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訓子府町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月9日

非核平和自治体宣言について

2015年9月9日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「非核平和自治体宣言について」質問し、町長 菊池一春が答弁しました。

質問者
工藤弘喜 議員
答弁者
町長 菊池一春

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 工藤弘喜

それで時間もありますので、次の質問に移らせていただきます。2点目です。非核平和自治体宣言についてであります。今年は、戦後70年の節目の年です。先の戦争により2千万人以上ものアジアの人々、310万人の日本国民の命、そのうち日本兵の戦死者230万人、本町でも200人以上の方々が戦没者となっています。また、日本は被爆国でありながら核抑止力に固執し、その方向はさらに強まっていると思われます。町民の幸せと平和な未来を子どもたちに引き継ぐことは地方自治にとって使命でもあります。次の項目について町長の考えを伺います。一つ、戦後70年の歴史認識を伺います。二つ目、非核平和宣言をすることについての見解を伺いたいと思います。以上です。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「非核平和自治体宣言について」2点のお尋ねがございました。1点目に「戦後70年の歴史認識」について、お尋ねがございました。先の大戦では、何の罪もない、2千万人以上のアジアの人々、310万人の日本人の尊い命が戦争という名のもとに失われ、本町でも多くの方が戦没者となっています。戦闘だけでなく、極寒の、あるいは灼熱の地で飢えや病の苦しみで異国の地で亡くなった方。また、広島や長崎での原爆の投下、空襲によってもたくさんの人々が戦争の犠牲者となりました。8月15日の全国戦没者追悼式において天皇陛下は「終戦以来70年、平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、今日こんにちの平和を築いてきたとともに、先の大戦に対する深い反省と、今後、戦争の惨禍さ ん かが再び繰り返されぬことを切に願う」と述べられています。今、世界に目を転ずると、この70年、戦争のない年はなかったといっても過言でないほど、凄惨せいさんな争いが繰り返され続けられています。そして、グローバル化が極限に達した現代の世界は、さまざまな「対立」が激化し、出口の見えない混沌とした状況が続いています。だからこそ、日本は戦争で犯した大きな過ちをひとときも忘れず、憲法9条のもと不戦を誓い、平和国家として歩んできた日本は、これからも世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献していくべきだと考えています。本年7月15日に挙行した戦没者追悼式においても、国民的議論や理解のないまま歩もうとする安保法制に対する危惧と平和社会の実現に向けて先頭に立つことをお誓い申し上げました。2点目の「非核平和宣言をすることについての見解」についてのお尋ねがありました。昭和20年8月6日、広島に人類史上初めて、原爆搭載機エノラ・ゲイ号によって原子爆弾が投下され、昭和28年の広島市の発表では死者20数万人。8月9日には長崎でも原子爆弾が投下され昭和25年の長崎市の発表では死者だけでも7万3千人を超えたと言われています。この悲惨な原爆の投下の事実があったにもかかわらず、戦後においても、米ソの冷戦の激化に伴い世界各国が核の保有と核兵器の開発にしのぎを削る時代が始まりました。今日こんにちでも「原爆そのものは悪くない。戦争を早期決着に導いた」「核の保有のおかげで抑止力が働き核戦争が起きなかった」といった核の正当性を主張する人々がいます。しかし、多くの国が核を持つようになり、核の保有は戦争抑止の目的とは様相が変わってきたのではないかと思います。広島、長崎のように核の悲惨さを体現できる日本だからこそ、戦争に限らずあらゆる場面で核の使用をなくすことを考えなくてはなりません。原爆を経験した2市の首長は、二度と被爆の悲劇を繰り返してはいけないと一貫して核兵器の廃絶と世界恒久平和を訴えてきました。国家が主権・統治権を保有していて戦争もできる仕組みの中で、ローカル・ガバメントがおかしいことは堂々とおかしいと異議を唱えることが必要だと考えております。私自身も先の秋葉広島市長の呼びかけに応えて「平和市長会議」の一員として、平成22年2月から名を連ねて今日こんにちに至っております。そういった意味で、ローカル・ガバメントの一員である地方自治体が連帯して非核平和宣言をすることは地方自治の観点からも大変異議深いことであると考えます。以上、お尋ねのありました2点についてお答えをいたしましたのでご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

質問 5番 工藤弘喜

それでは、この点について、1、2点ですけれども、質問を再度させていただきます。まず、歴史認識の問題については、これは町長の持つ歴史認識でありますので、それ以上、私の方からどうこうということではありませんが、ただ、この歴史認識をどうして、この問うかということでありますが、やはり歴史認識が例えば一国の総理大臣からはじまって、各市町村長の方々も含めて、やはり国であれば、総理大臣であれば一国の国民の幸せ、あるいは平和も含めて、やはり責任を持たなきゃいけないという立場でありますし、市町村長の皆さん方におかれましても、その町に住む、あるいは村に住む人たちのそういったものに責任を持つという立場から、やはりこの先の大戦からの思い、いわゆる歴史認識、こういったものというのは、やはり非常に大事にはなるのではないかなというふうな思いで私はおります。そういう意味でお聞きしたわけでありますが、それに基づいて非核平和宣言をすることについての見解なんでありますけれども、今の答弁の中で町長も大変意義深いということでありますが、やはりそれぞれの自治体では、当町では先にも言いましたけれども、先の戦争で少なくない戦没者がいると。そして、こういった事実にしっかりと向き合って再び戦争の惨禍を繰り返さないという決意、こういったものを自治体や、あるいは地方の議会が意思表明をするということというのは、町の将来に向けて非常に意義深いものではないかなというふうに思っております。それを全体の中で町として宣言をするということの意味を再度確認をしていきたいな、いけたらいいのかなというふうにも思っているところです。そういう面からいきまして、意義深いということで答弁いただいているわけでありますけれども、来年になりますか、開基120年という記念すべきときになりますが、そういう場面も想定の中に入れながら、やはり今この平和宣言という持つ意味を改めて町民と共に共有してはどうかなというふうに思いますが、その点について、再度町長のお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

全道179自治体の中で非核平和宣言を行っているのは114ありますから、過半数を超える自治体が非核平和宣言を行っている。それから、管内でいいますと北見市、網走市を含めて2市4町、隣の置戸町も入っておりまして、2市4町が18自治体の中で六つの自治体が、3分の1の自治体が非核平和宣言を行っているという状況でありますから、このことをもって善しあしという考え方に立つ思いもありませんし、積極的に私は考えなければいけない問題だなというふうに思っています。ただ、最近の全国的な動きの中では、一方で、非核平和をやめて挨拶のできる町宣言に切り替えたりですね、いろんな動きが今、全国で出てきております。これはレベルが違うし、ラベルも違うんじゃないかと思うんだけれども、そういった中で、それから憲法よりも挨拶のできる方が大事だということで、校長が生徒に訓示を行ったり、ニュースを出したりとかということも出ているということも一つの動きとして出ています。ある意味では、例えば、置戸で申し上げますと1967年ですから、もうかれこれ半世紀ぐらいたつという状況でありますので、改めて町長としては、個人的には、首長会議のメンバーには、個人というよりも首長として入っておりますけども、非核平和宣言の前提としては、議会、住民の世論の中で町長にこの非核平和宣言を行うべしという状況の中で、私は決断をしたいと考えておりますので、今の段階で自らこの平和宣言を行うという考えに立ってはおりませんので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 5番 工藤弘喜

いろいろなこと、現況も含めて考えますと、いろいろあるかとは思うんですが、最後に一つだけ、これ実際の非核平和の村という宣言をした、これをちょっとご紹介して、最後に終わらせたいと思いますが、これ後志になります島牧村議会、これもう相当前に、昭和63年に宣言を決議しているんですが、これ結構私も非常に短い宣言ですけれども、ああなるほどなと思って見て、あるいは聞いて印象に残ったのでちょっと若干短いので朗読して終わらたいなと思いますが、「世界の平和と安全、人類の幸福は世界諸国民の共通の願いであり、最も崇高な責務である。核兵器は人類社会はもとよりすべての生命存続に深刻な脅威を与えるもので、絶対に容認できるものではない。我が国は世界唯一の被爆国として、広島、長崎の惨禍を二度と繰り返してはならないことを強く主張すべきである。非核三原則(つくらず、持たず・持ちこませず)を完全に守り、美しい郷土の自然と文化を守り、平和な未来を子供達に引き継ぐことは、我々の責務と義務である。ここに島牧村は、恒久の平和を願い、幸せな村民生活を守る決意を表明し、核兵器の全面禁止を求め、平和と安全、人類の幸福を願い『島牧村平和非核宣言』の決議を行うものである。」これは島牧村の宣言です。こういったようなことというのは、やはり皆で共有していってはどうかなという思いが私にありますので、今後ちょっと検討もしていただきたいというふうに思います。以上です。

質問 5番 工藤弘喜

それでは、何かすごく慌ただしい質問になって申し訳ないんですが、最後の項目に入っていきたいと思います。

出典:訓子府町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月9日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる