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訓子府町議会 平成21年第1回定例会 2009年3月13日

これからの国保会計のあり方について

2009年3月13日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「これからの国保会計のあり方について」質問し、町長 菊池一春が答弁しました。

質問者
工藤弘喜 議員
答弁者
町長 菊池一春

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 工藤弘喜

最後の質問になりますけれども、これからの国保会計についてであります。国民健康保険特別会計は、保険給付費の増や基金の減少、一方で国保加入世帯や被保険者にかかる税の負担感が強まり、少なくない額の滞納繰越が発生するなど、大変厳しい財政状況を示しています。これからの国保会計のあり方について、町長の考え方をお伺いしたいと思います。まず1つ目でありますが、今後、本町の国保会計はどのように推移していくと見ているかお伺いをいたします。2つ目ですが、国保会計に一般会計から繰り入れすることについての考え方をお伺いたします。3つ目です。もうこれ以上被保険者に負担を求めるやり方で国保会計を立て直すということは、国保制度の構造からして無理があると考えています。町長の考えをお伺いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

「これからの国保会計のあり方について」3点のお尋ねがありましたので、お答えさせていただきます。まず、1点目の「今後、本町の国保会計がどのように推移していくか」というお尋ねでございます。国民健康保険につきましては、若い人に比べて医療費が高い高齢者や低所得者を多く抱えていることや、加えて近年低迷する経済情勢により、本町の国保財政も大変厳しい状況を向かえております。国保の支出は医療費に応じて変動するもので、被保険者の受診動向により大きく左右されるため、財政見通しを立てるのは難しい状況にあります。被保険者の高齢化が進み、年々、医療費が伸びており、この傾向は今後も続くことが予想され、本町の国保財政は一段と厳しい状況になると思われます。次に2点目の「国保会計に一般会計から繰り入れすることについての考え方」についてのお尋ねでございますが、厳しさを増す財政状況の中で、財政的に市町村国保に好影響を及ぼすことが期待されていた後期高齢者医療制度の創設をはじめとする医療制度改革の財政効果がどの程度になるのか。まだ、見通しが立たない状況にあります。このような中で、平成20年度において国保会計は財政調整基金からの繰り入れによって、国保財政の運営を図ることとしておりましたが、予想以上の医療費の伸びに伴い、大幅な赤字になる見込みとなり、財政調整基金からの繰り入れだけでは賄いきれない状況となっております。このため平成20年度における収支不足の財政補填分として、約3,000万円の一般会計からの繰り入れの補正予算を計上させていただき、さらに平成21年度においても財源不足の補填分として、約2,900万円を一般会計からの繰り入れとして、提案させていただいているところでございます。法定外の一般会計からの繰り入れは国保財政は基本的には、独立採算制の特別会計でもありますので、他の医療保険制度との負担の公平性の観点からも、本来的な形はないと思っております。しかしながら、ただちに医療費の増ぞう嵩こうによる不足する財源を被保険者に求めることは、所得の低い層と高い層に二極化している傾向にある本町の国保被保険者にとりましては、低所得世帯や中間所得世帯にしわ寄せや加重な負担を強いることになります。また、先ほども申しましたとおり医療制度改革が本年度から本格的に始まったばかりでありまして、その効果が見極められないタイミングということもあることから、収支不足の財源補填分を一般会計から繰り入れするものでございます。今後は医療費の抑制対策や保健事業の一層の推進を図りながら、国保財政の負担のあり方についての議論をしていく考え方でおりますので、ご理解をいただきたいと思います。次に3点目の「これ以上、被保険者に負担を求めるやり方は国保制度の構造から無理があるのでは」というお尋ねですが、国保は国民皆保険の最後の 砦とりでとして大きな役割を果たしてきており、それゆえに社会経済状況に大きく影響を受けやすく、加えて被保険者の高齢化の進展や低所得者を多く抱えているなどの構造的な問題があります。こうした問題はありますが、本来、国保財政は国保税の収入と国庫負担金などで賄われるべきものでありますし、国保財政の健全化運営のためにも、今後は国保税も含めた費用負担のあり方について、医療制度改革の影響も見据えながら、検討してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。また、国に対して安定的で持続可能な制度の改善や財政支援の要望などを積極的に行いながら、今後も町民の健康保持、増進と必要な医療の確保に努めてまいります。以上、お答え申し上げましたので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

