みんなの議会

栗山町議会 令和元年第8回定例会 2019年12月10日

オストメイト対応型トイレについて

2019年12月10日、栗山町議会の一般質問で、佐藤則男議員が「オストメイト対応型トイレについて」質問し、町長 佐々木学が答弁しました。

質問者
佐藤則男 議員
答弁者
町長 佐々木学

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 4番 佐藤則男

通告に従い、1点質問させていただきます。オストメイト対応型トイレについて。オストメイトとは、大腸、小腸、膀胱などへの悪性腫瘍疾患等の治療のため一部を切除、摘出の手術を受け、腹部に排せつのための口を設けた人工肛門、人工膀胱増設者をいい、身体障害者の手帳の交付を受けることができます。オストメイトの方は外見からわからず、目に見えない障害者とも言われており、全国で20万人から30万人、全道でも8,000人から9,000人、本町では約20人いると言われています。オストメイトの方は、括約筋という肛門や尿道周辺の筋肉がないことから、便や尿意を感じることや我慢することができないため、便や尿をためておくための袋(パウチ)を腹部に常に装着しなくてはいけません。パウチにたまった排せつ物は、一定時間ごとに便器や汚物流しに捨てる必要があり、その際パウチや腹部を洗浄し、また装着することになります。そのため、通常のトイレではなくオストメイト対応の設備を備えたトイレが必要になります。オストメイト対応型トイレは、2006年12月にバリアフリー新法が施行され、設置の義務づけがされ全国的に広がりましたが、残念なことに本町は栗山駅にあるだけです。また、内閣府による災害時要援護者の避難支援ガイドラインに避難所や福祉避難所にオストメイト支援のためのストーマ装具の備蓄が指針として盛り込まれています。そこで、町長の考えをお伺いいたします。1点、オストメイト対応型トイレをふやすべきと考えますが、その考えや計画は。2点目、本町における多目的トイレの設置状況は。3点目、災害時に対するストーマ装具の備蓄状況は。以上です。

答弁 町長 佐々木学

オストメイト対応型トイレについてのご質問でありますが、高齢者や障害者などの移動や施設利用の利便性及び安全性の向上を促進するため、公共交通機関、建築物、公共施設等のバリアフリー化を一層推進するバリアフリー新法が2008年12月に施行され、床面積が2,000平米以上の病院、百貨店などの特別特定建築物を建築する際にはオストメイト対応型トイレの設置が義務づけされました。現在本町の公共施設におけるオストメイト対応型トイレの設置は、カルチャープラザEki、雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスの2カ所となっており、その他といたしましては栗山赤十字病院、栗山高等学校、コメリ栗山店、そして福祉避難所であります特別養護老人ホームくりのさとに設置されております。ご質問①のオストメイト対応型トイレをふやす考えや計画についてでありますが、現在のところオストメイト対応型トイレの整備計画はございませんが、他自治体の状況や町内のオストメイトの方々からの意見を聞くなど実態把握を行った上で、バリアフリー新法の趣旨等を踏まえ検討してまいりたいと思います。ご質問②の町内における多目的トイレの設置状況についてでありますが、町内公共施設につきましては20施設で23カ所、町内の主な量販店等につきましては9施設で9カ所となっております。ご質問③の災害時に対するストーマ装具の備蓄状況はについてでありますが、本町では栗山町地域防災計画並びに栗山町災害時備蓄計画を策定し、災害時の備えとして計画的な備蓄を進めております。ご質問のストーマ装具の備蓄につきましては、国から地方自治体にストーマ装具の避難所での給与、災害救助基金による備蓄の推進、事業団体との物資供給協定の締結を指針とするストーマ装具の備蓄の推進に関する通知が出されておりますが、本町につきましては現在のところストーマ装具の備蓄は行っておりません。今後他自治体の状況や町内のオストメイトの方々からの意見を聞くなど実態把握を行った上で検討してまいりたいと思います。

質問 4番 佐藤則男

延命手術としてどうしても手術しなくてはならない状況の中でこの手術をした方は、それぞれ皆さん苦労されて生活をしていらっしゃいます。中でも最も深刻な悩みは外出先での排出物の処理、排せつ物の処理だと言われております。しかしながら、外出先の対応トイレが不十分なため、社会生活を送る上で制約を受けることが多く、大変ご苦労されていると言われております。オストメイト対応のトイレについて、それだけ福祉施設はまだまだおくれているのが現状でございます。たまたま長沼のほうでオストミー協会の方とお話を聞いたのですが、長沼の施設にたまたま用事があって行ったときに、そこに協会の方がおられて聞きました。そのときに1通のお手紙を見せていただいたのです。ちょっと紹介させていただきます。私たちは、排便、排尿に対応するため、袋、パウチを切開したところに常にストーマに装着しなければなりませんが、社会復帰を始めたやさきに外出先で下痢の洪水に見舞われることがありました。ストーマには括約筋がありませんので、思わぬときに吹き出してくるのです。補装具が外れることもしばしばで、こればかりは手の施しようもなく、非常に屈辱的な事態が発生しました。既設の身体障害者用トイレに駆け込んでも、まずそこで対応できるということはほとんどありません。水を使うのも大変で、お湯がありません。便器の水か洗面台の冷たい水、使うとかえって下痢をひどくします。洋服を脱いで置くところや補装具を置く棚もなく、床に置くという不衛生きわまりない状況の中で細菌感染におびえながら対応する現状でした。帰りはタクシーで帰りました。中には途方に暮れて救急車を呼ぼうかと思う人もおります。オストメイトは、人知れず苦労しながら一日一日社会復帰に向けて励んでおります。また、社会の中で頑張っております。先ほども申し上げたように、外見からは判断しにくい障害者であるため、一般には理解されにくいと思います。オストメイトのための福祉設備はまだまだ足りません。オストメイトのバリアフリーとして公共施設の身体障害者用トイレに安心して利用できるトイレの設備をお願いいたしますという文面の手紙を見せられたときに、私は本当に大変なショックを受けました。それで、栗山、我が町はどうなのかということで、つい最近ですけれども、栗山公園のほうに行き、二、三年ぐらい前ですか、栗山公園のトイレ行ったときにかなり古くて、においもひどくてという、そういうトイレ状況だったもので、その後栗山公園のトイレを見に行きました。そうすると、それから改築されまして、すばらしいトイレになっていました。車椅子専用の多目的トイレでしたのですけれども、そこにオストメイト対応はなっていませんでした。また、栗山町は栗山公園を初め老舗まつり、夏まつり、秋まつり、年間を通して大勢の観光客が当然訪れております。また、来客の多い役場庁舎、あとしゃるるなど、さまざまな施設にぜひともオストメイト対応型に手を加えていただければと思います。それと、災害はいつ起きるかはわかりませんが、災害拠点として南部公民館、角田改善センターなどもオストメイト対応にしていただければと思います。先ほど2点目の多目的トイレなのですけれども、20施設23カ所、町内の主な量販店につきましては9施設9カ所という説明がございました。この多目的トイレも手を加えてていただきたいなと思います。その辺、町長のお考えをお聞かせください。

答弁 町長 佐々木学

重ねてのご質問でありますが、今佐藤議員のほうから長沼町の方からの1通の手紙ということでご紹介をいただいて、外出先の排出物等の処理についていろいろとあるということで、本当に社会的活動の制限を受けていらっしゃるのだなというふうに私も認識をしたところでございまして、栗山町民の中でも20名の方がこういったオストメイトということでございますので、多分同じような不便な思いをされているのでないかなというふうに考えているところでございます。そのような中で、栗山町の公共施設における関係については、先ほど申し上げましたとおりオストメイトの対応についてはカルチャープラザと雨煙別小学校2カ所だけというようなところでございます。国の基準で、そこに縛られてということではないのですが、その基準の中では2,000平米以上の公共施設を含めたいろんな建物、整備、建築、新築、改築、用途変更も含みますけれども、それをやる場合については、オストメイト設置の義務適合というのでしょうか、そういったものあるわけですよね。ただ、制度施行時に栗山町のある20の公共施設については、バリアフリー新法が改正された前に建てられた既存建築物でございますので、適合の努力義務の施設となっているというところをまず押さえていただきたいと思います。そんな中で、前に公明党の議員の方からのご質問の中でその必要性等々についていろいろありまして、その要請を受けてカルチャープラザ、ここは義務はありませんけれども、町として設置をしてきたというような経過もございます。さらに、遠別小学校についても面積は2,000平米以下で、これも適合の努力義務の施設でございますけれども、ここも不特定多数の方々が出入りをする施設ということで、多目的トイレの中にオストメイト対応の設備を設けたと、そんなような取り組みも栗山町はやってきているというようなところでございます。先ほどの一般質問でありましたけれども、やっぱり総合計画、町の目指す方向としては、誰もが笑顔で安心して暮らす町というようなところでございますし、また障害者と健常者と双方が幸せになっていけるような社会づくりというところが非常に大切になってくるというふうに考えておりますので、これから多目的トイレを改修してオストメイト設備を設置するとしたら、やっぱりそれだけの面積も必要になってまいります。かなり大きな装置でございますので、標準型は。それは大体設置費も込みで80万円ぐらい1基かかるのですけれども、そんなような場所、面積の問題もございます。さらには、そういう大きな装置ではなくて、もう少し簡易な、便座を改修するというような、そういうものもあるわけでございますので、いろいろな対応の仕方があるかと思いますので、町といたしましては、冒頭の答弁で申し上げましたとおり、オストメイトの20人の方からの意見というのは大切にしたいというふうに私は思っておりますので、そういった方々からご意見を聞く機会を設けるなど、実態把握、ニーズ把握に努めた上でこれからの対応について検討してまいりたいと考えているところでございます。

質問 4番 佐藤則男

どうもありがとうございます。全部が全部つけれというわけではございませんけれども、今多目的トイレに、例えば先ほど言われた便座を取りかえるという、そういう改装的な部分でも結構ですので、1つでも2つでもできればお願いしたいなと思います。それと、3番目の災害時に対するストーマ装具の備蓄状況はということの部分なのですけれども、先ほど通告文にも書きましたが、内閣府や、また厚生労働省の災害救助事務取扱要領にオストメイト支援のためにストーマ装具の備蓄が指針として含まれております。これも聞いた部分なのですけれども、災害時に、そういう指針がうたわれているのですけれども、国の指針では全く発揮されていなかったという、今まで東日本大震災のときもそうですし、発揮はされておらず、被災地におけるストーマ装具の備蓄や流通在庫が少なく、ストーマ装具の入手は困難であったと。ストーマ装具は配送したけれども、被災地の対策本部が震災直後でありまして、行政のみならず医療関係も混乱をしてオストメイト支援者は2次的扱いにされたということをお伺いいたしました。そのときに多くのオストメイトは不安を抱えながら避難生活を過ごしたということを聞きました。災害時に、オストメイトにとっては命の次に大事なストーマ装具ですので、身近な確保は何よりも大切なことです。それで、愛知県の知多市のほうで大災害時に備えてストーマ用装具の預け入れ制度を開始したということがたまたまネットで見たら載っていましたので、オストメイトが所有するストーマ用具を市で事前に預かり、災害時にオストメイトの求めに応じて払い出しを行うサービスということで、事業概要としては、オストメイトの中には災害の規模により自身が利用するストーマ用装具を携帯できないまま避難せざるを得ない場合がありますと。そうした事態に備え、市が装具の一部を事前にオストメイトから預かり、保管しておき、災害時に利用者のために応じて保管をしてある装具を払い出すことでオストメイトの避難生活の利便性や向上を図るという事業概要なのですけれども、申請方法としては、1週間ほどの使用量の装具を携帯バッグ、ポーチ等に収納し、表面に名前、またニックネームを書いて、福祉課に置いて申請をするという。管理方法としては、預けた装具の品質保持のため、利用者責任で一定期間、1年ほどなのですけれども、一定期間内に保健センターへ出向いて装具の更新を行うという制度ですけれども、本町でもこういう制度を考えられませんか、町長のお考えを聞かせてください。

