みんなの議会

訓子府町議会 平成25年第4回定例会 2013年12月10日

自然災害対策

2013年12月10日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「自然災害対策」について質問し、町長 菊池一春、総務課長 森谷清和が答弁しました。

質問者
上原豊茂 議員
答弁者
町長 菊池一春、総務課長 森谷清和

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 上原豊茂

では、次の2点目であります。自然災害対策についてであります。本日の1問目で先輩議員からありましたけれども、少々視点を変えながら質問をしていきたいと思います。昨今、国内はもとより世界的に想定外の自然災害が頻発しております。訓子府町は自然災害が少ない地域との認識が一般的であります。しかし、災害の発生は予測不可能です。11月、議員の自主研修で3.11の震災を受けた岩手・宮城両県の現地視察を行いました。自然エネルギーの大きさは人間の力で制することができないと痛感いたしました。議員はもちろん職員においても現実を直視する中で、町としての対策を見直す必要があると思います。また、11月18日のまちづくり推進会議において、委員発言を受け、アドバイザーの河合教授によりご示唆をいただいたところであります。これらを踏まえて町長の考えを伺いたいと思います。1点目は、町の自然災害対策の実情と課題についてであります。2点目として、町民の災害遭遇時の対応と被災回避意識の高揚施策についてであります。3点目は、町民の命を守る自治体としての取り組みについて。この3点について、町長のお考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「自然災害対策」について、3点にわたりお尋ねがございましたので、お答えします。1点目に「町の災害対策の実情と課題」についてのお尋ねがありました。町の災害対策に関しましては、町の防災会議が作成する地域防災計画を基本に、総合計画とも連動させて、その実施、推進を図っているところです。具体的には、予防・応急・復旧などのための河川改修、道路整備、耐震化対策、農業基盤整備などのハード的な対策、防災教育・防災思想の普及、訓練、緊急物資の備蓄、防災無線機器類の点検、風水害時の初動パトロールや災害発生予想段階からの待機体制の確立、災害時応援協定の締結などソフト面での対策を実施しているところでございます。課題としましては、災害対策だけに限らず、限られた財源の中で対策を進めることには限界があるということであります。具体的には、大きな災害が発生した場合に現在の職員体制で対応可能なのか、防災・減災を目的とした施設整備においてもすべてを整備することが困難な状況となっております。また、ご質問にもございましたが、本町は、命を脅かす自然災害の経験が極めて少なく、東日本大震災以降、災害に対する意識は多少あがったとはいえ、危機意識にまだまだ温度差があるのではないかと思います。このことは、災害対策に関する広報や防災訓練などを実施しても個人あるいは地域の自主的な活動へ発展しにくいといった課題もあると考えているところでございます。2点目に「町民の災害遭遇時の対応と被災回避意識の高揚施策」について、お尋ねがありました。災害にあった場合、まず何よりも優先すべきは、自分の命であり、第一義的には、自分の命は自分で守るという意識をもって行動することが求められます。その際、重要なのは平時の備えと有事の行動力であります。災害が起きた時に必要な物資を揃えておく、家族との連絡方法はどうするのか、自宅で避難するのか、あるいは避難所へ避難するのかなど、災害にどう立ち向かうかを考え、いざ災害が起きた時は、平時の備えを生かして速やかに行動することが大切であります。また、災害の程度や種類にもよりますが、ゆとりがある場合は、隣近所の方たちが避難にとまどっていないか、自宅での避難生活で困っていることはないかといった気遣いの心をもって助け合うことも大切ではないかと考えます。被災回避意識の高揚に向けては、災害は他人事ではなく、いつ自分の身に降りかかるかわからない、身近で起こり得るものであるという危機意識を日頃からもっていただくことが重要であります。そのためには、防災普及活動や防災訓練への積極的な参加促進、小さな子どもの段階からの防災教育の実践など、これまでの取り組みを継続していくことはもちろん重要ですが、家庭や地域、職場など、身近なところで主体性をもって災害に関する意識を高める取り組みも必要と考えております。例えば、災害に関する映像をとおして災害の恐ろしさや避難行動をはじめ、さまざまなことを学ぶ災害学習会の開催や町・その他関係者の協力も得ながら地域独自での避難訓練の実施などを地域行事に取り入れるなど、さまざまな取り組みをとおして防災意識の高揚を図り、自主防災組織の立ち上げなど、地域が主体となった活動の展開を積極的に支援してまいりたいと考えているところであります。このことは、行政主導では得られない効果があると同時に、災害対策をとおして地域力の向上にもつながるものであり、既存の助成制度も活用しながら、被災回避意識の高揚などに取り組んでまいりますので、ご理解をお願いいたします。3点目に「町民の命を守る自治体としての取り組み」についてのお尋ねがありました。自然災害において、町民の生命と財産を守るための陣頭指揮をとるのは、町長としての努めであり、その基本的な考え方は変わっておりません。現行の行政運営体制の中で、職員間の連携や各種訓練の充実を図るほか、町内外の関係機関だけでなく、各種団体との連携もこれまで以上に図り、災害発生予想段階から情報の入手に努め、災害発生時における体制強化や迅速かつ的確な対応など、「公助」としてできる限りの対策を講じ、防災・減災に努めてまいりたいと考えております。また、行政はもちろん住民、地域、事業所など、それぞれが危機意識を持ち、災害時における行動内容も共有し合いながら、町全体で災害対応能力を高め、災害に強いまちづくりを目指してまいります。以上、お尋ねのありました3点について、お答えさせていただきましたので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。◎会議時間延長の議決

質問 5番 上原豊茂

できれば時間を止めていただきたいと思います。それでは、ご回答いただいた点について、再質問を行いたいと思います。自然災害対策の実情と課題についてということで、どちらかと言えば前段でもありましたように水害の関係が起点になって、いろいろな問題提起が行われているということかと思います。しかし、ある意味では、この日本の特殊的な地理状況の中で、最近は頻繁にと言いますか、あちこちで竜巻が起きたり、また、冬に台風並みの暴風等々が起きているという実態であります。言ってみますと3月には9人が死亡するような暴風雪の被害がありました。これらも考えてみますと本当にうちの町でそういう災害を想定した対策がきちんとなされているのかという疑問を持つところであります。どちらかとすれば、先ほども申し上げましたように洪水ハザードマップを中心にした対策が中心になっていやしないか。例えばそこに、それらの点に絞っても前段で申し上げましたように、河合教授から指摘がありましたように地域の住民の声を十分に生かした対策づくりが必要だと。それなくして防災はあり得ないというようなご示唆がありました。これらについて、やはりきちんと取り組んでいく必要があるだろうと思いますし、それらから見た、今のうちの町の自然災害対策の課題というのがもっといろいろとあるのではないかというふうに思う訳ですけれども、この辺について、もし何かあればお答えをいただきたい。

答弁 総務課長 森谷清和(総務課長は2019年3月まで)

災害につきましては、洪水だけにとどまらず、暴風雪、あるいは最近では置戸町での停電など発生したというようなことで、何が起こるかわからない状況の中で、先日まちづくり推進会議の中で河合教授のほうから、地域でまず危険個所等をまずおさえながら、それらを皆で共有していくというような貴重なお話もいただきました。まさにそのことは非常に大切なことではないかというふうに考えております。先ほど小林議員のところでもちょっと触れておりましたけれども、やはり避難所なんかにつきましても大分もう指定してから相当時間がたっているというようなこともありますので、そういった管理者の方との連絡を取り合うだとか、その際に、そういう地域でのこういうところが危険だとかというような情報の共有もしあうというようなことで、先日の河合教授のお話も参考にさせていただきながら、この後そういった、ただいま、ご質問にありましたように防災意識等も高めるような取り組みにつなげていきたいというふうに思います。

質問 5番 上原豊茂

ある意味では、今まで事務的な例えば行政担当者の中でのさまざまな情報分析、データ分析の中で一定の体制が組まれてきたんだろうということが見えてきました。ぜひ今、回答ありましたように地域の、実際に住んでいる人たちのいろいろな思いですとか経験、それらを含めて実態にあったと言いますか、生きる防災対策というものをつくっていただきたいというふうに思います。一番先ほどからの町長の回答の中にもありましたけれども、危機意識の問題、これがある意味では命にかかわると言いますか、生死を分ける大きなポイントになってくるのではないかというふうに私は思っております。どんな災害が目の前に迫るかわからないという中で危機感をどう持てるのか、ある意味では、行政側から言えば町民にそういう危機感をきちんと認識してもらうという取り組み、対策が極めて大事だというふうに思う訳であります。先ほども申し上げましたけれども、竜巻もそうでありますけれども、これからはじまります冬に向けて暴雪による災害被害というのが大きな課題になってこようかと思います。今夜から明日にかけても相当強い風が吹く、荒れるというような発表もあります。ぜひ、こういうものに対する住民への意識高揚について、具体的にこういう取り組みをという考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。

答弁 総務課長 森谷清和(総務課長は2019年3月まで)

防災意識を高めるという点で言いますと、やはり身近にそういう災害ですとか、防災というものを感じとりながら知識を学ぶというようなことを進めていかなければならないと思いますが、今の一般質問の回答の中でもお答えしましたけれども、その中でも防災訓練ですか、そういうものを例えば2年に1回、総合防災訓練というかたちで関係機関と一緒に一体的にやっていたんですが、26年度でちょっと構想を練っているのは、実際に地域の会館ですとか、あるいは学校、どこになるかまだ施設等も特定しておりませんけども、実際に避難、地域の方たちに避難してもらって、例えば停電だったら停電というものの中で生活を体験してもらうというような、そういう実践的な訓練と言いますか、そういったものを今想定しております。そういったものをとおして身近に防災というものを感じていただくというようなことも考えております。それから、できればこれから地域等にも働きかけをするなりして、地域の方たちが主体的と言いますか、そういう避難訓練等もやるんであれば、そういったものを支援していくようなかたちも進めていきたいというふうに考えております。

質問 5番 上原豊茂

一番最初に町長が職員体制の中で現状の職員体制の中で対応は可能かというような疑問を投げかけておりました。そこでいったいうちの町の防災に対する対応、担当の体制はどうなっているのか、その辺について、お聞かせをいただきたい。

答弁 総務課長 森谷清和(総務課長は2019年3月まで)

体制的には、地域防災計画の中に最終的には非常に大きな災害等があれば災害対策本部を設置するということになります。その前に非常招集というようなことで、例えば、地震であれば震度4、これが出ますと総務課、建設課、農林商工課長がまず集まって総務系の対策本部、それから土木対策部員、産業対策部員というようなことで、招集をかけることになっております。震度5以上になれば全職員招集というかたちになります。それから、気象に関しましては、警報が出た段階で総務課、建設課、それから防災担当者、総務課、建設課につきましては、各課長が集まって、それに防災担当者を加えまして、あと状況を見ながら初動体制パトロール班という班をつくりまして、現地をパトロールする。現地の情報を入手してくるというような体制をとっております。それから、大雪、暴風雪につきましても警報が出れば、まずは、総務課、建設課、防災担当者が待機するというような体制をとっております。以上でございます。

質問 5番 上原豊茂

我々が先般、研修を行った中で、当然、町長が何度も何度も説明しておりますけれども、大槌町のその防災対策の打合せの中で40人の職員を失ってしまったというようなことがございます。うちの地域にはないだろうというふうに思うことが問題だという指摘がございますけれども、もし、そういうことがあった時に、例えば指揮命令系統はどうなるのか。今回の研修の中でも実際に消防長が現場指揮官として動いたという方の話を聞かされました。非常に現場で指揮をとるということが、どれだけ過酷なことかということを実感した訳であります。そういう意味では、指揮命令系統がきちんとしている。なおかつ、最低、議員の中ではそういう体制が認識されているということが必要だと思います。職員に何かあった時に議長自らがそういう体制に支援をできるような、そういうことも必要ではないかというふうに思う訳であります。今月の地方議会人という雑誌の中に防災強化は、はじめに人ありきだというふうに書いてあります。危機感の周知役割というのが大事だというふうに書いてありました。そういう意味では、うちの町もいつあるかわからないものに対する対応というんでなくて、明日あるかもしれない、そういう災害に対する対応として、しっかりとそういう体制づくりをしていく必要があるだろうというふうに思うところであります。これらについて、例えば単純に1つの災害でありません。先ほどから申し上げていますように水害もあれば土砂災害もある。土砂災害については、高さの3倍の距離に被害が及ぶというふうに示されております。そういうことも含めてそれぞれの知識をどういうふうに持ち、対応をとれるのかということが問われてくると思う訳でありますけども、それらも含めて、うちの町がどういう状況に方向づけされているのか、お示しをいただければというふうに思います。

答弁 総務課長 森谷清和(総務課長は2019年3月まで)

まず、指揮命令系統の関係でございますけども、先ほど非常時の招集の関係を申し上げましたけども、それの基本になるものが、災害対策本部の組織図を設けておりまして、本部長には町長、副本部長には副町長、それから、各対策本部があるんですけれども、総務対策、民生対策、産業対策、土木対策、教育対策といった各対策部を設けまして、それぞれ課長をはりつけまして、その下に副部長等も設けて、その下には、またさらに班長をそれぞれ設けまして、広報連絡班長ですとか、あるいは厚生、民生関係のですね、そういう班を設けるとか、建設関係の班を設けるとかというようなかたちでの組織体系の中で行うこととしております。先ほど申し上げました緊急時の招集につきましても、あくまでも命令、指揮をとられるのは、町長ということになっておりますので、何かあれば町長に連絡を取り合いながら対策をとっているところでございます。それから、職員の知識と言いますか、そういったものにつきましても今考えておりますのは、内部で例えば人事異動等もありまして、それぞれ職員が何課に初めていった方たちもたくさんおりますので、それぞれの課でどういったことをやらなければならないのかということを認識していただくということで、庁内、この役場の中でそういったものを確認しあう機会を設けていきたいというふうに考えているところでございます。

質問 5番 上原豊茂

庁舎内の体制というのは、今、説明されたように防災の関係に関する書類の中に書かれているということそのものだと思います。それはそれとして先ほど申し上げましたように1つ例えば、町長、副町長がいなくなった時にどうするのか。いろいろな状況の中で、それに代わる体制がどういうふうになるのか、例えば、出張先で町長だとか副町長等々、重要な人員がそこに連絡が取れないというふうな状況になって、その場合の対策等々についてもきちんとやはり定めておく必要があるだろう。それについては、まだ十分でないのかなというふうな感じさえしました。2、3というところに絡んでいきますけれども、まず、行政は町民の命を守るというところに主眼をおいた対応をするということが最も求められているというふうに認識しております。災害に遭った時の対応、遭遇時の対応という部分で、町民にどういう施策をうてばいいのかということが大きくなると思う訳であります。これは、遭った時にするのではなくて、日常の中できちんと周知していくということが求められる。先ほど申し上げました、この雑誌の中に正常性・多数派同調バイアスを取り除くということが必要だと、そのためには正確な科学的知識を得ることだというふうに書かれておりました。先ほど申し上げましたように、正しい科学的な知識を得るということが、とっさの判断を冷静にできるという書き方でありました。ある意味では、それが可能な状況をつくりあげるために、それも相当な時間をかけて、住民に周知徹底していかなければいけないだろう。先ほど回答にありましたように、それぞれの地域に出て、今はまちなかを中心でやっていた防災訓練を地域に移動しながらやっていくということも大切なことだと思いますけれども、あらゆる災害を想定した対策の情報提供ということも大切かと思いますけれども、それらに対する取り組みについて考えがあればお聞かせをいただきたい。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

あまり時間がありませんので、総括的にお話させていただきます。前回のまちづくり推進会議で河合教授が言われていた、私と委員さんの論争の中で、地域のことは地域で一番認識しているのではないかという私の主張に対して、行政は退避、逃げるなと、行政は責任があるんだと。そういう点でいくと一緒になってやりましょうと。これは具体的に言うと、今、各地域の実践会や町内会のことを含め、想定される危険箇所について、それを位置付けて、行政的にそれをどういうかたちで広げていくかということがまず必要なことの1点だと思っています。それから、災害対策本部を設けてそれぞれのセクションが、私と副町長と教育長が中心となって、そして総務課長が中心となって本部の中心的な役割を担いながら、振り分けをしていかなければならないと考えますけれど、それで対応できないのはどうするのか。これは、小千谷市お ぢ や しの関さんが言われていたように、本当に職員の体制というのは、ものすごく重要になります。対外的な連絡や、体制整備や自衛隊のはてから、いろんな放送機関、気象台やら総合振興局、そういった行政的なコントロールも含めてやっていかなければならない。それと、来年の実践会・町内会の防災訓練の時には、何人の方が出てくれるのか、これはぜひ、ご協力をお願いします。これは、実践会も含めて、町内会も含めて全員とは言いませんけど、より多くの方の参加を求めて喚起をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

質問 5番 上原豊茂

以上で、私の一般質問を終わりますけれども、また随時、いろんな意見交換をしながら、よりよい住みやすいまちづくりにしていければと思います。以上で、終わります。

出典:訓子府町議会 平成25年第4回定例会 2013年12月10日 議事録 PDF(55ページ) 間違いを知らせる