みんなの議会

上富良野町議会 平成14年第4回定例会 2002年12月16日

(1)少子化対策における基本的構想について/(2)エンゼルプランについて/(3)教育施設改修完備および通学路における安全対策について

2002年12月16日、上富良野町議会の一般質問で、清水茂雄議員が「少子化対策における基本的構想について」「エンゼルプランについて」「教育施設改修完備および通学路における安全対策について」について質問し、町長 尾岸孝雄、教育長 高橋英勝が答弁しました。

質問者
清水茂雄 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄、教育長 高橋英勝

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 清水茂雄

私は、さきに通告してあります3点について質問させていただきます。これらの課題につきましては、今までも再三御質問申し上げたことでありますが、所管でもあります。しかしながら、現在社会において最も重要な緊急を要する課題と私は考えますので、あえて再度質問させていただきます。まず初めに、少子化対策における基本的構想についてお伺いいたしますが、近年異常な早さで進む少子高齢化は、将来の社会構造を根本的に変えようとしております。学識者の間では、この異常現象が進むと、50年後には日本の人口は5,000万を切るだろうと警告しております。そのことにより起こり得るであろう、将来において日本国の社会構造を左右する課題の持っている重大かつ重要性を考えますときに、私は息を飲み、驚愕して身の縮む思いがいたします。少子化が進むことにより、人口比率における高齢者比率が増加を示し、その結果、25年後には少子化の進行に伴い人口は激少し、総人口に対する高齢化比率が上昇すること必至であり、反面、労働人口が減少して、2人ないし1.5人でお一人の高齢者のお世話をしなければならない時代が到来するということが、既に統計の上で出ていることは御存じのとおりであります。上富良野町におきましても御多分に漏れず、年間の出生児が昭和40年には377人、昭和45年には340人、出生児比率は21%以上を示しておりましたが、年々減少の一途をたどり、平成13年には、年間の出生児が126人となり、実に年間出生数は3分の1以下という極端な減少傾向を示しております。出生児比率におきましても、9.7%まで落ち込んでおります。先行きが心配な重大事態となっております。また、小学校児童数におきましても、昭和40年には上富良野町全校で1,781名の在籍児童がありましたが、年々減少して、昭和60年には423名減少の1,358名となり、平成7年には、またまた443名の大幅減少となり、大台を割り込み915名となりました。今年の平成14年度には、上富良野町における総児童数は、昭和40年以降で1,044名減という実に驚くべき大幅減少を示し、現在5校の在籍児童数は、わずか737名であります。実に驚くべき数字であり、異常な減少経路をたどっております。このまま少子化現象が以降経過すると、町の将来が危惧される重大課題であります。以上の観点から、最も緊急を要する事態であり、町の将来をしっかり見詰めた上で対応する施策について考えるべきであります。町長は、この重大事態をどのようにとらえ、どのような施策をもって対応し解決していく考えでおられるのか、所信を伺いたいと思います。次に、エンゼルプランについて伺いますが、町長は先般、平成15年度において新エンゼルプランを作成と申されましたが、既に基本的な構想を持っておられると思いますが、子づくり可能なカップルに対する子づくり、出生に関する諸問題及び子育て期間等における教育、支援、援助等々について、新エンゼルプラン計画では、どのような構想で対応されるお考えなのか、町長の基本的な所信について率直にお伺いいたしたいと思います。次に、教育施設改修完備及び通学路における安全対策について、教育長にお伺いいたしますが、本年10月22日に、初めて開催された子供議会に、多くの子供議会議員からの行政に対する指摘及び要望があり、子供議員の純粋な視点からの鋭い質問に大きな感銘を受けたところであります。また、町長及び教育長の答弁も、子供議員の熱意を持った純粋で率直な質問に推されてか、実に歯切れよく、誠意ある前向きな答弁であったと感じております。本議会も、常にこうありたいものと考えております。多くの質問の中で、特に多かったのはグラウンド関係の整備及び登校途上における安全対策の2点でありました。いずれも次世代を担う子供たちの成長期における身近な問題であり、誠実な願いが切々と訴えられたところであります。グラウンド関係整備につきましては、グラウンドの補修及び土盛り、降雨後の水はけ不良からのグラウンドの軟弱、水たまりの解除等々における対応策として、十分な暗渠施工、野外活動における土ぼこりの防止及び安全のための芝張り、老朽化したバックネット及び遊具等々の改修、新設については、今後とか、随時対応してまいりますなどというような緩慢なことでなく、平成15年度予算に組み込み、即刻施工実施を行い、子供たちの熱い期待にこたえるのが理事者としての責務であると考えます。また、交通安全対策におきましても、未来を担う大切な子供たちの身の危険に及ぶ重要な事柄であり、運転者に対する交通ルールの厳守は無論のこと、交通安全対策の啓蒙、交差点における信号機の増設、横断歩道の改良、歩道の整備及び新設、街路灯の増設、スクールバスの改善等々についても、誠意と責任を持って応じるべきであります。以上は、私にお答えいただくというよりも、子供たちの純粋で熱い心で必死に訴えた要望と期待に対して裏切ることなく、理事者におかれましては子供たちと同じく純粋に熱い心で要望の施行実行に向けて、誠意と決意を持った前向きに実のある答えをいただきたいと思います。以上で終わります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

