訓子府町議会 平成30年第3回定例会 2018年9月11日
多面的機能支払交付金事業について
2018年9月11日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「多面的機能支払交付金事業について」質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 遠藤琢磨が答弁しました。
- 質問者
- 工藤弘喜 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、農林商工課長 遠藤琢磨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 工藤弘喜
二つ目の質問でありますけれども、多面的機能支払交付金事業についてということであります。農業・農村が持つ多面的機能の適切な発揮と、担い手の育成等構造改革の後押しを目的に平成26年度に創設された多面的機能支払交付金が今年度で5年目となることから、これまでの活動実態の把握や効果の検証などが北海道でも実施されると思います。このことを踏まえ、次の項目について町長に伺います。①、この事業の効果をどのように捉えているのか伺います。②、この間の事業実施から本町としての課題は見えてこないのか伺います。③、次年度以降の事業にどのように取り組んでいく考えか伺います。以上です。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「多面的機能支払交付金事業について」3点のお尋ねをいただきましたのでお答えをいたします。まず1点目に「この事業の効果をどのように捉えているか」とのお尋ねがございました。この多面的機能支払交付金事業につきましては、平成18年度に前進である農地・水・農村環境保全向上支援実験事業を西富地域で実施し、その後、事業名の変更もありながら、平成25年度まで6地域で活動組織を立ち上げ事業に取り組んでまいりました。平成26年度からは、現事業である多面的機能支払交付金事業となり、町内全域の農用地を対象とした広域活動組織として「訓子府町広域環境資源保全会広域協定運営委員会」を設立し事業を実施しております。事業の取り組み内容は、農業農村の多面的機能発揮のため、地域の共同活動、農業生産活動、水路や農道の保全・長寿命化を支援するため、農用地、農道、水路の草刈、土砂上げ、鹿柵の簡易補修、融雪剤散布、表土流亡対策などを実施しております。お尋ねの効果につきましては、地域の共同作業活動体制が構築され、自分たちの地域内の身近な諸問題は地域全体で解決していく気運が醸成され、町全域できめ細かな草刈作業や排水路の土砂上げを計画的に実施することにより、施設の保全、災害の抑止、農村景観の向上が図られるなどの事業効果があると考えます。また、財政的な部分で申しますと、事業が実施される前は、町単独費により実践会や河川愛護組合が実施する道路、河川の草刈、土木作業に対する負担や、町直営の維持事業で実施しておりました排水路の土砂上げ、雪割り作業、草刈作業を地域の共同作業として多面的事業で実施することにより、費用の節減とともに地域課題の自主的な取り組みなどの意識醸成が見られていると感じています。2点目に「この間の事業実施から本町のとしての課題は見えてこないか」とのお尋ねがございました。訓子府町では、広域環境資源保全会の下に実践会ごとの保全会があり、地域ごとに課題や事業内容、予算を協議して進めており、全体的な事業内容、予算などについては全体保全会の運営委員会や総会で協議をして進めておりますが、行政としても補助事業の窓口である農林商工課が中心となり、建設課も協議に加わり一緒になって事業対応をしているところです。現対策で見えてきた課題としては、多面的事業の交付金は対象農用地面積を基に算出され、全体の共通経費を除いた交付金を各地域に配分しておりますが、事業費に余裕のある実践会と余裕のない実践会、また地域内で管理しなくてはならない施設の状況により、どの事業を優先し予算執行をするかなど、地域格差が生じてきていると認識しているとともに、近年各実践会居住者の高齢化や非農家の増加によって共同作業への出役や考え方など、地域内においても現実的な課題があると考えております。また、各地域で行う共同作業の実施時期が集中することや、大雨などによる災害発生後早期に作業実施を必要とする場合など、業者、重機の手配がスムーズに行われないことも課題の一つと考えられます。3点目に「次年度以降の事業にどのように取り組んでいく考えか」とのお尋ねがございました。現在の事業は平成26年度から5年間の期間として創設され、今年度が最終年となっております。次期対策については、国は事業継続をすると聞いてはおりますが、交付金単価や事業内容の変更点など詳細な部分は現時点では不明となっております。この多面的機能支払交付金事業は、さまざまな効果が期待されるため、次年度以降も後継事業を推進するため、先ほども申し上げました課題を解消していけるよう行政としても保全会と協議を進め協力してまいりたいと考えております。以上、お尋ねがありました3点につきましてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願いします。
再質問 7番 工藤弘喜
それでは、これも一つ、二つ、ちょっと再質問することになりますけれども、この事業の効果についてだとか、課題についても今の答弁の中で示されておりまして、私も自分はこの事業で草刈だとか、いろんな形で事業にも参加している中でちょっと感じたことからちょっと話をしていきたいんですけれども、やはりこの効果というのは、なかなかこういう状況の中にあって、この地域の中で若い人から一定の年齢になる人たちも含めて、地域の環境を何とかしようということで、できるところから総出でこう事業をやっていくと。これは単に周りの環境がよくなるからということももちろん大事な要素であります。大事な点でありますけれども、そこに集えてさまざまな意見交換ができたり、あるいは一緒になって力仕事して汗をかくということについて、やっぱりこれはちょっとなかなかそう数字で得たとか、あるいは金銭で図れない効果というものもやっぱり感じるところはあります。そういう部分でいきますと、非常にこの事業というのは本当にこれなかなか大変だから、こんなのどうなんだという、最初はちょっといろいろありましたけれども、何年間かやっていく中でやっぱり徐々にその地域の中でもそれが当たり前のようになって、この事業を使いながらこういうことをやるということの意味というのはみんなこうそれぞれ理解されてきているんではないかなというふうに思っているところです。ただ、やっぱりこれからのことを考えると、これは5年ですから、平成30年度で一応終わるんですが、次の新しい取り組みの中で思うことは、まず一つは事業の公平感をどう担保していくのかということが非常に難しくなってきているような思いもしているのも実際あります。これ答弁書の中にもありましたけれども、当然これは各地域の保全会に対して、そこの該当する農地の面積に対する単価を掛けて金額が算出されて交付されるという形になります。そしてそこで行うさまざまな事業に対して交付をするということになるんでありますけれども、何て言いますか、やっぱりこの地域の状況がやっぱりちょっと違うことによって、何て言うんですか、決して公平感がないという訳ではないんですけれども、なかなか大変なことをやっているけど、思った割りにはどうだ、大変だよなという、やっぱりそういうふうなこともあります。これはこの事業の中で当初1割の共通経費という形を5割にしたということもありますから、そういう中で全体を網羅した。いわゆる公平感をどう作っていくかということの努力も含めて各保全会の委員会の中でも相当な議論がありながら、こういう方向を決めていっているんではないかなと思うんですが、そういうこともやりながら進めてきていることについては、やっぱり今後さらにそういう部分の課題解決が求められる部分がないのかなというふうに思っているんでありますけれども、先ほどの答弁の中でも、いわゆる事業の担い手不足というのかな、これだとか、いわゆるその原因としての高齢化というのか、そこに住む人たちの高齢化の問題、これについて担当する課あたりではどういうふうに保全会の方からそういう声が上がっているのかどうかも含めて、答弁の中にも出てますから、当然あったんだろうなと思いますけども、それにどう対応しようと考えているのか、その対応も含めて考え方があれば、ちょっとお伺いをしたいと思います。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
ただいま、多面的の部分でのご質問の中で、まず公平感の問題でございますけども、これは議員ご指摘のとおり今の制度では農地の面積に国が示された単価を掛けまして各地域の交付金を算出し、各地域でそれを使っていろいろな活動をしていただいているということでございますので、農地面積によりまして、やはり多い地域、それから交付金の少ない地域、これはどうしても出てくる部分でございます。それとあと地域の状況が違うという部分、これについては議員のご指摘のとおり、やはり排水路ひとつにしてもですね、上流の地域の方、それから排水路の下流の地域の方、それによりまして当然土砂の流出、雨によります被害、当然変わってきます。それから傾斜地、平坦地、そういう部分でも当然状況が変わってきていると。そういった中でも公平感という部分に関しましては、やはり地域の状況によっての配分ではありませんので、なかなかそれに対しての公平の部分というのは難しい部分かというふうに思っております。それから共通経費の中の1%から10%、これにつきましては、大まかな部分で言いますと融雪剤、それから緑肥の費用について、今まで各実践会に任せまして各実践会の方に配分しておりましたが、それが道の指導によりまして、一括で購入、一括での配分ということになりましたので、その部分に関しまして、大きく5割の部分ということで共通経費を増やしたという経過でございますが、それから地域の中の課題の一つ、担い手不足、それから高齢化不足につきましては、これはもう議員のご指摘のとおり状況が変わってきております。非農家が増えてきている。それから地域の中では若い人が戻ってきている地域もありますし、中にはなかなか若い方が戻ってこないと。戻ってこないと言ったら変ですけども、就農されない地域もございます。やっぱり高齢化の部分もございますけども、そういった中の課題の対策としまして、農林商工課なり町としましてですね、なかなかその課題をどういうふうに解決するかというのは、今のところ糸口というのは見えない状況にあるかというふうに考えておりますけれども、これにつきましては、やはり地域の中での要望、意見、そういう部分を全体の保全会、それから町、農林商工課も含めて、建設課も含めてですね、そういった中でいろいろな部分を聞きながらどういうふうに解決していけるのか、これについては次期事業の政策の中でですね、やはり考えていかなくてはならないというふうに考えておりますが、今の段階ではですね、それをどういうふうに解決するかというのはなかなか難しい部分がございますし、やはり皆さまの地域の中での共同作業、自分の地域の中での課題は自分の地域の中でできるものは解決していただき、できないものは行政なり、そういう部分に委ねていただくというようなことで今後も進めていくというふうになるかと思いますのでご理解願いたいと思います。
再質問 7番 工藤弘喜
これまでは何とかこなしてきたという状況にはありますけれども、何人かから話を聞く中では、特に地域によっては若い人がいないというか、いても農地をどんどん広げていって、こういう草刈だとか、河川の土砂上げだとか、いわゆる伐採だとか、そういうことに関われる若い人たちがそんなに余裕がなくなってるんだけれども、これを一体どうしたらいいんだべっていう話も結構地域によっては出てきているという、そしてそこはやっぱりいろいろな意味で、より管理をしなきゃいけない部分の人たちがやっぱりわかっていながらなかなかそういうことに対応できるような状況にないと。もう一つやっぱり非農家になっていく人たちが、そこにはやっぱり多くなってきているということも含めて、これは何とかこの事業を継続していくんであれば、その辺について行政の方も、もちろん一番考えてやるのは、保全会として、委員会、訓子府として保全会の委員会のようなありますよね、事務局を置いて、その中でみんなで役員の中で相談してやっていくことが一番民主的でもあり、一番いい方向なんだと思うんだけれども、なかなかちょっと知恵が出てこないんで、その辺については行政側もぜひその辺についての、何て言うんですかね、支援というか、直接こう手を、作業するということじゃなくて、いい何か考え方があれば、いわゆるこのこういう事業の中の工夫でできることがあれば、それをやっぱり、これをやっているのは農水省でありますから、そういうところにこう事業の内容も含めて、もっと柔軟な対応ができるような、そしてできれば事業期間ってこれ一定程度決まっていますのでね、事業期間の延長も含めた、そういう見直しも含めた声が必要にならないのかなというふうなことも言われておりましたので、その辺も含めてこれからについては求められてくるんではないかなというふうに思っているところです。この点についてどうなんでしょうか、訓子府として、行政として例えば振興局とか道の方にこの問題で要望を出すとか声を上げるということはできるのかどうかも含めてちょっとお聞きしたいと思いますけれども。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
農水省と道庁、あるいは総合振興局に対しても意見を言うことはもう全然支障ありませんし、言える立場にありますから、それは言います。ただ、今この事業は継続して実施すべきだということの、5年間という期限が切られていますから、これを平成31年度含めて継続してほしいということは、これは全国的な要望として出てきているんじゃないかと。議員も冒頭申し上げましたように、この事業のやっぱり成果っていうのはですね、一定的に評価していいんではないかと私は思っています。訓子府全体で9,200万円の金が出ている訳ですよ。国が2分の1、4分の1、4分の1、北海道と訓子府町が金を出して9,200万円をさあ事務局を設けてこれを面積による配分と、そしてこれをどう使うかということで、かなりあれだと思うんですよ。自分たちが代表を選んで、そして役員を選んで、事務局は農協出身の芳賀君があそこで事務局長やりながら、そして金子さんという女性を置きながら、そして丁寧に地域に説明に出向いて課題もいただいて、そしてさっき言った10%か50%も含めてやっていると。高齢化の問題をどうするかということは、これからまた私も協成、私も重要な一員でありますから、一緒に草刈やったりいろいろなことをやっていますけども、その状況、状況に応じてどう解決していくかというのは、私どもも傍観はできませんけれども、やっぱり地域の役員たちや住民の皆さんの力に依拠したいという、すべきでないかっていう私はこういう制度っていうのは思うんですけども、さらに高齢化の問題とか課題があれば事務局からも話を聞きながらですね、対応してまいりたいと思いますけども、まずは基本は継続とそしてまた個々の課題を一つ一つ、地域代表者の皆さんとともに解決していくというスタンスを変えない方がいいというふうに思っていますので、ご理解いただきたいと思います。
再質問 7番 工藤弘喜
わかりました。ぜひこのおそらく農水省の方でもこの中間評価というのを昨年あたりやっている、昨年、一昨年あたりかな、3年目ぐらいでやっているはずなんで、そこでもいろいろな意見が全国からも寄せられて、新しい事業の実施に向けてどうするかということを今やっているようなことも聞いていますけれども、いずれにしても内地府県のような、そういう部分の声というのを結構反映されているんですよね、いわゆる小さな集落で独特の景観をどう守るか、あるいは棚田をどうするかと。ただ北海道のような本当に規模の大きなこういう状況の中での多面的機能をどう守っていくかということについては、これまたちょっと違う次元の部分もありますので、非常にまた特殊なやり方もしていかないと、いわゆる担い手が育っていかないということにもなりかねないのかなというふうにも思いますので、北海道の持つ特殊性も含めて、やっぱり見ながら進めていって意見を上げていっていただければいいなというふうに思っています。それともう一つはやっぱり最後になりますけれども、特に災害この頃多いんですけれども、小河川、特に下流域における小河川、これは保全会では土砂上げが基本なんです。それしかできないんですけれども、そのときの重機の手配も含めて、これも答弁書の中で課題というふうになっていますけれども、やっぱりこれらについても、なかなかそうバッテングして、地域が来てほしいときになかなか来れないということも含めて、何とかこう改善していかなきゃならない課題かなというふうに思っていますけれども、その辺について、もう一度ちょっと答弁いただければいいかなと思っております。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
これはですね、私どもの町だけはなくて、重機、それからドライバーを含めたですね、人材の確保というのは非常に近々の課題だということは今さら言うまでもないということでありますから、今うちの町で言いますと山田産業を中心にしながらということになっているようですけども、さらに広げる、安定的にそれらを確保できるかどうかという可能性を含めてですね、やっぱり検討していかなきゃならないだろうというのが1点です。それから後継者の問題等も課題も含めてですね、やっぱり事務局中心になってですね、各保全会の役員たちで議論をし、そしてこの制度そのものに何を今求めていかなきゃいけないのかということの集約的なことも含めてですね、5年ですから、やっていかなきゃならないんじゃないかなと思いますので、そこはちょっと事務局とまた私どもの方で相談をさせていただきたいと思います。
再質問 7番 工藤弘喜
これで私の一般質問を終わりたいと思います。