みんなの議会

幕別町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月7日

省エネルギー対策について

2004年9月7日、幕別町議会の一般質問で、中野敏勝議員が「省エネルギー対策について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
中野敏勝 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 中野敏勝

最初にお断りしておりますけれども、通告書を提出した後、幕別町地域省エネルギービジョンの本をいただきました。改めて勉強させていただきましたけれども、通告に基づきまして、質問をいたします。地球温暖化防止、省エネルギー対策について。深刻化する地球環境問題は、生態系という自然のルールを無視した人類の利益優先の思想と行動がもたらしたもので、国境を越えて広がる環境破壊がすべての生命を脅かす大きな危機に直面しているわけです。温暖化の原因は二酸化炭素の排出であり、排出量の増加は、エネルギーの消費である。一方、地球の灰とも言われる森林の破壊が後押しを続けているのです。我が国の一人当たりの電力の消費量は、40年前に比べて40倍にもなっている。当然、二酸化炭素の排出量は、アメリカに次いで第2番目。政府は、平成11年4月、地球温暖化対策の取り組みを義務付けて、こうした中で、幕別町においても昨年6月、新しく地域省エネルギービジョンを発表、農業を核とした産業・一般家庭・事業所・運輸・公共団体の5部門で、電力、石油、燃料ガスの消費の状況を調査し、さらに住民に対する省エネルギーアンケートを実施し、これらを分析。町全体としてどの程度地域省エネが可能となるかを予測し、地域省エネ目標を定めて進められている。効果や成果については今後の取り組み次第ではないかと思うが、どのように進められようとしているのか、次の項目についてお伺いします。①意識の醸成・ライフスタイルの転換・施設への積極的な導入など、基本方針に対する具体的な取り組みは。②分野別の推進体制とその状況は。③省エネルギー対策の教育などへの取り組みは。④実施、行動は、どこでどのように実施されているのか。⑤行政の率先的な実行、効果はどんなところに現れているのか。⑥情報の提供はどんな形で住民に発信しているか。⑦公共設備や公用車への省エネルギー導入の具体的計画と現在まで実践されていることは。⑧各種助成制度の情報の発信は。⑨行動マニュアル等はできているのか。⑩道の省エネルギー、新エネルギーの普及や導入の促進に対して補助事業者を募集していたが、企業、団体、個人の応募はあったのでしょうか。以上。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

中野議員のご質問にお答えいたします。地球温暖化防止、省エネルギー対策についてであります。本町の省エネルギー対策につきましては、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、平成 11 年度に「エコオフィス幕別プラン」を策定し、役場内の省エネを進めてきたところでありますが、これらの取り組を全町的に広げるため、昨年度、「幕別町地域省エネルギービジョン」を策定いたしました。ビジョンでは、基本理念を「町民・事業者・行政がそれぞれの役割を果たしつつ、まず身のまわりの省エネルギーを実践する」こととし、省エネ意識の醸成、省エネ型ライフスタイルへの転換、省エネ施設・設備の積極的導入の三つの基本方針を定め、幕別町の 2010 年の省エネ目標値として 8.3%の削減目標を定めたところであります。ご質問の1点目の省エネ意識の醸成など基本方針に対する具体的な取り組みについてでありますが、省エネビジョンの三つの基本方針に沿いまして、省エネ推進体制の確立、省エネ教育の推進、省エネ行動の確実な実行、行政の率先的省エネ取り組み、省エネ情報の提供、五つの重点施策を定めております。さらに省エネルギー教育の推進や環境家計簿の普及、省エネ情報の提供など 13 項目の具体的な施策を定めているところであり、これらの施策のうち、ここ数年で取り組むべきものとしては、省エネルギー推進員の任命や、省エネ行動マニュアルの作成、長期的に取り組むものとして、学校を拠点とした地域ぐるみの取り組みの推進などがあり、これらの展開により、省エネルギービジョンの具現化を図ってまいりたいと考えているところであります。次に分野別の推進体制の状況についてでありますが、幕別町の各分野における省エネルギーの取り組みは、事業所部門の一部で先進的に進められておりますが、省エネに対する認識につきましては、かなりのばらつきがあり、省エネの取り組みに対する意欲の差が見受けられるのが現状であります。そこで、まずは省エネに対する理解が深められるよう、行政からの情報発信などにより省エネルギー意識の醸成を図り、そうした中で、全町的な推進体制の確立を図ってまいりたいと考えているところであります。次に教育等への取り組みについてでありますが、省エネ教育につきましては、学校での取り組みを進めていただけますよう教育委員会を通して、小中学校への働きかけを進めているところであり、省エネルギーセンターから講師を招いて各学校の管理職等を対象とした講習会を開催したいと考えております。省エネについての知識の子どもから家庭への波及など、省エネルギー啓発の意義も含め、その効果は大きいものがありますことから、教育の現場においても何らかの形で取り組んでいただくことを期待いたしているところであります。次に省エネ行動の実践についてでありますが、庁舎内における省エネ推進につきましては,エコオフィス幕別プランにより、進めてまいりました。また、運送部門において、急発進、急停車を記録するデジタコメータによる省エネ運転の導入やグリーン経営認証制度により環境保全活動を推進している企業、また、暖房と発電を同時に行うことができるコジェネレーションシステムを導入している企業等もありますことから、これら省エネ行動の裾野がさらに広がっていくことを期待いたしているところであります。次に行政の率先的な実行とその効果についてでありますが、行政の事務事業における二酸化炭素の総排出量について申し上げますと、平成 14 年度の総排出量は、平成 10 年度のレベルを保っているのが現状であります。事務事業の増大やOA機器の増加を考慮しますと、エコオフィス幕別プランの行動計画の実施が反映されているものと考えているところであります。また、今年度、公共施設を中心に具体的な省エネ手法とそれらを実現するための事業化手法について検討を進めているところであります。今後、さらにきめ細かな省エネ行動の実践や、外断熱工法による公営住宅の建設による燃料の節減など、二酸化炭素の排出量の抑制に努めてまいりたいと考えているところであります。次に住民への情報の提供についてありますが、昨年の8月と今年の3月の広報まくべつにおいて、省エネに関する記事を掲載し、本年5月には、省エネルギービジョンの概要版を全戸に配布したところであります。また、9月の広報において、財団法人省エネルギーセンター主催の省エネルギー普及指導員養成講座の募集をしております。これは地域の省エネルギー推進のリーダーを養成していくもので、その応募に期待をいたしているところであります。今後も、省エネコーナーの設置やホームページにおける省エネコーナーの開設など、より分かりやすく省エネ情報を発信していきたいと考えております。次に公共設備や公用車への省エネルギー導入の具体的な計画とこれまでの実施してきた状況でありますけれども、先ほども申し上げましたが、今年度に入り、公共施設を中心に具体的な省エネ方策や事業化手法の検討を行っているところであります。エネルギー消費の大きい公共施設のうち、役場庁舎や給食センター、札内中学校など九つの施設につきまして、省エネ手法を検討し、導入コストや維持経費の削減に伴う回収年の試算と合わせまして、各種補助制度などの事業化手法を明らかにしていきたいと考えております。また、役場庁舎ロビーに電気の消費量や使用量などが表示される省エネナビを設置し、省エネ行動や意識の啓発に努めてまいります。公用車につきましては、現在まで一元管理により所有台数の削減に努めてまいりましたが、入れ替えに際しては、軽自動車やアイドリングストップ車、ハイブリッド車の導入を検討してまいりたいと考えているところであります。また、施設整備でのこれまでの省エネ対策の実施につきましては、ペアガラスや省エネ型蛍光灯、熱交換型の換気施設の導入などに努めてきたところであります。次に各種助成制度の情報の発信につきましては、現在、国や道、関係機関で発行しておりますパンフレット等の活用や、先ほども申し上げましたが、省エネコーナーの設置やホームページにおける省エネコーナーの開設など、さまざまな手段を利用し、きめ細かく省エネ情報を発信していきたいと考えております。次に行動マニュアルについてでありますが、エコオフィス幕別プランの行動計画を引き継ぐとともに、先進地の事例を参考に、それらをもとに、省エネ事業化検討委員会のご意見を聞きながら、本町の生活風土に合わせた行動マニュアルを作成してまいりたいと考えております。最後に補助事業に対する応募の状況についてでありますが、省エネや新エネに関わる補助事業につきましては、新エネルギー産業技術総合開発機構など、補助者と補助を受けられる事業者や個人が直接的に事務手続きを行いますことから、町として的確に状況を把握できない状況にあることをご理解をいただきたいというふうに思います。以上で、中野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 16番 中野敏勝

