みんなの議会

栗山町議会 平成29年第6回定例会 2017年12月12日

栗山町の資料収集と保存の充実を

2017年12月12日、栗山町議会の一般質問で、土井道子議員が「栗山町の資料収集と保存の充実を」について質問し、教育長 南條宏、図書館長 清水一徳が答弁しました。

質問者
土井道子 議員
答弁者
教育長 南條宏、図書館長 清水一徳

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 9番 土井道子

通告に従いまして、質問いたします。栗山町の資料収集と保存の充実を。栗山町は、2018年、角田村開村130周年を迎えます。図書館や開拓記念館では、栗山町に関する資料収集を行い、資料展などを開催して、栗山町のことを知る機会を設けていることはすばらしい事業と感心しています。そこで、より一層栗山資料の充実を図るために次の2点に対して取り組みができないかお考えを伺います。1、図書館の資料収集で重要なことは、その地域の行政資料を体系的に収集、整理し、利用者に提供することです。栗山町の行政資料、予算書、決算書、計画書、報告書などを役場や担当部署だけで保存するのではなく、図書館でも閲覧できるよう発行物は必ず図書館にも納品していく体制づくりを求めます。2、図書館が栗山町関連の多様な資料を整理、所蔵していく指導者が必要と思われます。資料に対する識見を持った人材で構成する組織を立ち上げることを求めます。

答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)

栗山町の資料収集と保存の充実をについてのご質問で、①の栗山町の行政資料等を図書館に納品する体制づくりをでありますが、図書館の収集方針として、行政資料についても収集することになっております。しかしながら、現在は発行される担当課の判断により図書館に提供いただいているところであり、今後ともより多くの行政資料の収集ができるよう発行される担当課ともこれまで以上に連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。次に、2の栗山町関連の資料を整理、所蔵する識見を持った人材で構成する組織の立ち上げをについてであります。栗山町に関する資料につきましては、図書館としても独自に購入や寄贈、または発行元からの取り寄せなどにより収集、整理に努めているところであります。今後ともより幅広い資料の収集に向けて開拓記念館など既存の機関と連携を図るとともに、資料提供について広く情報発信を行ってまいります。また、栗山町関連資料の整理、保存につきましては、これまでも行っておりますが、今後とも既存の組織の識者の方々のご意見を伺いながら進めてまいりたいと考えておりますので、改めて組織を立ち上げる考えをしておりません。ご理解をお願い申し上げます。

質問 9番 土井道子

先ほどの最初の質問で、担当課の判断ということで図書館に寄せられるということでありましたが、担当課の判断というのはどういうことでしょうか。お答え願います。

答弁 図書館長 清水一徳

土井議員の再質問、担当課の判断ということでございます。図書館といたしましては、一応関係機関に呼びかけ等は行っておりますが、その資料を公開できる等、いろいろそこの課で判断いただいた上で資料をいただいているということでございますので、それをもとに図書館は受け入れているということでございます。今後は、そういった資料の漏れがないようにさらに呼びかけ、そしてさらには図書館のほうでこういった行政資料の収集方針を改めて立て直して、全ての資料をできるだけ多く収集できるように今後ともより一層呼びかけてまいりたいと考えておりますので、ご理解お願いいたします。

質問 9番 土井道子

担当課の判断ということは、例えばこれは町民に提供できないとかということも考えていると思うのですけれども、この間資料を取り寄せましたところ図書館の郷土資料というのは、栗山の資料です、栗山の関連資料は、15万7,353点のうち栗山資料は2,460点となっております。そのうち栗山町図書館で非公開、必ずしも公開するとは限りません、資料というのは。非公開となっているのは173点となっています。見せられない資料だから、町民に公開できないから集めないというのは、ちょっと違っていると思います。例えばこれは行政ばかりではなく、住民の方にも申し上げていることなのですが、住民が持っている栗山資料関係、もしくは家の関係、家文書とかいいます。そういうものを寄贈され、図書館に置いておいてくださいというときには、必ずそれが公開できるかどうかそれを確認してから、一方の人はこれはぜひ置いて皆さんに見てもらってくださいという人もいれば、これはあと30年待ってください、それまでは公開しないでください。でも、それがもし図書館に置いてあれば必ず保存される、いつか公開できる、そういうことがあります。ですから、栗山の資料というのは持っていることが大事であって、それも的確に整理して保存しておくことが大事であって、一部署の判断でこれは図書館にやらないということは困ると思うのです。確かに私はある部署に行って、この資料を欲しいということを図書館に勤めているときにお願いしました。ここの栗山町の図書館だけでなく、ほかの図書館にも行ってお願いしたこともあります。そのときにないのだよねと。では、プリントしてください、コピーさせてくださいと言ったら、それもちょっとねと、そういうふうにして断られたことがあります。そうすると、そのときは一旦は引きます。でも、後で行ったら、担当者がかわりました、なくなりました、もうちょっと手に入らないという事態になることが往々にしてありました。それは、栗山町でつくった資料を町民に渡らないということ、まして役場の場合は必ず人事異動というのがあります。担当の人がかわるということは、資料保存の意味でも大変マイナスな面が出てきます。そういう意味で、これから担当部署だけの判断ではなくて、本当に栗山町のものをきちんと残していく。それは、当然栗山町の資料室あります、庁内に。そこでも保存していますが、それはあくまでも職員向けです。図書館で保存しておくということが大事なのです。それをきちんと体制づくりをしないとうやむやになって、総務課ではくれましたよ、ブランドではくれませんでしたよということがないように必ずその資料の一つ一つを判断して、図書館に置くようにする体制づくりをしてほしいと思います。これについてのご意見を求めます。

答弁 図書館長 清水一徳

非公開資料を含めた資料もするべきなのが図書館の役割でないかということでございます。私もそう思っております。それで、先ほどの私のお話の中で改めて行政資料の収集方針を見直して、徹底して、そういったものを作成した上で、また担当課と課所長を通じて行ってまいりたいと考えておりますので、その辺はご理解いただきたいと思います。

質問 9番 土井道子

それでは、一応これから収集の充実を図るということで捉えていきたいと思いますが、それについても私もとても気になる事項なので、これからその収集の内容について常に気にかけていきたいと思っております。それで、実は私が図書館に勤めていたときに、平成22年度、ふるさとは栗山関係資料リストというのをつくりました。こういうものです。これは、たしか栗山町の役場の1階にも置いてあります。ですが、これは81ページ、1ページに10点紹介されています。ということは、810点の資料が紹介されています。でも、今現在あるのは2,460点です。そうすると、平成22年、平成23年の3月だったと思いますが、それから全然改訂版が出ていないということであります。これは、図書館では当然今コンピューターが入っていますから、システムが入っていますから、知りたい資料は調べることができます。でも、栗山町では高齢化率が約40%ぐらいになっています。それで、この間まちづくり懇談会に行って、町長の海外視察の報告はいつ出るのですかと言ったら、ホームページに紹介していますよと町長が言ったときにその質問した人は、私たちはホームページを見るということはちょっと私の世界ではないですね、これは見れないのですねととても残念がっていました。ということは、幾ら図書館で検索しても、それから図書館に置いてほしいという資料を寄贈した人も、平成23年3月に出たものはこれで見れますけれども、探すことはできるけれども、コンピューターのできない人、検索のできない人はそれを調べることができません。そんなに難しい作業ではありませんので、ぜひ毎年入ったものは必ず冊子にして、どの年代の人も見られるようにつくってほしいという希望がありますので、よろしくお願いします。

答弁 図書館長 清水一徳

たまたま土井議員さんから質問があって合わせるわけではないのですけれども、春先あたりからこの資料の追記について、昨年は栗山町の資料にたどり着くパスファインダーというものをつくりました。それをつくり、そして今年度はその段階でこの資料を追加していきましょうという話を3月中にある程度まとめていきたいということを職員間でも話し合っておりますので、その作業にも入っておりますので、ご期待に沿えるような資料になるかどうかわかりませんけれども、これも参考にしながら進めてまいりたいとちょうど考えているところでございますので、よろしくご理解をお願いいたします。

質問 9番 土井道子

ぜひ町民にわかりやすい資料を、リストをつくっていただきたいと思います。先ほどの教育長の答弁の中で、既存の組織を活用して、新たに図書館の資料を整理する組織はつくりませんということでしたが、既存の組織というのはどういう団体をいいますか。よろしくお願いします。

答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)

土井先生の再度の質問についてお答えを申し上げます。本町においては、さまざまな委員会を設けて、あるいは組織を設けて、さまざまなことの研究を進めております。中には町史編さん室、これは町の歴史についてさまざまな角度からいろいろな研究をしていただいておる。南空知あるいは空知全部、北海道全体を見渡しても恥ずかしくない委員のメンバーの方々がその作業に携わっていただいているというふうに私は理解しております。こういった方々、さらには文化面では文化財保護委員会等々、さまざまな機関でそれぞれのエキスパートの方々にいろいろな助言をしていただいているという状況にありますので、これから図書館のそういった資料収集についても、これまでもそうでしたけれども、そういった方々にもご助言をいただきながら、その方針に沿って図書館としてさまざまな対応をしていきたいと、このように考えておりますので、改めてそういった組織をつくるということについては現段階では考えておりませんとお答えいたしました。ご理解をいただきたいと思います。

質問 9番 土井道子

私が今ここで質問したことは、教育長が今お答えになったことと通じるものはあるのですけれども、ちょっと現場を経験したものですから、現場の意見として申し上げます。いろんな資料は集まります。いろんな資料を集めて、当然昭和の初期だとか明治、大正の資料とか、そういうものを集めたときに、それはそのまま並べることはできません。当然古い資料は修復という作業が必要です。資料によっては違いますけれども、その資料の収集に、例えば私これをつくるのに1年かかりました、どんなものを載せるかということも含めて。でも、これはリストづくりですから。例えば地図が来たとき、それから家文書のような和紙で来たもの、虫食いがひどい、そういうものを修理して保存していくためには、知識だけではだめで、技術も必要なのです。その技術をちゃんと施して、そして保存しておかなければだめなのです。そのためには知識だけではなくて、修復の技術、それからもしくは国会図書館の蔵書検索したことありますか。国会図書館の資料は、データ資料とか、それから視聴覚資料とかいろいろ分かれています。ざっと見ただけでも、栗山町に関係する資料だけれども、栗山町にないというものがあります。そういう資料を集めて、そしてここの図書館に持ってきて、というのは図書館同士はコピーができますから。向こうでは貸せませんよと言っても、図書館には図書館の特権がありまして、それをちゃんと収集することができます。そういうものを使って、そして栗山町に合わせた分類をして、ちゃんと表紙をつけて、もしくは和紙だったら和紙で裏打ちをする、もしくは和紙でつくられた帳簿とかそういうものは必ず中性紙で箱をつくって保存をする、そういうことが大事なのです。だから、知識だけではだめで、私が識見と言うのは、1つにはいろんな情報がありますよ、だから集めましょうだけではなくて、それをちゃんと希望者がいたときに、利用者がいたときに、これは傷んでいるから見せられませんではなくて、このように修復してできますよということをやれるような、そういう人を望んでいるのです。そういう意味で、もしそういうことをするためには今のような教育長がおっしゃったようなことができるかどうか、もう一度お答え願います。

答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)

識者という概念だというふうに思いますが、今本の修理のこと、あるいは保存の方法等についての十分な知識を持っている者も図書館に必要ではないかというご意見であろうというふうに理解しました。本来であればそういう方々にも来ていただくということが非常に望ましいのですけれども、今町民の方々に図書を読んでいただくと、いろいろな調べ物をしていただく、いろいろな学習をしていただく機関として図書館が運営されております。そういったものにいろいろ司書を配置しながら今行っておりますし、最低限の修理については司書のほうでもやっております。ただ、今後重要な貴重な資料の中で修繕が必要なもの等が出た場合につきましては、その段階で検討させていただきながら、そういった機関にお願いをする等も含めて検討してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 9番 土井道子

前向きに考えられるということですが、1点申し上げますと、私図書館にいたときに実は司書の担当する仕事の内容と所要時間を調べました。そうすると、1人の司書が1日8時間働いて、学校に行って、選書をして、読書指導をして、イベントを考えてと、今4人の司書が、司書ではない人もいますけれども、そういう人たちがやれる範囲って本当に限られています。所要時間を調べたら、とてもではないけれども、今古い資料を集めてこれをきちんと保存しなさいなんていうこと自体が非常に無理だと思います。まして以前にも質問しましたが、司書の力量というのですか、これは私10年かかると思っていますけれども、私自身が本当に10年以上、何十年たってもちょっとわからないこともありましたけれども、そのぐらい一見簡単そうに見えて非常に深い内容のある業務量が求められています。そういう意味で、今の司書にそれを求めるというのは無理だということがもう歴然としているのです。それで、ではできないから大事な資料をそのまま見過ごしていいのかというと、そうではないと思うのです。常に集めて、整理して、保存していくということは、まして今高齢化率40%近くなっているということは、その時代のことを知っている人がだんだんそういうことについて提言できなくなる、もしくはアドバイスができなくなるという事態にもなっています。これは、早急にかからなければならないことだと思う。私は、現場にいましたので、現場のことを余り言うのは本当は申しわけないのですけれども、非常にせっぱ詰まった状態で、実は町史推進員の方がある団体で言った言葉ですと、今まで栗山町でもいろいろな新聞が発行されていたけれども、その新聞が図書館には残っていない。残っていてもほんの2紙ぐらいだと。その2紙の新聞でも必ずしもそれがいい保存状態ではないし、誰もが見れるわけでもない。こういうことでいいのかと。自分はこうやって町史編さんをやって新聞のことは調べられるけれども、これが一町民が見て、こういうことが知りたいといったときに提供できるかといったときに、今の司書では恐らく対応できないと私は思います。そういう意味でこの質問をしたわけなのです。それで、余り長くもできませんが、松平定知というNHKのアナウンサーが「その時歴史が動いた」という非常に人気のある番組をやっていまして、そのときに私がある地方でその方の講演を聞いたときに、その方はいろんな作家が歴史上のことをテーマにして小説を書いたりするけれども、NHKの「その時歴史が動いた」はそのような作家の推理だけではこの番組はつくれないと。必ずその史実に基づいた資料があって番組がつくられている。もし今子供たちが劇をやったりするときに、そういう資料が1つあることによって非常に重みのある史実に基づいた、史実といってもいろいろありますけれども、そういう裏づけがあってこそいろんな学習ができる、郷土の学習ができる。それがふるさとは栗山ということに結びついていくと思います。そういうことを踏まえまして、すぐに取りかかるのは難しいかとは思いますが、大事な展望を持って取りかかってほしいということをお願いして、質問を終わります。

出典:栗山町議会 平成29年第6回定例会 2017年12月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる