訓子府町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月18日
訓子府高校存続支援の今後の課題
2007年12月18日、訓子府町議会の一般質問で、西山由美子議員が「訓子府高校存続支援の今後の課題」について質問し、教育長 山田日出夫が答弁しました。
- 質問者
- 西山由美子 議員
- 答弁者
- 教育長 山田日出夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 西山由美子
2点目の質問に入ります。訓子府高校存続支援の今後の課題についてです。教育長にお伺いします。地元高校「訓高」の存続は、町の重要課題でもあり、生徒や保護者にとっても、今後の配置計画案に対する対策は必死に取り組まなければならない現状であります。町の来年度の支援対策による存続の見通しと今後の課題として、次の3点について伺います。1点目、町の支援対策は、存続に向けて今後どの程度まで続けられるのか。これは、町としての本気度を伺いたいと思います。2点目、支援策の中で、進路指導等強化支援対策費として80万円とありますが、その具体的内容を伺います。3点目、今回全国大会出場を決定しました吹奏楽部のチャレンジ精神に学ぶことと、その効果について伺います。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
「訓子府高校存続支援の今後の課題」について、3点にわたりお尋ねをいただきましたのでお答えさせていただきたいと思います。1点目の「町の支援対策は存続に向けて、今後どの程度まで続けるのか」とのお尋ねでございます。本年9月に北海道教育委員会が、平成20年度から平成22年度までの道内の高校の配置計画を定めております。この内容は、訓子府町が属します網走中学区で平成20年度に置戸高校が、平成21年度に北見緑陵高校で各1学級減となります。平成21年度に北見柏陽高校におきまして普通科単位制が導入されるなど、厳しい計画となってございます。さらに、その配置計画には、平成23年度から4年間にあたる見通しも示されておりまして、3つから4つの学級相当の調整が必要だということが言われてございます。幸いにも、今回、訓子府高校につきましては、計画に盛り込むことを避けることができましたが、毎年ローリングでこの計画を見直すということになってございますので、1年1年が訓子府高校存続の正念場だと認識しております。この網走中学区では、平成21年度、春の中学卒業者数が前年度対比134名の減、大幅な減となってござまして、中でも北見市では162名の減少が予想されております。従いまして、増える分を足しても134名という厳しい減少になるということでご理解をいただきたいと思います。このように非常に厳しい中に、訓子府高校が置かれているということでございます。訓子府高校の存廃問題につきましては、学校の存続だけに係わらず、町の教育文化の振興や、人口、地域社会経済及び町の財政等にも大きく影響を与えるものでございます。また、町内中学生の進路の方向性を狭められるという、非常に厳しい内容でございます。また、保護者の通学費の負担増も伴うなど、教育環境の低下が予想されて、心配されております。このため、来年度に向けましては、先に議員の皆様の理解をいただき、支援策のご承認をいただき、地元中学校を始め近隣市町の中学校に支援策のPRに努めるほか、生徒確保に取り組んでいるところでございます。また、来年度以降につきましても、道教委の動向を注視しながら存続に向けた取り組みに引き続き力を入れていくことが必要だと考えております。当面は支援内容も含め、毎年度議員の皆様と協議させていただき、内容を定め積極的に対応をしてまいりたいと思いますのでご理解をお願いしたいと思います。次に、2点目の「進路指導強化支援対策の内容」でございますけども、訓子府高校につきましては「進路実現」というものを教育目標の大きなキーワードに掲げてございます。その実現に向けて、様々な教育活動を進めておりますけれども、この進路実現の達成を目指すための支援としまして、学習指導及び就職指導などの生徒の進路対策強化が図られる事業に対して助成するものでございます。例えば、漢字能力の検定・簿記技能検定など、各種検定・資格を取る子どもたちへの一部助成、外部講師による進路講習会等の講師料、それと、先日実施されましたけれども、大学や専門学校への視察見学における交通費の支援などとなってございます。3点目の「吹奏楽部のチャレンジ精神に学ぶこととその効果」についてのお尋ねでございます。訓子府高校吹奏楽部は、本年4月にはわずか2名の部員からスタートしまして、熱心な勧誘活動や北見商業高校から着任されました河口先生の熱心な指導等もありまして、連日猛特訓を加えて、11月に留萌市で開催されました高文連の「全道高校マーチングバンド・バトントワリング発表大会」で最優秀賞の栄誉に輝いたわけでございます。来年8月に群馬県で開かれます高文連の全国大会への出場権を獲得したということでございます。私どもとしましても、正直言いまして、ふるさとまつりのステージで私この演奏を聞かせてもらいましたけども、正直言ってもう少しかなと思っておりましたけども、そのあと9月、10月と短期間に目覚しい努力を重ねられまして、このような栄冠に輝いたということで大変嬉しく思いますし、心からお祝いを申し上げるものでございます。今年の吹奏楽部のテーマにつきましては、「チャレンジ2007」とお聞きしております。文字どおり、子どもたち、先生たち、学校のチャレンジなくしては、この栄誉はなかったと思います。あらためまして、子どもたちがチャレンジする心、またその心を育む教育の重要性を再認識させていただいたところであります。この全国大会出場が、他の部活動や地域の小学生、中学生の励ましにもなりますし、町民の皆さんにも勇気を与えるものとして高く評価されるべきものだと思います。また、特に感じますのは、吹奏楽部という活動を通じまして小学校の金管バンド、スクールバンドから訓中の吹奏楽部、そして、訓子府高校吹奏楽部への小中高一貫教育の1つの姿も見えてきた思いがいたします。町民の皆様も、この快挙に拍手を送り元気づけられたことと思いますし、訓子府高校を目指して、地元中学校や近隣市町の中学校からの入学者が増えることも正直言って期待をしてございます。今後とも学校を中心に、訓子府高校PTA、訓子府高校教育振興会議、関係機関・団体が一丸となって存続に向けて努力してまいりますので、何卒ご理解と議員各位のご協力をお願い申し上げます。
質問 2番 西山由美子
実は、この問題を取り上げるきっかけとなったのは、5月頃だと思うのですが、あるお母さんとお話したときに「西山さん、待っていてね。今に訓高の底力を見せるから」と、私は何のこと言っているのかさっぱりわからなくて、ちょうど議会で訓高の存続についても触れておりましたので、何かこのお母さんするのかなとそういうに思っていたのです。ずっと気持ちの中でしまっておいたのですけども、あるときその新聞に吹奏楽の全国大会出場が決定ということが出ていまして、これなんだと思って早速お電話したのですけども、その中で本当に今教育長がおっしゃったように、たった2名の部員から17名の部員にお互いに生徒が誘いあって、しかも、春の段階で吹奏楽部に入りたい子はたくさんいたのです。中学校からやっていたお子さんとか、でもやっぱり人数が足りないということとか、リコーダーをやっていたので、それを断念してほかの部活に入っていて、でもそれを2年生になって部活をやめるわけにはないので、全員が掛け持ちをしながら大会に臨んだそうです。マーチングというのは、北見商業から来た河口先生が提案して、みんな自分のパートが全体でどういう動きに入るのかは全然つかめなかったそうです。大会の1週間前になってようやく少しうまくなって、大会当日の練習の中でぐんぐんと成長していったそうです。私もこのテーマを取り上げるまで、恥ずかしながら訓子府高校に入ったことがなかったのです。それであるとき訪問しまして、校長先生ともお話を伺いました。そして、校内も案内していただいて、とても明るくて生徒の華道の作品が並んでいたり、すごく今安定した状態だということが目によく見えます。それで校長先生のお話を伺っていて、やっぱりその存続に向けて町からたくさんの支援をいただいているいうことは、学校案内にも随時書かれていますし、本当に資金面ではとても助かっていると。いろんなお話をしていく中で、1つ課題が見えてきたのです。それは、訓子府高校たくさんのもう1人でも多くの人数がほしいと。そういう中で受験される生徒さんですが、いざ合格して通学される段階で、例えば中に発達障がいを持っていらっしゃるお子さんがいるとか、本当に個別指導をしていかなければ、その3年間の学業生活がとても困難だと思われる生徒さんがいらっしゃって、今毎日のように職員会議の中でその対策に先生方が頭を悩ませているという現状を伺ったのです。先ほど町長の説明にありましたように、この発達障がいというのは、先日も講演を聞いてわかりましたけれども、もう全国的にも支援対策というのは1日も早くとられなければならないぐらいやっぱり現状は困難なことが多いので、要するに幼児、小学校、中学校と個別にきちんと対応していれば、高校でもその子にあった高校生活を送れるというはずなのですが、いざふたを開けてみるとそのお子さんが障がいを持っているのだけれども、まだ親の認識が甘かったり、そういう感じで訓子府高校ならという形で入っても、本人が3年間とてもつらい思いをしてしまうそういう現状があって、できることならばそのスクールカウンセラーとか、ケースワーカーとか、そういう専門的な知識を持った指導の方を入れてもらえればとても助かると。それは今の段階では、まだ町に対しても要請できる段階ではないとはおっしゃっていました。でも、それも今後の課題の1つなのかなと思いました。その話の中で、校長先生が卒業されたお子さんで3年間学業が全然伸びなくて、親御さんに相談したら一度病院で診てもらったほうがいいということで、札幌の病院まで行きましたらそのお子さんは脳に重度な障がいを持っていたということがわかったのです。本当に3年間その子どもさんが犠牲になっていた。本当に大変な思いだったろうということを先生方もあとでわかったということで、もう二度とそういうことが繰り返さないためにも、やっぱりこれからの特別支援対策が必要なのではないかというお話を伺いました。その辺について伺いたいということと、あと全国大会で出られることはとてもいいのですが、予算がやっぱり600万円ぐらいかかるそうです。その点の支援についてどうなるか、教育長にお伺いします。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
今、2点のお尋ねをいただきました。1点目は、訓高での学校生活の例を出されまして、障がいを持つお子さんの学校での教育についてご心配も含めてご質問がありました。確かに、高校生ぐらいになるまでに、学校、それと親御さんいろいろ含めまして、障がいの認知と言いますか、これによってそのお子さんにとって本当にふさわしい教育が受けられるのかということが問題だと思います。特に発達障がいのお子さんたちは、就学児の健診も含めまして、注意深く見れば早く発見することができると思います。また、専門医の診察を受けて、適切な対応もできるかと思います。そういうところに着目して、子育ての支援だとか、発達支援の関係に、これからのもう少しきめ細かく対応をしていこうかという時点にございます。今後、よく現状に合わせまして、勉強をさせてもらって対応策を練ってきたいと思います。それと、2点目の高文連の全国大会の出場への支援の関係でございます。500、600万円かかるであろう派遣費と言うのでしょうか、この経費につきましては、当然学校のほうで第一義的にはお考えになられて、今の時点では様々な案が検討されていると伺っております。たぶん浄財を町民の皆様にお願いをすることもございますでしょうけども、町としましても、教育委員会としましても、非常に教育的な成果と言いますか、教育のあるべき姿の1つが現れたと高く評価しておりますので、何らかの支援を申し上げたいということで内部検討を進めさせていただきたいと思います。
質問 2番 西山由美子
その辺の検討をよろしくお願いいたします。あと、父兄の方からもいろいろお話を伺ったのですが、父兄の方もやっぱり訓子府高校をなくしてはならないということで、かなりPTAの活動の中で訓子府高校の良いところを広めようという動きが見られます。それで、1点だけ訓子府の広報の中にぜひ訓高の紹介とか、たくさん載せてほしいという要望がありましたのでお伝えしておきます。それで、今ほかの高校の先生からも、「今、訓高にはとってもいい先生がいるんだよ」と言う話を伺いまして、今訓高を広く進めていくには本当により良いチャンスかなと。先生方もとても温かい目で生徒たちの今後の指導について取り組んでいらっしゃいますので、町とのうまくつながりを持って、これから訓高の存続に向けて支援していっていただきたいと思います。教育長、お願いします。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
吹奏楽部は1つの成果を挙げられましたけども、吹奏楽部以外にも就職率100%とか、進学率100%ということがあります。私、今手元に持ってきていませんけど、私の名刺の裏側にはそれらのことが載せてありまして、道教委や網走教育局に行く度にわざと裏返しにして名刺を出してきているというようなこともしていますけども、そのほかに現在今取り組み中なのは、このブラスバンドやほかの野球部も一生懸命がんばっています。それらの状況を何とか、北見地域の皆さんにお伝えしたいということで、ここにお見えの報道機関の方もいらっしゃいますけども、すでに具体的な記事が掲載等についてもお願いをしていますし、まだちょっと発表するのはどうかと思うのですけども、NHKの担当者の方にお電話を差し上げて、吹奏楽部の活動の状況の取材と「オホーツクきんよう広場」というのがあるのですけども、何とかそれに登場させていただきたいというようなことを私のほうからお電話を差し上げ、今のところ感触はいいのですけども、結果はどうなるかわかりませんけども、何とかすばらしい教育の成果を、子どもたちの努力の足跡を多くの人に伝えたいということで今いろいろやっておりますので、そのような基本的なスタンスに立って、これからも教育委員会としてできることは一生懸命させていただくし、住民の皆さんにご協力いただく場面ではご協力をいただくということで、町をあげて努力していけるように努めてまいりたいと思います。
質問 2番 西山由美子
これから町民も「訓高はいいよ」、これを合言葉に町外に働きかけていったらいいと思います。これで私の質問を終わります。