答弁 町長 佐々木学

オストメイトの方が利用されるストーマの関係でございますが、今議員おっしゃられますとおり、国の災害救助等々に関する指針の中で、このストーマ装具が避難生活での生活必需品というような位置づけの中で通知はされているところではございます。こんなような中で、なぜ各自治体におけるストーマの備蓄が普及しないかというと、一番の問題は国の支援の問題でございまして、通常時のストーマの備蓄については財政支援がないのですよね、国のほうから。あくまでも災害時、災害が起こったとき、災害救助法の適用を受けたとき、こういったようなときに、ストーマ装具の購入をした場合に支援制度があると、そんなようなところもございまして、なかなかそれが普及されていない一つの原因でないかなというふうに考えております。それと、このストーマについてはお使いになる方によって袋の大きさだとか面板の形だとかそれぞれ異なるわけでありますよね。そんなこともあります。さらに、このストーマ装具については、耐用年数というのでしょうか。使用期限があると。そんなようなこともあってなかなか自治体の取り組みとしてストーマ装置の備蓄が進まないのだというふうに捉えているところでございます。しかしながら、今いつ、どこで災害が起きて、そして避難生活を余儀なくされる方々の中に、当然20名のオストメイトの方もいらっしゃるというところも想定をされていくわけでありますから、何とか町のほうとしても前向きに検討していきたいということで、この関係についても、先ほどのオストメイト対応型トイレの普及促進の関係と同様に、やはりまずはオストメイトの方がどのようなものを望んでいるのか、どこに不便を感じているのかというところをしっかり私ども行政が把握をして、そのニーズも踏まえた上での対応をしていかなければならないかなというふうに考えておりますので、そこのところをまずしっかり行っていきたいと考えております。

質問 4番 佐藤則男

それと、もう一点、お願いという部分であるのですけれども、災害時に避難所のトイレは、一般の方もトイレ利用しますよね。それで、トイレに人が並ぶというか、行列をなしているというところが結構、テレビなんかで見ていてもそうなのですけれども、避難をしている方々が要するにトイレで並んで、なかなか進まないというか、そういうときにオストメイトの方も、健常者から見ればすごく時間が、さっき言っていたストーマから外して、その袋を洗って、また自分のつけた口を洗浄して、またストーマをつけるという、そういう作業というか、そういうこともございまして、普通の人以上に、2倍、3倍の時間がかかるということで、災害時にはそういうこともございまして、できればテントの仮設トイレ、オストメイトの仮設トイレなんかでも、栗山町で言えば災害拠点である南部公民館もそうですし、角田の改善センターもそうなのですけれども、当然栗山中学校も避難所に入っていると思うのですけれども、そういうところにも1基なり2基なりを設置というか、災害時のときのために確保しておいていただければ大変ありがたいなと思います。できればそういった部分で災害時のときのためにお願いいたします。それと、オストメイトトイレを町外の観光客の方が来られたときに、例えばオストメイトが観光客の中におりまして、どこにオストメイトトイレがあるのかという部分で、それもできればここにオストメイトトイレあるよという看板でも結構ですし、つけていただきたいなという。また、できればマップなんかにも、観光客の方がいただいたマップにオストメイトトイレがここにありますよということでつけていただければ、栗山町としての観光客に対するおもてなしという部分ではすごくありがたいなという部分が感じます。それと、携帯電話なんかでもそうなのですけれども、オストメイトなびという、アプリで無償提供して、GPS機能を利用し、誰もが簡単にトイレ情報を提供できる仕組みというのがございまして、そちらのほうもできれば考えていただきたいなと思います。一応僕の一般質問を終了させていただきます。これはあくまでも提案ですので、ご返答はいいです。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

出典:栗山町議会 令和元年第8回定例会 2019年12月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる