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上富良野町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月14日

中山間地域等直接支払制度の導入について

2003年12月14日、上富良野町議会の一般質問で、渡部洋己議員が「中山間地域等直接支払制度の導入について」質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。

質問者
渡部洋己 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 渡部洋己

さきに通告してあります件について質問いたしたいと思います。中山間地域等直接支払制度の導入ということについてお伺いいたしたいと思います。農水省は、近年農地の耕作放棄地の増加などにより、農村の持つ多面的機能の低下が懸念されている中山間地において、農業生産条件の不利を補正するために、平成12年に中山間地域等直接支払制度が導入された。この制度は、12年から16年までの5年間、この内容は、平場地区に比べて傾斜地は余計に経費がかかる。言ってみれば、畑おこすにしても倍時間がかかったり、燃料もかかったり、そういった余分な経費のかかる面の80%を見ようというものであって、各地域の実態は、上川管内24市町村のうち、実施されてないのが我が町を含めて5市町村。そんなことで、今最近特に国のそういった事業を取り入れるとすると、各町村の負担もある。それで、この事業に対しては、ほかの地域、各町村は事業負担が4分の1、町村負担は4分の1に対して、我が町は3分の1を負担しなければならない。そういったこともあって負担が多くなる、あるいは防衛予算などもあったりして、我が町は導入を見送った経緯がある。しかし、国はこの事業、一応16年までとなっておりますけれども、この事業の見直し、あるいは継続ということも言われておりますし、我が町においても高齢化が進み後継者不足といったことで、だんだんと離農がふえて、そういった農地が残った人たちが守っていかなければならない。そうなると、どうしても規模拡大、さらに規模拡大がなって、当然機械力に頼らざるを得ない。そうなってくると、こういった条件不利地域は、特に大型機械が入らなかったり、そういったことでどうしても耕作放棄地、そういった懸念がされることであって、ぜひ中山間地域等の直接支払制度、この制度を導入を考えないのかということで町長にお聞きしたいなというふうに思います。以上で質問終わらせていただきます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

16番渡部議員の御質問にお答えさせていただきたいと思います。中山間地域等直接支払制度の導入についてでございます。平成12年度から平成16年度までの5カ年間、農業生産の維持を通じて耕作放棄地の発生を防止し、農業の多面的機能を確保する観点から、平地地域との生産条件の格差を直接農業者に支払う制度であります。制度の対象となる地域は、自然的、経済的、社会的条件が不利な地域振興立法で指定される山村、過疎地域等であり、本町は地域振興立法地域の指定外の取り扱いとなっておりますが、知事特認基準に基づく地域で指定を受けることも可能であります。この場合、指定地域に比べ、国、道の支援はそれぞれ2分の1から3分の1に引き下げられ、補助金の交付額は低下いたします。この制度の基本であります緩傾斜地水田100分の1から20分の1、畑においては8度から15度を本町の面積に当てはめますと、対象面積はおおむね368ヘクタールとなります。このことをもとに、種々検討を重ねてまいりましたが、本町の耕地面積5,857ヘクタール、平成11年度2月農業基本調査での面積に対しまして、制度の対象となる面積は6%程度と少なく、農業者間の平等性が保たれないものと判断し、制度の導入を断念した経緯があります。御質問のように、制度の見直しや延長も考えられるところでありますが、私といたしましては、中山間地域等直接支払制度にかわり得る農業振興施策として、主に土地改良事業の推進や支援に力を入れてきたところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 16番 渡部洋己

今、町長が農業者間の平等生が保たれないと言っていたのですけれども、先ほど言いましたように、平場というか、平らな土地に比べて傾斜地は当然経費がかかっている。それに対して8割を、差額の8割を見ようということなので、それを平等だとか不平等だとか、そういうことにはならないのでないかなというふうに思います。それともう1点、土地改良事業の推進ということあるのですけれども、この傾斜地に対しての土地改良事業といったら層圧事業しかないのでないか。それをまたしろがね事業みたいにまた層圧してやるなんてことは到底できないのでないか。そんな絡みから、ぜひこの16年までの今の事業に対しては、これはもう期間もないし、17年から新たにもしそういった制度が改革されて、延長になったときにぜひ考えていただきたいな。農地法からいって、今の放棄されたところを木植えるとか、そんなことには到底今の農地法ではできないわけですね。そんなことから、ぜひ我々農業者も守れるところはきちっと守っていくつもりしているのですけれども、そういった時代の流れで非常にだんだんと難しくなってくる面があるので、ぜひこういった面を考えていただきたいなと。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

16番渡部議員の再質問にお答えさせていただきます。このことにつきましては、議会とも十分検討させていただきながら、この中山間地域等の直接支払制度については、町として見送った経緯がございます。そのことはなぜかと申しますと、先ほども申し上げましたように、わずか6%の対象耕地と、そしてまた加えて、これを申請するに当たりまして、膨大な資金を投入して、航空写真だとかいろいろなものを対応しながら、申請するための資料づくりに膨大な財政投資を必要とするというようなことから、この5年間で、その投資した財源だけ国からや道から戻ってこないというような判断のもとで、議会とも十分調整をさせていただきながら見送った経緯がございます。そういうようなことから、それに相応する新たな農業振興施策を講じながら、その対応を図っていきたいということで、今日に至っているということで御理解を賜りたいなというふうに思いますし、またその中で、先ほども申し上げました斜度の問題で、例えば我々が予測した中で、河川等々あるいは道路等々の中の仕切りの中で、隣の土地は対象になるが、自分の土地は対象にならないと。では、隣の水田と畑地とは別でありますけれども、隣の水田と自分の水田とがどんなに作付不利益になるのよということになりますと、大した変わりがないにもかかわらず、そこから線引きされるというような部分が、先ほど渡部議員には平等性が保たれてないということはないわという御質問でありましたが、そういうような地域間の問題等々もございまして、見送りさせていただいて、議会とも調整させていただきながら見送りさせていただいた経緯にございます。その分につきましては、新たな農業振興施策を講じながら取り進めさせていただいているということで御理解を賜りたいというふうに思います。

再々質問 16番 渡部洋己

再々質問をさせていただきます。これに関しては、まだこれからの課題といいますか、17年以降どういった形で出てくるかわかりませんので、そこら辺はまた、今回はこれであれしますけれども、またその時期が来れば、またやらせていただきたいと思います。終わります。答弁要りません。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

今御質問にありましたように、私としても新たな制度として、新たな方向が展開されてきて、我が町の農業にとって大いに有利になると申しますか、プラスになる状況下に改善、是正をされた中山間地の直接支払い制度が生じた場合においては、再度検討しなければならない課題だというふうに思います。

出典:上富良野町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月14日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる