みんなの議会

上富良野町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月10日

(1)自衛隊、上富良野町駐屯地の存続について/(2)道州制について

2005年3月10日、上富良野町議会の一般質問で、岩崎治男議員が「自衛隊、上富良野町駐屯地の存続について」「道州制について」について質問し、町長 尾岸孝雄、行政改革推進事務局長 米田末範が答弁しました。

質問者
岩崎治男 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄、行政改革推進事務局長 米田末範

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 岩崎治男

私は、2項目について一般質問をいたします。1点目、自衛隊の上富良野町駐屯地の存続について。上富良野町には、昭和30年から自衛隊上富良野駐屯地が創設されて、我が国の防衛はもとより、国際貢献活動や災害派遣などの任務で活躍されております。このほど政府より策定された新たな防衛計画大綱について、防衛庁は陸・海・空自衛隊の編成や装備などの素案をまとめたが、陸・海・空自衛隊の主要装備を削減する一方、テロなど新たな脅威に備える体制の強化や国際協力活動の充実に向けた装備体系と組織を変革する内容が発表されているのであります。特に陸上自衛隊の主要装備では、戦車や自走砲など火砲を大幅に削減する方向が打ち出していることは、これら装備が多数配備されている当町の部隊への影響が懸念されるものであり、新たな体制への移行に伴い、隊員の削減が行われた場合には、地域経済に対し、大きな影響を与えることは必至であります。広大な演習場と、近代設備の弾薬庫を抱える上富良野駐屯地の現状での存続を求める地域の意向を踏まえ、町長はどのような方針で存続に向けて行動を行っているのか、また、道内に駐屯する市町村の動きはどのようになっているのか、お伺いをいたします。次に、2点目の道州制について。日本の新しい国の形の構築を目指し、検討が進められている道州制について、国や北海道においては、平成12年から北海道の未来を展望して道州制に関する検討を始め、平成15年8月には「分権型社会のモデル構想・北海道から道州制を展望して」をまとめ、道州制を基本とする分権型の社会のあり方について、広く道民の意見交換が進められてきているところであります。道州制が地域の活性化に結びつくと判断し、そのためには町民へ道州制の意義が理解され、どのようにつながっていくかが重要と考えることから、次の点についてお考えをお伺いいたします。一つ目、国から道・市町村への移譲について。二つ目、町民生活への影響について。三つ目、道州制モデル事業について。以上、3点について質問をいたします。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

3番岩崎議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の自衛隊駐屯地の存続に関する御質問にお答えさせていただきます。この件につきましては、昨年秋以降、道内各地で大きなニュースとして、新聞等で報道されたところであります。これらを受けて、さきの12月議会においても、複数の議員から削減対策に関する一般質問を受け、私の基本的な姿勢について述べさせていただいたところでありますが、この問題に対しては、当町を初めとする自衛隊を抱える関係自治体はもとより、広く周辺自治体とも連携し、各関係する機関等に対して、削減阻止に向けた活動を行ってきたところであります。これら当町の活動については、既に12月及び3月の定例議会の行政報告でも述べさせていただいたとおりであります。この問題に関しましては、今後とも、機会あるごとに、当町が他に誇れる自衛隊との協調関係をもとに地域を発展させてきたこと、また、演習場を抱える地域特殊性などを切に訴え続けながら、できる限り現状から大幅な隊員の削減にならないように、関係方面への働きかけをしていく覚悟でございますので、議員各位におかれましてもお力添えを賜ります― 15 ―ようお願いを申し上げるところであります。次に、2点目の道州制についての御質問にお答えさせていただきます。道州制につきましては、分権型社会の構築であり、これまでの中央を起点とした仕組みから地方を起点とした仕組みへと、根本から改革しようとするものでありまして、その先行的な取り組みとして、道州制特区により北海道において種々検討されているところでありますが、現段階では、その方向が明確に示されている状況にないことを前提に、御理解をいただきたいと思います。まず、1番目の国から道・市町村への移譲につきましては、道州制における基本的な権限や事務事業の移譲については、国は日本国として一体として国際的に対処する役割を果たし、道州は管轄内における市町村の境界を超えて、その効果が及ぶ事項を果たす役割、市町村は住民の日々、日常生活に密着した多くの事項に対処する役割を骨子として、可能な限り地域を主体とする社会づくりを目指すべく、各種事務事業や権限の移譲が検討されているところであります。2番目の町民生活への影響につきましては、現段階では自治体の人口規模等によって、権限や事務事業が配置されているものが多く、これらの取り扱いについて検討がなされている状況下にあります。特に、現下の厳しい自治体財政状況から、移譲に伴う必要財源や人的要素など、多くの解決されなければならない課題があり、北海道において検討が行われている段階であります。3番目の道州制モデル事業につきましては、このモデル事業については道州制特区の推進のモデルとして、国の関与を大幅に排除し、あくまで道州の単位と想定される北海道が事業化しようとしているもので、現段階では直接市町村事業へ波及するものではありませんので、御理解をいただきたいと思います。

再質問 3番 岩崎治男

再質問をいたします。1点目のただいま自衛隊上富良野駐屯地の存続について、町長の答弁によりますと、広く周辺自治体とも連携し、各関係機関等に対して、削減阻止に向けた活動を行ってきたとのことでありますが、その活動内容につきまして、町長はたびたび上京されていろいろな行動をされていると思いますけれども、それらも含めまして、もう少し詳しく説明を願いたいなというふうに思います。次に、上富良野駐屯地には約2,000名の隊員がいるということ伺っておりますけれども、この方々の町内各方面に対する経済的にプラスになる波及効果というのは、大変大きなものがあるというふうに理解をしているところであります。この隊員さんの町内の在住者の数、それから町外からもかなりの方が通勤をされているというふうに伺っておりますけれども、美瑛、旭川方面、また、中富良野とか富良野近郊よりの通勤者がどのくらいの数がおられるのか、お伺いをしたいと思います。それから、自衛隊の関係の固定資産的な措置や施設に対しての交付金等が年間相当来ているということでございますけれども、上富良野町に防衛庁の方より来ている額をお示し願えれば幸いかなというふうに思います。2点目の道州制について、再質問をいたします。国から道・市町村への移譲についての答弁の中で、道州は管轄内における市町村の境界を超えて、この市町村の境界を超えてという部分ですけれども、その効果が及ぶ事項を果たす役割、このお答えでは理解しにくい部分がございますので、暗に私が思うには、市町村の境界を超えるということは、市町村合併を指しての文言と受けとめられる部分がありますが、町長はどのように受けとめておられるのか、お伺いをしたい。次に、町民生活への影響についてでありますが、自治体の人口規模によって権限や事業が配置されるとのことでありますが、我が町は合併せず自立でいくと、町長のお考えであります。国よりの交付金の財政措置は大丈夫でしょうか。また、小規模自治体と言われますと、よそが合併するから、上富良野町は1万2,000から3,000の人口であります。道州制が発効された場合の住民サービス、福祉サービスに対して低下するようなことはないと思いますが、この点についてお伺いいたします。次に、道州制特区モデル事業があるとのことであります。この上富良野町において、道州制特区モデル事業はどのように置かれているのか、ありましたら事業名、その内容について御報告をお願いいたします。以上。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

3番岩崎議員の再質問にお答えさせていただきます。追加質問がございまして、まだ調整しなければならない部分もありますが、現段階の部分についてお答えさせていただきます。まず、自衛隊関係でありますが、さきにもお答えさせていただきましたように、行政報告でいつも報告させていただいているとおりであります。ただ、この削減問題につきましては、昨年の12月10― 16 ―日、防衛計画大綱が閣議決定されるまでの間は、オール北海道としての陸上自衛隊の4万人削減ということについての反対運動を北海道は大々的にやりました。知事は行きませんでしたけれども、北海道副知事を中心とし、経済界の代表、208自治体の代表等々含めて大々的な反対運動をいたしまして、御案内のとおり、それまでは各自治体共同の運動展開をしてまいりましたが、12月10日、閣議決定がされまして、防衛計画大綱が閣議決定されました。そして中期防衛計画5カ年の計画が策定された、その中に上富良野駐屯地の削減も出てきたというような段階になりますと、今度は共同で行動を起こすということはでき得ません。各自治体の今度は綱引きでございます。今までオール北海道でやっていたのが、今度はもうあくる日からは各自治体の綱引きでございますから、自治体の綱引きに負けないように対処するために、我が町としては上富良野町だけが動くのではなくて、この上富良野駐屯地隊区の美瑛を含めた6市町村がこぞって組織をしております富良野地方自衛隊協力会としての6市町村が、連名において防衛庁並びに陸上幕僚長、それから各関係機関に上富良野駐屯地の削減反対について、現状維持について要望を展開してまいっているというところでございます。それから、隊員によるいろいろな面の波及効果はどうかということでありますが、質問にありました隊員につきましては、約2,000名ということは既に公表されておりますが、そのうち約1,500名が上富良野に在住していると。500名近くが中富良野、富良野、美瑛、旭川、各周辺から通っているという状況でなかろうかなという、大枠であります。これは決して駐屯地が発表しているものでありませんので、私としての大枠の認識でございます。その中で、1,500名近くの自衛隊員が上富良野町に在住しているということによりますと、それの家族等々含めて1人の年間消費額というのは、40数万円という統計が出ておりますから、言うならば、1,500名の隊員掛ける家族構成からすると、少なくても2.5倍ぐらいの人員になるのかなと、それ掛ける40万円というと結構な消費、20億円を超える消費がなされるのではないか。また、税金関係で見ますと、幹部だとかいろいろな方で違いますけれども、大体平均20万円ぐらいの税を納めていただけるのかなということになりますと、1,500名掛ける3億円ぐらいの地方税が入ってくるのかなと。それから、また、基地交付金だとか関係する部分でありますけれども、調整交付金、あるいは基地周辺整備事業費、今農協さんの事業主体になっております麦の乾燥施設だとかつくっておりますが、これらの事業費は年間大体10億円ぐらい、それから障害防止とか何とかを含めて、基地交付金等々含めているのと防衛施設庁の建物、これは固定資産税相当に当たるものを国からもらっているというような部分で約1,000万円弱ぐらいというようなことで、何だかんだ対応しますと、33億円ぐらい町に対する波及効果があるのではないかなというような試算をいたしております。これがなくなれば、この33億円強の部分がなくなっていくということに相なるというようなことで、何としても現状維持の駐屯地を今後も町民挙げて、また、富良野圏域、自衛隊協力会傘下の6自治体挙げて強力に要望運動の展開をしていきたいというように思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。次に、道州制の問題でありますが、さきにもお答えさせていただきましたように、私どもといたしましては現段階では道州制の確たる方向性を確認できない、よく示されていない状況下でありまして、微々細々についてお答えするというのはなかなか難しい。今、北海道と権限移譲につきましても2,000幾つかと、初めは2千二、三百というような話がありましたが、だんだんだんだん減ってきまして、2,050以下になってきたと。これら権限移譲を市町村が受けれるか受けれないかというようなことで、今、北海道と調整をしている最中でございまして、あらゆる面でまだ議員の御質問に対しまして、こうです、ああですという細かい部分を、町民にはどういう影響が出てくるのかと、市町村にはどういう影響が出てくるのだということを今の段階ではっきりと明言できない、内容が十分わからない。こういう場所でちょっとうまくないかもしれませんけれども、道州制の推進に当たっても、内閣が改造されたらどうなるのだろうというような部分もなきにしもあらずということで、全く北海道は今一生懸命になっておりますし、市町村も一生懸命北海道と道州制特区の推進について、今、一生懸命やっておる段階であるということで御理解ください。それから、道州制は管轄内における市町村の境界を超えて、その効果及び事項を果たす、役割を果たすのでないかというお答えにつきまして、決して市町村合併を促進するという意味ではなくて、市町村を超えて道州という枠の中で道州制の事項を果たしていく、役割を果たしていくということだということで、御理解いただきたいと思います。答弁漏れもたくさんあるかと思いますが、御理解をいただきたいと思います。

答弁 行政改革推進事務局長 米田末範

3点目のモデル事業の関連でございますが、これにつきましては、道州制の推進ということで、国と道の関係の中で進めているものでございますが、町の関連といたしましては、道路事案、それから河川事案がございまして、道路事案では3路線が継続されている改修等に3路線、それから河川につきましては富良野川流域の関連で、トラシエホロカンベツ川の関連の改修が新年度でまた予定がなされているという段階でございます。以上であります。

再々質問 3番 岩崎治男

再々質問いたしますが、ただいま町長の説明の中で、町税、それから国よりの交付金についての説明がございまして理解をしたところでありますが、駐屯地内での使用で上水道並びに下水道の利用料についてはどのような収納になっているのかがわかれば、今、聞きました町税の分で、わかりました。それで、町長は、定例会の初日の執行方針を述べた中で、上富良野駐屯地が50年の節目を迎える、自衛隊演習場については、13ページの執行方針の中でうたっているところでございますけれども、自衛隊演習場については整備拡充を求める意向という文言がございますけれども、発表になってございますけれども、内容についてはどのようなお考えか、伺いたいと思います。それから、地元の隊員が1,500名、それから町外の通勤者が500名ということで、これらの隊員の波及効果についても詳しく説明いただきまして、上富良野産品の地産地消、地元商店街での買い物、通勤者のガソリンの消費だとか、また、アパート・マンションの利用等さまざまな分野で経済的な効果があるものと思われます。今後とも自衛隊の現状での存続に向けて、最善の努力を期待いたしたいと思います。次に、2点目の道州制についてですけれども、道州制に伴う事務事業の権限移譲の受け皿づくりと、富良野地方広域市町村振興協議会内に事務者レベルによる専任のプロジェクトチームを設置すると、このようにうたっておりますけれども、振興協議会の事務所はどこの町村のどのような場所に設置するのか、それから事務者レベルのプロジェクトチーム、1名を4月の定期異動で適任者をとありますけれども、このプロジェクトチームに派遣される職員は、広域の中で課題が出たときにだけ出向くのか、それとも専従として出向するのかをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

3番岩崎議員の再々質問にお答えさせていただきます。行政報告の中で、自衛隊削減の反対要望の中で、演習場の整備拡充ということをうたっているが、それはどういうことかということでありますが、行政報告でも申し上げておりますように、我が町の駐屯地は演習場と、多田弾薬庫という特殊なものがありますよと。そういうことを対応した中で、演習場というものを自衛隊の演習道場として使いやすいように整備をしながら、不足の部分については拡充も図りながら、駐屯地として、あるいは自衛隊として演習場の利用しやすいような整備を図ってくださいよと。そして、そのことによって自衛隊の駐屯の規模を縮小するようなことのないように、ひとつ演習場というものをよく理解してくださいと。多田分屯地、多田弾薬庫というものを理解してくださいということで、要望の中でお願いをしているということでございます。

出典:上富良野町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月10日 議事録 PDF(74ページ) 間違いを知らせる