事業がスタート、地域に適した品種や種類の果樹の試験栽培を目的に行われてきた。当時、りんご、サクランボ、梨、すもも、梅、栗など6品目23種類、127本が植樹されたのです。新和農業試験圃場には専門の職員が配置され、適切な管理のもとで生育されデータもとられてきた。実った果実は町の幼稚園児や保育所の児童、一般の町民の収穫体験、またパークゴルフ大会などの景品に使用、ふるさと味覚工房での調理実習の食材として活用されている。町では試験植樹と同時に各公共施設、公園や学校のグラウンドの周辺、高齢者福祉センターや相川まなぴやの家などの空き地、19カ所に393本の果樹が植樹されている。中には枯れてしまったものあり、そこへ新たな幼木を植えられていることもある。どの果樹もほとんど成木に成長し、実をつけているものも見受けられているが、実をつけられない状態になっている物も多い。せっかく目的をもって計画的に進められている事業も、これでは目的が達成されていないのではないかと思い、次のことをお伺いいたします。①試験圃場での風雪害や小動物による食害・損傷に対する今後の対策をお伺いします。②各学校周辺の果樹、子どもたちの情操教育に役立てようとしているが、実現されているのでしょうか。③豊かな潤いある生活環境への向上、お年よりの生きがい創出の目的もある、それらの成果は現れているのでしょうか。④公共施設周辺などの果樹剪定や消毒、摘果はどのように行われているのでしょうか。⑤住民の庭先や民間事業所への拡大など、どのような啓蒙がなされているのでしょうか。⑥果樹の里づくりの看板の更新計画はあるのでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

中野議員のご質問にお答えいたします。果樹の里づくり事業についてであります。ご質問の1点目の試験圃場での風雪害や小動物による食害損傷と今後の対策についてでありますが、まず、試験圃場における果樹の被害について申し上げますと、試験圃が設置され果樹が植栽された平成4年から5年当初におきましては、気候・風土などの影響によりサクランボ・栗など根がつかず枯れてしまったものや、野ネズミ・野ウサギなどによる食害損傷が相当数ありましたが、最近では特に、野ウサギによる被害が多い状況となっております。試験圃には現在、りんご123本ほか梅・梨など全部で5種類191本の果樹がありますが、ここ数年の果樹の被害は、平成14年の台風による倒木でりんごが8本、降雪の影響によると見られる枝の棄損が数本あり、また、前段申し上げましたように、野ウサギによる食害損傷がりんご・梨など26本という状況であります。これら被害に対する対応についてでありますが、風に対する対策としては、果樹を植えております北側に防風網や防風林があるため、通常の北風については問題がないものと考えております。また、小動物に対する対策としては、従前より実施いたしております野ネズミ対策として、冬囲いをする果樹の根元に金網を巻き、併せて殺そ剤による駆除を実施しておりますが、野ウサギに対しましては、野ウサギ忌避剤が有効かどうか、あるいは、他の有効な方法がないかなど、現在、農業改良普及センターにもお願いをしながら、対応を検討いたしているところであります。次に、子どもたちの情操教育にかかわってのご質問でありますが、果樹の生育状況によって学校での取組みに違いがあると聞いておりますが、生活や理科学習の時間、あるいは、総合的な学習の時問に果樹を題材とした授業が行なわれております。一例を申し上げますと、りんごジャムをつくったり、梅を使って梅干しや梅ジュースづくりに取組んでいる学校や、果樹の芽吹きから結実までの観察、たわわに実った果樹の収穫作業を子どもたちに実践させている学校など、おのおの特色ある取組みを行っており、豊かな感受性などを磨く観点からも、それなりの効果は発揮されているものと思っております。3点目の豊かな潤いある生活環境と、お年寄りの生きがい創出に関してのご質問でありますが、平成4年に実施いたしました試験圃場での果樹植栽の集いには、参加いただいた多くの町民の皆さんに果樹の苗木をお持ち帰りいただいたところであります。その後、順調に育ち、今では実もたくさんなるようになったとの声をいただくこともあり、これまで親子あるいは親子三代で見守りながら育ててこられたものと推察いたしているところであります。また、当時植栽しました公共施設や学校の果樹も立派に生長し、地域や子どもたちに潤いを与えているものと考えております。特に、お話もありましたけれども、依田の老人福祉センターにあります果樹は生育が順調で、入浴に訪れますお年寄りの方々の目を楽しませているというふうに伺っているところであり、それぞれ一定の成果があがっているものと考えております。次に、果樹の維持管理についてであります。本事業の実施後は、直営により維持管理を行ってきたところでありますが、平成13年度からは、業務委託により、民間による維持管理を行っているところであります。その業務内容につきましては、剪定が年1回、施肥は春と秋の年2回、防除及び草刈りは春から秋の間に年6回となっております。また、摘果は、果樹に合わせ年1回実施し、多くの果実が実るよう、適期に業務を行っているところであります。なお、防除用薬剤につきましては、植物栄養活性剤を主体とした薬剤であり、殺虫・殺菌等、農薬を最小限に抑えて防除を行っております。次に5点目の住民の庭先や民間事業所への拡大などの啓蒙についてでありますが、先ほども申し上げましたように、事業スタート時には、果樹の苗木をお持ち帰りいただき、各家庭や事業所での栽培の普及を図るとともに、広報紙等を通じ、事業の周知や、各学校での果樹を利用した活動などの紹介を行ってきたところでありますが、広く各家庭や事業所まで植栽された状況には至っていないのが現状であろうと思っております。その理由といたしましては、果樹には防除や剪定、施肥など、栽培に専門的な知識が必要なことや、冬の厳しい自然条件から栽培が難しいといわれておりますことから、一般家庭等への普及がなかなか進んでいかないということがあろうと思っております。樹種によっては、それほど手間のかからないものもあるとお聞きいたしておりますので、試験圃の果樹の栽培管理にご協力をいただいております町内の果樹研究会の皆さんのご協力もいただきながら、普及に勢めてまいりたいと考えております。次に、看板の更新計画についてでありますが、事業開始時に設置いたしました看板につきましては、木製のため、破損をして取り払われたり、文字の判読ができないものもありますことから、今後につきましては、果樹の種類及び事業名等を記入した、樹木に吊り下げ式のプレートヘの更新を図り、町民の皆さんにも周知をしてまいりたいというふうに考えているところであります。以上で、中野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 16番 中野敏勝

新和の試験圃場ですけれども、風当たりの強いところは防風林とか、それから暴風ネット、こういうものを活用して保護しているわけですけれども、梅を植えてある上の方になるのですけれども、防風林がないところがあるわけです。こういうところは非常に風当たりが強くて、枯れる原因にもなっているというような話を聞くことがあるのですけれども、こういうところを、カラマツとかそういう成長の早い木を植えて保護したらどうかというふうに考えているわけです。北風の部分では、成長のちょっと遅い松を植えている関係で、上の方が枯れるというようなこともあるわけですけれども、ない部分には防風林が必要でないかなというふうに感じているわけです。また、最近、野ウサギが非常に増えていて、りんご、梨、それからプラムなど非常に好んで枝芽を摘んで食べられる部分があるわけです。いろいろな形で農家の方が離れで防御されているのですけれども、最近、キツネが非常に少なくなった関係で野ウサギが増えたというようなこともいわれているわけです。しかし、そこに残飯などを置いておくことによって、キツネが来て野ウサギが減ったというようなところもあるわけです。対応を検討しながらということでありますけれども、このようなこともやってみる必要があるのかなというふうに感じております。この点の保護対策。それに、子どもたちの教育の場、これにはジャムとかそういうものをつくらせて、収穫時期だけを活用しているようですけれども、なかなか現場で先生方の話を聞いてみると、教職員にも育てていく部分では余裕がないというか、そういうふうに受け止められる部分があります。特に教職員が異動したりする関係で、果樹の木があるけれども、地域の方が植えてくれているのだなというような認識をもっている人もいるわけです。果樹の里づくり事業であること自体の意識が薄いような気がするわけですけれども、この点はどうでしょうか。また、この施設周辺の環境整備、いろいろな施設に植えてありますけれども、非常に環境整備にはなっているのですけれども、高齢者が身近なところで触れられるというか、そういう部分ではちょっと疑問がある部分があるなというふうに、いろいろ離れた地域で植えてあるところがあるのですけれども、ああいうところはどうなのかなというような疑問もあるわけです。もっと身近な公区の中にたくさん公園があるわけですけれども、そういうところにも植えられるような、協働のまちづくりの中に取り入れて、そして地域の公園、そういうところにも植えていけるようになれば、もっと高齢者や子どもたちにも触れ合う場というかそういうものができるのでないかというふうに思います。この辺いかがでしょうか。また、剪定とか消毒、摘果、これについてはさまざまな民間の業者というか、そういう人を活用してやっているようですけれども、私はこれが一番問題な部分だと思うのです。特に剪定の部分、専門的な知識のある人にいろいろ言われたのですけれども、剪定するのに本当に盆栽型に切るというか、こういうような形で剪定をされているのです。これでは非常に花も離れも少ないし、実も当然つかないというようなことが言われているわけです。こういうところもしっかり知識ある人、あるいは技術のある人、こういうものを活用してやっていくことが最も大事な部分ではないかというふうに思います。1回切ると、何年もまたそれに戻るのにかかるというか、そういう専門的な部分があるそうです。特に学校のまわり、こういうところも非常にそういう木が目立つわけです。私も全学校、全施設をくまなく見て回ったわけですけれども、言われるように、確かに盆栽型に剪定されているのが非常に多いということです。それから、時期はずれに剪定をしていると。消毒されずに虫が発生して枯れかかっている木もあるというようなのも見受けられました。この辺についてももっとしっかり点検・確認などをしていく必要があるのではないかというふうに思いますけれども、どうでしょうか。それから、住民に拡大をしていく部分ですけれども、いろいろな果樹のできた部分で、この新和の試験圃場とか、そういうところでできたものはイベントとか、そういうところで住民にPRしていく、そういう場も必要ではないかと。また、広報等でいろいろいな形でPRしているようですけれども、苗木とか薬剤、これについても広報などを通じて、斡旋などをしていくことによって、住民に広がっていくのではないかと思います。これについて再度お伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

果樹の里づくり事業にかかわって何点かご質問があったわけでありますけれども、まず、試験圃場の風対策についてでありますが、これはお話にありましたようなこと、防風林の必要性等につきましては、十分担当の方でも協議をしながら、現地に対応できるような方法をとってまいりたいというふうに思います。それから、野ウサギの関係ですけども、先ほどもちょっと答弁の中で申し上げましたように、なかなか抜本的な対策が難しいということでありまして、今、中野議員からご提言をいただいたようなキツネとのかかわりなんかも確かにあるようであります。あるいは、野ウサギが寄りつかないように、いわゆる石灰溶剤ですとか、忌避剤だとか、中には風鈴をぶら下げておくといいのでないかというようなこともあるというようなことも聞いていますけども、いずれにしてもそれが抜本的なものになるかどうか、なかなか確信ができないというようなことで、先ほど申し上げましたように、今、普及センターなんかにおいても技術的なことで指導をいただければというようなことで進めておりますので、引き続き検討をさせていただきたいというふうに思っております。それから、できたものの活用についてでありますけども、これはなかなか果実ですから、収穫の時期というのがそれぞれ決まっておりますので、どうしてもそれに合わせた行事を組んでいくということになるのだろうと思います。いろんな町が行うイベントにすべてが間に合うかというとなかなかそうもならない部分もあって、現在は小学生、幼稚園の子どもたちが試験圃場に足を運んでいただいて収穫をしているというような状況でありまして、これらも大変好評のようでありますし、そういった意味では、今後とも計画をもちながら続けてまいりたいというふうに思っております。それから、学校の先生方に対してのお話がありました。先生方については大変日ごろから頑張っていらっしゃいますから、なかなか果樹までにということには余裕がないというのもある意味ではわかるわけでありますし、認識が薄い、私どももそうですけども、果樹の里をつくって、平成4年ですからもう十何年経ってますから、なかなかそいった意味では、学校の先生も新しくいきて周辺に果樹があるなといってもなかなかそういう面での認識は薄いのだろうと思いますけども、これらについては教育委員会にもご相談させていただきながら、できる限り協力をいただくように進めてまいりたいというふうに思っております。それから、環境整備で、公園なんかにもどうだというお話がありました。いわゆる協働のまちづくりの中で進めることも必要であろうと。それらについても当然のことながら協働のまちづくりのいろいろな事業メニューの中にも、これからいろいろご意見をいただく中で取り組んでまいりものもたくさんあろうかと思いますので、今後の検討とさせていただきたいというふうに思います。それから、剪定をはじめとして専門的な知識、これは先ほど言いましたように、当初は町の職員が公園に行ったり、学校をまわって剪定等をしていたのですけども、今は民間、実は造園業者の方に委託をしていろいろ行っていただいているわけであります。それなりの当然知識というものはあるのだろうというふうに思いますけれども、なお一層、そういった意味で、果樹の研究会の皆さんなんかのご意見をいただく中で、そうした業者に対しても指導というか、お願いをしていく中で、適宜な剪定管理に努めてまいりたいというふうに思っております。それから、苗木の斡旋等、いわゆる啓蒙普及については、先ほども申し上げましたように、何年もたっていくとなかなかそういったことが薄れてきているのが現状であろうというふうに思っております。今一度そういった意味では、担当部局を中心にしながら庁舎内部でも十分検討しながら、これからの果樹の里づくりに対応してまいりたいというふうに思っております。

質問 16番 中野敏勝

剪定とか消毒、これをやったあとの点検とか確認とか、こういうのはどこかで行われているのでしょうか。果樹というのは非常に病害虫予防などには大変な部分があるわけですね。素人ではわからない。特にりんごなんていうのは、発芽前、発芽中、開花中、こういうようなときに消毒をしたりなんかすると。病気なども黒星病とか黒点病とか腐乱病、うどんこ病とか斑点落葉病とかさまざまな病気が発生するというようなことなわけであります。消毒の時期とか、それから時間帯とか。本当に素人ではできないというようなものがあるわけですけれども、こういうものも専門的な知識をもった人が、町内にたくさんいるわけですけれども、こういう人を活用するとか、あるいは農業普及員などを投入していくというようなことは必要と思うのですがいかがでしょうか。また、今、幼木等植えられているところもあるのですけれども、特に明野ヶ丘の公園の果樹なのですけども、こういうところはシラカバの下に植えてあったり、ミズナラの下に植えてあって、結局花芽やなんかほとんどつかない状態になっていると。もう木は大きくなっているのですけれども、それがつかないというような現状が見られるわけです。シラカバの木を切るなり、雑木をとって、そして日の当たるようにしてあげることによって、果樹はなってくるのでないかと思います。また、これはひとつの提案というか、要望なのですけれども、そういう大きな果実ばかりでなく、最近小果実というのが植えられるのが非常に増えているわけですけども、例えば、ハスカップとか、グスベリーとか、ブルーベリー、グミ、木イチゴなど、こういうものも取り入れていってはどうかというふうに思うわけです。町長のお考えを伺って、質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

民間委託をさせていただいておりますので、その業者の方が剪定をする、あるいは消毒等をするわけでありますけども、その後の確認というのは特にはやってはおりません。残念ながら町職員にもそれだけの専門的な知識をもった者はいないわけであります。そういった意味では、お話がありましたように、町内では果樹研究会の皆さん、あるいは改良普及センターの方々にお願いしたり、いろんなご意見を聞くというようなことは必要なことなのかなというふうに思っておりますので、内部で十分検討させていただきたいというふうに思います。明野ヶ丘公園についてのご指摘もありましたので、早速現地を確認させていただいて、対応してまいりたいというふうに思いますし、併せて、小果実についてもご提言をいただきました。これらも含めて、なお一層果樹の里づくりについて協議を進めさせていただきたいというふうに思います。

出典:幕別町議会 平成17年第2回定例会 2005年6月16日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる