訓子府町議会 平成30年第3回定例会 2018年9月11日
農産物加工センターの充実の考え
2018年9月11日、訓子府町議会の一般質問で、河端芳惠議員が「農産物加工センターの充実の考え」について質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 遠藤琢磨が答弁しました。
- 質問者
- 河端芳惠 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、農林商工課長 遠藤琢磨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 河端芳惠
一般質問に入る前に、6日未明に起きた胆振東部地震で甚大な被害を受けられた方々に心からお見舞いを申し上げます。いまだ2千人の方々が不便な避難所暮らしをされています。1日も早い復興を願います。本町は停電はありましたが、断水にはならなかった。これで断水になったら被害は拡大していたと思います。特に酪農家さん、一人暮らしの高齢者、乳幼児のいる世帯などは大変なご苦労をされたと思います。マグニチュード7から8前後の十勝沖、根室沖地震が30年以内に起きるという予報もあります。行政でできること、個人でできること、あらためて備えが必要なことを思い知らされました。町民の暮らしを守るために町でもさらに万全な備えをお願いいたします。一般質問に入ります。はじめに、農産物加工センターの充実の考えについて、町長に伺います。訓子府町の基幹産業は農業で畑作、水稲、酪農などで訓子府で生産されている農畜産物は品目も数多くあります。今、農畜産業の女性たちがさまざまな取り組みを始めています。農畜産物に付加価値を付けてやりがいと収入増を図るためにも、そのやる気を応援してバックアップしていかなければなりません。酪農家の女性たちが長い間研究を重ねてチーズづくりをしています。モッツァレラチーズ、ストリングチーズなど、その出来栄えは、味も形も見事なものですが、正式な加工場で作った物ではないので販売などはすることができません。乳製品の加工室があれば商品として販売したり町内の人にチーズづくりの体験会などもできるのではないかと思います。地産地消、6次産業化のためにも農畜産物の加工室を充実する考えはありませんか。以上、伺います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「農産物加工センターの充実の考え」について、お尋ねをいただきましたのでお答えをいたします。具体的には「酪農家の女性たちが研究を重ねたチーズが正式な加工場で作った物ではなく販売できないため、地産地消、6次産業化のためにも農畜産物の加工室を充実する考えはあるか」とのお尋ねがございました。本町では、平成12年の11月に農業交流センターを開設し施設内に農産物加工室を併設しました。設計段階からどのような加工室にすべきかの意見交換会を当時の加工グループなど農業女性を対象に実施し、農産物を加工してその場で消費する自家消費を目的とした施設の方向性を定め、公共性を有する施設として加工に数日を要す品目は適さないことを理由に、ソーセージ・バター・チーズを除くなど加工品目の絞り込みを行った経過にございます。自家製チーズを製造するには自分の牧場で搾った「生乳」であっても、単なる煮沸消毒ではなく必ず所定の施設で加熱殺菌処理を経なければ乳製品の製造に進むことができません。そのため、乳製品を製造するための個別品目許可である乳製品製造の許可が必要となり、チーズの製造工程は原料乳の殺菌後の工程が長く、一般的に開放系の工程が多いことなどから、微生物汚染を受けるリスクが高く、さらに副原材料として乳酸菌やカビといった微生物管理が必須であることなど、高度な製造技術と衛生管理、品質管理やそれらを満たす施設整備が求められています。チーズ製造にあたっては、こういった管理ポイントが多岐に渡ることから、構想段階から必ず施設の所在地を所管する保健所に相談し所定の営業許可を受け、安全でおいしく、かつ安心して食べられる製品が求められます。よって、公共的な利用を目的とする本町の農産加工室では、前述した許可の取得およびそのための施設改修は困難でありますし、衛生的な管理運営の下で乳製品の製造および販売を行うためには、チーズ製造・販売を志す方の個別対応型の整備にならざるを得ないことをご理解願います。本町では、6次産業化に関して、事業化を検討されている個人あるいは団体があれば積極的に支援する考えであり、事業の立ち上がり段階を支援する「地域活性化チャレンジ事業」をはじめ、今後とも支援施策の充実に努めてまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
質問 9番 河端芳惠
チーズと言っても、いろいろなチーズありますが、簡単、その場でできるようなモッツァレラチーズ類は発酵の過程を得ないでできますし、現に置戸町さんでは牛乳豆腐ですか、それを作ってイベント何かにも販売しているようですし、本格的なチーズでなくても、本当の簡単なチーズ、そういうものもできるかなと思いますが、今、答弁にありましたが、今の例えば、くる・ネップの加工場でできないとしたら、今、何があれば、どのような、何て言うか、部屋なり、どういうものがあれば、あそこで乳製品の加工もできるのか、それとあそこでアイスクリームを作ったりする機械もありますし、アイスクリームは作れるはずですので、それの許可があれば簡単なチーズもできるのかなと思いますが、そのあたりはどうでしょうか。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
ただいま2点のお尋ねがあったかと思いますけども、まず1点目、加工室、今あります加工室で簡単なチーズ、モッツァレラチーズとか、簡単なチーズもできるのではないか、どういう施設があればできるのではないかというようなお話でございますけども、答弁の中でもお話したように、乳製品の加工につきましては、かなり厳しい制限がございます。発酵しないチーズだからいいとか、難しいチーズだから駄目とかっていうのではなくて、要するにチーズ、バター、全般的に加工するにはですね、それなりの施設が必要になります。まずですね、ちょっと長くなりますが具体的に言いますと、まず生乳から製造する場合は、生乳処理業という許可が必要になります。生乳処理業で生乳を牛乳に処理をする。煮沸するなどして、要するに滅菌、殺菌消毒をして、まず牛乳に変えなきゃいけません。その後、その牛乳を使ってチーズを作るんですけども、それについても乳製品製造業という許可が必要になります。大きく分けてこの二つの許可が必要になりますので、まずそれを取らなければ加工はできない。施設的に言いますと生乳を牛乳に変える工程だけでもですね、まず牛乳の検査からはじまりまして、受け入れ合格後にろ過、それからストレージタンクへの貯乳、それから貯乳の検査、それで合格しましたら洗浄して脂肪等の均質化、それから殺菌、冷却、それでその牛乳をまた貯める、それをビンなりパックなりに充填する。それを検品する。それから保管、出荷というような、もうそういうようなかなり厳しい工程がございます。そういう工程をクリアするような施設でなければできないという部分がございます。それからチーズの製造につきましては、過去にですね、地域チャレンジ事業で、今、酪農家の奥様方が作っているチーズですけども、そういうので機械を購入して現在チーズを作っておりますけども、これはあくまでも自分たちで作ったチーズを自分たちで食べるというんですか、賞味すると、そういう部分でございまして、今の段階ではそういう部分で活動しているということでございます。それからアイスクリーム、2点目の加工室でアイスクリームができるというようなことでございますけども、これにつきましても、今現在作っておりますが、基本的には販売等をしておりませんので、作る団体の方、個人の方が牛乳を買ってきて、それで牛乳で作ると。生乳からは先ほど言ったように作れませんので、あくまでも市販の牛乳で作って自分たちで食べているということで、加工室で活動しているということでございますので、かなりチーズを作る場合につきましては、そういう許可とそれから作るまでの工程の機械ですとか、それから品質管理の部分ですとか、そういう厳しいものをクリアしていかなければできないということでご理解願いたいと思います。
質問 9番 河端芳惠
本格的な、今いろいろご答弁ありましたけど、本格的なものでなくて、例えば置戸町で作っているような牛乳豆腐的なチーズ、それもやはり今の行程を得て、きっとやってらっしゃると思うんですけど、実際にお話、置戸の「はぐるまの会」というところでお話伺いましたら、以前にアイスクリームの加工所として、アイスクリームの許可も取っているので、今、牛乳豆腐も作れるというようなお話伺いました。それで今いろいろ難しいことがたくさん出てきました。今ではあそこで新たに乳製品で加工して製品を作って販売というと、かなり大規模な設備が必要だということですが、今のあるところを一部改造するとか、何かそういうことも難しいでしょうか。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
今の加工室を改修をしてチーズ等の部分ができないかという部分につきましては、基本的には今の段階では難しいかなと考えております。というのは、先ほどの答弁でもありましたように、チーズ、乳製品につきましては、発酵ですとか、カビですとか、そういう部分の処理工程の中でも必要になってきますんで、あそこの加工室については、不特定多数の方がパン、カステラ、アイスクリームですとか、とうふ、それから味噌、主にそういうようなことで年間何団体の方々が使っておりますので、そういう不特定多数の方が出入りするようなところでは、まず乳製品の加工はできないというふうに保健所にも確認をしておりますので、ただ、部屋を広くする、それから器具を充実するというだけでは、まず難しいというふうに判断をしております。本当に作るんであれば、全く別に他の人が入ってこれないような施設として増築するか、新たにつくるか、本当の大規模の改修が必要になるかというふうに考えております。今のところは、そういう要望も今のところございませんし、今後わかりませんけれども、今の段階では、あそこの加工室を少し増築するとか、中を少し変えるだけでは難しいというふうに判断しておりますので、ご理解願いたいと思います。
質問 9番 河端芳惠
あの加工室ができて18年って、さっきおっしゃいましたね、その時と今と規制緩和的なことで条件緩和なんかなっているような項目というのはないんでしょうかね。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
規制緩和的なものはございませんですね、要するにあくまでも、いろいろなものを作って販売するには、それなりのいろいろな許可が必要になってきますんで、加工室がつくった時は駄目だったけども、今はこれはいいよというようなことではないと考えています。というのは、やはり保健所の関係でございますので、やはり保健所の方での規制緩和がなければですね、先日も保健所の方に確認をさせていただきましたけども、あくまでもやはり衛生上の問題、そういう問題もありますので、規制緩和的なものというのは、ちょっと聞いておりませんので、要するに加工室ができた時に保健所の方にも相談しておりますけども、その後の緩和というのは聞いておりません。
質問 9番 河端芳惠
今、酪農家の若い人たちで「モーモークラブ農酪ッ娘の ら っ こ」などを作って、それぞれいろいろな研究もされて、できたものもかなりいいものができております。それで今お話伺いましたら、かなり、それを販売ルートに乗せたりするってことは難しいような条件が多々あるかとわかりました。ただ、そういう要望も若い方たちの中に、酪農家の方たちの中に、こういうものを作って売れたらいい、あとまた興味のある方たちにも講習などをしてチーズづくりを広めたい。そういうような望みもありますので、何か具体的に大規模投資をしなくても簡単にできるようなところから何かアドバイスなどいろいろなことがお願いしたいと思いますが、やはり乳製品が難しいと思いますが、そういう要望も踏まえて、そういう方たちの声も聞いて次の段階に具体的にどういうふうになれば次の段階に進めるとか、あと町だけでは難しい部分もあると思います。JAなどと連携をとったり、普及所なども相談したりしながら、そういう方たちを支援していただきたいなと思います。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
今、議員がおっしゃるとおり、ここ数年の間にも6次産業化、それから自分たちで研究をしながら農産物、乳製品も含めた中で、いろいろなものを作ったり、栽培したりというようなことが多々増えてきているのは私たちも自覚しておりますし、理解しております。今、河端議員が言うように、そういう方々がいろいろな部分で要請、町に対しての要請等、それから加工室もそうですけども、加工室を使いたいと、使って、こういうものを作ってみたい、こういうのを作るのに貸してほしい、貸してほしいと言ったら変ですけども、使いたいということであれば当然使っていただきながら進めたいと思いますし、こういう器具があればいいなとか、こういうものがあればいいなという、またそういう要望もあればですね、予算の面もいろいろありますけども、いろいろな部分で相談に乗って支援をしていきたいと思いますし、JAとか農業試験場、それから普及所、そういうところとも連携しながらですね、やっぱりそういう農家の若い方、奥様方から、やはりそういう声が上がってこいば、当然町としても、いろいろな支援もこれから考えていきたいというふうになると思いますので、ご理解願いたいと思います。
質問 9番 河端芳惠
今ご答弁いただきました。やはり今の若い人たちの中に、いろいろな動きがあります。そういう動きをきちんと支援できるような体制になってほしいと思います。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
先ほどの答弁と同じですけども、やはりきちんと相談に来られたり、何かあればそれでそれは窓口としましても、農林商工課としても対応等いたしますし、ちょっと先ほどお話ししませんでしたけども、本当に6次化で考えたい時にはですね、当然、町の方の支援も含めてありますけども、その他に経産省の方にもですね、今、6次化に対して、いろいろな補助金ですとか、支援ですとか、そういうメニューも多々出てきておりますので、そういうものも紹介したりしながらですね、相談にのって進めたいというふうに考えますので、ご理解願いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
かなり専門的な部分がありましたので、農林商工課長に答弁をさせておりましたけども、この十数年間ですね、主な特徴的なことで二つの動きがあったんではないかと。一つは河端議員がおっしゃるように「モーモークラブ」という酪農の女性たちの動きが、何とかチーズづくりということ、スモークも含めてですね、ずっとこうやってきている。しかし、当初はあそこの共済の加工場でやらせてもらったりですね、他の菌が入ることに対することと販売することに対する非常に難しいクリアしなければならない状況というのはもう今、私どもの課長からお話したとおりですけども、彼女たちがやっぱりそこまでして加工品を販売するということについては、一時でしたけども断念したという経緯がございます。今、若い人たちがかなり入ってきてますから、私のところにも、この間、Tシャツを町長に着てほしいということで、その時にも情報交換しましたけども、だんだん世代が今の20代、30代になってきているということもありますから、これらはやはりどういうふうに受け止めながら、彼女たちなりが、その活動を発展させるようなことをですね、考えていかなきゃならないけど、非常に厳しいというのはちょっとご理解いただきたいと思います。それからもう1点ですね、これは柏丘の浜野君や協成の織田君たちが中心になって「ミルククラウン」を作り上げました。地元の子どもに地元の牛乳を飲ませたいという動きであります。これについてもですね、今言ったような牛乳を生乳から牛乳にしていく過程というのは非常に難しいということで、今は網走でやってもらって、それを訓子府の牛乳ということで子どもたちに飲んでもらったり、いろいろなことをやっている。そしてまた加工含めて自分たちの販売者を、町もかなり支援してますけども、やって、できるだけ6次産業化の一歩を踏み出したいということが、やっと始まったという状況でございますけど、しかしやっぱりこれもまだもう一歩踏み出していかなきゃならない状況じゃないかなと思いますので、議員ご指摘のとおり可能な限り私どもで成し得ること、やれることについてはですね、力を貸していきたいし、一緒になってやっていかなきゃならない時期にきているんじゃないかなと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 9番 河端芳惠
道外から、また町外から若い方が結婚して訓子府に来られたり、そういう方たちが訓子府の農業をすごく前向きに捉えていますし、自分たちで何とか付加価値つけたものだとか、そういう頑張っていらっしゃる方もたくさんいますので、そういう方たちを支援できるような体制をこれからもお願いしたいと思います。