小清水町議会 令和7年第4回定例会 2025年6月17日
わが町における大規模な再生可能エネルギービジネスの可能性とそれを規制する条例の制定の必要性について
2025年6月17日、小清水町議会の一般質問で、和田彩議員が「わが町における大規模な再生可能エネルギービジネスの可能性とそれを規制する条例の制定の必要性について」質問し、町長 久保弘志が答弁しました。
- 質問者
- 和田彩 議員
- 答弁者
- 町長 久保弘志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 8番 和田彩
2問目に行かせていただきたいと思います。2問目は、わが町における大規模な再生可能エネルギービジネスの可能性とそれを規制する条例の制定の必要性についてです。北海道としてはGX(グリーントランスフォーメーション)を進め、「ゼロカーボンシティ宣言」をしているわが町ですが、2023年に策定された「ゼロカーボン戦略」を見ますと、北側の平野部に太陽光発電のポテンシャルがあり、南側の山のほうには風力発電のポテンシャルがあると書いてあります。実際にそのような具体的な大規模な再生可能エネルギーの設備の設置の話は進んでいたりするのでしょうか。一方、最近では釧路市が「ノーモアメガソーラー宣言」をしたり、風力発電による振動や騒音などの健康被害や落下事故、バードストライクなどの自然環境への悪影響も報告されていると聞いています。また、都会または外国の企業がしている事業が多いのかなと思うんですけれど、「地方で一儲け」というような感じも見受けられます。そのような大規模な再生可能エネルギービジネスによる弊害のようなものも取り沙汰されていますので、わが町でもわが町の恵まれた自然を守るためにそれを規制するための条例の制定が必要ではないかと考えますが、いかがお考えでしょうか。町長の御所見を伺います。
答弁 町長 久保弘志
お答えいたします。まず1点目ですが、2023年に策定をいたしました「こしみずゼロカーボンシティ戦略」、2024年に策定をいたしました「第4期小清水町地球温暖化対策実行計画」におきまして、国、環境省でありますけれども、国による再生可能エネルギー情報提供システムにて提供されるデータに基づいた本町の再生可能エネルギーのポテンシャルを記載しているところでございます。実行計画では町が目標に掲げる2050年のカーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)でございますが、この達成に向けて、行政、住民、企業が一体となって省エネをはじめとする脱炭素化の取組を実施していく必要があるとし、再生可能エネルギーの導入は不可決なものと考えているところでございます。これは大規模な発電設備の新設のみを想定するものではないものと御理解をいただきたいと思います。また、現時点で再生可能エネルギー設備設置の具体的な話はございません。2点目の条例の制定ですが、本町内での適正の高いと言われる再生可能エネルギーとなる、風力発電がございますけれども、こちらは御存じのとおりラムサール条約登録湿地である濤沸湖を抱える本町といたしましては、レッドリストに搭載をされている希少な野鳥が多く生存している状況を考えると現実的ではなく、推進する考えはございません。また、太陽光発電につきましては、大規模な発電施設の設置を促進していく計画はありませんが、私有地における小規模な設備については、個人の財産の活用であり強く規制することは難しいと考えてございます。いずれにいたしましても、各法律の規制や北海道条例の規制にもかからない大規模な開発計画が出てきましたら、規制措置等を検討していく必要があるものと考えてございます。以上でございます。
質問 8番 和田彩
8番。今のところ、そういう大規模な再生可能エネルギービジネスの可能性はないということで御答弁いただきました。今のところで、この間も新聞の折り込みなどに土地を探しているという業者のチラシが入っていたんです。そういうこととか、近隣の市町でも耕作放棄地に大規模なメガソーラーの計画があるというふうに伺っていて、やっぱりこうゼロカーボン戦略のアンケートの結果でも、脱炭素社会の実現に向けて町が重要しすべきことというアンケート調査の結果で、景観や資源、小清水の財産を守りながら進めてほしいという意見が一番多かったり、町の将来のイメージも、豊かな自然を守って大切にする町にしてほしいというアンケート結果が多く、町民の方のそういう景観や鳥類への悪影響を懸念するというか、そういうのはしないでほしいという意見が多かったんですけど、自治体によって、やはりそこの考え方がそれぞれあって、そういう情報の受け取り方も大分違うということで、町によっては、今は耕作放棄地とかはほとんどないと思いますけれど、これからどうなっていくか分からない中で、条例までいかなくても、気持ち備えていくということが必要なのかなというふうに思うんですけれど、いかがお考えですか。
答弁 町長 久保弘志
私も議員おっしゃられた農村景観であるとか、自然環境については守り抜くという考え方で、町民の皆様の考えと同じでございます。一方では、風力、太陽光ともに自然環境に優しいという中で推進をされて、相反するところがあるんだろうというふうに思っていますが、議員も御存じだと思いますが、今、釧路市のほうでいろんな検討されて、ノーモアメガソーラー宣言というようなことで、全国で2例目ということで北海道新聞のほうにも記載をされておりましたが、今、釧路市さんのほうでも希少な動植物の保全保護というような観点からということでございます。全国的にもかなりの数の条例制定というのがあるようでありますけれども、やっぱり一方では、民間の土地であれば訴訟のリスクであるとかいろんなことが考えられるんだと思います。あるいは、民間さんの企業のやっぱり利益のためにやられている部分もございますので、そこについては当然規制をしていくことが必要だろうという考えもあるのかもしれませんけれども、そこはいろんなケース・バイ・ケースだというふうに考えてございます。ですので、直近といたしましては、今、釧路市さんのほうでいろんな議論がされていると、比較的本町と同じような、規模感は違いますけれども、やはり自然を守るということですから、そこに私は注視をしながら、今後の町の将来を含めた中でやっぱり考えるべきなんだろうというふうに考えてございます。ですので、現時点においてそこの規制する条例等々の制定ということは、すぐさま考えてはいないということでございますけれども、もしそういう必要があれば、当然町の先ほど申し上げた環境等からいうと、やっぱり規制をしていく方向性はあるのであろうというふうには思っております。以上でございます。
質問 8番 和田彩
近隣のところとかのほうでも風車ができて、今、大学のほうからその影響調査に来ているということで、造る前にしっかり調査できないのかなというところで、やっぱり環境に自然エネルギーがいいといっても、そこに住んでいる人の体によくないというのは本当によくないなと思っているところです。やはり本当に町長のお考えはすごいよく分かったので、でも皆さんの役場内で同じ認識でいないと、例えば問合せの電話が来たときに、そういう危機感というか、意識を持って皆さんが仕事に取り組んでいただきたいなというふうに思うんですけど、いかがお考えですか。
答弁 町長 久保弘志
冒頭申し上げた各種計画、戦略がございますので、そこは一定程度共通認識の中で、組織としては認識されているんだろうというふうに思います。これも定期的に確認をしながら進めているところでございます。一方では、こういう施設を造ると税収が上がるというようなことで、少なからずと言いますか、そういう考えもなくはないとは思いますけれども、私どもとしてはそれを誘致するだとかという考えを持っていませんし、そういう話があれば、以前確かにもこと山周辺で風力というお話もあったようには認識をしておりますが、なかなか本町のやはり希少な猛禽類だとか、そういうことからいうと受け入れられるものではないというふうに認識をしておりますので、そこは組織内としては共通認識の中で今後も進めていきたいということで御理解いただきたいと思います。
質問 8番 和田彩
今、税収が上がるというお話あったんですけど、やっぱり幾らお金が儲かっても、恵まれた大地と健康はお金では買えないものなので、そこはしっかりと守って、自分も含めて守っていきたい、いっていただきたいと思います。これで質問は終わります。