訓子府町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月9日
大型事業投資後の財源不足の対応について
2020年3月9日、訓子府町議会の一般質問で、西森信夫議員が「大型事業投資後の財源不足の対応について」質問し、町長 菊池一春、企画財政課長 篠田康行が答弁しました。
- 質問者
- 西森信夫 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、企画財政課長 篠田康行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 西森信夫
6番、西森です。通告書に沿って一般質問をいたします。大型事業投資後の財源不足の対応について、町長に伺います。現在の執行体制3期目から、画期的な大型事業投資が続いています。町民の要望や社会的な変化、また地球温暖化による自然災害の発生、地震大国である我が国特有の地震対策など地方自治を考える時、やむにやまれぬ決断も必要となります。それに加え、過疎地域全般にわたり人口減少に拍車がかかり、高齢化と人口減の波が押し寄せてくる昨今であります。本町は、いつの時代も町民の快適な暮らしのため、暮らしやすい町づくりを目指し、行政が中心で議会と両輪となり審議、決議をして各事業推進しているところです。さらに今回は、消防庁舎建設が示されています。今までの事業投資も加え、次の点につき伺います。1、こども園から続いている大型投資事業の各々の建設費とその総額は。外構工事、取り壊しも含める。2、事業推進にあたっては、積立金と起債の対応と思われるが、その他の財源はなかったのか。3、今後、有事の際の資金調達は。4、起債償還のピークと償還の終わる最終年度の見込みは。5、人口減と農業の町の不安定な税収で町民に何らかの負荷がかかってこないか。お伺いします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
1点目と2点目につきましては、それぞれ関連しておりますので、合わせてお答えをさせていただきます。大型の投資事業については多岐に渡りますが、特に、橋梁、あるいは道路工事、インフラ、それから公営住宅等の建設工事を除いて、例年実施していない建物の建て替えでありますので、認定こども園、スポーツセンター、青少年研修館、民間提案型住宅に限定して申し上げます。まず、認定こども園ですが、事業総額は11億2,814万円で、その財源内訳ですが、国庫支出金が3億977万円、道支出金が1億246万円、起債が4億2,520万円、町の基金が2億9,000万円、一般財源が71万円でした。スポーツセンターは、事業総額15億8,334万円で、財源内訳は、国庫支出金が2億2,102万円、起債が10億8,080万円、町の基金が2億6,690万円、一般財源が1,462万円でした。青少年研修館は、事業総額が4,768万円で、財源内訳は、道支出金が2,220万円、一般財源が2,548万円でした。最後に、民間提案型住宅ですが、事業総額は1億433万円で補助等はございません。四つの施設の事業総額の合計は、28億6,349万円、その財源内訳は、国庫支出金が5億3,079万円、道支出金が1億2,466万円、起債が15億600万円、町の基金が5億5,690万円、一般財源につきましては1億4,514万円となっております。国や道の財源も可能な限り活用しながら建設をしてまいりました。3点目に、「有事の際の資金調達」についてのお尋ねです。「有事」を大災害と仮定して申し上げますと、地震や台風などによる大きな災害を被った場合は、自治体にとっては、復旧に係る経費は予定外の巨額な出費になることに加えて、住民が税を負担する力が落ち、税金を減免する必要が生じるなど、歳入と歳出の両面で財政に影響が生じます。そのため、国では、災害復旧費等国庫負担金のほか、災害対策事業に地方債を充てることを認めています。また、この地方債に対して元利償還金の95%までは地方交付税の基準財政需要額に盛り込まれ、その結果、自治体負担は5%で足りる仕組みになっております。こうした国庫負担金や起債でカバーできない部分につきましては、町の基金で対応することになります。4点目、「起債償還のピークと償還の終わる最終年度の見込み」についてお尋ねがございました。現時点における起債償還のピークにつきましては、令和4年度、償還額5億5,798万円であり、その後減少していきます。また、最終の返済年度は令和23年となっております。5点目に、「人口減と農業の町の不安定な税収で町民に何らかの負荷がかかってこないか」ということでございます。まず、人口減少に伴う歳入への影響ですが、本町の歳入の約半分は地方交付税によって構成されています。算定に当たっては統計人口を基数としているものも多く、そういった意味では、人口減少は地方交付税にも影響しています。しかし、人口減少は全国的な傾向であるうえ、交付税の算定にあたっては急激な影響が出ないよう補正係数が用いられます。本町の主要産業は農業でありますが、国際経済の影響は今日では、農業も含め、あらゆる産業が等しく明日どうなるかわからない不安定な環境に置かれています。特に農業は自然を相手とする産業であり、自然は人がコントロールすることができないうえに、突然の災害や天候不良などの影響を受け不安定な収入を強いられる産業でございます。こうしたことから、地方交付税制度では、収入が落ち込んだ場合は、翌年度に減収分について算定要素に組み込み、その影響を一定程度和らげる仕組みとなっています。しかし、自主財源の増減に影響が出ることは間違いないことから、貴重な財源を有効に活用する努力を常に行う必要がございます。また今後においては、人口減少、少子高齢化が進む傾向の中で行政ニーズの変化に素早く対応していかなくてはなりません。そのためには、大型事業の投資をはじめ、あらゆる事務事業の財源対策の努力に加え、新たなニーズに対応した財源確保を目的とした従来の事業の見直し等も含めた財政健全化にご理解をいただく場面もあるかと思います。単なる歳出の削減だけではなく、一方では、暮らしやすい町づくりに必要な施策につきましては、積極的に取り組んでいく必要がございます。こうしたバランスを図りながら、また、町民の皆さまのご理解をいただきながら、暮らしやすい町づくりと健全な自治体運営をこれからも推進していきたいと考えております。
再質問 6番 西森信夫
ただいま、回答いただきまして、2、3、再質問させていただきたいと思います。まず1点目に、町長、菊池町長が1期目、2期目の目標としまして、町の起債の返還と財政の立て直しをするということで、着実に本町の借財減らしてきたというふうに思っております。そこで施設整備への舵を切った理由をひとつお聞かせを願いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ご存じのとおり、私の1期目、2期目途中までは借金を減らす、そして償還を増やしていく、すなわち収入と支出のバランスを考えないで、支出を多くしていくと、後世に大変な後悔を残すということで、当時、特別会計も含めて、およそ100億円の借金がございました。そして基金の積み立てが大体19億円から20億円ということでございました。当時、合併が破綻というよりも駄目になった状況の中で、訓子府町は平成21年度で財源が枯渇するという状況でありましたので、私はまず財政の立て直しというのは、1期目の大きな目玉としてやらなきゃいけないということになりました。しかし2期目後半以降、3期目については、特に、既にある既存の施設がもう老朽化してきている。そして制度が大きく変わってきているという状況の中で、やらざるを得ないという決断でシフトを切ったというのが本当のところであります。幼稚園・保育所も一つにしていかなきゃならないということと、それから研修館ももう昭和51年ぐらいに建てた建物ではないかと思いますし、それからスポーツセンターもしかりです。そしてスポーツセンターは特にご存じのとおり、もう耐震で震度5強でも倒壊するという恐れがあったということです。それから情勢の課題として住宅が足りないというのはもういろんな事業所からも話し合いの中で出ておりましたので、公営住宅等については入所条件が厳しいということもあって、民間の力をお借りして、そして建てていくという選択肢の中で、こういった施設建設、ハード事業も行ってきたと。私が町長になって、今までないものをやったというのはこの民間の住宅ぐらいじゃないかなと思いますけども、そういう点でいくと、時期が来たというふうに捉えてもらって僕はいいんじゃないかなというふうに思います。
再質問 6番 西森信夫
最初の町長の答弁の中で認定こども園、スポーツセンター、青少年研修館、民間提案型住宅、これらに限定してなんですが、町が支出している大体金というのが、大体22億円ぐらいですね、もっと私はかかっているのかなというふうに思ったんですが、国の国庫金、それから補助金、もろもろの資金を使ってやっているということが非常にわかりやすく説明をされまして、まだまだかかっているんじゃないかなという概念を持ってましたが、非常に安心をしました。ひとつ訓子府町は国が求めている1市4町の定住自立圏構想協定を北見市、それから他の3町と結んでいる訳ですが、この大型投資はそこら辺の協定を見越しての政策なのか、と言いますのは、本町は将来、国の指導で合併論議が起こった時にその後の街並み整備ができなくなるんでないかという懸念がある。そのことを踏まえた上で布石をうったものかどうか一つお伺いをしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
総括と捉えていただきたいと思うんですけど、今までの施設整備の中で総事業費が28億6,349万円かかっています。そのうちの約24%は、24から5は補助金です。道と国の補助金を使わせていただきました。そして、一般財源、基金も含めても同じように24%です。残りは52%は起債になります。国からの借金です。これは、ご存じのとおり70%は地方交付税に取り込んでくるということですから、現実的には借金の実質負担額というのは限られているということでいいますと、私自身は非常に効率的な厳しい中でも有利な補助金と起債を取り入れながらやってきたということが実態でご理解いただけるのではないかなというふうに思います。さて、定住自立圏構想は将来的に国は圏域構想というコンパクトシティ等を認めて求めようとしていますけれども、私は平成の15年前後含めて国が合併を進めた時に1万人以下の自治体は窓口業務だけで終わるんだという、こういう触れ込みがあちこであって合併を加速したという経緯があります。しかし残念ながらというよりは実態としてはそんな状況にはなっていないということを考えてみますと、国の求めている施策のかなり中身的に精査をしながら自治体運営をしていかなければならないんだろうと思います。今回の定住圏についても1市4町の、北見市や周りの4町村も含めて、これらも含めて、新たなる合併のための定住圏構想ではないんだということをお互いに確認し合いながら、小さな町でなくて、手をつなぐことによってできることを優先的にやっていきたいと。こういうことが約束事項でございますので、この度の予算にも出ていますように、障がいをもった人たちの一早いバックアップ体制を1市4町で現実のものにする。私自身は例えば今、酪農家が考えている畜産の多頭化の時代に入ってきた時の糞尿をどうするのか。バイオマス等々含めて、うちの町だけでは難しいと。そうすると1市4町で一緒になって広域的にできることによって効率化が図れないかってことも含めてですね、テーブルに乗せていきたいというふうに考えています。ご理解を賜りたいと思います。
再質問 6番 西森信夫
今、町長から定住圏構想は違うんだというような話と、それから私は北見市を中心とした前回の合併の時に、隣の留辺蘂町だとか常呂町が合併して非常に疲弊して、町そのものが何もできなくなってしまったという旧町民からの声を聞きます。万が一、国がどう動くかわかりませんが、1万人を切った町はくっつきなさいという指導があった時には、この以前合併したような町のように何もできない町になってしまう。その前にやはり力のあるうちに本町は町民の負託に応えてやれることをやるんだという考え方かなというふうに私は思ったもんですから質問をしたところでございます。そういうことではないということで今、進んでいるということでしたので、それらも今後はやっぱり考えなきゃならんことなのかなというふうに私は思います。次に質問なんですが、事業推進にあたって国や道からの補助金、助成金、それからそれらに付随する関連資金を有効に使って事業を進めてきたという説明がありました。これ率も非常に25%ほどということになりますが、今後やっぱりこの国からの何かの事業を起こすときにこの率は変わらないというふうに捉えてよろしいんでしょうね。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
全員協議会でもお話させていただきましたように、消防庁舎についても、私は令和2年度できないというふうに判断しておりました。しかし緊防債という起債が唯一消防庁舎の建て替えの財源だということで、何とかならないかという走って回りましたけども、しかし現実の制度では難しいということで、長谷川副大臣に直接要請をしてですね、何とか訓子府が耐震の一度やっているけども、これらの緊防債は対象にできないかってことを要請をして今回実現の運びとなった次第でございますので、私は金がない中でもやっぱりいろんな関係する省庁や国会議員等々のお力も借りながら、こうしたことのできるだけ有利に自分の町に負担が少なくて済むような状況を作っていかなきゃならないというふうに、これからもその考え方は変わらないと思いますのでご理解いただきたいと思います。
再質問 6番 西森信夫
これからも国の考え方は変わらないだろうということでありました。非常に安心するところでありますが、次の質問としましては、この大型投資、こういろいろしている訳ですが、災害とか有事の際、非常に本町においても災害がいつ襲ってくるかわからん、それから水道管や道路の補修、破損などのライフライン、また急を要する資金調達を考える必要があるんではないかと。本町の起債の限度額はどれぐらいなのか、それを借り入れてしまうと、借入ぎりぎりまでの限度を借りてしまうと、それ以上は借入できないと。これは町であっても個人であってもそういうことになりますが、一番町民が心配する点っていうのは、限度額まで借りたらどうなるんだろう、まだ本町は限度額までいってないんだろうなっていう、漠然とした不安が滞っているような感じですが、そこら辺をお聞かせ願いたいと思います。
答弁 企画財政課長 篠田康行
借入限度額のご心配の質問がございましたけれども、いくつか指標がございまして、実質公債費率の中で18%を超える団体になりますと大臣の許可が必要になるということで、そこが一つの目安になるかなと、指標としては、全国的な指標としては、そこが目安になるかなと思いますが、平成30年度のですね、直近の率で言いますと本町は現在6.2%ということです。そこまでに平成25年度では10.3%でしたので、低下傾向にあります。以上です。
再質問 6番 西森信夫
今、課長の説明で6.2%、本町はまだまだ余裕があると。3分の1だよというようなことでありましたので、非常にこれに関しては何かあっても心配はないというふうに捉えさせていただきます。次に、人口、年々本町の人口が減っていく中で起債償還は続きます。将来への不安、夢や希望が削がれるんではないか。特に若い人たちが本町、非常に教育行政が進んでいるんで、わくわく園入れたい、それから訓子府に住んでみたいという人たちが非常に訓子府はたくさん建物をいろいろやっているんだけど大丈夫だろうかって非常に不安があるように道新に載っていました。訓子府に住みたいかどうかっていう記事が以前掲載されたことがあるんですが、若者は半分以上がそうは思わないという非常にショッキングな新聞報道がされたことがありました。これはやっぱり人口が減るということは、やっぱり住んでみたいんだけれども、なんで減っていくんだろうなという漠然とした不安が若いもんに広がっていくんじゃないか。非常に私も息子たちがいるんで心配になります。そこら辺こう人口減少にこれつながらないか、そこら辺の懸念はないか、それを一つお伺いしたいと。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
まち・ひと・しごとのアンケートを訓子府を離れた人、あるいは今、高校生の人たち、あるいは子どもを持つ親たちにアンケートをとった結果が道新に大きく出ておりました。私はちょっと「おっ」と思いましたけども、よくよく見てみますと、一つはできれば帰ってきたい。そう思っているという人が50%近いと。これはやっぱりうれしい意味での非常に励みになりました。若者が職場がない、働く場所がない、ドラックストアが少ない、いろんな不安感を持っている中でも、でもやっぱりいずれ訓子府に帰ってきたいという人が半分以上いるということは非常に嬉しかったなというふうに思っています。これら医療、福祉の不自由分さについては、いろんな考え方ありますけども、いずれにしても行政としては買い物不便も含めてですね、今後、まちづくりにこれらのアンケート結果を精査しながらまち・ひと・しごとの第2期の総合計画の中で詰めていきたいと。そういう意味では前向きに捉えていきたいというふうに考えています。
再質問 6番 西森信夫
質問の最後になりますが、答弁いただいた中で非常に心配していたことが思っていたよりは、いろんな制度資金、それから国の補助、道の補助、もろもろのそういうものの手当を滞りなくやっぱり町はこう着々とやって事業推進を進めているということが非常にわかりました。今後ともやっぱりそういう方針でいってもらいたいというふうに思いますし、特に今回、消防庁舎をやるということで非常に昨年までは国が示してなかった方策がちょうど今年示されて、今年度中に採択すれば7割の助成が受けられるという非常に本町にとってはありがたい制度に乗れたんだなと非常にラッキーだなというふうに思います。今後ともやっぱりこういう国の制度を利用しながら事業を推進を進めていっていただきたいというふうに思いますが、最後に町長の決意をひとつお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私は平成の合併を通じて留辺蘂や端野町の、それがどうだったのかという軽率な言い方はできないとは思いますけど、少なからず職員や町民の意識がやっぱりなえているというのが実態でないかというふうに思います。それはやっぱり訓子府のために頑張る。自分の町があることによって、みんなで力を合わせようという意識がやっぱりあるんではないのかっていうことを私は非常に誇りに思いますし、これからもそこに依拠した自治を作っていかなければならないというふうに考えています。ただし、国がですね、1万人以下の自治体は認めないと。これを法律で決めたら、これはもう致し方ないと。しかし最後まで私はこの町が存続するために全力を投球していきたいと。そのためには、西森議員がいろいろご心配していただいているように、まちづくりのありようも含めてですね、福祉やあるいは職場環境、仕事の増、住宅等々含めてですね、さらに前に進めていかなきゃならないと。小さいからこそできるまちづくりをこれからも懸命に職員あるいは住民の皆さんとともに前へ進めていきたいと考えているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。
再質問 6番 西森信夫
非常に前向きなお答えいただきましたので、以上をもって私の質問を終わらせていただきます。