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上富良野町議会 平成14年第3回定例会 2002年9月19日

市町村広域合併について

2002年9月19日、上富良野町議会の一般質問で、清水茂雄議員が「市町村広域合併について」質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。

質問者
清水茂雄 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 16番 清水茂雄

私は、さきに通告してあります市町村合併について質問させていただきますが、この課題については、午前中に同僚議員お二人の方から同じ課題についての質問があり、類似する点が多々あるかと思いますので、簡潔に、住民の皆さんがお聞きになって理解できる明快な答弁をお願いしたいと思います。市町村合併については、国が市町村合併を平成11年7月16日に市町村の合併に関する特例法律を改正し、有効期限を平成17年3月31日とし、合併を支援する特例措置を示し、あわせて道も支援策を打ち出したが、背景には財政問題、地方分権の推進、少子高齢化の対応、自治能力の強化などなどが挙げられるが、以上の観点から、合併した場合及び合併しない場合における地域住民の生活及び福祉の向上などなどの住民サービスは大丈夫なのか。また、町の基幹産業である農業行政の充実が図れるのか。及び合併した場合には、商工業の衰退にも拍車がかかることは必至であると考えられる。以上の観点から、合併はより慎重に審議を重ねるとともに、住民の対話による意見を最大限に尊重し、地域における住民サービスが停滞することなく、開拓以来の上富良野町の歴史と伝統を守りながら、町の将来におけるよりよい方向をしっかりと見定め、推進すべきであります。町長は、先月27日のまちづくりトークにおいて、今年度が市町村合併における最重要年度であると合併に対する方向づけの決意ともとれることを述べられたが、あと残すところ6カ月余り、既に町長の考えの中には青写真ができ上がっているものと推察いたします。合併した場合のメリット・デメリット、合併しない場合のメリット・デメリットを住民に提示すべきと考えるが、町長の所信をお伺いしたいと思います。以上であります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

16番清水議員の御質問にお答えさせていただきたいと思います。市町村合併につきましては、合併特例法の改正など、今、地方自治体にとっては将来を見定める時期であり、この上富良野町にとっても最も大きな行政課題の一つであると考えております。合併にかかわるメリット・デメリットについて65でありますが、まず、合併に関する情報を少しでも多く住民の方々に伝えていくことが重要であることから、広報かみふらののシリーズによる掲載に努めたところであります。特集「市町村合併を考えてみよう」の1月号では、合併への期待と不安ということに焦点を当てて、国が示したメリットとデメリットとして考えられる情報を提供いたしたところであります。しかしながら、国が示したメリット・デメリットにつきましては、あくまでも全国的な視野の一般的なものでありますので、地域特性、また市町村の組み合わせなどによって、自治体とそこに暮らす住民にそれぞれの立場で感じるメリット・デメリットは異なるものと考えております。したがって、この合併問題につきましては幅広く、さまざまな立場の住民の方々から御意見をいただくべきと考えております。議員各位におかれましても、合併に関することや将来のまちづくりなどについての住民の皆さんのお考えや御意見を積極的に把握いただきたいと思うところであります。また、今後とも自立の道を選択するのか、合併の道を選択するのかを、最終的には行政と立法府である議会とともに、極めて重要な判断をしなければならないと思いますので、議員自身のお考えも私どもにお聞かせいただきますよう、この場をお借りしてお願いを申し上げる次第であります。議員から御質問にありました私としての青写真がもうできているのではないかというような予測でありますが、現在私の中には白紙にございます。過般の住民トークで住民の皆さんからいただいた御意見、また、これから予定しております1月ごろに開催する住民とのトークの中で、また、それまでに各住民の皆さん方から得るいろいろな意見を掌握しながら、判断をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。

質問 16番 清水茂雄

実は昨日、これからの自治体運営を考える講演会ということで、鷹栖のメロディーホールで、町長初め職員の皆さんとともに参加させていただきましたが、その中でもこの問題について非常に熱の入った講演がありましたが、この問題については住民一人一人が、理事者ばかりでなく住民一人一人がこの問題について真剣に取り組み、町の将来を決める大きな問題なので、慎重に検討し、決定すべきであるというようなお話であったと考えております。そうした中でただいまの答弁に当たりましては、非常に何と申しましょうか、失礼ですが、当たらずさわらずで質問の要旨の答えになっておりません。私は合併特例法、地域性、住民生活、農業行政、商工業の活性化、福祉行政などなどの諸事情を踏まえた上で、上富良野町として合併した場合と合併しない場合においてどのような事柄が考えられるのかお尋ねしたのであります。先月の27日のまちづくりトークにおいても、住民の皆さんから、町としてどのようにお考えになっているのか、また町長としてどのように考えておられるのか、また、メリット・デメリットについてどのようなことが考えられるのか、そうした点を明示していただかないと、住民としてもこの事柄について取り組みようがないというような質問であったかというふうに私は思っております。そういう点で、以上の点について、いま一度、実をもって明快なる答弁をお願いしたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

