みんなの議会

上富良野町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月12日

(1)停電時における非常用電源確保について/(2)関係人口の増加に向けた取り組みの考えは

2018年12月12日、上富良野町議会の一般質問で、金子益三議員が「停電時における非常用電源確保について」「関係人口の増加に向けた取り組みの考えは」について質問し、町長 向山富夫が答弁しました。

質問者
金子益三 議員
答弁者
町長 向山富夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 6番 金子益三

私は、さきに通告してあります2項目について、町長にお伺いいたします。まず初めに、今年度、西日本豪雨に始まりまして、多くの災害に見舞われました。道内におきましても、9月6日に発生しました胆振東部地震によりまして多くの人命が奪われまして、また、当町におきましても、それに関連する死亡事故が発生したことに対しまして、心よりお悔やみ申し上げますとともに、いまだ不便な生活をされている多くの皆様に、一日も早いもとどおりの生活ができることを強く御祈念申し上げるところでございます。さて、その9月6日に発生いたしました胆振東部を震源といたします、北海道を襲いました未曾有の地震の影響によりまして、北海道全土を襲いました― 53 ―長時間の停電、いわゆるブラックアウトで、我が町も最大で41時間から42時間にかけての停電の被害がありました。幸いにしまして震源から離れていたことに加え、発生時期の気候が比較的穏やかな時期と重なったことで、我が町には大きな被害というのはもたらされなかったことでございます。しかしながら、今回は想定ができなかったことが実際に起きてしまい、近隣や道内のほかの自治体やさまざまな機関から支援要請等も受けられないという事態が現実となって起きてしまったことでございます。災害発生から停電、そして全面復旧までのこの間の町の対応については、まことに迅速で、かつ的確であったことにつきましては、昨日の同僚議員も述べておりますが、大きく評価をするところでございます。特に、虚弱高齢者や独居高齢者世帯への対応、また、幼児を持つ自衛隊官舎世帯等への対応などはまことに顕著でありまして、日ごろから災害に対する的確な備えと対応があったからと考えるところでございます。また、今回の停電によりましてさまざまな公共施設での課題点というものが浮き彫りになり、早速その対応が所管によって図られ、当該年度で対応するもの、また、次年度以降に整備が必要なものなどを整理しているところと聞き及んでおります。そこで改めまして、今回の事案を教訓といたして、いかなる場合においてもライフラインの確保のための電源の優先を教訓として、以下の備えが早急に必要と考えておるところでございますが、その対応についていかがでしょうか。一つ目といたしまして、現在、大型の非常用電源は役場庁舎、町立病院、保健福祉総合センターかみん、公民館のみの設置ということであります。今後の公共施設や、また、大型避難所となる施設への電源の確保についてはどのようにお考えでいらっしゃるか。2番目、簡易水道もそうですが、下水処理施設など、いわゆる直接ライフラインとは関係のないところである施設につきましても、生活には大きく関与する施設がございます。それらの施設等への恒久的な電源の確保のあり方についてどのようにお考えをしているか、お伺いいたします。三つ目といたしまして、住民会等で管理をするそれぞれの住民会館がございますが、現在、非常用のバッテリーというのを常設しているところとしていないところがございます。非常用の電源といたしまして、比較的安価で長期保存が可能な、近年出ておりますマグネシウム酸素バッテリーというものが出ておりますが、これらの備蓄が望ましいと考えますが、この3点について、災害時の電源確保という観点から、町長にお伺いいたします。2点目でございます。2点目は、関係人口の増加に向けた取り組みについて、町長にお伺いいたします。今年度、町の10年ごとの進むべき指針となる総合計画が策定されまして、来年度の平成31年度から、上富良野町も第6次総合計画の前期にのっとりまして、さまざまな計画が予定される運びとなっております。非常に行き先が不透明な時代の中、最も懸念されることは、やはり人口減少社会の到来でございます。その渦中に向けた計画の策定実行期間となることでもあります。基本構想の中でも柱となる上富良野町の将来人口予測を、10年後の平成40年度で約1万660人と設定してあります。社人研の予測人口から鑑みても、この1万660人というのは相当厳しい数値となることが予測されておりますが、町もさまざまな計画を進める上では重要な数値であります。現在、町もさまざまな定住・移住政策を図りながら、減少する人口に歯どめをかけておりますが、しかしながら、日本全体として人口が減少しておりまして、加えて大都市集中化の流れというものは簡単にとめることが難しい社会となっております。北海道や他の県レベルでも移住政策を行っていたり、北海道内においてもさまざまな自治体が独自性を生かしながら移住人口をふやす活動を行っております。残念ながら、我が町において、今のところ、極端に大きな成果というのは見られてはおりません。少しずつではありますが、我が町の魅力に御賛同いただき、ついの住みかといたしまして上富良野町を選んでいただける方もいらっしゃる状況であるところではございますが、なかなか厳しい状況であります。そこで、2018年から国も本格的に進めました関係人口の増加に向けた取り組みを我が町でも活用することが望ましいと考えるが、今後そのような取り組みに対して町がどのようにかかわっていくのか、町長のお考えをお伺いいたします。実際にジオパーク認定に向けた具体的な事業といたしまして行っている現在の地域協力隊というのも、これも大きな関係人口の一つでございますが、これ以外で、これからの上富良野町のまちづくりの重要なファクターとなり得ることができる関係人口について、町としての施策があるかをお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の2項目についての御質問にお答えさせていただきます。― 54 ―まず、1項目めの停電時における非常用電源確保に関する3点の御質問にお答えいたします。今回の北海道内全域にわたる停電に関する状況につきましては、さきの今村議員にもお答えさせていただきましたが、特に広域的な長時間の電力喪失が与える影響については、深刻なものと認識をしたところであります。御質問の1点目、2点目につきましては、関連がありますので、あわせてお答えさせていただきます。今回の事象を踏まえ、御質問にあります避難所なる公共施設や、日常生活に必要な上下水道施設について、自家発電機を整備し、今後同様な事態が発生した場合、自家発電により通常どおり稼働できるようにすることが望ましいことは申し上げるまでもありませんが、長時間大容量を供給する自家発電の整備につきましては、多額の費用が必要なことから、それぞれの施設、設備に応じ、緊急時に対応できるための必要最小限な整備を図っていくことが現実的な対応ではなかろうかというふうに考えているところであります。また、今回の事態を受け、電力の供給元となる北電におきましても、電力供給体制の課題やその対応策が種々検討されており、これまでよりもより安定した電力供給体制が整えられていくものと思われ、それらも踏まえ、個々の避難所の体制や対応力等を含め、現在、再検証を行っており、今後一層の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、3点目の住民会の会館へのマグネシウムバッテリーの備蓄に関する御質問ですが、近年、従来のガソリンを使用した発電機のほかにさまざまな電源装置が開発されており、その中で、ガソリンなどの燃料を使用せずに使えるマグネシウムバッテリーが注目されていることも承知しているところであります。現在、町におきましては、電力確保に関連した防災備蓄品として、ガソリンを使用する発電機や乾電池などを整備しておりますが、今後、備蓄計画を見直す中で、これらについても参考にさせていただきたいと存じます。なお、住民会みずからが管理する会館の備蓄につきましては、自主防災組織活動補助において備蓄品の補助施策もありますので、それぞれの住民会、自主防災組織の中で御検討いただいた上で、これらを活用した備蓄も可能かと思いますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの関係人口の増加に向けた取り組みに関する御質問にお答えいたします。本年度、国においては、地域課題の解決等に意欲を持つ地域外の方々とともに、協働によりさまざまな実践活動等に取り組む地方公共団体を対象に、関係人口創出事業としてモデル事業を開始し、道内においても、このモデル事業を活用する自治体があることは承知しているところであります。また、関係人口についての捉え方といたしましては、行政のみならずさまざまな分野において、多くの方がそれぞれの価値観等に基づき地方と関係を持つことで、地方に新しい発想や魅力づくりのきっかけづくりを行い、活性化につなげようとするものと理解をしており、これらにつきましては、現在、町が取り組んでいるさまざまな地域活性化の施策、事業とも通じており、この中でネットワークの拡大に取り組む等によって、結果として関係人口の増加につながるものと思われ、今後、皆さんと認識を共有し、事業に生かしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 6番 金子益三

まず、1点目の停電時の非常電源でございます。繰り返しになりますけれども、今回の大規模停電というのは、町に責任があるわけでもございませんことは大きくわかっておりますが、想定していなかったことというのも、1回起きるということは、また二度も三度も起きる可能性もあるということでございます。そういったことも重々町としても理解していると思います。本当に役場の職員、大変すばらしい初動体制をとって、さきの11月26日にありました住民会長懇談会の中でも、時系列的にとられたこと等々も御報告されておりましたし、また、教育委員会や学校を通じた保護者等へのメーリングリストなど、非常に独自性のある情報配信というのも非常に評価するところでございますが、電源が切れると情報が切れてしまうということも非常に今回よくわかって、非常電源とは若干ずれてしまって申しわけないのですけれども、防災無線の電池がなくなって単1、単2、単3、それぞれ全部使えるということがわからない町民が非常に多くて、ぜひ、あれは、ふたをあけて裏側をよく熟読すれば、これは単3電池でも使えるのだというのがわかるのですけれども、ほとんどの人は入っている電池しか使えないという認識しかなかったようなので、ぜひ、これは1から3まで全部使えますというような表記を全戸配布していただければいいかなというふうに考えております。それは別なのですけれども、今回本当に大変幸運なことに、星空がきれいな、暖かい9月6日という― 55 ―ところの停電でございましたが、もしもこの大停電がきのう、きょうのようなマイナス10度以下のときに起きたということであれば、本当に今回すぐにとっていただいた弱者のような方を受け入れられますよというのは、問題なかったと思うのですけれども、そうでない方にとって、まず、暖房がとれないということは非常に恐ろしいことになるのではないかなと思います。段階的に備えていくということもあるのですけれども、最低限、避難所に当たるところについては早急に、役場にあるような超大型のものでないにしても、そこに避難された方の暖房の電源を確保できるものについて、これは間違いなく整備が要るというふうに考えますが、まず1点、その点はいかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の電源喪失の場合の非常用電源の整備についての御質問にお答えさせていただきます。その前に、例の戸別受信機の電池切れのことは、今村議員の御質問のときにもございましたが、ふだん電池の有無を点検されるという習慣が大分低下していた実態は今回つぶさに感じましたので、いろいろな機会を通じて、常に点検をしていただくような啓蒙、周知等は今後も行ってまいりたいと考えております。それから御質問にあります、まず今回の9月の事象のときにとっさに感じたのは、今、金子議員からお話ありましたように、これが極寒期であるとどうなったかなということを当時想像いたしますと、まさしく背筋が寒くなるような思いを持ったところでございます。そういったことに対しても対応できるような仕組みが、今後の防災計画の中ではやはり避けて通れないということを今回痛感いたしました。それで、大勢の方々が避難してこられるような場所、それらについては、現在のところ、4施設以外につきましては、非常灯を点灯させる程度の非常に簡易な発電設備しかございませんので、これらについては、どの程度の容量を持った設備があれば避難時に対する対応が、暖をとることも含めて可能かといったことを、既にそれぞれの現場で現在検討しておりますので、それらがまとまった後において、最終的にどういうふうに予算に反映したような方向へ進めるか、具体的な検討を進めてまいりたいと考えておりますので、現在、御質問にありましたような内容について検討中だということで御理解賜りたいと存じます。