ただいま16番清水議員の御質問にお答えさせていただきます。最初に、1番目の少子化対策における基本的構想についての御質問でありますが、少子高齢化の進展は、議員御指摘のとおり労働力人口の減少や年齢構成の変化をもたらすなど、将来のまちづくりにとって大きな影響を及ぼすことから、少子化対策は重要な課題であると認識いたしております。少子化の主な原因としては、結婚に関する意識の変化や、子育ての負担感の増大を背景にした未婚率の上昇、夫婦の出産に関する意識の変化など、若い人たちのさまざまな価値観の変化が要因であると考えられております。少子化に関しては、このような要因と背景を踏まえた中での対応が必要であります。とりわけ子育て支援に関しては、総合的かつ計画的に推進する必要があると考えております。町といたしましては、総合計画に掲げる基本目標に沿って、次代を担う子供たちが健やかに育ち、また若い人たちが安心して子供を産み育てることができるよう、子育て家庭への支援体制の充実、保育内容の充実、地域における子育て活動の促進などを基本として、行政機関と児童福祉施設、学校、地域社会とが連携、協力しながら子育て支援の環境づくりを進めてまいりたいと考えております。この子育て支援策をどのように推進するかを示すのが、2点目の御質問にありますエンゼルプランであります。平成15年度予定のエンゼルプランの策定に当たっては、子育て中の保護者などを対象としたアンケート調査を実施するなど、住民の声を反映させた計画づくりにより、子育てと仕事の両立支援のための多様な保育サービスへの取り組み、児童館運営の充実、育児に不安を持つ家庭における子育て支援のための子育て支援センターの整備、母子保健相談指導体制の充実、健やかに子供を育てる活動の推進などを骨子として盛り込んだ中で、現在行っているさまざまな子育て支援事業に検討を加えて、さらに一層の内容強化に努めてまいりたいと考えております。

答弁 教育長 高橋英勝(教育長は2004年9月まで)

16番清水議員の3点目の教育施設の改修整備と通学路における安全対策についての御質問にお答えいたしたいと思います。小学校6年生の総合学習の中の、社会の仕組みを学ぶ体験学習の一環として、10月22日に町で初めての第1回子供議会を開催いたしました。各小学校からの代表者16名から、行政や教育に関することの代表発表と関連発表が、児童の純粋で率直な立場での質問があり、町長と私とで、子供たちの夢を壊さないよう誠意を持って質問に答えたところであります。その中で、教育委員会関係の質問といたしましては、ふだん各学校から要望されている案件はもとより、グラウンドの整備やスクールバスの運行、子供会活動や交通安全対策など、子供たちが早期に実現してほしい課題を切実に私たちに訴えられたわけですが、子供たちの熱い要望の期待を裏切ることのないよう、さらなる努力をしなければならないことを意識させられたところでございます。その中でも、直接子供たちにかかわりの深い各学校のグラウンド整備につきましては、緊急を要する課題であることを再認識させられました。今後、各学校や子供たちの熱い要望にこたえるよう、簡易的に整備が可能なグラウンド等につきましては、地域住民の皆さんの御協力をいただきながら早期に整備をするよう考えてまいりたいと考えておりますし、また多額の費用を要するグラウンドについても、1年でも早く子供たちの期待にこたえるよう整備をするよう努力してまいりたいと考えております。また、スクールバスの運行の改善や信号機の増設、街路灯の増設、横断歩道や歩道の設置等についても、子供たちの純粋で熱い気持ちの切実な要望と受けとめまして、町独自での解決は困難な案件や、また一朝一夕での解決ができない課題もありますが、子供たちの期待にこたえるよう、町での課題や国や道に対しての要請をしていかなければならない事業もあり、課題を整理いたしまして、今後誠意を持って対処するように努力してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

再質問 16番 清水茂雄

再質問をさせていただきます。初めに、少子化における基本的構想について再質問させていただきますが、ただいま町長は、少子化対策は重要な課題であると認識と言われたが、お答えの内容では、どのように認識されておられるのか、はかり知れません。私は、少子化の主な原因であるとか支援体制の充実、または基本がどうのと決まり切った事柄をお聞きしているのではありません。認識しておられるのであれば、政策の充実を図るために、具体的にどのような施策を持って対応される考えなのか、詳細について納得できる答えをいま一度お伺いいたします。次に、エンゼルプランについても、町長はさらに一層の内容強化に努めると言われたが、詳細を具体的に、若いエンゼルプランにかかわる住民の皆さんが納得できる答えを強く要望いたします。3点目に、教育長に再度お伺いいたしますが、先ほど子供たちの夢を壊さないように誠意を持って熱い要望の期待を裏切ることのないよう、さらなる努力と大切さを意識と申され、緊急を要する課題であると再認識と答えられたが、であればグラウンド関係整備については、まいりたいと考えておりますなどと抽象的なことでなく、何がなんでも平成15年度予算に組み込み、施工実施の決意を示すべきであります。通学路における安全対策についても、町独自で困難な案件とか、一朝一夕での解決ができない課題もありと答えられたが、人一人の命は地球より重しの例えもあり、安全対策は重要課題であります。早急なる関係機関の対応が図られない場合においては、町費をもって措置、対応を図るべきであります。最悪の場合においては、次代を担う大切な子供たちの生命をも失いかねない重要課題であり、誠意と決意を持って即刻対応、解決することを強く要望いたします。以上です。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

16番清水議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、少子化対策でありますけれども、これは清水議員もおっしゃるように、私自身も大きな課題であるというふうにお答えさせていただきました。町は第4次総合計画の中で、平成20年の最終年度、我が町の目標人口1万2,500を確保するための対策として、この少子化対策につていも十分な施策の展開をしていかなければならないというように認識しております。平成17年度から日本の人口は過少に落ちていくと、減少していくと言われておりまして、議員が御発言にありましたように、50年後には5,000万人になってしまうというように減少していく。何百年後には、日本の人口はゼロになるなんていうような話も出てきているような状況下にあります。しかし、この少子化対策、一自治体が手をつけてどれだけのことができるのかなと。これは国家事業として、国政の中で今取り上げられております少子高齢化対策というものが、国政として対応していただかなければならない大きな部分があろうと。一自治体としての対応には、限度があるというふうに認識しておりますが、とはいえ、我が町、先ほど申し上げました第4次総合計画の目標達成のための施策の展開をしなければならない。そのためには、現在行われております各施策をより一層充実強化し、そしてニーズに対応できる新たな施策をも考えながら対処していかなければならないと。それらの計画を策定するのが、先ほどお答えさせていただきました新エンゼルプランの15年度策定であります。これにつきましては、先ほどもお答えさせていただきましたように、現在の少子化対策の施策展開の中で方向性を定めるものでありまして、議員御質問にございましたようなことも含めながら、また昨日議員が所管委員会の事務調査報告の中で御報告をいただきました。各先進町村の施策の報告を賜ったわけでありますが、そういったものを参考にさせていただきながら、より一層充実したエンゼルプランを作成していきたいと。当然にして、町民の理解の得られる、町民によってつくり上げていくエンゼルプランでなくてはならないと。議員が所管事務調査報告で報告していただいたようなことを参考にしながら策定をしていきたいというふうに思っております。

答弁 教育長 高橋英勝(教育長は2004年9月まで)

16番清水議員の再質問にお答えいたしたいと思いますけれども、子供議会の子供たちから切実な各質問をいただきました。もう聞いていて、本当にすぐでもやってあげたいなという気持ちにさせられましたし、また私もすぐ子供たちから質問されていた案件については、できるものについてはすぐというようなことで課題の整理もさせていただきました。ただ、子供たちの思いをなせるためには、私も仕事を四十数年やっておりまして、夢と理想を本当に語るのは簡単なのですけれども、その実現というのは、こういう役所にいるとなかなか難しいのだなということの問題意識も持っておりますけれども、ただ子供たちを思う気持ち、また議員が子供たちを思う気持ちについては同じでございますので、先ほど向山議員も言っておりましたように、何もしなければ何の成果も得られないのだ、とにかく何かの切り口をやるのだということの信念を持って対処したいと思っております。グラウンドの整備についても、先ほど申し上げましたように、砂を入れたり地域の人たちがやれること、暗渠につていもできることたくさんあります。そういうことについては、来年度に向けて実施するように検討してまいりたいと思っておりますし、看板等についても、言われるとおり歩道がなければ安全ということではなくて、できることからまずやりたいというようなことの案件を整理いたしまして、これから前向きに取り組んでいくということで御理解をいただければと思っております。

再質問 16番 清水茂雄

少子化対策の基本構想について、いま一度お伺いいたしますが、町長以前に私の関連の質問に対して、国や道、他市町村の動向を見ながら考えていくというような御回答され、また、ただいま国政としてとか、また一自治体としてとしてというようなお言葉がありましたが、私はこの問題は、そんなこと言っている悠長な問題でないと私は考えております。この問題につきましては、何を差しおいても即行動していただかなければならないと考えておりますので、いま一度決意のほどをお伺いしたいと思います。次に、教育長にお伺いしますが、教育長は常に私との対談の中で、子供たちのことについては、おたくと同じように熱い心を燃やしているという非常に熱意を持った言葉を述べておられますが、そうであれば、この子供議会における子供たちの要望に対しても、来年の予算の中で、たとえそれが大幅な予算編成になろうとも、思い切ってやはり予算編成をしていただき、子供たちの期待にこたえていただきたいと思います。ちょろちょろ火でなく、もっとぼっと心の中で大きな火を燃やして、温かい思いをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。もう一度決意のほどをお伺いしたいと思います。また、同じ子供議会の問題について、町長も同席され、いろいろと明快な御答弁をなされておられるので、町長としての決意のほども、できればお聞かせいただきたいと思います。以上であります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

16番清水議員の再々質問にお答えさせていただきます。少子化対策につきましては、常に議員から御質問をいただいております。正直申し上げまして、一自治体で、その日本国の少子化対策を云々なんていうおこがましいことを言える立場ではございませんが、先ほども申し上げましたように、少子化対策、我が町におきましての目標は、何と言っても平成20年の第4次総合計画で掲げている1万2,500の目標人口をいかに確保していくか、私はそのことを重点とした中での施策の展開を進めていかなければならないというふうに思っておるところでありまして、そのためには、総合的かつ計画的にこの問題の施策の推進を図っていかなければならないというふうに認識をいたしているということで御理解を賜りたいと思います。また、最後に子供議会の問題でありますが、議員おっしゃるとおり、子供たちの純粋な気持ちのあの発言、一つ一つが私は、教育長も同じでありますが、誠意を持ってお答えさせていただいたつもりでありますが、残念ながら現在の現況では、予算というものがございます。財政状況の中で、子供たちの要望に満度にこたえてあげたいな。当然15年の予算編成の中で、教育委員会の方から、教育長の方から予算要求が上がってくるものと、そのうちの幾つかは上がってくるものというふうに思っておりますが、果たしてそれに対して予算措置ができるかどうか、これはどこからも金がわいて出てくるわけではございません。しからば、借金をしていいのかと。借金も国の許可を得なければ借金できない。何でもかんでも借金できるわけではないということに相なりますと、予算の枠の中でどれだけの事業が展開できるのかという優先順位、限られた財源をいかに配分して、優先順位をつけながら対処していくかということが最も重要である。子供たちには、そういった現状の苦しみ、現状の実状というものも子供たちには勉強として理解してもらう部分も必要なのかなというふうに認識いたしております。

答弁 教育長 高橋英勝(教育長は2004年9月まで)

16番清水議員の再々質問にお答えしたいと思いますけれども、来年予算をとってすぐやれということ、これについては、私たちも事案についてはすぐ即刻やりたい事案ばかりですけれども、今町長が言っておりますように、私たちお金を預けられておりませんので、とにかく子供たちのこと、地域のこと、学校のこと、そういう要望に対して、理事者に対して、その実現を図るようにさらなる努力をしていかなければならないと思っておりますので、何かをして成果を上げるように頑張っていきたいと思っております。

出典:上富良野町議会 平成14年第4回定例会 2002年12月16日 議事録 PDF(62ページ) 間違いを知らせる