16番清水議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、何度もさきの議員の御質問でもお答えさせていただいておりますが、今、私が合併ですよとか、合併でありません、自主自立のまちづくりを目指すのですよという、私の考えを今ここで、あるいは町民の皆さん方にお話しする段階ではまずないと。私がお話しするその方向を定めると、十分に町民の皆さん方との議論が成り立たなくなる。私は住民の皆さん方、町民の皆さん方の意見を十分に聞いた中で判断させていただきたいというふうに思っておりますので、これにつきましては、議員とは意見はかみ合わないと。何度御質問されても、私はこの道を行きますよということは、現段階で発言は絶対にいたしません。これは住民の皆さん方の意見を聞いた中で、私が最終的に判断し、また、最終的には議員の皆さん方20人が議決をいただき結論を出すことであると。さきにお答えしたとおりであります。それで住民の皆さん方がその判断をするために、今議員からも御質問にありました、合併しなかった場合のメリット・デメリット、合併したときのメリット・デメリットというものをどう描くのかと。言うならば私が常に申し上げておりますように、上富良野町の将来像を、合併したときの将来像、合併しなかった自主自立のまちづくりを目指したときの将来像をどのように描いていくのかと。これは行政の我々の立場でも想像する将来像は描けます。しかし、これらについても住民と66ともに、合併したときにはどんな問題があるじゃないか、こういう問題があるじゃないか、それは住民とともにやはりつくり上げていくべきでなかろうかなと。しかし、そのための情報は、行政として大いに最大限提供しなければならない。しかし、その中で、例えばさきにもお答えさせていただきましたように、人口動態だとか高齢化率の動きが10年先どうなるか、20年先どうなるかということは、これは今までの状況の中で推測でシミュレーションを描くことができ得ます。これは道の方でもシミュレーションを描いて、それらの分も出していただいております。そして、例えばでありますが、道が示しております5市町村、富良野圏域の合併をしたときにはこうなりますよと、各自治体ごとの単独でいった場合はこうなりますよというシミュレーションは道で描いております。しかし、これらもきのう、議員も講演会に行って講演を受けておわかりのとおり、今、小泉内閣は2期の骨太改革の方針を定めております。その中で、現在の地方財政の地方に対する補助金・負担金、交付金、これらの部分を大幅に見直し、地方財政の見直しを図ること、これをこれから1年間の間に方向を定めますよという閣議決定をされている。その方向がまだ国からこの1年間で地方財政というのはどうするということの方向がまだ示されてもらえないところに、町としては5年先、10年先の財政シミュレーションを描き切れないでいると。交付税の今までの状況からすると何%ずつ減っていくわということで道が予測したようなシミュレーションは描けるわけでありますが、現在の、何度も申し上げているように、負担金・補助金制度というのは抜本的に変わると。これはもう閣議決定されている。ですから、その方向が見定められない限り、地方財政、地方税財源の分配がどうなるのかと。国と地方との財源分配がどうなるのか。これらが見えてこないと。それともう一つは、17年の3月31日で特例措置は終わるわけでありますが、それまでの間に御案内のとおり第27次地方制度審議会が、今、基礎的自治体というのはどうなのだと、人口は何ぼ以上がいいのだ、何ぼまでがいいのだというような審議がこれから始まって、この1年間でその方向が定まる。聞くところによれば1万人以下の自治体は自治体として法人格として認めないわというような方向に変わってくるのではないかとか、いや、1万人だったら大き過ぎるというような、きのうの講演会のような話になる。その方向がまだ見定まってこない。そこに我々としての将来的なそのシミュレーションを描き切れない。そういう難しい面はありますけれども、しかし、これらについても住民と十分語り合いながら、住民の意見を聞きながら、どうしてもこの特例措置を受けようとするならば、今国が合併をすることによって甘いあめをいただける、このあめをいただこうとするならば、17年の3月31日までに合併の方向を定めなければいけない。しかし、いつも申し上げておりますように、この特例があるから合併をすると。我が町の将来像を描くことなく、財政的にこの特例法の適用を受けて合併するという道は、私としては、その判断をしたくないと、するべきでないというふうに思っております。

出典:上富良野町議会 平成14年第3回定例会 2002年9月19日 議事録 PDF(71ページ) 間違いを知らせる