みんなの議会

訓子府町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月24日

消防広域化推進計画について

2008年6月24日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「消防広域化推進計画について」質問し、町長 菊池一春、総務課長 佐藤明美が答弁しました。

質問者
工藤弘喜 議員
答弁者
町長 菊池一春、総務課長 佐藤明美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 工藤弘喜

5番、工藤です。それでは、質問通告書に従いまして、私の一般質問を行っていきたいと思います。まず、始めにですけれども、消防の広域化推進計画についてであります。通告の中身で今、申し上げていきます。北海道は2012年度(平成24年度)までに、市町村消防の広域化を進めるということで「消防広域化推進計画」をこの4月に公表しています。この計画が、本町の消防力強化にとって、ふさわしい計画なのか、あるいは町民が消防に期待するものに応えるものとなっていくのかについて、町長の見解を伺います。まず1つ目でありますけれども、公表された「消防広域化計画」は、現行と比べてどう変わるのか。その計画の特徴と概要について、示していただきたいと思います。2つ目でありますけれども、今回のこの消防広域化計画でありますが、消防組織法の改定から、このような計画が推進されているが、市町村や消防の現場から国に対して、広域化を求める法改正、こういったものを求めたものなのか。それによってこの計画が推進されているのか伺います。3つ目でありますけれども、計画では広域化によるスケールメリット論が強調されていますが、本町にとって、スケールメリットが発揮されるのか。反対に消防力の低下を招くことにならないか伺います。4つ目でありますけれども、この計画では、「自賄い方式」を非効率だとして、今回の広域化の中で、解消することも大きなポイントとなっております。しかし、消防の責任と権限は市町村にあることは明確です。「自賄い方式」の解消については、どのように本町として対応していくのか伺います。5つ目でありますけれども、今後、この「消防広域化推進計画」に対して、どう取り組んでいくのか。また、広域化とは別の課題になりますけれども、消防通信のデジタル化も今、国から求められている状況になっております。併せて町長の考えを伺います。以上、5点について町長のお答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただ今「消防広域化推進計画について」のご質問がありましたので、お答えさせていただきます。この「北海道消防広域化推進計画」につきましては、昨年11月22日開催の第3回臨時議会閉会後に総務課長のほうから、計画の素案について議員の皆さまには、ご説明させていただきました。根幹となる内容については、その時とほとんど変わることなく、今年の3月に北海道において、本計画を決定したところでございます。計画策定以降、管内では消防の広域化に対して各市町村はもとより、各消防本部においても、具体的な協議の場などが担当者レベルでも現時点ではなされておりませんので、当然、市町村長及び副市町村長の会議においても、具体的な話し合いはございません。したがいまして、議員の皆さまへの説明につきましても、心配していただいているところでございますけれども、それだけに、今回ご質問をいただきましたことは、ちょうど良い機会でありますので、今回ご質問にお答えする前に、若干今までの経過概要を含めて、ご説明させていただきたいと思います。北海道のこの計画につきましては、平成18年6月に成立した改正消防法と同年7月に消防庁が策定した「消防の広域化に関する基本指針」に基づき検討が始まったものです。本道においても、同年の8月に全道の消防長を対象に、道内6箇所で説明会が行われました。そして、12月には消防機関の代表、市町村及び道で構成する北海道消防広域化等検討協議会を立ち上げ、平成19年1月からは、北海道の調査に基づき消防広域化の課題や検討事項の整理、さらには、将来構想の検討を行ってきたところでございます。さらに、10月に消防広域化推進計画の素案を作成し、道内各地で市町村や消防機関の担当者を対象とした計画素案の説明会が開催されました。ここまでが、昨年11月にご説明するまでの経過でございまして、12月には各消防本部を通じ全道各市町村長の素案に対する意見照会を実施し、計画案を策定しました。その後再度、この計画案に対して各消防本部を通じ関係市町村長への計画書に関する意見照会と道民への情報提供、道民意見反映のための道民意見提出手続き、俗に言うパブリックコメントを経て3月に消防広域化推進計画が策定されたものでございます。この計画における道内消防の広域化は、策定後5年間、すなわち平成24年度までに「広域消防運営計画」を策定し実現させる必要がございます。現在、道内には68消防本部がありますが、この計画では、21の本部に統合するものでございます。このように、計画策定まで期間的なこともありますし、消防機関の代表、市町村及び道で構成する北海道消防広域化等検討協議会で検討されて計画策定はされましたが、必ずしも道内全部の自治体の協議結果を持って策定されたものではありませんので、具体的に広域化を図るための変更の道は残されていくべきものと考えています。ここで、1点目の「公表された消防広域化計画は、現行と比べどう変わるのか」についてですが、まず、前段で説明したように、現在、全道には68の消防本部がありまして、21消防本部に統合されて、管内で申しますと、現在、北網圏で4本部、遠紋圏で2本部の計6本部があります。それが2本部に統合される計画となっているところでございます。この区分けで言いますと、本町が加入する北見地区消防本部は北網圏域として網走・美幌・斜里の消防本部とまとまることになります。この計画で示されているのは本部機能の一元化という問題であります。一番心配される各消防支署及び消防団についての現在の形態に影響を与えないという計画になっております。2点目の「市町村や消防の現場から国に対して広域化を求め、法改定をしたのか」についてでございますけれども、消防の広域化については、平成6年頃から議論が始まったと聞いております。その後、平成13年に消防庁において「消防広域化基本計画見直しに関する指針」を策定し、市町村合併との整合性を図りながら広域化の論議が進められてきました。その背景として、災害や事故の多様化及び大規模化、都市構造の複雑化、住民ニーズの多様化に加え、管轄人口や消防団員の減少があり、広域化の一番の目的は消防体制の一層の強化が消防白書でも言われております。このような観点から、平成18年6月に改正消防法が施行され、平成19年度中に広域化推進計画を定めることとされたものでございます。このようなことから、全国の消防の現状や課題、また将来的な消防組織の方向性などが論議されてきたもので、一概に一方的に国により、法改正が行われたとは言い難い状況でございます。3点目の「広域化によるスケールメリットが協調されているか」ということでございますけれども、本町にとってのスケールメリットが発揮されるのかについてですけれども、小規模消防における出動体制、保有する消防車両、専門要員の確保などに限界があることがあります。組織の管理や財政運営面での厳しさがあり消防体制としては、必ずしも充分でないところがあるのも事実でございます。このため、スケールメリットを生かして様々な課題を克服しようとするものです。本町の場合は、地理的にも比較的恵まれた条件にあり、通常の消防業務での課題は少ないかも知れませんが、大規模災害などでの消防相互の連携や消防車両や専門要員の確保の面での対応力には限界があるというふうに考えているところでございます。具体的な協議が進められていない中で、地域それぞれの問題点が把握できているわけではなく、はっきりとしたお答えは出せませんけれども、単独消防では整備できない高性能の資機材の整備、組織管理、財政運営など本部機能の広域化ではメリットとしてはあると考えます。4点目の「自賄い方式の解消をどのように対応していくか」についてですが、この自賄い方式は、どちらもそれぞれのメリットがあると思います。簡単に申しますと現在の消防の組織面の指示系統及び組合の事務運営では北見消防本部。予算、職員の配置、消防車両等は、それぞれの自治体が主導権を持っているといった図式であり、現在まで本町の消防で処理しきれないような大きな事件がないこともあり、現在の組織や車両等の体制となっているものでございます。現在、本町消防業務の大半は救急業務でありますし、最低3から4人体制で常に24時間職員を配置しております。現状の体制の中で消防や救急等の研修などの派遣も極めて難しく、専門性についても確保はできていない状況にあります。しかし、近年の財政状況の厳しさから、職員体制を十分に配置することもなかなか難しく、組織面の強化や専門性の確保といったことから考えると、自賄い方式も十分視野に入れた中での広域化の検討をしていく必要があると考えているとこでございます。5点目の「今後、広域化計画にどのように取り組んでいくか。また、別の課題である消防通信のデジタル化も求められているがどう考えるか」についてですが、この通信のデジタル化は、全国的に無線チャンネルの需要が増加したため、新たな割当が困難な状況から、現在使用しているアナログ周波数の割当や使用期限を平成28年5月31日までとする内容を含め電波法関係の改正が行われたもので、現時点では、否応なしに変更を強いられる状況となっております。北海道の消防無線の広域化・共同化のグループ分けでは、道内を7ブロックに分けて計画されているもので、網走管内はオホーツク圏として一つのエリヤになっております。また、現時点での事業費についても、道内で400億円から500億円、オホーツク圏でも50億円から60億円程度といわれております。さらに、中継局などを入れるとさらに、事業費が膨らむものと考えられております。この通信のデジタル化につきましては、まだ緒についたばかりではございますけれども、当然、消防の広域化の協議とともに、消防広域のエリヤと消防無線デジタル化のエリヤはその整合性を図りながら進める必要があると考えているところでございます。以上、5点について、長くなりましたけれども、現時点での状況についてお答えしましたので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

再質問 5番 工藤弘喜

それでは、若干再質問という形になりますけれども、質問をしていきたいと思います。先ほど町長のほうから、この広域化計画については、まだ本格的な議論になっていないということも、私も承知しておりますし、おそらくこれから様々な形でこれに向けて議論がされていくのかなというふうに思っていますが、まだ議論がされていないというところが大事なところかなというふうにも思っております。そういう観点からまず一つ、消防のことは私も本当に素人というかよくわからないんですけれども、ただ、今回のこの計画の素案そのものが、計画として公表されたわけですけれども、先ほど町長から説明がありましたように、お答えがありましたように、いわゆる68の消防本部を21に北海道ですると、そしてその規模が、いわゆる実体としては30万人ということではないんですけれども、30万人規模に見合う、いわゆる消防本部にしていくと、そして21の消防本部にすると、そしてさらに言っていますように、様々な効率化の問題が非常に基調をなしてると、現行の消防のあり方でいくと非常に非効率だということが大前提に、この計画の中でうたわれているんだと思います。現実にそうなっております。そういう中であって、今回のこの本町が該当する、先ほど町長の答弁にもございましたように、該当する消防本部としては、北見地区消防組合、それから斜里、美幌、津別、そしてもう一つが網走ですね、いわゆる10ヵ市町村に一つの消防本部となる、地域的に言うと斜里の突端から石北峠の上までと、相当長い距離が一つの本部が統括しなきゃいけないということになる。というのは明らかなんですね。そこには一つ考えられるのは、消防の役割としてこういうことも言われています。消防組織法という中でいわれているんですけれども、消防組織法第1条というところで、「消防はその施設、人員を活用して国民の命・身体及び財産を火災から保護するとともに、水害あるいは地震などの災害を防除して、これらの災害の危害を軽減することを任務とす」というのが、消防組織法の第1条でうたってる訳でありますけれども、この広域化計画で果たして、それが十分に成しうるのかどうか。先ほど言ったように、知床の方から石北峠のまで含めて、一つの消防本部でそこに起きる災害、例えば災害一つにとってみましても、色んな様々な状況が考えられるんではないかと思います。斜里の方で起こる災害と、こちらの方で起こるものは、全く違ったものもあるだろう。その消防本部の中には、港も、網走も含まれますからね。そういう中での状況にあったなかでどうやって消防力が発揮できるのか。まあ発揮してこうと思えばできるとは思うんですが、そうすることによって、負担というものも含めて、果たしてどうなのかということが非常に疑問に思う訳でありますけれど、この点について、まず町長のお考えを伺いたいと思います。