今、答弁いただきましたけれども、省エネに対する住民の意識というのは非常に高いのですけれども、実行性についてはちょっと疑問があるような部分もあります。アンケートを見た結果でも、それが現れていると思います。近くに出かけるときでも、ほとんど車で動くと。また、保育所とか幼稚園とか、そういうところに若いお母さんが送迎しているのですけれども、子供さんを車から降ろして玄関へ行くときでも、車のエンジンをかけたまま置いているというのが多く見受けられるわけです。また、スーパーなどに行っても、そういう車がたくさんあるわけですけれども、今の時代の便利さに慣れてしまって、個人的には何の影響も及ばないために、省エネというものになかなか受け入れられないという気がいたします。アイドリングストップなどの、この具体的な方策も必要ではないかというふうに思います。この点についてもお伺いしたいと思います。また、6%の省エネ目標を昨年まで行ってきたわけですけれども、目標が達成できなかったという経緯があるわけです。さらに、今、答弁いただきましたけれども8.3%の削減、この目標をたてているということであります。ちなみに、原油、ドラム缶で4万4,000本の削減と、この目標をたてているわけですけれども、意識のある人だけでは進まないというような気がするわけです。月に一度でも、この一度からこのノーカーデイなども設けて、この結果というか効果というか、そういうものも調査する必要があるのではないかというふうに思います。さらに、行政では、ハイブリッドカーの導入、これも考えているということでありますけれども、いつごろから取り組もうとしているのか、お伺いしたいと思います。また、電気の部分では、エコワット機器とか、あるいはセンサーライト、こういうのも導入していく必要があるのではないかというふうに思うのです。使われていないところの街灯とか、そういうものにも取り付けていくことによって効果は出るものと考えます。この点についてもお伺いいたします。さらに、教育の面ですけれども、学校等ではどんどん進められているようですけれども、さらに企業とか、あるいは町内会、そういうようなところも、住民全体に普及するために、シンポジウムとかセミナーなどを開催する。こういうようなことも最も住民に対する意識の高揚につながっていくのではないかというふうに感じております。この点についてもお伺いいたします。さらに、今の質問以外になると思うのですけれども、政府で地球温暖化に対する取り組みのために、地方公共団体を中心に意識啓蒙や知識の向上、効果的な対策について、情報提供を行う体制を整備するため、地球温暖化対策法に基づく地球温暖化対策地域協議会というのを設立するように進めているのですけれども、地球温暖化問題の取り組みは、家庭に燃料電池の新しい導入を進めるためにも、協議会というか、そういうものが必要でないかというふうに感じております。この見解も併せてお伺いいたします。以上です。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

再質問、いろいろございましたけれども、やはり、今、お話ありましたように、省エネの一番基本となるのは、やはり住民意識、住民が省エネに対する強い意識を持つことが一番大事なことなのだろうというふうに思っております。そのためには、行政がどのような指導といいますか、あるいは周知をしながら、啓蒙をしながら、実行性が上がっていくかということに尽きるのだろうというふうに思っております。いろんな目標をたてておりますけれども、これができるかできないかと言われますと、とにかくそれに向けて努力をしていくということ以外にはないのだろうというふうに思っておりますけれども、ノーカーデイ、いろんなことの考えながら、これから進めていきたいと思っております。つい先日、検討委員会が設置されました。大学の先生をはじめ、関係機関の方々にもメンバーになっていただきながら、そしてまた、企業の皆さんにも参加していただきながら、検討委員会が立ち上げ、今、そこでいろんな協議が進められているところであります。何とかそうした中で、いろんなご意見を、あるいはご提言をいただく中で、これからの私ども行政としての担う役割、あるいは果たすべき役割というものを進めていかなければならないのではないかなというふうに思っております。例えば、ハイブリッドカーをいつ導入するのかというご質問ではありますけども、正直いって、今の段階でいつからというようなことにはまだ見えてはいないのだろうというふうに思いますし、当然のことながら、公用車の更新の時期に合わせながら、そういったことを講じていくということになっていくのだろうというふうに思っております。教育の推進、セミナーあるいはシンポジウム、これらについても、必要に応じて実施すれば一番よろしいのだろうというふうに思いますけれども、どんな手法でどんな方々を対象に、どんな方向でやるのか。これらも含めて、まさにこれからの課題の中で協議検討を進めていかなければならないなというふうに思っております。最後の対策地域協議会の設立については、私ども資料といいますか、もらっていないのですけれども、これらも充分これから調査しながら、そうした方向が出ましたら、それらに向けて対応してまいりたいというふうに思っております。

質問 16番 中野敏勝

大変、細かいところまでいろいろ質問をさせていただきましたけれども、最後に、細かいこと、些細なこと、幅広くやることがすべてこの省エネにつながっていくのではないかという気がいたします。ある町では、もう数年も前から職員が自動ドアから一切入らないというようなことをやってみたり、それから、電気はこまめに消すと。それから両面コピー、あるいは資料の限定配布、お茶出しまで禁止をしているというようなところもあるわけです。職員がお互いにチェックし合いながら、工夫をし、省エネに取り組んでいる町もございます。私も意識して、極力正面玄関からは通らないようにして、健康維持のために階段を利用しているわけですけれども、役場の正面玄関は三重の自動ドアになっているのですね。ほかの町ではあまり見かけないのですけれども、暖かいときとか、そういうときには何枚か開放をしておいて、電気に負荷をかけない、電気エネルギーに気を配っていくことも必要ではないかというふうに感じているわけです。この辺についてもお伺いして、質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

お話がありましたように、細かいところに気を遣いながら省エネを進めていく、大事なことだろうと思います。私どもも、今、職員には、昼休みには、とにかく仕事していないときには消灯をするようにというようなことは進めておりますし、職員はなるべくエレベーターを使わないで階段をというようなことも行っております。正面玄関の自動ドアは、元々は中になかったのですけれども、逆に寒い、あるいは車いすの方が不便だというようなことがあって、新たに設置したというような経緯もあるわけであります。コピーなんかの両面、これは当然のことながら、今も話はしておりますし、実行されているのだろうというふうに思っております。今、言われていますのは、例えば、電気を昼間点けるところが多いのですけども、いわゆる窓側の電気は本来つけなくても明るいのではないかと。でも、中側に入ってくると暗いのですけど、電気は一つスイッチを入れますと全部が点いてしまうというようなことで、系統を分けることができればいいのでしょうけど、今、庁舎自体はそういうようなことになっていないのが実態でありまして、そういったことも含めながら、これから進めていかなければならないと思います。先ほど言いましたように検討委員会がありまして、この中で年度内に省エネに向けての行動計画、あるいはマニュアルを作成しようと進めておりますので、さらに意を用いてまいりたいというふうに思っております。

出典:幕別町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月7日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる