訓子府町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月11日
町民にとってなくてはならない『静寿園』の存続のための町の支援策について
2018年12月11日、訓子府町議会の一般質問で、西山由美子議員が「町民にとってなくてはならない『静寿園』の存続のための町の支援策について」質問し、町長 菊池一春、福祉保健課長 谷方幸子が答弁しました。
- 質問者
- 西山由美子 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、福祉保健課長 谷方幸子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 西山由美子
町民にとってなくてはならない「静寿園」存続のための町の支援策について、町長にお伺いいたします。第6次訓子府町総合計画策定のための町民アンケート調査の中の、福祉の行き届いたまちにするために、訓子府町をですね、重要と感じ、積極的に進めてほしいことの回答のトップが高齢者が入所できる施設の充実でした。開設から間もなく30年になる特別養護老人ホーム「静寿園」は町民にとってなくてはならない施設です。平成26年に増床したものの、その後の介護報酬の改定や人件費の増、今後の施設改修も含めて厳しい運営状況にあります。いまだ待機者が多い中、これからも町民が安心して入所できる施設であるためにも施設側と行政が真摯に向き合って解決策を協議すべき時期であると思いますが町長の考えを伺います。1点目、施設の経営状況を、どのように捉えていますか。2点目、これまでの経営改善に向けた協議の経過と今後の町としての支援策をお尋ねいたします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「町民にとってなくてはならない『静寿園』の存続のための町の支援策について」2点のお尋ねがありましたのでお答えをします。1点目に「施設の経営状況をどのように捉えていますか」とのお尋ねがございました。これまでにもご質問いただいておりますが、時間の経過とともに基金が減少し経営状況は悪化しており、非常に危惧を抱いているところです。11月9日には、静寿園から「経営診断報告書」をいただきましたので、その内容を確認しているところです。2点目に「これまでの経営改善に向けた協議の経過と今後の町としての支援策は」とのお尋ねがございました。これまで、訓子府福祉会の理事長および施設長から、運営費補助についてお話を伺い、その後、担当者レベルにおきまして、協議を重ねているところであります。今後の支援策につきましては、先ほど申しました「経営診断報告書」で、多くの問題点が指摘されておりますが、残念ながら、現状で静寿園としての改善策はほとんど示されていない状況ですので、静寿園として検討すべきことや取り組んでいただきたいことなどについて、まずは静寿園内部の職員とも十分な検討を行っていただいた上で、福祉保健課の担当と協議を行うべきと考えています。静寿園は、訓子府福祉会が設立以来、自らが運営することを基本に、これまで運営してきておりますので、その自主運営を基本としながら、行政としてどこまで支援すべきか、状況を判断しながら検討していかなければならないと考えております。以上、お尋ねのありました2点についてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 5番 西山由美子
静寿園の運営については、他の議員さんからも今までいろんな質問がありました。そして私たち議員も毎年のように意見交換、施設の方と重ねておりますが、なかなか今、お答えにありましたように、これといった解決策が見えない状況なのかなと思っております。そこでどうしても前から一度お尋ねしたいなと思っていたことがあります。静寿園は約30年前に開設、元年に建築が施工されて2年から開設ということです。その当時の佐藤忠義元町長の時だったと思うんですけれども、この開設の経緯といいますか、時代背景も含めて、多分この中でよくご存じなのは町長お一人なのかなって気がいたします。それでやはりこの30年を迎えるにあたってですね、その当時、町の特老の開設に向けた動きといいますか、計画も含めて、どのような状況だったのか、もしおわかりの内容でよろしいですので、説明いただきたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
かなり、私の思い違いや勘違いがある。30年前の話ですからあると思います。ただ、私の聞き及んでいるところ、それから佐藤忠義さんの社会福祉私史、これの中で何かを見ていますと、やっぱり高齢社会を見据えながら施設福祉がこれから大変重要だろうということで特別養護老人ホームを建設しなければならないと。そのために北海道の網走支庁の社会福祉課のOBだったと記憶していますけども、その方にも助言をいただきながら建設に向けての動きをひとつしていたということと、もう1点は、町内における、それを担う法人を社会福祉法人を設立にあたって、私の記憶では小澤男也さんだったと思いますけども、初代の理事長に要請をして、町内の経済界を中心にしながら、みんなで作っていこうと。町もそれなりのバックアップをすると。もう施設建設から何からほとんど町の支援の中で北海道の指導もいただいて、訓子府福祉会が設立され、そして平成2年から、その福祉課の道の職員を常駐の嘱託職員として置いたという記憶があります。その後、私たちの先輩の職員が何年間か、そこの事務局を町費負担で自立の方向に向けてですね、運営が乗るまでやっていったという経過があると記憶しています。その後、センター長はですね、何人かが変わりましたけども、大体役場のOBの方がセンター長になりながら今日まで至って、当時、特別養護老人ホームの国の手当というの、大変厚いものもございましたので、一定の基金を持ちながら、そして運営をしてきたと。それから町は改修費については、2分の1とか3分の1の補助をするということをやってきたという経緯があります。それから今、個室10床をつくるにあたって、これは私が町長になってからですけれども、小破修繕といいましょうか、改修費については自力でやっていただきたいと。個室等については全額町が負担するということで、それは介護保険法等々をにらみながら、ユニット型の施設を建てるかどうかということがあったんですけども、これはちょっと負担が大き過ぎるという、福祉法人の方でも声がありまして、一緒の福祉会の運営の中で今の個室のやつを一緒の中でやってほしいと。そのことによって、経営が安定的にやっていけるという福祉法人の要請がありまして、現在の形をとったということであります。ちょっと定かではない部分ありますので、ちょっとお許しいただきたいと思います。
質問 5番 西山由美子
今の30年前の大まかな開設に至る経緯をお知らせいただいて、やはり町の町政を司る町長の一つの思いの一つであったと。強い意志の一つであったと。そしてそこから法人が設立されて今日に至っているということで、これはやはり町とそれから法人の常に両輪でいかなきゃいけない運命的なものなのかなという気もいたしますけれども、そこでちょっとお伺いしたいのは、この網走管内の同じような施設の開設はそれぞれでしょうけれども、施設がどのぐらいあるのか、私が知っているのは、この間、女性議員で行った西興部の幸楽園とか、あと置戸町なんですが、管内でどのぐらいあるでしょうか、町立も含めてですね、町と法人で一体になってやっている運営ですね、わかりますでしょうか。
答弁 福祉保健課長 谷方幸子(福祉保健課長は2021年3月まで)
管内の特養施設ということでしょうか。おそらく全市町村に一つ以上はあるとは思うんですけれども、北見市とか民間の特養が何か所かありますので、ちょっと総体の数というのは、ちょっと把握できておりません。
質問 5番 西山由美子
すいません。それじゃあですね、各市町村に一つ以上あるという、今お答えでしたけども、そうなりますと運営状況というのは、介護保険制度が2000年にスタートして改正に伴って、それぞれ苦しい立場にあるというのは、そんな状況としては変わらないのかなと思うんですが、この静寿園が今、この昨今、支援要請があったのは、大体いつ頃からなのでしょうか。それと静寿園と施設と行政がずっとその30年前から一緒にこう、お互いに協議しながらやってきたと思うんですけれども、毎年それぞれの経営状況とかを報告に来るとか、施設の中身についても協議し合うとか、そういう協議体制というのはどんな感じで行われてきたんでしょうか。
答弁 福祉保健課長 谷方幸子(福祉保健課長は2021年3月まで)
管内の運営状況のご質問でございましたけれども、例えば置戸のように、つい先頃まで町立の施設だったというところはちょっと状況が、丸抱えというようなことがまた抜け切れていないというところがありますので、ちょっと参考にはならないんですけれども、全体的にいきますと、静寿園ほどじゃないですけど、それぞれにやはり介護報酬が下がってきて少しずつ基金がなくなってきて運営が厳しく、これからなってくるというような状況でございます。静寿園につきましては、私は昨年の8月だったかなと思うんです、一番最初に30年4月に夜間町長室にもみえております。29年ですね、29年の7月にまず一度目、施設長の方から話を伺いまして、その後、8月に理事長もお見えになって町長と懇談されております。そのあと今年の先ほど言いました夜間町長室にも4月に見ているということで、そういった要請、まだ具体的な、要請書というのは一度しか受けてないですけど、そういったところで調整を重ねてきておりますが、それ以外に担当者レベルといいますか、施設長と福祉保健課、施設長と副町長というような話し合いは何度かしてきております。毎年の経営状況の報告につきましては、管轄が北海道になるものですから、うちの町に具体的に経営状況の報告とかはいただいてなかったかと思います。
質問 5番 西山由美子
そうしますと議会の方でも増床の話し合いの時も、この増床によって、経営が安定するという状況の件もありましたけれども、でも増床して、その後から今のような、基金があと2年ぐらいしかないとか、そういう切羽詰った調査書の中でご意見がありましたけれども、急にこういう状況になったのか、ちょっとその辺がわからないんですけれども、町としては、ずっとそういうふうに法人の方と、施設側と静寿園の安定経営に向かったやってきたはずなんですけれども、その事業継続を今後するためにですね、例えば、町長の答えの中にありました診断書、報告書の結果、まだ報告書をきちんと精査していないということなのかもしれませんけれども、それを見た中でどういう選択肢があるのか、静寿園をなくさないためのですね、町民にとってとっても必要な施設ですので、どういう解決策があるのかということをちょっとここでお聞きしたいなと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
時間が足りないから、本当はゆっくりちゃんと話ししなきゃいけないんだけど、まず一つはですね、平成20年代の半ば頃までは順調にいっていた訳ですよ、基金も大体数億円あったんですよ、それが好ましくないと国は言いだしたんですね、介護報酬を下げた。そのことによって枯渇が始まっていく。基金の枯渇がはじまるから、特養としては、うちのみならず、大変厳しい状況に追いやられているというの、これは全国的な傾向です。だからある意味では日本の福祉政策のやっぱり至らなさがですね、それぞれのところに来ているというのは、これは堤議員の質問にも私は答弁させていただきました。そこをちょっと見据えながらですね、じゃどうするのかと。去年の7月だったでしょうか、理事長と来ました。それで見ましたら3千万円足りないと。町長は次の町長選挙にあたって政策として項目と上げてほしいという要請がございました。私はそんな発言はふさわしいことではないと。私が出るか出ないかもわからないのに、そんな話はできませんと。ただ公明党の横山先生が政調会があって講演あった時に、私は公明党の政調会長と横山先生の前で、それから道内のって言うよりも北見地区の公明党の皆さんと、やっぱり介護報酬を上げなかったら駄目なんですという話をした訳ですよ、剣もほろほろにやられましたね。議論にはならなかったというよりも聞く耳を持たないというのが本当のところでした。ということは、町の負担も上げなきゃならないということだから、全国のそういうコンセンサスをとらない限りはそれは無理だという言い方をされましたので、もうこの場では議論してはいけないということで私は引き下がりました。それはたまたま道路のことだとか含めての話でしたから、介護保険なんかの要請に対する話ではありませんでした。で、一つはどうして赤字になったのかという原因です。これは職員の給料を上げたからですよ。全国平均よりもはるかに高い。全道でも静寿園の職員の手当や給料が高い。それを実行してしまってから赤字になったから町に支援してくださいというのは、ちょっと順序違いませんかという話をしました。で、そうなる前に、だとすれば事前に町と協議を重ねて、職員の対応の問題とかいろんなことがあって、やらなきゃいけないんじゃないだろうかと。それをもってただ3千万円をこれから経常的に予算の我々は計上していくということにはならないということを申し上げました。で、これを理事長さんやそういう人たちの話でなくて、事務的に詰めてくださいと。これが現時点の到達点。それで副町長の方からだと思いますけれども、専門の医療福祉のコンサルタントに調査してもらったらいいんでないかということで調査結果が吉岡経営センターという札幌の会社から答申が出てまいりました。やっぱり原因はそういった給料の高さだとか、いろんな問題あると。しかし今これから下げるということになるかと。職員のやる気の問題も含めて。そうすると一定の長期間のスパンの中で経営改善するべきこと。そして町が支援することというのは、もうちょっと整理する必要があるというふうに私たちは捉えました。その意味では、私はですね、職員全体での話し合いが欠けていると思っています。給料の実態も、それから施設運営も含めてどうあらねばならないかということをやっぱり法人が自ら汗をかくべきだとまず一つ。その上で3千万円が適切かどうか、2千万円が適切かどうかはわかりませんが、永久に町に支援を求めているというだけではなくて、5か年なり3か年なりの計画の中で経営を再建させますということを持ってくるのが私は筋じゃないかと思う。これは民間のものだったらやっていけません。やっぱり自助努力みたいなところはものすごく必要になっていきます。今、管内で老人ホームが、特別養護老人ホームが今、1自治体1施設があると言われています。一つは直営はほとんど廃止になってきています。そして訓子府町のように法人を行政が一緒になってつくって云々ではなくて、全くの民間委託、こういったこともやろうとしています。で、これは管内の町村長もやっぱり同じように、先般、清里の櫛引町長とも話ましたけれども、非常に悩んでいます。これからどうするか。これは管内、我々も含めた全体がやっぱり真摯に向き合いながら、施設と向き合いながら抜本的な解決、国への要請も含めて改善をしていかなきゃならない時期にそろそろ入ってきたというのが、私の今の心境です。以上です。
質問 5番 西山由美子
こんな大切な問題をこのカウントの中で言うのは申し訳ないんですが、そうだとするならば、改選期でもありますけども、もっともっと施設側と町とのもっと深く入った話し合いをすべきじゃないかなと。次の体制がどうなるかわかりませんけれども、そこに引き継ぐためにも、やっぱりもう少し町民のためにも真剣な話し合いが必要なんじゃないかと思いますので、その辺のところをよろしくお願いいたします。これで私の質問を終わります。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
あのですね、真剣な話し合いは続けているんですよ。だから、今、特養がそれらを受けてどうするかというカードを切ったことに対する回答をもらいながら、現実的に計画をきちんと自らが立てるというところに迫られていると私は思います。
質問 5番 西山由美子
わかりました。それじゃ私の質問をこれで終わりたいと思います。