みんなの議会

訓子府町議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日

行政運営に関わる財源確保と住民生活支援の施策について

2011年12月14日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「行政運営に関わる財源確保と住民生活支援の施策について」質問し、町長 菊池一春、町民課長 佐藤純一、農林商工課長 佐藤正好が答弁しました。

質問者
上原豊茂 議員
答弁者
町長 菊池一春、町民課長 佐藤純一、農林商工課長 佐藤正好

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 上原豊茂

10番、上原です。通告書に従いまして私の一般質問をはじめさせていただきます。質問は、1点であります。行政運営に関わる財源確保と住民生活支援の施策についてであります。国の基本方針が揺れ動く中で、地方自治体への交付金・補助金政策の見通しが極めて不透明な状況にあると思います。また、町の事業所の廃止・縮小などによる人口減を含む歳入の減少は、町の財政に影響を与えていくものと思われます。加えて、町税・使用料等の未収状況も大変気になるところです。歳入の安定的な確保は、行政運営の中で住民生活に関わるサービスの充実に大きく影響すると考えます。政府が参加表明をしたTPP参加への賛否は、意見の分かれるところですが、町としては、大きなダメージを受けると思われます。さらには、年金制度の改悪や消費税の増税が実施されると住民の日々の生活に直接負の影響が出て、生活環境の悪化は避けられません。このような状況で、町民は、町が行うさまざまな施策に期待するでしょうから、町が担う役割は、さらに大きくなると思います。これらの思いに応えるべく基本的方向や具体的施策を明らかにするべきと考え、町長の所信を伺いたいと思います。1点目は、町の財政に関わる国や道の予算見通しと当町事業計画遂行に向けての今後の取り組みについてであります。2点目は、町の財政に関する税・使用料の恣意的し い て き未納者への対応について。3点目は、環太平洋連携協定への参加・年金制度改革・消費税増税による町への影響をどのように想定し、町として対応をどのように考えているのか。4点目は、生活困窮者への支援施策について。この4点について、町長の考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

おはようございます。それでは、上原議員からご質問のございました「行政運営に関わる財源確保と住民生活支援の施策について」について、4点にわたりお尋ねがございますので、答弁をさせていただきます。1点目に、「町の財政に関わる国や道の予算見通しと町の事業計画遂行に向けての今後の取り組み」についてのご質問でございます。まず、国の平成24年度概算要求につきましては、東日本大震災への対応に追われたため、例年8月末までの期限を9月末までと1カ月延期するなど、予算編成作業が遅れ、現時点で地方財政計画、北海道開発予算などが明らかになっていない状況にあります。地方財政に関しては、国の財政運営戦略に定める中期財政フレームにより、地方の安定的な財政運営に必要な地方の一般財源の総額については、平成23年度の水準を下回らないこととしており、概算要求段階における平成24年度地方財政収支の仮試算では81兆9千億円と前年度を6千億円下回っているところでございますが、子ども手当の制度変更の影響分などを差し引くとほぼ前年度同額となっている状況でございます。ただし、東日本大震災に係る地方の復旧・復興財源が別枠で果たして確保されるのか、本年度は前年度繰越金として、1兆円ありました地方交付税特別会計において、震災対応で特別交付税措置が実施されたことなどにより、次年度への繰越金が見込めない中で、地方交付税の財源が十分確保されるのか、そのことによる地方への影響が懸念されるところでございます。北海道は、平成22年度決算において、借金返済の割合を示す実質公債費比率が24.1%と全国ワーストワンで早期健全化基準すれすれの危険水域にあり、歳出の削減を中心に予算編成にあたるなど、厳しさが増していますが、地方交付税や国庫補助制度など国の予算とも連動しており、不透明な状況にあります。当町の事業計画遂行に向けての取り組みにつきましては、投資的事業あるいは新規のソフト事業などに関しては、総合計画実施計画により事業計画の調整を行っているところでございます。今後は、国・道の予算がさらに厳しくなることが予想され、また、地域主権改革が進む中で、財源確保をしっかり行い、起債償還や維持管理経費など将来負担も見据えた中で、事業を選択実施してまいります。さらに、まちづくりの視点にも立って、必要性の高い施策をより効率的かつ効果的に進めるため、戦略性をもって計画の遂行にあたることとしておりますので、ご理解賜りたいと存じます。次に、2点目の「町税や使用料の恣意的し い て き未納者への対応について」というお尋ねですが、町税や使用料の未納者に対しては、積極的な接触に心掛け、納付を 促うながしているところですが、恣意的し い て きな未納者がいるのかどうかの見極めは難しいところです。悪質な未納者と思われる者に対しては、預金調査や就労先への給与照会などを行うなどの対応を行っており、町道民税にあってはオホーツク総合振興局北見道税事務所との連携により未納の解消に努めているところでございます。今後においても、町民の皆様に税や使用料などに対する不公平感を持たれることのないよう対応してまいります。3点目に「環太平洋連携協定への参加・年金制度改革・消費税増税による町への影響と町としての対応をどう考えているのか」とのご質問がございました。環太平洋連携協定、いわゆるTPP問題に関しては、議員もご承知のとおり21に及ぶ交渉分野があり、交渉によっては、輸入農産品の関税撤廃による農業及び関連業種など地域経済への影響だけではなく、原産地規制や遺伝子組み換え作物の表示の見直しなど国民生活にとっても多大な影響を受けることになります。町でも今年3月には、東京大学大学院の鈴木宣のぶ弘ひろ教授を迎えての特別講演、11月には町制60周年を記念して、経済評論家の内橋克人か つ と氏を迎え講演会を開催し、TPPの問題点や影響について、町民の皆さんと一緒に理解を深めてきたところでございます。また、年金制度改革・消費税増税に関しては、政府・与党において、給付と負担のバランスを前提に、年金改革、子ども・子育て支援、医療・介護サービスなどの社会保障分野の制度設計を行う一方で、安定財源確保のため、消費税率を引き上げるなど社会保障と税の一体改革に取り組んでおりますが、現時点で税率や引上げ時期などは、具体的に明示されていない状況にあります。このため、具体的な影響について申し上げる段階にありませんが、いずれにしても、町民の生活を守り、福祉を後退させないという私の基本姿勢は変わりませんので、状況に応じて町村会やオホーツク圏活性化期成会などを通じ、あるいは町を代表して国に直接、改善などを求めて行きたいと考えているところでございます。次に、4点目の「生活困窮者への支援施策」についてお尋ねでございます。人間、誰しも健康で豊かで平穏な生活が送れることを願うものであると思いますが、長引く景気の低迷により、会社の倒産や事業縮小等によるリストラ等により、安定した生活を営むことが難しくなる状況もあるかと思います。そのような時に不幸にして、突然の事故や病気により、医療費が嵩かさみ、さらに生活を圧迫することが考えられるところでありますが、そうした一時的な医療費の手助けをするための制度として「生活困窮世帯に対する医療費の一部を助成する要綱」を定めております。この要綱は、「生活困窮者に対し、医療費の一部を助成することにより、健康で豊かな生活水準の維持と自立を助長し、併せて福祉の増進に資することを目的」としているものですが、対象者につきましては、「当該年度の町民税非課税世帯で、居住の用に供する土地及び家屋以外の不動産を保有しておらず、町税等の過年度分の未納額がない世帯に属する方」となっております。助成額につきましては、保険給付の対象となる医療費から「入院時食事療養標準負担額及び高額療養費」として支給を受けることができる額を除いた医療費で、診療月ごとに高額療養費自己負担限度額の2分の1を超える額について、助成するものでございます。具体的に金額で申し上げますと国保加入者で70歳未満の人の場合で、町民税非課税世帯の自己負担限度額は35,400円でありますので、その2分の1の17,700円を超える額が助成の対象となるものですが、例えば、保険給付の対象となる医療費から「入院時食事療養標準負担額及び高額療養費」を差し引いた金額が、30,000円の場合は、自己負担限度額の2分の1の17,700円を超える額が対象となりますので、12,300円の助成をすることになるものでございます。この制度につきましては、平成10年4月1日から施行されておりますが、助成の実績はないところであります。その要因として考えられますのは、相談される方につきましては、町税等の滞納がある方ばかりでありまして、この要綱の要件に合致しないことによるものと思われますが、相談の内容によりましては、生活保護の相談として受け付け、場合によっては保護申請につなげる対応をしているところでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上、お尋ねのありました4点につきましてお答えをいたしましたので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

質問 10番 上原豊茂

ただいま、私の質問に対する回答をいただいたところでありますが、まだまだ国も含め、不透明な部分がたくさんある訳であり、これといった明解な回答はできないと思いますが、いずれにしても訓子府町の事業計画等については、それなりに進めていかざるを得ない状況と思っております。そのような意味では、この予算確保が、最大の条件になってくると考えております。その辺から考えますと例えば、今1つひとつの事業に対し、計画的な年次を提示しているものもありますし、将来、これをしなければならないとの提案がなされている部分も多々ある訳であります。これらに対し、例えば、予算が先ほど町長の回答にありましたように極めて不透明、まず、道の財政状況のひっ迫さから、なかなかその関連する国の補助金等を持ってこられないことも出てくると思います。そのような状況になった時、うちの町の事業計画をどのような形で選択していくのか。その選択の方法について、例えば、まちづくり推進会議なるものを諮問機関として持っている訳ですが、その中で、例えば、調整していくのか。もっと別な形で町として、町民の理解を得ながら、その事業遂行の選択をしていくのか。その辺について、どのような手法をとっていくのかをお聞かせいただければと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

私は、地方自治体の政策の優先順位は、憲法で定めている25条と26条に掲げております1つは、生存権の問題、そして、教育を受ける権利を国はそれらについて、責任を負って進めなければならないことが明記されておりますので、地方自治体においても、それは例外ではない。すなわち、町役場の基本的な仕事は、第一義的に人々、町民が生きていく上での生存権を可能な限り確保することと教育を後退させてはならないことが一義的な問題である。その次に出てくるのが、産業や環境やさまざまなものを可能な限り町民のために、町民の生活の暮らしの向上のために施行していくのが、私は、地方自治体の役割ではないかとまず第一義的に考えております。2点目に議員からもご指摘のように国の状況、しかも北海道の財政状況は、全国でナンバーワンの悪化の状況をたどっているは、今さら申すまでもありません。それは、私どもについても、いろいろな状況が出てきております。例を2つあげさせていただきます。1つは、私が、町長就任以来、農業に基盤整備事業、土地改良事業は、極めて大切ということを訴え続けております。農業の総額予算がTPP問題やいろいろな状況があるにもかかわらず、平成20年度の自民党政権時代、2兆6千億円、それ以来、2兆5千億、さらには、民主党政権になってから、2兆4,500億円、2兆2,700億円、今、24年度の概算要求では、2兆3,200億円等々のおおよそ2兆5千億円を推移している状況でありますが、この基盤整備事業には、かつて平成21、21年度に国の総額予算で5,772億円あったのが、今年、平成24年度の予算要望枠でみても2,222億円の状況ですから、半額以下になっているということです。これは、従来、5年単位で畑総事業の暗渠あんきょや明渠めいきょなどの事業をやってきたものが、今後15年かかることが財政的な状況から明らかであります。かつては、先生方にお願いし、予算を確保すれば何とかやれた時代から、もはやそのような状況ではない。今、第3期の畑総事業が平成23年度をもって、おかげさまで終了することがほぼできそうであります。24年度に計画、25年度からの実施でいきますと北海道庁は、1年あたり10億円をマックスの金額としておりますから、うちの町の第4期の農業基盤整備事業は、おおよそ60億円の計画として、農家の方からの希望調査が今あがってきております。それを10億円をマックスでいきますと大体、6期成会をつくっていかなければならないという状況であります。それは、60億円ですから、10年間でやることになりますと最終的に完成するのは、今年が平成23年度ですから、14年後、平成40年度にならなかったら、最終的に今計画であがっている川南地区等の基盤整備事業はもうできない状況でありますから、昨日の道新に出ていますように空知等々の状況の中では、もう国や道の待てない。自分たちで暗渠あんきょの整備や何かをやらなければならないことが、もう現実の問題として、出てきていることは、そこのその地域の問題ではない。先般の民主党の政策懇談会においても私は、各市町村長とともに特に、この例を具体的にあげ、政府へ予算の確保を明確にすべきであり、もっと積極的にやらないといけないことも含め、提案をしているところでございます。さらに、もう1点言いますとこのような事業規模ではございませんが、例えば、今、補正予算であげさせていただいている児童センターであります。これはおよそ1億円の経費がかかると試算しておりますが、その補助額が4千万円であります。国、道をあわせてです。北海道の予算は、およそ、その半分の2千万円ですが、この2千万円の予算も単年度ではなくて、2年度に分けてほしいことを総合振興局から私に先般、幹部が来て申し入れをしていきました。児童センター施設を24年度に建設し、25年度にオープンしようとしている時に、24年度、25年度の2カ年で工事を行い、26年度開設になるとその次の年は、例えば特養の増床、あるいはケアハウス等々の建設等も含め、今、第5次介護保険計画で検討してもらっているところですが、これも遅れてしまう。私の任期中にできるかどうかも分からない状況が起きてきている。私は、道の幹部職員の方に、その考え方はお返し申し上げ、このままでは、地方自治体で施設計画ができない。たかだか2千万円なり、4千万円の補助が満額つかないような状況であれば、地方自治体として、極端に申し上げますと船舶振興会等々もこの間、行ってまいりましたが、頭を下げてでも財源の確保をしていかなければならないのではないかと道庁にもう一度再考願いたいとお伝えし、帰っていただきました。後日、返答として、慎重審議の結果、保健福祉部としては、24年度の単年度でできるように最善の努力をすると回答をいただきましたが、非常に難しいことは、今、福祉の例も一例としてあげましたが、これからの町政運営の中で、財源を確保することは、非常に難しい。しかし、おかげさまで副町長から基金残高を申し上げましたが、およそ全部の基金を含めて、30億円にいたりました。これらの基金を無駄遣いは、もちろんすることはありませんが、計画的に自主財源を確保しながら、そして、計画的に町民生活にマイナスにならないような施策を着実に、今まで5年かかってやったものが若干増えることがあったとしても、期間の延長があったとしてもやっていかなければならないと考えているのが、基本的なスタンスであります。それからさらに、財政状況が切迫している中で、どのような形で、その選択をしていくのか。これは、今まで実施しておりました地域懇談会、各地区を4地区に分けたり、来年度からは少し財政も検討しておりますが、むしろこちらから各町内会、実践会の単位会に出かけて行く。その中で意見を集約しながら、各地域懇談会、あるいはまちづくり推進会議で議論していただき、そして、優先順位を一層具体的なものにしていく必要が出てきているのではないかと感じておりますし、最終的には、立法機関であります議会の同意を得て、計画的に総合計画へ基づく仕事を進めていくのが基本的な考え方でございますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 10番 上原豊茂

ただいま、1つの町長の思いと言いますか、これからの取り組みについての考え方を示していただきました。私は、今町長の話を聞いて感じたのですが、町民にとって、いろいろな情報がきちんと伝わっていない中で、今、先ほど言いましたいろいろな事業計画を示している。当然、例えば先ほどありました農業基盤整備等についてもそれなりの期待を持っている訳です。その中で、個々、住民が自分の将来に向けてのいわゆる生活設計といいますか、そのようなものも持っていると思います。今の時点で、いろいろな状況を正確に町民へ伝え、その事業の取り組み状況、これからの展開についての状況説明などをきちんとしていく。先ほど出ていましたが、出向いていろいろ町民の意見を聞き、その方向性を模索していく。まさに、ここに座っているのではなくて、町民にきちんと伝えていく手法をこれからさらに深めることが大切ではないかと思います。その意味では、今、最後に言われたような手法も含め、また、ここに列席されている課長たちも含め、しっかりとそれを受けとめながら、町民と向き合っていただきたいと思います。時間があと30何分ですから、次にいきますが、税金をはじめ、使用料、負担金等々に関する未納の問題であります。確かに、今回の決算審査特別委員会でもいろいろな状況の説明を受けました。その中で、本当に生活環境の悪化によって、いかんともしがたい苦しい思いをし、未納の状況に陥っている町民、住民がたくさんいることも事実でありますし、そのような説明を受けました。しかし、中には一般の方で、そのような状況に陥ってない、人と同じような生活をしながら、町民税、国保税、また、その他の使用料、負担金について、未納となっていると思われる方もいるとの説明を受けたところであります。その点からしますとこの人たちに対して、この人たちは、恣意的し い て きに未納の状況をつくっている人たちについて、毅然き ぜ んとして、やはり対応しなければならないと思います。今、前段であったように非常に財政が悪化している国、道、そして各自治体の中では、少なくても納めてもらえる状況の中では、しっかりと納めてもらうことが大切と思う訳であります。その点で言いますとこの状況把握をしっかりしていくことが大事と思うのですが、今の段階で、例えば町民税で言いますと町民税、固定資産税、軽自動車税も含め、現年度分で682万2,742円の未収がある訳であります。また、国保税については、現年度分で626万2,906円となっております。これは、単年度分でありますから、滞納分も含めると大きな金額になるのは当然のことであります。その点からしますとやはり払ってもらえる状況の方には、きっちりと払ってもらう。そのような対応に対しての考え方、姿勢、また現在行っている状況について、説明いただければと思います。

答弁 町民課長 佐藤純一(町民課長は2014年3月まで)

ただいま、税や使用料の滞納者に対する対応とのお尋ねでございますが、現実問題として、非常に厳しい状況であると実感しております。現年度分で大体徴収率が平均98%であると考えておりますが、一方では、現年の未納分600万円程度と今お話がございましたが、現実に、この滞納の累計が現在で、はっきり申し上げまして滞納の累計、4税あわせまして、7,420万円になっているのが実態ございまして、本当に、これをこのままに置いておくことが本当にいいのかという問題がございますが、ただ、現実問題として、差し押さえまでいけるかという実態もございますし、ただ、町民の皆様の不公平感を持たれることがないようにという部分で行けば、税の担当としては、毅然き ぜ んとした対応をとっていきたいと考えてございます。

質問 10番 上原豊茂

今、担当課長から毅然とした態度をとっていくと意志表示がありました。当然、このような問題になりますと本来、取り立てでなくて、自ら税金を納める姿勢が当然と思います。その部分で支払をせまられる側からすると職員に対するいろいろな反発といいますか、あいつは、というような話が出てくると思いますし、現実にそのような表現も耳にしたことがございます。その点でいきますと私は今なぜこのことを取り上げるかと言うとその取り組みをしなければならない状況の中で、職員が自分の職務として動いている。それが悪者扱いされるようなことがないように、やはり町民皆が状況をきちんと認識していく。それは違うのではないかとそこでその職員に対する批判に対し、町民の中からきちんとフォローしてもらえるような環境づくりが、私は大事だと思います。そのことが税の収納率アップにもつながっていくと思いますので、この手法については、極めて難しいと思いますが、どうか今、私は、あえて滞納の累計額は言わなかった訳です。あまりにも金額が大きいものですから、言わなかった訳でありますが、課長からお示しをいただきました。今、示されたような状況を町民がきちんと把握することも私は、大切であると思うのです。確かに不公平感、あなたは納めている、納めていないという問題も出てくるかと思います。その状況も含め、お互いに認識していくことが、これから環境悪化が予測される中では、本当に大切なことと認識していますので、その 意味で、今後、そのような情報提供も含め、町民に対する取り組みをする考えがあるのか、ないのか、その辺をお聞かせいただければと思います。

答弁 町民課長 佐藤純一(町民課長は2014年3月まで)

税の滞納に対する実態を町民にお示しするとのお話と受け賜りましたが、本当に正直、税を担当する者としては、そのような実態があることを皆さんに知っていただきたいですし、また、今、議員が言われましたように正直、徴収は、職員にとって、大変な業務であると認識しておりますし、実際、苦労しているのも現実でございます。その部分では、議員がそのように職員に対する職員の苦労をご理解いただいている部分でいけば、ありがたいことと思いましたし、先ほど言われましたように、実際、滞納の実態もございますし、ただ、この中では、議員ご心配のように、本当に生活に困窮されている方も中にはいらっしゃる部分も考えながら、ある意味、慎重に扱いながら、厳しくしなければならないところは毅然き ぜ んとした態度で対応していきたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 10番 上原豊茂

課長が言いましたように非常に難しい案件と私も認識しております。ただ、1つあるのは、これだけ財政がひっ迫している状況の中で、前段申し上げましたようないろいろな事業の遂行も含め、行政運営にいろいろな支障が生じてくることも、やはり町民として、認識しておく必要があることから、このような提案をさせていただきました。私どもは年に何回も予算、決算に関しても職員の方々からこの未収の状況についての説明を受ける機会がございます。その中では、職員の姿勢、また、住民の置かれている状況も周知している訳ですが、一般の方々については、なかなかその状況の周知ができない中では、ややもすると町民同士で揶揄や ゆしあうというようなことも起きてくると思う訳です。その意味では、行政側がきちんとした情報提供、要するにこのような状況があり、この数字が出てきていることも示していく必要があると考えますので、その機会があれば、公に広報へ折り込むことは難しいと思いますが、その情報提供も折に触れてやっていただければと思います。それでは、次の件でありますが、先ほどの説明にもありましたように、非常に、まだ国で定まった方向が出ていない点からしますと極めて議論のしづらい案件ではありますが、私が心配するのは、例えば、全部この質問内容に関連している訳でありますが、TPPの問題について考えれば、当然、農業ではなくて、いろいろな関連産業も影響を受けていく。そこで働く人、いわゆるそのことをもって生活を営んでいる住民にとっては、大きな打撃を受ける。今の生活環境の中でも、例えば、農業で言いますと何かの価格が高ければ、すごく農業の納税状況が良いと感じる方もいると思いますが、現実、二極化していると私は感じております。その意味では、本当にこれから起きる変化によって、多くの町民が生活悪化の方向に進むことも考えられるのではないかと思う訳であります。その意味からしますとこのTPP等におけるダメージをしっかりと受け止めていく。そのことも大事であると思いますし、もしここで、これは難しいのかもしれませんが、TPP参加による訓子府町の農業生産なら農業生産でもいいですが、影響試算額がもし出ていれば、示していただきたいと思います。今日の道新にも出ていましたが、アメリカが漁業に対する補助金を全面禁止するようにと提案をしてきたとの記事がございました。おそらく今後、農業やほかの業種についてもそのような姿勢でくると考えますとこれに対する対策をしっかり持っている必要があると考えますが、その辺について、何らかの方向が示されるのであれば、示していただきたいと思います。

答弁 農林商工課長 佐藤正好(農林商工課長は2012年9月まで)

ただいま、TPPによる本町の影響試算額が出ていればとのお尋ねをまずいただきました。影響額につきましては、平成22年11月の臨時町議会での招集挨拶の中でも町長から触れさせていただいたものがございます。基本的には、国、あるいは北海道で示しているルールに基づいて積算したものでございますが、影響額の合計では、32億8,500万円と試算をしております。内訳を若干申しますと米につきましては、生産量の9割が減少することで、4,300万円。小麦については、壊滅的な影響があるとのことで、3億6,700万円。てん菜につきましても壊滅的とのことで、5億3,900万円。生乳につきましては、飲料向けではない訓子府町の生産量は大幅減になるとのことで、20億7,200万円。そのほかに肉用牛等で、2億6,400万円の試算が出てございます。ただ、これにつきましては、あくまでも単品ごとでございまして、実際には、輪作体系にも影響し、当然すべての作物に影響していくと考えています。この中には、玉ねぎなどは入っておりませんが、当然、玉ねぎも影響してくることが想定されます。また、議員からお話にありました農作物に関連する産業にも多大な影響がでることも予測されますが、例えば、集荷の販売業者、運送業者、製糖工場などもございますが、この先ほど言いました32億8500万円の中には入っていないということでございます。2点目でお尋ねのありました他の業種の対策部分でございますが、現時点では、まだ具体的な検討、協議なりはしてございませんので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 10番 上原豊茂

TPPの問題も大きな問題であります。最近、テレビ等の報道によく出てくる消費税、年金改革の問題等がからんでくる訳ですが、消費税の関係でいきますと10%上がることによって、うちの町の低所得者の方々にどのようなダメージを与えるかを想像すると非常に、この人たちが食べていけるのかと命を守っていけるのかが頭に浮かんでくる訳であります。その中で、例えば消費税について、ある新聞に出ている情報でありますが、平成22年、2010年度の有価証券報告書を基にした推計の数字でありますが、輸出大企業10社。トヨタ自動車をはじめとした10社の消費税還付金が、年間で8,700億円との数字が示されております。トヨタ自動車については、5年間で1兆3千億円の税の還付があったということであります。さらに言いますと愛知県豊田税務署では、このことによって、収支が逆転している。還付する税額が徴収する税額より多いような状況も生まれているとの報道がございます。その中で、本当に税金と消費税が上がっていくことが、例えば、福祉につながるのか。福祉、年金のためにと一定の使い道の表示がありますが、本当にそうなのだろうかとこの数字を見た時に感じる訳であります。しかし、国は、この施策をおそらくどんどん進めていくと思います。年金にしても支給年齢を引き上げすることもございます。この状況が生まれていく中で、もちろん医療費の負担増も言われています。この中で、我が町の年金暮らしの人たち、特に、限定して言えばです。さらにその中でも、国民年金で細々と生活している人たち、この人たちに対する町の施策を打つことの考えを持っていないと結果が出てからでは、その人たちの命を守ることができないのではないかと考える訳ですが、そのことに対する基本的な考えをどのように持っているのかお示しをいただきたい。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

上原議員から、ご質問のあった最初のことも含め、全部関連することでございますので、まとめて少しお話を時間がありませんのでさせていただきたいと考えています。冒頭、私が申し上げましたとおりいかなる状況であっても憲法にある生存権の問題や教育の問題については、可能な限りの自助努力と実際の中での責任を果たしていかなければならないことは、基本的な考え方であります。これは、TPPやあるいは食糧事情等、さらには、今言われた税と社会保障の一体改革として、政府は1%を社会保険支出、1%を機能維持、1%を制度改革、1%を国民年金、1%を高齢化等の対応 と言っていますが、非常に中身が不明確で大問題ばかりです。本当のことをいいまして、国政のことですから、状況を見極めながらこれに対し、我々の二極化する生活状況を具体的にどのように支えていくかということは、訓子府町一町の問題ではない。全国の町村、千七百数十の地方自治体全体の問題として、私は向き合っていかなければならないと私は考えていますので、ここの点では非常にトータル的、施策的な問題でございますので、ご理解を賜りたいと思います。少し戻りますが、例えば、出向いていくことは、私は地方自治のベースとして、住民自治の基本にしなければならないという考え方を持っていますから、その点では、町民に推進会議はもちろんですが、出向いていく、あるいは住民の中で、自立性やあるいは自治を 培つちかっていくことを基本に据えておりますので、この点では、きちんとしていきたい。例えば、農業基盤整備の話は、先ほども少し出ていましたが、いずれにしても今、期成会の代表者、そして職員が道庁も含め、がっぷり四つの話し合いを今しています。ともすると畑総事業についても農協と生産者が行い、町がお金を出していることすらも知らないのではないかというぐらいの状況でないかと思っていましたが、あらためて生産者、行政がパワーアップ分の負担も含め、財政的には農協ではなくて、国と北海道と町村がその責任を担っているとの責任を明確にしながらも生産者の皆さんにも財政的な農業基盤整備の位置付け等々については、改めて理解をしていただかなければならない。その点では、担当部局の農林商工課においては、期成会を中心にし、期成会の役員、地域の代表と徹底した話し合いをすることの申し入れを職員からもそのような形でしている状況でございます。それから、次の税改革で言いますとかつては、4税は町内会、実践会に納税奨励金と称して納税収納率を上げるための努力をしていた時代がございます。それは情報の問題、情報の公開というよりもプライバシーの問題で、今は断ち切れておりますが、かつてはそのようにして滞納をできるだけ防ぐ。地域ぐるみでやっておりました。このことが本当に良いかどうかは、まだ議論の余地はありますが、いずれにしても私は国保の滞納を見ていても例えば37市、あるいは区等々の大規模都市においては、この4年間で差し押さえ等が5倍に増えている。あるいは名前の公表も含め、非常に難しい問題はありますが、かなり強硬な手段もやっていると聞いておりますが、いつも議会やあるいは監査委員から収納率を上げなさい。税の平等性、公平性をきちんとしなさいと言いつつも一方では貧しき者へ配慮することとまったく矛盾することを言われる訳です。これはどちらも正しい訳であり、税率の公正性をきちんとあげなければならないことは、きちんとしなければいけない。そのために、職員は一定の覚悟と理解をしていかなければなりませんし、一方では、本当に苦しい人への配慮を水道使用料も含め、非常にメンタルでやっておりますし、これからもやらせていただく。この点についてもさらに町民にその理解を深めていただくことの努力と鋭意をこれからもしていきたいと考えているところでございますので、よろしくお願いをしたいと思います。最後の質問に対する回答となりましたが、これから我が町が生きていくためにどうしなければいけないのかということです。私自身は、まず即答を避けますが、私の町に来た2人の著名な講師の助言を受ければ、東大の鈴木先生の考えでいくとこれは国政にかかわることですが、日米重視の農業問題に限って言えば、むしろ逆に言うと日中韓のFTA交渉を進め、身近な東南アジアとの貿易の復航をするべきでないのか。そして、さらには、日本と欧州連合、EUとの連携も深めながら、農家に対する影響よりは、むしろ積極的に身近なところとの貿易やあるいは農業交流などをしていくべきではないかというのは、基本的に私は正しいと思っておりますので、そこの点は、私の立場からも要請をしていきたい。さらに、内橋克人さんが11月に来られて、この町というよりも地方自治体が、生きていく1つの考え方として、FEC自給権という言い方をしておりました。1つは、フーズであります。農業の食糧の自給率を高め、自給圏を形成していくことであります。2点目は、Eはエネルギーでありますから、再生エネルギーの地方戦略。Cは、ケアですから福祉充実で、この3つが1つとし、このTPPを乗り越えていく基本的な考え方ではないのかと講演の中で助言をいただきました。これらもトータル的に判断しながら、私たちは着実に行政が後退しないように進めていく状況にあると認識しておりますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 10番 上原豊茂

最後の関係でありますが、生活困窮者に対する施策の問題であります。前段でもいろいろ町長の回答の中で関する回答がございました。今、全国で生保受給者が206万人との言い方をされております。先般、仕分けの議論の中で、生保費の50%が医療費であることから、いろいろな批判があり、要するに生保受給者が受診できる医療機関を限定する必要があるというような声まで出ております。北海道にあっては、生保の給付水準が高すぎるとの見解が出されております。要するに一般の低所得者の収入のほうが、まだ低いというような見方と思いますが、言語道断であり、生活保護の給付を基準とした所得確保ができるような社会体制をつくっていくべきであると私は思います。その点からしますと私がここでいくら叫んでもそのことは、結果としてつながっていかない訳であります。私が言えるのは、我が町の生活困窮者は、少なくても医療費がないために医療を受けられずに命を落とすことだけはないようにしてほしい。その意味では、うちの町の予算の中に「生活困窮者医療費扶助」の項目があります。平成16年までは、3万円の予算を組んでいた。私の記憶によるとこの科目を廃目にする議論があったと記憶しております。命を守る最後の 砦とりでであるものは、廃目にすべきでないと議論した記憶がございます。今、その科目は残っておりますが、千円の科目計上だけであります。この経過を見た時、例えば、今も町長は、教育や福祉、これは絶対に守らなければならないと主張しております。執行方針、マニフェストなどについても「やさしいまちづくり」「福祉のまち」を明言している訳であります。その点からすると最低限、この科目に対する実効性のある科目としての運用をすべきでないかと思います。有名無実の科目で本当に、町長の方針に沿う行政運営がされているのか私は疑問を感じます。その意味では、この関連で相談に行ったこともありますが、すぐ生保やほかの関係とのやり取りになり、先ほど町長から説明がありましたように、一定の基準も含めて、いろいろな説明を受けました。私は、この科目に関しては、一切の条件を抜きにし、その住民の命を守る観点から、この科目を生かしていくべきと考える訳ですが、それに対する考えをお聞かせいただきたい。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

私から総括的な答弁をさせていただきます。今、ご指摘の生活困 窮こんきゅう世帯に対する医療費の一部を助成する要綱について、当初予算で科目計上の千円しかあがっていない。かつては3万円程度あった。私の答弁の中で申し上げましたが、トータルとして、過去に利用した実績がほとんどない。この要因は、例えば私有財産と言われている家や土地をもっている者はだめ。税を滞納しているとだめ。しかし、税を滞納している人が医療費も払えないことは、あり得ることですが、税を払えるのでしたら医療費をきちんと払うのは、常 套じょうとう手段ではないのか。その点では、この要綱が現実に、制定以来、現実にあっていないのではないかとのご指摘のとおりです。今後、これらに対し、生保、そして低所得者層の一時的なお金の問題、例えば、今、社会福祉協議会に5万円の貸付金制度が無利子でありますが、これらも含め、トータル的に検討させていただきたいと思いますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 10番 上原豊茂

検討していくということなので、一安心でありますが、ぜひ行政が行える町民に対する最低限のサービスは、命を守ることと思いますので、ぜひその辺をしっかり受け止めていただき、誰もが住んで良かったと思えるようなまちづくりに努力していただきたいと思います。以上で私の一般質問を終わらせていただきます。

出典:訓子府町議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる