訓子府町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月8日
農産物輸送の今後について
2015年9月8日、訓子府町議会の一般質問で、西森信夫議員が「農産物輸送の今後について」質問し、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 西森信夫 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 西森信夫
農産物輸送の今後について。本町産農産物のイモ、玉ネギの大半は道外消費となっています。その輸送手段として従来よりJR貨物と陸路トラック輸送により実施されています。この二通りの輸送に関してお伺いいたします。一つ、町内産農産物を安定出荷、輸送コスト維持に向けての、町の農産業を守るための方策をお伺いいたします。二つ、JR路線ならびにフェリー貨物の事故が報道されました。収穫期に入り輸送も本格化してきます。自然災害や事故等、緊急時の対応についてお伺いいたします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「農産物輸送の今後について」2点のお尋ねをいただきましたのでお答えをいたします。まず、1点目の「農業を守るための安定出荷、輸送コスト維持に向けた方策について」のお尋ねでありますが、JR貨物による輸送体制については、平成21年度に「今後、減便あるいは2、3年後には廃止」との報道がなされ、以後、オホーツク圏活性化期成会等を中心にJR貨物にはもちろんのこと国や北海道へ要請活動を展開してまいりました。最終的には、本町を含む北見地域農産物輸送促進協議会によるコンテナの購入支援をJR貨物に対して行うことで26年度以降の運行が継続されることとなり、一応の決着をみたところでございます。26年度のJR貨物による輸送実績は、当協議会管内分(北見管内分)では29万5,310t。その内訳については、鉄道輸送が6万1,605t、トラック代行が23万3,705tとなってございます。大消費地から遠く離れた本町にとって農産物の流通は生命線であり、道外に安定供給するための輸送手段の確保は必要不可欠なものと認識しております。農産物の物流のあり方は農業者および農業団体を中心に今後も検討されることと思いますが、我々行政としても引き続き輸送コストを維持するための方策を状況の変化に応じて都度関係機関等と連携しながら講じてまいりたいと考えております。次に、2点目の「農産物輸送における自然災害や事故等緊急時の対応」についてのお尋ねでありますが、こういった突発的な事態を予測することは極めて困難であり、発生した場合には別の物流ルートや代替の輸送手段を考えるほかはないと私自身は考えております。一方で、普段からそれをある程度シミュレーションすることは必要であり、農業団体等が中心となり検討されるべきことと思いますし、物流が停滞すれば農業者はともかく産地や市場、消費者に至るまで多大な影響を与えることになりますので、我々行政は起きた事態の迅速な正常復旧に向けて役割を果たすべきと考えております。以上、お尋ねのありました2点についてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようお願いを申し上げます。
質問 8番 西森信夫
農産物の輸送に関しては、これ永遠と続くことでありまして、特に本町はオホーツク圏、非常に首都圏には遠い地域であります。今言われたようにJR貨物とそれからトラック便、この2本に頼って20数万t、30万tぐらいの物流を流していると。毎年流しているということになります。また、この農産物はJAだけではなくて、町内、町外の商系出荷もあるということです。これに関しては、やはり将来に向け、物流の基本をきちんと捉えておくべきだというふうに考えるのと、それから生産物は地場だけでは消費されない。ほとんどが、6割、7割が府県、首都圏へ運ばれる現状であります。この将来に向けての物流をどういうふうに考えているのか、今言われたようにJR貨物は非常に貨物をなくしたい、北海道のJRは貨物をなくしたい。やはり北海道新幹線が開通すると海峡線はやはり新幹線と貨物の併用になってしまうと。そんな中では事故も想定され、やはり貨物は邪魔な存在だとJRはそういうふうに思っています。そうであるとするならば、オホーツク圏の農産物はどうやって首都圏に運ぶんだと。これトラック便だけでは、まず不可能だろうと。船便にしても船の便がかなり増えないと今のJRで運んでいる物量を船で運ぶというのは非常に難しい問題だと思います。特にオホーツクJAと連携してやはり行政も一緒になって国に陳情するなり、この物流をどうするんだという問題になると思いますが、ここら辺の考え方を聞きたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
今、議員がおっしゃったとおりであります。ここ数年というよりも、今ちょっと若干落ち着いておりますけれども、JR貨物の廃止の問題が数年前に起きてまいりました。1日3便を往復していたものが2便から1便になって、それを廃止するということが出まして、私どもの期成会で特に北見市と訓子府町と美幌町が中心になって何としても存続をお願いしたいということの要請活動を続けてきたところでございます。当初、7億円の負担を求められたり、いろんなことがありましたけれども、最終的に北見と訓子府と美幌が一定の負担をするということと、道が負担をするということもあって、JR貨物のコンテナを入れ替えて、その部分によって、1便は当面は存続するということが決まった経過があります。その時にJR貨物の社長と2年ほど前に懇談する機会が東京の本社でありまして、私はこういう言い方をしました。この玉ネギ列車等の農産物の貨物を維持するということは、行政としても大切な課題であるけれども、私たち以上に生産者にとっては命に関わる問題だと。すなわち、この要望や状況を農業協同組合がむしろ全面に出て、生産者と一緒にこのコンテナ列車を祝うような体制をつくっていくことが必要でないかという話をして、JR貨物の社長もそのとおりだということになって、先般、新しいコンテナが入ったときにも生産団体、それから輸送のトラック団体も一緒になって入りました。同時に私どもが北見地区の農産物輸送促進協議会というのは北見地区の農協の連合会の会長の小清水町の佐藤組合長をはじめ行政関係、こういった方たちも含めて組織化されておりますので、これらについては一体となって、そういう危機的な状況を乗り越えていくし、していくことが大事なのではないかというふうに私自身も考えておりますので、今後さらに議論をしていかなければならない。もう一つは、ふるさと銀河線がなくなって、JRの存置も含めて議論になって、留辺蘂、美幌駅も含めて無人駅になっていく。はたまた石北線が将来にわたって大丈夫なのかという議論もあります。一方でまた、高規格道路が大体ループ状に完成しつつあります。空路、陸路、海路、鉄路含めてですね、鉄道あるいは交通体系をですね、本来的に物流も含めてどうあるべきかという議論をこれからやはり国の政府あるいは関係団体とも協議していかなければならない時期にきているんではないかなと思っていますので、前向きに努力してまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。
質問 8番 西森信夫
町長が取り組んでいただくという話はお伺いしました。ただ、鉄路がいずれやはり不安要素を抱えているという中では、いい方向にはまず向かわないだろうと。特に新幹線が札幌まで開通した後の話が非常に心配なことで、それを見届けない限りは安定した物流の問題は解決できないだろうというふうに思います。であるならば、町長が前に申しておりました、現太田国土交通大臣との話し合いもしたんだよという話がありましたが、特に、太田国土交通大臣に対して要請していただきたいのは、道東道の開通を早くしてくれと。やはり車で苫小牧へ運ぼうが室蘭へ運ぼうが、やはりフェリー便で持って行くためには、やはりそういうところまで運ばなければならないということであります。峠も非常に大変な、石北峠を抱えている。それから、帯広回ってもまだ高速道路が整備されていないという中で、特に将来的にはトラック便で運ぶというのが主流になってくるんだろうというふうに思うので、ここら辺の町長の考え方もお聞きしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
鉄路の将来性が非常に不安定だという状況は議員が心配しているとおりであります。新幹線が開通した段階で貨物便の海洋船が非常に厳しいというのは、私どもがJRとお話をしていてもJR貨物と話をしていても、そういう現実の問題としてあることは事実でありますから、しかし、これで国民の足ともいえるJRが新幹線中心の運営で本当にいいのかどうかということ。それから貨物便の重要性等も含めて、やはり行政としては、積極的にやはり訴えていくということが、これからももっと必要になってくるのではないのかと。今、直接的には関係ありませんけど美幌と留辺蘂等も含めて、遠軽の市町村長含めて連携して、やはり声をきちんと上げていくということの動きが今出てきておりますし、活性化期成会としても、こういう鉄路の存続、そして、改良等も含めて積極的な要請をしていかなければならないというふうに考えておりますので、今後ともまたいろんな意味でお力添えをお願いしたいと思っております。それから、フェリー含めて、道東道、現実的に先ほども言いましたように、JR貨物の輸送量とトラック便の輸送量からしてみると現状もトラック便がやはり多いということも事実であります。しかも石北峠で旭川まで持って行くということになると、やはり雪害等の峠越えがありますので、やはり道東道をできるだけ早く開設するというのは、そのとおりだというふうに思っておりますので、今の考え方の中では、訓子府ICは11月には開通させる。そして来年度、小利別までもっていくと。その後は、陸別、足寄までと順次やっていくんだということを太田大臣の方からもこの間回答いただいておりますけれども、さらにそこと同時に今度は美幌高野から美幌まで、そして女満別空港から網走までということが大体一つのスケジュールとしてあるようですけれども、ただ予算付きの状況によっては非常に厳しいことも、変更等もありますので、今これらの開通を積極的に要請しておりますし、今後も要請していく。それから十勝の方では、広尾の十勝港ですね、までつなげる高速も含めて、今、釧路、苫小牧に持って行っている物流をある意味では十勝港も含めた視野に入れてほしいということも十勝側からも要請活動が続いておりますので、これらについても早急の課題として、太田大臣が今後も続けるかどうかは別としても関係省庁、国土交通省には、これからも声を上げていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
質問 8番 西森信夫
最後になりますが、ふるさと銀河線が廃止になったときに、道東自動車道を整備すると。もう車の時代だということで、国はふるさと銀河線を廃止ということを決めた。その中でぜひ首長である町長には、やはり現状を訴えていただいて、陳情していただいて、少しでも早く、やはり足寄と訓子府が開通して、陸路を運送できるような体制をとっていただきたいと。これ要望になりますが、要望して私の質問を終わらせていただきます。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
平成18年の4月20日にふるさと銀河線をなくした。すなわち、当時、私は町長ではありませんでしたけれども、鉄路と陸路を両立させることは難しいという情勢下の中で、この高速道路を現実のものに早急にやっていくという世論は、これは内外ともにあったことと記憶しておりますので、私も今後、陸路の早期の実現に努力してまいりたいというふうに思っております。ちょっと蛇足になりますけれども、道東道は名前を変えて十勝オホーツク道という名前に、本別から網走までは十勝オホーツク道ということになりました。より地域的なことが明確になるようにということで、私は北海道の役員もやっておりますので、訓子府が開通したからいいんだということではなくて、今後もつながってなんぼというお話も含めて積極的に銀河線の話の当時のことも含めて、陸路がつながっていくような状況を1日も早く実現できるように声を上げてまいりたいと思います。