上富良野町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月11日
(1)上富良野高等学校の存続について/(2)過去に廃校になった学校を含め、校歌をCDに保存してはどうか
2008年3月11日、上富良野町議会の一般質問で、和田昭彦議員が「上富良野高等学校の存続について」「過去に廃校になった学校を含め、校歌をCDに保存してはどうか」について質問し、町長 尾岸孝雄、教育長 中澤良隆が答弁しました。
- 質問者
- 和田昭彦 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄、教育長 中澤良隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 10番 和田昭彦
私からは、さきに通告しました2点について、町長並びに教育長に御質問いたしたいと思います。何分、まだ一般質問のルールとか仕方というのを十分飲み込んでおりませんので、的を外れた質問もあろうかと思いますけれども、よろしくお願いいたしたいと思います。まず、1点目ですけれども、上富良野高等学校の存続の問題について、町長に御質問いたします。上富良野高等学校は、平成17年に私たち町民が待ち望んでいた校舎の全面改築が落成し、生徒数の増加が期待されました。現に、平成17年は前年より増加し、51名が入学してくれました。しかし、平成18年には33名の入学となり、特例2間口の温情に浴し、かろうじて2間口を維持しました。ここで町としては、平成18年度中に対策を講じて、最低でも41名の生徒を確保しなければならなかったにもかかわらず、平成19年はさらに27名と落としてしまいました。そしてついに1間口となってしまいました。これは少子化による同学区内の富良野高等学校の定数割れが大きな原因ですけれども、この3年間、町内の中学校卒業生の上富良野高校への進学率は、平成17年29.7%、平成18年22%、平成19年14%と下降し、ことしも10%台だということを聞いております。このように、町内の中学校卒業生が地元の高校に行かない、しかも1間口の定数にも満たない高校は一番先に統合の対象になりかねません。平成23年以降の配置計画の見直し時には厳しい結果が予想されます。町内から全日制の高校がなくなるということが、どれほど大きな損失になるかということを町民の皆さんは認識していないのではないかと思います。町長が本気で上富良野高等学校の存続を考えているのであれば、地元の中学生が少なくとも半数以上が通ってくれる魅力ある高校づくりに本腰を入れて取り組んでいくべきではないか、町長にお答えをお願いいたします。それから、2点目、町内の過去に廃校になった学校を含めた学校の校歌をCDに録音して保存していただきたいということを教育長にお願いいたしたいと思います。昭和37年の旭野小学校の廃校に始まって、平成18年の清富小学校の廃校に至るまで、45年間余りの間に小学校6校、中学校2校が廃校になりました。先日の上富良野高等学校の卒業式で、山本校長は式辞の中で、卒業生の皆さんにとって上富良野高校はふるさとです。いつでも訪ねてきてくださいと述べていました。そのふるさとがなくなってしまうほ― 68 ―ど、同窓生にとって寂しいことはないと思います。せめて校歌をCDに録音して保存し、同窓の集いなどに利用してもらったり、希望者に頒布してはどうでしょうか。もちろん現在ある学校も含めて、全部の学校の校歌を収録していただきたいと思いますが、教育長の答弁をよろしくお願いいたします。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
10番和田議員の御質問にお答えさせていただきたいと思います。上富良野高等学校の存続は、本町が抱える行政課題の中でも最優先、最重要課題の一つであると受けとめております。今までも校舎新築の促進、入学準備金の交付、資格取得に対する助成、また、町民挙げての署名運動を展開し、存続要望活動など、さまざまな取り組みを進めたところであります。しかしながら、それらの効果もなく、この一、二年、生徒数は減少傾向にありまして、本年度、特例二間口から一間口になってしまったことは御承知のとおりであります。存続に当たっての判断材料の一つに、地元中学校からの進学率があることから、私といたしましても、教育委員会に地元中学校からの進学率を高めるよう強く指示をしているところでありますが、このことについては、あくまでも生徒や保護者の意思を尊重せざるを得ないことから、進学率の向上には至っていないところであります。また、特色ある学校づくりについても、小規模校としての上富良野高等学校の特徴から、就職に強い高校づくりを目指し、在学中にさまざまな検定や資格取得の際に支援を行い、学校においても進路指導には特に力を注いできているとの報告を受けているところであります。いずれにいたしましても、学校と協力して魅力ある高等学校づくりを進め、存続についてさらなる努力をしてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力を賜りたいと思います。
答弁 教育長 中澤良隆(教育長は2008年9月まで)
次に、10番和田議員の2項目め、廃校になった学校の校歌の保存についての御質問でありますが、校歌の保存については、教育委員会といたしましても、何とか後世に守り伝えていきたいとの考え方から、平成16年度から平成18年度にかけて廃校になった各学校の校歌の歌詞や楽譜を集め、DVDに保存収集を進めてきたところであります。残念ながら今のところ全学校の収集には至っておりませんが、今後も引き続き同窓生の皆さんの御協力をいただき、さらなる収集に努力をしていきたいと考えております。また、実際に校歌をCDに録音し保存することも大変意義深いことと考えるところであります。現在ある学校のCD化は容易でありますが、廃校となった学校分も含めてとなりますと、その実現には校歌を歌っていただく方やその確認など、多くの方々の協力や支援が必要であります。今後、実現の可能性について検討してまいりたいと思いますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。
質問 10番 和田昭彦
私は、上富良野高等学校教育振興会のメンバーでもあったので、これまで町が行ってきた振興対策については承知しているつもりですが、ここへ来て、その効果が必ずしも上がっていないということは数字にあらわれているとおりだと思います。しかし、入学した生徒は十分にその恩恵を浴しているわけですけれども、それが中学校側に見えていないのではないかと思います。ここで、中高一貫教育を取り入れて成果を上げている例を紹介したいと思います。鹿追町は人口5,800人ちょっとの町ですけれども、平成15年から小学校から高校までの一貫した教育を実施して、高校の二間口を堅持しています。この鹿追町は、カナダのカムローズに近いストーニープレーンという町と、上富良野が姉妹都市提携を結んだのと相前後して姉妹都市提携を結んでおります。そして、この鹿追町では小中高にカナダ学という教科があって、カナダのことについて学習を深めるとともに、英語学習に力を入れております。さらに、中学校の卒業生が帯広などに流出しないようにということで、毎年、高校1年生を全員カナダへ短期留学派遣事業を行っております。昨年は10月に13日間、66名の高校生を派遣しております。恐らく、この事業に鹿追町は3,000万円くらいのお金を使っているはずです。このようにして、人口が上富良野町の半分の町で二間口を堅持しております。このようにお金をかけなくても、方法は幾らかあると思います。向山議員が上富良野小学校PTAの会長だったときにつくったスクールバンドが、よき指導者を得て昨年大きく開花しました。西小にも上小にも劣らないスクールバンドの活動の歴史があります。それらの児童が上中に行き、吹奏楽部に入部し、またよい指導者を得て、昨年、全道のトップレベルにまでなりました。上中吹奏楽部の演奏会を聞きに行ったときに、近くにいた年配の女性が、うちには小さい子供はいないけれども、こんなうれしいことってないよねと話し合っている声が聞こえました。これこそ町の活性化の一つではないかと思いま― 69 ―す。我々議員は、事ある事に活性化、活性化と言っていますけれども、そのわりに成果を上げていません。ところが、この子供たちはいとも簡単に町を活性化させてくれました。もし、この上富良野中学校の吹奏楽部員が、全員とは言わないまでも、半数でも上高に行ってくれたらどうでしょう。数年のうちに上高の吹奏楽部も全道のトップレベルになっていくと思います。このように小中で高められたレベルを町外に分散しないで高校にまで持ち上げていく、それは町の財産になると思いますし、町の誇りだと思います。随分古い話になって恐縮なのですけれども、旭川市がかつてNHKラジオ唱歌コンクールで、啓明小学校が全国1位、北星中学校が全国1位、旭川北高が全国2位と上位を独占したときがありました。それで全国にその名をはせました。ことしから旭川市は、音楽の町、合唱の町ということを自他ともに許す町となりまして、現在もその伝統が引き継がれております。また、中村議員の息子さんの中村公暢先生が上中に赴任して、上中の陸上部が地区大会で24種目中18種目の優勝を独占するという成績を飛躍的に向上させてくれました。その伝統を現在の先生と生徒が受け継ぎ、昨年、駅伝全道1位の快挙を成し遂げました。もし、この陸上部の卒業生が上高に進んでもらえたらどうでしょうか。上高には陸上競技専門の先生はいないので、上中のグラウンドへ行って今まで指導を受けた先生から引き続いて指導を受ける、こういう状態を続けていくならば、やがて上高の陸上部も全道に名をはせることができると思います。逆に、上富良野高等学校には甲子園にキャプテンとして出場した体育の先生がいます。ところが、野球部員は9名に満たないのです。私は隣からいつも練習を見ているのですけれども、六、七名ぐらいしかいません。地区大会では、他の部から応援してもらって出場したようですけれども、これではその先生の持っている能力を十分に生かし切れていません。そこで、上中の野球部がときどき上高のグラウンドへ行ってこの先生の指導を受けると、このように学校の枠を超えて中高一貫指導を受けられるようにして、個々の能力を十分引き出してやるような環境づくりをしてやることができるならば、町外の高校に通うことはないと思います。早い時期に町を離れれば、将来、優秀な人材が上富良野に戻ってくる割合がその分低くなります。どのような学校にしたら地元の高校に通ってもらえるか。保護者の方や生徒一人一人とよく話し合って、新しい上高の校風を皆さんの力でつくってほしいと、心を熱くしてお願いしてはどうでしょうか。町長の御感想をお聞きいたしたいと思います。それから、もう1点、校歌の録音ですけれども、廃校になった学校の資料は統合した学校に保存されているかと思います。もし、そこに資料がなければ、教育委員会から住民にお願いして、どなたか知っている方に集まってもらって歌ってもらって、カセットに録音していただくという作業を教育委員会でやっていただきたいと思うのです。もし、そういう作業ができれば、あとは上富良野混声合唱団で楽譜にあらわし、歌を録音するということも御協力をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
10番和田議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、上富良野高等学校の問題でありますけれども、議員からるる御意見を承りました。私も全く同感であります。上富良野中学校の子供たちが、少なくとも上富良野高等学校の定数に近い受験をしていただく、入学していただくというのが、本当にそういうような形で今まで、さきにお答えさせていただきましたように、教育委員会にも強く申し上げておりますし、また、上富良野高等学校の校長先生方々には、特色ある学校経営をしなさいと、努力してくれと。また、北海道教育委員会に対しても、この地域に合った特色ある学校経営をするように指導してくれということで、機会あるごとにお願いをいたしているところでありますが、道教委へ行くたびに、上富良野高等学校の生徒は、地元の子供たちは半分いないと。半分以上が隣町から来る子供たちだと。せめて、議員の御発言にありますように、地元の子供たちが大多数通う高校にならないとだめだねということで、今、議員も御承知のとおり、毎年毎年、高等学校のさきの削減計画の中で、配置計画の中で、ことしもまた来年の計画、23年以降の計画がことし出ます。これらにうちの高校が入らないようにということで、種々お願いをいたしているところでありますが、ことしもまた子供たちが非常に少ないというようなことで、まことに残念であるなと思っております。議員の御質問にありますように、町長が本当に本気で存続を望んでいるなら本腰を入れてやれやと言われておりますけれども、本腰を入れてやっているつもりであります。今、我が町で最も大きな課題は、この高等学校の存続の問題、自衛隊駐屯地の削減の問題、これらが町にとっては大きな課題であり― 70 ―ますので、何としても存続するように努めていきたいということで努力をいたしておりますが、要は生徒数がどう確保できるかと。総体的に富良野圏域の児童・生徒数が大幅に少なくなって間口が少なくなってきていると、間口を減らさなければいけないというのが現状でありますので、それらの中での調整が、北海道教育委員会のほうで高校配置計画の中でどのような形で進められるのか、そういうのを見きわめながら努力をしていきたいと思っております。また、議員の御質問に、鹿追町の問題等々、あるいは、中高一貫校の設置等々のことについての御質問もありました。教育委員会としても、中高一貫教育についての検討もしたように思っておりますし、また、鹿追町におきましても、今、多大な財政投資をしながら、生徒全員をカナダへ長期間派遣すると。この財源確保が大変だと。そろそろ一部、御負担をいただくようにしなければならないといって、吉田町長は頭を抱えて財政運営をしているようでありますが、そういうようなことで、非常に厳しい中でありますけれども、町といたしましても、議員御質問にありましたように、高等学校の教育振興計画の中で、教育振興会の中に町としても最大限の支援をしながら、昨年の結果報告を聞きますと、初年度はなかなか思うようにいかなかったようでありますが、昨年につきましては、それぞれ全生徒が資格取得に一生懸命になって、その資格取得の費用を町が助成しながら対応している、その資格取得率が非常に高く上がってきているということで、就職についての対応ができてきているという報告を聞いておりますので、これらを含めながら町も支援できるものは支援しながら対処していきたいと思っておりますので、御理解と御協力を願いたいと思います。
答弁 教育長 中澤良隆(教育長は2008年9月まで)
10番和田議員の校歌に関する御質問にお答えをさせていただきたいと思います。先ほどの答弁でも申し上げましたが、ほとんど大半が、楽譜、歌詞、そろっております。また、昨年に札幌上富良野会ができてから20周年ということで、記念誌をつくるということで、この歌詞と楽譜をというような要望がありまして、教育委員会のほうといたしましても、そのときに調査をかなりさせていただいて提供し、そして、ほぼ記念誌も作成になりました。あと一部、まだ欠けているところがありますが、その部分については、歌詞と楽譜はそろえていきたいと。また、議員からの御発言にあります、歌ってという部分については、今後、いろいろな方の御協力等をいただかなければ実現が不可能かなとも思っておりますので、そういう向きで取り進めてまいりたいと考えているところであります。
質問 10番 和田昭彦
実は私、富良野高等学校同窓会の上富良野支部長なのです。ですから、富良野高校が定数割れしているような状況の中で、本当は富良野高の生徒数を確保するのに力を注がなければならない立場にあるのですけれども、私は40年間近く、隣から上富良野高校の移り変わりをずっと眺めてきた者として、また、2人の子供を上富良野高校に通わせた者の親として、上富良野高校がなくなるということは大変忍びがたいことなわけです。そういうことで、何とか頑張って上富良野高校を今後とも存続していただくように、町長、よろしくお願いいたします。答弁はよろしいです。