質問 6番 金子益三

たまたまなのですけれども、平成28年にもぜひ電源車の導入をということで、予言者ではないのですけれども、こういう大きな電源喪失の可能性というのはやっぱりゼロではないので、そういうようなものをぜひ備えてくださいというお話をしております。そのとき町長も、年次的な計画の中で進めていくということであった中の大きな停電だというふうにも捉えております。そこで1点、提言というか、お伺いしたいのですが、きのうの同僚議員、今村議員の質問の中にもありました、コンビニで車からの電源をとって炊き出しができたという事例等々もあって、今後において、いわゆる機動的な電源車ということで、役場の公用車をプラグインハイブリッドのPHV等々に入れかえていくことで、例えば、ちょっと離れた遠方の場所にもすぐに電源を供給できるというようなことも可能になると思うのですが、そういった計画というのはお考えであるかどうかをお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。EV車を活用した非常用の電源確保の電源車として活用するようなことについては、ここ最近、多く報道もされておりまして、その利用のしやすさ、あるいは利便性、そういったものについては私も便利なものだなという認識は持っておりますが、現在、町の車をそういった車に置きかえていくかということにつきましては、車については特に更新時期をにらんだ更新となっておりまして、今後、その車だけがあってもなかなか対応できないものですから、そういった周辺機器も含めてどのぐらいの整備費がかかるといったようなことも検討しながら、更新時期を迎えたものについて導入できるかどうか、検討してまいりたいと考えております。

質問 6番 金子益三

プラグインハイブリッドの車は、そのままエンジンを回すだけで100ボルトもとれますし、あいていればインバーターのような安定器があればいいのかなということで、現に大手コンビニエンスストアにおきましても、そのPHV車から電源をとって御飯を炊いて、お弁当等々の提供をしたという実例もございますので、今まだ更新時期にないものを全部それに変えろとは言いませんから、やはり災害の起こる可能性のある町です、上富良野は。活火山十勝岳も抱えておりますし、また、近年の大雨の災害等々によって電源が喪失されることも考えられますので、ぜひこれは、更新時はそういったものにどんどん切りかえていくという考えが望ましいと思いますが、再度お伺いいたします― 56 ―が、いかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきますが、非常時に備えるためお対応といたしまして、電源確保のみならず、広い範囲で備えはどういうものが必要かということは、今、再点検をしておりますので、その一つのツールとして電源確保も非常に大事でございますが、他のものも総合的に少し整理をした中で、御質問にあるような電源確保方法についての今後の検討課題とさせていただきたいと思います。以上でございます。

質問 6番 金子益三

今回、私、質問が電源についてということなので、幅広くせず、電源のことだけでお伺いさせていただきます。今回も対応の一つとして、大型のディーゼルエンジンだったりガソリンの発電機というものをリースして、各施設で対応したというふうなことも聞いておりますが、まず1点、今後において、町がそういった設備を常備することは難しいというのであれば、例えば大手のリース会社さん等々と協定を結ぶようなことは考えていないか、お伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきますが、さまざまな形での調達方法につきましては、そういった機器を有している事業者の方々と協定は既にさせていただいております。ただ、今村議員のときにもお答えさせていただきましたが、全道的な規模で電源喪失のような事態が起きるとなると、事業所のほうも、協定は結んではいるけれども、3台のものに対して5カ所からオーダーがあったときにどうしようかということが既に今回体験できましたことから、そこに100%頼っているということはなかなか難しいなと。よって、必要最小限であってでも、町が独自に確保しておかなければならないものもあるのではないかというような今回反省に立ったところでございます。

質問 6番 金子益三

すばらしいことだと思います。やはり本来であれば、町が必要な台数を有して、それを備蓄することによって生命、財産を守っていくということが責務であると思いますので、もちろん協定は協定のまま残しておくことは必要でしょうけれども、そういったものに対して備えているということを確認できました。3点目のマグネシウム酸素発電機というところでございますが、これは本当に最近出てきたものなのですね。仕組みというのは、塩水を、水でもいいのですけれども、入れれば、自動的に発電をしてくれるということで、工業用から始まったものなのですけれども、家庭用も最近は出ております。ただ、家庭用のものはまだ発電量が小さいということもありますが、若干高価ではありますけれども、工業用のものであれば、100ボルトで48時間程度の発電が可能というデータも出ております。これは非常に安全で、無公害で、長期備蓄が可能という点から、会館等、なかなか人手がなくて、メンテナンスができないというところには、非常に有効な手段だと考えますが、こういったものの導入についてお考えがあるか、お伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にありました、マグネシウムバッテリーについての御質問でございますけれども、まだ私も十分な知識は有しておりませんが、ただ、最近そういったものが開発されて、特に長期保存とか安全性、また、化石燃料を使わないというようなことでクローズアップされておりますが、なかなかまだ導入の決断をするかどうかというふうな、組織としての勉強がそこまでまだ行き渡っておりませんで、まだ現物も私見たこともございませんが、今後、そういったものの情報も取得しながら、検討できるものについては検討させていただきたいと思いますので、よろしく御理解をお願いいたします。

質問 6番 金子益三

ぜひ、研究していただいて、捨てた後も酸化マグネシウムは無公害でございますし、人畜無害でありますから、ぜひ勉強していただきながらやっていただいて。御答弁にあった自主防災の補助金において備えてく だ さ い と い う の も あ る の で す け れ ど も 、 私 もちょっときのう改めて見直したところ、自主防災だと20万円が上限で8割補助ということで、いわゆる住民会等々の負担も大きくなることも考えられますので、こういったハードに関しては、ぜひ町で整備していただけるほうが望ましいのではないかなと。その後のメンテナンスだったり何だったりというのは住民会のほうでも構わないと思うのですけれども、当初のものについては、これは町が備蓄するものだと考えますが、ちょっとその点、御質問させてください。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。私、御質問いただいたときに想定させていただきましたのは、懐中電灯の少し大きい程度、そういったものを想定されているのかなという前提でお答え― 57 ―させていただきましたので、備品として備えるようなものという想定しておりませんでしたので、こちらこそ失礼いたしました。

質問 6番 金子益三

町のいわゆる災害時におけるライフライン確保の電源確保についての考え方、非常に理解できましたので、こちら、引き続き進めていただきたいと思います。関係人口のほうで再質問させていただきます。上富良野町の11月末の人口が1万801名ということで、役場の1階にも張り出されております。実際状況、今の社会状況、それから少子高齢化等々を鑑みて、10年後に1万660人になっていてくれることが本当に望ましいのですけれども、相当、これは上富良野町だけではないと思います。オール北海道で。ふえるところは札幌、千歳、恵庭、町村で言えばニセコだったり、東神楽だったりとか、一部の自治体しかふえないということが明らかになっているところでございます。御答弁いただいたのですけれども、関係人口の捉え方というのが私と若干差があるのかなと思っているのですけれども、町が今現在取り組んでいるさまざまな地域活性化の施策の事業のどこの部分で何が通じて、どんなネットワークの拡大をしているのかというのが若干ちょっと、まだ私も見えていない、明確でないところがある中で、結果で関係人口がふえるというのは非常に危険な考えだと捉えるのですけれども、いま一度、いわゆる観光客の交流人口ではない、また、定住していただいた定住人口でもない、いわゆる間であるファンクラブのような交流人口というものに対して、町はどのような定義で考えていらっしゃるか、まずお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の交流人口につきましての御質問にお答えさせていただきます。当初のお答えでもお答えさせていただきましたように、町といたしましては、関係人口というものの捉え方につきましては、既に継続して取り組んでおります、まず、皆さん方になじみのある事業で申し上げますと、定住・移住対策、あるいは近年取り組んでおりますふるさと納税制度、あるいはふるさと会、あるいはジオパークを通じての体験、そういった活動全てが、ひいては関係人口につながる素地を備えている事業だと。それをそういうような事業と同類に定義して、これらの事業を関係人口という捉え方を持って拡大、そして、町に対していろいろな意味でかかわりを持っていただくように、定着する関係者になっていただくようなことを想定して事業を進めることによって、委員から御質問のような関係人口と捉えていくことはできるというふうに理解しているところでございます。

質問 6番 金子益三

結果として、いわゆる上富良野町に全く興味、関心がなかった人が、さまざまなきっかけ、また経験値から、ここは本当にすばらしい町なのだということで、最終ゴールが定住になるということは、もちろん間違いではないですし、ぜひ望むことでもあります。現に定住していただいている方には大変感謝を申し上げるところでございます。いきなりそうではなくて、今、国でも示しているのは、あたかも階段を上るかのごとくのステップを踏むことによって、いわゆる第2のふるさとというか、わかりやすく言うと、本当にファンですよね。この上富良野町には住んではいない。ここで生活はしていないけれども、しかし、町とかかわることは非常に望みたい。例えば、イベントには手伝いたい。もしくは、今いう、ちょっとおくれた事業でありますけれども、そこの特産品を購入したい。また、ふるさと納税を行いたいとかという、そういうさまざまな、いろいろな角度の人等々とのつながりというのを少しずつ濃いものにできるものという捉え方だと思うのですが、この間、個人の事業等々、また、趣味の団体の皆さんのその仲間のネットワークというのは、これはどの町でもあるのですね。しかし、それらを顕著化させて、やはり町が音頭を取って、そういった人たちについての、いわゆるインセンティブというか、ちょっと優位性を持たせることによって、なお大きく前進して、町とかかわりを持っていただけると。こういった動きというものが、やはり人口減少社会で、大都市に集中化している中において、国も何とか地方のよさを引き出そうと。そういった中において、上富良野町はそういう素地がたくさんあります。いろいろな同僚議員もこの間、一般質問等々でもたくさんこの町のいいところも言っておりますし、それを生かしたまちづくりの提言もされております。今こそ、2018年度から総務省もこの事業に2億5,000万円程度の予算をつけて動き出した、まさに元年になっているところでございます。いち早く、これらの情報等々、アンテナを高くして、町の取り組み状況というものを事業化して、いわゆる定住人口を奪い合うというところではなく、関係人口を膨らませることによって町の力をつけるということが必要だと考えますが、町長はどのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお― 58 ―答えさせていただきます。この事業が総務省のほうから打ち出されたときに、正直申し上げて、私は、これは北海道になじむ事業とはならないと、そんなふうに捉えて今日まで来ております。と申しますのは、いろいろ私が見聞きする中で、三大都市圏、要するに大都市圏の中で、子どもの教育だとか環境教育だとか、あるいは地域のコミュニティーの諸問題とか諸課題、そういったものを、その大都市の周辺部の田舎の地域とかかわりを持つことによって、高齢化が進んだ地域が生き生きとしてくるのではないかと。そしてまた、都会の人たちがそことかかわることによって、また新たな人生観を得たり、生きがいを感じたりするのではないかというような、私としては、そういうようなところが今回の事業の出発点だというふうに理解をしておりまして、では、この広い北海道で、こういう小規模自治体がほとんど占める地域において、頻繁に人が行き来するような、そういう関係人口というものをベースとしたまちづくりというのは現実的かどうかということを私なりに考えたところでございますが、うちの町として、現実に上富良野に関心を持っていただいたり、興味を持っていただいたりする方々の刺激を受けながらまちづくりをどうするかということについて、先ほど申し上げましたように、現在実施している事業の中で、それらの価値に対する位置づけもしていけば、私は、それは共通するものになるのではないかなという理解をしているところでございます。

質問 6番 金子益三

もしかしたら、町長と私と若干考えのところの最初のスタート点の相違があるところなのかもしれませんが、逆に、北海道だからこそ、関係人口の優位性というのはあるのではないかと私は捉えているのですね。例えば、現実問題、子育て世代の人であったりとか、労働している人たちというのは、やはり地方でなりわいを立てるということは非常に難しいと思います。いっときただ遊びに来る場所ではなく、やはりそこに何らかかかわりを持って、ここで何かやっていきたいということのその関係性を深めていくことが関係人口でいいと思うのですね。ずっと住み続けてもらうことも必要ではないですし、それから、ただ通りすがり、富良野、美瑛の観光をしてきたその流れによって買い物してくれたということではなく、やはり訪れたことによって、ここに何らかの刺激を受ける。例えば、夏の間、遊休農地を借りて農業をしてみたいという方、実際にいらっしゃいます。そういった方も私は関係人口の波及する大きなことにもなっていると思いますし、例えば、町で行っているさまざまなイベント、自分の趣味を通じて、それに携わっていっている人たちというのもいらっしゃいます。そういった人たちを個々で発信するのではなく、やはり町として、上富良野町としてはそういった方を大きく受け入れるのですよという、その素地を町がつくることが、いわゆる人口減少でちょうど生産人口的な部分、また、消費人口的な部分が減っていく社会においては、これは非常に有効な手段だというふうに私は捉えておりますが、町長はその辺はどのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えいたします。先ほども申し上げましたように、いろいろな形でこの地域と、必ずしも相手が大都市と限ったものではございませんが、関係人口というような定義を持ってかかわる人をふやしていこうというような試みを否定するものではございませんが、しかし、そういった取り組みに対するウエートのかけ方、それらにつきましては、今、地元で活躍されている方々の活動をしっかりと支えていくことによって、おのずとネットワークも広がっていく期待も持てますし、関係人口をふやすというような前提を持った取り組みということになりますと、また観点が変わりますので、今、それを前面に打ち出したような事業展開というのは、うちはまだそういう機運にはなっていないというふうに思いますし、果たして町民の多くの皆さん方が、そういった関係づくりをこれから期待するものとして捉えていただけるかどうかも、これからもう少し町民の皆さん方の御意見を伺うことも必要というふうに現在認識しているところでございます。

質問 6番 金子益三

済みません。私の質問の仕方もまずかったと思うのですけれども、今まさに町長がおっしゃるように、関係人口のための旅行ツアーをつくりましょうとか、そのために予算をつけましょうとかということをしろと言っているのではなく、今まさに、本当にまさに町長がおっしゃっていただいた、例えばサイクルツーリズムであったり、いろいろ健康づくりで歩いていらっしゃる方だったり、また、例えば、うちの町は駐屯地ともかかわりがありますから、部隊のOBとのいろいろな人等々とつながりがある人たち、山登り等々を通じてこの町とかかわり合う人たち、そういったものが小さいイベント等々もやっているのも事実でありますし、そういったところを町としてちょっとずつ、またちょっとずつ応援していく。表立っては、うちの町はやはりそういう町にとっての関係人口という― 59 ―言葉を前に出すのがいいかどうかは別としてですけれども、上富良野町にゆかりがある、上富良野町に関心、それからふるさととしてかかわりを持ってくださる方について、非常に受け入れる町ですよというのを全面的に出すことによって、それが結果として関係人口の増加につながっていくことの醸成につながるというふうに考えます。ですから、町もいろいろ、今まで町長は何例か挙げていただいたことも、やっているのも事実です。ただ、それが単発の事業でなっているというところが非常に残念ですので、それらを集約的というか、いわゆる関係人口という大きな袋でくくって、町としてはそういう人口をどんどんふやすことの、受け入れられる町ですよということを前もって出すことが肝要と考えますが、その点、いかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。非常に価値の判断の問題ですので、こういった御提示いただいておりますような関係人口というような考え方について、どのように位置づけるかということの価値判断もあろうかと思います。私といたしましては、現在、作業をさせていただいておりますが、来年の4月からまた新しい定住・移住計画がスタートいたしますが、そういった中にもにじませていくつもりでおりますが、やはり上富良野町に関心を持っていただくような機運醸成、環境整備、そういったことも新たに今後重要な施策として述べていくつもりでございますが、私的には、先ほど申し上げましたように、関係人口というような関係を少しずつ強固にして、やがて定住に結びつくようなことは理想ではありましょうが、それだけの猶予もないと。率直に申し上げて、とにかく定住人口を確保するということが私としては大命題だと思っておりまして、少なくとも上富良野町で生まれ育って教育を終えた方が、上富良野町でこれからも生活をしていただけるような状況づくりというのが、まず私としては、今、目の前に迫った大命題だというふうに考えておりまして、そういった政策を進める中で、議員から御提案ありましたような関係人口というものがベースにあることも必要かなということは共有できるわけでございますが、私としては、まず目先の課題に向かっていくことが、どちらかというと気持ちの上では優先しているというふうに御理解いただきたいと存じます。

質問 6番 金子益三

町長おっしゃるように定住人口がふえることが、本当は一番望ましいことであります。しかし、非常に現実問題として難しいですね。定住についてもなかなか難しいですよね。本当に我々が年を取ったときに、我々は誰に見てもらうのだろうという心配をする世代がだんだんふえてくるのではないかというぐらい、移住よりも定住も地方については難しいということの中で、そういった中で、いわゆる関係人口というのは何が強いかなというと、ボランティア要素を非常に含んでいるゾーンなのですね。本当に短期であっても、自分の好きな趣味のところであるかもしれませんが、そこのスタッフになって一緒にまちづくりに参画できるということでは、地方にとっても、決定的な切り札になるわけではございませんが、非常に過疎として悩んでいる町においても、また、人口がそんなに減っていないところでも、大きく取り組んでいるところもございます。現に総合計画に入れている自治体というのも、町村でも176ありますし、全国都道府県、政令を入れますと409のところが、関係人口に関する取り組みというのも現実にもう行っているところでございます。6総の前期の部分はお示しいただいているところでございますが、後期の中で町長が掲げる定住・移住の政策に加えて、関係人口ということも盛り込んでいくお考えがあるかどうか、最後にお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。私の思いの中にやはりありますのは、関係人口ということの定義づけも大事でしょうが、強いてそういったようなことを少しクローズアップさせるとしたら、上富良野町のみならず、この富良野エリアが広域的に魅力を持っていただけるような、あるいは地域とかかわっていただけるような方々について発信をしていくということは、これは方法としてはあろうかと思います。ただ、先ほどと重複しますが、この事業自体が、私は、総務省の思いとしては、そういったターゲットは多分大都市だと思うのですが、大都市の皆さん方を受け入れようとする自治体のことをおもんぱかって制度設計したのではなくて、むしろ田舎とかかわりたいというような人がいっぱい潜在しているよと、都会には。そういう人たちに対して受け入れる体制をそれぞれ自治体でつくってくださいと、つくりませんかというような関係かなと思っているものですから、なかなか私どものような一自治体が、そういったことに対する対応を図るということは、これは相当ハードルがあるなというふうに思っていますし、関係人口をある程度の柱として打ち立てる― 60 ―ことは、可能かどうかということは、もう少し研究してみないと何とも判断しようがないというのが率直な私の現在の心境でございます。

質問 6番 金子益三

一方で、町長が今おっしゃるように地方のための施策ということもあるでしょうが、やはりそこは我々、どちらかというと都会から見れば人口面では弱者になりますから、近隣で言えば東川町さんもこれに取り組んでおりますし、NPOで言えば旭川の西神楽のNPOもこれらにいち早く取り組んで、成功事例等々もあります。ぜひ、人口をふやすという観点から、さまざまな角度で研究をしていただきながら、何とか人口を目標人口に近づける、それの幅としてのツールと、使っていくことが非常に大切だと思いますが、先ほどちょっと済みません、6総の後半のほうにこれらの考え方を盛り込むかどうかというところ、ちょっと聞き逃しましたので、それについてお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えいたします。6次総の後半の後期計画の中で、これらについて位置づけていけるかどうかという御質問でございますが、まだそれを判断するだけの知見は積んでいないということで御理解いただきたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月12日 議事録 PDF(60ページ) 間違いを知らせる