上富良野町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月7日
「泥流地帯」映画化プロジェクトについて
2023年3月7日、上富良野町議会の一般質問で、佐藤大輔議員が「「泥流地帯」映画化プロジェクトについて」質問し、町長 斉藤繁、企画商工観光課長 狩野寿志が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤大輔 議員
- 答弁者
- 町長 斉藤繁、企画商工観光課長 狩野寿志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 9番 佐藤大輔
1月中旬から2月中旬にかけまして私個人の議員便りを町内にて配付いたしました。訪問先で最も話題に上がったのが除排雪、次いで「泥流地帯」の映画化でありました。ですが、株式会社Zipangとの契約解除の情報を受け、既に映画化プロジェクトは中止になったと誤解されている町民も少なくありませんでしたので、まずは町民が正しい情報を得て、町長のお考えを共有することができるよう、私は先に通告してありましたように「泥流地帯」映画化プロジェクトについて、以下、7点につき町長にお伺いいたします。(1)現時点において何年後の公開を目指しているのでしょうか。また、改めて町長にとって映画化における一番の目的をお伺いいたします。(2)三浦綾子さんは昨年、生誕100年を迎えられました。三浦綾子記念文学館は、その事業の一環として映画化を挙げ、昨年から寄附の返礼品として「泥流地帯」の直筆原稿の複製を提供するなど映画化を後押ししてくれております。現在、映画化は膠着状態にあるように見えますが、泥流地帯の著作権を有する三浦綾子記念文学館は、今なお、映画化に前向きであるとの認識でよろしいでしょうか。(3)新たに映画制作を委ねる会社などは、おおむね決まっているのでしょうか。ただし、交渉中であれば何かと支障があると思われますので、可能な範囲で構いません。(4)現在、映画化を望む方の御厚意により約4,600万円の寄附が寄せられております。様々な分野で値上げラッシュが続いておりますが、町が寄付金を財源として拠出する制作費の上限は、以前、町長が我々にお示しいただいた2億円で変わりはないのでしょうか。その場合、寄附額が2億円に達した時点で寄附の受付を終了するのでしょうか。また、制作費2億円のうち、例えば、8,000万円は町内での食費、宿泊費等に充てるなどといった、これまでのような条件を付すのでしょうか、お伺いします。(5)映画化に向けて制作会社との交渉をスムーズに進めるために「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」から必要な額を一旦、支消し、後に寄附金によって積み戻すという方法を取ることが最善だと思われますが、見解をお伺いいたします。(6)仮に映画化を断念した場合、寄附金の返還手続に要する労力など有形無形問わず、我がまちにとってどのような、また、どの程度の損失が考えられるのでしょうか。加えて、映画化を断念した場合、既に返礼品として直筆原稿の複製を受け取っている方の取扱いについてもお伺いいたします。(7)我がまちもロケ地として使用されたドラマがインターネット配信サービスで公開され、世界的に話題となっております。今や、自宅で映画を楽しむ時代を迎えておりますが、今後、映画ではなくテレビドラマやインターネット配信サービスなどの媒― 63 ―体にシフトする可能性はあるのでしょうか、お伺いします。以上でございます。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の「泥流地帯」映画化プロジェクトについての7点の御質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の現時点での公開時期及び映画化の目的に関する質問ですが、現在、町が取り組んでおります「泥流地帯」の実写映画化は悲願であり、一日も早い公開を切望しているところであります。また、この映画化プロジェクトの目的につきまして、ロケ地観光の振興や町のPRにも寄与するものであると考えていますが、小説「泥流地帯」は上富良野の郷土史であり、三浦文学の代表作であるとともに、我がまちに災害の記憶をしっかりと呼び覚ましてくれたかけがえのない作品です。発表から50年近くたった今、実写映画化を機に、また、50年、100年と読み継がれ、語り継がれていくことに大きな期待を寄せているところであり、さらに町民の皆様、御寄附いただいた皆様の善意と期待にお応えすることが極めて重要な責務であり目標であると考えています。次に、2点目の三浦綾子記念文学館の映画化に向けた姿勢についての御質問ですが、「泥流地帯」の著作権者であります三浦綾子記念文化財団が運営する三浦綾子記念文学館におかれましては、去年の三浦綾子さんの生誕百年記念事業においても本プロジェクトの推進を強く掲げていただき、プロジェクト発足以来、綿密な情報交換の上に、現在も極めて前向きに実写映画化の実現に御尽力いただいているところであります。次に、3点目の映画製作に関する提携先となる事業者についてでありますが、現在は新たな連携協定締結に向けて複数の企業や個人の関係者に御相談させていただいているところであります。詳細は差し控えさせていただきますが、いずれも映画「泥流地帯」の製作に非常に前向きなお話をさせていただいておりますことを御理解いただきたいと存じます。次に、4点目の映画製作及び映画化プロジェクトに関する費用についてでありますが、原作の内容やスケールを鑑みて、制作には相応の費用を要するであろうことはもとより、「泥流地帯」が三浦文学の代表作であり、上富良野町にとっても特別な作品であることを踏まえ、最低でも2億円程度の制作規模を下回らないことをこれまでの連携協定に盛り込んでいるところであり、今後においても、2億円程度の制作規模を下回らないことを連携協定に盛り込みたいと考えております。従前は、その制作費の下限2億円のうち、町が負担する8千万円については、町内で消費・調達する費用についてのみ充てる内容としておりましたが、新たな連携協定においては、ふるさと納税による資金調達目標を2億円とし、制作費として負担すること、さらに、負担費用については、一般的な制作費に充てていただくことを可とするなどの内容を検討し、よりよい条件で製作者の選定を進めていく所存でございます。次に、5点目の「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」の活用についてついてでありますが、基金からの一時的な支消により負担額を担保することは連携協定を進める上で効果的な手法と思われますが、基金の支消については、その方法、使途については十分な精査精査と慎重な考慮が必要であると考えております。次に、6点目の映画化を断念した場合の影響についてでありますが、仮に映画化の取組を中止した場合においては、町民の皆様や楽しみにしていただいた三浦文学ファンの皆様、また、ふるさと納税をいただいた企業や個人の皆様に十分な説明と謝罪を行った上で、ふるさと納税に関しましては、寄附目的として掲げている事業を実施しないことから、寄附者の皆様には使途の変更の可否、寄附金の返還の要否を確認した上、返還の希望がある場合は返還金を歳出予算に計上させていただき、速やかに寄附者へ返還するとともに、税務申告等に関する詳細について税務署と協議を行う必要がございます。いずれにおいても、ふるさと納税制度全般における町へ対する信頼は大きく揺らぎ、特に企業版ふるさと納税やクラウドファンディングにおいては、次回、他の目的で活用しようとした場合は、極めて困難になることが予想されます。また、そのうち、返礼品をお届けした方については返還を求めることも可能と思われますが、その場合は返品となった数量に応じて返礼品取扱事業者に対し発生した損害を補塡する等の対応が必要となることも考えられます。次に、7点目の制作する媒体に関する質問についてでありますが、現在、映像メディアの視聴媒体としてインターネット配信サービスがシェアを大きく上げておりますが、映像化の実現可能性においては映画のスクリーン公開が最も確実性が高いと考えてございます。また、これまで実写映画化を前提としたふるさと納税のPR、募集を行っており、変更に当たっては寄附者の皆様の意向についても大いに配慮する必要があるため、劇場での映画公開を行った上で、様々な映像配信媒体により多くの皆様に視聴いただける― 64 ―よう協定内容についても協議を進めているところでございますので、御理解賜りたいと存じます。
質問 9番 佐藤大輔
「泥流地帯」の映画化は前町長から引き継いだ事業であるにも関わらず、町長は一貫して前向きな姿勢を取られておられますことは重々承知しております。ですから、仮に映画化を断念した場合との質問にも丁寧にお答えいただき、感謝いたします。私はコロナ禍に町立病院や子どもセンターの建設事業も相まって、町としていわゆる攻めの政策を打ち出しにくい状況が続く中、寄附金を財源とした事業である「泥流地帯」の映画化が早期に、また、適切に実現することを願っております。しかしながら、先ほど申しましたように、誤った情報をお持ちの町民が一定程度おられること、また、町民からは映画化に対し心配する声も多く寄せられていることから、さらにしっかり現状を把握するために何点か再度質問させていただきます。1点目の映画化の目的についてであります。先ほど町長は、町民、寄附者の期待に応えることが一番の目的と答弁なさいましたが、三浦綾子さんの作品「泥流地帯」を通して、144名の犠牲者とその御遺族、血のにじむような努力で2度目の開拓を果たされた先人たちの思いや魂を引き継ぎ、後世に継承することも目的に含まれているということでよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えします。「泥流地帯」は上富良野町の郷土史でもありますので、当然、大正泥流の犠牲者144名のそういう事実も含まれておりますし、それを乗り越えてきたという上富良野町の歴史を継承するということは当然、目的に含まれております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
それを聞いて安心いたしました。勝手に解釈をして申し訳ありません。大変共感するものでございます。(1)の1点目の映画公開の目途についてでございます。残念ながら、三浦綾子さん生誕100年であった昨年の映画公開、また、制作発表はかないませんでしたが、3年後の2026年は泥流災害から100年、作品「泥流地帯」発表から50年、この二つの意義深い節目が重なります。しかも、一般的な映画制作にかかる年数からしても十分に間に合うと思われます。先ほどの映画公開時期について具体的な答弁はいただけませんでしたが、町民、寄附者の期待に応えるという目的を果たすためにも、遅くとも我がまちにとって特別な年となる2026年の公開を目指すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。議員がおっしゃるとおり、3年後というのは非常に上富良野町にとっても節目の年である、泥流発生から節目の年であるということは重々認識しております。ただし、協定先についてはまだ未定なものですから、具体的な目途ということは相手もあることでなかなか申し上げづらいのですが、町としては3年後がそういう節目の年であるということは認識しております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
町長も3年後の節目をしっかりと意識されているということが確認できました。続いて、3点目の新たな提携先についてでございます。先ほど、複数の相手先と相談中と答弁されましたが、遅くとも年内には決定し公表できる見通しなのでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えいたします。相談なのですが、具体的な協定の内容についての相談ということにはまだ踏み込んでいない状態で、問合せがあると言ったほうがいいかもしれません、いろいろ上富良野に来てもらって、上富良野を見てもらって、監督さんなりが「泥流地帯」の映画をできるのかどうかという確認の中で、上富良野町の我々にヒアリングをしてもらって、いろいろな質問に答えているという段階で、具体的な協定の内容にはまだ踏み込んではおりません。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
ということは、相談が今度、交渉に移り変わっていくというところがまだまだ具体的に、今は明言できないということではあるけれども、何となく進み具合によっては年内になるかもしれないし、来年になるかもしれないしという― 65 ―解釈でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えいたします。答弁したとおり、複数の方からお問合せいただいておりますので、本当に相手次第なのですが、相手が、よし、これならできるというふうに確信を得た段階ですので、私の口から1年とかは言えないのですが、なるべく早く、それは実現といいますか発表したいという思いは町としては持っております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
最適な制作会社といいますか相手先と御縁がありますことを切に願うところでございます。続いて、4点目の制作費の上限についてでございます。先ほどの町長の答弁で理解できなかった部分がありましたので、再度、お伺いいたします。最低でも2億円程度の制作規模を下回らないことを連携協定に盛り込みたいと答弁されましたが、これは要は、町が相手先と協定を結ぶ際、「泥流地帯」という作品を最高の映画に仕上げるために町からの要望や条件として最低でも2億円の制作費をかけることを相手方に提示したいということでよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えいたします。2億円というのは、前の協定からもそうなのですが、三浦綾子先生の代表作ということで、それ相応のクオリティーをもって全国公開をするような映画を作るなら大体2億円程度かかるだろうという、そのクオリティーを下回らない、保持した、クオリティーの高いものを三浦綾子記念文学館も含めて協定先には求めていくということで、2億円というのは具体的な数字もそうなのですが、どちらかというと映画のクオリティーのことも含んでおります。
質問 9番 佐藤大輔
どうしてもちょっと2億円というこのラインが意識として強く残りがちなのですけれども、要は相手先の制作会社がいろいろな映画制作費のスポンサーであったりとか、そういうものを非常に努力していただいて映画制作費の総額が3億円になったり1億円になったりという可能性も当然、その相手先の努力によっては起こり得るという理解でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。議員がおっしゃるとおり、実際、向こうの制作会社がもし決まった場合、そちらの考え、興行のことも考えますので、当然、制作費の下限は2億円を下回らないようにと協定には盛り込みたいと思っていますが、実際、作るのは3億円、4億円というふうになることは十分考えられます。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
最低でも2億円の制作費をかけてくれと相手側に提示をする上で、だから最低でも2億円の資金調達目標を町としてふるさと納税の寄附として2億円を目標として設定して、さらに交渉の足かせとなり得る従前と同じような条件を付さないという考えでいるという私の理解でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えいたします。議員おっしゃるとおり、目標を2億円、そして、条件につきましては従前のような町内の人に限定したいというような条件を廃していきたいと考えております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
ただいまの条件を付さないという点について、個人的には撮影中のいわゆる瞬間的な経済効果と映画公開後の経済効果を比較した場合、後者のほうが大きいのではないかと考えますので、制作費はできる限り映画の質を上げることに注ぎ込むべきとの町長のお考えには賛同いたします。ただ、気になるのが、相手方に先ほどのような最低でも2億円を制作費としてかけてくれという要望や条件を提示するのに、今、手元にあるのは約4,600万円、これは寄附ですよね、4,600万円ということで2億円には程遠いわけですけれども、交渉するに当たって、相談か交渉かちょっと、その線引きは私は分かりませんけれども、町としては2億円集められるか今は分かりませんが、何とか努力しますのでよろしくお願いしますというような姿勢で交渉に臨まなくてはならないのでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお― 66 ―答えいたします。おっしゃるとおり、2億円はあくまでも目標として考えておりますし、これから寄附の活動を行った場合、当然、2億円集まらない可能性も考えられますので、はっきり2億円を約束するというのはなかなか難しい、2億円を目標として、そのうち集まったものは全て制作費として使ってくださいというような条件で今のところ、町は考えております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
今の点を踏まえまして、5点目の「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」の活用について、再度お伺いいたします。まず確認ですが「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」には、現在、約4億円ものお金が積み立てられております。その内訳は映画化に対する、逆にいうと映画化にしか使えない寄附金が約4,600万円、それとは別に十勝岳と共生するまちづくりのためにと寄せられた寄附金、これは普通のふるさと納税ですが、それが約3億5,000万円、合わせて約4億円が積み立てられているということでよろしいでしょうか。まず、確認でお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。議員おっしゃるとおりでございます。
質問 9番 佐藤大輔
ちょっと分かりづらいのでホワイトボードを用意してほしいぐらいなのですけれども、すみません、説明が分かりづらかったらお詫びいたします。私が一番最初にした質問をさらに具体的に申し上げますと、普通のふるさと納税で寄せられた約3億5,000万円から約1億5,000万円を前借りして、この際、後に映画化に寄せられた寄附金でその前借り分を穴埋めすることになると思いますが、それを約束した上で映画化にしか使えない4,600万円と合わせて2億円を担保した上で交渉に臨むほうが交渉をより優位にスムーズに進めることができるのではないかという私の思いを最初に述べさせていただきました。町長は私の提案に対して、効果的な手法と思われるが慎重な考慮が必要と答弁なさいましたが、相手先に制作費は最低でも2億円はかけてほしいといった条件を提示するのであれば、この3億5,000万円から約1億5,000万円を前借りする件は慎重に考慮すると答弁されましたが、そうではなくて、むしろ早急に検討すべきと私は考えますが、見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えいたします。基金のほうから、今おっしゃられたとおり約1億5,000万円、先に前借りという表現がありましたが、それは非常に効果的で、先に2億円を提示できるのですが、この1億5,000万円、「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」は、当然、映画化に特定した寄附以外のものも入っています。それは当然、一般財源として町の施策に広く使われるものなのですが、それより映画を優先するということはなかなか慎重に考えなければならないと考えておりますし、前町長のときからも、いわゆる税金、一般財源といいますか寄附金以外は映画には投入しないという姿勢でしたので、私は基金から先に払ってしまって後で寄附金が集まらなかったときは、当然、そこは一般財源が支払ったことになりますので、そこは慎重に考えなければならないというふうに、従前の姿勢はそのまま行きたいというふうに思っております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
この質問をするに当たりまして、改めて、かみふらのふるさと応援寄附条例を拝見いたしました。第2条第2項を見てみますと、基金の使い道について四つの項目が示されています。ア、イ、ウ、エと四つに分かれています。それはもう町長は既に御存じのことと思いますけれども、そのうちの「ウ、十勝岳噴火災害の歴史を後世に伝えること及び広報する事業」とあります。これは使い道として全く問題 な い 条 件 に 当 て は ま る と 思 い ま す 。 そ し て 、「イ、活火山十勝岳の防災及び減災に資する対策に関する事業」とあります。これも町民の防災意識の醸成に資するとの解釈をもってすれば可能ではないかと考えます。「エ、十勝岳ジオパークの取組みに関する事業」とあります。これもジオパークの活動がより認知されることが期待できるのではないかと考えると可能ではないかと。場合によっては「ア、十勝岳地区の基盤整備、観光振興、安全対策及び環境保全並びに十勝岳地区の公共施設の維持・修繕に関する事業」も解釈としては十分に可能ではないかと私は考えます。この基金の使い道として、大前提としてやはり寄附者の意向に沿って適切に、また、ある程度は迅速― 67 ―にといいますか、あまり期間を置かずに迅速に、そして、せっかくの寄附を使わせていただいた成果を寄附者にしっかりと示すことも町長の責務だと私は考えております。ましてや「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」は言うまでもなく除排雪費用や高齢者支援、子育て支援、町立病院の建築、子どもセンターの建築に使うことはできません。ですから、仮に約1億5,000万円を前借りしたとして、町長のトップセールスをもって寄せられた映画化に対する寄附金でそれを穴埋めするということが万が一ちょっと難しいとなったとしても、そもそもこの「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」は寄附者に対して胸を張って映画化に使うことが許されるべき基金であると私は考えますが、町長の見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えいたします。この「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」というのは、先ほど議員がおっしゃったとおり、いろいろな目的があって、当然、映画化もそれに包含されるといいますか映画化に使っても何ら支障はといいますか目的としては問題ないのですが、議員おっしゃったとおり十勝岳と共生するまちづくりというのは、防災ですとかジオとか施設の維持とか修繕ありまして、映画化だけがイコールではなく、映画化はその中の一つですので、映画のために寄附してもらったというのは寄附者の意向に沿って映画化にすぐ出しても構いませんが、それ以外の部分については、やはりそれ以外のいろいろしなくてはならないことを当然、よく考えないとならないと思いますので、いきなりこれを前借りといいますか先に基金から借りることを当てにするのは、私としては今のところは考えていないというのが私の気持ちです。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
町長のお考えのほど承知いたしました。次に、6点目の映画化を断念した場合の影響についてであります。私の想像していた以上の影響がありそうだということをただいま確認いたしました。ちょっと大げさに言っていませんよね。ちなみに、確認作業や返金作業等に要する職員の業務負担については触れられておりませんけれども、かなり大ざっぱで構いませんので、どの程度になるのか、職員何人がどれぐらいの期間をかけるとか、そういったことがもし、お分かりであれば、お伺いいたします。
答弁 企画商工観光課長 狩野寿志(企画商工観光課長は2024年3月まで)
9番佐藤議員の御質問にお答えいたします。想定ですけれども、かなりの数の方がいらっしゃいますので一件一件、町長が答弁したように寄附の返還につきまして御確認して、また、その返金作業等もいくと1年ないし2年ぐらいはその作業に追われてしまうのではないかと思います。また、人数についても1人ないし2人以上いないと、ちょっとお金を扱うものですから、そういう確認作業もしていくと、それぐらいの人数が必要になるかと私のほうで考えているところでございます。以上です。
答弁 町長 斉藤繁
私のほうからも。具体的な数字は企画商工観光課長が申し述べたとおりなのですが、ふるさと納税で企業版でいただいた方と個人でいただいた方、個人でも映画化に使ってくれというのが数字をこの間お示ししたと思いますけれども500件ぐらいありまして、当然、連絡を取っていくのですが、見つからない方というのが一定の数、連絡のつかない方が当然出てきますので、完全に意向を伺うかというのはなかなか難しいのかなというふうに、住所を移転するともう分からない、そういう部分も出てくるのかなと非常に危惧しております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
町民の中には立ち止まるべきではないかというような声も聞かれますが、立ち止まることによるメリットがあれば教えてください。もし、なければ結構です。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えいたします。場合によっては立ち止まることも必要な場合もあったかもしれませんが、この「泥流地帯」の場合は、幸いにといいますか、やはり前回、株式会社Zipangと解消するときから既に次の方がアプローチがあって問合せがありましたので、そこを今ちょっとというふうにはなかなか、やっぱりタイミングといいますか、せっかく興味を持っていらっしゃる関係者の方にはお答えしなくてはならないと思っておりましたし、立ち止まるというよりは、急いでもうガンガン前に進んでいるというわけではありませんが、やはり一歩一歩確実に機を逃さずに着実に進んでいくことが大切なのかなというふうに私は考えております。― 68 ―以上です。
質問 9番 佐藤大輔
映画化を断念する場合、また、立ち止まる場合に想定されることについて十分に理解いたしました。ただいま7点についてお伺いいたしまして、現状と課題などを理解を深めさせていただきました。同時に町長のお考えもある程度は把握いたしましたが、私の正直な気持ちを申し上げると、本当に映画化が可能なのかなと、今ひとつ実感が湧かないというのが正直な気持ちであります。恐らく傍聴されておられる皆様も私と同じような感覚を覚えているものと推察いたします。例えば、泥流災害から100年を迎える2026年には最高の映画を町民に、全国の人々に御覧いただけるよう全力で取り組みますので、今後、制作会社などとの交渉を優位にかつスムーズに進めるためにも「十勝岳と共生するまちづくり応援基金」から早急に必要な経費を支消させていただくことを御理解賜りますようといった、これは例えばですよ、こういったような明確な意思と確固たる決意が見えないから私は町民が不安になるのではないかと考えております。大変厳しい立場に町長は置かれているということは十分承知しておりますけれども、町長の明確な意思表示と確固たる決意表明をもって我々の不安を吹き飛ばしていただきたいと思いますが、御答弁を求めます。
答弁 町長 斉藤繁
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。私が就任してから「泥流地帯」の映画化については前向きに進めてまいりました。今回、2社目とは協定の解除となりましたが、私としては映画化を進めると言ってきました。映画化を進めるのをやめてしまったら、諦めてしまったら映画はゼロパーセント実現することはありませんが、一生懸命、全力で私も、現在も動きがありますし、3回目は必ず成功させるというふうに肝に銘じて全力で頑張ってまいります。こういう映画を作るといいますか、エンターテインメント、興行の世界ですので、相手もあることですので、なかなか100%ということは約束できませんが、それに近い形で一生懸命、私も努力して、一日も早く実現して、皆さんの不安を払拭したいというのを日々思っておりますので、どうか御理解賜って、映画化に向けて、ぜひ町民一丸となって盛り上がって映画化を推進して応援していただきたいと切に皆様にお願いするものであります。どうぞよろしくお願いいたします。