上富良野町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月16日
(1)結婚新生活支援事業について/(2)十勝岳ジオパーク構想について
2020年12月16日、上富良野町議会の一般質問で、荒生博一議員が「結婚新生活支援事業について」「十勝岳ジオパーク構想について」について質問し、町長 向山富夫が答弁しました。
- 質問者
- 荒生博一 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 荒生博一
おはようございます。世界的に新型コロナウイルスの感染拡大は止まりません。昨日夕方現在、世界では感染者数は7,222万1,634人となり、内死亡者数は161万2,014人。日本国内では、感染者数が17万9,653人、内死亡者数は2,585人。なお、北海道においても感染者数が1万1,460人となり、当町の人口1万500人を上回り、死亡者数においては330人となりました。お亡くなりになられました方々の御冥福を心からお祈りするとともに、自身の生命が危機にさらされるような過酷な状況下で献身的な努力をされている医療従事者の方々、そして医療をはじめ国民の健康と生活を支えてくださっている多くの関係者の皆様に、最大限の敬意と感謝を表します。そして全ての皆様が、安心して笑顔で暮らせる日々が戻ってくることを心よりお祈り申し上げます。そして向山町長、3期12年間、大変お疲れさまでした。活火山十勝岳を抱える我が町においては、いつ起こるか分からない災害を想定したとき、町長の職責においては、片時も休まることはなかったと考えます。本日、これまでの間時間にすると、実に10万4,880時間であります。この10万時間とは、例えると二十歳から定年となる60歳まで40年間会社員として勤めた場合、1日の拘束時間を10時間として年間250日働き、それを40年間続ける時間と同じです。日々緊張感の中、向山町長は、この10万時間を任期の12年でお使いになりました。この後、まだ残り10日間、引き続き240時間町政に全力でお取り組いただいた後は、ぜひゆっくりとお休みいただきたいと思います。そして今や人生100までと言われております。今後は、これまでの間支えてくださった御家族の皆様や友人の皆様との楽しい自由な時間をお過ごしいただければと思います。これまでの間、本当にお疲れでした。そして私自身5年間、大変お世話になり、誠にありがとうございます。それでは、さきに通告しております2項目、4点について、向山町長にお伺いいたします。まず1項目め、結婚新生活支援事業について。2019年度の出生数は86万5,234人と過去最少を更新しました。少子化は、今後さらに加速するとみられており、国立社会保障・人口問題研究所の調査では、18歳から34歳の男女の多くが結婚の障害として、資金や住宅の問題を挙げております。国では、婚姻数減少の背景に若者の経済事情があり、それが少子化につながっていると分析しております。菅首相は、内閣の基本方針に少子化対策の強化を掲げており、来年度から現在の結婚支援制度の支援を拡充し、上限額を30万円から60万円に倍増する方針であります。この新婚夫婦への支援事業は2015年度に始まり、本年7月10日現在、千葉市や神戸市など281市町村で実施されており、北海道では真狩村などが既に導入をしております。来年度からは対象となる年収、年齢ともに緩和され、これまでは34歳以下で、世帯収入480万円未満が条件でありましたが、婚姻日の年齢がいずれも39歳以下で、世帯年収が540万円未満であれ― 14 ―ば、新居購入費や家賃、引っ越し費用などを補助する考えで、費用はこれまで国と事業を実施する自治体で折半をしておりましたが、国の負担を3分の2に引き上げるとしているものであります。同制度は、実施している自治体が少ないですが、利用実態の有無は別として、来年度から支援の拡充が行われるこのタイミングで、国費を一部活用できる制度として、また、少子化対策、定住移住促進策の観点からも若い人を呼び込む力になる可能性も考えられることから、当町においても早急に制度設計の検討をすべきと考えますが、町長の見解をお伺いいたします。次に、2項目め、十勝岳ジオパーク構想についてお伺いいたします。美瑛町・上富良野町で推進する「十勝岳ジオパーク(美瑛・上富良野エリア)」構想は、本年度で事業開始から丸5年が経過し、6年目を迎えます。十勝岳ジオパーク推進協議会は、平成29年度、日本ジオパークネットワーク正会員新規加盟認定審査へ申請し、日本ジオパーク委員会による書類、プレゼンテーション、現地の各審査を受け、最終結果については9月27日の第31回日本ジオパーク委員会にて審議され、残念ながら認定の見送りという結果になりました。その後、指摘事項の課題解決を図り、平成31年度の再申請を目指しましたが、専門員の不在、ジオガイドの不在、拠点施設が未整備などの理由から、申請を見送り今日に至っております。そこで以下3点について、町長にお伺いいたしましす。1点目、平成29年9月27日に認定見送りの結果を受けた後、この間、3年が経過しています。本年4月の申請においても条件が整わなかったとし、申請を見送ってきましたが、これまでの指摘事項に対する取組と現状はどのようになっているのかお伺いいたします。2点目、令和2年度はコロナ禍で、なかなか諸活動ができなかったと察しますが、本年度、これまでの間に実施された事業や活動内容に関してお伺いいたします。3点目、次年度の認定申請の可能性などについて、推進協議会の中ではどのような判断が現在なされているのか、現状と可能性についてお伺いいたします。以上でございます。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
8番荒生議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、冒頭、私に対しまして大変温かいねぎらいの言葉を賜りましたこと、この場からも厚くお礼を申し上げる次第でございます。ありがとうございます。まず1項目めの結婚新生活支援事業についての御質問にお答えいたします。この事業は、少子化対策の一環として実施されており、夫婦ともに婚姻届出日における年齢が34歳以下で、かつ世帯所得が340万円未満の新規に婚姻した世帯に対して、住宅取得、または賃貸費用、引っ越し費用に対し30万円を上限に補助する制度であり、財源は国が2分の1、市町村2分の1負担により推進しているものであります。全国で取り組んでいる自治体は11月1日現在、289自治体でありまして、道内におきましては24市町村、うち上川管内では愛別町と当麻町と承知をしているところであります。国では本事業の拡充案として、令和3年度から対象年齢を39歳以下、世帯所得は400万円未満、補助上限額は60万円に引き上げるとともに、さらに新規モデル事業案として、都道府県が推進事業の議論や将来への推進計画の提案について協議会を設置するとともに、モデル事業実施市町村が受給者に対して、家事・育児参画促進講座等への参加義務づけなど実施要件に基づき取り組んだ場合は、国の補助率を3分の2に引き上げる方向で検討されている段階にあると承知をしております。本事業につきましては、これまで本町で検討を行った経過はございませんが、今後、新たな体制の中で本町における少子化や婚姻実態を踏まえた中で、事業化についての検討もあろうかと思われ、ここで私の考えを述べることにつきましては、差し控えさせていただきたいと判断しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの十勝岳ジオパーク構想に関する3点の御質問にお答えをさせていただきます。まず、1点目の指摘事項に対する取組経過についてお答えをさせていただきます。平成29年の認定審査における指摘事項は、大きく3点と捉えております。指摘事項1点目の専門員体制についてでありますが、この間、専門員の確保に努めてきたところであり、本年度4月に、室戸世界ジオパークで専門員として十分な経験を積まれました専門員を職員として採用し、認定申請に向け精力的に取り組んでいるところであります。指摘事項2点目のジオパークガイドの養成についてでありますが、年間十数回にわたる養成講座を受講し、現在7名が認定され、活動をしております。ジオパークガイドにつきましては、ジオ活動に大きく影響することから、引き続き増員を目指し、養成― 15 ―に努めてまいります。一方、ジオツアーの実績につきましては、ジオサポーターがガイド役となりまして、年間を通じてプレジオツアーを実施しており、美瑛町・上富良野町の住民はもとより、道内外からもツアーを経験していただいており、また、本年10月からは十勝岳ジオパーク推進協議会ホームページにおいて、コロナ時代に対応した家族単位、あるいは少人数のツアー募集も行っているところであります。指摘事項3点目のジオパーク拠点施設の整備についてでありますが、前回拠点施設として位置づけておりました美瑛町郷土学館、上富良野町郷土館に加え、このたび新たに国土交通省の施設で、白銀地区にあります十勝岳火山砂防情報センターを十勝岳ジオパークの拠点施設として位置づけ、国土交通省と整備計画について協議を進めているところであります。次に、2点目の令和2年度の取組についてでありますが、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、予定しておりました事業の多くが延期・中止になっておりますが、このような状況の中でも感染症対策を講じながら、でき得る限りの取組を展開しているところであります。新たな取組としましては、多様な情報を広く発信できる十勝岳ジオパーク推進協議会専門のホームページを本年4月から開設し、十勝岳ジオパークの見どころ、ガイドの活動、講座の案内など様々な情報発信を行っており、多くの閲覧をいただいているところであります。また、本年度、新たに取り組みましたフォトコンテスト等にも活用がされたところであります。さらにオリジナルグッズの製作、ジオパークサポーター養成講座、ジオパークガイド養成講座、夏休み自由研究コンクール等の事業については、感染症対策を講じながら、予定どおり行うことができております。次に、3点目の次年度の申請についての御質問でありますが、1点目でお答えさせていただきましたように、指摘を受けました課題の大部分において改善が図られ、拠点施設についても充実整備のめどが立った判断できることから、次年度の新規認定申請を行う予定であり、協議会内で確認をし、準備を進めているところであります。
質問 8番 荒生博一
まず、1項目めの結婚新生活支援事業についてですが、町長の御答弁でもありましたとおり、新体制においてきっとこの後、当町の婚姻の実例等々の掌握を図り、検討されると思われるということですが、今、うちの町は御存じのとおり、年間大体約60組の成婚が平均的にはなされておりまして、これはまた人口減少の中で一定程度、一定の水準を保っているということはすばらしいことですが、今回、総理大臣が替わりまして、菅さんの肝煎りの施策として、30万円から60万円の補助がなされて9月早々ですね、この案件が新聞等々でも取り出されまして、その後に民間の企業が若い20代・30代の男女にアンケート調査を行っております。このコロナ禍で、今、若い方々の考え方というのは独りでいることに対する孤独感や将来に対する不安を非常に抱いており、また、誰かと一緒にいたいと思ったなどのアンケート結果から、例年よりも3割近い20代・30代の男女が、今、改めてこのコロナ禍で結婚というものを再認識しているという現状も一方でありますので、御答弁は要りませんので、ぜひ新体制にこういったデータをもとに当町でもぜひ検討いただけるように申し述べていただければとお願いし、次の2項目めの質問に移らせていただきます。ジオパークに関しては、私が議員になりました平成27年から5年間同時進行で並行し、進んできておりますので、どうも他人事とは思えず、気にかかってしようがないため、これまでの間、本日を含め約5回質問をさせていただいております。残念ながら加盟認定申請がなされなかった29年以降、それぞれ体制を整い、諸課題を整備し、現在、かなりなところまではいっているということでお聞きしておりますが、12月4日に伊豆のジオパークの専門員の方が、女性の新名さんという方だと思われますが、当町を訪れて、また、ジオの推進協議会等々にもこれまでの経過や、現在の準備の状況等々とも見定めていただいて、新名さん、どのような現状を分析し町長に伝えたのか、確認させてください。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
8番荒生議員のジオパークについての御質問にお答えをさせていただきます。この間5年間経過してまいりましたが、私、スタートからずっと関わっておりまして、やはり今考えますと、どちらかというと率直に申し上げて、まだ煮え切らないうちに申請をしたのかなと、ある程度経験を積んだ事業者の方に、あまりにも頼っていたのかなという反省はございます。29年、28年、第1回目の申請のときに指摘をいただいたことについては、ある種納得してしまったというぐらいに、私としてはなるほどということで、指摘事項を自分のこととして受け取りました。さきにお答えさせていただきましたように、この間、3点の指摘されたことに対して一つ一つ確実に― 16 ―クリアしてきたという、逆に今度、自信にもつながりまして、明年度の申請に向けて最終調整をしておりますが、先日見えた先生、伊豆の先生方ともお話させていただきましたけれども、率直な意見交換の中では、非常にほぼ合格点というような彼女の評価はいただいたのかなと。むしろ専門員の取組等については、この十勝岳ジオパークに勉強させていただきたいぐらいだという評価をいただきましたので、それと一つ大きな点でありました拠点施設の整備につきましても国土交通省が、非常に積極的に協力体制を示してくれまして、これも私も現地も見ておりますけれども、立派な拠点としての機能を持つことができるということを体で感じておりますので、今度は確実に認定に向けた足取りができたというふうに理解をしておるとことろでございます。以上でございます。
質問 8番 荒生博一
力強いとまで言わなくても、感触は得たということで、前回、お見えいただいた新名先生は、当町に新しく専門員として従事いただいている中村氏に対して世界の中村ということで、この方はすばらしいということを本人がおっしゃっていたという点、後に耳にしましたので、そういった形で体制は一定程度合格ラインまで来ているという認識を今、御報告いただきました。そこで我々、この27年から令和元年までの間、決算ベースで申し上げますと、こちら5,043万4,653円という人件費以外の諸経費がこれまでの5年間で支出されておりまして、1度目は29年間、町長もおっしゃったとおり、準備が足りなかったということでしたけれども、町民、また関係機関各位、そして協議会のメンバーの一部からも3度目はないからなという声が結構聞かれております。ボトムアップという基本的な考えのもと、町民、また全ての人々の周知とかという部分で現在気になることは、ジオパーク関連グッズとかも様々に手広くなりまして、みかけはいるのですけれども、本当に町民の方々隅々に周知、現在されているという認識ですか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
8番荒生議員のジオパークの関連に関しましてお答えさせていただきますが、私もこのジオパーク構想に着手して以来、一番の最大の眼目は経済振興や教育振興につながることは究極の目標でございますけれども、やはり地域の皆さんが、この思いを共有していただくということが根底になければ、最終的な成果に結びつかないということは強く意識しておりました。そういう意味でこの取組については、やはりしっかりと両町の町民の皆さんが思いを共有できるような、これはずっとエンドレスで、エンドレスというのはちょっと言いすぎかもしれませんけれども、まだまだ深く浸透するような地道な活動というふうになりがちですけれども、それでもいいと思いますので、ぜひさらに様々な手法、あるいは様々な対応の中でもっともっと浸透するように、努力していく必要は十分感じているところでございます。
質問 8番 荒生博一
そうですね、町広報誌、後ろのほうでもジオに関しては、定期的に町民の方にリリースされているのは存じ上げております。また、様々な協議会の方々、今年に関してはコロナ禍でイベント等々の中止が相次ぎワンステップ、イベント等々の実績がこの後の申請に影響があるのかというのも一つ気になるところなのですが、来年4月の申請に向けてほぼ機が熟して、点数も自己採点で合格ラインを超えているということですが、今年の活動実績などというのは、その審査に反映されるようなことはないのですか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
8番荒生議員の御質問にお答えさせていただきますが、今年の活動実績等については、これはJGCのほうもこういうコロナ禍の中で活動ができないということは、これは全国共通のことでございますので、それについてのこの間の先生からとのお話の中でも、そういったことは左右するような要因になるというふうなお話は伺っておりませんので、むしろこの認定、前回の反省もそうでしたけれども、認定後、認定が目的ではなくて認定後、しっかりと地域活動がされていく主体ができているかどうかということのほうが、重要かというふうに理解したところでございます。
質問 8番 荒生博一
それでは最後に、1件確認させていただきます。この27年以降、当初、浜田町長と向山町長、2町をもって推進協議会が立ち上がり、活動をし続けてきましたが、美瑛のほうは選挙で新町長、角和町長がしっかりとそのバトンを引き継ぎ、現在も精力的に協議会の会長として日々尽力されていることは承知しております。向山町長もあと10日という任期になりまして、次の新しい町長にこのジオパークの推進事業というのを、もちろん当然ながら強く要望していただけると思いますけれども、やはり両町― 17 ―の思いが一つになり、そして4月の申請行為に至るということは必要不可欠ですので、最後に新町長、もちろん引き継ぎをお約束いただくことと、それから町民に対してジオパークのこれまでの間の思いのすべをお聞きいたしまして、私の質問とさせていただきます。以上です。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
8番荒生議員のジオパークについての御質問にお答えをさせていただきます。スタート当初から美瑛町につきましては、リーダーが交代したということで、しかし、私の思いは一貫して変わっておりませんで、新しい担い手の方に思いをお伝えしたりする中で、十分に御理解をいただきまして、さらにむしろ積極的に協力体制をつくっていただいたのかなと。美瑛の事務局体制にしても、白金の新たな拠点づくりについても、非常に深い御理解をいただいていたと。両町でやっぱり一番、両町長同士で確認したのは、先ほど申し上げましたけれども、地元の活動がしっかりと根づくことだなということが改めて確認できましたので、それらの条件整備が一定程度整ったと理解できますので、新たな私どもの担い手についても引き継ぐ中で、しっかり思いを伝えてまいりたいと考えております。むしろ皆さん方も、ぜひ背中を押していただければと思うところでございます。以上でございます。