答弁 総務課長 佐藤明美(総務課長は2011年3月まで)

ただいま消防組織法の話、若干出ましたけれども全体にお話しまして、この消防組織法の部分につきましては、工藤議員おっしゃるとおりで、ただこの組織法の中で3条から6条っていうのがありまして、昔から皆さんご存知のように、消防は、どういうふうにできたかという部分でいけば、自分のとこの地域のものは、自分の消防で、賄おうというような趣旨が消防法の組織法の発端でございまして、現実的には消防の組織の形態をお分かりのように、本町も北見地区消防組合ということで、小さいながらも広域的な組織体制としてやっていく。ただ後の質問の方にも出てきてます自賄いという部分で行くのが、まさに絵に描いた消防組織法の原点だろうと思っています。ただ消防の広域化計画の中では、全国が基準ですから、特に北海道は異例な状態っていう、面積規模的に異例な状態、人口の集合もちょっと変わった状態という部分で、これだけの組織に分かれていったというのが実態でございまして、この計画の中の一番の根幹であります、素案が出たときに市町村長の意見、もちろん担当者の意見というのも 1 回しか説明がなかったんですけども、その時の意見で一番の問題は今の消防団、また訓子府でいく消防署、訓子府支署ですね、訓子府消防の部分のその存在をどうするかという部分が一番出ました。その存在なくして、消防の広域の素案が出たときには、当然のように賛成されないですし、消防計画が4月にあがるということは無かったと思うんですけれども、この今回の北海道の消防広域化計画の一番最後の方に6章だったか出てたと思うんですけれど、既存の団、支署、消防署ですね、町村市町村にある消防署は存続すると、その意向を全面的に大事にするというようなことがうたわれて、本計画に入ったという部分でいきます。先ほど斜里とかそういう港のある部分のことが出ましたけれど、現実的には今ほとんどの消防が、自賄い方式みたいになっておりますので、例えば、うちの消防にはございませんけれども、北見ですと、はしご車、何階建てに対応するかわかりませんけども、はしご車とかそういうものもあるんですけども、うちの場合、大きな建物もないという部分もありますけれども、特殊車両って言うんですか、作業車っていうんですか、そういうものの対応は、もし訓子府で出た場合は、北見から来ていただくっていうような部分がございますので、そういう面でいけば、今までの大きな、町長の答弁でもございましたけども、大きな災害のない中で、既存のこのぐらいの規模で足りるだろうというような部分の対応の組織体制だと思うんです。車両の体制もそうだと思うんですけども、今後はその部分もカバーしていこうという部分ですから、最低限、今の状況はどこの管内の市町村も同じだと思うんですが変えていく状況にないということが、今のところ確認はされています。ただ、全体の消防本部、各市町村が集まって、これからその話も当然出てこようと思うんですけれども、その段階ではその協議が進めていく、今の計画の中でも意識としても、今の状況は変わらないと思っております。

再質問 5番 工藤弘喜

お答えにあったように、それぞれの消防団と支署は残していくという考え方は言われているとおりになっています。だからこそ計画が進めていこうとしている。いっている根幹となっている。先ほどもちょっと言いましたけれども、いわゆる効率化が悪いんだということも含めてね。あるいは、将来的に向けて器材の調達の問題も含めて、いろいろ問題が、差し障りがあるんだというその意味から広域化という話が前提になってますけども、その中でそれぞれの支署が残る。あるいは消防団が残る。それは当然のことなんですよ。だと私は思います。そういう中で本当にそしたら何がどう変わっていくのかと、単なる本部だけが一つになることによって、今の消防団員の皆さん方の日夜違わない努力、あるいは消防職員の人達の大変な努力、そういったものが成されてあってこういうふうに自分達の町の防災も含めて守られている中で、本当に何が欠けちゃうのか、広域化しないといけないのか。というのが説得力を持たない。逆にある意味言えば、大きくすることによって無駄なお金といいますか無駄も出てくるんじゃないかということも十分考えられる。それは、単にお金だけの問題ではなくて、本当の意味での消防力、地域の中でどうやって火事を防ごうか。あるいはお互い支えあって何とか大きくならないうちにという、そういうものが広域化することによって、それぞれの何と言いましょうか、もっと言えば、町の責任、町長としての責任、防災に対する責任、あるいは防火に対する責任、本当に薄れていってしまわないかというところが、非常に懸念されることだと私は思っています。この計画そのものが、それが根底にあるんでないかというふうに思っています。だから、そういう意味から含めてこの進め方というのは、いろんな意味で上から下りてきたから、決まったから、法律がそうなったからということでは、済まされない問題が含んでいるんだというところに十分注意しなきゃいけないのかな。というふうに考えておりますけれども、その辺について町長のお考え方いかがでしょうか。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

地元消防・地元町長の忘れてならないことは、いかなる状況であっても、町民の命と財産を守るということを後退することがあってはならないということが、結論だと思います。その上で、私はこの広域化の問題につきましては、政府も答弁しているとおり、市町村長の命令することではないということでございます。地域の要望を十分に聞いてということですし、ペナルティなどはかからないということも、増田大臣が答弁してるようでございますので、ここは地域自治体出身の大臣ですから、市町村や都道府県の考え方を十二分に発揮するという前提で、私はこの広域化の問題は議論されるべきだというふうに、まず1点目でお答えしたいと思います。さらに、私は今回のこの消防広域化の問題については、北海道網走支庁に訓子府町長として、厳しく何点か申していることがございます。1点目であります。それは、地域消防は消防団の力なくして有り得ないんだと。私どもの町の100名に及ぶ消防団員が私情のボランティアといいましょうか。町民の財産を守るために、何十年に渡ってきたこの歴史、活動、地域を知り得た人達のそういった認識を抜きにしては考えられないと。ですからぜひ、消防団の幹部の意見を北海道はきちんと聞くべきだと。1点目であります。2点目です。広域化の話が具体的になってきている中で、私どもの町は耐震の問題で、例えば、庁舎の一部改築、あるいは、消防の通信の問題でも今年から改善を広域的にさせていただいた。そしてさらには、消防の自動車の消防車の入れ替え等がこれから色々進むであろうと、そういう状況の中で広域化が本当に二重経費にならないのかということも含めて、地域の状況を適切に把握したなかでの広域化の状況を把握したなかでの広域化の議論を進めていただきたいというのが、私の申し上げています2点目であります。3点目であります。この北見地区消防組合は一部事務組合であります。すなわち現状で申しますと北見市と置戸町と訓子府町は、対等平等の関係の中で、地域の安全を広域的にどうするかということを団や消防職員が、懸命に努力していると。このもってきた歴史と行政の一部事務組合的な性格をきちんと評価した上で、広域化ということをより効率的で安心・安全のものが確立できるように、期待したいということを申し上げておりますので、改めて北海道からは私のところも含めて、説明に来たいということを申しておりますので、管内的な、これは、雄武の町長も含めて遠方地ですね。そういった所の町長も非常に心配をしておりますし、先般の遠軽の町長も含めてこういった問題について、悩んでいることも、私たち、町村会の中でも話ているとこでございますので、議員がご心配されているとおり、私どもも住民の皆さんに不安を抱かせないように、この広域化については慎重な協議を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

広域化について、最後の 1 点にだけになるんですけど、時間もだいぶ経過していますので1点になりますけれども、まず、町長のお答えになったことも本当に、そのとおり今後の進め方としては、ぜひ町長の答弁のとおりに進めていただきたい。その中であってもまずは、消防の広域化の問題に限って言えば、もちろん町民の声を聞くということも非常に大切でありますけれども、まずは、現場を預かっている消防署の職員の方々、あるいは先ほどから言われてますように、それこそ消防団の方々の意見、現場の抱えている本当はこうあった方が、広域化よりもこういうことのほうが今、必要なんだとか、そういうものがおそらくあるんではないかと思います。そういった声も含めて、活かしていくことが、本当の意味での消防力の強化ということにもなりますし、もう一つは住民の側からいけば、例えば、こういう小さな町であればなおさらのこと、あの消防署のあの人がいるから火を気を付けなければいけない。具合が悪くなってどうしようもならない時にあの人が救急車で来てくれるかもしれない、そういう安心感、あるいは地域の中にいる消防団、この人達の果たしている役割というのは、単に災害があった。火災があったからということで役割を発揮されるだけではなくて、やはり言葉には、うまく言えませんけども、言葉ではなかなか表現出来ないような抑止力的なもの、必ず持っていると私は思っております。そういう意味からもぜひ、この広域化計画の今後の展開につきましては、まずは、町としても、そういった方々の意見を十分、現場の実体も含めて聞いて、それを反映させていただきたいというふうに考えております。もう一点だけ、時間がないんですが、デジタル化の関係なんですけども、これも非常にこれも大きな、消防の広域化計画と本当に矛盾する中身なんだと思います。この予算的な規模でいきますと全道で見ても数百億かかると言われております。数百億ですよ。それで広域化の中では、小さな消防があれば、そこで金がかかって効率が悪いから、大きくして安上がりにしようというのが広域化計画の基本だと私は思ってます。消防力の強化ではないんですよ、そういう中にあって、このデジタル化に向けても、ちょっと先の長い話になりますけれども、やはり今からきちんと役場の中でこの広域化と合わせてね、注意深くあたっていかなければならない。そういうふうに成ったから、やらざるを得ないんだというんではなくて、やるためには何が必要なのかということも含めて、十分検討していただききたいと思います。町長のお考えを伺って終わりにしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

2点の意見をいただきました。現場の意見を聞きなさいと。団員の意見を聞きなさいと。デジタル化についても非常に矛盾があると。ある意味では、見極めながら、進めていくべきだという意見は、全く議員の主張のとおりでございますので、慎重に私どもは進めていきたいと考えているところでございます。いずれにしても、地方自治と同様に消防力につきましても、住民と顔の見える関係を大事にしながら、どうやって安全安心をより向上させていくかということが極めて肝心なことだと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。

再質問 5番 工藤弘喜

道州制について、質問いたします。ここにきて道州制の導入をめぐり、政府、財界など、推進する立場からの報告や提言が相次いでいます。北海道においても知事は、強力に市町村合併と一体に道州制を推進していく考えのようであります。自治体に責任を持つ町長として、この道州制の問題・課題は避けて通ることのできないものであると考えます。よって、町長の考え方を伺います。まず、1つ目でありますが、様々な道州制をめぐる論議、提言をどのように受け止めておられるのか、これについて伺いたいと思います。2つ目であります。本町も含め、特に小規模な自治体が抱えている様々な困難、こういったものがありますが、道州制によって解決されるものと考えておられるかどうか、これについて伺います。3つ目であります。道州制を考えるとき、地方自治をどうとらえるのか。ということが非常に大切になってくるかと思います。地方自治体を国や都道府県との関係や役割と併せてどう見ていくのかが重要だと思いますが、町長の考えを伺いたいと思います。4つ目であります。この間の様々な施策等を通して、政府も北海道も道州制の方向へ強力な決意を持って向かっているというふうに感じているところでありますが、前段からつながっていて関連するかと思いますが町長の考えを伺いたいと思います。5つ目であります。本町において、様々なまちづくりの課題に対して、率直に意見を出し合う「まちづくり委員会」がスタートしましたが、この委員会の果たす役割というのは、現在の自治体をめぐる状況からしても、今後さらにますます重要になってくるのかなと考えます。町長のこの委員会に対する思いを伺いたいと思います。以上です。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただ今、道州制に関しまして、5点にわたってお尋ねがありましたのでお答えさせていただきます。まず、1 点目の「道州制をめぐる論議、提言をどのように受け止めているのか」についてでありますが、ご指摘のように現在、道州制をめぐって政財界において、その論議が活発化しておりますが、本年3月18日には、日本経済団体連合会が「道州制の導入に向けた第2次提言‐中間とりまとめ‐」を発表し、同月25日には、政府の道州制ビジョン懇談会が中間報告書をまとめ上げ、増田道州制担当大臣に提出されました。いずれの報告・提言についても、道州制の基本的な考えは、中央集権型国家から分権型国家へ、いわゆる「地域主権型道州制」を目指した国・道州・基礎自治体である市町村の役割や導入プロセスといった制度設置などを内容とするものでございます。道州制ビジョン懇談会は、市町村合併の進展に伴い道州制導入の検討が必要だということで、立ち上げられた組織で、北海道では、イメージしにくいものになっておりますけれども、府県でいえば市町村合併が進み、政令市や中核市が多数出現しており、府県の必要性や役割が今後問われる。言い換えれば府県の空洞化に、対応するための論議が始まった一面もありますけれども、国を挙げての行政改革、構造改革の最たるものであると私は理解しているところでございます。道州制ビジョン懇談会の中間報告を見ますと、市町村いわゆる基礎自治体のあり方まで言及された内容にはなっておりませんけれども、道州制が導入されれば、当然のことながら、末端の受け皿となる基礎自治体の体力増強が大きな課題となってきます。報告書には、盛り込まれておりませんけれども、当然、基礎自治体の配置分合や小規模自治体の見直しに、向けた論議、あるいは、施策の推進が今後ますます加速するものと予想されております。道州制導入に、向けた工程表も発表されておりますけれども、この報告書のとりまとめにあたっては、税財源の問題や財政調整制度などの議論も不十分であり、今後、専門委員会を設け、具体的な検討が行われるということであり、また、道州制導入をめぐる報告等に対する所見については、ただいま何点か申し上げましたが、数多くの論点整理が必要であり、一言で申し上げるのは極めて現状では、困難であるというふうに認識しているところでございます。いずれにしましても、今後の動向を慎重に見極めて、あくまでも町民のみなさまの目線に立って、国・北海道への提言や必要な行動を取ってまいる所存でありますのでご理解賜りたいと存じます。2点目の「小規模な自治体が抱えている困難が道州制により解決されるのか」というお尋ねがあります。道州制が導入されると地域の実情や特性を踏まえた迅速で効果的な政策展開が可能になると言われております。多くの課題を抱える小規模自治体にも目配りのきいた道州政治が展開されるとの期待感もありますが、一方で、道州制が果たしてこのような政策展開ができるだけの財源調達と配分ができるのかどうか、あるいは、住民の暮らしの向上につながるのか不安感も抱いているところでございます。3点目に「道州制を考える時、地方自治をどうとらえるのか」というお尋ねがございました。現在の地方自治制度では、市町村と都道府県の2階層となっておりますが、道州制が導入されれば、47都道府県が一説では、6から7の道州に改められ、大きく様変わりするものと思われます。また、自治立法権の確立により、独立性の高い地方政府への転換が図られるという点でも、地方自治制度そのものが大きく変貌することになると思われます。一方、国の関与がほとんどなくなることにより、全国的に見た場合、医療・福祉・教育・経済などの分野で道州間で、地域間格差が生じること、さらに、住民と直接関わりのある市町村の規模や財政力が依然として多様な現状が続けば、道州制に適切な対応ができないのではないかなどといったことが懸念もされます。また、道州制が仮に導入された場合、道州が立法審査など、国政に関与できる仕組みづくりも重要であると考えるところでございます。これらの問題については、今後、具体的な方策が打ち出されるものと考えますが、いずれにしましても、市町村合併の推進や基礎自治体のあり方といった私どもにとって、身近な問題については、避けて通れないことも確かであります。私は、現行の都道府県制であれ、道州制であれ、地方自治の主役は住民であり、民意が直接反映され、住民で構成される市町村こそが地方自治の根幹であると確信致しているところでございます。4点目の「政府と北海道の道州制導入に向けた取り組み姿勢について」でありますけれども、先ほど申し上げました道州制ビジョン懇談会には、ご承知のとおり、北海道知事も構成員となっております。道州制導入に向けた検討に高橋知事は、参画するところでございます。北海道は、道州制に取り組みやすい条件が整っていたこともありますが、諸々の経過を経て、道州制推進に取り組んでいるものと考えますが、他の府県と比べると、道州制に移行しやすい印象がもたれていることも確かでございます。現在のところ、道州制特区推進法により、権限移譲の推進を中心に取り組んでおりますけれども、現時点では、道内の市町村合併が進んでいない状況にあり、今後、大きな変化が起きないとした場合、本格的な道州制導入が果たして可能なのか。あるいは、道州制ビジョン懇談会でいうところの権限のみで果たして北海道の経済振興が可能なのか。疑問がないわけではございません。つまり、他府県のような合併効果があまり期待できず、さらに、これまで手厚い行財政特例の適用を受けてきた中で、経済的自立ができるのかということであります。道州制を導入するのであれば、例えば、関税・国際通商など国の権限として残ると思われるものが特別に賦与ふ よされるなど、特例的措置がなければ、対応が困難なのではないかと考えているところでございます。5点目の「まちづくり委員会」に対するお尋ねでございます。本委員会については、地域・団体・議会・行政委員の各代表のみなさんで構成しており、今後、町が抱える個別の特定課題に対する検討もいただきたいと考えておりますが、道州制をはじめとする地方自治制度の転換期の中で、議員がおっしゃるとおり、この委員会は、貴重な組織であると考えております。町政の進め方や住民自治など、まちづくりのあり方等について議論を深め提言いただき、さらに、こうした取り組みをきっかけに多くの町民の皆様がまちづくりを身近に感じ、関心を寄せていただくことを期待しているところでございます。いずれにいたしましても、道州制につきましては、今後の動向を注意深く見守りながら、議会のご協力も得ながら、適切に対応してまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

それでは若干再質問いたします。今、町長からご答弁ありましたように、まず最初の方に、道州制をどう見るかという問題に若干ふれたいんですけれども、一つは道州制をめぐる議論が出てきたときには必ず分権という言葉を使って出てきます。地方に権利を与える、いわゆる地方が自発的に自立的にやっていけるようなそういうために道州制があるんだよと言うものの非常に聞きやすい言い方されています。しかし、実体はどうなのかということから言いますと例えば、先ほども前段で言いましたけれども、様々な提言や報告がされています。その道州制ビジョン懇談会だとか、あるいは日本経団連、あるいは政府・自民党の方からも相次いで出てきています。その中で共通して、時間が無いから端的にまとめた言い方をしますと言っている中身というのは、はっきり言いますと各自治体に対して、道州制のもっている本質というのは自己決定・自己責任、そして自己負担。これを、進めるというところにあって何ら不思議でない中身になっていると。それが、町長が従来言われている地方自治の本旨。そして憲法の問題。それにどう合致するのかというところを考え見たときに、非常に相反するというか、離れてくという状況に、この制度そのものの持っている意味、中身になっているんではないかというふうに私は考えています。そういう意味からしますと、これがじわじわじわじわくることによって町長が言われているように、本当に住民一人ひとりの幸せ、住民一人ひとりが輝いてこの町で生きていくということが、この制度そのものが入る、なっていく、取り組むことによって、進んでいくことによって、どうなるのかということでいけば、非常にやはり不安が先にくるとある意味言わしてもらえれば地方自治の崩壊、破壊、そうとられてもおかしくないシステムになっていないかという思いであります。この点について、町長も十分、いろいろなところでお勉強されているかと思いますけれども、今一度、この取り組みに対して、こういう動きに対して、今一度、自治体の長として、これらに立ち向かって行くのか。いわゆる、退治というか、言葉強いけども、どう対応していくのかというのも含めて、お考えを聞かせていただきたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

答弁の中で、道州制のビジョンについての中心とした流れについてのお話と日本経済団体連合会が道州制の導入に向けた提言を中心にしながら、動きを説明させていただきました。一方でもう2つの動きがございます。それは一つは、第29次地方制度調査会の動きでございます。これは、人口1万人未満の小規模地方層を特例町村とする考えを捨てていないようでございます。権限移譲も含めて人口1万人以下の町村については、一定の権限を与えないといいましょうか。そういう点で言いますと全ての地方自治体に平等な権限が、ある意味では人口規模によって、変えようとしているという動きが審議会の中では出てきていますし、もう一つの動きでは、地方分権推進委員会が一時勧告で基礎自治体重視の一方でということで、市と町村に大幅権限の格差が重複しますけれども出てきてると、それは何かと、ある意味では、経済団体も300の市町村、今1800ありますけれども、市町村をしていくと、ある意味ではグローバル化の中で新しい地方自治制度を作り上げて行かなきゃならないんだと、そのためには道州制に権限を委譲しながら、現在の都道府県をある意味では縮小化し、州を6から7とか、7から8にしていこうということですけれども、一方で私が一番心配しているのは、権限移譲といいながらも、例えば、福祉の分野で申し上げますと、国の責任が後退しようとしているんではないのかと、保育制度、こども園を見てもそういう関係が出てきています。バーチャル制度やあるいは権限の契約制度、保育所と父母との直接の契約等々が優先されて、市町村・自治体やあるいは都道府県、国の責任が後退しやしないかと、すなわち財政的な状況から言うと、国は外交と防衛と主たることとして財政的にも後退させるというという状況がどうも気になってなりません。議員も心配されているとおり本来的な地方自治が住民の福祉の向上のためにあるとするならば、その後退を進めていくような制度に対しては、慎重な見極めが必要であると、私はお約束しているとおり、町の将来についても、合併等の議論についても、町民の総意に基づいて町の将来を決めていくという、お約束をしてきておりますし、そのつもりで地方自治に当たっている状況でございますので、これらを見極めながら住民福祉の向上に努めてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

道州制の質問の中、最後になりますけれども簡単にいきます。今回のこの道州制の問題で、全国的に頑張っているというか本当に何でそこまでというぐらいやっているのが北海道なんですね。北海道が1つだけ確認も含めてしたいんですけれども、知事が今年度から合併する市町村に、旧市町村単位で9,000万円、いわゆる、2つの自治体が合併すれば1億8,000万円ですか、3つだと2億7000万円補助すると、言って見れば路骨ですけれども、そういう合併に対する誘導策というのを、「お金が無い、お金が無い」と言いながら道はいろんな形で行政削減、いわゆる小さな政府論みたいな、小さな道庁論みたいなことを言って進めてますけれども、お金が無い中であえて、こういうお金をかけて市町村を合併を進めようとしている動き、これ今年度の予算案でたぶん出ていると思うんですが、この確認も含めて北海道は特にひどい、ひどいというか、強く流れていると。先ほどでた消防の広域化の問題もそうですし、あるいは、この最後のほうになりますけれども、試験場の独立法人化の問題もそうですけれども、いろんな形でしわ寄せがどこに来ているのかという問題を含めて考えた時には、一気にそこで道州制の議論はこれからしますよということじゃないんですよ。道州制に向けて一つひとつ歩んできていることが全て、そういうその工程が、じわりじわりと私たちの生活なり、社会なり、地域なりを、そこに与えている影響、否定的な形で与えているものというのは、やはりこれ、注意して見ていかなければいけない、そして、その果てに道州制というものがあって、その道州制というのは国のあり方、形までも変えようとしている、言ってみれば、憲法を丸々変えていきたいという仕組みでありますから、そういう中に知らず知らずのうちに一緒になって大変だ大変だ分権だと言われながら、何か良い事あるのかなと言いながらやってくことは、やはり、ちゃんとした検証もしながら、ぜひ、進めていって欲しいというふうに考えておりますので、その点も含めて最後に短く、ちょっとお願いしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

極めて大事な意見だということで、今後の町政運営についての参考とさせていただきます。そして、私は北海道100何市町村の1自治体の町長でございます。道州制を真っ向から否定するものではございませんので、見極めながら予算的な配分もいただけるものはちゃんといただきながら、町の町民の幸せのために全力投球したいという考えでございますので、ご理解を賜りたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

それでは、3点目です。時間があと10分位なんで簡単にいきたいと思います。国の制度改正から、町民をどう支えていくのかという問題であります。年金受給者からは、既に所得税。これは源泉徴収であります。介護保険料に加えて、この4月から国民健康保険税。これは65歳から74歳のいわゆる前期高齢者と言われている方々の問題であります。そして、75歳以上の高齢者からは、後期高齢者医療保険料が特別徴収されているのがお分かりのとおりだと思います。さらに、65歳以上の公的年金受給者から、個人住民税の特別徴収制度の導入が本定例会に提案されていますが、これらを踏まえ、次の点について、町長のご見解お考えを伺いたいと思います。まず、1つ目ですけれども、国民年金保険料滞納者から市町村の判断で、国保の短期証を発行することが出来る。そういう制度に変わりました。これは、あくまでも市町村の判断で出来るというふうになっておりますけれども、本町の対応はどうなっているのかということを1つお聞きいたします。2つ目、後期高齢者医療制度移行に伴って、これまでと同様に人間ドックの助成並びに葬祭費の同額を給付するために、助成措置が考えられないかお伺いをしたいと思います。以上、2点であります。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

国の制度改正から、町民をどう支えていくのかについて、2点のお尋ねがありましたので、お答えさせていただきます。まず、1点目の「国民年金保険料滞納者に対する国保短期証の発行について」をお尋ねでございますけれども、本年4月から健康保険法などの改正によって、負担能力がありながら納付相談に応じない国民年金保険料滞納者に対して、国民健康保険短期証を発行し、納付相談の機会を増やすことにより、国民年金保険料の収納率向上を目的とした制度が始まりました。しかし、国が実施する制度である国民年金保険料滞納者に対し、別の制度である国民健康保険の短期証を発行する措置については、広く住民の理解と納得が得られることが前提であることから、慎重に対応する必要があると考えているところでございます。この制度を実施するかどうかは、市町村の判断となりますけれども、国の実施作業の遅れなどにより、現時点では、その具体的な内容が提示されておりませんので、今後の情報や近隣市町村の動向などを見極めながら、適正な対応に努めてまいります。次に、2点目の「後期高齢者医療制度移行に伴う人間ドック助成、葬祭費の助成措置について」とのお尋ねでございますけれども、本年4月から、75歳以上の方は後期高齢者医療制度の被保険者となり、新しい制度で医療を受けることになりました。本町における人間ドック助成制度は、昨年度まで満20歳以上の国保被保険者を対象にして、上限額2万円を助成してまいりました。本年度からは国保などの保険者に生活習慣病予防を重視した特定健診が義務づけられたことにより、住民の健康維持のために健診の実施回数を増やし、多くの被保険者に受診していただくようにしたことから、特定健診の検査項目と重複する人間ドック助成制度を廃止したところでございます。また、本町の国民健康保険では、被保険者が死亡した場合に葬祭費として、5万円を支給しておりますけれども、75歳以上の後期高齢者医療制度の被保険者は北海道広域連合が実施した「葬祭費の道内市町村の支給状況調査」によりますと、道内葬祭費の一人当たりの平均額が2万5,000円との結果から、支給額が3万円となっているところでございます。このように、本町の国保被保険者と後期高齢者医療制度被保険者の葬祭費の支給には2万円の差額があり、この差額分の助成については、厳しい財政状況の中で実施することは困難でありますけれども、今後も高齢者の方々の健康増進と必要な医療の確保に努めてまいります。以上、お答えをしましたので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

再質問 5番 工藤弘喜

それでは若干再質問しますけれども、短期証の問題なんですけれでも、まだこれはこれからということでありますけれども、あまりふれる必要はないんですけれども、ただ非常にこれは、どう考えてもおかしいんですよ。国保と年金保険料、これは違う全く別々なものをリンクさせて、そして、言ってみれば制裁ですよね。保険料が未納になっているから、そのいわゆる年金保険料、年金行政がどうなってるかと言ったら、言うも及ばないんですけれども、そういう実態がありながら、保険料が未納であれば命に関わる保険証を短期証に変えてしまうと、仮に満額、ちゃんと完納しててもですよ、国保健康保険料を払ってても、何でそういう発想になるのかというところが、非常に腹立たしいというか情けないというか、そういう思いです。少なくても、今の実体が分かってないと。年金掛金が払えないというのは、払いたくなくて払わないという状況だけじゃなくて、今の社会の構造的なもの。いわゆる雇用の問題も含めて、一体どうなっているのかというところに目をやってないとそこら辺の問題まで見ないで、それを命に関わる健康保険で制裁を加えると、あってはいけないことだと思うんですよ。そういうことは、先ほど言ったように、各市町村の自主的な判断に委ねるという形になっていますから、ぜひ、そういうことも考えてやって欲しいと、決してこれをやったから年金の保険料の徴収率が上がるなんていうものでは決してないんですよ。そう思います。そういう意味で、ぜひ、先に向けてはそういう決断を出して欲しいというふうに考えています。町長の考え方をお伺いします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

4月の国民健康保険法の改正によって、年金の金を払わなかったら、国保の健康保険証の短期証明書を出すという法律です。これは全国的にはまだ具体的にはなっておりませんけども、あくまでも市町村長の考え方ということを前提としておりますけれども、実は、国保の未納者というのは全国的に1割であります。国民年金の未納者というのは4割であります。実は、もっと前にさかのぼりますと平成14年度のときまでは町が国民年金の徴収をしておりました。国にしたことによって、徴収率はがたっと下がりました。こういう状況からしてみても、私は非常に乱暴ではないのかと考えているところでございます。議員の意見も尊重しながら慎重に担当課と共に対応してまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

2点目ですけれども、葬祭費の問題とあとドックの問題、助成の問題がありますけれども、まず葬祭費、今回国保の中で予算を15万円組んでいます。国保の財政が厳しいっていうの分かってます。分かってますけれども、国保で出来ないんであれば、葬祭費の問題でいきますと民生費で何とかならないのか。そんな大きな金額にはならないではないかと思います。おそらく、100万、100数万で、残りの差額分を助成するということになれば、2万円かける。ちょっと失礼だけれどもその年の75歳以上の亡くなった方々にかければいいのですから、そういうお金が果たして本当に工面できないのかと、これまで国保の徴収率を上げるためにというか、ちゃんと真面目に、一番真面目にやってきた75歳以上の人たちが死んでいく時まで、こう何か差がつけられるということは、やっぱりあっては、ならない仕組みではないかと思います。そういう意味で、ぜひ今後に向けて、後期高齢者そのものが無くなれば別ですけれども、続くんであればやはり検討していただきたいということを訴えて、町長の答弁をお願いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

国保でも葬祭費については5万円であります。これは、管内的にも非常に高額であります。良い悪いは別にいたしまして、後期高齢者につきましては、先ほども言いましたように、全道の連合で言いますと2万5,000円であります。うちの町は、3万円ということでございますから、いずれにいたしましても、状況的には、管内的には非常に水準的には高い、ですから議員のおっしゃるとおり、従来どおり2万円を補助することを一般会計から出来ないかと。これについては、他保険者、社会保険や色んな保険者もおりますし、財政状況からして今の現時点では予算どおり私は国保については、当面5万円。そして、後期高齢者については、3万円の葬祭費という考え方で進めるという考えでございますので、ご理解を賜りたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

私の質問を終わります。

出典:訓子府町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月24日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる