みんなの議会

訓子府町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月8日

政策作りにおける民意の反映と町議会への情報提供等について

2015年12月8日、訓子府町議会の一般質問で、山田日出夫議員が「政策作りにおける民意の反映と町議会への情報提供等について」質問し、町長 菊池一春が答弁しました。

質問者
山田日出夫 議員
答弁者
町長 菊池一春

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 山田日出夫

それでは、2点目に移ります。2点目です。政策作りにおける民意の反映と町議会への情報提供等についてということでお伺いします。菊池町政は2期、3期と無投票で任期を重ね財政再建の途上ながら、何十年に一度の大型公共事業や新規事業、補助事業を次々と展開しています。この間、町長は町民の声をいかに把握してこれらの政策作りに反映してきたか、その概要、その成果および町長の自己評価をお伺いします。また、重要な政策等は議会の直前に私ども議員に説明がありますが、短時間であり議会まで時間的余裕も少なく行政と議会の協働による町づくりの観点からは、短い議員生活ではありますが、形式的だなという違和感を正直言って覚えております。行政と議会の立場の違いはありますが、政策形成に関して代表民主制の象徴であり、唯一の町民代表の議決機関である議会に対し、オール訓子府的な協働の観点からも説明や情報提供、さらに協議ができないものか、町長のお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「政策作りにおける民意の反映と町議会への情報提供等について」お尋ねがございました。まず、町民の声をいかに把握して政策作りに反映してきたか、その概要、成果および自己評価のお尋ねにお答えをさせていただきます。私は町長に就任以来「みんなで創る『訓子府の元気』」を旗印に町政を担ってまいりました。このことから、可能な限り、町民の声を聞き、町民の思いを肌で感じ、政策を立案し、その実現に向け努めてまいりました。町民の声を把握するにあたっては、就任以来取り組んでおります「夜間町長室」、「ふるさと懇談会」現在の「車座トーク」、町のホームページに設けた「町長室コーナー」、町民の皆さんで構成する「まちづくり委員会」、このまちづくり委員会の提言により設けた「まちづくり推進会議」、「地元農業関連事業者との懇談会」の開催、このほか、各種会合や行事などに積極的に出向いて町民との対話を大切にしてまいりました。こうした中で、例えば、高齢者の足の確保につながる「高齢者ハイヤー利用サービス」や「路線バス高齢者利用支援事業」、省エネ・省資源化につながる「太陽光発電システム導入補助金」、昨年度実施の全面的な町の財政支援による特別養護老人ホーム増床等などは、町民の皆さまからの提言を基に町が新たな政策として立案し、実現化したものであります。また、町道幸町線整備を含む旧訓子府駅舎周辺整備にしましても、多くの町民の皆さんからの声を聞いた上で、基本計画を策定し、事業に着手いたしました。自己評価は別として、あくまでも町民本位のまちづくり、政策作りを最大限重視し、私のまちづくりテーマ「すべての町民にやさしいまちづくり」に努めておりますので、ご理解いただきたいと思います。次に、政策形成にあたっての議会対応についてのお尋ねでございます。まちづくり計画の基本は、町の総合計画であります。10年間の長期計画であり、時代や町民ニーズの変化なども踏まえ、3年間のローリング計画である実施計画によって、その実現に向け取り組んでいるところであり、毎年度議員の皆さまにお示しさせていただいているところであります。また、政治家として私自身が打ち出している政策も盛り込んだ1年間の政策集ともいえる「町政執行方針」を3月議会開会日の2週間以上前からお示しするなど、本会議における議論を深めるための配慮に努めているところであります。年度途中における緊急的な案件は別としまして、議会機能が発揮されるよう、今後とも配慮してまいりますので、ご理解をいただきますようよろしくお願いをいたします。

質問 4番 山田日出夫

私は最近、代表民主制ということを非常に強く意識するようになりました。役場に41年お世話になり、その後、退職後は民間で2年働き、今は一住民として、4月からはちょっと思わぬことになりましたけども、議員として活動させていただいております。役場にお世話になっていたときに、あまり気付かなかったり、至らなかった点もたくさん、この間気付かせていただきました。そういう大きな反省に立って少しでも町のお役に立てればなと思って活動していきたいなと思いを新たにしておりますが、町長、今たくさんのいろいろな意見を聞く仕組みと、そこから生まれたいくつかの事業を紹介されて就任以来、一つの町民の民意に沿ったまちづくりに一生懸命やってきているということをお聞きしました。私はそのことはなんら否定すべきことではなく、町長も一生懸命されているなと。そのことは紛れもない私の認識であります。ただ、政策の良しあしは置いておいても、最近よく耳にする町民の声もまた事実であります。事業や政策が決まる間に、俺たち、私たち町民の意見はどう集められてどう生かされたんだろうという素朴な声があるのも事実であります。今いろいろな民意の把握の手法を紹介されました。ご自身の自己評価は避けられましたけれども、私は決して町長が進めていらっしゃるやり方、手法について、それほど大きな異議を唱えたり噛みついたりする気は全くありません。ありませんけれども、私が日頃、特に最近、こういう立場になって感じる民意の把握というか、政策の形成のステップをちょっと改めて考えてみました。まず一番目には、町長のお考え、これはマニフェストであったり、執行方針演説であったり、町長の頭にあるものだと思います最初は。二つ目には、町長の指示を受けて補助機関たる役場の各部局が原案を作ったり、意見を述べるステップだと思います。三つ目は、ここからが重要だと思うんですけども、原案の町民への周知と説明があって、四つ目には、今度逆に町民の意見を聞いたり、吸い上げたり、把握したりするステップがあると思います。五つ目には、この吸い上げたというか、聞かせていただいた民意を原案へ反映させる。補強であったり、見直しであったり、ときには廃止であったり。六つ目には、議会への説明と協議。七つ目は、議会の議決、そして執行。七つ、八つのステップがあると思うんですよね。なかなかこの三つ目以降の町民周知と町民から吸い上げる意見の把握、さらに原案への反映というところは、これはもうなかなか難しいことなんです。本当はこのステップを踏んでいただきたいし、私は職員のときも踏むべきだったとは思いますけども、どのステップが欠けてもよろしくないと考えております。近年の大型事業でこれらのステップは円滑に行われましたでしょうか。お伺いします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

民意の、政策決定の山田議員の言う1から7、8に向けての一つのプロセスというのは、もう当然のことだというふうに思います。私自身が緊急の場合で例えばどうしてもという部分を除いては、大筋今山田議員の言った1から7、8までについては、かなりの時間をかけたり、あるいは時間が短かったとしても十分に意見を聞きながら進めていくという姿勢を貫いております。地方自治体の進め方というのは基本は住民自治ですから、住民自治をきちんと受け止め、そして、あるいは組織化したりしながら、それを受け止めて地方公共団体がどういう政策決定をしていくかということが道筋でありますから、その点では山田議員がいろいろご心配していただいておりますけれども、限られた状況の中では最大限の努力をしながらやっているという決意で進めておりますので、ご理解賜りたいと思います。

質問 4番 山田日出夫

町長は任期を重ねる中でいろいろな新しい事業だとか、何十年に1回という事業を近年もされていますし、今現在その事業が走っているものもございます。最も大型で新しい工法でありますこども園の建設、すぐそばで行われておりますけども、私が議員でないときに決定されて事業がスタートしているということでありますから私の不勉強もあろうかと思いますけども、ヒートポンプに代表される新しい工法、それと建物の梁はりでしょうか、1mか1m50cmおきに軒の下に木の梁はりが空気中にというか、空気に接して出ておりますけども、それと内部のヒノキの多用だとか、ユニークな園舎内の中庭というんでしょうかね、あのユニークな設計など、数々の新しい取り組みのこども園建設がどうも私の不勉強なのかもしれませんけれども気になっているし、いろいろ心配をされている町民、私だけではありませんはっきり言って。当初の予定の事業費がざっくり言えば6億円から12億円に倍近く膨れ上がったことだとかね、木の多用による耐用年数への心配だとか、ヒートポンプに代表される熱エネルギーが混在する冷暖房設備、将来への維持管理費等、町民は立派さにびっくり、これらの内容に心配をしていないわけではありません。この事業について、先ほど言った七つのステップのうち、三つ目から五つ目にかけてどのような民意の把握と民意の反映がされたか振り返って教えてください。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

大勢の町民の方が新しい施設を興味を持ちながら、ある意味では心配もしながら、そして推移を見守っているということについては、私も理解している一人であります。一つは、私は町長に立候補するときから幼稚園と保育園の壁を取り払いたいと。すなわち幼保一元の政策を掲げておりました。すなわち親の経済状況で幼稚園と保育園を分離していくということが、最大の最高の環境の中で子どもが統一的に行われるべきではないかなというふうに思っておりますので、確かにうちの町は昭和53年度の幼保一元化の中で5歳児は統一的な教育を受けさせるというか、受けられるということでスタートした。しかし実態としてどんどんそれが4歳児、5歳児というふうに幼稚園教育になっていったけれども、やはり年長さんのいない保育所、それから幼稚園でいくとかなりの部分での無理があって、政策的にはこれは国もそうですけども、幼保一体的な認定こども園を進めるというのは国の政策としても上がっておりましたし、私自身もそれが正しいということで政策的にご提案をさせていただいております。そして、その主な中身については、一つはプロポーザルという方式を用いながら七つの設計社の提案を受けて、そしてそれを住民の、保育所や幼稚園の代表や職員の方々で、あの頃60人ほどの審査員を設けて、そして決定をさせていただいたということであります。その基本には、一つは、これは私の政策的な願いもありますけれども、21世紀に生きる子どもたちを可能な限り最良の環境の中で育てたいと。それは木材の低迷の中で山を持っている町民の方々に少しは勇気づけるような意味も含めて、梁や柱は集成材の技術が非常に向上して、これはゆめゆめ館でも実現されておりますけれども、これらについて町有林の2千本の木を伐採して集成材を留辺蘂にお願いをしたり、新生紀森林組合にお願いをして、そしてあの柱やなんかの提案をさせていただいた。同時にまたこれは幼児にとって、いろんな施設の中では、やはり柔らかい樹種のヒノキというのは最高の素材でありますので、これは生産地の姉妹町の津野町に要請をいたしまして、床はヒノキとして、子どもたちの足にやさしい環境をお願いをしたいということで願っておりました。それから三つ目には、経費は8億円、外構含めてですね8億円、建設費自体は6億円ということでございました。当時は補助金がほとんどない、ゼロ円の状態でありました。建てるにしても公立のこども園については補助金がゼロ円、文科省も含めてないということで、何としても建設費の2分の1の補助を行政としてそれは追及していかなきゃならないだろうと。それから、環境にやさしいエネルギーの問題です。自然エネルギー、太陽光だけではこれは無理だということもありましたから、昨今、北見信金をはじめとして、ヒートポンプというか地中熱を利用するということが、見本として十勝の音更町等含めて出てまいりましたので、実情を把握しながら、これは私どもの町も地中熱を利用するということは非常に得策ではないのかと。当時、北海道電力にも相談をいたしまして、電気需要がこれ以上延ばされては困るという状況がありましたし、おそらく普通の電気料の3分の1ぐらいは節減できるのではないかということがあって、これもグリーンニューディール基金の国の100%の補助をいただいて、できるだけ町の持ち出しを少なくするという中で、4億1千万円の補助をいただいたと。しかし、状況は何度も説明していますように、資材の高騰等や人件費の高騰で、もう忘れもしません。今年の3月の定例の議会のぎりぎりの中で議員さんたちにも臨時議会を開いていただいて、そして入札、1回目失敗しました。でも補助金も決まった、そうした状況の中で建設の担当する方々も含めて削れるところは削っていこうと。この間に親の代表やそれから保育士や幼稚園教諭も含めて、相当の議論を重ねてまいりました。これ以上削らないでほしいということも含めて。さらにまた町民の皆さんには公民館のロビーに模型や図面や完成図も展示しながらご意見をいただきたいということも含めて広報活動や皆さんの理解を得るための努力を職員をあげて私はやってきたというふうに思いますし、当然、そこには民意の反映も随所でご意見をいただいたり、そして参加していただきながら、今日こんにちのあの設計ができあがっておりますし、議会についても昨年度来というよりも、その前から何度もご説明をさせていただいて、そして旧議員になりますけども、ぎりぎりの3月の本当の末日の臨時会で決定をさせていただいたという経過を考えて、ある意味では、私がそう感じたのか、私は少なからず議員さんたちもここまできたなという感じで確認をしていただいたということですから、一つ一つの先ほど言いました七つ、八つの項目の中にどれほど100%民意の反映や、あるいはいろんな検討がなされてきたかと言えば、100とは言えませんけれども、与えられた状況下の中で行政としてこれまで努力してきた経験は私が町長の就任後ではなかったと思っておりますし、これからもこうした姿勢は貫いていきたいと考えているところでございます。

質問 4番 山田日出夫

長い答弁いただきましたけれども、私は先ほど言った七つのステップのうちの町民周知から意見の把握、原案への反映、見直しについて問うたつもりなんですけども、ずいぶん説明が事業費に偏ってたなと。時間がない中でちょっと違和感を感じました。公民館に展示を出して、いただいた意見を反映したということでありますけども、どうでしょうね、一人や二人の町民ではありません。結構な数の町民から。職員の内部での検討とかプロポーザルとかというのはともかくですね、納税者である多くの町民に対して、こんな大きな事業をするときに、説明とか意見の聴取をもっと積極的にすべきだと私は思いますし、今もう進んでますからこの事業についてどうこう言う気はありませんけれども、町長が今後、先ほどありました長寿会館というか、ご長寿サロンの新築の可能性も含めていろんなスポーツセンターの耐震化だとか、図書館だとか、公共事業めじろ押しで課題がありますよね、そういったものを実施するときにはぜひともこの三つ目から五つ目にかけての住民把握のステップをもっと重視して行っていただければという感想を持っております。時間がありませんので、感想を述べて次に移ります。これについての答弁は不要であります。次に、一番最後の議会に対する情報の提供であります。町長、答弁の中で総合計画や各種計画を事前に示して、これが基本にまちづくりになっているんだから、そんな遅いことはないというようなことだったと思いますけども、最近でもいろいろ目新しい事業が行われておりますし、議決をされたり、補正予算を組んだり。ふるさと寄付金なんかは、そうだと思いますけれども、多分町はですね、私たち議員が集まる機会を捉えて、わざわざ集まる、ご足労にならないようにという気を使ってくれて、議会直前での各種委員会等の機会を捉えて説明や情報提供をされている。これはもうよくわかっています。私もそうしてきましたから。そのこと自体は何も間違いではないと思いますけども、私が考えている住民代表制というのは、今回の町議選挙、選挙がありましたけど投票はなかったですよね、無投票で10人が選ばれました。これは幸か不幸かわかりませんけども、代表民主制の代表になったわけです、まがりなりにも。ここと行政がもう少し政策形成の過程において、もう少し余裕を持ったタイムテーブルの中で情報を提供していただいたり、こちらから意見を差し上げたり、何て言うんでしょうかね、一緒に代表同士ですよね、町長も代表民主制の最たる方ですし、我々もそうだ。その民意を理論的には民意を受けて、それぞれの立場に立っている者同士がもう少し膝を割ってというんですかね、行政は議会を信頼していただき、議員は行政をもちろん信頼して、政策形成のあり方をもう少しこう何て言うんでしょうかね、身近なものにできないかというのが私の質問の趣旨であります。これは民主主義を日頃強調されている町長ですから、このこと自体は否定されないと思いますけども、今日すぐ答弁をくださいということではありませんけれども、来年度に向けて行政と議会の政策形成の過程の見直しというか改善について、ご検討いただきたいと思いますけれども、町長、特にありましたらお願いします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

現時点では、鋭意精一杯努力しているところでございますので、現状ではこれ以上のことはできないというふうに捉えていていいんではないかと。むしろ、そういう具体的な提案をいただきたいと思いますので、一緒に議員とともに町をつくっていくという点ではなんの異論もございません。ただ、やはり執行者の、提案する側とそれから、それをチェックして、あるいはまた提案する側との立場の違いというのはありますから、そこは踏まえながら可能な限り正しくご理解をいただくための全員協議会や、あるいは説明をさせていただいて、その上で本会議でこのようにして議論をしていただくという中で物事は決まっていくということでありますので、それがまさに代表民主制ではないのか。間接的な民主主義であり、地方自治の直接選挙で選ばれた我々と議員の役割ではないかなと思っておりますのでご理解を願いたいと思います。

質問 4番 山田日出夫

私が言っていることと町長が言っていることと、そう差異はないと思いますけれども、1点強調しておきたいのは、議会に情報を示されたり説明されるときは、もう少し余裕を持ってやっていただきたいと思います。これは緊急なこととかですね、はなから時間的に余裕がないものについては、そんな求めませんけども、何となくもう少し早く、ご説明等をしていただけるものも多々あるように思います。代表民主制の概念について、ご答弁ありましたけども、代表民主制の根幹をなすのは、議会の議員、我々も一生懸命、切磋琢磨、勉強しなきゃなりませんけども、本会議の短時間の中で議決に向けて、点ですね、点を求めるというよりは、線、面を求めてですね、代表同士が煮詰めるという、煮詰め合うということが、実は代表民主制の根幹だとものの本には書いてあります。だから、精一杯やっているということでありますけども、それを否定するものではありませんけども、今後さらに一層、行政と議会が協働のまちづくりの精神に立って、よりよい政策形成なり、まちづくりにつながっていけるように、議会の中でも議論すべきこともあるでしょうし、町長のお立場でもご検討いただければ幸いだと思います。答弁は不要であります。これで終わります。

出典:訓子府町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月8日 議事録 PDF(49ページ) 間違いを知らせる