みんなの議会

上士幌町議会 平成28年第2回定例会 2016年3月14日

(1)道の駅新設について/(2)ナイタイ高原牧場レストハウス建設について

2016年3月14日、上士幌町議会の一般質問で、野村恵子議員が「道の駅新設について」「ナイタイ高原牧場レストハウス建設について」について質問し、町長 竹中貢が答弁しました。

質問者
野村恵子 議員
答弁者
町長 竹中貢

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 5番 野村恵子

私から2点ほど質問させていただきます。まず1点目、道の駅新設について。昨年1月、国土交通省は地方創生の柱に位置づける重点道の駅十勝管内候補として、上士幌町ほか計3町を選定しました。今回、上士幌町が重点道の駅候補となった理由の一つに、観光や地方移住の促進により地域外から活力を呼ぶことを目指す、ゲートウェイ型の道の駅として、ふるさと納税が多い上士幌町の利点を生かして、納税者や来訪者への移住定住の働きかけなどの情報発信の窓口と位置づけることで候補の対象となったと、昨年1月30 日の新聞に記事がありました。この記事が出てから1年がたちます。町民から、「道の駅はその後どうなっているんだ、建てるのか、建てないのか」とよく聞かれます。道の駅について町長のお考えをお聞きいたします。2点目ですが、ナイタイ高原牧場レストハウス建設についてです。昨年 10 月8日から9日にかけての台風23 号による強風により、ナイタイ高原レストハウスが壊滅状態になり、大変な被害に遭いました。ナイタイ高原牧場レストハウスが建つまでの経緯ですが、当初ナイタイ高原牧場を観光牧場化したことにより、年々訪れる人が増加し、1971 年に第1回牧場祭りを開催し、5,000 人の人が訪れ、牛肉の試食会、のど自慢、盆踊りなどでにぎわったそうです。その後も、壮大な景観と美しい自然環境などから年々訪れる観光客がふえ、1974 年には公衆トイレを整備し、観光施設を求める声に応じ、1978 年9月にレストハウスをオープンしました。オープン当時、年間3,800 人程度であった来場者は、1985 年には1万人、 87 年には約2万人と年々急増したそうです。近年では、2014 年度の来客数においては、約5万5,000 人弱の来客であります。これまでに来客数がふえた要因の一つに、ふるさと納税による知名度が上がったことと、レストハウスで提供しているメニューに地場産のものを使い、提供したりと、今では上士幌の観光地としてなくてはならない場所となっていることは、十分町長もわかっていると思います。そこで、ナイタイ高原牧場レストハウスを早急に建て直し、昔から要望の多いトイレの改修も含め、オープンする考えはおありでしょうか、お伺いいたします。最後に、展望台とレストランは同一場所がよいかと思いますが、その点も町長のお考えをお聞かせください。

答弁 町長 竹中貢

まず最初に、道の駅についてお答えいたします。道の駅につきましては、24 時間無料で利用できる駐車場、トイレがある休憩機能、道路情報、地域の観光情報等を発信する情報発信機能、観光レクリエーション施設などの地域振興を図る地域連携機能を有することが一定の条件となっております。一昨年、国土交通省では、この機能のほかに地方創生の核となるよう機能を充実して、圏域外から人を呼び込む観光・地方移住・地域福祉・産業振興・防災等の機能を整備し、地域でのにぎわいや雇用を生み出す場など、道の駅第2ステージに向けた先駆的な道の駅のモデル箇所を選定し、関係機関が連携し、計画段階から総合的に支援する事業を創設しました。これを受けて、本町ではふるさと納税を活用した産業振興、都市と農山村の交流を軸とした地方創生のまちづくりをコンセプトに応募したところ、北海道開発局長選定、地域外から活力を呼ぶゲートウェイ型重点道の駅候補として選定されました。重点道の駅候補に選定されたことに伴い、平成27 年9月に調査研究のための事業費を予算化し、現在、役場庁舎内の検討チームで小さな拠点づくり、道の駅調査研究事業として、地域資源の把握、交通量、市場調査、成功事例研究等を行っております。この中で、札幌圏や帯広圏に住んでいる方々へ道の駅に関するWebアンケートや関係団体などへ意向調査等も実施しております。道の駅調査研究委託事業の経過については、議会各委員会に報告しているところであります。平成28 年度町政執行方針においても、道の駅の基本計画を作成することを明言しており、実施に伴う予算についても今定例会に上程しているところであります。また、商工会やJAなど、町内主要団体にもこの旨を伝えており、議員ご質問の件については、建設に向けて揺るぎない方針で着実に前進していることをご理解願いたいと思います。なお、基本計画作成に当たっては、①道の駅及びナイタイ高原牧場レストハウスの主な導入機能及び基本コンセプト、②施設運営計画、③施設整備計画、④事業運営計画を主に検討していく予定であります。今後の道の駅整備のスケジュールでありますが、現時点での考え方では、平成28 年度基本計画作成、平成 29 年度から平成 30 年度に基本設計・実施設計・工事、平成31 年度に工事・施設開業の予定となっておりますが、今後の検討状況によっては変更があることをご承知おき願いたいと思います。続いて、ナイタイ高原牧場レストハウス建設についてであります。ナイタイ高原牧場は、公共牧場では日本一広く、日本では見られない雄大な景観、美しい自然環境から公共育成牧場でありながら、観光牧場として町民はもとより多くの観光客に親しまれております。十勝平野はもとより、阿寒の山並みが眺望でき、魅力的な景観は全国的に知名度を上げております。レストハウスに訪れる観光客は、平成16 年ごろまでは大型バスによる来場者が多く、平成 20 年以降は個人客が多くなってきておりますが、年平均4万6,000 人が訪れております。多くの観光客が訪れる中、議員ご承知のとおり、昨年10 月の台風 23 号の暴風雨により屋根などが飛ばされ、危険であるためレストハウスの上屋を撤去し、営業を途中でやめたところであります。レストハウスを早急に建て直し営業を開始してはとのご意見でありますが、ナイタイ高原牧場観光の拠点として、建設の必要性は十分認識しており、一方、国の重点候補になった道の駅バルーン(仮称)の建設計画も進められていることから、お互いの機能分担を明確化するなどで相乗効果を図るように両施設が連携した形での基本計画を作成することとしております。基本計画作成においては、町全体を屋根のない博物館、観光資源と見立てた「ひがし大雪エコミュージアム構想」(平成14 年度作成)を基本とした農村景観、これにはナイタイ高原牧場も含むということであります。ぬかびら源泉郷、幌加・三股の産業遺産や山岳、自然景観などの資源を有機的に連携構築する観点が必要と考えております。早急に建て直しをすべきとのことですが、町の将来を展望した一大プロジェクトであり、拙速にならないよう十分検討した上で、できるだけ早く建設すべきと考えております。また、建築場所やトイレ等含めた整備内容等につきましては、この基本計画策定委員会の中で論議することとしておりますので、ご理解願いたいと思います。

再質問 5番 野村恵子

それでは、道の駅についての再質問をいたします。現在、全国に1,040 駅もの道の駅が点在しています。当然これだけの道の駅があれば、順調に売り上げを伸ばす箇所もあれば、赤字経営で大変な道の駅もあり、さまざまです。道の駅は休憩機能、情報発信機能、地域の連携機能と3つの要素を持つことが期待されています。実態としてほとんどがロードサイドの商業施設として、地域の商品を販売したりとか、地域活性化効果を狙っているところがほとんどです。上士幌が重点道の駅候補に選定された理由の一つに、ふるさと納税を活用した産業振興、都市と農山村の交流を軸とした地域創生まちづくりと答弁にありましたが、町長の道の駅に対する考えはどのような道の駅として運営していくお考えでしょうか。どこの道の駅も物産を販売したり、飲食のできるレストランなどの設置をしていますが、上士幌の道の駅も考えているのか、お聞きいたします。

答弁 町長 竹中貢

道の駅については、日ごとにふえているというような状況であります。直近の情報では、もう1,080 ぐらいになっているということでありますが、その中で運営の方針もその道の駅それぞれで違いがあります。全体的に見ますと、経営的に見ますと、大方が赤字、マイナス経営という状況であります。それをどうそこの道の駅に価値を見出すかということだろうと思いますけれども、基本的には、道の駅をやるからには経営の方針が、経営という時点で、単に運営すればいいということではなくて、そこでどのように地域経済に活性化するか、あるいは道の駅そのものが経済的な行為として十分収支がとれるという前提で、その覚悟で計画立案をしていくべきだと。それに伴って、運営のあり方もそのような覚悟を持って運営をすべきではないかというのが基本的な押さえ方であります。その上で、そこでの機能というのはさまざまな機能があります。先ほどお話があったように、従来の道の駅の機能としての、いわゆる道の駅の情報の発信だとか、あるいは24 時間のトイレや駐車場と、こういったことはもう当たり前のことであって、今、新たな道の駅としては、今回本町としてはゲートウェイ型、いわゆるよそからどう人を呼び込むか、あるいはよその、この経済を町の中にどう引き込むかというのがひとつ今回のポイントになっているわけでありますが、そういった意味では、当然今ご質問にありました、レストランだとか、あるいは物販だとか、こういったことは直接収支にかかわる大事なところでもありますから、基本的な状況の一つとしてそれは配置されるべきことだろうと、そんなふうに思っております。加えて、このたびのワンストップ窓口のように、さまざまな相談窓口をすると。これは新しい道の駅のあり方というふうに考えていいだろうというふうに思っております。というのも、もう既に移住・定住の実績や、あるいはふるさと納税のそういった窓口、これも町の中にありますけれども、そういったところでは非常に、いわゆる通りの客、いわゆる車で移動する方々にとっては不便なところにあるということでもありますし、さらにこれからの時代、インバウンドですね、外国人の方々を受け入れるための、そういう情報機能だとか、そういった次の時代に向けた道の駅の機能を考えていくべきことではないだろうかというふうに思います。その中では、町として、行政サービスとしてそこにお願いしなければならないと。これについては基本的に利益を上げるものではないということがあります。その中には、例えば無料の職業紹介所の機能だとか、今お話しさせていただいたように移住・定住のことだとか、あるいは町なかの観光の総合案内所だとか、これらについては基本的なサービスという事業になりますから、基本的には行政がそれなりに担うということでありますし、それから観光という側面で、これから特に従来の観光の案内だけではなくて、そこでどう観光が、いわゆる事業として窓口になっていくのか。こういった新たな経営の観点も出てくるだろうと、そんなふうに思いますので、まだまだこれ多様な道の駅のあり方というのは、これから計画策定の過程の中で充分検討していくことであろうかなと、そんなふうに思います。もう一つには、エコミュージアムと話しましたけれども、観光も単にぬかびら源泉郷だけに頼るのではなく、もっとナイタイや、あるいは町なかの農山村の自然景観、こういったことも非常に魅力になる可能性があるというふうに思っております。昨年は、そういった意味で実証実験としてサイクリングの貸し出しもしました。結構町内を使っていただいて、レストランを自転車で行くだとか、あるいは今までない自転車での観光の魅力をうまく考えていただいているというようなこともございますので、従来の道の駅に加えて、経営という視点、この視点をしっかり押さえながら、しっかりと計画にかかっていきたいというふうに考えています。

再質問 5番 野村恵子

道の駅に関してはじっくり検討しながら、ゆっくり焦らないでつくっていただきたいと思います。ナイタイレストハウスについてですが、道の駅と連携した形で進めていくとありましたが、お互いの機能分担を明確化したら、すぐに取りかかることが重要だと思います。多分、道の駅と連携し進めていくと、 29 年から 30 年までに基本設計、 31 年に工事・開業とありますが、レストハウスについては今までの実績、集客数があり、せめて29 年度から設計に取りかかり、 30 年にはオープンできるよう努力してください。ナイタイレストハウスを委託されて営業されている町内の方にとっては、仮設店舗では提供できるメニューに限りがあり、せっかくふるさと納税で一躍有名になったナイタイ和牛を使った料理を目的とし来客する方もいらっしゃいます。行政側は十分検討した上でと言っていますが、委託を受けた側からしますと、上士幌の有名観光地として毎年少数ながらも来客数が伸びていることから、道の駅と連携して進めるべきではなく、早急に取りかかるべきと強く要望し、町長の考えを聞き、質問を終わります。

答弁 町長 竹中貢

レストハウスは残念なことに台風で崩壊しましたということであります。そんなことから、必要性も高まって、しかも時期も早急にというような状況にはなってきているかと思います。ただ、今までのレストハウスの、果たして焼き直しだけでいいのかということであります。今のままでよしとしているという前提であればそうでありますけれども、もっとこの町の観光のあり様というのは、これを機会にやっぱり全体的に見直しをして、さらにどう集客をふやすかという大きな転換期にある、これが不幸なことに崩壊しましたけれども、これを新たな、向こう20 年先、 30 年先のチャンスと捉えるべきだというふうに思っております。そういったことを考えたときに、この早急にということの、そこの全体をしっかりと計画踏まえないで、そこだけで行ってしまうとちぐはぐなことになってしまったりする可能性は非常に心配されるということであります。急がなければならないということと、それからその計画そのものが拙速で、後で課題を残す、後悔をするということは避けるべきだと。これが半年、あるいは1年や2年のその時間差でそのようなことがあっては、後々に大きな禍根を残すことにつながりかねないというふうに考えております。十分急ぐということは必要だというふうに思いますが、しかしそのことによって全てをそれに優先すべきことではないというふうに思っております。もっともっとナイタイがどう生かされるかというのが、今回与えられた新たな私どもの課題だと、そんなふうに思っております。それから、委託の関係でありますけれども、この委託関係というのは指定管理という流れの中でありますので、何年かの契約行為であります。そういった中で、また契約行為は新たにまた更新していくということになりますから、それはそれとして、今までの実績なんかもそれは大事になるかと思いますけれども、全てこれが継続して確約されているということではありませんので、この辺についてはひとつご理解を賜りたいなと、そのように思います。

答弁 町長 竹中貢

訂正させていただきたいと思いますけれども、ナイタイレストハウスの管理でありますけれども、指定管理と申し上げましたけれども、指定管理ではなくて公募をしております。公募で5年間の契約期間ということになって、たまたま今年度で契約期間が一応終わるという年度でありました。したがって、この後のあり方については、それは公募になるのか、あるいは指定管理になるのか、あるいは違った方法になるのか、これ全くこれはこれからの再度検討すべき課題だというふうにご理解いただきたいと思います。──────────────────────────────────────◇ 山 本 和 子 議員

出典:上士幌町議会 平成28年第2回定例会 2016年3月14日 議事録 PDF(73ページ) 間違いを知らせる