訓子府町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日
彫刻作品移設計画の内容と効果
2016年6月14日、訓子府町議会の一般質問で、河端芳惠議員が「彫刻作品移設計画の内容と効果」について質問し、教育長 林秀貴、社会教育課長 高橋治、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 河端芳惠 議員
- 答弁者
- 教育長 林秀貴、社会教育課長 高橋治、町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 河端芳惠
3番、河端です。通告書に従いまして、彫刻作品移設計画の内容と効果について、町長、教育長に伺います。今年は開基120年の記念すべき年であり「故ふるきを温たずねて新しきを知る」べくさまざまな催しが企画されております。本町でも公民館を中心に多種多様な文化活動も行われていて文芸、絵画、陶芸、音楽、演劇など、さまざまな分野で活躍されている方も多く、中には全道的な賞を受けられている方もおり、地域に根差した芸術文化活動も盛んになっていると思います。このたび、昨年2月に閉鎖された東京の「国立こどもの城」に設置してある訓子府町出身の作家 故水本修二氏の彫刻作品「関係空間」を町内に移設するとの計画があると説明がありました。それについて3点にわたり伺います。1、その具体的な内容と町民に与える効果・ねらいをどのように考えていますか。2、個々の価値観も違い芸術の評価は難しいものですが何よりも本町の環境にマッチしていることが重要かと思います。例え著名な作家の芸術作品でも町並みや公園などそれぞれの景観に合わなければ逆効果となることもありますが、作品の購入や設置に際して庁内部での検討はどのようにされていますか。3、今後、この作品を生かしたまちづくりをどのように考えますか。以上、伺います。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
ただいま「彫刻作品移設計画の内容と効果」について、3点のお尋ねがありましたのでお答えをいたします。文化芸術は、人々の心を潤し、共感や共鳴を与える力があります。訓子府町民憲章には「未来に希望をいだき、文化の町をつくります」とあり、また、訓子府町教育目標には「自ら学び、知性を磨き、文化を創造する人に」と定めています。さらに、国においては平成13年に文化芸術の基本となる文化芸術振興基本法を制定し、各種施策を行いながら文化芸術の振興を図っているところです。このような中で、本町における文化芸術活動につきましては、文芸・音楽・舞踊・美術・演劇など約50団体が公民館を中心に活動しております。また、社会教育事業におきましては「音楽の広場」や「秋の文化祭」「ジュニア・アート・フェスティバル」「公民館ロビー開放事業」「町民芸術劇場」「地域芸術・文化広場」「わくわく地域づくり活動支援事業を活用した公演事業」「少年少女文化講座」「公民館講座」「高齢者学級の若がえり学級クラブ活動」など、町民が文化芸術に触れる機会や発表の場を提供してきております。昨年、本町の公共施設の野外彫刻作者である北見市の小川研氏を通じて、「国立こどもの城」の閉鎖に伴い敷地内に設置してある故水本修二氏の彫刻作品「関係空間」の引き受けについての打診があり、また、水本氏のご遺族からも、出身地である本町への移設の強い意向があったところです。水本修二氏につきましては、本町出身の彫刻家で、訓子府小学校、訓子府中学校、北見柏陽高等学校卒業後、武蔵野美術大学に学び、ニューヨークやヨーロッパ滞在を経て、武蔵野美術大学講師を務め、後進の指導とともに、70年代から80年代にかけて、金属彫刻の新しい分野を開拓し表現の幅を広げることにご尽力された方であります。作品の移設につきましては、水本氏のご遺族の意向と、水本氏から師事を受けた武蔵野美術大学の先生方からも協力を得て移設計画を進めているところであります。まず、1点目の「移設計画の具体的な内容と町民に与える効果・ねらい」についてのお尋ねでございます。移設計画として本年度は、「国立こどもの城」に設置されている作品を解体・運搬し、本町の設置場所での復元と周辺整備を行うとともに、作品の除幕式と、親交のあった美術評論家による水本氏の近代彫刻界における功績と作品に関する講演会の開催を考えております。次年度以降につきましては、今回の作品の移設をきっかけに武蔵野美術大学との関係やつながりができたことにより、大学の産官学プロジェクトの協力を得ながら、パブリックアートによる体験型ワークショップの開催、武蔵野美術大学の大学推薦学生による本町に合った芸術作品の制作支援と設置などを考えております。次に、計画のねらいや効果については、既存の文化芸術資源を活用し、その維持・管理や保存を行うとともに、公共の広い空間にパブリックアートを設置し、空間の魅力を高める役割を担うとともに、町民の心に潤いと安らぎを与え町としての文化度を高めることをねらいとしております。また、町民や子どもたちへの体験型ワークショップにより文化芸術の振興と地域の活力を高めるとともに、町民の憩いと親しみのある空間の提供や町への愛着度・好感度を高め、郷土愛を育む効果があると考えております。次に、2点目に「個々の価値観も違い芸術の評価は難しいものですが、何よりも本町の環境にマッチしていることが重要かと思います。たとえ著名な作家の芸術作品でも街並みや公園などそれぞれの景観に合わなければ逆効果となることもありますが、作品の購入や設置に際して町内部での検討はどのようにされたか」についてのお尋ねがございました。まず、移設にあたっては水本修二氏が本町出身の著名な作家であり、ご遺族や大学関係者からの強い意向などにより、移設に関する内部協議を行い、生の芸術作品に触れる機会が本町の文化芸術の振興につながると考えたものです。専門家からは、一つ目として「作品は『国立こどもの城』からの委嘱作品ではあるが、人・物・空間など全てのものの関係性について表現している作品であること」、二つ目として「作品には高低があり、視界に入ってくる風景に変化が出てくるため、作品の周りを回りながら見たり内側に入って見たりすることで鑑賞者がさまざまな感じ方ができ、印象の幅が広い特徴がある」、三つ目として「作品の性格上、正面をどこに置くかが重要であり、『国立こどもの城』以外の施設や環境との関係性は出てくる」といった見解をいただいております。設置場所につきましては、専門家のアドバイスをいただきながら作品の持つ意味合いや景観に配慮し、公園などを中心に検討してまいりたいと思っております。次に、3点目に「今度、この作品を生かしたまちづくりをどのように考えているか」についてのお尋ねがございました。町では、町民や子どもが身近に文化芸術に関わることができ、多様な文化芸術の保護、継承および発展が図られ、新たな文化芸術が創造されるために「パブリックアートによるまちづくり」を考えております。一つ目は、今回の水本氏の作品と、武蔵野美術大学推薦の学生による展示作品により、作品に対する感想や考えを鑑賞者が自由に意見交換したりスケッチするなど、芸術に対する理解が深まり、文化的情操の涵養かんようが図られると考えます。さらに、町が管理する野外彫刻やモニュメントなどのパブリックアート作品の活用と維持管理、保護、継承を行っていきたいと考えております。二つ目に、平成29年度以降に武蔵野美術大学彫刻学科の産官学プロジェクトの協力を得ながら、学校や地域において、子どもから大人までを対象とした体験型ワークショップ事業を展開することで「感じ取ること」「表現すること」の大切さを学ぶことができ、好奇心と探求心が育まれると考えており、地域の資源を生かしながらこうした体験の一つ一つが郷土愛につながっていくと考えております。こうした文化芸術の振興により、町といたしましては、町民の芸術鑑賞や体験学習の機会を通し、心を育てる「人づくり」を進めることによって、ふるさとの自然や歴史・文化を大切にし、継承していく人材育成を図ることで、まちづくりにつなげていきたいと考えております。開基120年を迎え、過去と現在の文化・文化財・芸術の資源を生かしていくのはもちろんのこと、これからの時代を創造し未来へつないでいくためにも、こうした取り組みが大変重要と考えております。以上、お尋ねのありました3点についてお答えしましたので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
質問 3番 河端芳惠
ただいま、経過などについて説明をいただきましたが、故水本氏は訓子府小、中学校、そして北見柏陽高校の先輩でもありますし、訓子府出身の方が活躍されていることに誇りを感じています。ただ、この作品が材質、色、形、大きさなど、どのような形状であるか、私たちは説明を受けてある程度わかっておりますが、具体的な形状、それと「こどもの城」に特化して作られた作品だと思います。この「こどもの城」は約30年経過して、老朽化により取り壊されるとのことですが、この作品もほぼ同じ歳月がたっていると思いますが、この彫刻の耐用年数はどのくらいありますか。また移設にかかる費用、これからかかるであろう維持管理費はどの程度見込まれておりますか。
答弁 社会教育課長 高橋治(社会教育課長は2020年3月まで)
ただいま、河端議員の方からご質問がありました、まず1点目、具体的な形状でございますが、素材につきましてはコールテン鋼という鉄の素材でございます。それから一部ステンレスのスチールが使われております。それから形状でございますが、高いところで4mほどです。それから一番低いところで1m40cmほどの1.6cmの厚い鉄板を円周状、円柱状というんですかね、円になったような形状になっておりまして、先ほど言いました1m40cmの低いところから4mまでのらせん状になった形状でございます。色につきましては黒でございますが、このコールテン鋼でありますが、一度さびると腐食が中に入りづらいという、そういう性質を持っております。最初は黒っぽいんですが、若干さび色にはなってきますが、それはこちらにきてからまた処理をいたしまして、元の色に復元するというようなことになっておりまして、さびにくいというようなことになっております。それから2点目の「こどもの城」のときから30年がたっているということでございますが、耐用年数についてのご質問がございました。鉄製品でございますので、さびるということは当然ですが、先ほど言いました、この塗料につきましては、非常に特殊性があるということもございますので、かなり長持ちするということですが、具体的な耐用年数につきましては、ちょっと数字を持ち合わせておりませんので、後ほど調べてご説明をしたいと思います。それから3点目、移設費の具体的な数字でございますが、まず現在、「こどもの城」に置いてあります部分の解体につきましては、大まかですが約180万円ほど、輸送につきましては140万円ほどになります。それから、訓子府の方に持ってきて復元等につきまして280万円、周辺の整備等につきまして、花壇撤去、それから基礎、それから囲い等、それから設置につきましては、合計で約225万円ほど、合計、消費税を含めまして約890万円ほどとなっています。維持管理費につきましては、現在まだ数字を出しておりませんので、こちらにつきましても後ほど説明をさせていただきたいと思います。以上です。
質問 3番 河端芳惠
この彫刻が置かれていた場所は「こどもの城」、地上13階、地下4階建ての白い建物で、そこに設置することを前提に作られたと思います。それで「こどもの城」の環境にマッチしたものだったと思いますが、それが今、訓子府で想定されているのは銀河公園に設置したいということですが、それについて、調和した、ねらいとして町民に芸術を鑑賞していただく、理解をしていただく、そういうものになるとお考えか、その辺をもう一度お願いいたします。
答弁 社会教育課長 高橋治(社会教育課長は2020年3月まで)
先ほどの教育長からの回答にもありましたとおり、一応、銀河公園ということではございますが、町内の公園ということで、専門的な先生のご意見をいただきながら設置の場所については考えていきたいと思っております。それでこの作品が委嘱作品ということもあって、訓子府に合うかどうかということでのお話でございましたが、先ほどの回答の中で述べさせていただきましたが、専門的な先生からご意見をいただきまして、この作品につきましては、関係性を表した作品ということもございまして、正面の場所については考えなければならないですが、作品の性格上、らせん状になっているので、内側から見たり、外側から見たりということで、中の風景、外の風景というのがいろいろと変わっていく、その変化によって鑑賞者がいろいろな感じ方ができ、印象の幅が広いという、そういうような作品になっておりますので、本町においても設置するにはよいということで考えております。以上です。
質問 3番 河端芳惠
この作品を移転、購入するにあたりまして、庁内部ではどのような検討がなされましたか。また社会教育委員、文化財審議員などの方と、そういう審議もなされましたか。
答弁 社会教育課長 高橋治(社会教育課長は2020年3月まで)
内部での検討でございますが、昨年来から、お話があったときからですね、小川さんにお聞きをしたり、それから専門的な先生にお聞きをする中で内部的に検討を進めてまいっております。それから実際に現地にも行ききましてですね、作品を確認したり、それから武蔵野美術大学の先生方からアドバイスを受けたりしながら、それをもって内部で検討させていただいております。それから社会教育委員等の町の審議会についてのことでございますが、この辺につきましては、現在まだ説明をしておりませんが、今後、会議の中で説明をしてご理解をいただきたいと思っております。以上です。
質問 3番 河端芳惠
この「こどもの城」は昨年の2月に閉館されたと聞いております。それから約1年数か月たって、今ここにこういうかたちで訓子府町への移設計画が持ち上がっておりますが、その中でやはりご遺族の意向などは十分わかりますが、それが妥当かという、訓子府の身の丈に合ったものなのかどうか、その辺の検討はどのようにされましたか。ご遺族からの申し入れがありましたからということなのか、それに関して内部ではこれを受け入れる、移転してくるということに対して、どのような検討がなされましたか。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
先ほど私がお答えしたように北見市の小川研氏とご遺族の意向を踏まえながら、故水本修二さんの「こどもの城」にある「関係空間」の移設について、関係課はもとより、私たちの町に合った作品かどうかも含めまして、その辺の移設の検討を行ったところでございます。またご存じのように「こどもの城」につきましては民主党政権下の行革の関係で廃止になった事業でございまして、元々は厚生労働省の所管だったと思いますけれど、今はそういうことで内閣府ということで、所管が変わった中で処分の方法についてまだ最終的な整理はできていないという状況で、そのこともあって最終的な確認をした中でお話をさせていただいたという経緯でございます。
質問 3番 河端芳惠
今回この説明がなされたのをきっかけに水本修二氏の作品についてのホームページを見てみました。その中でこのような記述がありました。水本修二氏のある作品についての解説でありますが、「ある物体が特定の場所(サイト)との関係から生じる作品、すなわち、その場所に固有な(スピスィフィック)、移動不可能な作品をサイト・スピスィフィック・アートと呼ぶ。それはタブロー、イーゼル・ペインティングとは違い、物体をほかの場所に移すと作品の内実が変化するものである」とありますが、そういうことも含めて、この作品が訓子府に移設されるということを、どのようにお考えか伺います。
答弁 社会教育課長 高橋治(社会教育課長は2020年3月まで)
ただいま、それは藤枝さんという美術評論家の方が記述された評論かと思います。この文面の中にも今、河端議員がお話されたような中身が書いてあったかと思いますが、これにつきましては、その空間のことについてお話をされていると思っております。この水本さんの作品につきまして、実は現在、長野県の美ケ原高原美術館の方に、実は以前、箱根の方にあった作品が移設されているということをお聞きしております。先ほど来からお話をさせていただいておりますが、こうした作品の関係からですね、繰り返しになりますが、場所を移設しても、先ほどの専門家の先生からもお話をお聞きしたということで見解を説明させていただきましたが、本町においても、正面の場所とか、そういうものに配慮しなければならないということですが、移設については問題ないと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。以上です。
質問 3番 河端芳惠
これは芸術作品として訓子府が受け入れて、これからこれをもとに芸術的な活動を武蔵野美術大学と連携してやりたいということで、この彫刻作品の移設はそれのきっかけ、それを契機にということで、これからいろいろな計画もされているようですが、その辺について、もう少し詳しく具体的なことがありましたらお願いいたします。
答弁 社会教育課長 高橋治(社会教育課長は2020年3月まで)
ただいま、今後の計画の具体性についてということでご質問がございましたので、簡単ですが説明をさせていただきます。先ほどの答弁の中にもございましたが、今回の移設に伴い、その後、移設に関する、水本氏に関する講演会を開催すると。次年度以降につきましては、今回、なかなかない機会でございますが武蔵野美術大学との関係ができましたので、そちらの先生方や学生さんと関わりながらですね、産官学プロジェクトの協力を得ながらですね、ワークショップ活動ですとか、これにつきましては、子どもとか町民の皆さんを対象にということになりますが、ワークショップ活動を行ったり、あと美術大学の学生さんに公募をして推薦をいただいた作品を本町の方でパブリックアートとして展示をさせていただくようなかたちで、先ほど言いました町民に潤いと安らぎがあって郷土愛を育むような、そういうようなことを考えていきたいと思っておりますので、以上でございます。
質問 3番 河端芳惠
芸術を語るというのはとても難しいことで、今ここで芸術の議論をするつもりはありませんが、やはり今、訓子府にとって、これから行われる事業が町民に本当にいいものなのかどうかということで私はちょっと今、疑問に感じましたのでいろいろ質問しました。彫刻、芸術に関して申しますと私、高校の修学旅行で国立西洋美術館に行き、そこで前庭にロダンの「考える人」「地獄の門」「カレーの市民」などがあり、そのときちょうどジョルジュ・ルオーの遺作展がありまして、その一体となった作品と美術館の中の絵にとても感銘を受けて、50年以上たった今でもそれをよく覚えております。芸術を町民に、子どもたちに与えたい、そういう機会を与えたいという今、お気持ちはわかりますが、これから武蔵野美術大学と連携してと言いますが、前衛的な彫刻になるのか、彫刻も木工、陶芸、それから石とか、いろんな素材もありますが、どのようなかたちでこれを進めようとしているのか、あまりにも漠然として町が目指す方向性というのがいまひとつわからないのですが、そのあたりをどのようにお考えですか。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
ただいま、この作品をきっかけとした次の発展的な芸術に対する活動についてのご質問かと思いますけれど、私自身は今このような世の中の中で、やはり人々がそういう心のゆとりとか安らぎというところを求めていける社会づくりをしていかなければならないというふうにまずは思っているところでございます。そのような中で特に次代を担う子どもたちが直接生の芸術に触れたり活動することによって、感受性を生みながら、思考力や創造性を高めていくということは、今のさまざまな教育課題を抱えた中での子どもたちの中ではとても必要なことだと思っております。そのような中で今、お話のあったようなことは武蔵野美術大学との関係を深めながらですね、相手がいることですから、今これをやりますということは言えませんけれど、産官学プロジェクトの協力を得られるということが大学からもお話がありますので、その辺を含めた中で、彫刻というところを中心にしながらやっていこうとは思っていますけれども、武蔵野美術大学の産官学プロジェクトで申し上げましたら、それだけに限らず、まちづくりも含めた中でのさまざまなことを活動されているように聞いておりますので、それらも含めた中で芸術、彫刻を含めたことを中心としながら産官学プロジェクトを含めながら、まちづくりに期待をしているところでございます。
質問 3番 河端芳惠
この作品の移設ひとつにしても、やはりまちづくり、どのようなまちをつくっていくのか、それが大きく関わってくると思います。今これから数年にわたり武蔵野美術大学と連携して、それらの作品を町内に展示したいというようなお話もありましたが、今、具体的に中央公園、銀河公園、いろいろな公園がありますが、私、今いろいろなものが多すぎるのかなとちょっと感じております。というのは、本来、中央公園でいいますと小学校の校庭であり、昔は池があってオニヤンマやギンヤンマ、そういうものがいた、今でいう、※ビオトープですか、そういうような環境でした。それで先日も中央公園の方に行きましたが、そういう作品なり記念碑なり、いろいろなものがすごく増えております。そういう作品を展示して、こういうことをやりたい、こういう彫刻をもとに、こういうまちづくりをしたい、そういうことは具体的な公園ビジョンなり、環境なり、まちづくり全般を考えた中でそれを進めていくべきではないかなと思いますが、その辺について具体的な、これから武蔵野美術大学の受け入れをしてどのような展示をするとか、そういうところまでお考えでしたらお聞かせください。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
河端議員がおっしゃるように、ものをつくる場合、公園も街並みもそうですけど、その構想がありながら、そのコンセプトに沿ってつくる場合と、その元々ある資源を活用しながら、さらに発展的なことをやるという、この二つがあると私は思っております。それで固定的にこの公園をこうしなきゃならないという部分だけではなく、今あるものを発展的に考えるというのが今の考えで、公園だけではなく、今、構想段階でございますので、武蔵野美術大学の学生の作品等をですね、今後どこにどのような、もしそのことを実施するとした場合ですね、その辺は専門家からのアドバイスをいただきながら、その辺のところを詰めていきたいと思っております。また先ほど来、出ております今後の構想につきましては、今、教育委員会内部でその内容について具体的なところまでいきませんけれども構想をさらに詰めておりますので、その辺をさらに議員の皆さまにご理解いただきながら説明してまいりたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 3番 河端芳惠
今年はたまたま120年の記念すべき年で、今までの訓子府のあり方を見直し、何を残し、何を伝えていくべきか、そういう選択も迫られている時期だと思います。それと関連して今この作品をもとにしたこれからの芸術を基調としたまちづくりをどういうふうに考えているか、やはりその辺は今まで町長の町政執行方針も教育長の教育行政執行方針でも、この件については触れられておりませんでしたが、やはり総合的に訓子府の町をどうするかという視点に立った考え方が必要かと思いますが、この作品、これからの作品とそれと絡めてどのように考えているのか、その辺の検討はなされているのか伺います。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
確かにその辺のところ、議員がおっしゃる部分もございます。それで私、先ほど申し上げましたように、やはり開基120年という本町にとっては大きな節目の年でございますので、この作品をきっかけとしながら、さらなる文化芸術振興についてのことをですね、120年の新たな一歩として今後進めたいと思っています。具体的な内容については先ほどもご説明したとおり再度その辺のところを詰めながらですね、またご説明してまいりたいと思っておりますのでご理解をいただきたいと思います。
質問 3番 河端芳惠
先ほど伺いましたが、この作品をもとにこれから10年計画なり、それなりの計画をもった公園づくり、作品展示づくりを考えているようですが、その辺、先ほどお答えいただけなかったのですが、その辺、具体的な経費、これから見込まれるで※ ビ オ ト ー プ:生 物 生 息 空 間あろう必要経費などはどのように考えておりますか。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
次年度以降の武蔵野美術大学の産官学プロジェクトの協力を得ながら今考えている構想については、先ほどお答えしました、一つは武蔵野美大生の大学院生か学生になるかはまだちょっとそこのところは詰めておりませんけど、それらのことを大学の方から推薦していただきまして、その作品を本町の方で展示を行いながら既存の今、訓子府町にあるパブリックアートといわれております、例えば、叶橋に設置されている彫刻だったり、さまざまなパブリックアート的な作品がございますので、それらも町民にとっては貴重な財産でございますし、それらの適正な維持管理を図って保存していくということも一つの中で考えているところでございます。またそれらと合わせまして体験型のワークショップということを行いまして、町民ならびに子どもたちに例えばそういうワークショップに参加していただいて芸術的なことを体験しながら感受性を高めるような活動もしていきたいというふうに思っております。そのような中で経費につきましては、現段階で具体的な試算まではしておりませんので、それらについてもある程度の金額については今後詰めた中でお話をさせていただきたいと思っております。
質問 3番 河端芳惠
今回説明がありました作品の移設に関していろいろな今までも説明を受けておりますが、やはりこれをどのようなまちづくりにもっていくか、また、同じ美術でもどの分野、木工、工芸、金属、いろんなこともありますけど、その辺の具体的な内容については美大の方にお任せするということでしょうか。
答弁 社会教育課長 高橋治(社会教育課長は2020年3月まで)
今回の移設に関して、どのようなまちづくりをということにつきましては、先ほど来からの答弁の繰り返しになりますが、答弁にありましたとおり、これを機会にですね、なかなか本町においては美術分野、芸術分野につきましては、音楽等は盛んではございますが、美術関係につきましては、一部の方、全道展とかそういうものにも入選されているような方も少数ではありますがいらっしゃいますが、まだまだ拡充する必要があると考えておりますので、この作品移設をきっかけに芸術文化に関する部分を広めていくための、いろんな事業展開をしていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。それから今後の武蔵野美術大学の学生によります展示の関係につきましては、これにつきましては本町の希望もお伝えをしながらですね、大学側と協議をしていくということになると思いますので、その辺につきましてはご理解をいただきたいと思います。以上です。
質問 3番 河端芳惠
本町出身でこれだけ有名な方がいるというのはとても誇りに思いますし、何か先ほどから否定的な考えみたいな言い方になるかもしれませんが、やはりそれだけ有名な方で誇りに思いますが、今の訓子府のまちづくり、それから今後に向けてどういうふうに考えていくかということが一番大きなことだと思いますので、あえていろいろお伺いしました。この水本氏の絵画は訓子府にも前に公民館に飾ってあったようですが、今はどのようなかたちになっておりますか。
答弁 社会教育課長 高橋治(社会教育課長は2020年3月まで)
今、議員の方からご質問のありました水本氏の絵画の作品でございますが、1995年7月29日から8月20日に北網圏北見文化センターで開催されたオホーツク秀作美術展新鋭作家4人展というのに出品されたものの一つでございます。それを同じ年、1995年、平成7年8月23日に訓子府の方に寄贈をしていただいたということでございます。その後、公民館の方で展示をしておりましたが、一部、作品替えのときに展示をはずしておりましたが、今回この機会にですね、再度、公民館ロビーの方に展示をさせていただいております。以上です。
質問 3番 河端芳惠
いろいろお伺いしましたが、やはりこの作品を訓子府に移設することによって、これからいろいろな計画、これだけではなくて、いろいろな計画をもとに移設ということが考えられているようです。ただ私、先ほどからいろいろ伺いましたが、今回この彫刻に関しては高さがすごく大きい4m、それと下の地面にそのまま置くわけにはいかないので、台座をつけて土盛りをして、そうすると5m近くなります。それを当初の説明がありました銀河公園に移設される、あの場に何回も行ってみましたら、やはり銀河公園のトイレの屋根の高さが3.5mです。それを踏まえますと約5m近い黒い大きなものがあそこに立つ、移転についてはこれから場所もまた検討されるということですが、それを考えたとき、まずこの作品はせっかくご遺族の申し出ではありますが、今、訓子府、それにそぐわないというんですか、あまりにも立派すぎて設置する場所も難しいのかなという思いがありましたので、あえてこういういろいろなことを質問いたしました。それでやはり今回この彫刻作品の移設をもとにこれからまちづくり、芸術文化の振興を図るという、それがセットというんですか、これを機会にというか、それを条件というのか、そういうかたちで進められていくのかなと思いますが、その辺について、どの段階までそういう計画ができて進もうとしているのか、また町民の方のご意見などがありまして、訓子府にそぐわないのではないかという声が多かったら、これも考えられるのか、その辺をお伺いいたします。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
芸術という部分でいいますと非常に難しい部分がございまして、もちろん芸術でいえば時代背景やさまざまな諸事情、それに個人の価値観もあって非常に異なる部分があるということは、まずご理解をいただきたいと思っております。その中で本町のこの作品をきっかけとした芸術文化の振興につきましては、先ほど来申し上げているように、町全体の文化、特に芸術ですね、の振興をどのようなかたちとして、今回のパブリックアートによるまちづくりの位置付けをどうしていくかということを今、教育委員会内部で詰めておりますので、それらのことを近いうちに議員はじめ、町民の皆さまに説明した中でご理解をいただいて、さらなるまちづくり、さらに芸術振興について努めてまいりたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 3番 河端芳惠
やはり町民のための公園であり、町民のための作品であり、最終的に町民のためになるのか、それが是とするか非とするか、あくまでも一つ一つの事例が町民にとってどうなのか、その視点を常に持っていただきたいと思います。今までの中で町長のお考えを聞けなかったので、町長のお考えをお聞かせください。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ちょうど今から28年前になります。1988年から1989年だと記憶していますけれども、竹下首相のときにふるさと創生一億円事業という、各自治体に1億円が配られました。そのうちの1千万円を使って、時の町長だったと思いますけれども、京都出身者の絵画と書を買ってきなさいというふうに私は言われました。公民館のロビーに展示してありますけれども、原義行さんという学校の教員をやっていて、全道展の会員でもございましたけれども彼の絵画と、佐藤大朴さんの書を買わせていただいて公民館に飾っております。うちの町のパブリックという表現がいいかどうかわかりませんけど、アートでいきますと、小川研さんを中心とする叶橋の四柱の彫刻とさらにまた叶という字をあしらったもの、作者不明ですけれども訓子府小学校の開校60周年で「こどもの像」というのが訓子府小学校の前にあります。さらにまた古いですけれども、中央公園に二宮金次郎の銅像がありますし、最近でいいますと銀河線の車輪をあしらった「C11駆動輪」が銀河公園にも置いてありますし、役場の前と庭には、これまた小川さんの「拓く」というV字型の彫刻を置いてあります。中庭にも「藹藹あいあい」という、そういう彫刻物の現代アートのような作品が飾ってあります。私は町長になるにあたって一つは確かな産業政策をやはりきちんとしていこうと、それは基幹産業である農業をどうやって維持発展させていくのかというのは、やはり産業というのは非常に重要だと。特に基幹産業が農業である私どもの町はとても大事だということで一貫してそのことを予算措置もし、町民的な理解も得ながらやってまいりました。二つ目はやはりまちづくりは自治法や憲法上でいっている福祉優先の福祉を、人間尊重の福祉をいかにして政策的に広げていくかということ。可能な限りのことをやらなければいけないということをやってまいりました。振り返ってみますと、もう1点、私は芸術文化、こういったことはまちづくりの大事な要素ではないか。弱者や高齢者やあるいは障がいのある方々を支えていくということと、産業政策を振興させていくということと関連して芸術文化というのはやはり3本の柱ではないかなというふうに思っています。今、紹介しましたように、果たして今、私どもの作品の中に本当に町民の合意形成や、あるいはその景観や何かにマッチしていた作品なのかどうかということを考えてみると、まだまだ私は課題が多いと思っています。その点で言うと一つはこれらのアート、絵画も多くありますけれども、これらも含めて芸術文化の振興というのは私たちの町にとって改めて課題になってきているのではないかというふうに私は思っています。この水本先生の作品は率直に言って降って湧いたような話です。去年の12月だったでしょうか、遺族の方から小川研さんを通じて話があったと。まだまだ所有が内閣府ですけれども、ご遺族の父親修二さんの思いは、ふるさと訓子府に自分の作品を形として残し、地域のための力に、夢を潤いを与えるようなものにしていきたいという考え方をもっていたようでございますけれども、作品も見てまいりましたし、遺族の考え方もお聞きしました。確かに議員が言われるように、あの「こどもの城」の場所に設置されたものが、どこがいいのか。例えば認定こども園の前はどうなのかとか、いろんなことを考えてみましたけれども、そこの点はこれからの一つの大事な部分だなというふうに思います。それから、私は先ほど申し上げましたように無限の可能性がこれから始まっていくという感じをしています。私どもがいろんなかたちで芸術文化振興を職員時代からやってまいりましたけれども、こういうかたちで一つの大作をふるさとに持ってくるというのも私は一つのチャンスなのではないかなと思います。しかし、ただ置くだけではなくて、むしろ大事なのは、そのことを機会にして武蔵野美術大学の学生は当然ですけれども、私どもの子どもたちや地域の人たち、町民の方々が芸術文化活動に音楽や、あるいは絵画や、そういったものを見たり聞いたりするというだけではなくて想像し、あるいは日常的な中にアートが生きていくような社会というのは、これからすごく大事なのではないかなというふうに思いました。私自身は何月だったかちょっと忘れましたけれども、六本木の新国立美術館で開催された都内の美術大学、6大学ぐらいあったと思うんですけれども、そこの卒業展を見てまいりました。若い学生たちの、あるいは院生の作品でございました。私は彫刻については素人ではございますけれども、彫刻だけではもちろんありませんけれども、学生たちのみずみずしい感性の作品を見て、やはり心躍りましたね。だからそういう点でいくと、その機会を彼らの持っている力、あるいは私たちの子どもたちの持っている可能性にかけてみたいなというのがあります。議員が心配されているように、後追いではないのかと。計画を持っているのかというのは確かにそういう要素は否定できません。しかし私たちはそういうチャンスとか与えられた機会を大切にしながら未来に向かってどう発展させていくかというのも非常に大事な視点なのではないかなと思いますので、今回提案はさせていただきませんでしたけれども、改めて皆さんとともに、この水本修二さんという本町ゆかりの作者の遺作品をこの町に持ってきて、残念ながら移設費にお金がかかっちゃうということがありますけれども、これは国とまだまだやらなければならないことがたくさんありますけれども、一つの未来への先駆けとして私はまちづくりを進めていく時期にきているのではないかなと思いまして、皆さん方のご理解を賜りたいというのが私自身の考え方でございます。
質問 3番 河端芳惠
芸術に関する考えはそれぞれで好き嫌い、好みいろいろなこともあるとは思いますが、やはり町民にとってこれが大切、必要なものだ、本当に町民が喜んで受け入れられるようなもの、やはりそのあたりを一番に考えていただきたいなと思います。具体的な10年計画だとか経費的なことも、きっとこれから予算化され出てくると思いますが、まず第一に、やはり訓子府に今何が必要なのか、その辺の取捨選択を誤らないでいただきたいなと思います。以上で私の一般質問を終わります。
質問 3番 河端芳惠
はい。