栗山町議会 令和元年第6回定例会 2019年6月19日
スキー場の運営及びスキー教育にかかわった町民について
2019年6月19日、栗山町議会の一般質問で、土井道子議員が「スキー場の運営及びスキー教育にかかわった町民について」質問し、教育長 南條宏、町長 佐々木学が答弁しました。
- 質問者
- 土井道子 議員
- 答弁者
- 教育長 南條宏、町長 佐々木学
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 土井道子
通告に従いまして、1件質問をいたします。スキー場の運営及びスキー教育にかかわった町民について。2018年の12月と今年の6月、町長はまちづくり懇談会でスキー場の設備について説明し、今年6月の懇談会にはやむなくスキー場を廃止する旨を表明しました。私は、スキー場にかかわった町民たちのふるさと愛と教育力がすばらしいことを聞いていましたので、町民に愛され、親しまれてきた公共施設がこのまま幕をおろすのはとても残念なことだと思うのです。スキー場運営には多額の資金が必要なことは理解できるのですが、お金には換算できないものがあると思います。それは、スキーを愛する町民たちのきずなと次世代の子供たちの心身を育て、ふるさとの冬の自然を満喫できる場がスキー場には存在しているからです。とりわけ、この運営にかかわった栗山スキー連盟のメンバーは、町民のスキーの魅力や技術の向上のために大会、講習会などを開き、数十年にわたって実行してきました。このような指導者はもちろん、老若男女問わず体力に応じてこの身近で平易な栗山スキー場を楽しみながら利用している町民も存続しています。そこで、スキー場を廃止する方向の中で次のことについて見解を伺います。1、スキー指導者たちが今後も活躍できる機会を残す手だてはないのか。2、今後栗山町の魅力発信をするために現在のスキー場を役立てる方向は考えられないのか。以上です。
答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)
スキー場の運営及びスキー教育にかかわった町民についてのご質問でありますが、教育委員会では町民一人一人がスポーツを通して心身ともに健康で過ごすことができるよう、体育協会やスポーツ推進委員などのお力をおかりしながらスポーツに取り組むことができる機会の提供と施設の整備を進めております。その一つとしてスキー場があります。現在のスキー場は、昭和46年に完成し、2年後の昭和48年にリフトが設置されて以来、ファミリー向けのスキー場として町内外の多くのスキーヤーに利用されております。スキー連盟の皆さんには小中学校の授業の協力のほか、連盟主催により毎週のようにスキー講習会や検定会、全町スキー大会などを実施していただいており、スキー競技の普及と競技力向上に寄与されております。ご質問1のスキー指導者たちが今後も活躍できる機会があるのかについてでありますが、栗山町スキー場が廃止となった場合でも、スキー連盟の指導員の方々には引き続き小中学校のスキー授業における指導協力のほか、近隣のスキー場において継続してスキー連盟主催の事業が展開できるよう支援してまいりたいと考えております。ご質問2の栗山町の魅力発信をするために現在のスキー場を役立てる方法は考えられないかにつきましては、冬期間スキー場のスロープを残してほしいという意見もありますが、安全面、管理の問題を考えると非常に難しいものと考えております。スキー場の跡地活用につきましては、今後御大師山の全体構想の中で検討してまいりますので、ご理解をお願い申し上げます。
質問 5番 土井道子
スキー連盟の方のご協力を得て小中学校の授業に協力しているということは聞いておりました。それで、次の質問ですが、というかこのことでちょっと疑問が残るというか、長沼スキー場の利用状況をちょっとお聞きしました。すると、これは今年の1月の末ぐらいのときですが、時間は大体9時から14時までの間に15団体が利用しているのです。15団体で一番年齢の少ないところが栗山小学校の4年生で、大きいところでは北広島の中学校から来ていると。それで、15団体で約1,200人近くの児童生徒が利用されていると。そういう中で、実際に何か課題が残らなかったのかということをお聞きしたいと思います。
答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)
土井議員の再質問にお答えを申し上げます。長沼スキー場を使うに当たって、時期的に集中するということがある、そのことにおいて問題点はなかったかということのご質問であろうと思います。長沼スキー場を今年活用させていただいた実績を踏まえながら、各小中学校に実態についての状況を確認させていただいております。意見としては、こういうことが上がっております。長沼スキー場は横に広いスキー場であり、非常に見通しがいい状況もある、その中でスキー授業を行うことは非常にやりやすかったという意見が1つございました。ただ、今ご指摘を受けたとおり、どうしても1月末ごろに集中してしまう傾向がございます。これは、実は実名を上げるのは失礼かとは思いますけれども、さっぽろ雪まつりに向けてバスの手配ができないということで、どうしても新学期、3学期が始まった直後に全ての学校がこの時期に集中するということがございます。現在、長沼町教育委員会と栗山町教育委員会の間では時期をずらしながら可能な限り混まないような時期に配置をしてもらうこと、それぞれの学校の要望もございますので、必ずしもそのあいているところだけを集中的に使うということはできない部分もございますけれども、そういう配慮をしていただきながらスキー場の使用の日程を決定しております。また、栗山町内のバスの利用につきましては、バス会社等とも特段のご配慮をいただきながら、さまざまな時期にスキー場が活用できるような会社をお願いしているところで、それについてもお答えいただいているところでございます。これからも長沼町教育委員会との連携を密にしまして、広域で地域のみんながその長沼スキー場を使いながら、長沼スキー場も一緒に頑張ってもらうということを前提としながら安全性を確保して今後ともスキー場を使ってまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 5番 土井道子
例えば今15団体利用した、これは1月の25日なのですが、栗山中学校の1年生が約63人の申し込みをしているのですけれども、この授業にかかわった先生と、それから指導員の数は大体どのぐらいになっていますか。
答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)
中学校におけるスキー授業につきましては、体育の授業の一環として実施をしております。学年所属の教職員プラスそれぞれの学年に応じたスキー連盟の方々の協力を得ている状況でございまして、学年ごとに違うということもございます。具体的な数については正確に把握しておりませんので、今後確認させていただきたいと思います。
質問 5番 土井道子
指導員の数というよりも、実はスキー場が混んでいて非常におっかなかったという生徒の声です。それから、そこに行っている人たち、必ずしも学生さんとか生徒さんとか、それから小学生とかだけではなくて、実際に利用する人たちが非常に利用しづらかったという声を私聞きましたので、そういうことに配慮したものというのは学校というか、教育委員会でどのように考えていらっしゃいますか。
答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)
再質問にお答えを申し上げます。多くのスキーヤーが利用するときにどのような安全対策がとれるかということのご質問であるというふうに理解しております。先ほど申し上げたとおり、通常の学校であれば所属する担任、そういった者に加えて管理職あるいは副担当者等で運営している実態の学校がほとんどであろうというふうに考えております。まず、人的には先ほどから申し上げているとおり、栗山町におきましてはそれぞれの学年団及びスキー連盟の方々も加えながら人的な配置を十分に行って安全確保に努めていると、まずこれが第1点でございます。もう一点としては、先ほども申し上げたとおり、スキーを行う時期が集中することが今後も予想されますので、来年度以降どういう時期に実施することでそういった利用客の少ないところを狙っていけるのかということも含めて長沼町教育委員会とも相談をさせていただきながら可能な限りすいている時期を利用させてもらうような形で運営をしてまいりたいというふうに考えております。
質問 5番 土井道子
授業のことは何となくわかりました。それで、実際に栗山のスキー場が使えなくなって、栗山町民が長沼スキー場に行って特に子供というか、幼い子たちが使っている状況というのは把握していらっしゃいますか。
答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)
小学生、中学生あるいは幼児を含んだ形の利用状況の把握につきましては実際に把握しておりません。
質問 5番 土井道子
私は、この質問をするに当たり今までの栗山スキー連盟で出した記念誌をちょっと読み返しました。すると、お母さんたちの手記や、それから実際に指導者たちの声が載っている「御大師山」という50周年記念誌がありまして、それを読ませていただきました。すると、このときには栗山にスキーが入ったというのは1915年、大正4年なのです。非常に北海道の中でも早くにスキーを取り入れているという状況の中で、そのスキーの魅力にもう取りつかれて、そのときは非常にスキーは高かったけれども、買った人がこれはおもしろいぞ、やってみようということでだんだん、だんだん普及をしていったということで、実際にスキー連盟という形になるまでには昭和25年ですから1950年です、スキー連盟ができたのは。でも、その前にスキー愛好者たちが御大師山やら安部山と言っていたのかな、最初は。そういうところでスキーを楽しんだり、レースを楽しんだりというようなことをやっていたと聞きます。それと、お母さんたちの中にはやはり家から非常に近かったということもあって、すごく行きやすい場所だったということもあって、子どもさん、幼児です。そりを持って出かけていったということも聞きます。それから、その山へ行ったらスキーの指導をしてくれる方とか、それからスキーパトロールの人たちがいて、とてもいいアドバイスを受けて子供たちがスキーを楽しんだということを聞いたり、それから書かれてもいました。そういう中で要するに学校の授業ではない、家庭の中でも、それから知らない人たちが自分たちにスキーを教えてくれたとか、アドバイスをしてくれたという、この連なりが大きくなって非常に心を育てる上で大事なことだと思うのです。それで、栗山スキー場で障害者のスキー大会も全道のスキー大会も開かれています。ということは、障害者もスキーを楽しめるというような場が栗山町にあったということなのです。だから、今学校の授業のことをちょっと重点にお話しされましたが、栗山町全体でやはり障害のある人がこういうスポーツの施設がなくなるとか、遊び場がなくなるとか、それから小さい子が楽しめなくなる、場がなくなるということは非常に残念なことだと思うのです。それについて、もうちょっと町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 佐々木学
このスキー場の関係で私が以前の新聞報道等、またまちづくり懇談会等、説明会等で廃止の方針を打ち出したところでありますけれども、今土井議員が言われますとおり、本当に幼児から小学生、中学生と、そういう子供たちの冬期間の貴重な屋外のスポーツ施設であるということだとか、今言われた障害者の皆さんが交流をしてきた、そういう施設でもあるということで非常に歴史と伝統のある、栗山町にとっては非常に重要な位置づけの施設というふうに私も考えているところでございます。そのような中で、私が今まで申し上げてきたのは、やはり一番大事にしなくてはならないのは、子供たちのスキー環境をまず守っていくことということが前提かなというふうに考えておりまして、今回いろんなスキー場の廃止、存続についてご意見が、賛否が分かれている中で私の廃止方針に至った判断材料として、今後も子供たちが近隣市町のスキー場を利用できて、スキーができる環境がこれからも広域利用の中で維持ができるということが一つ。それと、主な利用者であります児童生徒数がこれからも減少をしていくということが見込まれるということがもう一つ。それと、もう一つが先ほど来お話に出ておりますとおり、リフト、ロッジを更新する場合の多額な費用だとか維持管理の増大、こういったことで地方財政への影響が非常に大きいという、この3つをもって今回苦渋の決断をさせていただいたということでございます。やはり私行政の責任者でありますから、賛否が分かれている中で決断をしなくてはならないわけでありますので、今のような理由の中で判断をさせていただいたということでございます。ですから、スキー連盟の皆さん初め関係団体の方々、そしてこれまでスキー場を支えてきた方々、そして利用されてきた町民の方々、こういった方々が大切に築き上げてきた歴史ある施設ですから、それをなくすということは私にとっても苦渋の決断ではありましたが、そういった判断をさせていただいたということでございます。現実問題といたしまして、これからも人口減少、そして財政状況も厳しさが増していく中で、今1万2,000人の人口で公共施設を含めたいろんな公共サービスを維持してやっていっているわけでありますけれども、これが現実的なところで人口が特に1万人を切り8,000人、そして40年後には6,000人ぐらいになるというふうに言われている、推計をされているわけでありまして、今1万2,000人で維持している全てのもの、行政サービスを6,000人になったときに維持していけるかどうかというところも現実問題としてあるわけでございます。ですから、今回のスキー場のように老朽化に伴って廃止、存続の転換点に立ったときには、やはり持続可能なまちづくりの視点に立つこと、そして選択と集中の視点に立って将来に責任ある決断をしていくのが今の我々世代がやらなければならない大事なことかなというふうに思っているところでございます。ですから、本当に平成初期の時代のように経済も町財政も右肩上がりの時代であればそうだったかもしれませんが、今先ほど言ったようにいろんな人口減少問題、そして財政的な問題、こういった問題が山積みになっている中で、1つの町で全てのものをそろえて完結できるというまちづくりの理想、これを求めていくのは今非常に困難な時代であるというような認識をしているところでございます。これからこのスキー場の関係につきましては、本議会の中に議案として提案をさせていただいておりまして、これから議員の皆さんとしっかりと町としての結論を導き出していくようなご議論をきちっとさせていただきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 5番 土井道子
町長のお考えはよくわかりました。わかっている中で住民の中には非常にくすぶっている気持ちがあるということもいろんな場面でお聞きしているので、私はこういうことをもって実はこの御大師山の50周年記念誌の写真を見たときに、この時点では昔のスキーの様子が出ているわけです。そうすると、その中には実際にはリフトも何もない中でスキーを楽しんでいる住民の誇らしげな顔が残っていることなのです。それで、これから栗山の魅力発信ということでは、私3月に観光のことについて質問をさせてもらいましたが、もしかして北海道の人には気がつかない、だけれどもほかの外国の南の国の人たちではこういうことだったら楽しめるのではないかというようなこともこれから住民とか、それから議員とも協力して探し出していいまちづくりに向けて考えていける場にしたいと思いますので、今後ともよろしくお願いしますということで、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。