訓子府町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月8日
財政健全化戦略プラン
2012年3月8日、訓子府町議会の一般質問で、佐藤静基議員が「財政健全化戦略プラン」について質問し、町長 菊池一春、企画財政課長 森谷清和が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤静基 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、企画財政課長 森谷清和
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 佐藤静基
2番、佐藤静基です。新年度の町政執行方針から「財政健全化戦略プラン」等について、今後も町民とともに財政健全化に努め、まちづくりを進めていくとございましたので、もう少し具体的に取り組み方について、伺いたいと思います。平成19年から多くの難題が山積するこの町の町政担当の舵取り役として就任され、今年で6年目となりました。平成19年6月に法制化された自治体の健全化法の指標では、当時からこの町は財政的に危機的な状況にあったため、財政健全が最重点課題であり、平成20年から26年までの7年間の「財政健全化戦略プラン」を策定し、特に、前半のこの3年間を「集中対策期間」として、支出を抑制し、増収策も実施するとして、収支改善に取り組んできたところであります。その間、町民へは財政健全化の必要性の理解と協力を求め、自らも積極的に行政コストの経費削減と各種事業の見直しを行い、国からの特別緊急景気臨時交付金等もありましたが、効率性の高い財政運営により、結果として、3カ年での目標値は達成されたものと考えております。しかし、依然として、町財政を取り巻く厳しい情勢は、今後も続くものと予想されていますので、残された今後3年間の健全化プランの取り組みについて伺いたいと思います。1として、「集中対策期間」の経過と現状について、どのように評価されているのか。その思いを伺いたいと思います。2として、厳しい支出の抑制により、財政は改善されてきましたが、一方の増収策が弱まって、現在、町は活力の低下の状況にあると思います。このことを大変懸念しておりますが、健全化プランの見直しの部分や再検討が必要との考えはないのか伺いたいと思います。3として、「財政健全化戦略プラン」をより町民に深く理解してもらい、より共有度を高めるために、より分かりやすく具体的に健全化の目標値を示してはどうか。次の点について、お示しいただきたいと思います。1つ目は、債務残高の減額の目標額、いわゆる借金の減らす目標額であります。2つ目は、基金の保有目標額、これは平たく言えば、貯金であります。以上の件について、伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま、佐藤議員から町政執行方針にかかわって「財政健全化戦略プラン」等に関し、3点のお尋ねがありましたので、お答えをさせていただきます。1点目の「集中対策期間の経過と現状をどのように評価しているか」についてであります。戦略プランを着実に実行するため、策定から平成22年までの3年間を集中対策期間と位置づけ取り組んでまいりましたが、健全化項目に着目した財政効果額で申し上げますと平成20年度では5,700万円、平成21年度で2億1,500万円、平成22年度では2億7,800万円となっており、平成20年度を除き、目標の2億円を超える効果が出ております。また、この間、地方交付税の増額、国の経済対策である地域活性化臨時交付金の効果なども加わって、この3年間で大きく収支が改善されました。さらに、このことにより基金積立も可能となり、一般会計の奨学資金貸付基金など定額運用分を除いた基金保有額をみると、平成19年度末で19億7,400万円、平成22年度末で27億1,900万円と約7億4千万円以上の保有額が増加しました。2点目の「支出の抑制により町の活力低下が懸念され、プランの見直しの考えはないのか」についてであります。確かに、支出の抑制だけにしすぎますと町の活力低下を招くことが懸念されますが、プラン推進にあたっては、単に削減するだけにとどまるのではなく、新たな事業の財源として再配分することや将来の財政負担に備えて基金積立てするなど、まちづくり面も意識して取り組んでおります。また、プラン策定時と現在とでは状況も変化し、新たな行政ニーズへの対応も必要となってきておりますので、町民生活や地域の実態などに十分配慮した中で、プラン見直しも検討すべきと認識しておりますので、ご理解願います。3点目に「町民が理解しやすいように、債務残高や基金保有額などの目標値を示してはどうか」とのお尋ねがありました。一般会計における地方債残高と基金保有額とのは、プラン策定前の平成19年度で48億9千万円ありましたが、平成22年度では27億2,700万円と約21億6,300万円改善されております。今後、よほど大きな借金をしなければ改善が進むものと見込まれますが、行政課題解決に向けた施設整備や施設の老朽化に伴う大規模な改修など、懸案事項も多く、気を引き締めて財政運営に努めていく必要があります。一方では、財政健全化は、町民の暮らしの水準、質を高め、経済社会の活性化など、まちの維持発展のためのものであることを町民の皆さまにご理解いただくことは重要なことであり、基金のうち、特に財政調整基金及び減債基金と地方債残高といった、貯金と借金のバランスなどを目標値として示すことも前向きに検討させていただき、町民のまちづくりに対する意識の後退や町の将来性に対する町民の夢や希望が失われないよう配慮してまいります。以上、ご質問のありました3点についてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 2番 佐藤静基
1点目につきましては、非常に3年間の数字を含めまして丁寧に答弁をいただきまして、私のここまで調べた数字とまったく同数であります。いわゆる当初7年間で12億円という数字を単純に割りますと年間1億7千万円ずつで12億円になる訳ですが、この3年間というのは、それをオーバーするといいますか、1億9,700万円ということで、最初に申し上げましたように、見事な目標達成であろうと私は思っております。町長は1期目4年の終わりに町長の掲げたマニフェストの評価をどうですかという議員の質問に点数をつけたら80点という点数をつけられました。私はもう少し低いのかなと思ったのですが、非常に自信たっぷりな数字で本当に頼もしく思いましたし、特に、そういうことを頭に置きながら、この健全化プランの行方を考えた時に、この3年間の集中対策期間というのは、町長の挙げたマニフェスト以上の採点評価をされているならされてもいいのではないかというほど、私は町民の一人として、町民もしてやったりと思っていると私は考えております。それから、2点目ですが、平成19年に国も健全化法によりまして市町村の財政状況が大きく報道された時点でありました。訓子府の財政が広く町内外に知ることとなり、その後、町民は、あまりにもそういうことが浸透したというか、新聞にも大きく出たこともありますので、町民は町にはお金がないからとあきらめ感が先になって元気がないような、この3年間であったように感じておりました。しかし、今、町長の答弁にもありましたが、24年度予算では、3年間の財政状況の好転の兆しにより、事業再開の方向に徐々に向かっていることが、予算書を見ても理解できますが、今後の国や特に道の財政状況では、これからもさらに財政については、慎重な見極め方が必要と思いますが、あえて農業、商業も町全体が弱体と言いますか、力を落としている中で、今後の3年間は我慢から期待のできるようなプランの見直しの考えが必要だと私は考えております。そこで、最初に挙げた年間12億円の収支改善目標額を緩和する。もう少し緩めてはどうか。私の思いとしては、どうもこのままでは町がだんだん小さくなっていく。今後の3年間が心配されます。改めて、この7年間、残りの3年間ですが、12億円の改善目標というのは、このまま進めていくのか伺いたいと思います。
答弁 企画財政課長 森谷清和(企画財政課長は2012年9月まで)
今、平成20年から26年度までの財政健全化戦略プランの目標効果額12億円の関係で、これについて、少し緩めてはどうかというご質問がございましたが、これにつきましては、健全化プランで財源を例えば財源を浮かした分を他の施策、新たな施策に振り向けるだとか、そういったことも含んだプランということで、あえて財政健全化プランではなくて、財政健全化戦略プランと戦略を入れさせていただいた経過がございます。今ここですぐ12億円について、緩めないことの回答は非常に難しいのですが、そういった一方で削減なり、増収を図った分をより効果の高い町の発展にするような政策に振り向けるだとか、そういったことを考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 2番 佐藤静基
方向としては、私たちは理解できます。そこで3つ目にあげた執行方針の今、町長の第一答弁されました。7番目の約束で、行政改革で具体的な成果を数字であげられました。これは19年度と22年度の決算を比較しての数字であったと思います。そこで当時、新聞に健全化法ができてから、町が少し借金が多かったものですから、いきなりその法に当てはめますと18%を超えると少しお金を借りる場合に、ある程度の計画を立てて許可を得なければならないという段階が18%で、その当時は、18.8%でした。それが今言われましたように訓子府の場合は、実質公債費率は22年度は14.8%であります。単純にこの数字は、どのような位置を示すかと言いますと22年度の全道の実質公債費率、144町村の平均は15.7%であります。これをみてもあれだけ比率が高い、借金の多い町だという、私はこういうところに携わっていますから、特に強く感じたのかもしれませんが、そういうことから言いますと非常に改善の経過が数字でもはっきり表れていると思いました。地方債残高も先ほどお話あったとおりです。基金積立も31億円に改善されました。ここで3点目に質問で答えを期待したのは、健全化の目標というのは、取り方によっては、青空天井の底なしだというのは、基金はいくらまで積立てたらいいのか。確かにバランス的に問題がなければいいのですが、借金はどこまで減らせばいいのか。具体的にはなかなか分からない。私らはこういうところにいますから、ある程度の単純に町民の目から見れば、貯金と借金のバランスですから、おおよそ検討はつきますが、そういうものが直接、町民に分かりやすい数字で示していただければ、非常に町民が、ここまできている。そうするとこの部分は余裕ある。その余裕の部分が、町長が非常に期待し、町の声として、まちづくり委員会などで具体的論議をされる1つのテーマとして、私はまちづくりの中で、そういう財政健全化の中で、もしかしたら、これくらいの金は余裕があるから、皆さんどうですかという話し合いもできるのかというような気もします。例えば、私の家族は6人ですが、例えば、家が古くなって、もう50年もたったからとにかく私の元気なうちに新しい家に入りたい。息子が経営者ですから、そう考えたとする。自分の娘もここから、新しい家から嫁に出したいと思った時に、家族は大きな目標がある訳です。そういう時に例えば、町の財政が分かりやすく、基金がこれだけになって、借金がここまでくれば、ある程度の目安があってと分かりやすいと思うのです。それで今回の3点目にあげた数字というのは、地方債の残高が、借金の残高がどこまできたら、大体、5年先、10年先というのは、いろいろな状況の変化がありますから、はっきりは言えないと思いますが、このぐらいの借金であれば、訓子府は当面安心ですという数字の金額。基金であれば、これぐらいの数字が理想だと思いますと言えば、非常に分かりやすいのではないか。もう1つ例にとりますとかつて私が農協の組合員であった頃、組合員の安定した経営を目指すのに分かりやすく個々の農家に担当する職員がいまして、貯金と借金のバランスを基本としていました。分かりやすく言えば、健全な経営というのは、借金と貯金が少なくともこれはバランスがよければ良いという意味であります。それから組勘制度になってから、営農貯金として、強制的ではありませんが、極力、継続するための経営として、営農貯金というものを勧めるというか、させました。今はよく分かりませんが、私がいた頃は、多い人は1千万円ぐらい積んでいました。平均しますと今は500万円ちょっとと言っていますから、ほかに貯金があるのでしょうが、そういう安定の目安として持っているということが非常に分かりやすいのではないのか。このことを考えた時に、やはりそういう目安があるというのは、これからの町の財政を町民と共有するということになれば、3年の経過の中で時期が少し早いのかもしれませんが、そういう考え方を期待していたのですが、この点について、数字を出すのは難しいでしょうか。
答弁 企画財政課長 森谷清和(企画財政課長は2012年9月まで)
回答でも申し上げましたが、町民の方も理解しやすい、そういう目標を出すということ自体については、非常に今回の質問を受けまして大変参考になったところでございます。その目標の根拠をどこに置くかということなのですが、仮に例えば、基金であれば、今年で言えば大体、予算を組むのに一般財源でいえば、31億円が必要になる。地方交付税、地方税等の一般財源の確保見込額というのが、大体29億円ということで、この差引分の2億円、例えばこれを仮に10年間のスパンで考えた場合には、2億円掛ける10年間ということで、20億円ということで、現時点で財政調整基金の保有額が大体16億円ということになれば、さらに4億円の積み増しを例えば仮に目標に設定するということも考えられるかと思います。また、地方債残高ですが、23年度末の残高で申し上げますと50億5,700万円、四捨五入しますと51億円ということなのですが、これを例えば26年度末で40億円前半ぐらいの目標値を設定し、と申しますのは、地方債の償還額のうちの大体40%から50%の間で変動するのですが、それぐらいが町の実質的な負担額ということになります。ですから40億円前半でいいますと大体20億円程度かというようなことで、基金20億円、地方債の実質負担額20億円というような、そういった目標の設定の仕方もあるのかなと。実質で地方債は今申し上げましたが大体43億円ですとか、44億円程度ぐらいというような目標の設定の仕方もあるかと思います。誰もが分かりやすいような根拠付けをしながら、目標も検討させていただきたいと思います。
質問 2番 佐藤静基
私の質問が当初からいろいろ考えていくうちに、これはおそらく数字はそういう公開等になるなということは覚悟はしたのですが、町長がよく、いろいろなお話の中で、今、まちに何が必要なのか。何を優先しなければならないのかという話を時々、優先順位について、話をされることがあります。23年度からまちづくりの考える会、ちょっと名称を忘れましたが、その会が制度が非常に変わりまして、この間はじめて行った時にもやはり話のやり取りが分かりやすいと言いますか、町長あるいは担当課から具体的な協議内容について示されるものですから、非常に論議がスムーズになると思って見ていました。できればなじむまで、おそらく続けられるでしょうし、私も続けるべきと思いますが、その考えの中で、やはり住民のそうそうたる29人のメンバーがあそこにいて、この人たちなら相当やはり地域のことも我が事だけでなくて日頃からそういうことに関心のある方だと名簿を見て思いました。そこで、できれば今お話した財政の状況で、数字では、なかなかこれは借金がいくらで貯金がいくらと言っても、現状そうですと言っても、目安としてだけで良いと思うのです。これが具体的にどうだから、そのことが狂ったからおかしいではないかと責める問題はありませんし、先ほど町長の答弁にありましたように、これは非常に流動性のあるものですから、その中で、いろいろ内部で検討されて、事業の取り組み、とりあえず残りの3年間の中で、これとこれとこれはやらなければならない。そして優先順位は、町としては、こういう順位で考えている。そして予算はこれぐらいで足りない分は過疎債か何か使ってやるというような具体的な話をしていただくとまちづくりのほうからも「それよりももっとこちらのほうが急ぐ」といろいろな幅のある論議が具体的に出てくるような気がするのです。ですから、まちづくりのプランと財政健全化プランというのをできれば、より分かりやすく進めるためにも、今言った事業の内部検討で具体的な、これは目標年次で良いと思うのです。こういうことを考えていると論議をしていただくようなことを考えたらいかがなものでしょうか。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私も含めて私ども職員もできるだけ分かりやすい資料、今年の資料を見ていただいたと思いますが、この新しい事業のこの部分ですが、私はこれも昨年から見たら数段進歩してきている。そして今回のこのグラフ、かなり専門用語がまだ多いですが、グラフも含めたこの提示の仕方というのは、これもまた数段進歩し、私自身が企画財政課を中心に、分かりやすい資料づくり、分かりやすい言葉を使って、それを町民のまちづくり推進会議にかえしていく。そのことは今、佐藤議員が言われたように、逆に町民の声を具体的にさらに発展したいろいろな提案につながっていくのではないのか。これはまったく議員の言われるとおりでございますし、私自身もそのように考え、職員も今、努力しているところでございますので、財政は決して一部の方だけのものではなく、まさに町民自身のものだというように私はとらえておりますので、そのように考え、これからも順次進めていきたいと考えています。またあると思いますので、ちょっとこの辺で答弁を控えます。
質問 2番 佐藤静基
ぜひ、この健全化プランがここまでなったというのは、町長の運が良かったというか、運を持ってきたというか、それはあなたの力だと私は思っていますし、この積み上げた数字というのは、やはり町民が我慢をした結晶だと私は思っております。よく不満がなく、我慢をしてくれたなと。特に事業は相当大きく減らしておりますから、町が小さくなるというのは、やはり大きなスーパーがなくなってみたり、老舗の店がシャッターを下ろしたり、あるいは最近、事情があって病院が1つになった。これは一般町民からみれば、やはり、そういう減少が見える訳ですから、せっかくここまできた健全化プランが非常に好転しておりますので、そういう思いの中で今、町長が言われたように、財政は町民のものですから、どうぞひとつ大事に使っていただきたいと思います。