上富良野町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月13日
十勝岳の火山活動に係る避難について
2023年6月13日、上富良野町議会の一般質問で、佐藤大輔議員が「十勝岳の火山活動に係る避難について」質問し、町長 斉藤繁、教育長 鈴木真弓、副町長 佐藤雅喜が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤大輔 議員
- 答弁者
- 町長 斉藤繁、教育長 鈴木真弓、副町長 佐藤雅喜
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 9番 佐藤大輔
私は、さきに通告していました1項目9点につきまして、町長並びに教育長にお伺いいたします。大正15年5月24日に発生した十勝岳泥流災害から今年で97年を数えますが、その周期から、近い将来噴火が起こるであろうことを念頭に、これまで監視体制の強化、防災訓練の実施、ダムや堰堤の建設など様々な対策を講じてきました。ですが、私は二度と同じ悲劇を繰り返さないために最も大切なことは、町民個々の防災意識の醸成であると考える上から、このたび特に火山泥流発生の可能性が高まる積雪期対応期間、おおむね12月から5月の期間においての避難に焦点を絞り、以下9点について町長、教育長にお伺いいたします。(1)十勝岳の火山活動はどのような体制で監視されているのでしょうか。また、現在注視すべき兆候等があればお伺いいたします。(2)噴火警戒レベル4高齢者等避難発表時には、全ての指定屋内避難所が開設されていると考えてよろしいでしょうか。(3)平成28年3月に発行された十勝岳火山防災マップを拝見しますと、泥流予想到達区域内に多数の避難所が設けられております。避難所としての機能保全や避難経路の安全確保という点について懸念がありますが、見解をお伺いいたします。(4)現在我が町には避難行動要支援者が約280名いるとお聞きしましたが、要支援者を速やかに避難させる体制は十分に整っていると考えてよいでしょうか、お伺いいたします。(5)車両での避難に関する町としての見解をお伺いいたします。(6)観光客の避難対応策についてお伺いいたします。(7)ペット同伴者の避難対応策についてお伺いいたします。(8)先日、ジェイアラート発令の際、登下校時であったことから、児童生徒及び保護者また登下校見守りボランティアの方々はその対応に戸惑ったとお聞きしました。この事例から、町内小中学校及び高校において、十勝岳噴火警戒レベルと発令のタイミングに応じた行動マニュアルが適切に整備されているのか懸念が残りますが、その実態をお伺いします。(9)このたびの新型コロナウイルス感染症蔓延も相まって、各住民会で実施される防災訓練では、参加者数が減少しているとの声が聞かれます。このままでは町全体の防災意識の低下を招くおそれがありますが、防災訓練の今後の在り方や防災意識の向上策について見解をお伺いいたします。以上です。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の十勝岳の火山活動に係る避難について、1点目から7点目と9点目の御質問にお答えさせていただきます。十勝岳火山災害に係る避難計画については、十勝岳火山防災会議が策定しています十勝岳火山避難計画に基づきまして、噴火レベルに応じて、または突発的に噴火した場合の住民及び登山者等の安全確保や円滑な避難行動など具体的な防災対策が適切に行われるよう定めているところです。まず、1点目の十勝岳の監視体制及び現在の注視すべき兆候等の御質問ですが、監視体制については気象台、北海道、北海道大学、防災科学技術研究所、道立総合研究機構、国土地理院などの機関が設置している地震計が13台、空震計が5台、GPSが7台設置されているほか、望遠カメラでも火山活動が監視されている状況です。また、現在の火山活動ですが噴火予報警戒レベル1となっており、2020年以降62の2火口にて火炎現象等が増加傾向にあり、火口の噴煙も高い状況が続いており、火山活動の高まりを感じさせていますが、火山性微動、地殻変動などは現在観測されていない状況です。次に、2点目の指定避難所の開設についての御質問ですが、避難情報の発令は噴火警戒レベルに応じてそれぞれの危険区域に発令されることから、噴火警戒レベル4が発表された時点で全ての火山噴火に係る指定避難所を開設することになります。なお、想定した噴火場所以外からの噴火や想定する影響範囲を超えるような噴火が発生した場合は、北海道、気象台、学識経験者等と協議し、町外も含め安全な地域への避難についても判断することとなります。― 35 ―3点目の泥流予想到達区域内の避難所の機能保全や避難経路の安全確保についての御質問ですが、泥流予想到達区域内の避難所については、緊急避難施設として一時避難の意味合いが深く、時間に余裕がない場合など、まずは住民の安全を確保することを優先し設置しているところであり、建物への避難の際は2階以上など高いところに避難していただき、安全を確保していただくよう考えております。また、避難経路の安全確保については、泥流災害の状況を判断した上で事前に住民の皆様には防災行政無線等により安全な経路、避難場所、避難所等に避難していただくよう周知いたします。4点目の要支援者の避難体制についてですが、泥流予想到達区域内の避難行動要支援者は約190名で、そのうち約30名が名簿情報の提供を拒否されている状況となっているところです。同意を得ている方につきましては、要支援者名簿によりその支援者が状況を確認して避難支援をしていただけると考えております。また、約30名の同意を得られていない方についても、泥流等の発生が予想される場合は、自衛隊や消防と必要な範囲内で名簿を提供して避難支援をしていただくよう考えております。5点目の車両での避難方法についてですが、車両使用による避難行動については泥流発生時に避難経路及び渋滞等によるリスクが考えられることから、先ほどお答えしたとおり、事前に住民の皆様に対して防災行政無線等により安全な経路、避難場所、避難所等に避難していただくよう周知を図ってまいりたいと考えています。6点目の観光客の避難対策については、噴火警戒レベルに応じ、入山規制、立入規制を実施しますので、山岳地帯の特定地域内には観光客はいないものと考えています。また、居住地域内の観光客については、防災行政無線、エリアメール等の避難指示により町内避難施設に避難するか町外に避難していただくよう指示をしていきます。7点目のペット同伴者の避難対応についてですが、ペットを伴った避難者を受け入れる際に、同行避難動物登録票に記入してもらい、避難状況を把握した上で避難所でのトラブル防止のため、飼い主自身が適正な使用に努めていただくとともに、使用ルールや衛生管理の方法について飼い主に説明した上で、原則、屋外にて飼い主に全責任を持って飼育してもらうことを想定しています。9点目の今後の防災訓練の在り方、防災意識の向上策についてですが、議員御発言のとおり、新型コロナウイルス感染症対策により町が実施する十勝岳噴火総合防災訓練において、令和2年度、3年度と住民会参加の避難訓練は実施することができず、昨年度においては4住民会に制限した上で実施した経過にあり、3年間未実施の住民会もあり、避難訓練等への参加をおっくうに感じたり、消極的になっている面は否めないものがあります。本年度の訓練については、住民会の参加は制限せずに実施する予定ですので、多くの住民会が避難訓練に参加していただけることを期待しているところであります。また、本年度については洪水ハザードマップの修正に併せ、防災ガイドマップを作成する予定ですので、作成時には各町内会の防災士等の意見も取り入れ、完成後は各住民会単位で説明会を開催して防災意識の向上を図っていきたいと考えています。
答弁 教育長 鈴木真弓
9番佐藤議員の十勝岳の火山活動に係る避難についての8点目の御質問にお答えさせていただきます。学校における災害等危機管理に関する対応につきましては、町、教育委員会で作成している子どもの危機管理初期対応マニュアル(令和元年9月改定版)及び北海道教育委員会作成の学校における危機管理の手引きを参考としまして、毎年度各学校において策定する学校教育計画の中で、学校における安全対策に関して規定しているところであります。また、上富良野高校におきましても、学校危機管理対応マニュアルが毎年度策定されていると確認したところであります。議員御質問の十勝岳噴火警戒レベルと発令のタイミングに応じた行動マニュアルの整備に関しましては、基本的には町の防災計画に基づき、設置される災害対策本部会議において、十勝岳の活動状況に応じた判断に基づき、教育委員会を通じて各学校への情報連携により対応を図ることが適切であると考えております。各学校におきましては、さきに説明しました学校教育計画の安全対策として十勝岳噴火をはじめ、災害発生時の対応に関して規定し、登下校や在校時における行動などが定められており、それらに基づき諸対応に当たることとなり、火山噴火に関する対応は全ての学校において規定しているところでありますが、十勝岳噴火警戒レベルの対応について示しているのは、上富良野西小学校と東中小学校であります。十勝岳の火山活動は引き続き継続されておりますことから、十勝岳噴火警戒レベルに示されている行動に対応していくことは大変重要と認識しておりますので、防災等の訓練を参考にしながら学校とも連携を図り諸、計画の整備について進めてまいります― 36 ―ので御理解を賜りたいと存じます。
質問 9番 佐藤大輔
今回、町民の方から寄せられました素朴な疑問をまとめて質問させていただいておりますけれども、改めて十勝岳火山避難計画と地域防災計画を読ませていただきました。読めば読むほど奥が深くて、途中で本当に質問を取り下げようかなと思いましたけれども、やはりこういった場で防災に関して町民の目に触れる機会を設けることにも意義があると考える上から、質問するに至っております。それでは、再質問に移らせていただきます。まず、8点目の質問に関して教育長にお伺いいたします。先日、東中小学校の噴火警戒レベルの対応についての行動マニュアルというものを拝見いたしました。登校中、学校にいる間、下校中、そのときに噴火警戒レベル4が発表された場合ということで、要は項目で一つの一覧となった大変見やすいものでありました。保護者はもちろん子どもたちにも大変分かりやすいものでありましたけれども、火山活動はある程度の予想が可能であり、さすがにジェイアラートに比べると、突発的な行動を求められる可能性は低いものと思いますけれども、今後、上富良野小学校や上富良野中学校においても東中小学校のような噴火警戒レベルの対応についての行動マニュアルが整備されるという理解でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 教育長 鈴木真弓
9番佐藤議員の噴火警戒レベルごとの各学校における児童生徒、教職員並びに保護者に対する説明責任についての御質問についてお答えさせていただきます。私も大変恥ずかしながら、今回佐藤議員から御質問を受けまして、各学校からの学校教育計画を全て確認させていただき、この事実に突き当たったところでございます。各学校においてその表記が変わってはいますが、この警戒レベルごとの表記をしていたのは上富良野西小学校と東中小学校の2校であったことから、私も教育委員会としましてこの警戒レベルに対応するある程度統一した見解については教育委員会と各学校とで学校長を通じて、今後、その表記の仕方につきましてはどのような形が、議員がおっしゃるような形のものが良いのか、それともまた違ったものが良いのかも含めまして、これについては町としてきちんと情報連携をしていきたいと考えております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
教育委員会も学校側も何かと大変かと思いますけれども、子どもたちや保護者の安心・安全のために計画の整備が適切に進むことを期待しております。それでは、2点目につきまして町長に再度質問させていただきます。2点目の質問に対して、先ほど町長はレベル4発表時に全ての指定一般避難所を開設すると御答弁なさいました。私は質問の冒頭で申し上げた積雪期対応期間、おおむね12月から5月については、基本的には噴火警戒レベルは2から一気に4に上がるということでございますので、レベル2発表時には避難所開設に向け準備が進められていっているものと思います。その後、実際にレベル4が発表されたとき、職員の方の居住地域、家族構成、その他様々な事情により、避難所開設業務に当たる職員数が足りるかということに対して懸念がありますけれども、その心配はないという認識でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。避難所開設するために、職員は今の職員でやるというふうに、足りるという認識で結構です。そういう認識です。
質問 9番 佐藤大輔
力強い御答弁ありがとうございます。町長の裁量によって適切に避難所が開設されることを信じております。続きまして3点目に移ります。先ほど町長は泥流予想到達区域内の避難所について、一時避難の意味合いが深いと御答弁なさいました。ちょっと今、手元に配られている、恐らく町民の皆様がお持ちの市街地マップを御用意いたしまして、要はこのマップどおりに泥流が硫化するという予想の下、噴火警戒レベル4が発表されたとき、このピンク色の区域内にある避難所、草分防災センター、西小、泉栄防災センター、高田幼稚園、ふらの農協、明憲寺が一時避難の意味合いが深い避難所という解釈で、先ほどの答弁からするとそういった解釈でよろしいかどうかお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。そのほかにも細かく見ると何々地先かも記されて― 37 ―いると思います。まずは一時避難ですので高いところに逃げると、その後避難が長引く場合は二次避難というふうに移行していますので、まずは二十数分以内に来る対象泥流規模を想定していますが、来るその範囲内で生命を守るという意味で高いところに逃げる、そういう意味の一時避難所と考えております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
もう1回確認なのですが、先ほど私が六つの避難所、たまたまこのピンクエリアにあるものを挙げたのですが、こちらの避難所も一時避難所という理解、解釈でよろしいかどうか、もう1回確認させてください。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。一時避難所でございます。
質問 9番 佐藤大輔
では、火山活動の様子から時間的猶予があると判断した場合、今、町長がおっしゃった一時避難所から、例えば上富良野中学校だったりとか、より安全な避難所に移動していただく可能性があるということでよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。時間的余裕がある場合、二次避難所、社教センター等にもう既に避難している場合もあるかと思いますが、それでも泥流の危険区域内にいる人がゼロではありませんので、泥流が発生したときにはそれぞれやっぱり何々地先とか農協とか草分防災センターに避難する人はいるとは思いますので、それはそれで危険が去った後にちゃんと二次避難所にこちらのほうで移送するという、それは変わらないと思います。
質問 9番 佐藤大輔
すみません、もう1回確認なのですけれども、一時避難として、例えば西小学校に行きましたと、この火山活動の様子を見ると時間的に猶予があるなと対策本部で判断した場合、ここから上富良野中学校であったり、より安全な場所と判断した場所へ避難者を移動する可能性があるかどうかに関してお伺いしていたと思うのですが、その点よろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。火山活動が実際長期化した場合は時間的余裕がありますので、二次避難所として社教センター、そこを開設して、そこに避難している方も当然いますが、だからといって一時避難所に実際泥流が発生したときに一時避難所を開設しないかということとはまた別で、当然経済活動、働いている方も栄町、中町とか草分にいるわけですので、それはそれでちゃんと一時避難所に避難した人は後ほど危険が去った後に、ちゃんと迎えに来てといいますか、移送はするということです。
質問 9番 佐藤大輔
何となく、すみません、ちょっと。なかなかいろいろなケースが想定されるので、質問が悪かったかもしれませんが、この防災マップに我が家の避難場所はという書く欄がありまして、恐らくこれって地域ごとに最寄りのといいますか、指定されている避難場所を書くと思うのですが、例えば草分防災センターと記入する場所に居住する方が、それこそこの防災マップどおりに泥流が流下する予想の下、噴火警戒レベル4が発表されましたといったときに、その方が郵便局にいたとしたら、その方は最寄りの公民館であったり役場に避難してよろしいかどうかお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。たまたま日中活動中、違う場所にいるということは多々ありますので、その場合は近くの避難所ということになります。あくまでも我が家の避難所というのは通常、夜とか住んでいるところを基準にして草分防災センターとか西小とか書かれていますが、実際昼間の働いているところは違うはずですし、通学とか通園で実際昼間のいる場所が違う場合は、やはり災害発生時にいるところの一番近いところの避難所にというのが大原則かと思います。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
恥ずかしながら、実は私そんなこと知らなくて、最寄りの避難所に避難していいという事実を知らなかったという、これ私の反省でもございます。ですから、ここに記入するということは、避難者に対して避難場所の固定観念を持たせることにもなるかな、もしくはかえって危険な状況を生む可能性もあるのかなということを考えます― 38 ―と、先ほど町長がおっしゃったピンクエリアに位置する避難所は一時避難の意味合いが強いのですよという行政の方針も町民に届いているかというのが、私としては疑問だなというふうに思っております。町長は先ほどの答弁の最後のほうで、今年度防災ガイドマップを作成する予定だというふうに述べられましたけれども、作成に当たっては避難行動における柔軟性、要は今、町長がおっしゃったように、一番近い場所に避難するのだよというようなことも盛り込むことを考慮する必要があるのかなというふうに私は考えますけれども、その点見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。最寄りの避難所に避難していいのだよということは、十分周知していかなければならないかなと思います。その一方、なぜ自分のところはここに避難するのだというのをインプットするかというと、やはり一番危険なのは冬季の夜間なのです、やっぱり。夜間の時間のないときに、すぐ逃げられるところをインプットして、日中はやっぱり皆さん学校なり職場なり人がいますので、最寄りのところ情報があると思います。指定されたところ以外のところに逃げるのだよと、一番近いところに逃げるのだよということさえ分かっていれば、みんなで安全なところに避難できるかと思います。そういう意味で、自分の家で起きたとき一時避難するところはインプットしておきますし、日中はどこでもいいのだよと、一番近いところ、高い建物があるところでいいのだよという両方、やはり皆さんに覚えてもらうというのは、議員おっしゃるとおり大切なことなのかなというふうに思っております。
質問 9番 佐藤大輔
町長のおっしゃるとおりかなと今聞いていて思いました。確かに夜間が一番危険だなと。そうしますと、冬季の夜間で冬はなかなか歩道か歩きづらかったり、実際本当にどれだけの明るさだったりとかということについてもも今後確認していただければと思います。避難経路の安全確保についてはちょっと後ほど5点目の再質問と併せてお伺いさせていただきます。4点目の再質問に移ります。町長は先ほど御答弁の中で、自主防災組織という名称、呼称を用いられませんでしたけれども、避難行動要支援者の避難支援はあくまでも共助の精神に基づく自主防災組織の活動に委ね、自主防災組織の支援が行き届かなかった要支援者については、自衛隊や消防の力を借りるという解釈でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。そうですね、私も先ほどの答弁を補足させてもらいますと、噴火レベルが3の警報が発表された場合は、要支援者の方につきましては避難の準備をしていただくことになります。また、要支援者への情報伝達については、一般の住民の方より早めに行いますということで、事前の準備をして事前に避難をしてもらうということが前提になっておりますが、そのときはやはり議員おっしゃるとおり、役場の職員のみではなかなか難しいので自主防災組織といいますか地域の住民の方の尾力を借りる場面というのは多々あるかと思いますので、特に自主防災組織の方とは防災訓練などを通じて連携を密にして、これからもしていきたいと考えております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
私もこの質問を通して、自主防災組織の大切さというのを改めて感じているところでございます。そういった自主防災組織に関わる、今回先ほどお示ししたマップのピンクエリアの各住民会長に対して、自主防災組織の活動状況、特に避難行動要支援者の支援について聞き取りを行いました。共助よりとにかく自助なのだと、自分の命は自分が守るということをみんなが意識しているという方、大体場所は想像つくと思うのですけれども、一人の要支援者につき第一支援者だけは何とか決めているのだという方、最近住民会長になって、そもそもどこから手をつけたらよいか分からないのでこれからだという方など、当然といえば当然なのですけれども、地域によって差があることを実感いたしました。ただ、高齢化による要支援者の増加が進む一方で、支援する人材が不足している。これは恐らく若い世代の参加協力を得られないことが大きな要因かなと考えておりますけれども、それらはどの住民会も同じ状況であります。それぞれの自主防災組織の支援体制維持には、近い将来限界が来るのではないかと私は今回危惧しておりますけれども、この点につき町長の御所見お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。― 39 ―その住民会によっては高齢化が進んでいる住民会はあります。私の所属している住民会、町内会も昔ながらの方が多く住んでおられて、本当に高齢化率は高くて、もちろん皆さん足腰はしっかりしている方が多いので、私が思うに先ほども申しましたとおり、レベル3のときの事前避難がこの情報伝達をしっかりして、時間の余裕がある中で避難を促していくということが非常に今後は重要なのかなというふうに思っております。もうレベル4になって時間の制約20分以内にというのはなかなか難しいので、高齢化になってきた場合は事前の準備、その情報をしっかりと住民の方、高齢の方に落とし込んでいくというのは、今後しっかり検証して実施していかなければならないのかなというふうに考えております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
住民会からお話を伺う中で、それこそ今言ったような現状、課題が顕在化してきて、お隣の住民会同士、お互いの自主防同士で連携して、協力し合っているのだというような住民会もありました。こういった自主防災組織間の調整だったり、活動を活性化させるためにNPOなどの第三者を交えることとか、例えば集落支援員を採用して自主防災組織をサポートするなど、行政としてなかなかできないことはないのかなというふうに思いますが、この点やはりなかなか難しいのでしょうか。町長の見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。いろいろな方策をとっている参考事例等もあるかと思います。集落支援員なんかもその一つと思いますが、特に高齢化の進んだ住民会をどう防災面から支えるかというのは、今後の課題ですので、今後につきましても調査・研究、いろいろな事例の研究なんかは進めていかなければならないかなというふうに考えております。以上です。
再質問 9番 佐藤大輔
続いて、5番目の再質問に移ります。先ほど町長は防災行政無線にて、安全な経路、避難場所、避難所等に避難していただくよう周知を図るというふうに御答弁なさいました。これ(3)の質問、後半のほうの部分にも関わってきますけれども、この防災行政無線にての周知について、地域やエリアごとに必要な情報が提供されるのか、全体に一括して提供されるのか、ちょっとその辺の情報提供の様態ということがいまいちイメージが湧かないので、御説明願います。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。防災無線を利用した場合、第1回目といいますか、皆さんに防災無線を使ってお知らせする場合は、戸別のというよりは全町へ向けての情報発信になるかと思います。
再質問 9番 佐藤大輔
とすると、先ほど(3)の質問と今の質問とで考えてみますと、例えば、ではA地区にお住まいの方はA通りを通ってA避難所に避難してくださいとか、ピンクエリアのことを考えると、C地区にお住まいの方はC通りは通らずC避難所に避難してくださいとかっていう、こういったちょっとなかなか大きな情報量を全戸というか町内の全域に対して結構長めの防災無線になるのかどうか、ちょっとその辺も確認させてください。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。先ほどの防災無線により、安全な経路で避難場所に避難してくださいと呼びかけるのですが、具体的にどこどこを通ってください、どこどこを通らないでくださいという放送の仕方ではなくて、安全には十分注意をしてという、そういう一般的な意味で周知を図るということです。以上です。
再質問 9番 佐藤大輔
となると、安全な経路ということに関してはあまり具体的な放送は入らないという認識でよろしいかと判断、認識いたしました。そもそも各避難所の駐車スペースが不足するおそれがあるのではないかなという懸念もありますけれども、その点町長の見解お伺いします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。議員おっしゃるとおり、先ほどの補則になりますが、緊急といいますか時間的に余裕がある場合は、当然徒歩で逃げてもらうといいますか、渋滞とか駐車場がないという問題もありますので、事前に避難に時間がある場合は車での避難は避けてもらうとい― 40 ―ういう、そういうふうに予定しております。以上です
再質問 9番 佐藤大輔
時間的に余裕があるときはできるだけ徒歩で避難してくださいという呼びかけがあるということで、理解いたしました。今年3月にかみんで開催されたジオカフェというイベントにおきまして、町長もたまたま副町長と一緒に出席されていたかと思うのですけれども、車まで町外に避難しようとする場合、近隣自治体との何らかの協定を結ばれているのかという趣旨の質問が参加者からありました。司会の方から町長が当てられて、協定を結ばれているとそのとき述べておられました。実際に車まで町外に避難しようとする方に対して、例えばですけれども、富良野市のスポーツセンターなどをあらかじめ町外の指定避難所とすることで、町民も非常に行動しやすく、行政としても避難者情報が集約しやすいのではないかと単純に考えますけれども、そういったことが可能な協定内容になっているのか、お伺いいたします。
答弁 副町長 佐藤雅喜
9番佐藤議員の御質問にお答えします。私もジオカフェにいたものですから、あのときの説明は、今回の防災避難訓練のときに初めて富良野市と訓練上のお約束をして、富良野市役所まで二次避難をするシミュレーション的に島津の会館に一時避難してもらって、そこから島津住民会の人に富良野市役所まで二次避難をするということを想定した訓練のお約束をしたということで、常時富良野のスポーツセンターの駐車場とかというような個別具体のお約束が成されているというわけではないことで、御理解賜りたいと思います。
再質問 9番 佐藤大輔
そういったシミュレーションを通して今後、そういった検討を含めて決定していくということで理解いたしました。続きまして、7点目の項目について再質問させていただきます。先ほど町長はペットは原則屋外にて飼い主に全責任を持って飼育してもらうと御答弁なさいましたけれども、基本的に全ての指定避難所の屋外敷地内にペットスペースを設置するという理解でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。時間的に余裕があれば、あと物理的にといいますか場所とかものがあれば設置したいと思っておりますが、時間的に余裕がない場合もありますし、そういう場合、やはり同じ室内でペットはなかなか難しいので、どうしても屋外になってしまうかなと思いますし、可能な限り早くそういう、いくらペットとはいえ家族同然ですので、その気持ちはよく分かりますので、なるべく早くその辺の手立てをできるようにしたいとは思いますが、やはり何と言っても住民の方の命がまず最優先されますので、その後速やかにという話になります。以上です。
再質問 9番 佐藤大輔
すみません、もう1回確認です。それぞれの避難所の屋外の敷地外にここはペットスペースですよというスペースを設けるかどうか、もう一度確認させてください。
答弁 副町長 佐藤雅喜
9番佐藤議員の御質問にお答えします。基本的には、絶対、例えば西小学校なら西小学校のここに、こういうペットスペースを、どのようなものを立てるかというのは実際はそこまで具体的なものはまだ計画立っていない状態です。ですから、今言っている屋外でというのは変な話ですけれども、中に入れないでねという意味合いでの書き方でございますので、これらについては今後のいろいろな、町長言うように、本当に家族同然でペットと暮らしている方もいらっしゃることも想定した上で、そういったものも今後の検討課題としては捉えていかなければならないのかなというふうに感じておりますので、現時点でそういった具体にいつまでにどういったものを、例えばテントを立てるとか、この場所だというものについては、詳細には定まっていないというのが実態でございます。
再質問 9番 佐藤大輔
町長もペットを飼われているということで、僕は全くペット飼っていないのですけれども、今後かなり大きな放置できない課題かなというふうに思います。この噴火の状況によって大きく変わるのですけれども、まだペットに関して続いています。比較的危険性が低い、これ例えばです。しかも広大な敷地を持つ東中地区の公共施設をペット専用の避難所にすることによって、ペットスペースの設置に伴う行政の負担軽減や避難者及びペットのストレス軽減にもつながると思いますが、こういったことって今のところ議論の俎上に上がっ― 41 ―ているのかどうかお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。具体的にそこまでは俎上にといいますか、計画はされてはいませんが、時間的に余裕がある場合はそういったことも含めて、いろいろなことを考えていかなければならないかなというふうに考えております。以上です。
再質問 9番 佐藤大輔
ピンクのエリア内ではありませんけれども、ペットの飼育数調査を実施している住民会もありましたので、ぜひとも今お話したようなことを検討していく上でも、各住民会の力を借りながら町としてペットの飼育数調査に取り組むべきかなと。これが避難計画の補助的情報として有効ではないかと考えますので、その点、私の意見を述べさせていただいておきます。そうしたら、9点目につきまして再度質問いたします。防災意識の向上策についてでありますけれども、この他の自治体の取組を挙げたら切りはありませんが、東京都の江東区では今年度、防災力の底上げと防災意識の向上につながる取組として、防災グッズをそろえたカタログギフトを区内の全世帯に配布すると、30種類以上の防災グッズの中から各世帯で不足している物資を上限5,000円分まで選択できるというものであります。この取組のよしあしは別として、このような一歩踏み込んだ防災意識の向上策に着手するお考えはあるのかどうか、町長の所見をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。一歩進んだかどうか、そういった施策かどうかは分かりませんが、皆さん防災意識、特にピンクのエリアに住んでおられる方は、意識は決して低下しているといいますか、十勝岳のことを忘れているわけではないと思っております。やはり30年もたつとやっぱり何と言いますかおっくうといいますか、頭では分かっているのだけれども、年に1回の防災訓練はいいかなというような感じで、だんだんそういうふうな形になってきているのかなというふうに思っております。決して十勝岳を忘れているわけではありませんが、防災意識は高いのですが、実際の避難行動にまで結びつけてもらうための施策といいますか、何か方策というのは一歩進んだかどうかというのは別として、町としては常にいろいろ工夫しながらやっていかなければならないというふうには常日頃思っております。以上です。
再質問 9番 佐藤大輔
最後になります。避難についても防災訓練についても、まずは自助・共助、各住民会、各自主防災組織に委ねられるという行政の基本姿勢というのは、もう十分に理解したつもりであります。ただ、やはり何度も申し上げますけれども、自主防災組織の現状は大変厳しく、あらゆる世代に対して自助・共助の精神を養っていただかなくてはならない状況にあると考えております。町長は町民の命を守る使命があり、町民に安心してこの町に住み続けてもらうために、また付け加えるならば、移住先として災害リスクの高い町とのネガティブな要素を払拭してもらうためにも、やはり先ほど町長がマンネリ化とおっしゃったのであれば、なおさらカンフル剤的な一歩踏み込んだ町民の防災意識醸成のための積極的な取組が必要だと私は考えますけれども、最後に町長の所見をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。我が町の最大のといいますか、一番恐ろしいことは火山の噴火、火山の泥流なのですが、そのほかにも毎年毎年危険性といいますか、洪水、浸水、土砂崩れなんかの風水害については毎年リスクがある、どの町でもそうです。そして、そういう災害に強いまちづくりというのは、そこに住む方の安心・安全に住んでもらうというのは、町としての非常に役割として非常に重要なものと思っておりますので、住んでいる方の啓発なんかも含めて、町としてどうあるべきか、どうしたらいいのかというのは、今後十分皆さんの御意見、住民会の実態、自主防の実態なんかも踏まえて、十分研究して今後も進めていきたいと思っております。以上です。