訓子府町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月12日
公会計システム導入
2012年9月12日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「公会計システム導入」について質問し、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 工藤弘喜 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 工藤弘喜
公会計システム導入について、この件について町長にお伺いをいたします。町長選挙立起にあたって発表したマニフェストにもありました公会計システムの導入については、平成22年度の町政執行方針でも、平成21年度システム導入済み、平成23年度からの公表を目指し、平成22年度は、試行的に行っていきたいと述べられております。この公会計システムについて、次の点について、町長の見解を伺いいたします。1つ目、このシステムの内容とこれまでの会計システムの違いは何かお伺いいたします。2つ目、システム導入の目的は何かお伺いいたします。3つ目、今後、この会計システムをどう活用するのかをお伺いいたします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「公会計システム導入」について、3点にわたりお尋ねがありましたのでお答えをさせていただきます。まず、公会計システム導入の背景について、若干ふれさせていただきます。公会計システム導入に関しましては、1期目のマニフェストの中で、財政状況を正確につかむためバランスシートを作成することをお約束いたしました。この背景のひとつには、平成18年6月に「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律」いわゆる行革推進法が制定され、法の第62条第1項で、地方公共団体の資産及び債務の実態把握などに努める旨規定されました。また、同年8月には総務事務次官から「地方公共団体における行政改革の更なる推進のための指針の策定について」の通知があり、地方公共団体においても国にならって財務4表の整備を標準形として公会計の整備の推進に取り組むよう指導がございました。私自身も地方分権が進む中で、ガバナンス、つまり住民監視の強化を図り、町民主体の自治運営こそ大事であるとの認識から、町民の一部からも要請のありましたバランスシートの公開に向けた公会計システム導入を進めたところでございます。それでは、1点目の「このシステムの内容とこれまでの会計システムとの違い」についてお答えをさせていただきます。従来の公会計制度は、歳入歳出の実績を明らかにし、財政上の責任を明確にすることを目的として設計され、予算の執行や現金収支の把握を中心とした現金主義に基づくものでありますが、これまでの資産がどの程度形成されていて、負債の状況がどのようになっているのか、ストック情報が不十分であると指摘されております。また、現金支出以外に発生している減価償却費などの行政コストを把握することができないとも指摘されております。新たな公会計制度は、それらの問題点を補うために、企業会計的に発生主義と複式簿記の考え方を取り入れた会計制度で、財務書類としては、「貸借対照表」、「行政コスト計算書」、「資金収支計算書」、「純資産変動計算書」の4表の整備を標準形とするものでございます。2点目に「システム導入の目的は何か」とのお尋ねがございました。先ほど導入の背景でもふれましたが、地方分権の進展に伴い、これまで以上に主体的かつ責任ある地域経営が地方公共団体に求められており、そのためには、内部管理強化と外部への財務情報を開示する、公的説明責任を果たす、そのことによって住民や議会などの政策形成の意思決定に有用となることなどが目的としてあげられます。3点目に「今後、この会計システムをどう活用するのか」とのお尋ねがございました。今後の活用につきましては、資産管理の適正化や将来負担の軽減化、行政サービスに係るコストの最適化を図るための資料、また政策形成時における意思決定の際の判断資料のひとつとして活用するなど、先ほど申し上げました目的達成につながるような活用方法を見出してまいりたいと考えております。なお、今年3月に平成22年度決算に関して、財務4表を町民の皆様に公表させていただきましたが、平成23年度の決算についても同様に来年3月には公表できる見込みでありますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
再質問 3番 工藤弘喜
この件についても数点、再質問いたします。今、町長から答弁いただきましたが、まず、最後の答弁の中でもありましたが、この平成22年度の財務4表だと思うのです。これも自分なりにできない頭でいろいろ考えて見させていただいたのですが、いわゆるバランスシートと貸借対照表、私は公会計をすべて否定するという意味で、だめだということで、今回質問している訳ではないのですが、本当に分からない。分かりづらい。これを見ることによって、より町の財政状況が分からなくなってくるというのが実態なのです。果たしてこれが、多分わかる方がたくさんいるとは思うのですが、これがどうやって町の財政の健全化も含めて、あるいは政策決定も含めて、あるいは例えばですが、今回、ここでいきますと減価償却もする訳ですから、当然、それにならって資産台帳もつくって、評価もして、いわゆる公共資産、あるいは、それではない非公共資産的な部分で評価をしながら、訓子府の財産はこれだけあります。資産はこれだけありますとかってなるのですよね。貸借対照表の中では。果たして、こういったものがどれだけ活用、一般町民が見て活用できるのかなということが1つともう1つは、職員の方々もこれをどう使うかということになると今までとは違ったかたちでの研修、いわゆる複式簿記も含めて、いろいろな勉強はしていただかなければならないのではないかというふうに自分なりには思ったのです。これを政策決定に役立てるためには、職員の方、皆さん方がコスト計算までありますから。それまでやるということになれば、それは数字を入れるのは簡単だと思うのです。数字を入れるのは、パソコンに打ち込んでいけば数字は入るんだけれども、それを見て、どう分析して政策決定にいかすかということになった時には、これはなかなかそれなりの勉強をしていかないと研修をしないと有効に使うなんていうのは難しいのではないかというふうに思ったところであります。そこで町長にお聞きしたいのですが、町長としては、これを導入することによって、職員に対して、どのように職員との中でお話をされてきたのか、いわゆる協議というのか、話をつめられてきているのかお伺いいたします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
冒頭にもお答えをさせていただいて点で申しますと私が町長に立起するにあたりまして何人かの方が公会計システムのバランスシート、それから貸借対照表といいましょうか、そういったものをきちんとやる必要があるのではないのかと。これは特に農協の職員の方から公会計というのは、資産価値、それから減価償却等が明確ではないと。その辺のところをやはり位置付けるべきではないかとこれはアドバイスもいただきましたし、冒頭申し上げましたように、国の情勢といいましょうか、行政をめぐる財産評価や財政の明確化の問題の中でも議論があって、今回、私はその政策の1つに前向きに検討すると。実施の方向で検討するというふうに掲げさせていただきました。ただ実際にやってみて非常にやはりこれは難度が高い。おそらく財政課の職員もかなり苦労したのではないのかなと。システムについては、税務のコンサルタントの専門業者で北海道では数少ないやっているところに、マークシートに基づいてご指導いただいたりやったりして、これは置戸町も含めて実際にはこれをスタートさせてみたと。まず1つは、それを何とか町民に分かりやすく公表することはできないかと。これは置戸町も同じでありまして、それで今議員がお手元に持っている分かりやすい資料を配布したつもりなのですが、実際のところ分からない。なぜかと言いますと私は例えば資産に含まれている例えば学校や体育館、庁舎の施設、公園や上水道や、あるいは土地等の評価、現状の把握はできたとしても、これは一般の企業でいっている財産と異なりまして、これを売却して、それだけの資産価値として金額に表示することが適切かどうかという点でいくと私自身もこういうのをやってみて非常にやはり公会計にふさわしいかどうかという点では、疑問を生じているということが1つです。ですからまずは町民の方にこの1枚のできるだけ分かりやすいものを示しながら、これを皆さんに議論をしていただくと。それからこれは22年度、23年度の会計について、とりあえずやってみましょうと。その上で一定の結論をこれをどのようにして活用できるかどうかということも内部的な議論をしていかなければならないということで、まずは、このお手元の公表した財務書類の公表をさせていただいたというところです。さらに、監査委員からもご指摘がございまして、やりようによっては、これは大変町民の方に誤解を招くのではないのか。冒頭申し上げましたように、資産をどういう評価をするかという点でいくと企業会計でいう、そういったバランスシート等とのやはり公会計というのは違うのではないかということの助言もいただいているところでございますので、まだ職員の中では具体的な議論や政策の吸い上げるような1つのかたちとしての議論はしていないというのが状況でございますので、ここはちょっとご理解いただきたいと思います。
再質問 3番 工藤弘喜
今、町長のお答えいただいたことが、本当にそういうことが懸念される中身になっていかざるを得ないのかなというふうには思います。ただ、1つ先ほどもいったように誤解を受けたくないのは、町民の中に例えば財政が大変で、財政健全化プランのようなかたちをつくりながらでもやっていかなければいけない、そういう状況を踏まえて、住民要望として財政の透明化とか、あるいは公開性ということからいけば、これはやはりそれに応える1つの手段として、これは全否定する訳では、そういう意味での否定はしたくないというふうには思う訳です。ただこのかたちでそのまま出すこと、やることによって、数字の一人歩きというか、数字だけがどんどんどんどん町民の中に入っていったり、あるいは議員の中に入っていったり、あるいは職員の中で歩き出してしまうとやはり行政と企業会計というのは違いまして、行政はやはり最終的には、いろいろありますが、町長の政策、例えば、学校やいろいろな建物、施設措置するにしても、先ほど出た静寿園の問題も含めて、やはり政策予算でやっていく仕組みですよね。それを単なる数字で本当に赤字か黒字かだけの問題で終われば本当にそれで済むのかという問題、あるいは、後世にこれから何年か、10年、20年後にどうするのかという、そういう長いスタンスでものを見なければいけない。そういうものというのは、どうしても自治体財政の中では、必要になってくるのではないかと思います。そういう意味からいっても、これを単に数字だけをぼーんと町民の中に開示した。するということでは非常に後からいろいろな問題も出かねない。誤解も受けかねないので、ぜひそういう分については、丁寧な、本当に丁寧な公開を望みたいなというふうに思っております。時間もありませんから、もう1つ、2つの質問でいきますが、いわゆるこういうものが出てきた背景というのは、先ほど前段で町長も言われましたが、1990年代からはじまって、各町村が大変になった財政が。それでいわゆる夕張のような、ああいう状況を生まないようにするためにもどうするのか。もう1つは、何と言いますか、国も金がないんだから、お金はできるだけ出したくないのだということも含めて、そういったものは、地方が責任持ってやりなさいよという、それが1つの背景となって、こういうことが求められてきている訳です。そして、もう1つ言えば、財政健全化、昨日も報告がありましたように、4つの規律がありますよね。財政健全化法というものが同時にあって、その中でこの問題も出てきているととらえておくことが必要ではないかなというふうに思うのですが、大事なのは、こういうこの数字だけの一人歩きなり、誤解をされかねないものがあるとすると本当に各町村が何でこんな大変な状況になったのか。あるいは、どうしてこれだけ借金をしたのかという本質的な部分が本当の原因のところがぼかされてしまうことになりはしないかというのが私の考えでもあります。この公会計システムのようなかたちで財務処理していく。いわゆる公開をしていくということになると結局そこには例えばそれぞれの町が財政的に大変になったというのは、やはり三位一体の改革というのがあって、交付税がどんどん減らされてきた中で大変だと。でもこの会計処理の中では、システムの中ではそういうものは一切見えてきません。また、借金がどんどん増えて各町村のストックと言われる部分のどういう状況になっているかというのを明らかにしていくのだが、そのストックの状況がなぜそうなったかということ。当時、国が国の財政政策というかたちで地方も動員しながら、公共事業でどんどんどんどん国の経済を考えて、経済政策をとっていった時代ですよね。そういう背景も見えてこなくなってしまうという、その本質的な部分が本当に見えなくなっていくことのほうが、これからのそれぞれの町がどう自分たちの町をつくっていくのかという議論にぶつかった時に本当はそこら辺がきちんととらえられていなければ、やはりまともな、そういう議論ができないのではないかというのは、私の考えなのですが、そういう面でもやはり邪魔をしかねないということになるのではないかと思いますので、そういう点について、町長の見解もお伺いしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私が町長になった時に町の財政状況を正確に町民の皆さんにご理解をいただく必要があると。例えば、実質公債比率で平成19年度でいきますと約19.数%、25%を超すと新しい財政四表の中でも危険区域に入っているということですから、その点でいくと起債比率が非常に高いというのはご指摘のとおりですが、その中で財政分析講座の中で大和田先生に一町民の方からの質問かあるいは意見だったと思いますが、この公会計で新しい財務書類のバランスシート等々についてのほうが行政でやっている単年度会計の仕組みよりも正確でないのかという質問が出たように記憶しています。しかし、大和田先生は、我々が使っている単年度会計の単式の会計のほうが実はより正確だという反論をした記憶がありますが、私はまず1つは議員が心配しているように負債比率が高くなったり、それから行政の地方自治体の本来的な役割からしてみてたこの10年間のうんぬんという問題にかけて、この4つの財務書類といいましょうか、これらが私は町長として影響を与えるものだなんて全然思っていませんし、むしろ日々の中で毎年財務状況を町民に明らかにして、年2回、A3版の裏表版で出している今の状況がどういう状況なのかということは適切に分かりやすくもっと公表していかなければならないと。しかし、このことをもって、行政に対して地方自治体に対してその辺のところのあいまいにするとか、そういう考え方に私は立ちませんし、立ってもいませんので、ただ、少数とは言いながら、そういうご意見に対してにこの当時の行政の指摘もございましたので、これらを誠実に実行してみたと。これらの評価については、この数年間の状況の中で適切に判断させてもらいたい。ただ、1つだけ言わせていただければ、平成23年度の会計とかいろいろなご意見の中で例えば土地の的確な把握の問題等の問題でかなり従来の報告と実際のずれがあった。面積的なことやこれらについては、今回のこの4つの財務書類のこれをやったことによって、その違いが明らかになったり、調整していかなければならない本当の正しい意味での財産の把握等については、非常にいろいろな意味で役に立ったというふうに思っておりますので、これらについても総合的に勘案しながら、町民に誤解のされないように、そして良いところはやはりうんと活用していきますが、根本はこのようなことで行政運営や適切な財政運営に私はそんなに左右されるものではないというふうに理解しております。
再質問 3番 工藤弘喜
質問というよりも思いを伝えるようなことになりますが、私個人としては、町の財政の状況をどうなのだというふうにとらえる手法として、昨日の先ほども言いましたが、財政健全化比率あるいは経営健全化比率というのが現にありますので、やはりその4つの例えば実質赤字比率、連結実質赤字比率、そのほかにもありますが、将来負担の問題もありますが、そういうものがやはり主になって非常に分かりやすいのではないかなということと同時に、もう1つ、だからそうしたらどうするのかということになりますとこの公会計の問題でいきますと町長もこの問題でシステム導入に対しては、やはり予算を使っている訳です。約600万円まではいってないと思うのですが、それに近いだけの予算を使いながら、これを進めてきている訳ですので、やはり大事なのは、今一番言いたいのは、町民にこういうことなんだよと開示をしなければいけない。情報として。それを丁寧、まていに、誤解の受けないようなかたちで、この公会計システムの導入をした成果というか、結果を最低でもやっていかなければいけないのではないかというふうに思いますので、ぜひ、そこら辺も十分、職員の方々とも検討されまして、本当に分かりやすいというか、誤解の受けないようなかたちで町民の方々に開示してほしいというふうに思っております。その点について、最後お伺いしまして、私の質問を終わります。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私どもの優秀な企画財政課の職員、さらには、置戸町の優秀な企画財政課の職員が英知を絞って、町民に分かりやすい資料を提供するというものを非常にこれは苦労して作ったということが到達点でございます。これが町民にまだ分かるのかといえば、私も議員のように同感でございますので、その点では、のお金を使わせていただいた1つの財務のシステムでございますので、今、工藤議員が言われたとおり私たち自身も努力をしながら、より分かりやすいこういったものを作成していきたいというふうに考えているところでございますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
再質問 3番 工藤弘喜
これをもちまして、私の質問を終わります。