質問 5番 工藤弘喜

この関係で大きく2つほど質問いたしますが、まず1つはこの国保会計の問題を語る時に、どうしても出てくるのが、いわゆる公平感、平等感ということがよく言われることだと思います。そのことによって、国保税を上げざるを得ないと。ほかのいわゆる健康保険の方々に同じ町民として、負担をさせることにはならない。そのような意味での公平感、平等感での話の切り出しになると思いますが、果たして、町長にお伺いしたいのは、福祉とか社会保障における平等とは、一体何なのかということをやはり問わなければいけない。これは、国保の問題だけではなく、何が憲法の中で言っている平等なのか公平なのかということを少なくとも機械的な平等なり、公平では済まないものが大きく含んでいるではないかと思います。それがいわゆる厳しく問われるのが、これからのあり方ではないかというように思っております。確かに、機械的に平等だけでいけば非常に楽なのです。仕事を済ますということだけでは楽なのですが、果たして、それが障がいを持った方とか、いわゆる低所得の方も含めての生活が皆平等になっているのか。生まれながらにして、自己責任で行っていきなさいということで、済むことでできるのかというところに帰結するのかなというように思います。そういう点から考えてみても、やはりこれから求められるのは、そういう平等感、公平感というのは、非常に厳しい言い方になりますが出てくるのかという思いがいたします。それともう1点、もう時間もありませんのでまとめてしますが、もう1つ国保も非常に全国的にこのような厳しいという中で、実は、高知県か何かがいわゆる後期高齢者と同じような形で、広域連合として高知県をひとまとめにしていくということで、何か今、議論が始まっているようなのですが、実は、この21年度の国の予算の中でも、国保の関係で何かそのような議論が始まってきている。いわゆる21年度中に北海道でいけば北海道広域連合みたいな形で、いわゆる国保広域連合みたいな形で何とかしていきたいという話があるようなのですが、その辺の情報は、どのようになっていますか。そのことをまずお聞きしたいのですが、入っているかどうか。もしそのようなことであれば、後期高齢者医療の問題含めて、非常に大きくなればなるほど、システムとしては便利ですが、でもそこに参画する。そこの受益者になる保険者、被保険者にとってどうなのかということは常々問題になるところと思いますので、もし、そのような情報が入っているのであれば、お知らせをしていただきたいということも含めて質問いたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

1点目で申しますと、確かに不平等感というのは、そのような議論でいいのかという考え方でございます。これは、いろいろありますので、参考意見として聞かせていただき、町民的な議論にさせていただきたいと思います。それぞれの立場でそれぞれの考え方があります。ただ、一言だけ言わせてもらえば、子どものいない人にとって、教育に予算を投じるのは平等かという議論になってしまい、本当にどうなのかという議論になってしまいますから、しかし、一生懸命真面目に払っている人からしてみると払えないという問題は、一体どうなるのだとかいろいろな議論が私はあると思います。しかし、改めて本当に一般会計から繰り入れするのが良いかどうかという問題提起をしてございますので、ぜひ議員の皆さまも含めて、これらについてのご意見をいただきたい。それから2点目でございます。高知県のことや、それから国等の動きについては、具体的に私自身も掌握はしていませんが、ただ、保険者である市町村の中では、国保会計の危機的な状況というのは、どこの町も共通しておりますので、その点でいうと何とかしなくてはいけないという議論がございますので、これらも推移を見守りながら、できれば保険者を市町村から北海道、あるいは国が責任を持つという制度ができるように声を大にしていきたいと思いますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 5番 工藤弘喜

ぜひ、広域連合というか国保いわゆる後期高齢者のような形でそういう話があったときには、やはり、すぐ議会も含めてやはり議論していかなければいけない大事な中身になるのではないかと思いますので、くれぐれも拙速せっそくに物事を進めるようなことがないように、立案の段階からやはりきちんと対応していただきたいというように思います。その点について再度確認をいたしまして、私の質問は全て終わりたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

20年度補正予算もさることながら21年度予算についても一般会計からの繰り入れをさせていただく提案をさせていただいております。少なくともこの1年間はその議論を、1年間は拙速せっそくかどうかという議論はあるでしょうけども、反対意見もあるかもしれませんけども、私はこの1年間の中でしかも国保の審議委員会のご意見もいただきながら、最終的には22年度の予算のときに明らかにしていきたいと考えておりますので、積極的なご意見を賜りたいと思います。

質問 5番 工藤弘喜

私の一般質問を終わります。

出典:訓子府町議会 平成21年第1回定例会 2009年3月13日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる