みんなの議会

訓子府町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月11日

本町の認知症患者と家族への支援策について

2012年9月11日、訓子府町議会の一般質問で、西山由美子議員が「本町の認知症患者と家族への支援策について」質問し、町長 菊池一春、福祉保健課業務監 渡辺克人が答弁しました。

質問者
西山由美子 議員
答弁者
町長 菊池一春、福祉保健課業務監 渡辺克人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 西山由美子

8番、西山です。通告書に従いまして一般質問を行います。本町の認知症患者と家族への支援策について、町長にお伺いいたします。平成24年6月18日、厚生労働省は、認知症施策検討プロジェクトチームによる「今後の認知症施策の方向性について」という報告書を公表しました。これは、過去10年間の認知症施策を再検証した上で、今後の基本目標と実現のための施策の方向性について示したものです。その2カ月半後、厚生労働省の推計で介護が必要な認知症高齢者が300万人を突破し、この10年間で倍増したとの発表がありました。さて、高齢化率が増している本町で、認知症患者と介護する家族にどのような支援策を考え、取り組んでいるのか町長にお伺いいたします。1つ目、本町の認知症患者の実態と抱えている課題は何か。2つ目、報告書が示す「7つの視点からの取り組み」について、どう考えるのか。3つ目、認知症予防策と家族に対する支援をどう考えているのか。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま、本町の認知症患者と家族への支援策について、3点のお尋ねがありましたのでお答えをさせていただきます。まず、1点目の「本町の認知症患者の実態と抱えている課題は何か」とのお尋ねでございます。本町における認知症患者数の正確な把握は困難でありますが、平成22年度の新規に介護認定を受けた82人のうち、認知症状がある方は51人で全体に占める割合が62.2%となっており、そのうち、日常生活に支障をきたすような症状が見られる方が28人で、全体に占める割合が34.1%となっております。また、平成23年度に65歳以上の高齢者、730人を対象として実施した日常生活圏域高齢者ニーズ調査の結果では、介護認定を受けていない高齢者693人のうち、「物忘れや判断力・理解力の衰えがみられ、日常生活に支障がある高齢者」に該当する方が185人で、全体に占める割合が26.7%となっており、そのうち、85歳以上の高齢者では対象者83人中、該当する方が27人で、その割合が32.5%となっていることから、介護認定を受けていない高齢者においても、高齢化に伴い認知機能の低下が多く見られる現状にあります。本町の高齢化の状況につきましては、平成24年3月末現在、65歳以上の高齢者数は1,778人となっており、全人口に占める65歳以上の高齢化率は約32.8%となっております。今後、高齢化が進むにつれて、認知症高齢者もますます増えることが想定されることから、認知症予防対策のさらなる取組みと、認知症の早期発見・早期における適切な対応が課題となっているところでございます。次に、2点目の「報告書が示す『7つの視点からの取り組み』についてどう考えるのか」とのお尋ねでございます。平成24年6月18日の厚生労働省の認知症施策検討プロジェクトチームによる「今後の認知症施策の方向性について」の報告書によりますと「認知症の人は、精神科病院や施設を利用せざるを得ない」という今までの考え方を改め、「認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会」の実現を目指しております。この実現のため、新たな視点に立った施策の導入を積極的に進め、これまでの「自宅からグループホームへ、さらに施設あるいは一般病院・精神科病院」というような「ケアの流れ」を変え、むしろ逆の流れとする標準的な認知症ケアの方法を構築することを基本目標としております。この基本目標の実現のために、現在行われている施策について多くの意見や批判があることを踏まえて、見直しやバージョンアップを図り新規施策と合わせて、地域で医療、介護サービス、見守り等の日常生活の支援サービスが包括的に提供される体制を目指し、次の7つの視点に立って、今後の基本的な施策を進めていく内容となっております。1つ目の視点は「標準的な認知症ケア方法の作成・普及」、2つ目に「早期診断・早期対応」、3つ目に「地域での生活を支える医療サービスの構築」、4つ目に「地域での生活を支える介護サービスの構築」、5つ目に「地域での日常生活・家族の支援の強化」、6つ目に「若年性認知症施策の強化」、7つ目に「医療・介護サービスを担う人材の育成」となっております。7つの視点の主な内容としましては、これまでのケアは、認知症の方の行動・心理症状等が悪化してからの「事後的な対応」が多かったことから、今後は早期診断・早期対応を重視し、かかりつけ医の認知症対応力の向上を目指すとともに、かかりつけ医と連携し、バックアップを担う地域の認知症診療拠点として、新たに「身近型認知症疾患医療センター」を整備することとしております。また、看護師や作業療法士等による「認知症初期集中支援チーム」を地域包括支援センター等に配置し、地域での生活が可能な限り維持できるようにするための初期集中支援を発症後、できる限り早い段階で包括的に提供しようとするものであります。さらに、診断確定後の医療サービスでは、一般病院の職員教育体制の充実に加え、入院を要した場合には介護との連携により早期の退院を目指すこととし、介護サービスでは、グループホームや小規模多機能居宅介護などの地域密着型サービスの拡充と、症状増悪時に介護保険施設などで対応できる体制の構築等が盛り込まれています。「地域での日常生活・家族の支援の強化」としましては、認知機能低下予防プログラムを盛り込んだ介護予防マニュアルを全市町村に配布し、認知機能低下予防の取り組みを進めるとともに、全国の市町村に介護と医療の連携強化や、地域の実情に応じて、認知症の方やその家族を支援する事業の推進役を担う「認知症地域支援推進員」の市町村や地域包括支援センターへの配置と、地域で認知症の方を支える互助組織等の活動への支援や、家族に対する支援の充実等を図ることとしております。今後、厚生労働省は、この報告書に示す「7つの視点からの取り組み」に係る施策を実施していくため、平成25年度からの5年間の具体的な実行計画を平成25年度予算要求とあわせて策定することとしており、本町においては、国の動向等を見極めながら、関係機関等と連携して計画的に認知症対策を推進していきたいと考えているところでございます。3点目の「認知症予防策と家族に対する支援をどう考えているか」とのお尋ねでございますが、本町における認知症を含めた予防策といたしましては、要介護状態となる恐れの高い虚弱な高齢者を早期に把握し、必要な支援につなげるための日常生活圏域高齢者ニーズ調査や、要介護状態等の予防や改善のための各種の介護予防事業の実施と介護に関わる専門職やボランティア等の人材育成、介護予防に関わるサークルや町内会等の地域活動組織の育成や支援のための地域介護予防活動支援事業を行ってきたところでございます。今後、認知症高齢者も、ますます増えることが想定されることから、今年度、新たに認知症に特化したボランティア講座の「オレンジサポーター養成講座」を社会福祉協議会ボランティアセンターと共催で開催する予定としており、また、平成25年度には、広く町民を対象とした認知症予防教室の実施の検討も行っているところです。認知症家族に対する支援につきましては、認知症に対する正しい理解の啓発と認知症の方やその家族を温かく見守ることのできる地域づくりを目指した「認知症サポーター養成講座」の開催や、認知症の方の介護家族の支援と介護負担やストレス解消等の場としての「介護者家族の会」、また、認知症等による徘徊などにより行方不明となった高齢者等を警察や、町内会の事業者、福祉関係機関、介護サービス提供事業者等との連携により、早期発見・早期保護をするためのネットワークである「認知症高齢者等SOSネットワーク事業」等の実施を行っております。近年、認知症の研究が進み、認知症の解明や進行を遅らせる治療法等も普及されてきておりますので、できるだけ早期に発見し、早期に対応することが特に重要となってきております。そのためには、認知症に対する正しい知識の普及・啓発を十分に行い、できるだけ多くの方に認知症についての理解をしていただくことはもちろんのこと、さらに、認知症の方とその家族への適切な関わり方を知っていただき、身近で見守りをしていただける方を一人でも増やしていくことが必要と考えているところでございます。以上、お尋ねのありました3点につきましてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

再質問 8番 西山由美子

ただいま、町長の回答に従いまして項目別に疑問点などを再質問させていただきます。昨年度からのさまざまなアンケート調査によって、訓子府町での数字が、これがすべてとは言えませんが、数字が出されました。冒頭で厚生労働省の推計として出された300万人という数字も介護認定を受けた人の中から、そのデータによって日常生活の自立度をもとに出したものであって、認知症と診断された人の数とは若干というか、なかり大幅に違ってくるのではないかと思います。認知症とは、生まれつきの支障はなにもないのに後になって脳の病気や障がいが原因で物忘れがひどくなったり、今までできていた身近なことができなくなったりする状態のことで、以前はこれを「」と呼んでいました。しかし、公的に現在は「認知症」という言葉を用いることになっております。私も60歳を過ぎまして、その前からですが、かなり物忘れがひどくなっております。認知症と加齢による記憶障害の違いというのを簡単に言いますと加齢によって物忘れするというのは、どなたもご経験のことだと思いますが、覚えていたことが出てこない。いわゆる度忘れで、でもヒントを出されたり、人から助言を受けるとあっそうだったなと後で思い出すことができます。そして、日常生活には、それほど大きな支障はないかと思います。でも、認知症と診断された方の物忘れというのは、すぐ前の出来事がまったく思い出せない。覚えられない。ヒントをあげても思い出せない。そして、進行的に日常生活に支障をきたすという状況が起きています。訓子府町の場合、先ほど町長が介護認定を受けた82人のうち、認知症状がある方51人で全体の占める割合が62.2%と言われました。そして、その中で支障をきたすような症状がみられる方が28人とありますが、現在、訓子府町では、こういう方々に対する個別な支援策というのは、どういうことをなされているのか。また、ここにも触れておりますが、介護認定を受けていない方で、先ほどのニーズ調査の結果で出てきた方々、また、それ以外の方々をこれからもどういうかたちで把握して、早期発見が大切というふうに書かれていますが、どういう対応をしていくつもりなのか。その辺を再度お伺いしたいと思います。それとやはり、後半でも述べられていますが、町民への頻繁な周知、呼びかけ、これは地域の人たちの理解がとても大切だということの表れだと思いますが、その辺を含めて、本町の施策をどう考えているのか、具体的にお願いいたしたいと思います。

答弁 福祉保健課業務監 渡辺克人(福祉保健課業務監は2014年3月まで)

ただいま、西山議員から3点ほどご質問がありましたが、1点目は、認知症について、日常生活に支障がある方に対して、どのような支援をされているかということでございますが、具体的には、介護認定を受けていただいておりますので、ケアマネージャーさんが直接会って、その方にあったケアプランを立てて、それなりの対応をさせていただいているのが現状でございます。続いて、2つ目は、高齢者ニーズ調査等で分かった認定を受けていない心配な方の対応をどうされているのかということでございますが、日常生活圏域高齢者ニーズ調査で分かった方については、その調査自体が虚弱な高齢者といいますか、そういう方を把握する調査でございますので、その調査に基づいて、まずは全員にその調査結果をお返しして、それぞれその方の状態について書いた内容を説明して、まず理解していただくのとその中で、特に2次的予防が強い方については、直接うちの包括支援センターの者がお伺いして、実際にどうしたらいいかというようなケアプランを立てて対応しているところでございます。今後、いろいろな部分で高齢者ニーズ調査等以外でも把握できない部分については、いろいろ高齢者といいますか、老人クラブ等に出向いて、いろいろ話を聞いたり、その辺のことをして随時対応しているところでございます。3点目の町民への周知、呼びかけ等がすごく大切で本町として、どのような施策を取り組んでいるかということでございますが、一応、町といたしましては、地域支援事業に基づいて、その中で包括的任意事業という中で、いろいろ養成講座やいろいろな部分で人に集まっていただいて、認知症に対する理解を深めていただいて、その方がいろいろな方にお話をしていただくとか、そういうことで、どんどんそういう認知症というものがどうなのだということの学習の機会を増やして対応しているところでございます。以上でございます。

再質問 8番 西山由美子

ありがとうございます。訓子府町の地域包括支援センターで「あいあい」というお便りを出しています。この中で第3号、24年1月1日発行で特集として、認知症をとても分かりやすく書いてくれました。字も大きいですし、多分これを読まれて、本人よりも介護する家族の方がさまざまな悩みを抱えているというのが現状ですから、かなり大きな支援になったのではないかと思います。これは1回きりではなくて、やはりさまざまなもっともっと深い情報がありますので、ぜひ今後も続けていってほしいと思います。認知症と言いましてもその中で一番発症率の高いのが、アルツハイマーという、皆さんどなたもお聞きになったことがあると思いますが、これはドイツの精神科医のアルツハイマーという方が1901年に患者として46歳の女性を診ている中で、その方の症状をずっと研究して、1906年に学会で発表したことで、アルツハイマー病という名前がついたそうです。先ほど、町長の答弁の中にあったように、年齢によって発症率がかなりありまして、アメリカで研修された調査した中でやはり85歳以上になると8.4%という、高い発症率で起きるそうです。ただ、若年性のアルツハイマーというのが、一昨日でしたか、日曜日の報道番組でもご本人の方たちが訴えて生活の状況などが報道されていましたが、これはかなり全国で今4万人ぐらいと伺いましたが、増えているそうです。これは65歳未満の方の発症の場合、そういうふうに言います。こういうことを考えるとこれはもう決して日本だけの問題ではなくて、世界中で、へたすると2050年には、1億1,500万人も発症するのではないかという怖いデータもありますが、それだけ多いということは、国際アルツハイマー病協会というのも78カ国加盟して世界中の国の人たちがそこで交流を持って、介護する人たちの状況などを情報交換しているという現実があります。その中で、ヨーロッパの長寿国スイスとか、世界で2番目に平均寿命が長い日本は、どんどん増えていると、そういう現状であります。私は、たまたま先月23日に北見市の認知症の人と家族の会の第2回目の交流集会がありまして、伝書鳩で見つけて参加させていただきました。行く前は、おそらく70歳、80歳代のご両親を見ている私たちぐらいの年代のご子息の方がいらしているのかと思って想像して行ったのですが、実際はご夫婦の片割れの方が多かったです。その中で約10名ぐらいの中で男性が4人いました。もう70歳代後半、80歳代の方もいらっしゃったと思います。奥様が60歳代から若年性アルツハイマーになって、それぞれものすごい葛藤があって、もちろん家事などはすべて奥様に任せていた訳ですから、その発症してアルツハイマーだということが分かってからの家族の困惑した状況というのが、本当に生の言葉で聞くことができました。北見市のこの家族の会というのは、平成19年7月に設立しまして、今年で5年目になるそうです。会長さんも事務局の方もボランティアでずっととにかく会に来た人たちが少しでも自分の溜まっていたストレスを発散できるように、だまってお話を聞いてくれる。そんな会でした。訓子府町ももちろん家族の会を今2カ月に一度催していますが、なかなか先ほどの数字が出ている割には、介護の人たちが、なかなか出てこられないという現状があります。その家族への支援として、家族会も含めて、今後どういうふうにそれを広めていくのか。その考えを具体的にありましたら、お聞かせ願いたいと思います。それとあと、北見市などでも「物忘れ外来」というものがあると思いますが、それがどれぐらいあるのか。何という病院であるのか、その情報がもしありましたらお知らせ願いたいと思います。

答弁 福祉保健課業務監 渡辺克人(福祉保健課業務監は2014年3月まで)

今、西山議員のほうから2点ほどご質問がありまして、1点目の介護されている方の介護家族の会ですか訓子府町の、その出られない人をどういうふうに支援して広めていくのかということのご質問だったと思いますが、これにつきましては、確かに今、介護保険の中の地域支援事業の中でやっておりますが、参加人数は、平成21年度には、参加実人数が10人、延人数14人、平成22年度につきましては、実人数が18人、延人数が37人、昨年の平成23年度につきましては、実人数14人で、参加数が35名となっておりますので、大体1回につき、平均で6人ぐらい出ているということでございます。現実的には、もっと介護されている方がいっぱいおられますので、できればそういう会に出て来ていただいて、いろいろな技術的なことやいろいろな知識を身に付けていただいて、主にストレスの解消やそういう部分も含めてざっくばらんに介護疲れを何とかこの会の中で皆で共有して整理していただければということで、できるだけの参加をお願いしたいということでございますので、うちの施策としては、いろいろケアマネージャーとかいろいろお伺いしますので、こういう会に参加することをできるだけ参加してみようと声かけをしていただいているところでございます。できれば、介護しているとどうしてもその介護されている時間抜けてしまいますので、そういった部分では、参加する時には、いろいろな介護サービス、ショートステイなり、デイサービスを使えるようなかたちで、今後とも進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたしたいと思います。それと2点目の「物忘れ外来」の関係で、そういう病院が何件かありますかということでございますが、今、本町と連絡を取って契約といいますか、やっているのは、1カ所ありまして、病院が道東脳神経外科で物忘れ外来というところと契約を結んでやっているところでございます。これにつきましては、まず包括支援センターに認知症の相談に来られた時点で、すぐ病院で診断していただきたいということで、包括支援センターから道東脳神経外科に連絡をとって、予約を入れるかたちになります。その時間にその対象の方が行って診断を受けていただく。3日間行くのです。3日間というのは、3回行くのです。診察して検査して結果報告ということで、3回行くことになっております。その診断された内容については、ご本人の了解のもと、本人はもとより、包括支援センターにもその情報をいただいて、その情報をもとに、その方を今後、地域で生活する上でいろいろな助言や相談とかのって、対応するという仕組みになっております。以上でございます。

再質問 8番 西山由美子

よく分かりました。今、道東脳神経外科と本町が契約しているということですが、今までもそれではそういうふうにして介護認定の申請に至ったとか、それから受診されて診断受けた方が何人もいらっしゃるということですね。それは各町村でこの近郊でもさまざまな病院と契約を結んで、その物忘れ外来と契約を結んでいるという現状なのでしょうか。その点をちょっと詳しく教えてください。

答弁 福祉保健課業務監 渡辺克人(福祉保健課業務監は2014年3月まで)

私、契約と申しましたが、申し訳ないですが、正式には、連携を図るということでございます。それで連携を図るということで平成24年6月26日から連携を図るということで、病院と行っておりますので、そのことによって、実際に診断を受けたとか、そういうことはまだ1件もない状態でございます。今後出てくれば相談にのって、どんどんそういうことで対応していきたいと思っております。それとほかの町でもどうであろうかということでございますが、その辺については、まだうちのほうも新しいものですから、承知はしてございませんが、多分うちの町のように同じようなことで物忘れ外来ということで連携されていることと思います。以上でございます。

再質問 8番 西山由美子

実は何人かの方に家族会もそうですが、主に、家族の方にお話を伺いましたが、一番大変なのは、自分の家族が認知症であるという、それを家族自身が認める。そこに至るまではとても時間がかかるのです。大体は、ご本人さんが、どうもこの頃物忘れが激しいとか、ちゃんと覚えられないとか、もう若年性の場合ですとこういうふうにお仕事をなさっている中でいろいろなミスをして周りの人も気付いてしまったり、そういうことでおきる。また、老人性とちょっと問題は違ってくると思いますが、やはり本人も含めて家族がこの病気はどういう病気なのだろうということをきちんと理解するまでは、かなりお家の中で誰にも言えなくて、お家の中で葛藤している。だけど現実は何か手を差し伸べなかったら毎日の生活にどんどん支障をきたしていくというのが現実で、ある方は、親御さんをみていて3年目にもう自分自身が音を立てて崩れていくのが分かったというぐらい精神的に介護されている方が病んでいるのです。だからそれが外から見たらきっと分からないと思います。家族同士でもなかなか自分の子どもにも言えなかったり、親戚にも言えなかったり、日本人の真面目な特性なのかなとも思いますが、でもこれは、本人さんにとってもとても苦しいことで、頭の中で起きている事柄が本人も分からない訳ですから、どうしてこんなになってしまったのだろうと疑問も含めてやはり正しい知識と正しい理解度を広めていくということが、唯一行政のできる仕事なのかなと思います。私もこの2カ月間、そのことばっかり考えていろいろな本を読んだりしていく中で、やはり初めの頃と随分変わりました。そういうものなのだということがやっと少しですが分かりかけましたので、広く住民の方にお知らせする場合は、とにかく分かりやすい言葉で、そして、何度も何度もいろいろ文章を変えながらも伝えていくということが、まず大事だと思います。先ほど町長が言われた中で、私たちの町でもやっている認知症サポーターという、全国でそれをどんどん広めようということで運動が起きて、確か今年では300万人を超えたそうです。その認知症のサポーターというのが。最初、私は認知症サポーターとして養成講座を受けるのなら、それを何ていうのだろう、具体的にその人たちが受けた人たちが具体的に行動を起こしたり活躍するのが本当ではないかなと思っていたのですが、そっちの本をいろいろ読んでいきますと本来の目的はそうではないんだということなのですが、認知症サポーターについて、町長のお考えは、どう認識していらっしゃるかお伺いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

少し整理させていただいて、答弁をさせていただきたいと思います。今、西山議員が言われたように認知症の高齢者というのは、厚生労働省の推計値で、今年度の推計で言いますと約305万人ということですから、間違いなくこの認知症というのは大変増えてきていますし、町内の状況については、先ほどお話したとおりでございます。1つには、私は実態をどう把握するかということ。これは調査をやって先ほど申し上げましたとおり、大体かなりの人数が認知症に近い、いろいろな症状を持っている人たちが加齢に伴うことも含めて出てきているのではないかというふうに思います。その点でいくとまず正しく認知症を理解していただく。その1つとして、サポーターを増やしていくということで、うちの町では今300人、その講習会を受講した人ということです。ちなみにすでにもうこの北網の広域で認知症相談支援マップというのを配布をしているところですが、例えば、かかりつけ医、これは認知症を学ぶ研修を受けたお医者さんがどれぐらいいるかと。これは15人ぐらいです。さらに、サポート医、すなわちこれは、認知症がかかりつけ医へのサポートを行っているということで、これは玉越病院が行っているということになります。そして、地域包括センターがそれぞれの町にございますので、そこにまずは相談をしていただきたいということで、マップもご紹介しながら、認知症とは、こんなことですよとか、あるいは正しく知りましょうということを皆さんに周知しているという状況でございます。同時に地域の中で連携を強化しながら、サポート講習会等々を実施しながら、広く相談をしている。それから、先ほど出ていました道東脳神経外科、物忘れ外来、これは、方法としては、こういう道筋だということで、まずは、物忘れ外来の受診手続について説明をする。本人、家族の同意を得たのち、物忘れ外来申込書を作成して道東脳神経外科病院相談室へ電話連絡をしてFAXで送る。そして、相談室より、外来予約日時等を地域包括センター、もしくは本人、家族へ連絡していただく。そして、本人の受診を医療機関より医療情報提供書による結果報告、本人、家族への相談支援だということで、医療と包括や自治体がやはりどのように連携していくかということをある意味では、物忘れ外来で実施している。私たちの町として、介護者支援、あるいは認知症のさまざまな症状がある方にどんなことを今、総体としてやろうとしているのか。これは1点目で言いますと今申し上げましたように、かかりつけ医と認知症専門医というのは、これは連携強化、センター病院は日赤ですから、ここの連携の強化が1点目、2点目が家族と協力した介護者に対する支援を強化していく。これは支援者に対する介護者に対する支援、3点目は、家族会に参加しやすい体制づくりや家族会の活動を支援ということ。4点目に介護サービス関係者同士の連携強化、資質の向上ということを目指して実施しているということです。ちなみに私自身もオレンジのグリップを講習を受けていつもしていればいいのですが、木のほうをやっているのですが、グリップをして、受講を受けて、認知症というのは、こういうものだと。うちの職員も職場研修で講習を受けて、かなりの人数の者が受けているのではないかと思うのですが、職員も認知症というのは、こういうことだということを仁木さんを講師に迎えて実施したりしてやっているということです。それから、健康増進係、これは母子からいろいろ含めて町民の健康の中心的な役割を担っている保健師が今4名おりますし、それから包括支援センターで保健師資格を持っているのも3名ということで、この管内的には、非常にそういう点では、スタッフを充実しながら、そして、ケアマネージャーの資格も取っていただきながら、とにかく地域の受入れは、役場に来なさいと。極端な話ですよ。そして包括支援センターに相談していただきたい。それを支えるグループあるいは地域的な支援の連携をさらにち密なものにしていく。さらには、医療機関との連携をしていくといったようなことが非常にきめ細かな網の目のようなかたちをつくっていかなければなかなか難しい。それでも私自身の友人にもアルツハイマーの奥さんを抱えて、もう80歳になっても頑張って、自宅で胃ろうをやったり、いろいろなことを介助しながら頑張っておられる方もおられますが、本当に大変な状況だということは理解できますので、何とかそういう点では、質と質の深さと高まり、広がりを少しずつですが、実施するために今、包括支援センターを中心にしながら非常に努力をしているという状況でございます。

再質問 8番 西山由美子

今、私が本当は言おうと思ったのですが、まず、職員の皆様は、町民の暮らしを守るためにさまざまなお仕事をしていらっしゃる訳でサポーター養成にまずは職員、それから私たち議員も含めて講座を受けるべきだと思っていたのですが、職員で受けてはいるのですね。これは今後もすべての職員にお願いしたい。なぜかというと例えば、建設課で公営住宅を借りた人たちとか、いろいろなところで町民の方と出会う時に、やはり知識を持っているのと持っていないのでは接した時の認知度が違うと思うのです。そして、そのサポーターの養成講座、本当は今この時間に今日4時までやっています。今回、私も受けたいと思ったら、ちょうど議会の真っ最中だったので受けられないのですが、養成講座の仕組みというか、カリキュラムの立て方というのは、その自治体によって違うのではないかと思うのですが、違うがどうかちょっとよく分からないのですが、この立て方ですと日中でしかも講義が4時間です。4回の講義を受けなければ、先ほど町長が言った、別にオレンジのあれがほしいというのではなくて、資格がいただけないというか、もっと誰でも気楽にたくさんの人が養成講座に参加できる体制というか、講座の立て方というのか、それがまずは必要なのではないか。例えば、お仕事を持っていらっしゃる方も夜ならできますし、その辺をもう少し、よりたくさんの人が受けられるように今後組んでいただきたいと思います。まずは、この養成講座の目的としては、幅広くたくさんの人に認知症を理解してもらうということが目的ですから、この講座を受けた方が、さて地域で何をできるのだろうかというのは、また別な段階になってくると思いますが、私たちの町としては、今後その辺をどういうふうに、地域でどういうふうに守っていくのか。例えば、個人情報保護法というのがここで邪魔しているのかもしれませんが、各地域、町内会でもし、その地域に認知症の方が、あまりそこは難しいと思うのですが、地域で見守れるとしたら、その情報を提供できるのかどうか。これはとても難しいと思うのですが、その辺、言葉では地域での見守りとか、連携とか言いますが、先ほど町長が言われた病院との連携はとても素晴らしいことだと思うのです。だからそれをぜひ介護している人たちに情報ほしいです。本当に先日、私がお会いした方はまったく分からない。どうしたらいいか分からないと混乱していました。認知症というのがどういうふうにこれから進んでいくかということも分からなくてとても心配していました。そういう人がまだたくさんいらっしゃると思います。だから、先ほど言ったように丁寧にやはり幅広い情報をぜひ周知してほしい。そう思いますが、今後の考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

認知症の家族の情報を町内会やそういったものに知らせることができるかどうかというのは、非常に難しい。これはもう議員もご存じのとおりだと思います。先ほど言った物忘れ外来についても基本的には本人、家族の同意を得た後という原則がありますので、その点で言うとぜひご相談を役場に一般的な言い方で大変申し訳ないですが、やはり役場の包括にぜひご連絡いただいたりして、これが地域的な連携でどういう形で結びつけていくのかというのは、組織的にできるかどうかというのは大変難しいのですが、ただ認知症に対する理解を持った町民をより多く増やしていくということが大事なことではないのかと。それから、先ほど言っていたお昼ではなくて夕方に開いてほしいというのは、ごもっともという感じがしますので、これは物理的に今、うちの職員の状況の中でできるかどうかということもありますが、努力をさせていただきたいと思います。

再質問 8番 西山由美子

私自身がちょっと整理がついていないので、質問の項目に従ってと言いましたが、あちこちいってしまって申し訳ありません。先ほど、厚労省の出した報告書というのは、何回読んでもどうしても何か現場とあわない。そんな気がしてなりません。まだまだ先ほど言ったように一般の人の理解も進んでいないのに、そしてお医者さんの確保もまだまだできていないのに、また大都会とこういうへき地地域とは、また状況が違うと思います。それなのに1つの同じ方法で施策をとるというのがどうなのか。例えば、いち早く東京都では、本当に人数が多いということもありまして、特に、若年性のアルツハイマー病の人に向けたハンドブックも出されました。若年性、これはまた本当に先ほど言ったように老人性とまたちょっと違うのですが、このことに関しては、訓子府町の情報というのは、あるのでしょうか。これはこの会場にいらっしゃる約30、40人の中で、皆現役の方ですし、女性が3、4人しかいませんが、男性にとても多いそうです。ですから決して他人事ではないないのです。ある日突然自分の脳に何らかの変化が起きるということで、これは本当に若い人もぜひ知識として持っていかなければいけないと思うのですが、先ほど言ったのは、私たちの町で若年性の患者さんがいるのか、把握されているのかどうか、その点をお聞きします。

答弁 福祉保健課業務監 渡辺克人(福祉保健課業務監は2014年3月まで)

ただいま、ご質問のありました若年性の認知症の関係について把握しているかとのことでございますが、交通事故等による高次脳機能障害については、把握しておりますが、この部分については、把握はしておりませんというか、できない状態でございます。

再質問 8番 西山由美子

やはり将来においてというか、ふと周りを見渡した時に、誰がどうなのかということは皆さん以外と分かっているようで、人のことは見えませから、その家族の方と話した時も自分が介護している時は、自分のことで精一杯だったが、父親が亡くなって、ふと見渡すと夫婦で高齢になって介護している方が結構たくさんいるのだということで、やはりそういう地域の見守りは、情報の開示から少しずつ進んでいくのかなと思いますので、とりとめのないことばかり言ってしまいましたが、ぜひ行政として、役割をもう少し整理して地道に続けていってほしいと思います。ここで、最後にオーストラリアの方のアルツハイマーの患者さんが自らつづった心の中のことをちょっと言ってみます。彼女はこの病気になって、まず頭の中全体にぼんやりと霧がかかっていて、何をするにも大変な努力とコントロールが必要だ。大変な努力をはらわなくては、いつも間違ってしまう。まるで爪を立てて絶壁に張り付いているように感じている。すべてのものにストレスを感じやすくなると述べています。認知症の方は、すべて忘れてしまいますが、中にはその方が本当に大事にしている世界、音楽であったり、美術であったり、そういうものには、以外と反応を示したり、穏やかな心を保つことが治療にも役立つという話も聞きました。ちょっと中途半端なことになりましたが、これからまずは、認知症の患者さんの理解と介護する人の手厚い支援を行政の方にお願いしたいと思います。最後に町長からお言葉をいただいて終わりにしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

人間の社会が人生50年から、すでに男性で76歳、女性で80何歳まで長寿の国に成長することができたということの1つの具体的な例として、私たちは想像もできなかった認知症という、状況が今、世界的というよりは我が国、我が町においてもそういった状況が目の前の何とかしていかなければならない状況だというふうに私自身は理解しています。その点で言いますと行政はしっかり現状を把握する。そして情報を提供する。そして地域の人たちが手を取りながら、そして地域で支えあっていくような体制をやはり適切につくっていくということが私は必要なのではないかと思えてなりません。この問題については、なかなか逆に言うと把握することも難しいと渡辺業務監から話しておりましたが、その難しいだけに私は行政がなし得ることというのは、そういう情報提供と理解者を増やしていく。そして各関係機関等々の連携を含めて、より身近な支援者がそばにいるという体制をどれだけつくり得るかということがとても大事だというふうに思っておりますので、これは時間がかかるかもしれませんが、鋭意、職員共々努力してまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。

再質問 8番 西山由美子

すみません最後に1つだけ、その介護の方が言われていたのですが、介護をしてすごいつらかった時に、よつば会の方からお手紙をいただいて、それはその家族の方への独り暮らしだったために、そのおハガキをいただいたのだが、本人は全然分からないが、介護をしていた自分がとてもなぐさめられ、励まされて涙が出たよというお話を伺いました。やはりさまざまボランティアの組織との連携もすごく大切だと思いました。これで私の一般質問を終わります。

出典:訓子府町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる